JP4597191B2 - 液晶表示パネル用基板 - Google Patents
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Description
このような液晶表示装置の主要部材である液晶表示パネルは、一般的に、スイッチング素子アレイ基板とカラーフィルタ(CF)基板との間に液晶層を狭持した構造を有し、基板間に配置されたスペーサにより、液晶層の厚さ(セルギャップ)が保持される。スペーサとしては、プラスチックや無機材料等からなる球状スペーサ、樹脂材料等からなる柱状スペーサが知られている。スペーサは、液晶表示装置の表示品位を低下させないように、ブラックマトリクス上等の遮光領域(表示領域外)に選択的に配置されることが好ましく、この点に関し、球状スペーサは、通常、基板上に散布されて配置されることから、所望の位置に配置するために、高度な制御技術が必要となる。一方、柱状スペーサは、例えば、感光性樹脂等を利用してフォトリソグラフィ法等により基板上に直接形成することができ、高精度の配置が可能な点で優れている。なお、このようなフォトリソグラフィ法により形成された柱状スペーサは、フォトスペーサ(PS)とも呼ばれる。
しかしながら、近年、液晶表示パネルの大型化が進んでおり、液晶の充填方式は、液晶の充填時間を短縮するため、真空注入法から液晶滴下(One Drop Filling)法へ移行し始めている。液晶滴下法とは、一方の基板(通常では、CF基板)に液晶を滴下した後、スイッチング素子アレイ基板とCF基板とを貼り合わせる方式であり、大型の液晶表示パネルの場合でも、数分間で液晶の充填が可能となる。一方で、このような液晶滴下法を用いる場合には、液晶層の気泡等を防止するために、滴下する液晶量を厳密に管理する必要があり、PS等の凸状構造部を有する液晶表示パネルに液晶を充填する場合には、基板上の凸状構造部の高さ等を正確に測定してセル毎に液晶の滴下量を予め決定することが求められていた。
また、液晶表示パネル用基板に位置決め部を設けることに関しては、基板の貼り合わせ工程で基板同士の位置合わせに用いる位置決め部や、金属膜パターン形成時のマスクの位置合わせに用いる位置決め部を基板の外周領域に配置することが開示されているが、PS高さの測定に用いる位置決め部については、形成方法及び配置の点で工夫の余地があった。(例えば、特許文献9〜11参照。)
測定対象となる凸状構造部が基板上に2種以上存在する場合には、凸状構造部の種類毎に対応させて2種以上の特異構造が設けられてもよい。本発明においては、このような特異構造を高さ測定装置に位置決め部として認識させることにより、測定対象となる凸状構造部の位置や、高さの基準レベルを決定するための基準点の位置を高精度に特定することができ、凸状構造部の高さを正確に自動測定することが可能となる。
平面形状が他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部と異なる構造の場合、画像認識装置の解像限界から、特異構造の平面形状は、4μm以上の直線部を少なくとも1つ有するものであることが好ましい。また、特異構造により正確な位置決めを行うために、画像認識装置の視野範囲(測定エリア)内に特異構造が複数設けられないように視野範囲と特異構造の配置間隔とを調整することが好ましい。
なお、ドット状配向制御用突起が設けられた本発明の液晶表示パネル用基板は、マルチドメイン垂直配向(MVA)型液晶表示装置に適用することが可能である。
また、上記特異構造は、非表示領域に設けられることが好ましく、例えば、液晶表示パネル用基板に形成されたブラックマトリクスと平面視したときに重複する領域や、特異構造が設けられる液晶表示パネル用基板と対向する基板に形成された配線と平面視したときに重複する領域に設けられることが好ましい。これらの形態では、特異構造が表示に用いられない非表示領域(遮光領域)に設けられることから、特異構造に起因する液晶の配向の乱れ等が表示品位に与える影響を低減することができる。
また、本発明では、上記特異構造又は交差部は、基板面内に略均一に設けられることが好ましい。この場合、最適な液晶滴下量をより高精度に求めることができる。また、特異構造による液晶の配向の乱れが表示品位に与える影響を基板面内で略均一にすることができる。
図1(a)は、本発明の実施例1の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例1の液晶表示パネルは、図1(b)に示すように、カラーフィルタ(CF)基板100とスイッチング素子アレイ基板200との間に液晶層50が狭持された構造を有する。
実施例1の液晶表示装置では、CF基板100上に形成された積層PS(柱状スペーサ)12により、液晶層50の厚さ(セルギャップ)が保持されている。
このように、本実施例の積層PS12は、頂上部が平坦面となった略円錐形状を有するとともに、その裾部に矩形状の特異構造8を有する。
図85−1〜85−6における(a)は、実施例1の液晶表示装置に搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の製造工程を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示すCF基板を線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
最後に、シール材(図示せず)等を介して、従来公知の方法で別途作製し、基板表面に配向膜25を形成したスイッチング素子アレイ基板200と貼り合わせることにより、液晶表示装置が完成する。
実施例1のCF基板100では、積層PS12は、絵素領域の色層と同一材料の第1色層11a、第2色層11b、第3色層11c及び突起材料層14’が透明支持基板10側から順に積層された構造を有しているが、本発明において、積層PS12を構成する色層の種類、積層順、積層数等は、特に限定されるものではない。すなわち、積層PS12は、例えば、第1色層等の代りに絵素領域に形成されない第4色層を含む構造であってもよいし、第2色層11bが最下層である構造であってもよいし、積層数が4層以上であってもよい。同様に、実施例1のCF基板100では、第2色層11b及び第3色層11cが積層PS12を構成する部分と表示領域を構成する部分とで分離して形成されているが、本発明において、積層PS12を構成する色層の構造は特に限定されず、積層PS12を構成する部分と表示領域を構成する部分とが一体的に設けられていてもよい。
また、実施例1のCF基板100では、積層PS12は、BM層11d上に積層形成されているが、積層PSは、下地としてBM層が配置されない形態であってもよい。つまりBM層が配置されないので、例えば、第1色層を下地とし、その上に第2色層及び第3色層をドット形状で配置した形態等であってもよい。
図2(a)は、本発明の実施例2の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例2の液晶表示パネルは、積層PS12中の第3色層11cが、第2色層11bを覆うように設けられていること以外は、実施例1の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例2の液晶表示パネルによっても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図3(a)は、本発明の実施例3の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例3の液晶表示パネルは、積層PS12が、第2色層11bを含まないこと以外は、実施例1の液晶表示パネルと同様の構成である。すなわち、実施例3において、積層PS12は、BM層11d上に、第1色層11a、第3色層11c及び突起材料層14’が透明支持基板10側から順に積層された構造を有している。
このような実施例3の液晶表示パネルによっても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、積層PS12を、BM層11d上に、第1色層11a、第2色層11b及び突起材料層14’が透明支持基板10側から順に積層された構造にした場合も実施例1と同様の作用効果を得ることが可能である。
図4(a)は、本発明の実施例4の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例4において、積層PS12は、第1色層11a及び突起材料層14’’が透明支持基板10側から順に積層され構造を有している。第1色層11aは、積層PS12を構成する部分と表示領域を構成する部分とが一体的に形成されており、積層PS12を構成する部分がBM層11d上に乗り上げた構造を有している。突起材料層14’’は、第1色層11a上の一部に円柱状で形成されている。また、図中に点線で囲んで示すように、積層PS12の近傍には、突起材料層14’’と同一材料からなる矩形状の特異構造8がBM層11dからはみ出すように設けられている。
その他の構成について、実施例4の液晶表示パネルは、実施例1の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例4の液晶表示パネルによっても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図5〜8における(a)はそれぞれ、本発明の実施例5〜8の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例5〜8の液晶表示パネルは、特異構造8(図中の丸で囲んだ部分)がBM層11dからはみ出さないように形成されていること以外は、実施例1〜4の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
このような実施例5〜8の液晶表示パネルによれば、特異構造8の全体、特異構造8の直線部、角部等を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができることから、実施例1〜4と同様の作用効果を得ることができる。なお、実施例5〜8の液晶表示パネルでは、特異構造8(図中の点線で囲んだ部分)がBM層11dからはみ出さないように形成されていることから、特異構造8はスイッチング素子アレイ基板200の遮光領域と重複している必要はなく、設計の自由度を向上させることができる。
図9〜12における(a)はそれぞれ、本発明の実施例9〜12の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例9〜12の液晶表示パネルは、特異構造8(図中の点線で囲んだ部分)が遮光領域内に形成されず、積層PS12付近のドッド状配向制御用突起14に形成されていること以外は、実施例1〜4の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
このような実施例9〜12の液晶表示パネルによれば、特異構造8の全体、特異構造8の直線部、角部等を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができることから、実施例1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
図13〜17における(a)はそれぞれ、本発明の実施例13〜17の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例13〜17の液晶表示パネルは、図中に点線で囲んで示すように、積層PS12の近傍に、突起材料層14’と同一材料からなる一対の三角形又は四角形の特異構造8がBM層11d上に設けられている。
その他の構成について、実施例13〜17の液晶表示パネルは、実施例5〜8の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
このような実施例13〜17の液晶表示パネルによっても実施例5〜8と同様の作用効果を得ることができる。
なお、これらの実施例における特異構造8の平面形状としては、三角形や四角形に特に限定されず、どのような形状であってもよい。
図18〜20における(a)はそれぞれ、本発明の実施例18〜20の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例18〜20の液晶表示パネルは、積層PS12の突起材料層14’、14’’の一部に直線部及び角部を含む平面形状の特異構造8が形成されていること以外は、実施例5〜7の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
このような実施例18〜20の液晶表示パネルによっても実施例5〜8と同様の作用効果を得ることができる。
図21〜35における(a)はそれぞれ、本発明の実施例21〜35の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例21〜35の液晶表示パネルは、積層PS12の突起材料層14’の主要部(特異構造8を除いたスペーサとして機能する積層部分)の平面形状が八角形に形成されていること以外は、実施例1〜3、5〜7、9〜11、13〜15、18〜20の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。なお、八角形は、画像認識装置により略円形状として認識されるため、特異パターンとして好ましくない。
このような実施例21〜35の液晶表示パネルによっても実施例1〜3、5〜7、9〜11、13〜15、18〜20とそれぞれ同様の作用効果を得ることができる。
図36〜38における(a)はそれぞれ、本発明の実施例36〜38の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例36〜38の液晶表示パネルは、BM層11dを有さないこと以外は、実施例1〜3の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
このような実施例36〜38の液晶表示パネルによっても実施例1〜3とそれぞれ同様の作用効果を得ることができる。
図39(a)は、本発明の実施例39の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例39の液晶表示パネルは、BM層11d上に形成された単層フォトスペーサ2の平面形状が四角形であるため、単層フォトスペーサ2自体が特異構造8を有している。
このような実施例39の液晶表示パネルによっても実施例1等と同様の作用効果を得ることができる。
なお、単層フォトスペーサ2としては、下地層であるBM層11dと輪郭が平面視したときに重複する形態であってもよい。また、単層フォトスペーサ2の平面形状としては、四角形に特に限定されず、どのような形状であってもよい。
図40(a)は、本発明の実施例40の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例40の液晶表示パネルは、特異構造8を有する単層フォトスペーサ2がBM層11d上に形成されないこと以外は、実施例39の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例39の液晶表示パネルによっても実施例1等と同様の作用効果を得ることができる。
図41及び42における(a)はそれぞれ、本発明の実施例41及び42の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例41及び42の液晶表示パネルは、単層フォトスペーサ2の平面積が配向制御用突起14の平面積の1.5倍以上であること以外は、実施例39及び40の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例41及び42の液晶表示パネルによっても実施例1等と同様の作用効果を得ることができる。
図43〜45における(a)はそれぞれ、実施例43〜45の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例43〜45の液晶表示パネルは、配向制御用突起64がリブ(直線)状であり、積層PS12の最上層である円形の突起材料層14’とリブ状配向制御用突起64とが一体的に形成されていること以外は、実施例1〜3の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例43〜45の液晶表示パネルによれば、リブ状配向制御用突起64の輪郭とBM層11dの輪郭との交差部を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができるため、高さ測定装置を用いて積層PS12の高さを自動測定することができる。
図46〜48における(a)はそれぞれ、実施例46〜48の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例46〜48の液晶表示パネルは、積層PS12の最上層である円形の突起材料層14’とリブ状配向制御用突起64とが繋がっていないこと以外は、実施例43〜45の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
従って、実施例46〜48の液晶表示パネルによれば、画像認識装置により特異パターンとして認識される配向制御用突起64の輪郭とBM層11dの輪郭との交差部が存在することから、高さ測定装置を用いて積層PS12の高さを自動測定することができる。
図49〜54における(a)はそれぞれ、実施例49〜54の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例49〜54の液晶表示パネルは、積層PS12の最上層である突起材料層14’の平面形状が八角形であること以外は、実施例43〜48の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。
従って、実施例49〜54の液晶表示パネルによれば、高さ測定装置により特異パターンとして認識される配向制御用突起64の輪郭とBM層11dの輪郭との交差部が存在することから、高さ測定装置を用いて積層PS12の高さを自動測定することができる。なお、突起材料層14’の平面形状(八角形)は、画像認識装置により略円形状として認識されるため、特異パターンとして好ましくない。
図55〜57における(a)はそれぞれ、実施例55〜57の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例55〜57の液晶表示パネルは、BM層11dに矩形の突出部が特異構造8として設けられたこと以外は、実施例52〜54の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例55〜57の液晶表示パネルによれば、BM層11dに設けた特異構造8を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができるため、高さ測定装置を用いて積層PS12の高さを自動測定することができる。また、リブ状配向制御用突起64の輪郭とBM層11dの輪郭との交差部を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることも可能である。
図58における(a)は、実施例58の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例58の液晶表示パネルは、積層PS12が実施例4と同様の構成であること以外は、実施例55〜57の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例58の液晶表示パネルによっても実施例55と同様の作用効果を得ることができる。
実施例55〜58に示すように、BM層11dに特異構造8を設ける場合には、積層PS12の構造は特に限定されない。積層PS12の平面形状についても、実施例55〜58に示す八角形に限定されず、円形、楕円形、四角形等であってもよい。
実施例59〜66は、BM層11dを用いて形成される特異構造8の各種形態を示している。
図59〜66における(a)は、実施例59〜66の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例59の液晶表示パネルは、特異構造8がBM層11dに設けられた台形の突出部であること以外は、実施例55の液晶表示パネルと同様の構成である。実施例60及び61の液晶表示パネルは、特異構造8がBM層11dに設けられた三角形又は矩形の切り込み部であること以外は、実施例55の液晶表示パネルと同様の構成である。実施例62の液晶表示パネルは、特異構造8が積層PS12側に設けられたこと以外は、実施例55の液晶表示パネルと同様の構成である。実施例63の液晶表示パネルは、BM層11dが色層11a〜cの上層(液晶層50側)に設けられたこと以外は、実施例55の液晶表示パネルと同様の構成である。また、実施例64〜66の液晶表示パネルは、特異構造8が色層11a内に設けられた矩形、八角形、又は、切り込み部を有する五角形の島部であること、配向制御用突起14が円錐形状のドット状(リベット状)であること、及び、積層PS12の平面形状が円形であること以外は、実施例55の液晶表示パネルと同様の構成である。
これらの実施例59〜66の液晶表示パネルによっても実施例55と同様の作用効果を得ることができる。
実施例67〜78は、色層11a、11b及び11cを用いて形成される特異構造8の各種形態を示している。
図67〜78における(a)は、実施例67〜78の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例67〜78の液晶表示パネルは、BM層11dを用いる代りに、色層11a、11b及び11cを用いて特異構造8が設けられたこと以外は、実施例55〜66の液晶表示パネルと同様の構成である。このように本発明においては、BM層11dを用いる代りに、色層11a、11b及び11cを用いて同様の構成を有する特異構造8を形成してもよい。なお、図67〜73(実施例67〜73)及び図75〜78(実施例75〜78)では、色層11cを用いて特異構造8が形成されているが、図74(実施例74)では、特異構造8を積層PS12側に設けるため、色層11aを用いて特異構造8が形成されている。
このような実施例67〜78の液晶表示パネルによれば、色層11a、11b及び11cを用いて形成された特異構造8を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができるため、高さ測定装置を用いて積層PS12の高さを自動測定することができる。また、リブ状配向制御用突起64の輪郭とBM層11dの輪郭との交差部を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることも可能である。
実施例79は、積層PSの下地としてBM層が配置されず、かつ矩形状の特異構造がBM層で形成された形態を示している。
図79(a)は、本発明の実施例79の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例79の液晶表示パネルは、図79(b)に示すように、カラーフィルタ(CF)基板100とスイッチング素子アレイ基板200との間に液晶層50が狭持された構造を有する。
実施例79の液晶表示装置では、CF基板100上に形成された積層PS(柱状スペーサ)12により、液晶層50の厚さ(セルギャップ)が保持されている。
なお、実施例79のCF基板100では、特異構造8は、スイッチング素子アレイ基板200のアレイ側パターン21の遮光領域と平面視で重複する領域に設けられているため、特異構造8による液晶の配向の乱れが表示品位に与える影響は少なく、また、特異構造8を設けることによる開口率の低下もない。
更に、実施例79のCF基板100は、(1)積層PS(柱状スペーサ)12の下地としてBM層11dが配置されていないので、セル厚(液晶層50の厚み)を薄くするうえで有利な形態である、(2)特異構造8が積層PS(柱状スペーサ)12の反対側にBM層11dを用いて形成されているので、特異構造8が画像認識装置の視野範囲(測定エリア)内に収まっており、また、他の色層11a、11b、11cで形成する場合よりも構造の単純化が図られている、といった特徴を有している。
実施例79のCF基板100では、積層PS12は、絵素領域の色層と同一材料の第1色層11a、第2色層11b、第3色層11c及び突起材料層14’が透明支持基板10側から順に積層された構造を有しているが、本発明において、積層PS12を構成する色層の種類、積層順、積層数等は、特に限定されるものではない。すなわち、積層PS12は、例えば、第1色層等の代りに絵素領域に形成されない第4色層を含む構造であってもよいし、第2色層11bが最下層である構造であってもよいし、積層数が4層以上であってもよい。
同様に、実施例79のCF基板100では、第2色層11b及び第3色層11cが積層PS12を構成する部分と表示領域を構成する部分とで分離して形成されているが、本発明において、積層PS12を構成する色層の構造は特に限定されず、積層PS12を構成する部分と表示領域を構成する部分とが一体的に設けられていてもよい。
また、実施例79のCF基板100では、積層PS12における色層の積層構造が変更されてもよく、例えば、図2〜4に示すような構造の積層PS12に変更することが可能である。
更に、実施例79のCF基板100では、位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができる範囲内であれば、特異構造8の形状が変更されてもよく、例えば、図59に示すような、BM層11dに設けられた台形状の特異構造8に変更することが可能である。
その他、実施例79のCF基板100では、BM層11dが色層11a〜cの上層(液晶層50側)に設けられる構成に変更することも可能である。
図80(a)は、実施例80の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
実施例80の液晶表示パネルは、配向制御用突起64がリブ(直線)状であり、積層PS12の最上層である円形の突起材料層14’とリブ状配向制御用突起64とが一体的に形成されていること以外は、実施例79の液晶表示パネルと同様の構成である。
このような実施例80のCF基板100によっても、BM層11dに設けた特異構造8の全体、特異構造8の直線部、角部等を位置決め用のパターンとして画像認識装置に認識させることができるため、高さ測定装置を用いて積層PS12の高さを自動測定することができる。
また、本発明は、積層PS12の最上層である突起材料層14’とリブ状配向制御用突起64とが一体的に形成されている構成に限定されず、積層PS12の最上層である突起材料層14’とリブ状配向制御用突起64とが繋がっていない構成としてもよい。
図81〜84における(a)はそれぞれ、比較例1〜4の液晶表示パネルに搭載されたカラーフィルタ(CF)基板の構成を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示す液晶表示パネルを線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。
比較例1〜4の液晶表示パネルは、画像認識装置にパターンとして認識させることができる特異構造8を有さないこと以外は、実施例21〜23及び4の液晶表示パネルとそれぞれ同様の構成である。比較例1〜4では、積層PS12の麓部分のBM層61dに突出部が形成されているが、このBM層61dの突出部は、平面視したときに積層PS12と重複することから、画像認識装置にパターンとして認識させることが困難である。従って、比較例1〜4の液晶表示パネルによれば、基板上に画像認識装置により特異パターンとして認識される構造が存在しないことから、PS高さ測定装置を用いて、積層PS12の高さの自動測定を行うことができない。
8:特異構造
10:絶縁性の透明支持基板(カラーフィルタ基板側)
11a:第1色層
11b:第2色層
11c:第3色層
11d:ブラックマトリクス(BM)層
12:積層フォトスペーサ(柱状スペーサ)
13:ITO透明対向電極
14:ドット(リベット)状配向制御用突起
14’、14’’:突起材料層
15:ポリイミド配向膜(カラーフィルタ基板側)
20:絶縁性の透明支持基板(薄膜トランジスタアレイ基板側)
21:アレイ側パターン(非導電膜を含む)
23:画素電極
25:ポリイミド配向膜(薄膜トランジスタアレイ基板側)
50:液晶層
64:直線(リブ)状配向制御用突起
81:白色光源(ハロゲンランプ)
82:ビームスプリッター
83:干渉計型対物レンズ
83a:集光レンズ
83b:内部参照鏡
83c:ハーフミラー
84:受光素子(CCDカメラ)
85:垂直走査駆動部(ピエゾ圧電素子)
86:被検面(被測定面)
100:カラーフィルタ(CF)基板
200:スイッチング素子アレイ基板
Claims (47)
- 少なくとも1種の凸状構造部を備え、更に他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部を備える液晶表示パネル用基板であって、
該液晶表示パネル用基板は、少なくとも1種の凸状構造部の一部分又は近傍に特異構造が設けられたものであり、
該特異構造は、他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部と異なる平面形状、並びに、他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部の2/3倍以下、1.5倍以上の平面積のうち少なくとも一方を有する
ことを特徴とする液晶表示パネル用基板。 - 前記液晶表示パネル用基板は、凸状構造部として柱状スペーサ及びドット状配向制御用突起を含み、かつ柱状スペーサの一部分又は近傍に特異構造が設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記柱状スペーサは、積層構造を有することを特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記柱状スペーサは、下地としてブラックマトリクスが配置されていないものであることを特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記ドット状配向制御用突起の平面形状は、略円形であることを特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記液晶表示パネル用基板は、少なくとも1種の凸状構造部の近傍にブラックマトリクスで形成された特異構造が設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記液晶表示パネル用基板は、少なくとも1種の凸状構造部の近傍に色層で形成された特異構造が設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記特異構造は、非表示領域に設けられることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記非表示領域は、液晶表示パネル用基板に形成されたブラックマトリクスと平面視したときに重複する領域であることを特徴とする請求項8記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記非表示領域は、特異構造が設けられる液晶表示パネル用基板と対向する基板に形成された配線と平面視したときに重複する領域であることを特徴とする請求項8記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記特異構造は、1つのセル領域に対して1つ以上設けられることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記特異構造は、基板面内に略均一に設けられることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記液晶表示パネル用基板は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネル用基板。
- 請求項1記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示パネル。
- 請求項1記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示装置。
- 少なくとも1種の凸状構造部を備え、更に他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部を備える液晶表示パネル用基板であって、
該凸状構造部の1種は、単層構造を有し、かつ全体形状が特異構造からなり、
該特異構造は、他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部と異なる平面形状、並びに、他の種類の凸状構造部及び/又は凹状構造部の2/3倍以下、1.5倍以上の平面積のうち少なくとも一方を有する
ことを特徴とする液晶表示パネル用基板。 - 前記液晶表示パネル用基板は、凸状構造部として単層構造の柱状スペーサ及びドット状配向制御用突起を含み、かつ柱状スペーサの全体形状が特異構造からなることを特徴とする請求項16記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記ドット状配向制御用突起の平面形状は、略円形であることを特徴とする請求項17記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記特異構造は、非表示領域に設けられることを特徴とする請求項16記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記非表示領域は、液晶表示パネル用基板に形成されたブラックマトリクスと平面視したときに重複する領域であることを特徴とする請求項19記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記非表示領域は、特異構造が設けられる液晶表示パネル用基板と対向する基板に形成された配線と平面視したときに重複する領域であることを特徴とする請求項19記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記特異構造は、1つのセル領域に対して1つ以上設けられることを特徴とする請求項16記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記特異構造は、基板面内に略均一に設けられることを特徴とする請求項16記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記液晶表示パネル用基板は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項16記載の液晶表示パネル用基板。
- 請求項16記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示パネル。
- 請求項16記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示装置。
- 凸状構造部及びブラックマトリクスを備える液晶表示パネル用基板であって、
該凸状構造部の少なくとも1つは、単層構造を有し、かつブラックマトリクスと輪郭が平面視で重複する交差部を1つ以上有する
ことを特徴とする液晶表示パネル用基板。 - 前記凸状構造部は、柱状スペーサ及びドット状配向制御用突起を含むものであり、
該ドット状配向制御用突起は、単層構造を有し、かつブラックマトリクスと輪郭が平面視で重複する交差部を1つ以上有する
ことを特徴とする請求項27記載の液晶表示パネル用基板。 - 前記交差部は、1つのセル領域に対して1つ以上設けられることを特徴とする請求項27記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記交差部は、基板面内に略均一に設けられることを特徴とする請求項27記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記液晶表示パネル用基板は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項27記載の液晶表示パネル用基板。
- 請求項27記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示パネル。
- 請求項27記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示装置。
- 凸状構造部、凹状構造部及びブラックマトリクスを備える液晶表示パネル用基板であって、
該凹状構造部の少なくとも1つは、ブラックマトリクスと輪郭が平面視で重複する交差部を1つ以上有する
ことを特徴とする液晶表示パネル用基板。 - 前記凸状構造部は、柱状スペーサを含むものであり、
前記凹状構造部は、配向制御用スリット及び/又は配向制御用ホールを含むものであり、
該配向制御用スリット及び/又は配向制御用ホールは、ブラックマトリクスと輪郭が平面視で重複する交差部を1つ以上有する
ことを特徴とする請求項34記載の液晶表示パネル用基板。 - 前記交差部は、1つのセル領域に対して1つ以上設けられることを特徴とする請求項34記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記交差部は、基板面内に略均一に設けられることを特徴とする請求項34記載の液晶表示パネル用基板。
- 前記液晶表示パネル用基板は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項34記載の液晶表示パネル用基板。
- 請求項34記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示パネル。
- 請求項34記載の液晶表示パネル用基板を用いてなる液晶表示装置。
- 柱状スペーサを備え、更に位置特定用構造部が少なくとも1つ設けられた液晶表示パネル用基板を検査する方法であって、
該液晶表示パネル用基板の検査方法は、少なくとも、位置特定用構造部の位置を特定する処理と、予め設定された位置特定用構造部からの距離データに基づき、基準点及びスペーサ頂点の位置を決定する処理と、決定された基準点の位置及びスペーサ頂点の位置間での高さの差を測定する処理とを含む
ことを特徴とする液晶表示パネル用基板の検査方法。 - 前記位置特定用構造部は、請求項1記載の液晶表示パネル用基板における特異構造であることを特徴とする請求項41記載の液晶表示パネル用基板の検査方法。
- 前記位置特定用構造部は、請求項16記載の液晶表示パネル用基板における特異構造であることを特徴とする請求項41記載の液晶表示パネル用基板の検査方法。
- 前記位置特定用構造部は、請求項27記載の液晶表示パネル用基板における交差部であることを特徴とする請求項41記載の液晶表示パネル用基板の検査方法。
- 前記位置特定用構造部は、請求項34記載の液晶表示パネル用基板における交差部であることを特徴とする請求項41記載の液晶表示パネル用基板の検査方法。
- 前記位置特定用構造部は、線状に形成された配向制御用突起及び/又は配向制御用スリットの輪郭とブラックマトリクスの輪郭との交差部であることを特徴とする請求項41記載の液晶表示パネル用基板の検査方法。
- 請求項41記載の液晶表示パネル用基板の検査方法を用いた液晶表示パネルの製造方法であって、
該液晶表示パネルの製造方法は、基準点の位置及びスペーサ頂点の位置間での高さの差に応じて基板に滴下する液晶量を決定する
ことを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
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