JP2005181827A - 露光用マスク及びその製造方法、並びに液晶装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高精度なアライメントを要することなく、液晶表示装置などの反射膜の散乱構造の形成に適した多階調の大判露光用マスクを製造する。
【解決手段】 露光用マスクは、例えば半透過反射型又は反射型の液晶表示装置の反射膜に散乱構造を形成するのに好適であり、遮光部と半透過部と透光部を備えることにより、基板上に形成された樹脂材料選択的に除去して散乱構造を形成する。当該露光用マスクは、まずガラスなどの透光性の基板上に遮光層を形成し、その遮光層を選択的に除去して遮光部を形成する。最終的に遮光部を加工対象領域内のみに形成する必要があっても、最初の工程では遮光部を加工対象領域外に残しておき、半透過層を除去する際に同時に加工対象領域外の遮光層を除去する。次に、遮光部が形成された基材上に半透過性材料により半透過層を形成し、残っている遮光部及び半透過層を選択的に除去することにより、半透過部及び透光部を形成する。よって、描画機のアライメント精度が確保できない場合でも、各要素を正確に配置した露光用マスクを製造することが可能となる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、反射型又は半透過反射型の液晶装置において、反射層の表面を粗面とすることによって反射光を散乱させる散乱構造を形成する技術に関する。
いわゆる反射型の液晶表示装置においては、液晶を保持する基板の板面上に光反射性を有する反射層が形成される。そして、観察側から入射した太陽光や室内照明光などの外光は反射層の表面にて反射され、この反射光が画像の表示に供される。この構成において反射層の表面が完全な平面であるとすれば、液晶表示装置に対する入射光が反射層の表面にて鏡面反射されて観察者に視認されることとなる。この場合には本来の表示画像のほかに液晶表示装置の表示面に対向する人や物の画像が視認されることとなって表示が見づらくなるという問題があった。
このような背景の映り込みを防止するために、反射層の表面には多数の微細な突起および窪み(以下「散乱構造」という)が形成される。この構成によれば反射層の表面における反射光は適度に散乱して観察側に出射するから背景の映り込みを防止することができる。特許文献1には、この散乱構造を形成するための方法が開示されている。この方法においては、第1に、多数の微細な樹脂片が基板の板面上に分散して形成され、第2に、これらの突起と基板の板面との段差を滑らかにするために各突起を覆う膜体が設けられ、第3に、この膜体を覆うように反射層が形成される。
また、このような散乱構造を形成する方法として、液晶表示装置の基板上に感光性の樹脂材料層を形成し、これを露光用マスクを用いて露光及び現像することにより、散乱構造を形成する方法が知られている。しかし、いわゆる2値マスクを使用する場合には、好ましい散乱構造を形成するために複数回の露光を行う必要があり、製造コストがかかる。そこで、1回の露光により理想的な散乱構造を製作するために多階調マスクを用いることが有効である。なお、多階調マスクの一例が特許文献2に記載されている。
また、量産性を考慮すると、一括露光機で使用する大判マスクで複数単位の液晶表示装置用基板を一度に露光することが効率的である。即ち、多階調の大判マスクを用いることが有効である。しかしながら、現在の大判マスク用描画機はアライメント精度に問題があるため、マスク用基材に対して描画機を正確にアライメントした上で複数回の描画を行って多階調の大判マスクを製作することは難しい。
特開2003−75987号公報 特開2002−365784号公報
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、高精度なアライメントを要することなく、反射膜の散乱構造の形成に適した多階調の大判露光用マスクを製造する方法及びその露光用マスク、並びにその露光用マスクを用いた液晶装置の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、露光用マスクの製造方法は、基材上に遮光層を形成する第1工程と、前記遮光層を選択的に除去して遮光部を形成する第2工程と、前記遮光部が形成されている前記基材上に半透過層を形成する第3工程と、前記半透過層を選択的に除去して半透過部及び透光部を形成する第4工程と、によりマスクパターンを形成することを特徴とする。
上記の露光用マスクは、電気光学装置用のマスクとして好適に使用することができる。具体的には、上記の露光用マスクは、例えば半透過反射型又は反射型の液晶表示装置などの電気光学装置の反射膜に散乱構造を形成するのに好適であり、遮光部と半透過部と透光部を備えることにより、基板上に形成された樹脂材料を選択的に除去して散乱構造を形成する。この露光用マスクは、まずガラスなどの透光性の基板上に遮光層を形成し、その遮光層を選択的に除去して遮光部を形成する。次に、遮光部が形成された基材上に半透過性材料により半透過層を形成し、それを選択的に除去することにより、半透過部及び透光部を形成する。こうして、基材上に遮光部と半透過部と透光部とを備える多階調の露光用マスクが形成される。この方法で1枚の基材上に複数の液晶表示装置に対応する単位マスク構造を複数形成することにより、いわゆる大判の露光用マスクを製造することができる。好適な例では、前記マスクパターンは、前記基材上に複数形成することができる。
上記の製造方法では、前記第4工程により前記半透過層が除去された部分が前記透光部となり、前記半透過層が除去されない部分であって前記遮光部以外の部分が前記半透過部となる。なお、遮光部上に半透過部が存在していても、遮光効果に影響は無いので遮光部上の半透過部を除去する必要はない。
上記の露光用マスクの製造方法の一態様では、前記遮光部及び半透過部は前記露光用マスクを用いて加工される加工対象物の加工対象領域に対応し、前記第2工程は前記加工対象領域外に前記遮光部を残し、前記第4工程は前記加工対象領域外の前記遮光部及び半透過層を同時に除去して前記透光部を形成する。この態様によれば、最終的に遮光部を加工対象領域内のみに形成する必要があっても、最初の工程では遮光部を加工対象領域外に残しておき、半透過層を除去する際に同時に加工対象領域外の遮光部を除去する。これにより、第2工程と第4工程においてレーザビームや電子ビームなどを利用して除去すべき領域を描画する際に、描画機のアライメント精度が十分でない場合でも、露光用マスク上に形成されるべき全ての要素の位置が第4工程における描画機の位置を基準として決定されるので、それら要素間の相対位置がずれるという不具合が防止できる。よって、描画機のアライメント精度が確保できない場合でも、各要素を正確に配置した露光用マスクを製造することが可能となる。
上記の露光用マスクの製造方法の他の一態様では、前記第2工程は前記基材上の所定位置にマーク用遮光部を形成し、前記第4工程は前記半透過層とともに前記マーク用遮光部を選択的に除去してマークを形成する。この態様では、露光用マスクを液晶表示装置などの製造工程で使用する際に必要となるアライメントマークなどのマークを形成する。この場合、第2工程ではマークを形成すべき位置に遮光部を形成しておき、第4工程でその遮光部を部分的に除去してマークを形成する。マーク位置は第4工程における描画機の位置を基準として決定されるので、他の透光部などとマークとの相対位置がずれることがない。 上記の露光用マスクの製造方法の他の一態様では、前記マーク用遮光部は前記マークより広い領域に形成される。これにより、第4工程においてその一部を除去することにより最終的なマークを容易に形成することができる。
上記の露光用マスクの製造方法の他の一態様では、前記第2工程はエッチング液を利用してエッチングにより前記遮光層を除去し、前記第4工程は前記第2工程と同一のエッチング液を利用してエッチングにより前記第2工程後に残った前記遮光部の一部及び前記半透過層を除去する。これにより、第2工程において本来遮光部を形成すべき加工対象領域よりも広い領域に遮光部を形成しておき、第4工程で半透過層のみならず、加工対象領域外の遮光部を同時に除去することが可能となる。
本発明の他の観点では、基材上に、透光部と、遮光部と、前記透光部よりも低い光透過率で光を透過させる半透過部とを有する露光用マスクでは、前記遮光部及び半透過部は加工される加工対象物の加工対象領域に対向する領域に形成され、前記透光部は前記加工対象領域外に対向する領域に形成されている。これにより、当該露光用マスクを用いた一括露光により、加工対象物の樹脂層などを完全に除去すべき領域と、完全に残すべき領域と、ある程度除去すべき領域を同時に露光することができる。好適な例では、前記半透過部の少なくとも一部を前記遮光部上に設けることができる。
上記の露光用マスクの一態様では、前記透光部は、前記加工対象領域に対向する領域内にも形成されている。加工対象物が例えば半透過反射型の液晶表示装置の基板である場合には、反射膜の開口部の位置に樹脂層にも開口部が設けられることがあるので、加工対象領域内に透光部を形成することにより、その開口部を形成するための露光を同時に行うことができる。
上記の露光用マスクの他の一態様は、前記遮光部と同一の遮光材料により形成されたマークを有する。遮光部と同一の遮光材料によりマークを形成することとすれば、露光用マスクの同一の製造工程において遮光部とマークを同時に形成することができる。
上記の露光用マスクの他の一態様では、前記遮光部と前記半透過部は、同一のエッチング液により除去可能な材料により構成されている。これにより、当該露光用マスクの製造工程において、加工対象領域外に残っている遮光部と半透過部とを同一の描画機の位置を基準として同時に除去することができる。よって、遮光部が設けられた加工対象領域と、半透過部や透光部とを正しい相対位置関係で形成することができる。
本発明の他の観点では、電気光学装置の製造方法は、基板上に感光性の樹脂材料層を形成する工程と、上記の露光用マスクを用いて前記樹脂材料層を一括露光する露光工程と、前記露光用マスクの前記透光部に対応する領域において前記樹脂材料層を除去し、前記遮光部及び前記半透過部に対応する領域において前記樹脂材料層上に微細な凹凸を有する粗面を形成する現像工程と、を有する。
上記の電気光学装置の製造方法では、半透過反射型又は反射型の電気光学装置において、反射膜に散乱構造を形成する。まず、ガラスなどの基板上に感光性の樹脂材料を形成し、上記の露光用マスクを用いて露光工程を行う。好適には、露光工程において、前記露光用マスクは、前記遮光部及び前記半透過部が前記電気光学装置の画素領域に対応する領域と対向するように配置される。露光用マスクは遮光部と半透過部と透光部を有するので、散乱構造を形成すべき加工対象領域は遮光部と半透過部により部分的に露光され、その外側の周辺領域は透光部により完全に露光される。よって、その後の現像工程により、加工対象領域内には樹脂材料上に微細な凹凸形状を有する散乱構造が形成され、周辺領域は樹脂材料が除去されて平坦化される。なお、周辺領域には電極配線やドライバICチップなどが設けられる。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に示す各図面においては、説明の便宜のために各構成要素の寸法や比率を実際のものとは異ならせてある。
[液晶表示装置の構成]
まず、本発明の露光用マスクを用いて反射膜に散乱構造が形成される液晶表示装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す断面図であり、図2は、この液晶表示装置の一部を拡大して示す斜視図である。図2におけるI−I線からみた断面図が図1に相当する。これらの図に示されるように、液晶表示装置100は、略長方形の枠状に成形されたシール材34を介して相互に対向するように配置された第1基板10と第2基板20とを有する。これらの基板はガラスやプラスチックなどの光透過性を有する材料からなる板状またはフィルム状の部材である。両基板とシール材34とによって囲まれた空間には例えばTN(Twisted Nematic)型の液晶35が封止されている。以下では、図1および図2に示されるように、液晶35からみて第1基板10側を「観察側」と表記する。すなわち、液晶表示装置100による表示画像を視認する観察者が位置する側という意味である。これに対し、液晶35からみて第2基板20側を「背面側」と表記する。第1基板10のうち観察側の板面上には、表示画像のコントラストを改善するための位相差板311や入射光を偏光させる偏光板312が貼着されており、第2基板20のうち背面側の板面上には同様の位相差板321と偏光板322とが貼着されている(図2においては図示略)。また、第2基板20は第1基板10の周縁から張り出した部分(以下「張出部」という)20aを有する。この張出部20aには、液晶表示装置100を駆動するための回路を備えたICチップ38がCOG(Chip On Glass)技術により実装されている。
第1基板10のうち液晶35と対向する板面上には複数の画素電極11がマトリクス状に配置されている。各画素電極11は、ITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性を有する導電性材料からなる略矩形状の電極である。X方向に隣接する画素電極11同士の間隙にはY方向に延在する走査線12が形成されている。各画素電極11はTFD(Thin Film Diode)素子13を介して走査線12に接続されている。このTFD素子13は、非線形な電流−電圧特性を有する二端子型スイッチング素子である。これらの各要素が形成された第1基板10の板面は、ラビング処理が施された配向膜14によって覆われている(図2では図示が省略されている)。
一方、第2基板20のうち液晶35と対向する板面上には、X方向に延在する複数のデータ線27が形成されている。各データ線27は、画素電極11と同様にITOなどの光透過性を有する導電性材料からなる電極であり、第1基板10上においてX方向に列をなす複数の画素電極11と対向する。これらのデータ線27が形成された第2基板20の板面は配向膜14と同様の配向膜28によって覆われている。この構成のもと、第1基板10と第2基板20とによって挟まれた液晶35は、各画素電極11とこれに対向するデータ線27との間にICチップ38から印加される電圧に応じて配向方向が変化する。図2に示されるように、この配向方向が変化する領域(以下「サブ画素」という)Gsの各々には赤色、緑色および青色のいずれかが割り当てられている。
また、第2基板20のうち液晶35と対向する板面上には、下地層21と反射層22とカラーフィルタ24と絶縁層26とが第2基板20側からこの順番に積層されている。上述したデータ線27および配向膜28は絶縁層26の表面上に形成されている。カラーフィルタ24は、各サブ画素Gsに対応して設けられた樹脂層であり、顔料や染料によって各サブ画素Gsの色に着色されている。赤色、緑色および青色の3色のカラーフィルタ24に対応するサブ画素Gsによって、表示画像の最小単位である画素が構成される。また、各色のカラーフィルタ24の間隙(すなわち隣り合うサブ画素Gs同士の間隙)には遮光層25が形成されている。この遮光層25は、カーボンブラックが分散された樹脂材料やクロムなどの遮光性を有する金属材料により形成されて各サブ画素Gsの間隙を遮光する役割を担っている。また、絶縁層26は、エポキシ系やアクリル系といった各種の樹脂材料によってカラーフィルタ24と遮光層25とを覆うように形成された膜体である。この絶縁層26は、カラーフィルタ24と遮光層25との段差を平坦化する役割と、カラーフィルタ24の顔料や染料が液晶35に染み出すのを防ぐ役割とを担っている。
一方、下地層21は、第2基板20の板面上に設けられた膜体であり、アクリル系やエポキシ系といった感光性を有する樹脂材料からなる。この下地層21は、第2基板20の表面うちシール材34によって囲まれた領域内のみに選択的に設けられており、ICチップ38が実装される張出部20aには存在しない。ここで、張出部20aを含む第2基板20の全面にわたって下地層21が形成された構成(すなわち下地層21の表面上にICチップ38が実装された構成)のもとでは、ICチップ38に外力が作用したときに下地層21がICチップ38とともに第2基板20から剥離しやすいという問題がある。これに対し、本実施形態のように張出部20aにおいて下地層21が完全に除去された構成(すなわちICチップ38が下地層21を介することなく第2基板20上に実装された構成)によれば、このような問題を回避できるという利点がある。
また、図1および図2に示されるように、この下地層21のうち各サブ画素Gsの中央付近に相当する部分には当該下地層21を厚さ方向に貫通する開口部211が設けられている。一方、反射層22は、アルミニウムや銀などの単体金属やこれらの金属を主成分として含む合金など光反射性を有する材料により下地層21の表面上に形成された薄膜であり、下地層21の開口部211に対応するように開口した透光部221を有する。したがって、下地層21および反射層22に積層された各カラーフィルタ24の一部は、反射層22の透光部221と下地層21の開口部211を介して第2基板20の表面に至る。以上に説明した構成のもと、液晶表示装置100の背面側から第2基板20に入射したバックライトユニットからの出射光は、下地層21の開口部211と反射層22の透光部221とを通過したうえでカラーフィルタ24および液晶35を透過し、さらに第1基板10を透過して観察側に出射する。このように液晶表示装置100の背面側から観察側への透過光によって透過型表示が実現される。一方、液晶表示装置100の観察側から第1基板10に入射した室内照明光や太陽光などの外光は、液晶35とカラーフィルタ24とを透過して反射層22の表面に到達し、この表面において反射させられて第1基板10から観察側に出射する。このように反射層22による反射を経て観察側に出射する光によって反射型表示が実現される。
ここで、反射層22の表面が完全な平面であるとすれば液晶表示装置100に対する観察側からの入射光が反射層22の表面において鏡面反射することになるため、液晶表示装置100の表示面に対向する背景の画像が表示画像に映り込むといった問題が生じ得る。この問題を解消するために、本実施形態における反射層22の表面には反射光を適度に散乱させるための散乱構造が形成されている。さらに詳述すると、下地層21の表面が多数の微細な突起(凸部)または窪み(凹部)を有する粗面となっており、この粗面上に薄膜状に形成された反射層22の表面には当該下地層21の粗面を反映した微細な起伏(すなわち散乱構造)が現れているのである。
図3は、本実施形態における下地層21の一部の表面形状を拡大した断面図である。同図に示されるように、下地層21の表面は複数の微細な突起213が形成された粗面となっている。あるいは、これらの突起213の頂上部を含む平面を基準とすれば、下地層21の表面は多数の微細な窪み214が形成された粗面であると捉えることもできる。この下地層21の上に反射層22が形成されるので、反射層22の表面は下地層21の微細な凹凸形状を反映した凹凸形状を有する粗面となっている。
[液晶表示装置の製造方法]
次に、第2基板20上に下地層21と反射層22とを形成する工程に特に着目しながら、本実施形態に係る液晶表示装置100の製造方法を説明する。図4は、各製造工程における第2基板20上の要素の構成を示す工程図(図1に示された断面に相当する)である。 まず、図4(a)に示されるように、下地層21となる膜体51が第2基板20上の板面上に形成される。この膜体51は、感光性を有するポジ型の樹脂材料をスピンコート法などの方法によって第2基板20上に塗布することによって得られる。次いで、この膜体51を減圧環境下において乾燥させたうえで、85℃から105℃の範囲の温度にて加熱(プリベーク)する。
この後、図4(b)に示されるように、膜体51がマスク(以下「露光用マスク」という)70を介して露光される。より具体的には、膜体51の表面から60μm程度の間隔(プロキシミティギャップ)をあけて露光用マスク70が配置されたうえで、膜体51に対して光源からの出射光(例えばi線)が照射される。図4(b)に示されるように、本実施形態においては、膜体51のうち下地層として残されるべき領域(以下「加工対象領域」という)511の周囲にある領域(すなわちシール材34の外側に位置する領域である。以下「周辺領域」という)513と、下地層21の開口部211に相当する領域515と、加工対象領域511のうち下地層21の表面において窪み214となるべき領域とが一括して露光される。なお、この露光工程において用いられる露光用マスク70の具体的な構成については後に詳述する。
次いで、膜体51に対して現像が施される。この現像により、図4(c)に示されるように、膜体51のうち露光により光分解した部分が選択的に除去される。続いて、120℃から130℃の範囲の温度にて膜体51が加熱(メルトベーク)される。この工程により、膜体51の表層部分のみが部分的に溶融し、現像により膜体51表面に現れた凹凸の角部分が丸められる。この後、220℃程度の温度にて膜体51が焼成(ポストベーク)される。これらの工程により、図4(d)に示されるように、膜体51全体の表面形状が確定されて下地層21が得られる。ここで、現像後における膜体51の加熱を2つの段階に分けて実行するのは、仮に現像後の膜体51を直ちに220℃程度の温度に加熱すると、その表面の凹凸が過度に溶融して平坦部の多い表面となり、その結果として光散乱効果が損なわれるからである。つまり、ポストベークに先立って120℃から130℃の範囲にて膜体51を加熱する工程は、膜体51の表面形状を所期の形状に維持および安定させるための工程であると言える。
次いで、図4(e)に示されるように、透光部221を有する反射層22が下地層21の表面上に形成される。すなわち、光反射性を有する材料からなる薄膜がスパッタリングなどの成膜方法によって下地層21の表面上に形成され、この薄膜がフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によってパターニングされることによって反射層22が得られる。上述したように、この反射層22の表面には下地層21の粗面を反映した散乱構造が形成される。
続いて、カラーフィルタ24および遮光層25が形成され、これらを覆うように絶縁層26が形成される。さらに、絶縁層26の表面上にデータ線27が形成された後、ポリイミドなどの有機薄膜によって配向膜28が形成されてラビング処理が施される。一方、第1基板10上の各要素は公知である各種の技術によって製造され得る。次いで、以上の工程を経た第1基板10と第2基板20とが互いの配向膜14および28を対向させた状態でシール材34を介して貼り合わされる。さらに、両基板とシール材34とによって囲まれた空間に液晶35が封入され、この空間が封止材(図示略)によって封止される。この後、位相差板311および321や偏光板312および322が第1基板10および第2基板20にそれぞれ貼着されるとともに第2基板20の張出部20aにICチップ38が実装されて、図1に示される液晶表示装置100が得られる。
[露光用マスクの構成]
次に、図4(b)の露光工程(以下では単に「露光工程」という)において用いられる露光用マスク70の構成を説明する。図5は露光用マスク70の平面図であり、図5(a)は完成状態の平面図であり、図5(b)は製造途中の平面図である。
まず、完成状態の露光マスク70の構成について図5(a)を参照して説明する。図示のように、露光用マスク70はいわゆる大判マスクであり、複数個の液晶表示装置に対応する。図5では、各液晶表示装置に対応する単位マスク構造80を破線で示している。なお、単位マスク構造80は、1つの液晶表示装置100に対応する部分を説明の便宜上図示したものであり、実際に露光用マスク70上に単位マスク構造80に対応する線や境界が形成されているわけではない。
露光用マスク70は、縦方向及び横方向に整列された複数個の液晶表示装置に対応する大判ガラス基板(図示せず)と対向配置される。即ち、前述の液晶表示装置の製造方法にて説明したように、1枚の大判ガラス基板上に感光性の樹脂材料により下地層21を形成し、これに大判の露光用マスク70を対向配置して下地層21の散乱構造を形成するための露光を行う。
各単位マスク構造80の内部には加工対象領域511が存在する。加工対象領域511は、液晶表示装置100側において下地層21の散乱構造を形成すべき領域、つまり液晶表示装置100の表示領域(画素が形成される領域)に対応する領域である。
また、露光用マスク70上において、複数の単位マスク構造80の外側には複数個のマーク84が形成されている。マーク84は、主として液晶表示装置100の製造工程中に露光用マスク70を前述の大判ガラス基板に対して位置決めするためのアライメントマークであるが、液晶表示装置100の製造工程中に必要となる、アライメントマーク以外の用途のマークを含んでいてもよい。
図6は露光用マスク70の一部と、それに対応して形成される液晶表示装置100側の下地層21の散乱構造との対応関係を示す断面図である。即ち、図6は、露光用マスク70を大判ガラス基板と対向配置して感光性の樹脂材料層である下地層21を露光するときの状態を示している。但し、図6に示すのは、1つの液晶表示装置100内の一部であり、露光用マスク70側は図5(a)に示す単位マスク構造80内の一部である。
前述のように、液晶表示装置100の第2基板20上には樹脂材料からなる下地層21に散乱構造が形成されている。また、各サブ画素Gs内には開口部211が設けられている。これに対し、露光用マスク70は、ガラスなどの透光性の基材72に形成され、遮光部74と、半透過部76と、透光部78とを有する。遮光部74は遮光材料により構成され、例えばクロム(Cr)及び酸化クロム(CrOx)の2層のクロムなどが好適である。この場合、クロムは遮光層として機能し、酸化クロムは低反射層として機能する。半透過層76は半透過材料により構成され、例えば酸化クロムが好適である。透光部78は、他の層が形成されておらず、透光性の基材78が露出している。透光部78は、前述の周辺領域513に対応する透光部78aと、下地層21の開口部211に対応する透光部78bとを含む。
遮光部74及び半透過部76は液晶表示装置100の加工対象領域511のうち、下地層21に散乱構造を形成すべき領域に対向配置される。一方、透光部78は液晶表示装置100の加工対象領域511外の周辺領域513、及び、加工対象領域511内の下地層の開口部211に対応する領域511に対向配置される(図4を参照)。
露光時に露光用マスク70の背面側から光65を照射すると、遮光部74では光は完全に遮断され、透光部78では光が完全に透過する。半透過部76では透光部78より低い光透過率で光が透過する。よって、液晶表示装置100の製造方法の欄で説明したように、ポジ型の感光性材料からなる樹脂材料で下地層21を基板20上に形成し、露光用マスク70で露光を行った後現像することにより、露光用マスク70の遮光部74及び半透過部76に対応する領域では下地層21が部分的に除去されて散乱構造が形成される。一方、露光用マスク70の透光部78に対応する領域では下地層21が完全に除去される。こうして、図4及び図6に示すように、第2基板20側において加工対象領域511外の周辺領域513、及び、加工対象領域511内の下地層21の開口部211に対応する領域515では下地層21が除去される。また、加工対象領域511内であって下地層21の開口部211以外の領域には微細な凹凸を有する散乱構造が形成される。
[露光用マスクの製造方法]
次に、上述の露光用マスク70の製造方法について図7乃至図9を参照して説明する。図7(a)〜(c)は図5に示した単位マスク構造80の拡大図であり、露光用マスク70の各製造過程における状態を示す。図7(d)〜(f)は露光用マスク70上に設けられたマーク84の各製造過程における状態を示す。図8(a)は図7(a)〜(c)に示した単位マスク構造80の領域A1の拡大図であり、図8(b)及び(c)はそれぞれ図8(a)におけるX−X’断面及びY−Y’断面の断面図である。また、図9(a)は露光用マスク70の製造工程を示し、図9(b)及び(c)はその各工程における図8(a)のX−X’断面及びY−Y’断面の層構造をそれぞれ示す。
まず、図9(a)及び(b)を参照して、露光用マスク70の製造工程全体を説明する。露光用マスク70の製造は、基本的に2段階の成膜工程により実行される。1回目の成膜工程は遮光材料により遮光部74を形成する工程であり、2回目の成膜工程は半透過材料により半透過部76を形成するとともに透光部78を形成する工程である。
以下、図9(a)の工程図、及び図8(a)に示す単位マスク構造82の領域A1のX−X’断面図を参照して説明する。なお、図8(a)に示すように、X−X’断面は、周辺領域513に対応する透光部78aと、下地層21の開口部211に対応する透光部78bと、3つの遮光部74a〜74cを含む。
まず、ガラスなどの透光性の基材72上の全面にクロム及び酸化クロムの遮光層74xをスパッタリングにより形成する(工程S1)。次に、この遮光層74xを部分的に除去し、複数の遮光部74a〜74cを形成する(工程S2)。具体的には、遮光層74x上にレジストを塗布し、レーザビーム又は電子ビームなど(以下、「ビーム」と呼ぶ)により遮光部のパターンに対応してレジスト上に描画を行う。そして、遮光層の材料に応じたエッチング液を使用してエッチングを行うことにより、遮光層を部分的に除去して複数の遮光部74a〜74cを形成する。なお、ポジレジストを塗布した場合には、遮光部74a〜74c以外の領域をビームで描画し、描画した領域をその後のエッチングで除去して遮光部74a〜74cを残す。一方、ネガレジストを塗布した場合は、遮光部74a〜74cの領域をビームで描画し、描画しなかった領域をその後のエッチングで除去して遮光部74a〜74cの領域を残す。こうして第1回目の成膜工程が終了する。
次に、遮光部74a〜74cが形成された基材72上の全面に酸化クロムの半透過層76xをスパッタリングにより形成する(工程S3)。そして、半透過層7上にレジストを塗布し、ビームにより描画を行う。このときには、透光部78a及び78bの領域を除去し、それ以外の領域を残すように描画を行い、その後エッチングを行う。これにより、透光部78a及び78bは半透過層76xが除去される。なお、半透過層76xは透光部78a及び78bのみで除去されるので遮光部74a〜74c上に半透過層76xが残ることになるが、半透過層76xがあっても無くても露光時の光は遮光部74a〜74cにより遮光されるので、遮光部74a〜74c上の半透過層76xを除去する必要はない。
こうして、2回の成膜工程により、遮光部74、半透過部76及び透光部78を有する多階調の露光用マスク70が製造される。図9(c)に示すY−Y’断面も基本的に同様に形成される。但し、図8(a)に示すように、Y−Y’断面には下地層21の開口部211に対応する透光部78bは含まれず、周辺領域513に対応する透光部78aのみが含まれている。
次に、上述の露光用マスクの製造工程において成膜を行う領域について図7(a)〜(c)を参照して説明する。図7(a)〜(c)は図5に示す単位マスク構造80の各工程における状態を示す。図7(a)は工程S2により複数の遮光部74を形成した状態を示し、図7(b)は工程S3により半透過膜76xを形成した状態を示し、図7(c)は工程S4により半透過膜76xを除去した状態を示す。なお、説明の便宜上、下地層21の開口部211に対応する透光部78bは図示を省略している。
前述のように、工程S2では基材72の全面に形成した遮光層74xを選択的に除去して複数の遮光部74を形成する。遮光部74として残す部分と、除去する部分は工程S2における描画により規定される。ここで、遮光部74は下地層21に散乱構造を形成するために必要な部分であるので、本来は遮光部74は加工対象領域511内にのみ残し、周辺領域513には残す必要はない。しかし、本発明では、工程S2においては、最終的に遮光部74を残すべき加工対象領域511より広い領域520に遮光部74を残し、それより外側の領域で遮光層74を除去するように描画を行う。このときの露光用マスク70の状態を図5(b)に示す。図5(a)と比較するとわかるように、加工対象領域511よりも広い領域520にわたって遮光部74を形成している。
そして、工程S3では全面に半透過層76xを形成し(図7(b)参照)、工程S4で半透過層76xを除去するのと同時に、本来の加工対象領域511外に存在する遮光部74も除去する。こうして、最終的に完成した露光用マスク(図7(c)参照)では、遮光部74は加工対象領域511内のみに残っている。
このように、本発明による露光用マスクの製造方法では、1回目の成膜工程、即ち遮光部の形成工程では最終的に遮光部を残すべき加工対象領域511より広い領域に遮光部を残し、2回目の成膜工程、即ち半透過部76及び透光部78を規定する工程で同時に加工対象領域511を規定する。このようにする理由は、大判の露光用マスク製造において複数回の描画を行う際に描画機のアライメント精度に限界があるからである。即ち、仮に1回目の成膜工程(即ち工程S2)で加工対象領域511の外縁まで描画を行って加工対象領域511外の遮光膜を全て除去したとすると、遮光部74の位置は1回目の成膜工程における描画機の位置を基準にして規定されることになる。そして、2回目の成膜工程(即ち工程S4)で半透過膜76xを除去して半透過部76及び透光部78を規定する。すると、1回目の成膜工程と2回目の成膜工程とで描画機のアライメント精度が確保できない場合、遮光部74と、半透過部76及び透光部78(特に透光部78)との相対位置にずれが生じてしまう。
そこで、本発明の露光用マスクの製造方法では、1回目の成膜工程では本来の加工対象領域511よりも広い領域520内に遮光部74を残しておき、2回目の成膜工程で加工対象領域511内の遮光部74のみを残す(即ち、加工対象領域511外の遮光部74を、半透過膜と同時に除去する)。こうすれば、加工対象領域511に対応する遮光部74の形成領域と、半透過部76と、透光部78とが全て2回目の描画機の位置に依存して決定されることとなり、それらの領域の位置が相対的にずれることが防止できる。よって、露光用マスク製造機における描画機のアライメント精度が十分でない場合でも、遮光部74、半透過部76及び透光部78を正確に形成した露光用マスク70を製造することができる。 従って、本発明による露光用マスクの製造方法では、1回目の成膜工程S2で本来の加工対象領域511外に残した遮光部74を、2回目の成膜工程S4で除去する必要があるので、遮光層74xを構成する遮光材料と半透過層76xを構成する半透過性材料が同一のエッチング液で除去できることが必要となる。このため、本実施例では、遮光部74の材料としてクロムと酸化クロムを使用し、半透過部76の材料として酸化クロムを使用している。但し、2回目の成膜工程で同一のエッチング液を用いて除去できる材料であれば、遮光部と半透過部の材料は上記の例には限られない。
なお、これまでは加工対象領域511と遮光部74の関係について説明したが、下地層21の開口部211に対応する透光部78bも同様に形成される。即ち、1回目の成膜工程S2では本来の透光部78b(図8(a)参照)内まで遮光部74を形成しておき、2回目の成膜工程S4で本来の透光部78bの内部に存在する遮光部74を除去すればよい。これにより、透光部78bの位置が半透過膜76や透光部78aと相対的にずれることはない。
次に、マーク84の形成方法について説明する。図5(a)に示すように、マーク84は主として露光用マスクを使用して液晶表示装置を製造する際に使用されるアライメントマークとして使用され、露光用マスク70の側部に複数個形成される。本例ではマーク84は略十字形状であるが、他の形状としても構わない。
図7(d)〜(f)に図5(a)の右上のマーク84の形成方法を示す。マーク84も図9を参照して説明した露光用マスクの製造工程S1〜S4において同時に形成される。図7(d)は工程S2終了後の状態を示し、図7(e)は工程S3終了後の状態を示し、図7(f)は工程S4終了後の状態を示す。
まず、工程S1で基材72の全面に遮光層74xを形成した後、工程S2において図7(d)に示すように矩形の領域84aに遮光層74xを残す。なお、この矩形の領域84aは、最終的に形成されるマーク84よりに広い領域とすることが必要である。
次に、工程S3で基材72の全面に半透過層76xを形成すると、図7(e)に示すように領域84aは半透過層76xにより覆われる。次に、工程S4で半透過層76xを除去するために描画を行う際、矩形の領域84aの4隅を除去し、図7(f)に示すように十字形状のマークが残るように描画を行う。
このように、マーク84の形成においても、1回目の成膜工程S2においては最終的に形成されるマーク84よりも広い範囲に遮光層74xを残し、2回目の成膜工程S4において最終的なマーク84の形状を描画する。前述のように、描画機のアライメント精度が不十分である場合、1回目の成膜工程S2でマーク84を形成してしまうと、2回目の成膜工程で描画機のアライメントに生じた誤差が露光用マスクのマーク84の位置に反映されてしまい、遮光部74や透光部78などとマーク84との相対位置に誤差が生じてしまう。そこで、2回目の成膜工程でマーク84を形成することとし、2回目の描画機の位置を基準として遮光部74や透光部78などとともにマーク84を形成するのである。従って、マーク84の形成においても、遮光層74xと半透過層76xとが同一のエッチング液で同一工程にて除去できることが必要となる。
[変形例]
以上に説明した実施形態はあくまでも例示に過ぎず、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の変形が加えられ得る。具体的には、以下のような変形例が考えられる。
上記実施形態においては、図8(a)に示すように各画素に対応するように下地層21に開口部211が設けられた構成を例示したが、下地層21に開口部211が設けられない構成も採用され得る。その場合の露光用マスク70の単位マスク構造80の一部(図8(a)に対応)を図10(a)に示す。ただし、この場合には、透過型表示に際して第2基板20側から第1基板10側に向かう光の一部が下地層21によって吸収されることとなる。
また、上記実施形態では下地層21の開口部211は各サブ画素Gsの略中央にサブ画素Gs毎に独立に設けているが、その代わりに各サブ画素の両端又は中央にストライプ状に設けてもよい。サブ画素Gsの両端に開口部を設けた場合の例を図10(b)に示す。図10(b)も露光用マスク70の単位マスク構造80の一部(図8(a)に対応)を示す。
また、上記各実施形態においては反射型表示および透過型表示の双方が可能ないわゆる半透過反射型の液晶表示装置100を例示したが、反射型表示のみが可能な液晶表示装置100にも本発明は適用され得る。この場合には、反射層22の開口部211と反射層22の透光部221とが設けられない。したがって、露光用マスク70には、下地層21の開口211に対応する透光部78bは設けられない。
上記各実施形態においては遮光部74をクロムと酸化クロムの2層により構成したが、クロム層のみとしても構わない。
上記実施形態においては露光用マスク70の遮光部74の平面形状を多角形としたが、遮光部74の平面形状は任意であり、例えば正多角形以外の多角形や円形としてもよい。
上記実施形態においては、本発明による露光用マスクを、液晶表示装置100の下地層21の表面上に凹凸を形成するために使用した例を示したが、もちろん本発明による露光用マスクは他の各種の材料に対して凹凸を作製する用途などに使用することができる。
なお、上記実施形態では本発明を電気光学装置の一例としての液晶表示装置100に適用したが、例えばエレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、フィールド・エミッション・ディスプレイ(電界放出表示装置)などの各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。
本発明を適用して製造される液晶表示装置の構成を示す断面図である。 液晶表示装置の要部の構成を拡大して示す斜視図である。 液晶表示装置のうち下地層及び反射膜の形状を示す断面図である。 液晶表示装置のうち第2基板上の各要素の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る露光用マスクの平面図である。 露光用マスクの各層と液晶表示装置の下地層との対応関係を示す図である。 露光用マスクの単位マスク構造及びマークの製造工程を示す。 露光用マスクの単位マスク構造の一部分の拡大図及び断面図である。 露光用マスクの製造工程図及び露光用マスクの一部の断面図である。 液晶表示装置の他の例に対応する露光用マスク構造の拡大図である。
符号の説明
100…液晶表示装置、10…第1基板、11…画素電極、12…走査線、13…TFD素子、14…配向膜、20…第2基板、21…下地層、211…開口部、22…反射層、221…透光部、24…カラーフィルタ、25…遮光層、26…絶縁層、27…データ線、34…シール材、35…液晶、38…ICチップ、51…膜体、511…加工対象領域、513…周辺領域、70…露光用マスク、72…基材、74…遮光部、76…半透過部、78…透光部

Claims (14)

  1. 基材上に遮光層を形成する第1工程と、
    前記遮光層を選択的に除去して遮光部を形成する第2工程と、
    前記遮光部が形成されている前記基材上に半透過層を形成する第3工程と、
    前記半透過層を選択的に除去して半透過部及び透光部を形成する第4工程と、によりマスクパターンを形成することを特徴とする露光用マスクの製造方法。
  2. 前記マスクパターンは、前記基材上に複数形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の露光用マスクの製造方法。
  3. 前記第4工程により前記半透過層が除去された部分が前記透光部となり、前記半透過層が除去されない部分であって前記遮光部以外の部分が前記半透過部となることを特徴とする請求項1に記載の露光用マスクの製造方法。
  4. 前記遮光部及び半透過部は前記露光用マスクを用いて加工される加工対象物の加工対象領域に対応し、
    前記第2工程は前記加工対象領域外に前記遮光部を残し、前記第4工程は前記加工対象領域外の前記遮光部及び半透過層を同時に除去して前記透光部を形成することを特徴とする請求項3に記載の露光用マスクの製造方法。
  5. 前記第2工程は前記基材上の所定位置にマーク用遮光部を形成し、前記第4工程は前記半透過層とともに前記マーク用遮光部を選択的に除去してマークを形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の露光用マスクの製造方法。
  6. 前記マーク用遮光部は前記マークより広い領域に形成されることを特徴とする請求項5に記載の露光用マスクの製造方法。
  7. 前記第2工程はエッチング液を利用してエッチングにより前記遮光層を除去し、前記第4工程は前記第2工程と同一のエッチング液を利用してエッチングにより前記第2工程後に残った前記遮光部の一部及び前記半透過層を除去することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の露光用マスクの製造方法。
  8. 基材上に、透光部と、遮光部と、前記透光部よりも低い光透過率で光を透過させる半透過部とを有する露光用マスクであって、
    前記遮光部及び半透過部は加工される加工対象物の加工対象領域に対向する領域に形成され、前記透光部は前記加工対象領域外に対向する領域に形成されていることを特徴とする露光用マスク。
  9. 前記半透過部は、少なくとも一部が前記遮光部上に設けられてなることを特徴とする請求項8に記載の露光用マスク。
  10. 前記透光部は、前記加工対象領域に対向する領域内にも形成されていることを特徴とする請求項8に記載の露光用マスク。
  11. 前記遮光部と同一の遮光材料により形成されたマークを有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の露光用マスク。
  12. 前記遮光部と前記半透過部は、同一のエッチング液により除去可能な材料により構成されていることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の露光用マスク。
  13. 基板上に感光性の樹脂材料層を形成する工程と、
    請求項8乃至12のいずれか一項に記載の露光用マスクを用いて前記樹脂材料層を一括露光する露光工程と、
    前記露光用マスクの前記透光部に対応する領域において前記樹脂材料層を除去し、前記遮光部及び前記半透過部に対応する領域において前記樹脂材料層上に微細な凹凸を有する粗面を形成する現像工程と、を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  14. 前記露光工程において、前記露光用マスクは、前記遮光部及び前記半透過部が前記電気光学装置の画素領域に対応する領域と対向するように配置されることを特徴とする請求項13に記載の電気光学装置の製造方法。

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