JPH0627636A - フォトマスク及びフォトマスクの製造方法及びエッチング方法及び露光方法 - Google Patents

フォトマスク及びフォトマスクの製造方法及びエッチング方法及び露光方法

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JPH0627636A
JPH0627636A JP18355192A JP18355192A JPH0627636A JP H0627636 A JPH0627636 A JP H0627636A JP 18355192 A JP18355192 A JP 18355192A JP 18355192 A JP18355192 A JP 18355192A JP H0627636 A JPH0627636 A JP H0627636A
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JP
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film
photomask
region
light
exposure
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JP18355192A
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English (en)
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Manabu Inaba
学 稲葉
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】半導体素子の製造方法において、透過率分布を
有するフォトマスクを用いて、レジストパターンに段差
を形成する。次に段差の形成されたレジストを保護膜と
してエッチングし、保護膜厚分布により下地基板に段差
を形成する。また半導体素子の製造に用いるフォトマス
クにおいては、フォトマスク上に露光光を吸収するイオ
ンを含有する薄膜を積層してさらに段差を形成し、前記
薄膜の膜厚分布で透過率分布を形成する。 【効果】一度の露光工程でレジスト中に段差が形成さ
れ、一度のエッチング工程で下地基板に段差が形成さ
れ、工程が短縮される。露光光を吸収する薄膜による透
過率分布のため、反射型の透過率分布のような反射光を
抑制できるため、露光寸法の制御性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子の製造に用い
るフォトマスク及びフォトマスクの製造方法及びエッチ
ング方法及び露光方法及びイオン注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子の製造及び投影露光装
置に用いるフォトマスクの製造において、複数の段差を
有する構造を形成する工程が存在し、代表的には多段方
式の位相シフトマスクと呼ばれるフォトマスクの製造に
用いられる。前記多段方式では、シフターと呼ばれる透
過露光光の位相を変化させる薄膜に多段を形成して膜厚
を変化させることで、位相の変化量を局所的に分布させ
て効果を得るものである。
【0003】前記多段の形成方法としては、第一に従来
複数回数の露光及びエッチングにより、各段毎に形成し
ていた。また第二としてレジストに段差を形成する場合
には、電子線用レジストを用いて電子線露光の露光エネ
ルギーを局所的に変化させることで恣意的に露光不足さ
せ、レジスト残りにより段差を形成していた。
【0004】また強度透過率の分布により結像特性を向
上させるものも存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来では
フォトレジストをエッチング保護膜としたときに、一度
の露光工程及びエッチング工程では一段のみしか形成で
きない。そのため従来のフォトリソグラフィによる多段
の形成方法では、第一の場合には複数回数の露光工程と
エッチング工程を必要とするため、非常に工程数が増加
しスループットが低下する。またレジスト上に段差を形
成するために電子線露光を用いた場合、スループットが
非常に低下するという問題がある。
【0006】また強度透過率の形成は金属薄膜による反
射形であるため、フォトマスクによる反射迷光による影
響がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、まず本発明では、投影露光装置に用い、遮光膜に
よって露光光が完全に遮断される領域における第一の強
度透過率、及びガラス基板のみの開口部で露光光が完全
に透過される領域における第二の強度透過率の少なくと
も一つの強度透過率をもつ領域を有し、かつ前記第一の
強度透過率及び前記第二の強度透過率のいずれとも異な
る少なくとも一つの強度透過率による第三の強度透過率
分布をもつ領域を有するフォトマスクにおいて、フォト
マスクに露光光を吸収するイオンを等濃度含有する露光
光吸収領域を形成し、前記露光光吸収領域中を露光光が
透過する距離の分布により前記第三の強度透過率分布を
形成することを特徴とする。
【0008】また前記請求項1記載のフォトマスクの製
造方法は、ガラス基板上に露光光を吸収するイオンを等
濃度含有する吸収膜を形成し、少なくとも一度のエッチ
ング工程により前記吸収膜に膜厚分布を形成すること
で、露光光が露光光吸収領域を透過する距離に分布を形
成すること特徴とする。
【0009】前記発明が解決しようとする課題に記載
の、第一の多段形成工程での問題を解決するために本発
明では、レジストを保護膜として用いるエッチング方法
において、膜厚分布が形成されたレジストを保護膜とし
て用い、前記レジストの膜厚分布中の少なくとも1つの
領域のレジスト及び下地基板をエッチングすることによ
り、前記下地基板のエッチング深さに分布を形成するこ
とを特徴とする。
【0010】さらに前記発明が解決しようとする課題に
記載の、第二のフォトマスク上に段差を形成する工程の
課題を解決するために、フォトマスクを用いた投影露光
装置によるフォトレジストの露光方法において、前記請
求項1記載の構造を有するフォトマスクを用いることに
より、レジストパターンに膜厚分布を形成することを特
徴とする。
【0011】最後に、前記請求項1記載の構造を有する
フォトマスクの製造方法において、ガラス基板上に露光
光を吸収するイオンを等濃度含有する吸収膜を形成し、
前記請求項3記載のエッチング方法によって前記吸収膜
に膜厚分布を形成することで、露光光が露光光吸収領域
を透過する距離に分布を形成することを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1は前記請求項1記載の構造を有するフォ
トマスクの第一の実施例を示した図であり、図1(a)
は前記フォトマスクの断面図、図1(b)は前記フォト
マスクの強度透過率分布を示した図である。
【0013】図1(a)において、前記フォトマスクは
高圧水銀灯から照射されるi線(波長365nm)を露
光光源とした露光投影装置に用いられ、基板11は露光
光を完全に透過する材質が使用されており、例えば石英
ガラス基板である。また露光光を完全に遮断する領域に
は、例えば酸化クロム、金属クロム、酸化クロムの三層
構造からなる遮光膜13が形成されている。
【0014】さらに本発明によるフォトマスクでは、露
光光を吸収する例えば硼素イオンを予め含有させて積層
した二酸化珪素薄膜をもちいた吸収膜12によって、前
記請求項1記載の第三の透過率分布が形成されている。
本実施例では、まず前記二酸化珪素薄膜を前記石英ガラ
ス基板11上に積層して吸収膜12を形成し、さらに前
記遮光膜13が前記石英ガラス基板11及び前記吸収膜
12上に形成されている。さらに前記吸収膜12には段
差が形成されており、露光光が前記吸収膜12を透過す
る距離の分布が、フォトマスク面内に存在する。
【0015】図1(b)は前記図1(a)記載のフォト
マスクを透過した露光光の強度透過率分布を示した図で
ある。前記遮光膜13の形成された遮光領域において
は、露光光は完全に遮断されるために強度透過率は0%
となり、光強度も0である。また前記遮光膜13及び前
記吸収膜12のいずれも形成されていない開口領域にお
いては、露光光は完全に透過するため強度透過率は10
0%であり、光強度は分布中最大となる。
【0016】一方前記吸収膜12の形成された露光光吸
収領域において、強度透過率は開口領域の強度透過率よ
りも低くなり、光強度は相対的に小さくなる。また前記
吸収膜12中に含有される硼素イオン濃度は膜中一定で
あり、露光光が前記吸収膜12を透過する距離により吸
収量が定まり、強度透過率分布は前記吸収膜12の膜厚
分布によって形成することができるため、前記吸収膜1
2の膜厚を2倍にすることで強度透過率を1/4にでき
る。本実施例では前記図1(a)において、前記吸収膜
12には一つの段差があり膜厚の面内分布が形成されて
おり、相対的に膜厚の厚い低透過率領域及び相対的に膜
厚の薄い高透過率領域が形成され、前記低透過率領域の
膜厚は前記高透過率領域の膜厚の1.4倍であり、強度
透過率は1/2である。
【0017】図2は前記請求項1記載の構造を有するフ
ォトマスクの第二の実施例を示した図であり、図2
(a)は前記フォトマスクの断面図、図2(b)は前記
フォトマスクの強度透過率分布を示した図である。
【0018】図2(a)において、前記フォトマスクは
高圧水銀灯から照射されるi線(波長365nm)を露
光光源とした露光投影装置に用いられ、基板21は露光
光を完全に透過する材質が使用されており、例えば石英
ガラス基板である。また露光光を完全に遮断する領域に
は、例えば酸化クロム、金属クロム、酸化クロムの三層
構造からなる遮光膜23が形成されている。
【0019】さらに本発明によるフォトマスクでは、露
光光を吸収する例えば硼素イオンを予め含有させて積層
した二酸化珪素薄膜をもちいた吸収膜22によって、前
記請求項1記載の第三の強度透過率分布が形成されてい
る。本実施例では、まず前記遮光膜23を前記石英ガラ
ス基板21上に形成し、さらに前記酸化膜シリコン薄膜
を前記石英ガラス基板21及び前記遮光膜23上に積層
して吸収膜22を形成する。さらに前記吸収膜22には
段差が形成されており、露光光が前記吸収膜22を透過
する距離の分布がフォトマスク面内に存在することにな
る。
【0020】図2(b)は前記図2(a)記載のフォト
マスクを透過した露光光の強度透過率分布を示した図で
ある。前記遮光膜23の形成された遮光領域において
は、露光光は完全に遮断されるために強度透過率は0%
となり、光強度も0である。また前記遮光膜23及び前
記吸収膜22のいずれも形成されていない開口領域にお
いては、露光光は完全に透過するため強度透過率は10
0%であり、光強度は分布中最大となる。
【0021】一方前記吸収膜22の形成された露光光吸
収領域において、強度透過率は開口領域の強度透過率よ
りも低くなり、光強度は相対的に小さくなる。また前記
吸収膜22中に含有される硼素イオン濃度は膜中一定で
あり、露光光が前記吸収膜22を透過する距離により吸
収量が定まり、強度透過率分布は前記吸収膜22の膜厚
分布によって形成することができるため、前記吸収膜1
2の膜厚を2倍にすることで透過率を1/4にできる。
本実施例では前記図2(a)において、前記吸収膜22
には一つの段差があり膜厚の面内分布が形成されてお
り、相対的に膜厚の厚い低透過率領域及び相対的に膜厚
の薄い高透過率領域が形成され、前記低透過率領域の膜
厚は前記高透過率領域の膜厚の1.4倍であり、強度透
過率は1/2である。
【0022】図3は前記請求項3記載のフォトマスクの
製造方法の第一の実施例を示した図である。本実施例に
よって製造されるフォトマスクは前記図1(a)の構造
を有する。
【0023】まずフォトマスクを形成する基板として、
露光光源に用いる高圧水銀灯のi線(波長365nm)
を完全に透過する材質である石英ガラス基板31を用い
る。前記石英ガラス基板31上に、露光光を吸収する硼
素イオンを立方センチメートル当たり1015〜1020
等濃度に含有する二酸化珪素薄膜を積層させ、吸収膜3
2を形成する。またフォトレジスト34が前記吸収膜3
2上に塗布されている(図3(a))。
【0024】硼素イオン濃度は前記吸収膜32中で一定
であるため、膜厚によって露光光の吸収量を制御して強
度透過率に分布を形成することが可能であり、膜厚が薄
くなるにしたがい強度透過率が高上する。したがって前
記前記ガラス基板31上に積層する二酸化珪素薄膜の膜
厚は、遮光膜の形成される遮光領域以外で前記請求項1
記載の第三の強度透過率分布中の最低の強度透過率を達
成するために必要な膜厚よりも厚くなければならない。
本実施例では開口領域及び遮光領域の他に、吸収膜厚の
厚い低透過率領域と吸収膜厚の薄い高透過率領域が形成
されるため、前記二酸化珪素薄膜の膜厚は低透過率領域
に必要な膜厚であり、100Å〜1μmの範囲であり、
例えば500Åである。
【0025】続いて前記フォトレジスト34を露光し、
前記吸収膜32をエッチングする工程であるが、前記第
三の強度透過率分布に存在する強度透過率が唯一の場合
は、露光工程及びエッチング工程は一度のみである。ま
た前記第三の強度透過率分布に存在する強度透過率の値
が二つ以上の場合は、前記露光工程及び前記エッチング
工程は複数回必要とする。本実施例では、前記吸収32
中に一つの段差が存在し、低透過率領域及び高透過率領
域を形成する必要があるため、吸収膜による透過率分布
を形成する露光工程及びエッチング工程は二度連続して
行なわれる。以下にその工程を示す。
【0026】まず前記フォトレジスト34に対して第一
の露光工程を行ない、前記低透過率領域を被覆するレジ
ストパターンを形成し(図3(b))、前記フォトレジ
スト34を保護膜として、前記吸収膜32をCF4もし
くはC2F6による反応性イオンエッチングする。本エッ
チング工程によって被エッチング領域の吸収膜の残膜厚
は、高透過率領域に必要な膜厚となり、前記高透過率領
域の強度透過率が前記低透過率領域の強度透過率の2倍
の時、前記高透過率領域の残膜厚は前記低透過率領域の
膜厚の0.7倍となり、本実施例では350Å残される
(図3(c))。 前記フォトレジスト34を硫酸剥離
した後、再びフォトレジスト35を全面に塗布し(図3
(d))、第二の露光工程を行ない、露光光が完全に透
過する開口領域のみが開口されたレジストパターンが形
成する(図3(e))。再び前記フォトレジスト35を
保護膜としてCF4もしくはC2F6により第二の反応性
イオンエッチングを行なう。第二のエッチング工程にお
ける被エッチング領域は開口領域であり、本エッチング
工程により前記吸収膜32を完全に除去する(図3
(f))。
【0027】以上二度の露光工程及びエッチング工程に
よって、前記請求項1記載の第三の強度透過率分布がフ
ォトマスク上に形成される。
【0028】さらにフォトマスク35を硫酸剥離した
後、露光光を完全に遮光するために酸化クロム、金属ク
ロム、酸化クロムの三層構造からなる遮光膜33を積層
し、再々度フォトレジスト36を全面に塗布する(図3
(g))。引続き第三の露光工程により、遮光領域のみ
を被覆したレジストパターンを形成し(図3(h))、
硝酸アンモニウムにより遮光膜33を選択的にエッチン
グして、遮光領域にのみ前記遮光膜33を形成する(図
3(i))。
【0029】最後にフォトレジスト36を硫酸剥離する
ことにより、前記請求項1記載の構造を有し、前記図1
(a)に示される断面を有するフォトマスクが形成され
る(図3(j))。
【0030】図4は前記請求項4記載のフォトマスクの
製造方法の第二の実施例を示した図である。本実施例に
よって製造されるフォトマスクは前記図2(a)の構造
を有する。
【0031】まずフォトマスクを形成する基板として、
露光光源に用いる高圧水銀灯のi線(波長365nm)
を完全に透過する材質である石英ガラス基板41を用い
る。ここでまず露光光を完全に遮光するために酸化クロ
ム、金属クロム、酸化クロムの三層構造からなる遮光膜
43を積層し、さらにフォトレジスト44を全面に塗布
する(図4(a))。
【0032】引続き前記フォトレジスト44を露光し、
遮光領域のみを被覆したレジストパターンを形成し(図
4(b))、硝酸アンモニウムにより遮光膜43を選択
的にエッチングして、遮光領域にのみ前記遮光膜43を
形成する(図4(c))。
【0033】次に前記フォトマスク44を硫酸剥離した
後、前記石英ガラス基板41および前記遮光膜43上
に、露光光を吸収する硼素イオンを立方センチメートル
当たり1015〜1020の等濃度に含有する二酸化珪素薄
膜を積層させ、吸収膜42を形成する。またフォトレジ
スト45を前記酸化吸収膜42上に塗布する(図4
(d))。
【0034】硼素イオン濃度は前記吸収膜42中で一定
であるため、膜厚によって露光光の吸収量を制御して強
度透過率に分布を形成することが可能であり、膜厚が薄
くなるにしたがい強度透過率が高上する。したがって前
記前記ガラス基板31上に積層する二酸化珪素薄膜の膜
厚は、遮光膜の形成される遮光領域以外で前記請求項1
記載の第三の強度透過率分布中の最低の強度透過率を達
成するために必要な膜厚よりも厚くなければならない。
本実施例では開口領域及び遮光領域の他に、吸収膜厚の
厚い低透過率領域と吸収膜厚の薄い光透過率領域が形成
されるため、前記二酸化珪素薄膜の膜厚は低透過率領域
に必要な膜厚であり、100Å〜1μmの範囲であり、
例えば500Åである。
【0035】続いて前記フォトレジスト45を露光し、
前記吸収膜42をエッチングする工程であるが、前記第
三の強度透過率分布に存在する強度透過率が唯一の場合
は、露光工程及びエッチング工程は一度のみである。ま
た前記第三の強度透過率分布に存在する強度透過率の値
が二つ以上の場合は、前記露光工程及び前記エッチング
工程は複数回必要とする。本実施例では、前記吸収32
中に一つの段差が存在し、低透過率領域及び高透過率領
域を形成する必要があるため、吸収膜による強度透過率
分布を形成する露光工程及びエッチング工程は二度連続
して行なわれる。以下にその工程を示す。
【0036】まず前記フォトレジスト45に対して第一
の露光工程を行ない、前記低透過率領域を被覆するレジ
ストパターンを形成し(図4(e))、前記フォトレジ
スト45を保護膜として、前記吸収膜42をCF4もし
くはC2F6による反応性イオンエッチングする。本エッ
チング工程によって被エッチング領域の吸収膜の残膜厚
は、高透過率領域に必要な膜厚となり、前記高透過率領
域の強度透過率が前記低透過率領域の強度透過率の2倍
の時、前記高透過率領域の残膜厚は前記低透過率領域の
膜厚の0.7倍となり、本実施例では350Å残される
(図4(f))。 前記フォトレジスト45を硫酸剥離
した後、再びフォトレジスト46を全面に塗布し(図4
(g))、第二の露光工程を行ない、露光光が完全に透
過する開口領域のみが開口されたレジストパターンを形
成する(図4(h))。再び前記フォトレジスト46を
保護膜としてCF4もしくはC2F6により第二の反応性
イオンエッチングを行なう。第二のエッチング工程にお
ける被エッチング領域は開口領域であり、本エッチング
工程により前記吸収膜42を完全に除去する(図4
(i))。
【0037】以上二度の露光工程及びエッチング工程に
よって、前記請求項1記載の第三の強度透過率分布がフ
ォトマスク上に形成される。
【0038】最後にフォトレジスト46を硫酸剥離する
ことにより、前記請求項1記載の構造を有し、前記図2
(a)に示される断面を有するフォトマスクが形成され
る(図4(j))。
【0039】図5は前記請求項3記載の本発明による露
光方法を示した図である。図5(a)は本露光方法に用
いる前記請求項1記載の強度透過率分布の形成された構
造を有するフォトマスクを、図5(b)は前記図5
(a)の構造を有するフォトマスクの強度透過率分布
を、図5(c)は前記図5(a)の構造を有するフォト
マスクによって露光した時のレジストパターンをそれぞ
れ示した図である。
【0040】本露光方法に用いるフォトマスクは、露光
光源に用いる高圧水銀灯のi線(波長365nm)を完
全に透過する材質である石英ガラス基板51を用いる。
また前記露光光を完全に遮断するために酸化クロム、金
属クロム、酸化クロムの三層構造による遮光膜53が前
記石英ガラス基板51上に形成されている。さらに前記
石英ガラス基板51及び前記遮光膜53上に、露光光を
吸収する硼素イオンを立方センチメートル当たり1015
〜1020の濃度で含有し、段差が存在する二酸化珪素薄
膜からなる吸収膜52によって前記請求項1記載の第三
の強度透過率分布が形成されている(図5(a))。
【0041】前記図5(a)記載の構造を有するフォト
マスクの強度透過率分布による透過露光光強度は、前記
遮光膜53の形成された領域では0であり、前記遮光膜
53及び前記吸収膜52のいずれも形成されていない開
口領域では強度が最大となる。また前記吸収膜52のみ
形成された領域では、前記開口領域と比較して相対的に
強度は弱くなり、また膜厚の厚いほど相対強度は弱くな
る(図5(b))。本実施例では低透過率領域における
前記吸収膜52の膜厚は1000Å、強度透過率は25
%であり、高透過率領域における前記吸収膜52の膜厚
は700Å、強度透過率は50%である。
【0042】前記図5(a)の構造を有し、前記図5
(b)の透過露光光強度分布を生じさせるフォトマスク
によってフォトレジストを露光した場合、遮光領域では
全く露光されず、開口領域では完全に露光されて現像後
のレジスト残りはない。一方前記二酸化珪素薄膜52の
形成されている領域では光吸収のため露光不足となり、
現像後にはレジストが残される。前記レジスト残りは露
光強度に依存するため、低透過領域の残膜厚は前記遮光
領域の残膜厚よりも薄く、さらに高透過率領域の残膜厚
は前記低透過率領域の残膜厚よりも薄くなり、現像後の
フォトレジストの形状には恣意的に段差が形成される
(図5(c))。
【0043】図6は前記請求項4記載の本発明によるエ
ッチング方法を示した図である。
【0044】まず半導体基板61上に電子線露光用レジ
スト62を膜厚5000Åで塗布する(図6(a))。
【0045】電子線露光は、微細な形状に絞られた電子
線束をレジスト上で走査することでパターンニングを行
なうが、前記電子線束のエネルギーを低くすることで露
光不足の状態にし、現像後にレジスト残りを恣意的に発
生させ、段差を形成することができる。本実施例では、
図6(a)記載の前記電子線露光用レジスト62の塗布
領域を四分割し、前記図6(a)の最左を未露光領域、
最右を完全露光領域、中央の二つの領域を不完全露光領
域とする。さらに中央二つの領域の中で、左側の領域の
露光エネルギーを右側の領域の露光エネルギーよりも低
くして露光し、前記左側の領域を不完全低露光領域、前
記右側の領域を不完全高露光率領域とする。以上の露光
方法により、前記四分割した領域は左側から順次露光エ
ネルギーが高くなり、レジスト残膜厚は左側から順に5
000Å、1000Å、500Å、0Åであり、電子線
露光用レジスト62に段差が形成される(図6
(b))。続いて段差が形成された前記電子線露光用レ
ジスト62を保護膜としてCF4もしくはC2F6による
反応性イオンエッチングを行なうが、二酸化珪素の電子
線用レジストに対するエッチングレートを1/5となる
条件にする。この時保護膜であるレジストには段差が形
成され膜厚分布が存在するため、エッチング過程におい
て経時的に被エッチング領域が変化する。
【0046】まずエッチング初期の段階では、中央右側
の不完全高露光領域に形成されている最も薄いレジスト
62も保護膜として作用するため、前記半導体基板61
の被エッチング領域は開口された最右の完全露光領域の
みである。しかしながら保護膜であるレジストも半導体
基板61とともにエッチングされるため、エッチングの
進行に伴って前記未完全高露光領域のレジストも完全に
除去されてしまい、その時の最右の完全露光領域のエッ
チング深さは100Åである(図6(c))。さらにエ
ッチングを続けると、前記半導体基板61の前記完全露
光領域及び中央右の未完全高露光領域の二領域がエッチ
ングされる。この時、前記エッチング初期の過程によっ
て完全露光領域と未完全高露光領域の境界に形成された
100Åの段差は、維持されたままエッチングが行なわ
れる。中央左側の未完全低露光領域のレジスト62も、
エッチング過程が進むと完全に除去され、前記未完全低
露光領域の半導体基板61がエッチングされる。前記未
完全低露光領域のエッチング深さが100Åとなったと
き、前記未完全高露光領域では200Å、前記完全露光
領域では300Åのエッチング深さとなる(図6
(d))。
【0047】最後に前記電子線露光用レジスト62を硫
酸剥離することにより、一度のエッチング工程により半
導体基板61に三つの段差がを有する形状が得られる
(図6(e))。
【0048】図7は前記請求項5記載のフォトマスクの
製造方法の第一の実施例を示した図である。本実施例に
よって製造されるフォトマスクは前記図1(a)の構造
を有し、前記請求項3記載の露光方法及び前記請求項4
記載エッチング方法を用いる。
【0049】まずフォトマスクを形成する基板として、
露光光源に用いる高圧水銀灯のi線(波長365nm)
を完全に透過する材質である石英ガラス基板71を用い
る。前記石英ガラス基板71上に、露光光を吸収する硼
素イオンを立方センチメートル当たり1015〜1020
等濃度に含有する二酸化珪素薄膜を積層させ、吸収膜7
2を形成する。またフォトレジスト74が前記二酸化珪
素薄膜72上に塗布されている(図7(a))。
【0050】硼素イオン濃度は前記吸収膜72中で一定
であるため、膜厚によって露光光の吸収量を制御して強
度透過率に分布を形成することが可能であり、膜厚が薄
くなるにしたがい強度透過率が高上する。したがって前
記ガラス基板71上に積層する二酸化珪素薄膜の膜厚
は、遮光膜の形成される遮光領域以外で前記請求項1記
載の第三の強度透過率分布中の最低の強度透過率を達成
するために必要な膜厚よりも厚くなければならない。本
実施例では開口領域及び遮光領域の他に、吸収膜厚の厚
い低透過率領域と吸収膜厚の薄い高透過率領域が形成さ
れるため、前記二酸化珪素薄膜の膜厚は低透過率領域に
必要な膜厚であり、100Å〜1μmの範囲であり、例
えば500Åである。さらに前記吸収膜72上には膜厚
5000Åのフォトレジストが塗布されている(図7
(a))。
【0051】続いて前記請求項1記載の構造を有するフ
ォトマスクを用い、前記請求項3記載の露光方法によ
り、前記フォトレジスト74に膜厚分布を形成する。こ
の時、製造されるフォトマスクの開口領域は前記フォト
レジスト74が完全に除去され、フォトマスクの低透過
率領域の前記フォトレジスト74は完全に未露光であ
り、塗布膜厚が維持されている。また高透過率領域は未
完全に露光され、1650Åのレジスト残りが恣意的に
形成されている(図7(b))。
【0052】続いて前記膜厚分布の形成されたフォトレ
ジスト74を保護膜とし、CF4もしくはC2F6による
反応性イオンエッチングを前記請求項4記載のエッチン
グ方法により行い、前記吸収膜72をエッチングする
が、二酸化珪素のフォトレジストに対するエッチングレ
ートを1/5となる条件にする。レジストの形成されて
いない開口領域では前記吸収膜72は完全に除去され、
低透過率領域領域では全くエッチングされない。またレ
ジスト残膜の薄い高透過率領域では、エッチング初期で
は前記フォトレジスト74が保護膜として作用するが、
前記フォトレジスト74がエッチング過程で除去される
と、その後は前記吸収膜72がエッチングされ始め、1
50Åだけエッチングされた段差が形成される(図7
(c))。
【0053】以上一度の露光工程及びエッチング工程に
よって、前記請求項1記載の第三の強度透過率分布がフ
ォトマスク上に形成される。
【0054】さらにフォトマスク74を硫酸剥離した
後、露光光を完全に遮光するために酸化クロム、金属ク
ロム、酸化クロムの三層構造からなる遮光膜73を積層
し、再々度フォトレジスト75を全面に塗布する(図7
(d))。
【0055】前記フォトレジスト75を露光し、遮光領
域のみを被覆したレジストパターンを形成し(図7
(e))、硝酸アンモニウムにより遮光膜73を選択的
にエッチングして、遮光領域にのみ前記遮光膜73を残
す(図7(f))。
【0056】最後にフォトレジスト75を硫酸剥離する
ことにより、前記請求項1記載の構造を有し、前記図1
(a)に示される断面を有するフォトマスクが形成され
る(図7(g))。
【0057】図8は前記請求項5記載のフォトマスクの
製造方法の第二の実施例を示した図である。本実施例に
よって製造されるフォトマスクは前記図2(a)の構造
を有し、前記請求項3記載の露光方法及び前記請求項4
記載エッチング方法を用いる。
【0058】まずフォトマスクを形成する基板として、
露光光源に用いる高圧水銀灯のi線(波長365nm)
を完全に透過する材質である石英ガラス基板81を用い
る。ここでまず露光光を完全に遮光するために酸化クロ
ム、金属クロム、酸化クロムの三層構造からなる遮光膜
83を積層し、さらにフォトレジスト84を全面に塗布
する(図8(a))。
【0059】引続き前記フォトレジスト84を露光し、
遮光領域のみを被覆したレジストパターンを形成し(図
8(b))、硝酸アンモニウムにより遮光膜83を選択
的にエッチングして、遮光領域にのみ前記遮光膜83を
形成する(図8(c))。
【0060】次に前記フォトマスク84を硫酸剥離した
後、前記石英ガラス基板81および前記遮光膜83上
に、露光光を吸収する硼素イオンを立方センチメートル
当たり1015〜1020の等濃度に含有する二酸化珪素薄
膜を積層させ、吸収膜82を形成する。またフォトレジ
スト85を前記吸収膜82上に塗布する(図8
(d))。
【0061】硼素イオン濃度は前記吸収膜82中で一定
であるため、膜厚によって露光光の吸収量を制御して強
度透過率に分布を形成することが可能であり、膜厚が薄
くなるにしたがい強度透過率が高上する。したがって前
記ガラス基板81上に積層する二酸化珪素薄膜の膜厚
は、遮光膜の形成される遮光領域以外で前記請求項1記
載の第三の強度透過率分布中の最低の強度透過率を達成
するために必要な膜厚よりも厚くなければならない。本
実施例では開口領域及び遮光領域の他に、吸収膜厚の厚
い低透過率領域と吸収膜厚の薄い光透過率領域が形成さ
れるため、前記二酸化珪素薄膜の膜厚は低透過率領域に
必要な膜厚であり、100Å〜1μmの範囲で、例えば
500Åである。さらに前記吸収膜82上に、膜厚50
00Åのフォトレジスト85が塗布されている。
【0062】続いて前記請求項1記載の構造を有するフ
ォトマスクを用い、前記請求項3記載の露光方法によ
り、前記フォトレジスト85に膜厚分布を形成する。こ
の時、製造されるフォトマスクの開口領域は前記フォト
レジスト85が完全に除去され、フォトマスクの低透過
率領域の前記フォトレジスト85は完全に未露光であ
り、塗布膜厚が維持されている。また低透過率領域は未
完全に露光され、1650Åのレジスト残りが恣意的に
形成されている(図8(e))。
【0063】続いて前記膜厚分布の形成されたフォトレ
ジスト85を保護膜とし、CF4もしくはC2F6による
反応性イオンエッチングを前記請求項4記載のエッチン
グ方法により行い、前記吸収膜82をエッチングする
が、二酸化珪素のフォトレジストに対するエッチングレ
ートを1/5となる条件にする。レジストの形成されて
いない開口領域では前記吸収膜82は完全に除去され、
低透過率領域では全くエッチングされない。またレジス
ト残膜の薄い高透過率領域では、エッチング初期では前
記フォトレジスト85が保護膜として作用するが、前記
フォトレジスト85がエッチング過程で除去されると、
その後は前記吸収膜82がエッチングされ始め、150
Åだけエッチングされた段差が形成される(図8
(f))。
【0064】以上一度の露光工程及びエッチング工程に
よって、前記請求項1記載の第三の強度透過率分布がフ
ォトマスク上に形成される。
【0065】最後にフォトレジスト85を硫酸剥離する
ことにより、前記請求項1記載の構造を有し、前記図2
(a)に示される断面を有するフォトマスクが形成され
る(図4(j))。
【0066】以上の本発明によるフォトマスク及びフォ
トマスクの製造方法の実施例において、露光光源として
高圧水銀灯のi線を用いたが、その他高圧水銀灯のg線
またはKrFエキシマレーザーやArFエキシマレーザ
ーによるレーザー光を用いた露光装置に用いるフォトマ
スクの場合でも実施可能である。
【0067】また露光光を吸収するイオンとして硼素イ
オンを用いたが、リチウムイオン、ベリリウムイオン、
ナトリウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウム
イオン、燐イオン、カリウムイオン、カルシウムイオ
ン、スカンジウムイオン、チタンイオン、バナジウムイ
オン、クロムイオン、コバルトイオン、銅イオン、亜鉛
イオン、ガリウムイオン、ゲルマニウムイオン、砒素イ
オン、セレンイオン、ルビジウムイオン、ストロンチウ
ムイオン、イットリウムイオン、ジルコニウムイオン、
ニオブイオン、モリブデンイオン、セシウムイオン、バ
リウムイオン、等の場合でも可能である。
【0068】また保護膜とするフォトレジストの塗布膜
厚もしくは現像後の残膜厚、または吸収膜厚は本実施例
の数値に限られず、イオン濃度及び反応性イオンエッチ
ングにおけるエッチングレートを変化させることで、異
なる膜厚であっても実施可能である。
【0069】
【発明の効果】本発明により、露光工程後のレジスト形
状に段差を形成する露光方法において、従来の電子線露
光の露光エネルギーを局所的に変動させる方法と比較し
て、フォトリソグラフィ工程によってフォトレジストを
一括で露光することが可能となるため、スループットの
向上が期待される。また半導体素子の製造に用いる場合
には、他のフォトリソグラフィ工程と同一の投影露光装
置を用いた露光が可能となる。
【0070】次に基板に複数の段差を形成するエッチン
グ方法においては、従来では複数回数の露光工程及びエ
ッチング工程が必要であったが、本発明により予め膜厚
分布が形成されたレジストを保護膜として用いてエッチ
ングすることで、一度のエッチング工程によって可能と
なり、複数の工程を連続して繰り返す必要がなくなり、
工程数の減少とスループットが向上が期待できる。
【0071】さらに本露光方法に用いる透過率分布が形
成されたフォトマスクは、従来では透過率分布を金属薄
膜によって入射光の一部を反射させるものであり、した
がって反射迷光の影響が回避できないが、本発明による
フォトマスク及びフォトマスクの製造方法によって、透
過率分布を露光光を吸収するイオンを含有する薄膜の膜
厚分布で形成することで、反射迷光の影響を抑制し、露
光寸法の制御性の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるフォトマスクの構造の第
一の実施例を示した図である。(b)は前記図1(a)
記載のフォトマスクの強度透過率分布を示した図であ
る。
【図2】(a)は本発明によるフォトマスクの構造の第
二の実施例を示した図である。(b)は前記図2(a)
記載のフォトマスクの強度透過率分布を示した図であ
る。
【図3】前記図1(a)記載の構造を有するフォトマス
クの本発明による第一の製造方法の実施例を示した図で
ある。
【図4】前記図2(a)記載の構造を有するフォトマス
クの本発明による第一の製造方法の実施例を示した図で
ある。
【図5】本発明の露光光方法の実施例を示した図であ
る。(a)は本実施例に用いるフォトマスクの断面図で
ある。(b)は前記図5(a)記載のフォトマスク透過
後の露光光の強度分布の図である。(c)は本実施例に
よる露光及び現像後のフォトレジストの断面図である。
【図6】本発明のエッチング方法の実施例を示した図で
ある。
【図7】本発明による、前記請求項4記載の露光方法及
び前記請求項3記載のエッチング方法を用いた、前記図
1(a)記載の構造を有するフォトマスクの第二の製造
方法の実施例を示した図である。
【図8】本発明による、前記請求項4記載の露光方法及
び前記請求項3記載のエッチング方法を用いた、前記図
2(a)記載の構造を有するフォトマスクの第二の製造
方法の実施例を示した図である。
【符号の説明】
11.石英ガラス基板 12.吸収膜 13.遮光膜 21.石英ガラス基板 22.吸収膜 23.遮光膜 31.石英ガラス基板 32.吸収膜 33.遮光膜 34,35,36.フォトレジスト 41.石英ガラス基板 42.吸収膜 43.遮光膜 44,45,46.フォトレジスト 51.石英ガラス基板 52.吸収膜 53.遮光膜 54.半導体基板 55.フォトレジスト 61.石英ガラス基板 62.フォトレジスト 71.石英ガラス基板 72.吸収膜 73.遮光膜 74.フォトレジスト 81.石英ガラス基板 82.吸収膜 83.遮光膜 84.フォトレジスト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影露光装置に用い、遮光膜によって露
    光光が完全に遮断される領域における第一の強度透過
    率、及びガラス基板のみの開口部で露光光が完全に透過
    される領域における第二の強度透過率の少なくとも一つ
    の強度透過率をもつ領域を有し、かつ前記第一の強度透
    過率及び前記第二の強度透過率のいずれとも異なる少な
    くとも一つの強度透過率による第三の強度透過率分布を
    もつ領域を有するフォトマスクにおいて、フォトマスク
    に露光光を吸収するイオンを等濃度含有する露光光吸収
    領域を形成し、前記露光光吸収領域中を露光光が透過す
    る距離の分布により前記第三の強度透過率分布を形成す
    ることを特徴とするフォトマスク。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の構造を有するフォト
    マスクの製造方法において、ガラス基板上に露光光を吸
    収するイオンを等濃度含有する吸収膜を形成し、少なく
    とも一度のエッチング工程により前記吸収膜に膜厚分布
    を形成することで、露光光が露光光吸収領域を透過する
    距離に分布を形成することを特徴とするフォトマスクの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 フォトマスクを用いた投影露光装置によ
    るフォトレジストの露光方法において、前記請求項1記
    載の構造を有するフォトマスクを用いることにより、レ
    ジストパターンに膜厚分布を形成することを特徴とする
    露光方法。
  4. 【請求項4】 レジストを保護膜として用いるエッチン
    グ方法において、膜厚分布が形成されたレジストを保護
    膜として用い、前記レジストの膜厚分布中の少なくとも
    一つの領域のレジスト及び下地基板をエッチングするこ
    とにより、前記下地基板のエッチング深さに分布を形成
    することを特徴とするエッチング方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1記載の構造を有するフォト
    マスクの製造方法において、ガラス基板上に露光光を吸
    収するイオンを等濃度含有する吸収膜を形成し、前記請
    求項4記載のエッチング方法によって前記吸収膜に膜厚
    分布を形成することで、露光光が露光光吸収領域を透過
    する距離に分布を形成することを特徴とするフォトマス
    クの製造方法。
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