JP4593392B2 - 電極電解質のワニス - Google Patents
電極電解質のワニス Download PDFInfo
- Publication number
- JP4593392B2 JP4593392B2 JP2005207390A JP2005207390A JP4593392B2 JP 4593392 B2 JP4593392 B2 JP 4593392B2 JP 2005207390 A JP2005207390 A JP 2005207390A JP 2005207390 A JP2005207390 A JP 2005207390A JP 4593392 B2 JP4593392 B2 JP 4593392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- atom
- electrode
- integer
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 C*CCC(C1([C@@](C)C=CC(OC(C)(C)C(C=CCC2C(C)C(CCC=CC3OC(C([C@]4CC5)[C@@]4S(O)(=O)=O)C5N3)=C)=C2C#N)=C)C2=CCCC=C2C2[C@@]11C2CCCC1)=C Chemical compound C*CCC(C1([C@@](C)C=CC(OC(C)(C)C(C=CCC2C(C)C(CCC=CC3OC(C([C@]4CC5)[C@@]4S(O)(=O)=O)C5N3)=C)=C2C#N)=C)C2=CCCC=C2C2[C@@]11C2CCCC1)=C 0.000 description 2
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
潤が小なく、しかも、耐熱性および機械的特性にも優れていることを見出した。
(1)窒素原子およびスルホン酸基とを有し、主鎖がフェニレン結合であることを特徴とす
る構成単位を含むスルホン化ポリアリーレンからなる電極電解質。
(2)下記一般式(2)で表される構成単位を含む(1)の電極電解質。
(3)上記式(2)で表される構成単位とともに、下記一般式(3)で表される構成単位を
含む(2)の電極電解質。
−、−COO−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基および
ハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Bは独立に酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R16は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素
原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。s、tは0〜4の整数を示し、rは0または1以上の整数を示す。)
(4)(1)〜(3)の電極電解質と電極触媒および溶媒を含む電極ペースト。
(5)(1)〜(3)の電解質と電極触媒とを含む固体高分子型燃料電池用電極。
(6)(5)の電極を、高分子電解質膜の少なくとも片面に接合した構造からなる膜−電極接合体。
電極電解質
本発明の燃料電池用電極電解質は、窒素原子とスルホン酸基とを有し、主鎖がフェニレン結合である構成単位を含む重合体からなる。このような重合体を本明細書では、スルホン化ポリアリーレンと言うこともある。
Rは、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。このうち、水素原子、フッ素原子が好ましい。
(2)式で表される構成単位を含んでいると、耐熱性および機械的強度の高い重合体を得ることができる。また、スルホン酸基の導入量を増大させても、疎水性が高く、優れた耐熱水性を発揮する。
位以外の成分が共重合されていてもよい。共重合される成分としては、下記一般式(3)で示される構成単位が好ましい。
O−、−CONH−、−COO−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−(C
H2)l−(lは1〜10の整数である)、−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。ここで、−CR’2−で表される構造の具体的な例として、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、プロピル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基、フェニル基、トリフルオロメチル基、などが挙げられる。
R1〜R16は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル
基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。
s、tの値と、A、B、D、R1〜R16の構造についての好ましい組み合わせとしては
、
(1)s=1、t=1であり、Aが−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化
水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基であり、Bが酸素原子であり、Dが−CO−または、−SO2−であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子である構造、
(2)s=1、t=0であり、Bが酸素原子であり、Dが−CO−または、−SO2−で
あり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子である構造、
(3)s=0、t=1であり、Aが−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化
水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、Bが酸素原子であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子またはニトリル基であ
る構造が挙げられる。
、それぞれ上記一般式(2)および(3)中のA、B、D、R、Z、j、k、r、s、tおよびR1〜R16と同義である。x、yはx+y=100モル%とした場合のモル比を示
す。
(A法)
例えば、特開2004−137444号公報に記載の方法で、下記一般式(1)で表される芳香族化合物をモノマーとし、上記一般式(3)で表される構造単位となりうるモノマー、またはオリゴマーとを共重合させ、スルホン酸エステル基を有するポリアリーレンを製造し、このスルホン酸エステル基を脱エステル化して、スルホン酸エステル基をスルホン酸基に変換する。
(B法)
例えば、特開2001−342241号公報に記載の方法で、下記一般式(1)で表される骨格を有しスルホン酸基、スルホン酸エステル基を有しないモノマーと、上記一般式(3)で表される構造単位となりうるモノマー、またはオリゴマーとを共重合させ、この重合体を、スルホン化剤を用いてスルホン化する。
一般式(1)で表される芳香族化合物としては、
下記一般式(1)で表される芳香族化合物。
で、Rbはアルキル基、フッ素置換アルキル基またはアリール基を示す)から選ばれる原子または基を示し、Zは硫黄原子、酸素原子、−NH−基を示し、Rは、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示し、Raは炭素原子数1〜20の炭化
水素基を示し、j、kは1〜4の整数を示す。]
一般式(1)で表される芳香族化合物の具体的な例として、下記の構造が挙げられる。
r=0の場合、例えば4,4'−ジクロロベンゾフェノン、4,4'−ジクロロベンズアニリド、2,2−ビス(4−クロロフェニル)ジフルオロメタン、2,2−ビス(4−クロ
ロフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、4−クロロ安息香酸−4−クロロフェニルエステル、ビス(4−クロロフェニル)スルホキシド、ビス(4−クロロフェニル)スルホン、2,6−ジクロロベンゾニトリルが挙げられる。これらの化合物において塩素原子が臭素原子またはヨウ素原子に置き換わった化合物などが挙げられる。
r≧2の場合、例えば特開2004−137444号公報、特開2004−244517号公報、特開2004−346146号公報、特願2003−348523号、特願2003−348524号、特願2004−211739号、特願2004−211740号に記載の化合物を挙げることができる。
一般式(7)の具体的な例として、下記の構造が挙げられる。
スルホン酸基を有するポリアリーレンを得るためは、(A法)においては、上記一般式
(1)で表されるモノマーと、上記一般式(3)で表される構造単位となりうるモノマー、またはオリゴマーとを共重合させ、前駆体のポリアリーレンを得ることが必要である。
前駆体のスルホン酸エステル基を有するポリアリーレンを、特開2004−137444号公報に記載の方法で脱エステル化する方法。
前駆体のポリアリーレンを、特開2001−342241号公報に記載の方法でスルホン化する方法。
電解質としては、従来より用いられていたNafion、Flemion、Aciplexも代表されるパーフルオロカーボン重合体、ポリスチレンスルホン酸などのビニル系ポリマーのスルホン化物、ポリベンズイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトンなどの耐熱性高分子に、スルホン酸基またはリン酸基を導入したポリマーなどの有機系ポリマーが挙げられる。他の電解質を含む場合、その使用割合は、全電極電解質中に50重量%以下、好適には30重量%であることが望ましい。
(電極ペースト)
本発明の電極ペーストは、上記の電極電解質、触媒金属粒子を導電性担体に担持してなる電極触媒、溶媒からなり、必要に応じて分散剤、炭素繊維などの他の成分を含んでいてもよい。
触媒金属粒子を担持させる導電性担体としては、導電性と適度な耐食性を備えていれば特に限定されないが、触媒金属粒子を高分散させるために十分な比表面積を有し、かつ、十分な電子伝導性を有することから、カーボン(炭素)を主成分とするものを使用することが望ましい。電極を構成する触媒担体は、触媒金属粒子を担持するだけではなく、電子を外部回路に取り出す、あるいは、外部回路から取り入れるための集電耐としての機能を果たさなければならない。触媒担体の電気抵抗が高いと電池の内部抵抗が高くなり、結果として電池の性能を低下させることになる。このため、電極に含まれる触媒担体の電子導電率は十分に低くなければならない。つまり電極触媒担体として十分な電子導電性を持っていれば利用可能であり、好適には細孔の発達したカーボン材料が用いられる。細孔の発達したカーボン材料としては、カーボンブラックや活性炭などが好ましく使用できる。カーボンブラックとしては、チャネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなどが挙げられる。これらの活性炭は、種々の炭素原子を含む材料を炭化、賦活処理して得られる。
本発明では、以上のような導電性担体に白金または白金合金を担持させた触媒を用いるが、白金合金を使用すると、電極触媒としての安定性や活性をさらに付与させることもできる。白金合金としては、白金以外の白金族の金属(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イジリウム)、鉄、コバルト、チタン、金、銀、クロム、マンガン、モリブデン、タングステン、アルミニウム、ケイ素、レニウム、亜鉛、およびスズからなる群から選ばれる1種以上の金属と白金との合金が好ましく、該白金合金には、白金と合金化される金属との金属間化合物が含有されていてもよい。
導電性担体に担持される触媒の量としては、有効に触媒活性が発揮できる量であれば特に制限されるものではないが、担持量が担体重量に対して、0.1〜9.0g-metal/g-担体、好ましくは0.25〜2.4g-metal/g-担体の範囲である。
溶媒
本発明の電極ペーストの溶媒としては、前記電解質を溶解または分散しうる溶媒であればよく、特に限定されるものではない。また1種類のみでなく、2種以上の溶媒を用いることもできる。
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、2−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、2−ブタノール、n−ブチルアルコール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、2,2−ジメチル1−プロパノール、シクロヘキサノール、1−ヘキサノー
ル、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−メチルシクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メチルシクロヘキサノール、4−メチルシクロヘキサノール、1−オクタノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−イソプロポキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、などのアルコール類、
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールなどの多価アルコール類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ブチルエーテル、フェニルエーテル、イソペンチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、ビス(2−エトキシエチル)エーテル、シネオール、ベンジルエチルエーテル、アニソール、フェネトール、アセタールなどのエーテル類、
アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヘキサノン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、2−オクタノンなどのケトン類、
γ-ブチロラクトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル
、酢酸sec-ブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、3−メトキシブチルアセタート、酪酸メチル、酪酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチルなどのエステル類、
ジメチルスルホキシド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、テトラメチル尿素などの非プロトン性極性溶媒、
トルエン、キシレン、ヘプタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素系溶媒、を挙げることができ、これらは1種類以上を組み合わせて用いることもできる。
必要に応じて含まれてよい分散剤としては、オレイン酸・N−メチルタウリン、オレイン酸カリウム・ジエタノールアミン塩、アルキルエーテルサルフェート・トリエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート・トリエタノールアミン塩、特殊変成ポリエーテルエステル酸のアミン塩、高級脂肪酸誘導体のアミン塩、特殊変成ポリエステル酸のアミン塩、高分子量ポリエーテルエステル酸のアミン塩、特殊変成燐酸エステルのアミン塩、高分子量ポリエステル酸アミドアミン塩、特殊脂肪酸誘導体のアミドアミン塩、高級脂肪酸のアルキルアミン塩、高分子量ポリカルボン酸のアミドアミン塩、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムラウリル硫酸エステルナトリウム塩、セチル硫酸エステルナトリウム塩、ステアリル硫酸エステルナトリウム塩、オレイル硫酸エステルナトリウム塩、ラウリルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、油溶性アルキルベンゼンスルホン酸塩、αーオレフィンスルホン酸塩、高級アルコールリン酸モノエステルジナトリウム塩、高級アルコールリン酸ジエステルジナトリウム塩、ジアルキルジチオリン酸亜鉛等のアニオン界面活性剤、ベンジルジメチル{2−[2−(P−1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノオキ
シ)エトオキシ]エチル}アンモニウムクロライド、オクタデシルアミン酢酸塩、テトラ
デシルアミン酢酸塩、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、牛脂トリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヤシトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ヤシジメチルベンジルアンモニウムクロライド、テト
ラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、1−ヒドロキシエチル-2-牛脂イミダゾリン4級塩、2−ヘプタデセニルーヒドロキシエチルイミダゾリン、
ステアラミドエチルジエチルアミン酢酸塩、ステアラミドエチルジエチルアミン塩酸塩、トリエタノールアミンモノステアレートギ酸塩、アルキルピリジウム塩、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリアクリルアミドアミン塩、変成ポリアクリルアミドアミン塩、パーフルオロアルキル第4級アンモニウムヨウ化物等のカチオン界面活性剤、および
ジメチルヤシベタイン、ジメチルラウリルベタイン、ラウリルアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン、アミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチン、3−[ω-フルオロアクカノイルーN−エチルアミノ]-1-プロパンスルホン酸ナトリ
ウム、N−[3-(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]-N,N−ジメチル-N-カルボキシメチレンアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤、およびヤシ脂肪酸ジエタノールアミド(1:2型)、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)、牛脂肪酸ジエタノールアミド(1:2型)、牛脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)、オレイン酸ジエタノールアミド(1:1型)、ヒドロキシエチルラウリルアミン、ポリエチレングリコールラウリルアミン、ポリエチレングリコールヤシアミン、ポリエチレングリコールステアリルアミン、ポリエチレングリコール牛脂アミン、ポリエチレングリコール牛脂プロピレンジアミン、ポリエチレングリコールジオレイルアミン、ジメチルラウリルアミンオキサイド、ジメチルステアリルアミンオキサイド、ジヒドロキシエチルラウリルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、ポリビニルピロリドン、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリットの脂肪酸エステル、ソルビットの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル、砂糖の脂肪酸エステル、等の非イオン界面活性剤、およびラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等の両性界面活性剤などを挙げることができる。これらは1種単独で使用しても、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。これらのなかでも、好ましくは、塩基性基を有する界面活性剤であり、より好ましくはアニオン性もしくは、カチオン性の界面活性剤であり、さらに好ましくは、分子量5千〜3万の界面活性剤である。
炭素繊維
本発明に係る電極ペーストでは、必要に応じてさらに触媒が担持されていない炭素繊維を添加することができる。
維、リグニンポバー系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維等を用いることができ、好ましくは、気相成長炭素繊維である。
本発明に係る電極ペーストでは、必要に応じてさらに他の成分を添加することができる。例えば、フッ素系ポリマーやシリコン系ポリマーなどの撥水剤を添加してもよい。撥水
剤は生成する水を効率よく排出する効果をもち、発電性能の向上に寄与する。
本発明に係るペースト中の電極触媒の使用割合は、重量比で1重量%〜20重量%、好ましくは3重量%〜15重量%であることが望ましい。また、電極電解質の使用割合は、重量比で0.5重量%〜30重量%、好ましくは1重量%〜15重量%であることが望ましい。さらに、溶剤の使用割合は、重量比で5重量%〜95重量%、好ましくは15重量%〜90重量%であることが望ましい。
触媒が担持されたカーボンの使用割合が、上記範囲未満であると、電極反応率が低下することがある。また、上記範囲より大きいと、電極ペーストの粘度が増加し、塗工時に塗りむらが発生することがある。
分散剤の使用割合が、上記範囲内にあると保存安定性に優れた電極ペーストが得られる。炭素繊維の使用割合が、上記範囲未満であると、電極中の細孔容積の増加効果が低い。また、上記範囲より大きいと、電極反応率が低下することがある。
本発明に係る電極ペーストは、例えば上記各成分を所定の割合で混合し、従来公知の方法で混練することにより調製することができる。
(電極および膜−電極接合体)
本発明の固体高分子型燃料電池用電極は、前記した電解質と電極触媒とを含む。このような本発明に係る電極ペーストを、転写基材上に塗布し、溶媒を除去すると本発明の電極が得られる。
たとえば、Nafion(DuPont社製)、Flemion(旭硝子製)、Aciplex(旭化成製)などのパーフルオロアルキルスルホン酸ポリマーからなる電解質膜、
パーフルオロアルキルスルホン酸ポリマーに、ポリテトラフルオロエチレンの繊維や多孔質膜と複合化した補強型電解質膜、
ポリテトラフルオロエチレングラフトスルホン化ポリスチレンなどの部分フッ素化スルホン化ポリマーからなる電解質膜、
スルホン化ポリアリーレン、スルホン化ポリフェニレン、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルニトリル、スルホン化ポリフェニレンエーテル、スルホン化ポリフェニレンスルフィド、スルホン化ポリベンズイミダゾール、スルホン化ポリベンズオキサゾール、スルホン化ポリベンズチアゾールなどの芳香族スルホン化ポリマーからなる電解質膜、
スルホン化ポリスチレン、スルホン酸含有アクリル系ポリマーなどの脂肪族スルホン化ポリマーからなる電解質膜、
これらを多孔質膜と複合化した細孔フィリング型電解質膜、
ポリベンズオキサゾール、ポリベンズイミダゾール、ポリベンズチアゾールなどのポリマーにリン酸、硫酸などを含浸させた酸含浸型ポリマーからなる電解質膜、などがあげられる。これらのうち、芳香族スルホン化ポリマーからなる電解質膜が好ましい。
電極を固体高分子電解質膜に転写するには、ホットプレス法を用いることができる。ホットプレス法では、カーボンペーパーまたは離型シートに前記電極ペーストを塗布したものの、電極ペースト塗布面と電解質膜とを圧着する方法である。ホットプレスは、通常、50〜250℃の温度範囲で、1分〜180分の時間、10〜500kg/cm2の圧力
をかけて行う。
例えば、PETフィルム等の基材上に、電解質膜の溶液を塗布し乾燥して、電解質膜を作
成した後、この上に本発明の電極ペーストを塗布する。次に基材をはがして、もう一方の面に電極ペーストを塗布する。最後に溶媒を除去すると膜−電極接合体が得られる。塗布方法は上記と同様の方法をあげることができる。
必要に応じて、電解質膜を水浸漬して、溶媒を除去してもよい。水温は5℃〜120℃、好ましくは15℃〜95℃、水浸漬時間は1分〜72時間、好ましくは5分〜48時間である。
方法により測定される。
[実施例]
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。実施例中の各種の測定項目は、下記のようにして求めた。
(分子量)
重合体の分子量は、GPCによって、ポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた。溶媒として臭化リチウムを添加した、N−メチル−2−ピロリドンを用いた。
(イオン交換容量)
得られたスルホン化ポリマーの水洗水がpH4〜6になるまで洗浄して、フリーの残存している酸を除去後、十分に洗浄し、乾燥後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解し、フェノールフタレインを指示薬とし、NaOHの標準液にて滴定し、中和点からイオン交換容量を求めた。
(比抵抗の測定)
得られた重合体を、キャスティング法により製膜し、膜厚約50μmの膜を試料とした。
2cm×3cmにカットしたフィルムを、ベンコットに挟み、カラス製の試料管に入れ、コンパクト精密恒温槽(AWC−2)で、空気条件下で160℃×24時間加熱する。加熱したフィルムを、NMPに0.2wt%の濃度で溶解させ、GPC(NMP緩衝溶媒)(東ソー(株)HCL-8220製)で分子量およびエリア面積(
A24)を求める。加熱前のフィルムも同条件で測定を行い分子量およびエリア面積(A0)を求め、分子量の変化、および下記式にて不溶分率を求めた。
[破断強度および弾性率の測定]
破断強度および弾性率の測定は、JIS K7113に準じて行った(引っ張り速度:50mm/min)。ただし、弾性率は、標線間距離をチャック間距離とし算出した。JIS K7113に従い、温度23±2℃、相対湿度50±5%の条件下で48時間試料の状態調整を行った。ただし、試料の打ち抜きは、JIS K6251に記載の7号ダンベ
ルを用いた。引っ張り試験測定装置は、INSTRON製5543を用いた。
(発電評価)
触媒付電解質膜をカーボンペーパーに挟んで、圧力100kg/cm2下で、160℃
×15minの条件でホットプレス成形して、膜電極接合体(MEA)を作成した。このMEAを2枚のチタン製の集電体で挟み、さらにその外側にヒーターを配置し、有効面積25cm2の燃料電池を組み立てた。
(合成例1) 実施例1で使用
<スルホン酸ユニットの合成>
撹拌羽根、温度計、窒素導入管を取り付けた2Lの3口フラスコに2,5−ジクロロ安息香酸114.6g(0.6mol)をとり、五酸化リン/メタンスルホン酸(PPMA)500mLに溶解させ、氷浴で冷却し、2−アミノフェノール196.4g(1.8mol)を少量ずつ添加した。添加後、110℃で5時間加熱した。反応終了後、氷水に滴下し、酢酸エチルから抽出を行った。1%炭酸水素ナトリウム水溶液により中和した後、飽和食塩水で洗浄し、濃縮を行った。メタノールから再結晶を行うことにより、下記式(8−1−A)を得た。収量134g。融点101〜102℃。
撹拌機、温度計、冷却管、Dean-Stark管、窒素導入の三方コックを取り付けた1Lの三つ口のフラスコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン67.3g(0.20mol)、4,4'−ジクロロベンゾフェノン(4,4'−DCBP)60.3g(0.24mol)、炭酸カリウム71.9g(0.52mol)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)300mL、トルエン150mL
をとり、オイルバス中、窒素雰囲気下で加熱し撹拌下130℃で反応させた。反応により生成する水をトルエンと共沸させ、Dean-Stark管で系外に除去しながら反応させると、約3時間で水の生成がほとんど認められなくなった。反応温度を130℃から徐々に150℃まで上げた。その後、反応温度を徐々に150℃まで上げながら大部分のトルエンを除去し、150℃で10時間反応を続けた後、4,4'−DCBP10.0g(0.040mol)を加え、さらに5時間反応した。得られた反応液を放冷後、副生した無機化合物の沈殿物を濾過除去し、濾液を4Lのメタノール中に投入した。沈殿した生成物を濾別、回収し乾燥後、テトラヒドロフラン300mLに溶解した。これをメタノール4Lに再沈殿し、目的の化合物95g(収率85%)を得た。
0であった。得られた化合物は式(8−2)で表されるオリゴマーであった。
乾燥したDMAc166mLを上記一般式(8−1)で表される化合物 40.89g
(98.7mmol)と前記式(8−2)で合成した疎水性ユニット14.56g(1.3mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド3.27g(5.0mmol)、トリフェニルホスフィン10.49g(40mmol)、ヨウ化ナトリウム0.45g(3.0mmol)、亜鉛15.69g(240mmol)の混合物中に窒素下で加えた。
で系中の粘度上昇が観察された。重合反応溶液をDMAc 390mLで希釈し、30分
撹拌し、セライトを濾過助剤に用い、濾過した。
<疎水性ユニットの合成>
攪拌機、温度計、Dean-stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル154.8g(0.9mol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン269.0g(0.8mol)、炭酸カリウム143.7g(1.04mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン1020mL、トルエン510mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean-stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean-stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル51.6g(0.3mol)を加え、さらに5時間反応させた。
得られた化合物は式(8−4)で表されるオリゴマーであることを確認した。
ポリマーの合成は、実施例1において、疎水性ユニットを前記式(8−4)に代えた以
外は同様に行った。
<疎水性ユニットの合成>
攪拌機、温度計、Dean-stark管、窒素導入管、冷却管を取り付けた1Lの三口フラスコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)-1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン2
0.2g(60.2mmol)、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン18.1g(51.6mmol)、4,4'−ジクロロジフェニルスルホン29.6g(1
03mmol)、炭酸カリウム20.1g(145mmol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン170ml、トルエン85mlを加えて攪拌し、オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean-stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean-stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃に上げ、5時間攪拌を続けた後、4,4'−ジ
クロロベンゾフェノン10.8g(43mmol)を加え、さらに8時間反応させた。
ポリマーの合成は、実施例1において、疎水性ユニットを前記式(8−6)に代えた以外は同様に行った。
<疎水性ユニットの合成>
攪拌機、温度計、Dean-stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル44.5g(259mmol)、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン102.0g(291mmol)、炭酸カリウム52.3g(379mmol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン366mL、トルエン183mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean-stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean-stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル16.7g(97mmol)を加え、さらに5時間反応させた。
ポリマーの合成は、実施例1において、疎水性ユニットを前記式(8−8)に代えた以外は同様に行った。
は、下記式(8−9)で表される化合物。
<疎水性ユニットの合成>
撹拌羽根、温度計、窒素導入管を取り付けた500mLの3口フラスコに、1,3−ビス(4−クロロベンゾイル)ベンゼン17.8g(50.0mmol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン15.1g(45.0mmol)、炭酸カリウム8.1g(58.5mol)、スルホラン117g、トルエン40gを入れ、窒素雰囲気下、130℃で撹拌した。トルエンとの共沸により水分を取り除いた後、トルエンを系外に取り除き、195℃で7時間撹拌した。反応溶液を100℃まで冷やしてから、1,3−ビス(4−クロロベンゾイル)ベンゼン5.34g(15.0mmol)を加え、再度195℃で3時間撹拌した。トルエンにより希釈し、セライト濾過により固形分を取り除いた。濾液をメタノール/濃塩酸溶液(メタノール2.0L/濃塩酸0.2L)に注ぎ、反応物を凝固させた。吸引濾過により固体を濾過し、得られた固体をメタノールで洗浄した後、風乾した。これをテトラハイドロフランに再溶解し、メタノール3.0Lに注ぎ、反応物を凝固させた。吸引濾過により固体を濾過し、得られた固体を風乾して、さらに真空乾燥することにより目的の疎水性ユニット22.1gを得た(収率75%)。GPC(ポリスチレン換算)で求めた生成物の数平均分子量は8000、重量平均分子量は14000であった。得られた化合物は下記式(8−10)で表わされるオリゴマーであることを確認した。
ポリマーの合成は、実施例1において、疎水性ユニットを前記式(8−10)に代えた以外は同様に行った。
<スルホン酸ユニットの合成>
実施例1の<スルホン酸ユニットの合成>において、2−アミノフェノールを2−アミノチオフェノールに変更した以外は同様の実験操作を行い下記式(8−12)に示すスルホン酸ユニットを合成した。
実施例1の<ポリマーの合成>において、上記式(8−1)を上記式(8−12)に変えた以外は同様の実験操作を行い下記式(8−13)に示すポリマーを得た。
実施例2の<ポリマーの合成>において、上記式(8−1)を上記式(8−12)に変えた以外は同様の実験操作を行い下記式(8−14)に示すポリマーを得た。 得られたポリマーの分子量をGPCで測定した結果、Mnは35,000、Mwは110,000であった。イオン交換容量は2.29meq/gであった。
実施例3の<ポリマーの合成>において、上記式(8−1)を上記式(8−12)に変えた以外は同様の実験操作を行い下記式(8−15)に示すポリマーを得た。 得られたポリマーの分子量をGPCで測定した結果、Mnは40,000、Mwは126,000であった。イオン交換容量は2.27meq/gであった。
合成例4の<ポリマーの合成>において、上記式(8−1)を上記式(8−12)に変えた以外は同様の実験操作を行い下記式(8−16)に示すポリマーを得た。 得られたポリマーの分子量をGPCで測定した結果、Mnは37,000、Mwは102,000であった。イオン交換容量は2.26meq/gであった。
合成例5の<ポリマーの合成>において、上記式(8−1)を上記式(8−12)に変えた以外は同様の実験操作を行い下記式(8−17)に示すポリマーを得た。
合成例1〜10で得られたスルホン化ポリマーを、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解して、電極電解質のワニスを調製した。このワニスからキャスト法により、膜厚40μmのフィルムを作製した。得られたフィルムを用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価、機械的強度の測定を行った。結果を表1に示す。
[ペーストAの調製]
50mlのガラス瓶に直径10mmのジルコニアボール(商品名:YTZボール、株式会社ニッカトー製)25gを入れ、白金担持カーボン粒子(Pt:46重量%担持、(田中貴金属工業株式会社製:TEC10E50E)1.51g、蒸留水0.88g、合成例1と同様
にして作製したスルホン化ポリマーの15%水−1,2ジメトキシエタン溶液(重量比10:90)3.23g、1,2−ジメトキシエタン13.97gを加え、ウエーブローターで60分間攪拌し、粘度50cp(25℃)のペーストAを得た。
〔ガス拡散層の作製〕
カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子とを、カーボンブラック:PTFE粒子=4:6の重量比で混合し、得られた混合物をエチレングリコールに均一に分散させたスラリーをカーボンペーパーの片面に塗布し、乾燥させて下地層とし、該下地層とカーボンペーパーとからなる拡散層3を二つ作製した。
[ガス拡散電極の作製]
上記で作製した拡散層上に、ペーストAを白金塗布量が0.5mg/cm2になるよう
にドクターブレードを用いて塗布した。これを95℃で10分間加熱乾燥し、ガス拡散電極層を形成させた。
[膜−電極接合体の作製]
実施例1で作製したスルホン化ポリマーからなる電解質膜(膜厚40μm)の電解質膜を1枚用意し、上記で作製した一対のガス拡散電極層で挟み、圧力100kg/cm2下
で、160℃×15minの条件でホットプレス成形して、膜−電極接合体を作成した。〔発電評価〕
上記で得た膜―電極接合体の両側にガス流路を兼ねるセパレータを積層することにより、固体高分子型燃料電池を構成させた。これを単セルとして、一方を酸素極として空気を供給し、一方は燃料極として純水素を供給して発電させた。発電条件は、セル温度95℃、空気極側相対湿度75%、燃料極側相対湿度40%で行い、初期と500時間後の電流密度1A/cm2でのセル電圧を測定した。結果を表2に示す。
[実施例12]
実施例2で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例13]
実施例3で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例14]
実施例4で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例15]
実施例5で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例16]
実施例6で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例17]
実施例7で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例18]
実施例8で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例19]
実施例9で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
[実施例20]
実施例10で作製したスルホン化ポリマーを用いた以外は、同様の方法で膜−電極接合体を作成し発電評価を行った。
〔発電評価結果〕
実施例11から20の結果を表2に示す。本発明に示す耐熱性および機械的特性に優れた高分子電解質膜を用いることにより、いずれの膜−電極接合体においても高温で高出力の発電が可能であり、かつ、長期発電性能にも優れることがわかった。
Claims (6)
- 前記スルホン化ポリアリーレンが上記式(2)で表される構成単位とともに、下記一般式(3)で表される構成単位を含むことを特徴とする請求項1に記載の電極電解質のワニス。
- 請求項1または2に記載の電極電解質のワニスと電極触媒を含むことを特徴とする電極ペースト。
- 前記スルホン化ポリアリーレンが上記式(2)で表される構成単位とともに、下記一般式(3)で表される構成単位を含むことを特徴とする固体高分子型燃料電池用電極。
- 請求項4または5に記載の電極を、高分子電解質膜の少なくとも片面に接合した構造からなる膜−電極接合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005207390A JP4593392B2 (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | 電極電解質のワニス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005207390A JP4593392B2 (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | 電極電解質のワニス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007026888A JP2007026888A (ja) | 2007-02-01 |
JP4593392B2 true JP4593392B2 (ja) | 2010-12-08 |
Family
ID=37787401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005207390A Expired - Fee Related JP4593392B2 (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | 電極電解質のワニス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4593392B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4579073B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2010-11-10 | 本田技研工業株式会社 | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 |
JP4600191B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2010-12-15 | Jsr株式会社 | 新規芳香族化合物、スルホン化ポリアリーレンおよびその用途 |
JP4994945B2 (ja) * | 2007-05-18 | 2012-08-08 | Jsr株式会社 | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 |
JP5377845B2 (ja) | 2007-10-25 | 2013-12-25 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池システム及びその掃気方法 |
US8362195B2 (en) * | 2007-10-26 | 2013-01-29 | Lalgudi Ramanathan S | Ionically conductive polymer for use in electrochemical devices |
KR102066033B1 (ko) * | 2015-09-30 | 2020-01-14 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 이온 전도체, 이의 제조 방법, 및 이를 포함하는 이온 교환막, 막-전극 어셈블리 및 연료전지 |
CN114094188B (zh) * | 2021-11-19 | 2023-10-20 | 东莞新能源科技有限公司 | 一种电化学装置及包含该电化学装置的电子装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003022708A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Toyobo Co Ltd | ブレンドポリマー電解質、該電解質を主成分とする電解質膜、及び該電解質を用いた膜/電極接合体 |
WO2005056650A1 (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-23 | Jsr Corporation | プロトン伝導膜 |
JP2007026841A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Honda Motor Co Ltd | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 |
JP2007022959A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Jsr Corp | 新規芳香族化合物、スルホン化ポリアリーレンおよびその用途 |
-
2005
- 2005-07-15 JP JP2005207390A patent/JP4593392B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003022708A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Toyobo Co Ltd | ブレンドポリマー電解質、該電解質を主成分とする電解質膜、及び該電解質を用いた膜/電極接合体 |
WO2005056650A1 (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-23 | Jsr Corporation | プロトン伝導膜 |
JP2007026841A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Honda Motor Co Ltd | 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 |
JP2007022959A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Jsr Corp | 新規芳香族化合物、スルホン化ポリアリーレンおよびその用途 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007026888A (ja) | 2007-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5100383B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極電解質 | |
JP4593392B2 (ja) | 電極電解質のワニス | |
JP4994945B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP4896435B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池の電極用電解質 | |
JP2007026819A (ja) | 電極−膜接合体 | |
JP5089061B2 (ja) | 固体高分子電解質、プロトン伝導膜、電極電解質、電極ペーストおよび膜−電極接合体 | |
JP5144024B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP2006344481A (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極電解質、電極ペースト、電極および膜−電極接合体 | |
JP4871537B2 (ja) | 膜−電極接合体の製造方法 | |
JP4846273B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極電解質 | |
JP5364975B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP5037196B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP4997965B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP4879639B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP5057691B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極電解質、電極ペースト、電極および膜−電極接合体 | |
JP2007087889A (ja) | 電極−膜接合体 | |
JP2007213905A (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP5261934B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JPWO2009078483A1 (ja) | 直接メタノール型燃料電池用電極電解質およびそれを用いた電極ワニス、電極ペースト、膜−電極接合体 | |
JP2007035405A (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極および膜−電極接合体 | |
JP2009295324A (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極電解質およびそれを用いた電極ワニス、電極ペースト、膜−電極接合体 | |
JP2007026709A (ja) | 電極触媒層 | |
JP5261935B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP5339757B2 (ja) | 高分子型燃料電池用電極電解質およびその用途 | |
JP2010010075A (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極電解質およびそれを用いた電極ワニス、電極ペースト、膜−電極接合体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100603 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100615 |
|
A256 | Written notification of co-pending application filed on the same date by different applicants |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A2516 Effective date: 20100615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100816 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100831 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4593392 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |