JP4589504B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1759Removing sprues from sprue-channels

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は射出成形用金型に係るもので、特に、射出成形用金型におけるランナーロック機構を有し、ランナーを金型の外に取出しできる射出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形用金型において、スプルーランナー(以下、単にランナーとも言う)のロック方式としてごく普通に用いられている方法は、例えば、図8に示されるように、ロックピンを用いるものがある。
【0003】
このような従来の射出成形用金型100は、スプルーブッシュ112とロケートリング114が設けられて金型100を成形機(図示しない)に取付けるための固定側取付板101と、ストリッパープレート102と、溶融樹脂を成形品Sが形成されるキャビティ111に注入するためのスプルーランナー113が設けられた固定側型板103と、成形品Sのためのキャビティ111が設けられた可動側型板104と、金型100の剛性を増大すると共に固定側型板103に入れられた入れ子等を受けるための可動側受板105と、上下エジェクタープレート108、109がエジェクターピン110を突き出すための空間を形成するスペーサブロック106と、金型100を成形機に取付けるための可動側取付板107と、エジェクターピン110を保持する上エジェクタープレート108および下エジェクタープレート109と、型開き後に成形品Sを金型100から突き出すためのエジェクターピン110とから概略構成されている。
【0004】
図示されるように、ロケートリング114は、固定側取付板101に取付けられ、成形機と金型100の位置決めをするためのものであり、成形機ノズルと接するノズルタッチ面と溶融樹脂の通り道である1次スプルー113aが形成されたスプルーブッシュ112が設けられている。固定側型板103は、スプルーランナー113と2次スプルー113bが形成され、また、成形品Sの形状の一部が加工されている。
【0005】
図8では、金型100が閉じた状態で、溶融樹脂がスプルーブッシュ112を介し、かつスプルーランナー113を経て成形品Sが形成されるキャビティ111に注入された状態を示している。この場合に、ランナーロックピン115の先端はアンダーカット形状に加工されており、このアンダーカット形状部分を包み込むように溶融樹脂が冷却固化される。
【0006】
本金型方式は3プレート方式と呼ばれ、ゲート方式としてはピンポイントゲートをなすものである。
【0007】
図9は、図8に示される従来金型が開かれてランナーロックが外れた状態を示す図である。金型100の開く順序としては、ばね121の開く力によってストリッパープレート102と固定側型板103の間が開かれる。この時に、スプルーランナー113は、ランナーロックピン115によって保持されるために、ストリッパープレート102に固着されて、ゲートが切断される。さらに型が開かれると、固定側型板103に組み込まれたプラーボルト120によって、ストリッパープレート102と固定側取付板101の間が開かれ、その開き量はストップボルト119によって規制されている。ランナーロックピン115は固定側取付板101に固定されているために、ストリッパープレート102が移動することによって、スプルーランナー113からランナーロックピン115が強制的に抜き出される。
【0008】
これによって、ランナーロックが外された状態になり、ランナー取出機、もしくは金型に組み込まれたエジェクターピン110等によってスプルーランナー113は金型100の外に取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の金型ではスプルーランナー113をロックするために、ランナーロックピン115、ストリッパープレート102、プラーボルト120、ストップボルト119等の金型部品を必要としているために、金型構造が全体的に複雑になっている。また、ストリッパープレート102の板厚分だけ1次スプルー113aをなすスプルーランナー113が長くなり、そのために樹脂材料をさらに多く必要としている。また、スプルーランナー113からランナーロックピン115のアンダーカット形状部分を強制的に外すために、削れた樹脂カスの発生があって、この樹脂カスによる金型つぶれ、成形品への付着原因等の1つになっている。
【0010】
また、ランナーロックピン115が樹脂の流れの障害になっている場合も見られる。すなわち、金型100が開いて、ランナーロックが外れた後に、スプルーランナー113を金型100の外に取り出すためには、金型100内に組み込まれたエジェクターピン110等によってスプルーランナ−113を跳ね出して抜き出す方法がある。この方法では、スプルーランナー113が固定側型板103に飛び込んだり、プラーボルト120やサポートピン等に引っ掛かり、金型100を閉じることによって金型100を潰してしまい、成形が中断することが良く見られる。また、スプルーランナー113をランナー取出機で取り除く方法もあるが、高価なランナー取出機を必要としており、さらに、金型100が開いてからランナー取出機が作動するために、成形サイクルが長くなってしまうことがある。
【0011】
従って、本発明の目的は、上記のような問題点を解決するために、ランナーロック部材を金型内に出入りできるようにすると共に、ランナーロック部材によりスプルーランナーを金型の外へ除去することができる射出成形用金型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の射出成形用金型は、固定側取付板と、この固定側取付板に対して型開きの方向に沿った方向に移動可能な固定側型板と、前記固定側型板に対して型開きの方向に移動可能であって、前記固定側型板との間にキャビティを画成する可動側型板とを具え、前記固定側取付板から前記固定側型板を通って前記キャビティに至る樹脂の通路が形成された射出成形用金型において、前記可動側型板の型開きの方向に対して交差する方向に前記固定側取付板と前記固定側型板との間に出入り可能に配置されるランナーロック部材をさらに具え、このランナーロック部材は、前記固定側取付板及び前記固定側型板とで前記樹脂の通路の一部を画成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の射出成形用金型は、ランナーロック用部材でランナーを保持して金型から取出し可能としたことを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の射出成形用金型は、ランナーロック用部材とランナーの分離をランナー取出し部材が金型から金型外に移動する動きによって行なうことを特徴とする。
【0015】
さらにまた、本発明の射出成形用金型は、ランナーの抜きテーパー形状を利用したランナーのロック機構が形成されたランナーロック部材を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の射出成形用金型は、ランナーロック部材を金型内で位置決めし、かつ射出圧力により移動しないように保持するための機構を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の射出成形用金型は、1次スプルーを抜き出すためにランナーロック機構が金型開き方向に移動する手段を有することを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の射出成形用金型は、金型が開くことによるゲート部分の切断時に、ランナーロック部材を固定側取付板側に押付ける手段を有することを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明の射出成形用金型は、ランナーが抜きテーパー部を有する台形断面形状とすることを特徴とする。
【0020】
このような本発明の射出成形用金型によれば、金型から出入り可能な部材としてのランナーロック部材に、ランナー形状の一部を加工して固定側型板に加工されたランナー形状とによって1つのランナーとしたものである。この時に、出入り可能な部材であるランナーロック部材に形成されたランナー位置に2次スプルーが来るようにする。また、ランナーは抜きテーパー部分を持った台形形状とする。このランナーロック部材が金型内で適正な位置に位置決めされて、かつ射出成形圧力によって動かされることを防止するための機構を設ける。
【0021】
また、型開き時にランナーロック部材を固定側取付板に押付ける機構を設けても良い。ランナーロック部材は、金型の外でエアーシリンダー等の移動手段と連結して、1つには金型に出入りするためのものとし、さらに必要によってランナーロック部材を金型開き方向に移動可能な手段と連結させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の射出成形用金型において、ランナーロック部材をランナー形状にする時に、2次スプルー部分が位置するようにすることによって、ゲート切断時にかかる力、2次スプルー部分が金型から離型する力等を受けるようにすることによって、ランナーロックピンと同じ働きをさせるようにする。この時に、断面が台形のランナーの抜きテーパー形状を利用してランナーをランナーロック部材に保持することが出来る。また、ランナーロック部材を金型内の適正な位置に位置決めするためのガイドピンとしての位置決めピンを設けて、固定側型板とランナーロック部材が干渉することを防ぐと同時に、射出成形圧力によってランナーロック部材と固定側型板との合わせ部分が開かれて、そこからの樹脂漏れを防止することが必要である。
【0023】
また、この時に、固定側型板にばねを組み込んだ部材を配置し、金型が開き始めた時に、ランナーロック部材を固定側取付板に押付けることによってゲート切断、離型によるランナーロック部材のたわみ等を防止することも可能である。
【0024】
1次スプルーがあるランナーの場合、ランナーロック部材を金型開き方向に移動して1次スプルーをスプルーブッシュから完全に抜き出すことが必要であり、さらに、ランナーロック部材を金型開き方向に移動可能な機構も必要である。ランナーロック部材を、連結されたエアーシリンダー等によって金型外に抜き出して、その時に、ランナーをランナーロック部材から外す方法としては、ランナー分離のためのブロックを設け、ランナーを金型外に抜き出す動きを利用してランナーの一部をランナー分離ブロックに当てて強制的に分離させることができる。
【0025】
本発明のその他の目的と特長および利点等は以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろう。
【0026】
(実施例1)
図1乃至図4は、本発明の射出成形用金型における実施例1を示す金型の図面で、図1は金型の全体を示す縦断面図で、図2は図1の部分的な拡大図、図3、図4は金型を開いた後、およびスプルーランナーを金型の外部に排出している図である。
【0027】
また、図5、図6はランナーロックの状態を拡大したものである。
【0028】
図1に示されるように、本発明の射出成形用金型10は、固定側金型11と可動側金型12とから成り、固定側金型11は固定側取付板13と固定側型板14とを有しており、また、可動側金型12は可動側型板15、受板16、スペーサブロック17、可動側取付板18、上下エジェクタープレート19、20およびエジェクターピン21から概略構成されている。このような本発明における射出成形用金型10の基本的な構成は上述の従来一般の射出成形用金型と実質的に大略同じである。
【0029】
図示されるように、本実施例において、固定側取付板13にはスプルーブッシュ26とロケートリング28が設けられており、固定側型板14には固定側取付板13との間にランナーロック部材22が設けられている。このランナーロック部材22は、ランナー27の抜きテーパーを利用したロック形状が作られるよう加工されており、さらに、ランナーロック部材22は、ランナー分離ブロック23を介して図示しないエアーシリンダー等に連結されており、エアーシリンダーの作動によって金型10に対して出入り可能に構成されていて、ランナー取出し部材を兼ねるものである。
【0030】
ランナーロック部材22には、図5に示されるように、位置決めピン24の位置決め部分が嵌合するための位置決め用孔29が設けられており、ランナーロック部材22のこの孔29に型締め時に位置決めピン24が挿入、嵌合するようになっている。すなわち、位置決めピン24は、図2に明示されるように、位置決め部分としてのピン部分と円板状部分とから成り、ピン部分が上方に突出するように固定側型板14の段付き窪み内に外れないように装着されている。
【0031】
図示されるように、スプルーブッシュ26を介して注入された樹脂は、金型10の所定の位置に、位置決めピン24によって保持されたランナーロック部材22に形成されたランナー形状部分に充填された後、2次スプルー27b部分を介してゲート31部分を通過して、成形品Sが形成されるキャビティ30内に注入される。その時に、位置決めピン24は、充填圧力によってランナーロック部材22が金型10の外方向に移動しないように保持する働きを兼ねると共に、ランナーロック部材22のたわみを防止する働きを合せて有するものである。
【0032】
充填された樹脂が冷却固化した後に、固定側取付板13と固定側型板14との間が開かれる(図3)。この時に、ランナー27はランナーロック部材22に形成されたテーパー形状によって保持される。また、ランナーロック部材22は、位置決めピン24の後方に組み込まれた押圧用のばね25の力によって固定側型板14に押付けられている。この状態で、型開きの動作によってゲート31部分が切断される。金型10が所定の位置まで開いたところで、ランナー27を保持した状態のランナーロック部材22を、ばねやエアシリンダー等により金型開き方向に移動させて、スプルーブッシュ26から1次スプルー27a部分を完全に外方に取り外す。
【0033】
次に、ランナーロック部材22に連結されたエアーシリンダー等の移動手段を作動させて、ランナーロック部材22を金型10の外に移動する。この時に、金型10の外に設置されたランナー分離ブロック23にランナー27の一部を当てることによって、ランナーロック部材22によりランナー27を強制的に分離させる。これによってランナー27を除去した後に、ランナーロック部材22を金型10内に移動させる。そして、金型10が閉まることによって、固定側型板14に設けられた位置決めピン24の位置決め部がランナーロック部材22に形成された位置決め用の孔29内に飛び込んで所定位置に位置決め保持される。
【0034】
(実施例2)
は、本発明の射出成形用金型の他の実施例を示す図である。図示されるように、本実施例における射出成形用金型10’は固定側金型11’と可動側金型12’とから成り、スプルーブッシュに代わって、ホットスプルーブッシュ26aが用いられていて、さらに、このホットスプルーブッシュ26aのためのホットスプルーブッシュ用スペーサ13aが設けられていることが先の実施例1のものと異なっており、他の構成に就いては実施例1のものと実質的に同じである。従って、ホットスプルー流路32を有するホットスプルーブッシュ26aを用いることによって1次スプルー部分が無くなるために、ランナーロック部材22を金型開き方向に移動する必要性が無くなる。
【0035】
以上に説明したように、本発明においては、先ず、ランナーロック部材を金型から出し入れ可能にすることによって、ランナーロックピン、ストップボルト、プラーボルト、ランナーストリッパープレートを省略することが出来る。これによって、金型の構造が簡単になって、金型費用の削減を行うことが出来る。
【0036】
また、ストリッパープレートを省略できるために、ストリッパープレートの板厚分だけスプルーを短くすることが出来るので、材料費の削減を行うことが出来る。さらに、ランナーから強制的にランナーロックピンを抜く必要が無くなるために、樹脂カスが発生するようなことが無く、樹脂カスによる金型のつぶれや、成形品への樹脂カスの付着によるトラブル等が全く無くなる。また、ランナーロックピンが無いために、ランナーロック部材を金型のセンター寄りに設けることができ、このためにランナーの小型化も可能になる。
【0037】
さらに、ランナーロック部材によりランナーを金型から確実に排出可能になって、ランナーを金型で挟むことによる金型破損や、成形機停止等が無くなって、稼働率を上げることが可能になると共に、高価な取出しロボット等を必要とせずに、簡単な方法でランナーの排出が可能になるので、設備投資費用を削減することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の射出成形用金型は、固定側取付板と、この固定側取付板に対して型開きの方向に沿った方向に移動可能な固定側型板と、前記固定側型板に対して型開きの方向に移動可能であって、前記固定側型板との間にキャビティを画成する可動側型板とを具え、前記固定側取付板から前記固定側型板を通って前記キャビティに至る樹脂の通路が形成された射出成形用金型において、前記可動側型板の型開きの方向に対して交差する方向に前記固定側取付板と前記固定側型板との間に出入り可能に配置されるランナーロック部材をさらに具え、このランナーロック部材は、前記固定側取付板及び前記固定側型板とで前記樹脂の通路の一部を画成するので、これによって、ランナーロックピン、ストップボルト、プラーボルト、ランナーストリッパープレート等を省略することが出来ると共に、金型構造が簡潔になって金型費用の削減が出来る。さらにまた、ランナーストリパープレートの板厚分だけスプルーを短く出来、材料費の削減が出来るし、ランナーから強制的にランナーロックピンを抜く必要が無いために、樹脂カスの発生が無く、樹脂カスによる金型のつぶれや、成形品への付着によるトラブル等が全く無い。
【0039】
本発明の請求項2記載の射出成形用金型は、ランナーロック用部材でランナーを保持して金型から取出し可能としたので、ランナーを確実に保持できると共に簡単に金型から排出することができる。
【0040】
本発明の請求項3記載の射出成形用金型は、ランナーロック用部材とランナーの分離をランナー取出し部材が金型から金型外に移動する動きによって行なうので、特別な手段を設けることなく、ランナー取出し部材を兼ねるランナーロック部材によってランナーを取出して金型から放出することができる。
【0041】
本発明の請求項4記載の射出成形用金型は、ランナーの抜きテーパー形状を利用したランナーのロック機構が形成されたランナーロック部材を有するので、型分離によってランナーを容易に外すことができる。
【0042】
本発明の請求項5記載の射出成形用金型は、ランナーロック部材を金型内で位置決めし、かつ射出圧力により移動しないように保持するための機構を有するので、ランナーロック部材を確実に位置決めして固持することができ、樹脂漏れを防止することができる。
【0043】
本発明の請求項6記載の射出成形用金型は、一次スプルーを抜くためにランナーロック機構が金型開き方向に移動する手段を有するので、簡単にランナーを外して取出すことができる。
【0044】
本発明の請求項7記載の射出成形用金型は、金型が開くことによるゲート部切断時、ランナーロック部材を固定側取付板側に押付ける手段を有するので、ゲート切断を確実に行うことができ、ランナーロック部材のたわみを防止することができる。
【0045】
本発明の請求項8記載の射出成形用金型は、ランナーが抜きテーパー部を有する台形断面形状としているので、ランナーの分離が容易で、簡単に取出して処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型の実施例1を示す断面図である。
【図2】ランナーロック部材を固定側取り付け板方向に押付ける機構の拡大図である。
【図3】本発明の実施例1で金型が開いた状態でゲート部が切断されて、スプルーブッシュから1次スプルーが引き抜かれた状態を示す図である。
【図4】ランナーロック部材により保持されたランナーが金型の外に引き出されてランナー分離ブロックによって、ランナーロック部材から分離された状態を示す図である。
【図5】ランナーロック部材がランナーをロックしている状態を示す図である。
【図6】図5のA−A線での断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す射出成形用金型の断面図である。
【図8】従来のランナーロック方法を示す射出成形用金型の断面図である。
【図9】従来金型の金型開き動作おけるランナーロックが外れた状態を示す図である。
【符号の説明】
10 射出成形用金型
10’ 射出成形用金型
11 固定側金型
11’ 固定側金型
12 可動側金型
12’ 可動側金型
13 固定側取付板
13a ホットスプルーブッシュ用スペーサ
14 固定側型板
15 可動側型板
16 受板
17 スペーサブロック
18 可動側取付板
19 上エジェクタープレート
20 下エジェクタープレート
21 エジェクターピン
22 ランナーロック部材
23 ランナー分離ブロック
24 ランナーロック部材用位置決めピン
25 ばね
26 スプルーブッシュ
26a ホットスプルーブッシュ
27 ランナー
27a 1次スプルー
27b 2次スプルー
28 ロケートリング
29 位置決め用孔
30 キャビティ
31 ゲート
32 ホットスプルー流路
S 成形品

Claims (8)

  1. 固定側取付板と、
    この固定側取付板に対して型開きの方向に沿った方向に移動可能な固定側型板と、
    前記固定側型板に対して型開きの方向に移動可能であって、前記固定側型板との間にキャビティを画成する可動側型板と
    を具え、前記固定側取付板から前記固定側型板を通って前記キャビティに至る樹脂の通路が形成された射出成形用金型において、
    前記可動側型板の型開きの方向に対して交差する方向に前記固定側取付板と前記固定側型板との間に出入り可能に配置されるランナーロック部材をさらに具え、
    このランナーロック部材は、前記固定側取付板及び前記固定側型板とで前記樹脂の通路の一部を画成することを特徴とする射出成形用金型。
  2. ランナーロック用部材でランナーを保持して金型から取出し可能としたことを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型。
  3. ランナーロック用部材とランナーの分離をランナー取出し部材が金型から金型外に移動する動きによって行なうことを特徴とする請求項2記載の射出成形用金型。
  4. ランナーの抜きテーパー形状を利用したランナーのロック機構が形成されたランナーロック部材を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の射出成形用金型。
  5. ランナーロック部材を金型内で位置決めし、かつ射出圧力により移動しないように保持するための機構を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の射出成形用金型。
  6. 1次スプルー部を抜き出すためにランナーロック機構が金型開き方向に移動する手段を有することを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の射出成形用金型。
  7. 金型が開くことによるゲート切断時に、ランナーロック部材を固定側取付板側に押付ける手段を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の射出成形用金型。
  8. ランナーは抜きテーパー部を有する台形断面形状とすることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の射出成形用金型。
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