JP4568049B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、第1、第2のステータ組を備えたステータ部と、第1、第2のステータ組に対向するように第1、第2の永久磁石を配置したロータ部を有するモータに関する。
一般に、第1、第2のステータ組に対向するように第1、第2の永久磁石を配置したロータ部を有するモータは、PM(永久磁石)型のステッピングモータと呼ばれている。
このPM型のステッピングモータは、その制御性の良さから各種機器のアクチュエータとして利用範囲が拡大し、近年、ビデオカメラまたはデジタルカメラ等に用いられるようになり、各種機器の高性能化と併せて、モータの薄型化、小型化が求められている。
この種のモータとしては、例えば、図5に示すモータ50のように、第1ステータ組52および第2のステータ組53を備えたステータ部51と、第1、第2のステータ組52、53に対向するように第1、第2の永久磁石56、57を配置したロータ部54とを有するモータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
第1、第2の永久磁石56、57は、圧縮成形により形成されており、その密度が高くなるため、射出成形等によって形成された磁石と比較して高い磁気特性が得られるようになっている。
また、図5に示すように、第1、第2の永久磁石56、57は、回転軸55に空隙60だけ離間して固着されている。具体的には、第1の永久磁石56は第1のステータ組52を構成する第1の外・内ステータコア521、523の極歯521a、523aと対向して配置され、同様に、第2の永久磁石57は第2のステータ組53を構成する第2の外・内ステータコア531、533の極歯531a、533aと対向するように配置されている。
第1、第2の永久磁石56、57を分離して配置することで、第1の永久磁石56が第2の外・内ステータコア531、533との間で、同様に、第2の永久磁石57が第1の外・内ステータコア521、523との間で、磁路が形成されず、または形成しにくくなっている。これにより、磁束が漏れるのを防止し、モータ50の回転性能を向上させている。
第2の永久磁石57の一端には、接着剤保持凹部57aが形成されており、回転軸55と第2の永久磁石57との接着の際に、回転軸55に塗布される接着剤の余剰分が保持され、また、保持された余剰の接着剤により回転軸55との接着力が高められている。
また、第2の永久磁石57の他端には、回転軸55の周りにラジアル軸受58の軸受部58aを内挿する環状凹部57bが形成され、有効な軸受長さを確保しながら、モータ50の薄型化・小型化を図っている。
特開2003−333794号公報
しかしながら、モータ50において、モータの小型化、薄型化を図ると、第1、第2の永久磁石56、57を固着する回転軸55の外径が小さくなり、さらには、第1、第2の永久磁石56、57の軸方向寸法も短くなってしまう。そのため、第1、第2の永久磁石56、57の内周面と回転軸55の外周面とで形成される永久磁石の固着面積が減少し、第1、第2の永久磁石56、57と回転軸55との間で十分な固着強度が得られなかったり、回転軸55に対する第1、第2の永久磁石56、57の直角度が得られないという問題が生じていた。従って、第1、第2の永久磁石56、57の外周面と対向する極歯521a、523a、531a、533aとの間隔にバラツキが生じ、磁気吸引力や磁気反発力が変化して、その結果、回転スピードにムラが生じ、モータ50の回転性能が悪化するという問題が生じていた。
さらに、モータ50において、第2の永久磁石57には、ラジアル軸受58の軸受部58aを内挿する環状凹部57b及び余剰分の接着剤を保持する接着剤保持凹部57aが形成されている。そのため、第2の永久磁石57の回転軸55に対する固着代W11、すなわち固着面積が大幅に減少する。従って、たとえ、接着力を高める接着剤保持凹部57aが形成されていても、第2の永久磁石57と回転軸55との間で十分な固着強度と直角度が得ることは困難であった。
そこで、固着代W11を長くとるために、特許文献1に示すように、第1、第2の永久磁石56、57を分離せずに一体的に成形して、1つの永久磁石を回転軸55に固着してロータ部を構成することも考えられる。この構成を採用した場合には、上述したような第1の永久磁石56と第2の外・内ステータコア531、533との間で、また、第2の永久磁石57と第1の外・内ステータコア521、523との間で生じる磁束漏れを防止する必要がある。そのため、例えば、永久磁石の外周面の、図5における空隙60に該当する部分に、凹部を形成するようなことも考えられる。
しかしながら、永久磁石は、高密度な磁性粉体とバインダーとを混合した混合物を圧縮成形機の金型内に充填してプレスにより加圧して圧縮成形を行い、この成形物を硬化させたものである。
このため、混合物の流動性が悪いので、複雑な形状をもつ金型では十分に混合物が充填されず、また、凹部に形成された個所ではプレスにより、均等に加圧することが難しいという問題がある。
したがって、外周面に凹部を形成する場合には、まず、外径が均一な円筒形状を圧縮成形し、その後、必要な個所を切削加工することになるが、工程数が増えるとともに、コスト高となる問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、モータの回転性能及び薄型化・小型化を維持しながら永久磁石の固着強度と直角度を向上させることができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載のモータは、第1、第2のステータ組の内周に各々配列した複数の櫛歯状の極歯を90度の電気角で軸方向に配設して2相構造としたステータ部と、上記極歯に所定の間隔で各々対向させると共に、軸方向に空隙を設けて回転軸に固着した第1、第2の永久磁石を有するロータ部とからなるモータにおいて、前記第1、第2の永久磁石は、圧縮成形によって形成されるとともに、その外周側にN極とS極とが交互に多極着磁され、前記複数の櫛歯状の極歯に所定の間隔で各々対向させてなる有効部と、前記有効部の外径よりも小径で当該有効部から軸方向内側に突出した突出部とを備え、前記第1、第2の永久磁石の前記突出部には、該永久磁石または前記回転軸に塗布される接着剤の余剰分を保持する接着剤保持凹部が前記回転軸の周りに形成されおり、前記接着剤保持凹部は、前記突出部内に収まるように形成されていることを特徴とする。
本発明において、第1、第2の永久磁石は、圧縮成形によって形成されている。そのため、磁石密度が高くなり、モータでは、高い磁気特性が得ることができる。また、第1、第2の永久磁石が上記突出部を備えたことで、上記突出部を固着代として用いることができる。あるいは、従来のように、接着剤保持凹部が第1、第2の永久磁石の磁石に形成されるような場合であっても、この接着剤保持凹部を突出部に形成することで、従来、接着剤保持凹部が形成されていた箇所を固着代として用いることができる。そのため、上記永久磁石の外周面と上記回転軸の内周面とで形成される固着面積を従来に比べて大きくとることができる。したがって、固着強度が向上すると共に、上記回転軸に対する直角度を向上させることができる。
さらに、上記突出部は上記有効部の外径よりも小径に形成されているため、例えば、第1のステータ組の内周側に第1の永久磁石が配置され、第2のステータ組の内周側に第2の永久磁石が配置される場合には、第1のステータ組と第2の永久磁石が備える突出部との間では、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束が漏れることを防止できる。または、第2のステータ組と第1の永久磁石が備える突出部との間でも同様に、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束が漏れることを防止できる。さらに、上記第1、第2の永久磁石の上記突出部には、この永久磁石または上記回転軸に塗布される接着剤の余剰分を保持する接着剤保持凹部が上記回転軸の周りに形成されており、前記接着剤保持凹部は、前記突出部内に収まるように形成されている。そのため、永久磁石と回転軸とを接着固定する際に、塗布される接着剤の余剰分が周囲に拡散されない。また、接着剤保持凹部に保持された接着剤により上記回転軸と上記永久磁石との接着力をより高めることができる。
また、請求項2記載のモータは、前記第1、第2の永久磁石に形成されている突出部は、互いに軸方向に対向するように配置されている。このため、これら突出部を従来デッドスペースとなっていた第1、2の永久磁石の間(空隙)に配置することができるので、モータの軸方向の寸法を変更することなく、モータの薄型化・小型化を維持しながら固着強度を得ることができる。
さらに、請求項記載のモータは、上記永久磁石には、上記回転軸をラジアル方向に回転自在に支持する軸受部を内挿する環状凹部が上記突出部の軸方向反対側の端面に形成されているので、モータの軸方向寸法を短縮することができ、モータの薄型化・小型化を図ることができる。

本発明によるモータでは、第1、第2の永久磁石に突出部を備えたことで、突出部を固着代として用いることができる。あるいは、従来のように、接着剤保持凹部が第1、第2の永久磁石の磁石に形成されるような場合であっても、この接着剤保持凹部を突出部に形成することで、従来、接着剤保持凹部が形成されていた箇所を固着代として用いることができる。そのため、永久磁石の外周面と回転軸の内周面とで形成される固着面積を従来に比べて大きくとることができる。したがって、固着強度が向上すると共に、回転軸に対する直角度を向上させることができる。
さらに、突出部は有効部の外径よりも小径に形成されているため、例えば、第1のステータ組の内周側に第1の永久磁石が配置され、第2のステータ組の内周側に第2の永久磁石が配置される場合には、第1のステータ組と第2の永久磁石が備える突出部との間では、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束の漏れを防止できる。また、第2のステータ組と第1の永久磁石が備える突出部との間でも同様に、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束漏れを防止できる。そのため、永久磁石が突出部を備えていても、モータの回転性能が低下すること防止することができる。
以下に、図面を参照して本発明を適用したモータを説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態に係るモータの縦断面図である。図2は、図1に示すモータ要部の縦断面図である。図3は、図1に示すモータのステータ部とロータ部を示す断面斜視図である。
図1に示すモータ1は、ビデオカメラまたはデジタルカメラ等に用いられるPM(永久磁石)型のステッピングモータである。
モータ1は、第1、第2のステータ組21、22の内周に各々配列した複数の櫛歯状の極歯211a、213a、221a、223aを90度の電気角で軸方向に配設して2相構造としたステータ部2と、これら極歯211a、213a、221a、223aに所定の間隔で各々対向させると共に、軸方向に空隙8を設けて回転軸31に固着された第1、第2の永久磁石32、33を有するロータ部3とから構成されている。
ステータ部2は、第1のステータ組21と、第2のステータ組22とから構成され、図1、図2に示すように、回転軸31の軸方向に重ねて2相構造に配設されている。
第1のステータ組21は、第1の外ステータコア211と、コイル214が巻回された円環状の第1のボビン212と、この第1のボビン212を第1の外ステータコア211との間に挟む第1の内ステータコア213とから構成されている。
また、第1の外ステータコア211の外周部分はモータケースとして兼用されている。
さらに、第1の外ステータコア211及び第1の内ステータコア213には、それぞれ複数の櫛歯状の極歯211a、213aが形成され、これら極歯211a、213aは、第1のボビン212の内周面に沿って、永久磁石32を囲むようにそれぞれ交互に配置されている。
同様に、第2のステータ組22は、第2の外ステータコア221と、コイル224が巻回された円環状の第2のボビン223と、この第2のボビン223を第2の外ステータコア221との間に挟む第2の内ステータコア223とから構成され、第2の外ステータコア221の外周部分は、モータケースとして兼用されている。
さらに、第2の外ステータコア221に形成された複数の櫛歯状の極歯221aと第2の内ステータコア223に形成された複数の櫛歯状の極歯223aとが、第2のボビン224の内周面に沿って、永久磁石33を囲むようにそれぞれ交互に配置されている。
また、第1のステータ組21と、この第1のステータ組21と背中合わせに第2のステータ組22が固定されている。
具体的には、第1の内ステータコア213の端面と第2の内ステータコア223の端面とが固着され、第1の内ステータコア213、第1のボビン212、第1の外ステータコア211が軸方向にこの順番で配置され、同様に、第2の内ステータコア223、第2のボビン222、第2の外ステータコア221が配置されている。
さらに、第1、第2のステータ組21、22は、90度の電気角で軸方向に配設された2相構造となっている。具体的には、第1の外・内ステータコア211、213の極歯211a、213aと、第2の外・内ステータコア221、223の極歯221a、223aとは、極歯のピッチの1/4だけ位相をずらして配置されている。
第1の外ステータコア211の端面には、断面略コ字状に形成されたフレーム7の基端側が固着されており、フレーム7の先端側には、起立部7aが形成されている。
ロータ部3は、回転軸31と、回転軸31に固着された第1、第2の永久磁石32、33とから構成され、これら永久磁石32、33は同軸上に空隙8を介して配置されている。
また、ロータ部3は、回転軸31に対して基端部31a側(反出力端側)に構成され、出力端側が大きく突き出た構成となっており、この突き出た部分には、リードスクリュー部34が形成されている。
回転軸31に形成されるリードスクリュー部34は、従来公知のリードスクリューと同様であり、このリードスクリュー部34に係合する被送り体(図示省略)を回転軸31の回転に伴い、軸方向(スラスト方向)へ移動させる機能を有している。なお、回転軸31の回転方向を切り替えることによって、被送り体の移動方向を制御している。
回転軸31の基端部31a側は、潤滑性を有する樹脂により形成されたラジアル軸受4の軸受部4aに回転可能に支持されるとともに、その基端部31aは板バネ5によって出力端に向けて付勢されている。
一方、回転軸31に形成されるリードスクリュー部34は、フレーム7の起立部7aに圧入されて配設された軸受6に回転自在に支持されている。
なお、軸受6は、リードスクリュー部34の端部に形成した嵌合孔34aに当接するボール61と、このボール61を保持するボール保持体62とからなっている。
次に、第1、第2の永久磁石32、33について説明する。なお、本実施の形態において第1、第2の永久磁石32、33は同一の形状であるので、第2の永久磁石33について説明し、第1の永久磁石32の説明は省略する。なお、第1、第2の永久磁石32、33を、同一の形状に形成することで、成形部品としては1種類で良く、部品点数の増加を防ぎ、モータの低コストを図っている。
第2の永久磁石33は、圧縮成形によって形成した磁石である。第2の永久磁石33は、例えばNd−Fe−B系の希土類永久磁石によって構成されており、Nd−Fe−Bからなる磁粉に樹脂等の結合剤を混合させ、図示しない金型内にて圧縮成形することによって略円筒形状に形成されている。
なお、この圧縮成形して形成したNd−Fe−B系の希土類永久磁石は、磁性粉体を高密度に充填できるため、射出成形等に比べて、密度を高めることができるため、高い磁気特性が得られている。これにより、モータ1は、薄型化、小型化を維持しながら高出力化を図っている。
第2の永久磁石33は、その外周面がN極、S極を交互に多極着磁され、第2の外・内ステータコア221、223に設けられた複数の櫛歯状の極歯211a、213aと対向する有効部33aと、この有効部33aから軸方向に突出し、有効部33aの外径よりも小径に形成された突出部33bとを備えている。
有効部33aは、複数の極歯221a、213aと微小間隔で対向する周面(領域)であり、この有効部33aの領域では、第2の永久磁石33と、対向する極歯221a、223aとの間で磁路が形成され、磁束が発生している。その結果、第1、第2の永久磁石32、33は回転付勢されている。
第2の永久磁石33の一端には、突出部33bが、第1の永久磁石32側に向かって段状に突出するように略円環状に形成されている。
さらに、この突出部33bは、有効部33aよりも小径に形成されているので、対向する極歯221a、223aとの間隔が、有効部33aと極歯221a、223aとの間隔よりも大きくなっている。
また、本実施の形態では、突出部33bには、回転軸31の周りに接着剤保持凹部33cが形成されている。
なお、接着剤保持凹部33cは、突出部33b内に収まるように形成しているので、図5に示す従来の構成のように、有効部33a内に入りこむことはない。
また、第2の永久磁石33の一他端(回転軸31の基端部31a側)には、回転軸31の周りに環状凹部33dが形成され、ラジアル軸受4の軸受部4aを内挿している。
第1の永久磁石32と、第2の永久磁石33とは、突出部32bと33bとが互いに軸方向に対向するように、回転軸31に接着で固定されている。
図2に示すように、回転軸31に固着される軸孔の軸方向寸法、すなわち固着代W1は、第2の永久磁石33が突出部33bを備えるため、図5に示す固着代W11よりも大きな寸法になっている。すなわち、突出部33bに接着剤保持凹部33cが形成されているため、従来、接着剤保持凹部として用いられていた有効部の内周側部分を回転軸31の固着代として用いることができ、あるいは、接着剤保持凹部33cの軸方向の深さが、突出部33bの軸方向の長さよりも短い場合には、突出部33bの内周面の一部も、回転軸31の固着代として用いることができるようになっている。この結果、第2の永久磁石33の内周面と回転軸31の外周面とで形成される固着面積が増加することになり、固着強度が大きくなっている。
また、第2の永久磁石33または回転軸31に塗布される接着剤の余剰分は、周囲に拡散されることなく、接着剤保持凹部33cで保持されようになっている。そして、保持された接着剤により回転軸31と第2の永久磁石33との接着力は高められている。
なお、接着剤が第2の永久磁石33に形成した環状凹部33dに流れ出ると、内挿さらた軸受部58a及び回転自在に支持されている回転軸55に付着し、ロックする場合があるので、接着剤を塗布する位置及びその量を規制し、環状凹部33dに流れ出ないようにしている。
また、第2の永久磁石33は、その環状凹部33dが形成された端面が第2のステータ組22との位置決め面となり、第1の永久磁石32は、突出部32bが形成された端面が第1のステータ組21との位置決め面となっている。
これら永久磁石32、33は、治具で位置決めされ、回転軸31に接着剤を塗布して固着される。このように、第1、第2の永久磁石32、33は、分離して回転軸31に固着されるので、第1、第2の永久磁石32、33の成形時の部品精度のバラツキを回避しながら、高い位置決め精度で固着されている。
(本形態の効果)
本実施の形態のモータ1では、第1、第2の永久磁石32、33は、圧縮成形によって形成されている。そのため、磁石密度が高くなり、モータ1では、高い磁気特性が得ることができる。また、第1、第2の永久磁石32、33が突出部32b、33bを備えているため、突出部32b、33bに接着剤保持凹部32c、33cを形成することができ、従来、接着剤保持凹部として用いられていた有効部の内周側部分を回転軸31の固着代として用いることができる。あるいは、接着剤保持凹部33cの軸方向の深さが、突出部33bの軸方向の長さよりも短い場合には、突出部33bの内周面の一部も、回転軸31の固着代として用いることができる。そのため、第1、2の永久磁石32、33の外周面と回転軸31の内周面とで形成される固着面積を従来に比べて大きくとることができる。したがって、固着強度が向上すると共に、回転軸31に対する直角度を向上させることができる。
さらに、突出部32b、33bは有効部32a、33aの外径よりも小径に形成されているため、第1のステータ組21と第2の永久磁石33が備える突出部33bとの間では、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束が漏れることを防止できる。または、第2のステータ組22と第1の永久磁石32が備える突出部32bとの間でも同様に、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束が漏れることを防止できる。
また、突出部32b、33bを互いに軸方向において対向するように、従来デッドスペースとなっていた第1、2の永久磁石32、33の間(図5における空隙60)に配置したので、モータ1の軸方向の寸法を変更することなく、モータ1の薄型化・小型化を維持しながら固着強度を得ることができる。
さらに、モータ1において、第1、第2の永久磁石32、33は、これら永久磁石32、33または回転軸31に塗布される接着剤の余剰分を保持する接着剤保持凹部32c、33cが回転軸31の周りに形成されているので、塗布される接着剤の余剰分が周囲に拡散されずに保持できるとともに、保持された接着剤により、その接着力をより高めることができる。
そして、接着剤保持凹部32c、33cは、突出部32b、33b内に収まるように形成しているので、従来技術のように、有効部32a、33a内に入りこむことはない。したがって、従来に比べて固着面積を大きくとることができる。
また、接着剤保持凹部32c、33c及び環状凹部32d、33dが形成されているので、第1、第2の永久磁石32、33自体を軽量化している。その結果、第1、第2の永久磁石32、33の慣性モーメントを少なくし、モータ1の起動性を高めている。
(他の実施の形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施例の一例であるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨に逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
図4は、本発明に係るモータの他の実施形態を示す要部の縦断面図である。
第1、第2の永久磁石32’、33’は、その突出部32’b、33’bの形状を上述した実施の形態と異ならせたものである。すなわち、図4に示す各突出部32’a、33’aは、有効部32’a、33’aから軸方向に漸次小径にテーパ状(テーパ面32’e、33’e)に形成されている。これにより、各突出部32’b、33’bの外周と第1および第2のステータ組21、22の内周とが漸次離間するようにしている。
このように構成した第1、第2の永久磁石32’、33’においても、突出部32’b、33’bのテーパ状(テーパ面32’e、33’e)と各第1、第2のステータ部21、22の内周に各々配列した各極歯211a、213a、221a、223aとの間隔が有効部32’a、33’aと各極歯211a、213a、221a、223aとの間隔に比べて大きくなるので、磁路が形成されず、または形成しにくく、磁束の漏れが防止され、モータ1の回転性能には影響を及ぼさない。
また、本実施の形態では、突出部は円環状であるがこれに限らず、モータの回転バランスを崩さない範囲で非円形に形成しても良い。また、図1、2において、突出部32a、33aを互いに軸方向において対向するように配置しているが、これに限定されるものではない。さらに、第1の永久磁石32の環状凹部32dを形成せずに、この部分も回転軸31との固着代として加えるようにしても良い。また、突出部32a、33aの間に形成する空隙8に非磁性体の中間部材を介在させて、第1、第2の永久磁石32、33を一体的に結合しても良い。
さらに、組立方法によっては、接着剤保持凹部32c、33cは必ずしも設ける必要はなく、この場合には、突出部32b、33bを直接、固着代として用いることができる。そのため、第1、2の永久磁石32、33の外周面と回転軸31の内周面とで形成される固着面積を従来に比べて大きくとることができ、固着強度が向上すると共に、回転軸31に対する直角度を向上させることができる。
本発明は、ビデオカメラまたはデジタルカメラ等に用いられるPM(永久磁石)型のステッピングモータに適用される。これ以外の活用例としては、CD、DVD等の光記憶媒体を用いた光情報記憶装置、フレキシブルディスク等の磁気記憶媒体を用いた光情報記憶装置、あるいは、各種機器、装置、機械等の駆動源として活用される。
本発明を適用した実施の形態に係るモータの縦断面図である。 図1に示すモータ要部の縦断面図である。 図1に示すモータのステータ部とロータ部を示す断面斜視図である。 本発明に係るモータの他の実施形態を示す要部の縦断面図である。 従来のモータを示す断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 ステータ部
3 ロータ部
21、22 第1、第2のステータ組
31 回転軸
32、33 第1、第2の永久磁石
32a、33a 有効部
32b、33b 突出部
32c、33c 接着剤保持凹部
32d、33d 環状凹部
211、221 第1、第2の外ステータコア
213、223 第1、第2の内ステータコア
211a、213a、221a、223a 極歯
W1 固着代

Claims (3)

  1. 第1、第2のステータ組の内周に各々配列した複数の櫛歯状の極歯を90度の電気角で軸方向に配設して2相構造としたステータ部と、前記極歯に所定の間隔で各々対向させると共に、軸方向に空隙を設けて回転軸に固着した第1、第2の永久磁石を有するロータ部とからなるモータにおいて、
    前記第1、第2の永久磁石は、圧縮成形によって形成されるとともに、その外周側にN極とS極とが交互に多極着磁され、前記複数の櫛歯状の極歯に所定の間隔で各々対向させてなる有効部と、前記有効部の外径よりも小径で当該有効部から軸方向内側に突出した突出部とを備え
    前記第1、第2の永久磁石の前記突出部には、該永久磁石または前記回転軸に塗布される接着剤の余剰分を保持する接着剤保持凹部が前記回転軸の周りに形成されおり、
    前記接着剤保持凹部は、前記突出部内に収まるように形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記突出部は、互いに軸方向に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記永久磁石には、前記回転軸をラジアル方向に回転自在に支持する軸受部を内挿する環状凹部が前記突出部の軸方向反対側の端面に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のモータ。
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