JP2003333820A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

Info

Publication number
JP2003333820A
JP2003333820A JP2002135588A JP2002135588A JP2003333820A JP 2003333820 A JP2003333820 A JP 2003333820A JP 2002135588 A JP2002135588 A JP 2002135588A JP 2002135588 A JP2002135588 A JP 2002135588A JP 2003333820 A JP2003333820 A JP 2003333820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
magnetic pole
magnet
peripheral side
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002135588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003333820A5 (ja
JP4078112B2 (ja
Inventor
Makoto Miyawaki
宮脇  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002135588A priority Critical patent/JP4078112B2/ja
Publication of JP2003333820A publication Critical patent/JP2003333820A/ja
Publication of JP2003333820A5 publication Critical patent/JP2003333820A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4078112B2 publication Critical patent/JP4078112B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの軸方向の寸法が小さく、高出力、且
つ安価な構造のアクチュエータとする。 【解決手段】 円周方向に分割して異なる極に交互に着
磁されたマグネット1と、マグネットの外径の外側およ
び内径の内側に巻回されて配置される第1、第2のコイ
ル2,4と、前記第1、第2のコイルによりそれぞれ励
磁される複数の磁極部を有する第1、第2のステータ
7,8とを有し、前記第1のステータに、前記外周側の
磁極部7a,7c,7e,7gの先端と前記内周側の磁
極部7i、7k,7m,7oの先端とを一体につなぐ複
数のつなぎ部7q〜7tを、前記第2のステータに、前
記外周側の磁極部8b,8d,8f,8hの先端と前記
内周側の磁極部8j,8l,8n,8pの先端とを一体
につなぐ複数のつなぎ部8q〜8tを、それぞれ具備
し、前記各複数のつなぎ部のそれぞれの位相をずらした
構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超薄型の円盤形状
のアクチェエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型モータに適する形態として、
ブラシレスタイプのものが挙げられる。この種のブラシ
レスタイプのモータにおいて、駆動回路を単純化したも
のとして、以下に記載する永久磁石を用いたステッピン
グモータがある。ステッピングモータは、例えば銀塩カ
メラのシャッタや絞り調節機構、あるいは、デジタルカ
メラのシャッタ機構に使用される。
【0003】これらの機構は撮影レンズに組み込まれ、
撮影レンズを小型化しようとすると、ステッピングモー
タはレンズの周囲に配置されるよりは、レンズの前後に
配置されるほうが都合が良い。したがってステッピング
モータのロータの回転軸方向の寸法を小さくすることが
できれば、撮影レンズの小型化に寄与できる。
【0004】軸方向に短い薄型のモータとしては、例え
ば特開平7−213041号公報や特開2000−50
601号公報等で提案されている、図11、図12に示
すようなものがある。
【0005】このモータは、図11に示すように、複数
のコイル(301,302,303)と円盤形状のマグ
ネット(304)で構成されるものであり、コイルは図
に示すように薄型コイン形状であり、その軸はマグネッ
トの軸と平行に配置されている。一方、円盤形状のマグ
ネットはその円盤の軸方向に着磁されており、マグネッ
トの着磁面とコイルの軸は対向するように配置されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す上記従来の薄型のステッピングモータは、コイル
から発生する磁束は図12中の矢印で示すようにナグネ
ットに向かって流れない磁束もあるため完全には有効に
マグネットに作用せず、又マグネットが発生する回転力
の中心は各コイルの中心の位置であり、モータの外径か
らLだけ離れた位置となるので該モータの大きさの割に
は発生するトルクは小さくなってしまう。
【0007】また、モータの中心部付近までコイルが占
有してしまっているので、該モータ内に別の部品を配置
することは困難である。更には、複数のコイルが必要で
あることからコイルへの通電制御が複雑になったり、コ
ストが上がってしまったりする欠点がある。又コイルと
マグネットが回転軸方向に重ねて配置されているため、
該モータをシャッタや絞り調整機構に用いた場合、該モ
ータは光軸方向の寸法が長くなってしまい、撮影レンズ
を絞り羽根或いはシャッタ羽根の近くまで配置すること
は困難であった。
【0008】一般的に高トルクの発生するモータにする
為にはマグネットとステータの間で大きな電磁力を発生
させる必要があり、基本的にマグネットとステータの配
置する間隔をできる限り近接させなければならず、マグ
ネットの高い磁束密度を安定して得られるような設計が
必須である。薄型モータを設計する場合にもこの点は必
須条件であるが、相対的に小さいスペースの中ではマグ
ネットやステータなどの部品の平面性によっては最適な
間隔を確保することが難しくなってしまい、最悪の場合
は両者が接触して回転負荷が増大したり、所定の回動ト
ルクも発生しないなどの問題が発生する虞があった。
【0009】このように薄型モータにおいては、マグネ
ットとステータの間隔の確保の問題は部品の生産性とモ
ータの仕様のバランスを考慮する重要かつ困難な課題で
あった。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、ロータの
軸方向の寸法が小さく、高出力、且つ安価な構造のアク
チュエータを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、中空円盤形状に形成され
その中心を回転中心として回転可能に保持されるととも
に、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸
を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁
されたマグネットと、該マグネットの外径の外側に巻回
されて配置される第1のコイルと、前記マグネットの内
径の内側に巻回されて配置される第2のコイルと、前記
マグネットの前記仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外
周側と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方向
に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによ
りそれぞれ励磁される複数の磁極部を有する第1のステ
ータと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向
の他方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向
してかつ円周方向に隣接して配置され、前記第1および
第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を
有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ
連結される第2のステータとを有するアクチュエータで
あって、前記第1のステータに、前記外周側の磁極部の
先端と径方向で対向する前記内周側の磁極部の先端とを
一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステ
ータに、前記外周側の磁極部の先端と径方向で対向する
前記内周側の磁極部の先端とを一体につなぐ複数のつな
ぎ部を具備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ
部と前記第2のステータの前記複数のつなぎのそれぞれ
の位相をずらしたアクチュエータとするものである。
【0012】同じく上記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明は、中空円盤形状に形成されその中心を
回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中
心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とす
る円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグ
ネットと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置
されるコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して
垂直方向の一方の面に所定の空隙を持って対向しかつ円
周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁され
る複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネ
ットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の
空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置され、
前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記
第1のステータの外周端で連結される第2のステータと
を有するアクチュエータであって、前記第1のステータ
に、隣接する前記磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複
数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、隣接す
る前記磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ
部を具備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ部
と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部のそれぞれ
の位相をずらしたアクチュエータとするものである。
【0013】同じく上記目的を達成するために、請求項
3に記載の発明は、中空円盤形状に形成されその中心を
回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中
心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とす
る円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグ
ネットと、該マグネットの内径の内側に巻回されて配置
されるコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して
垂直方向の一方の面に所定の空隙を持って対向しかつ円
周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁され
る複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネ
ットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の
空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置され、
前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記
第1のステータの内外周端で連結される第2のステータ
とを有するアクチュエータであって、前記第1のステー
タに、隣接する前記磁極部と磁極部の間を一体につなぐ
複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、隣接
する前記磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつな
ぎ部を具備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ
部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部のそれぞ
れの位相をずらしたアクチュエータとするものである。
【0014】同じく上記目的を達成するために、請求項
4に記載の発明は、中空円盤形状に形成されその中心を
回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中
心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とす
る円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグ
ネットと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置
される第1のコイルと、前記マグネットの内径の内側に
巻回されて配置される第2のコイルと、前記マグネット
の回転中心の仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側
と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方向に隣
接して配置され、第1および第2のコイルによりそれぞ
れ励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の
面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円
周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイ
ルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記
第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される
第2のステータとを有するアクチュエータであって、前
記第1のステータに、隣接する前記外周側の磁極部と磁
極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、隣接
する前記内周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複
数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、隣接す
る前記外周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数
のつなぎ部、および、隣接する前記内周側の磁極部と磁
極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記
第1のステータの前記外周側と内周側の複数のつなぎ部
と前記第2のステータの外周側と内周側の前記複数のつ
なぎ部が前記仮想軸方向から見て重ならないに、それぞ
れの位相をずらしたアクチュエータとするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1〜図7は本発明の実施の第1の形態に
係るアクチュエータ(ステッピングモータ)を示す図で
あり、詳しくは、図1はアクチュエータの分解斜視図、
図2は図1に示すアクチュエータの組み立て完成状態の
軸方向の断面図、図3はステータのみを組み立てたアク
チュエータの上面図である。また、図4、図5、図6、
図7はステッピングモータのマグネットの回転動作につ
いて説明する為の図である。
【0017】図1から図7において、1は中空円盤形状
(軸中心部分が空けられた円盤形状(=薄型のリング形
状)を意味する)に形成されたロータであるマグネット
であり、回転の中心を仮想軸とすると、該仮想軸に対し
て直交する第1の平面(1e面)、同じく仮想軸に対し
て直交する第2の平面(1f面)、外周面および内周面
からなり、その中心を回転中心として回転可能に保持さ
れるとともに、少なくとも回転中心の仮想軸に対して垂
直方向の1e面が該仮想軸を中心とする円周方向(角度
方向)に分割され異なる極に交互に着磁(詳細は後述)
される。図1、図4に示すように、該マグネット1は1
e面が回転中心の仮想軸を中心とする円周方向にn分割
(この実施の形態では16分割)され、S極とN極が交
互に着磁されている。
【0018】なお、前記マグネット1の1e面に対して
裏の面1f は、1e面とは逆の極性に分割着磁されてい
ても良いし、全く着磁されていなくても良い。
【0019】前記マグネット1は射出成形により形成さ
れたプラスチックマグネット材料により成る。マグネッ
ト1は非常に単純な形状であるため加工が容易であり、
小さく形成するのに適している。したがって、円筒形状
の厚さ方向、即ち軸と平行方向に関する長さを非常に薄
く構成することができる。また、該マグネット1には中
央部に嵌合部1aがあり、該嵌合部1aは後述の軸受け
6の嵌合部6bに嵌合して固定される。
【0020】上記のようにマグネット1は射出成形によ
り形成されたプラスチックマグネットから成るため、嵌
合部1aもマグネット材料で一体成形でき、回転中心に
対してマグネット部の同軸精度が向上する。また、射出
成形マグネットは表面に薄い樹脂皮膜が形成されるた
め、錆の発生がコンプレッションマグネットに比較して
大幅に少ないので、塗装などの防錆処理を廃止できる。
さらに、コンプレッションマグネットで問題になる磁性
粉の付着もなく、防錆塗装時に発生しやすい表面のふく
らみもなく、品質を向上させることができる。
【0021】前記マグネット材料は、Nd−Fe−B系
希土類磁性粉とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バインダ
ー材との混合物であり、この混合物を射出成形すること
により形成されたプラスチックマグネットを用いてい
る。従って、コンプレッション成形されたマグネットの
場合の曲げ強度が500Kgf/cm2程度なのに対し
て、例えばポリアミド樹脂をバインダー材として使用し
た場合、800Kgf/cm2以上の曲げ強度が得ら
れ、コンプレッション成形では出来ない中空円盤形状に
形成することが可能となる。
【0022】上記のように中空円盤形状に形成すること
で、後述の第1ステータ7の外周側の磁極部とマグネッ
ト1の1e面との間隔d1、第1ステータ7の内周側の
磁極部とマグネット1の1f面との間隔d2を短く設定
することができ、その間の磁気抵抗を小さくした磁気回
路とすることができる。これにより、後述の第1のコイ
ル2及び第2のコイル4への通電を行った場合、小さな
起磁力でも多くの磁束を発生することができ、アクチュ
エータの性能が高まる。
【0023】2は円筒かつ扁平形状の第1のコイルであ
り、絶縁材料からなる第1のボビン3に巻き付けられて
いる。該第1のコイル2は前記マグネット1の外径(外
周面)の外側で軸と平行方向に関して重なる位置に配置
されており、よって、該第1のコイル2の軸方向の長さ
は前記マグネット1の軸方向の長さ、即ち円盤形状の厚
さとほぼ同じ寸法となっている。
【0024】4は円筒かつ扁平形状の第2のコイルであ
り、絶縁材料からなる第2のボビン5に巻き付けられて
いる。該第2のコイル4は前記マグネット1の内径(内
周面)の内側で軸と平行方向に関して重なる位置に配置
されており、よって、該第2のコイル4の軸方向の長さ
は前記マグネット1の軸方向の長さ、即ち円盤形状の厚
さとほぼ同じ寸法となっている。
【0025】ボビン5のリブ5a,5bはマグネット1
に接合された軸受け6の内側の摺動面6dに当接し(図
2参照)、滑らかに回転可能な回転の中心位置規制をす
るようになっている。
【0026】6は軸受けであり、非常に円滑な摺動性の
良い材料、例えばプラスチックであればポリアセタール
やテフロン(登録商標)、フッ素系樹脂等で作られてい
る。この軸受け6により、マグネット1は金属である磁
極部の間に配置されていても円滑に回転を行うことがで
きる。また、磁極部の仕上げによっては前記マグネット
1に一体に成型した該マグネット1の上下面からそれぞ
れ突出したリブであってもかまわない。一方で球軸受け
などを用いて更なる摺動摩擦の低減を図ってもよい。軸
方向の位置、即ち第1のステータ7とマグネット1の間
隔d1、及び、第2のステータ8とマグネット1の間隔
d2は、軸受け6の上側の摺動面6aと下側の摺動面6
cの高さによってモータトルク発生に重要なマグネット
とステータの間隔を安定して確保し、常に最適な所定量
である間隔d1,d2を確保する。
【0027】7は軟磁性材料からなる第1のステータで
あり、第1のコイル2への通電により励磁される第1の
ステータ7の外周側の磁極部7a,7b,7c,7d,
7e,7f,7g,7h(図1、図4参照)を持ち、該
磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7
hは前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面
である1e面に所定の間隔d1をもって対向し、マグネ
ット1の半径方向でしかも内径方向に延出する平板の櫛
歯形状の歯により構成されている。この延出する歯の数
はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、そ
れらが720/n度(この実施の形態では45度)ずつ
等分配置されている(この実施の形態では8個)。第1
のコイル2への通電により、磁極部7a,7b,7c,
7d,7e,7f,7g,7hはすべて互いに同極にな
るように励磁される。
【0028】第1のステータ7の内周側の磁極部7i,
7j,7k,7l,7m,7n,7o,7p(図1、図
4参照)は第2のコイル4への通電により励磁され、該
磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7
pは前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面
である1f面に所定の間隔d2をもって対向し、マグネ
ット1の半径方向でしかも外径方向に延出する櫛歯形状
の歯により構成されている。
【0029】この延出する歯の数はマグネット1の着磁
分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度
(この実施の形態では45度)ずつ等分配置されている
(この実施の形態では8個)。第2のコイル4への通電
により、磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,
7o,7pはすべて互いに同極になるように励磁され
る。
【0030】つなぎ部7q,7r,7s,7t(図1、
図3参照)は、第1のステータ7の外周側の磁極部先端
と径方向で対向する内周側の磁極部先端を細い橋形状で
つないでいる。これにより、第1のステータ7の外周側
と内周側が一体になり、プレス加工などによる加工時の
悪影響を防ぐことができる。この実施の形態では充分な
つなぎ部の数として磁極の2つに一つに設けている。
【0031】また、つなぎ部を有する磁極部、たとえば
7aと7iをつなぐつなぎ部7qにより磁極部7aと7
iの先端高さ精度は維持されるのは勿論だが、隣接する
磁極、たとえば7b,7jも相対差としての変形量は減
少することになる。これはその他のり磁極部についても
同様である。
【0032】8は軟磁性材料からなる第2のステータで
あり、第1のコイル2への通電により励磁される第2の
ステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,
8e,8f,8g,8h(図1参照)を持ち、該磁極部
8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hは前
記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面である
1f面に所定の間隔d2をもって対向し、マグネット1
の半径方向でしかも外径方向に延出する櫛歯形状の歯に
より構成されている。この延出する歯の数はマグネット
1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720
/n度(この実施の形態では45度)ずつ等分配置され
ている(この実施の形態では8個)。
【0033】前記第2のステータ8の外周側の磁極部8
a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hは、マ
グネット1を挟んで前記第1のステータ7の外周側の磁
極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7h
に対向する位置、つまり同位相となるように形成されて
いる。
【0034】前記第1のステータ7と前記第2のステー
タ8は、第2のステータ8の最外周8u部で磁気的に連
結されて、第1のコイル2、第1のステータ7の外周側
の磁極部7a〜7h、第2のステータ8の外周側の磁極
部8a〜8hは磁気回路を構成している。
【0035】第1のコイル2への通電により、磁極部8
a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hはすべ
て互いに同極になるように励磁され、前記第1のステー
タ7の外周側の磁極7a,7b,7c,7d,7e,7
f,7g,7hは前記第2のステータ8の外周側の磁極
部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hと
は異なる極性に励磁される。
【0036】第2のステータ8の内周側の磁極部8i,
8j,8k,8l,8m,8n,8o,8p(図1参
照)は、第2のコイル4への通電により励磁され、該磁
極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8p
は前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面で
ある1f面に所定の間隔d2をもって対向しマグネット
の半径方向に延出する櫛歯形状の歯により構成されてい
る。この延出する歯の数はマグネット1の着磁分割数n
の1/2個形成され、それらが720/n度(この実施
の形態では、45度)ずつ等分配置されている(この実
施の形態では8個)。
【0037】第2のステータ8の内周側の磁極部8i,
8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pは、マグネ
ット1を挟んで第1のステータ7の内周側の磁極部7
i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7p に対
向する位置、つまり同位相となるように形成されてい
る。
【0038】また、前記第1のステータ7と前記第2の
ステータ8は、該第2のステータ8の最内周8v部で磁
気的に連結されている。よって、第2のコイル4、第1
のステータ7の内周側の磁極部7i〜7p、第2のステ
ータ8の内周側の磁極部8i〜8pは磁気回路を構成し
ている。
【0039】第2のコイル4への通電により、第1のス
テータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7
m,7n,7o,7pはすべて互いに同極になるように
励磁され、前記第1のステータ7内周側の磁極部7i,
7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pと前記第2
のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8
l,8m,8n,8o,8pとは異なる極性に励磁され
る。
【0040】つなぎ部8q,8r,8s,6t(図1、
図3参照)は、第2のステータ8の外周側の磁極部先端
と径方向で対向する内周側の磁極部先端を細い橋形状で
つないでいる。これにより、第2のステータ8の外周側
と内周側が一体になり、プレス加工などによる加工時の
悪影響を防ぐことができる。本実施の形態では、充分な
つなぎ部の数として磁極の2つに一つに設けている。
【0041】また、つなぎ部を有する磁極部、たとえば
8bと8jをつなぐつなぎ部8qにより磁極部8bと8
jの先端高さ精度は維持されるのは勿論だが、隣接する
磁極、たとえば8a,8iも相対差としての変形量は減
少することになる。これはその他の磁極部についても同
様である。
【0042】ここで、前記第1のステータ7と前記第2
のステータ8の各々の磁極部は磁気回路的に損失が無い
ように完全に対向していなければならない。そこで、各
ステータの内周側と外周側をつなぐ磁極部は、その面積
を小さくすることで磁気抵抗を大きくし、ステータ7,
8とコイルとで形成する磁気回路の磁束の流れに与える
影響を小さく抑えている。
【0043】さらに磁気抵抗を大きくし、磁束の乱れを
防ぐため、磁極部間に設けてあるつなぎ部の位相をずら
している。
【0044】すなわち、図3に示すように、第1のステ
ータ7のつなぎ部7q, 7r, 7s, 7tと第2のステ
ータ8のつなぎ部8q, 8r, 8s, 8tは軸方向から
見て完全に重ならなように、ここではマグネットに着磁
された極数をnとすると(360×2/n)だけずらし
てある。
【0045】前記第1のステータ7の外周側の磁極部が
励磁されることで発生する電磁力が作用するマグネット
1上の位置の回転中心からの距離をR1、前記第1のス
テータ7の内周側の磁極部が励磁されることで発生する
電磁力が作用するマグネット1上の位置の回転中心から
の距離をR2とすると、「R1>R2」の関係にある。
【0046】前記第1のステータ7の外周側の磁極部が
前記円盤状のマグネット1の対向する面積をS1、前記
第1のステータ7の内周側の磁極部が前記円盤状のマグ
ネット1に対向する面積をS2とすると、「S1<S
2」となるように設定してある。
【0047】そのため、第1のステータ7の内周側の磁
極部が励磁されことで発生する電磁力は、該第1のステ
ータ7の外周側の磁極部が励磁されことで発生する電磁
力に比べて大きくなり、「(電磁力)×(電磁力が作用
する半径)」の値、即ち回転トルクは、第1のステータ
7の外周側の磁極部が励磁されことで発生する場合と該
第1のステータ7の内周側の磁極部が励磁されことで発
生する場合とで同じになるように設定してある。これに
より、位置出し性能の良いアクチュエータとなる。
【0048】第1のステータ7がマグネット1の着磁面
に対向する位相と、第1のステータ7の内周側の磁極部
がマグネット1の着磁面に対向する位相は(180/
N)度、即ち本実施の形態では11.25 度ずれて構成され
ている。
【0049】次に、図4〜図7を参照して、図1、図2
及び図3で説明した本発明の実施の第1の形態に係るス
テッピングモータの動作について説明する。
【0050】図4は、第1のステータ7の外周側の磁極
部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hを
N極とし、第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8
b,8c,8d,8e,8f,8g,8hをS極とし、
第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,
7l,7m,7n,7o,7pをS極とし、第2のステ
ータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8
m,8n,8o,8pをN極とするように、第1のコイ
ル2及び第2のコイル4に通電して励磁した状態を示
す。
【0051】この時、第1のステータ7の外周側の磁極
部と内周側の磁極部をつなぐつなぎ部7q,7r,7
s,7tは磁極部の面積に比べて十分に小さいので、外
周側の磁極部と内周側の磁極部で発生する磁気回路に影
響を及ぼすことはほとんどない。
【0052】同様に、第2のステータ8の外周側の磁極
部と内周側の磁極部をつなぐつなぎ部8q,8r,8
s,8tも外周側の磁極部と内周側の磁極部で発生する
磁気回路に影響を及ぼすことはほとんどない。
【0053】図4の状態から第1のコイル2への通電は
そのままで、第2のコイル4への通電方向を切り換え
て、第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7
k,7l,7m,7n,7o,7pをN極、第2のステ
ータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8
m,8n,8o,8pをS極となるように励磁する。こ
れにより、マグネット1は反時計方向に11.25 度回転
し、図5に示す状態になる。
【0054】次に、第1のコイル2への通電を反転させ
て、第1のステータ7の外周側の磁極部7a,7b,7
c,7d,7e,7f,7g,7hをS極とし、第2の
ステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,
8e,8f,8g,8hをN極となるように励磁する。
これにより、マグネット1は反時計方向に更に11.25度
回転し、図6に示す状態になる。
【0055】次に、第2のコイル4への通電を反転させ
て、第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7
k,7l,7m,7n,7o,7pをS極とし、第2の
ステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,
8m,8n,8o,8pをN極となるように励磁する。
これにより、マグネット1は反時計方向に更に11.25度
回転し、図7に示す状態になる。
【0056】以後、このように第1のコイル2及び第2
のコイル4への通電方向を順次切り換えていくことによ
り、ロータであるマグネット1は通電位相に応じた位置
へと回転していくことになる。
【0057】なお、第2のステータ8の外周側の磁極部
8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hと該
第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,
8l,8m,8n,8o,8pに対向している前記円盤
状形状のマグネット1の1f面は必ずしも着磁されてい
る必要はないが、1e面とは逆の極性に分割着磁されて
いればより一層出力は増す。
【0058】上述の実施の第1の形態によれば、アクチ
ュエータの軸方向に関する寸法、即ち厚さは、円盤形状
のマグネットの厚さに対して、各ステータの磁極を対向
させるだけの厚さがあればよく、このためアクチュエー
タの厚さ、つまりステッピングモータの軸方向の長さ
は、円盤状のマグネット1の厚さと該マグネット1を挟
んで対向する複数の磁極部やつなぎ部を有する第1、第
2のステータ7,8で決めることができ、ステッピング
モータの軸と平行方向に関する寸法を非常に小さくでき
る。磁極部の形状が径方向に延出した櫛歯状であるた
め、軸方向への凹凸により構成される磁極部に比べて軸
方向に関する寸法(ロータの軸方向の寸法)を小さく構
成できる。
【0059】また、第1のコイル2により発生する磁束
は、ステータ7,8の一方のステータの外周側の磁極部
から、他方のステータの対向位置にある磁極部に向かっ
て流れるため、このステ−タ7,8の間に配置されたマ
グネット1に従来より多くの磁束が作用する。同様に、
第1のコイル4により発生する磁束は、ステータ7,8
の一方のステータの外周側の磁極部から、他方のステー
タの対向位置にある磁極部に向かって流れるため、この
ステ−タ7,8の間に配置されたマグネット1に従来よ
り多くの磁束が作用する。
【0060】また、上記各ステータの複数の磁極部は薄
い鉄板を使用してプレス打ち抜き工程で製作されるのが
一般的だが、細い櫛歯状の磁極部の先端同士に前述のつ
なぎ部7q〜7t,8q〜8tを設けたことにより、薄
板のプレス工程中に発生しやすい平面性の悪化を最小に
することができ、各磁極部の先端の高さのばらつきは最
小限に抑えることができる。これにより、結果的に固定
された各磁極部と回転するマグネット1の間隔を最小限
に設定することが可能となり、この構成において磁束に
より発生する回動力は最大となり、高出力のアクチュエ
ータまたはアクチュエータを構成することができる。
【0061】また、追加した磁極部のつなぎ部7q〜7
t,8q〜8tは、マグネット1、各ステータ7,8の
磁気回路に乱れの影響を与えないような構成(その面積
を小さくしたり、位相をずらしたりして)しているの
で、各磁極部の先端が接続されていても問題はない。
【0062】更に、第2のステータ8は一体となって形
成されているので構造材として使用することができ、ロ
ータであるマグネット1に連結して不図示のシャッタ羽
根を開閉させるようにすれば、第2のステータ8の開口
部の通過光量を制御するシャッタ装置とすることができ
る。又そのときのシャッタ装置の光軸と平行方向に関す
る寸法、即ち厚さ方向に関する寸法は、第1のステータ
7の外周側の磁極部7a〜7h、或いは、内周側の磁極
部7i〜7p、或いは、第2のステータ8の外周側の磁
極部8a〜8h、或いは、内周側の磁極部8i〜8pに
より決まる為、非常に小さく構成でき、 シャッタ装置
の近くまで他の構造物を配置可能となる。 つまり、上
記構成によれば、軸と平行方向に関する寸法がコンパク
トで、高出力、且つ安価な構造のアクチュエータを提供
することができ、特に薄型のアクチュエータ或いはアク
チュエータにおいて重要となる磁極とマグネットの間隙
の精度を向上させて、高出力かつ生産性の高いアクチュ
エータを実現できる。
【0063】(実施の第2の形態)図8〜図10は本発
明の実施の第2の形態に係るアクチュエータを示す図で
あり、詳しくは、図8はアクチュエータの分解図、図9
は図8に示すアクチュエータを組み立て完成状態の軸方
向の断面図、図10はステータのみ組み立てたアクチュ
エータの上面図である。
【0064】上記の実施の第1の形態に対し、ステータ
の内周の磁極部及び内周のコイルを廃止し、外周部の磁
極部及びコイルで構成したアクチュエータであり、図1
〜図7と同じ部分は同一符号を付してある。
【0065】図8〜図10において、10は軸受けで、
マグネット1に接合され、コイル2を取り付けたボビン
3の内周面で位置決めされて円滑に回転する。また、軸
受け10の上側の摺動面10a、下側の摺動面10c
(図9参照)がそれぞれ後述の第3のステータ9の内側
面と第4のステータ11の内側面で摺動し、第3のステ
ータ8とマグネット1、及び、第4のステータ11とマ
グネット1のそれぞれの最適な間隔を維持しながら円滑
に回転するようにしてある。
【0066】9は軟磁性材料からなる第3のステータで
あり、平面的な形状の磁極部9a,9b,9c,9d,
9e,9f,9g,9hが形成されている。11は軟磁
性材料からなる第4のステータであり、平面的な形状の
磁極部11a,11b,11c,11d,11e,11
f,11g,11hが形成されている。これも磁極が軸
方向への凹凸により構成されるものに比べて軸方向に関
する寸法は小さく構成できる。
【0067】第3のステータ9の磁極部9a,9b,9
c,9d,9e,9f,9g,9hは、マグネット1を
挟んで第4のステータ11の磁極部11a,11b,1
1c,11d,11e,11f,11g,11hに対向
する位置(図10参照)に形成されている。第3のステ
ータ9の円周方向で互いに隣接する磁極部を接続するつ
なぎ部9i,9j,9k,9l(図8、図10参照)
は、相互の間で磁束の通過をできるだけ少なくするため
になるべく細い形状にしてその間の磁気抵抗を高くして
いる。また、第4のステータ11の円周方向で互いに隣
接する磁極部を接続するつなぎ部9i,9j,9k,9
lも、相互の間で磁束の通過をできるだけ少なくするた
めになるべく細い形状にしてその間の磁気抵抗を大きく
している。
【0068】さらに、第3のステータ9のつなぎ部9
i,9j,9k,9lは、図10に示すように、第4の
ステータ11のつなぎ部11i,11j,11k,11
lは軸方向から見て重ならないように位相をずらして構
成してある。ここではマグネットに着磁された極数をn
とすると(360×2/n)だけずらしてある。
【0069】また、第3のステータ9と第4のステータ
11とは、磁極部とは逆側の位置、即ち第1のコイル2
の外径を覆う11m部で磁気的に連結されている。
【0070】上記各ステータの磁極部は薄い鉄板を使用
してプレス打ち抜き工程で製作されるが、細い櫛歯状の
磁極の先端同士に前述のつなぎ部9i〜9lを設けたこ
とにより、薄板のプレス工程中に発生しやすい平面性の
悪化を最小にすることができ、磁極の先端の高さのばら
つきを最小限に抑えることができ、結果的に固定された
磁極と回転するマグネットの間隔を最小限に設定するこ
とが可能となり、この構成において磁束により発生する
回動力は最大となり、高出力のアクチュエータを構成す
ることができる。
【0071】また、追加した磁極部のつなぎ部は、マグ
ネット、各ステータの磁気回路に乱れの影響を与えない
ように構成(磁気抵抗が大きくなるような形状)してい
るので、磁極部の先端が接続されていても問題はない。
【0072】よって、上記実施の第1の形態と同様、回
転軸と平行方向に関する寸法がコンパクトで、高出力、
且つ安価な構造のアクチュエータを提供することがで
き、特に薄型のアクチュエータ或いはアクチュエータに
おいて重要となる磁極とマグネットの間隙の精度を向上
させて高出力かつ生産性の高いアクチュエータを実現で
きる。
【0073】なお、上記実施の第2の形態では、第3の
ステータ9と第4のステータ11を外周端で連結し、第
3のステータ9と第4のステータ11の内周側の櫛歯状
磁極部の先端につなぎ部を設け、二つのステータの連結
部の内周側にコイル2を、さらのコイル2の内周側にマ
グネット1を配置したが、この構成に限られるものでは
ない。
【0074】外径方向に延出する平板の櫛歯形状の歯を
形成した円環形状の二つのステータを形成し、この二つ
のステータを内周端で連結する。それぞれのステータに
おいて外周側の櫛歯状磁極部の先端につなぎ部を設け、
二つのステータの連結部の外周側にコイルを、さらにこ
のコイルの外周側にマグネットを配置する構成としても
よい。
【0075】また、上記実施の第2の形態に示したよう
な構成を、前述の実施の第1の形態のような構成(ステ
ータの内周の磁極部及び内周のコイルを具備した構成)
にしても良い。具体的には、マグネットや第1、第2の
コイルは同様の構成とし、第1のステータと第2のステ
ータの構成を以下のようにする。
【0076】第1のステータを、マグネット1の回転中
心の仮想軸に対し垂直方向の一方の面(1e面)の外周
側と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方向に
隣接して配置され、第1および第2のコイル2,4にそ
れぞれ励磁される複数の磁極部を有するものとし、第2
のステータを、前記マグネット1の前記仮想軸に対して
垂直方向の他方の面(1f面)の外周側と内周側に所定
の空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置さ
れ、前記第1および第2のコイルにそれぞれ励磁される
複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内
周端でそれぞれ連結される構成にし、さらに、前記第1
のステータに、隣接する前記外周側の磁極部と磁極部の
間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、隣接する前
記内周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつ
なぎ部を具備し、前記第2のステータに、隣接する前記
外周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつな
ぎ部、および、隣接する前記内周側の磁極部と磁極部の
間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1の
ステータの複数のつなぎ部と前記第2のステータの複数
のつなぎ部のそれぞれの位相をずらした構成のアクチュ
エータにしても良い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロータの軸方向の寸法が小さく、高出力、且つ安価な構
造のアクチュエータを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るアクチュエー
タの分解斜視図である。
【図2】図1に示すアクチュエータの組立て完成状態の
軸方向の断面図である。
【図3】ステータのみを組み立てた図1のアクチュエー
タの上面図である。
【図4】図1に示すアクチュエータのマグネットの回転
動作説明図である。
【図5】同じく図1に示すアクチュエータのマグネット
の回転動作説明図である。
【図6】同じく図1に示すアクチュエータのマグネット
の回転動作説明図である。
【図7】同じく同じく図1に示すアクチュエのマグネッ
トの回転動作説明図である。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係るアクチュエー
タの分解図である。
【図9】図8に示すアクチュエータの組み立て完成状態
の軸方向の断面図である。
【図10】ステータのみを組み立てたアクチュエータの
上面図である。
【図11】従来のブラシレスモータの一例を示す斜視図
である。
【図12】従来のブラシレスモータの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 マグネット 1e 着磁部 2 第1のコイル 3 ボビン 4 第2のコイル 5 ボビン 6 軸受け 6a 摺動部 7 第1のステータ 7a〜7h 第1のステータの外周の磁極部 7i〜7p 第1のステータの内周の磁極部 7q〜7t つなぎ部 8 第2のステータ 8a〜8h 第2のステータの外周の磁極部 8i〜8p 第2のステータの内周の磁極部 8q〜8t つなぎ部 9 第3のステータ 9a〜9h 第3のステータの磁極部 9i〜9l つなぎ部 10 軸受け 11 第4のステータ 11a〜11h 第4のステータの磁極部 11i〜11l つなぎ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円盤形状に形成されその中心を回転
    中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の
    仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円
    周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネッ
    トと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置され
    る第1のコイルと、前記マグネットの内径の内側に巻回
    されて配置される第2のコイルと、前記マグネットの前
    記仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側と内周側に
    所定の空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置
    され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁
    される複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マ
    グネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面の外
    周側と内周側に所定の空隙を持って対向してかつ円周方
    向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルに
    よりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1
    のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2
    のステータとを有するアクチュエータであって、 前記第1のステータに、前記外周側の磁極部の先端と径
    方向で対向する前記内周側の磁極部の先端とを一体につ
    なぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、
    前記外周側の磁極部の先端と径方向で対向する前記内周
    側の磁極部の先端とを一体につなぐ複数のつなぎ部を具
    備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記
    第2のステータの前記複数のつなぎのそれぞれの位相を
    ずらしたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 中空円盤形状に形成されその中心を回転
    中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の
    仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円
    周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネッ
    トと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置され
    るコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直
    方向の一方の面に所定の空隙を持って対向しかつ円周方
    向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複
    数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネット
    の前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の空隙
    を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置され、前記
    コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記第1
    のステータの外周端で連結される第2のステータとを有
    するアクチュエータであって、 前記第1のステータに、隣接する前記磁極部と磁極部の
    間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2の
    ステータに、隣接する前記磁極部と磁極部の間を一体に
    つなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの
    前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数の
    つなぎ部のそれぞれの位相をずらしたことを特徴とする
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 中空円盤形状に形成されその中心を回転
    中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の
    仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円
    周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネッ
    トと、該マグネットの内径の内側に巻回されて配置され
    るコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直
    方向の一方の面に所定の空隙を持って対向しかつ円周方
    向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複
    数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネット
    の前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の空隙
    を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置され、前記
    コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記第1
    のステータの内外周端で連結される第2のステータとを
    有するアクチュエータであって、 前記第1のステータに、隣接する前記磁極部と磁極部の
    間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2の
    ステータに、隣接する前記磁極部と磁極部の間を一体に
    つなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの
    前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数の
    つなぎ部のそれぞれの位相をずらしたことを特徴とする
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 中空円盤形状に形成されその中心を回転
    中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の
    仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円
    周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネッ
    トと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置され
    る第1のコイルと、前記マグネットの内径の内側に巻回
    されて配置される第2のコイルと、前記マグネットの回
    転中心の仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側と内
    周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接し
    て配置され、第1および第2のコイルによりそれぞれ励
    磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、前記
    マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面の
    外周側と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方
    向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルに
    よりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1
    のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2
    のステータとを有するアクチュエータであって、 前記第1のステータに、隣接する前記外周側の磁極部と
    磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、隣
    接する前記内周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ
    複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、隣接
    する前記外周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複
    数のつなぎ部、および、隣接する前記内周側の磁極部と
    磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前
    記第1のステータの前記外周側と内周側の複数のつなぎ
    部と前記第2のステータの外周側と内周側の前記複数の
    つなぎ部が前記仮想軸方向から見て重ならないに、それ
    ぞれの位相をずらしたことを特徴とするアクチュエー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記マグネットを挟んで対向する前記複
    数のつなぎ部は、前記マグネットに着磁された極数をn
    とすると、(360×2/n)度ずらしたことを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載のアクチュエータ。
JP2002135588A 2002-05-10 2002-05-10 アクチュエータ Expired - Fee Related JP4078112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135588A JP4078112B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135588A JP4078112B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 アクチュエータ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003333820A true JP2003333820A (ja) 2003-11-21
JP2003333820A5 JP2003333820A5 (ja) 2005-09-29
JP4078112B2 JP4078112B2 (ja) 2008-04-23

Family

ID=29697878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002135588A Expired - Fee Related JP4078112B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4078112B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4078112B2 (ja) 2008-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7242123B2 (en) Actuator, light quantity adjusting apparatus, and stepping motor
JP3548425B2 (ja) モータ
EP1729403B1 (en) Driving device
US7122920B2 (en) Motor and optical apparatus
US7626291B2 (en) Drive apparatus
US6591066B2 (en) Motor and photographing apparatus
TWI232019B (en) Motor
US6897579B2 (en) Motor
US7443061B2 (en) Driving device
US7781924B2 (en) Electromagnetic driving apparatus
JP4006234B2 (ja) ステッピングモータ
JP4035501B2 (ja) ステッピングモータ
JP4078112B2 (ja) アクチュエータ
JP3697179B2 (ja) モータ
JP5126464B2 (ja) ステッピングモータ及びカメラの焦点調整用アクチュエータ
JP4012242B2 (ja) ステッピングモータ
JPH10229669A (ja) モータ
JPH089621A (ja) ステップモータ
JP2003088085A (ja) モータ
JPS63294250A (ja) ステップモ−タのロ−タ
JPH0539182U (ja) 環状コイル型永久磁石式ステツピングモ−タ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080204

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140208

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees