JP4078112B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超薄型の円盤形状のアクチェエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型モータに適する形態として、ブラシレスタイプのものが挙げられる。この種のブラシレスタイプのモータにおいて、駆動回路を単純化したものとして、以下に記載する永久磁石を用いたステッピングモータがある。ステッピングモータは、例えば銀塩カメラのシャッタや絞り調節機構、あるいは、デジタルカメラのシャッタ機構に使用される。
【0003】
これらの機構は撮影レンズに組み込まれ、撮影レンズを小型化しようとすると、ステッピングモータはレンズの周囲に配置されるよりは、レンズの前後に配置されるほうが都合が良い。したがってステッピングモータのロータの回転軸方向の寸法を小さくすることができれば、撮影レンズの小型化に寄与できる。
【0004】
軸方向に短い薄型のモータとしては、例えば特開平7−213041号公報や特開2000−50601号公報等で提案されている、図11、図12に示すようなものがある。
【0005】
このモータは、図11に示すように、複数のコイル(301,302,303)と円盤形状のマグネット(304)で構成されるものであり、コイルは図に示すように薄型コイン形状であり、その軸はマグネットの軸と平行に配置されている。一方、円盤形状のマグネットはその円盤の軸方向に着磁されており、マグネットの着磁面とコイルの軸は対向するように配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示す上記従来の薄型のステッピングモータは、コイルから発生する磁束は図12中の矢印で示すようにマグネットに向かって流れない磁束もあるため完全には有効にマグネットに作用せず、又マグネットが発生する回転力の中心は各コイルの中心の位置であり、モータの外径からLだけ離れた位置となるので該モータの大きさの割には発生するトルクは小さくなってしまう。
【0007】
また、モータの中心部付近までコイルが占有してしまっているので、該モータ内に別の部品を配置することは困難である。更には、複数のコイルが必要であることからコイルへの通電制御が複雑になったり、コストが上がってしまったりする欠点がある。又コイルとマグネットが回転軸方向に重ねて配置されているため、該モータをシャッタや絞り調整機構に用いた場合、該モータは光軸方向の寸法が長くなってしまい、撮影レンズを絞り羽根或いはシャッタ羽根の近くまで配置することは困難であった。
【0008】
一般的に高トルクの発生するモータにする為にはマグネットとステータの間で大きな電磁力を発生させる必要があり、基本的にマグネットとステータの配置する間隔をできる限り近接させなければならず、マグネットの高い磁束密度を安定して得られるような設計が必須である。薄型モータを設計する場合にもこの点は必須条件であるが、相対的に小さいスペースの中ではマグネットやステータなどの部品の平面性によっては最適な間隔を確保することが難しくなってしまい、最悪の場合は両者が接触して回転負荷が増大したり、所定の回動トルクも発生しないなどの問題が発生する虞があった。
【0009】
このように薄型モータにおいては、マグネットとステータの間隔の確保の問題は部品の生産性とモータの仕様のバランスを考慮する重要かつ困難な課題であった。
【0010】
(発明の目的)
本発明の目的は、ロータの軸方向の寸法が小さく、高出力、且つ安価な構造のアクチュエータを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置される第1のコイルと、前記マグネットの内径の内側に巻回されて配置される第2のコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、前記第1のステータに、前記外周側の磁極部の先端と径方向で対向する前記内周側の磁極部の先端とを一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、前記外周側の磁極部の先端と径方向で対向する前記内周側の磁極部の先端とを一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部が互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されるアクチュエータとするものである。
【0012】
同じく上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置されるコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の一方の面に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端で連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、前記第1のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部が互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されるアクチュエータとするものである。
【0013】
同じく上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、該マグネットの内径の内側に巻回されて配置されるコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の一方の面に所定の空隙をもって対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、前記第1のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部が互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されるアクチュエータとするものである。
【0014】
同じく上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、該マグネットの外径の外側に巻回されて配置される第1のコイルと、前記マグネットの内径の内側に巻回されて配置される第2のコイルと、前記マグネットの回転中心の仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、前記第1のステータに、互いに隣接する前記外周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、互いに隣接する前記内周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、互いに隣接する前記外周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、互いに隣接する前記内周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの前記外周側と内周側の複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記外周側と内周側の複数のつなぎ部が互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されるアクチュエータとするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1〜図7は本発明の実施の第1の形態に係るアクチュエータ(ステッピングモータ)を示す図であり、詳しくは、図1はアクチュエータの分解斜視図、図2は図1に示すアクチュエータの組み立て完成状態の軸方向の断面図、図3はステータのみを組み立てたアクチュエータの上面図である。また、図4、図5、図6、図7はステッピングモータのマグネットの回転動作について説明する為の図である。
【0017】
図1から図7において、1は中空円盤形状(軸中心部分が空けられた円盤形状(=薄型のリング形状)を意味する)に形成されたロータであるマグネットであり、回転の中心を仮想軸とすると、該仮想軸に対して直交する第1の平面(1e面)、同じく仮想軸に対して直交する第2の平面(1f面)、外周面および内周面からなり、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、少なくとも回転中心の仮想軸に対して垂直方向の1e面が該仮想軸を中心とする円周方向(角度方向)に分割され異なる極に交互に着磁(詳細は後述)される。図1、図4に示すように、該マグネット1は1e面が回転中心の仮想軸を中心とする円周方向にn分割(この実施の形態では16分割)され、S極とN極が交互に着磁されている。
【0018】
なお、前記マグネット1の1e面に対して裏の面1f は、1e面とは逆の極性に分割着磁されていても良いし、全く着磁されていなくても良い。
【0019】
前記マグネット1は射出成形により形成されたプラスチックマグネット材料により成る。マグネット1は非常に単純な形状であるため加工が容易であり、小さく形成するのに適している。したがって、円筒形状の厚さ方向、即ち軸と平行方向に関する長さを非常に薄く構成することができる。また、該マグネット1には中央部に嵌合部1aがあり、該嵌合部1aは後述の軸受け6の嵌合部6bに嵌合して固定される。
【0020】
上記のようにマグネット1は射出成形により形成されたプラスチックマグネットから成るため、嵌合部1aもマグネット材料で一体成形でき、回転中心に対してマグネット部の同軸精度が向上する。また、射出成形マグネットは表面に薄い樹脂皮膜が形成されるため、錆の発生がコンプレッションマグネットに比較して大幅に少ないので、塗装などの防錆処理を廃止できる。さらに、コンプレッションマグネットで問題になる磁性粉の付着もなく、防錆塗装時に発生しやすい表面のふくらみもなく、品質を向上させることができる。
【0021】
前記マグネット材料は、Nd−Fe−B系希土類磁性粉とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バインダー材との混合物であり、この混合物を射出成形することにより形成されたプラスチックマグネットを用いている。従って、コンプレッション成形されたマグネットの場合の曲げ強度が500Kgf/cm2程度なのに対して、例えばポリアミド樹脂をバインダー材として使用した場合、800Kgf/cm2以上の曲げ強度が得られ、コンプレッション成形では出来ない中空円盤形状に形成することが可能となる。
【0022】
上記のように中空円盤形状に形成することで、後述の第1のステータ7の外周側の磁極部とマグネット1の1e面との間隔d1、第1のステータ7の内周側の磁極部とマグネット1の1e面との間隔d1を短く設定することができ、その間の磁気抵抗を小さくした磁気回路とすることができる。これにより、後述の第1のコイル2及び第2のコイル4への通電を行った場合、小さな起磁力でも多くの磁束を発生することができ、アクチュエータの性能が高まる。
【0023】
2は円筒かつ扁平形状の第1のコイルであり、絶縁材料からなる第1のボビン3に巻き付けられている。つまり、巻回されている。該第1のコイル2は前記マグネット1の外径(外周面)の外側で軸と平行方向に関して重なる位置に配置されており、よって、該第1のコイル2の軸方向の長さは前記マグネット1の軸方向の長さ、即ち円盤形状の厚さとほぼ同じ寸法となっている。
【0024】
4は円筒かつ扁平形状の第2のコイルであり、絶縁材料からなる第2のボビン5に巻き付けられている。該第2のコイル4は前記マグネット1の内径(内周面)の内側で軸と平行方向に関して重なる位置に配置されており、よって、該第2のコイル4の軸方向の長さは前記マグネット1の軸方向の長さ、即ち円盤形状の厚さとほぼ同じ寸法となっている。
【0025】
ボビン5のリブ5a,5bはマグネット1に接合された軸受け6の内側の摺動面6dに当接し(図2参照)、滑らかに回転可能な回転の中心位置規制をするようになっている。
【0026】
6は軸受けであり、非常に円滑な摺動性の良い材料、例えばプラスチックであればポリアセタールやテフロン、フッ素系樹脂等で作られている。この軸受け6により、マグネット1は金属である磁極部の間に配置されていても円滑に回転を行うことができる。また、磁極部の仕上げによっては前記マグネット1に一体に成型した該マグネット1の上下面からそれぞれ突出したリブであってもかまわない。一方で球軸受けなどを用いて更なる摺動摩擦の低減を図ってもよい。軸方向の位置、即ち第1のステータ7とマグネット1の間隔d1、及び、第2のステータ8とマグネット1の間隔d2は、軸受け6の上側の摺動面6aと下側の摺動面6cの高さによってモータトルク発生に重要なマグネットとステータの間隔を安定して確保し、常に最適な所定量である間隔d1,d2を確保する。
【0027】
7は軟磁性材料からなる第1のステータであり、第1のコイル2への通電により励磁される第1のステータ7の外周側の磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7h(図1、図4参照)を持ち、該磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hは前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面である1e面に所定の間隔d1をもって対向し、マグネット1の半径方向でしかも内径方向に延出する平板の櫛歯形状の歯により構成されている。この延出する歯の数はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度(この実施の形態では45度)ずつ等分配置されている(この実施の形態では8個)。第1のコイル2への通電により、磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hはすべて互いに同極になるように励磁される。
【0028】
第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7p(図1、図4参照)は第2のコイル4への通電により励磁され、該磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pは前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面である1e面に所定の間隔d1をもって対向し、マグネット1の半径方向でしかも外径方向に延出する櫛歯形状の歯により構成されている。
【0029】
この延出する歯の数はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度(この実施の形態では45度)ずつ等分配置されている(この実施の形態では8個)。第2のコイル4への通電により、磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pはすべて互いに同極になるように励磁される。
【0030】
つなぎ部7q,7r,7s,7t(図1、図3参照)は、第1のステータ7の外周側の磁極部先端と径方向で対向する内周側の磁極部先端を細い橋形状でつないでいる。これにより、第1のステータ7の外周側と内周側が一体になり、プレス加工などによる加工時の悪影響を防ぐことができる。この実施の形態では充分なつなぎ部の数として磁極の2つに一つを設けている。
【0031】
また、つなぎ部を有する磁極部、たとえば7aと7iをつなぐつなぎ部7qにより磁極部7aと7iの先端高さ精度は維持されるのは勿論だが、隣接する磁極、たとえば7b,7jも相対差としての変形量は減少することになる。これはその他の磁極部についても同様である。
【0032】
8は軟磁性材料からなる第2のステータであり、第1のコイル2への通電により励磁される第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8h(図1参照)を持ち、該磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hは前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面である1f面に所定の間隔d2をもって対向し、マグネット1の半径方向でしかも外径方向に延出する櫛歯形状の歯により構成されている。この延出する歯の数はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度(この実施の形態では45度)ずつ等分配置されている(この実施の形態では8個)。
【0033】
前記第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hは、マグネット1を挟んで前記第1のステータ7の外周側の磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hに対向する位置、つまり同位相となるように形成されている。
【0034】
前記第1のステータ7と前記第2のステータ8は、第2のステータ8の最外周8u部で磁気的に連結されて、第1のコイル2、第1のステータ7の外周側の磁極部7a〜7h、第2のステータ8の外周側の磁極部8a〜8hは磁気回路を構成している。
【0035】
第1のコイル2への通電により、磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hはすべて互いに同極になるように励磁され、前記第1のステータ7の外周側の磁極7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hは前記第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hとは異なる極性に励磁される。
【0036】
第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8p(図1参照)は、第2のコイル4への通電により励磁され、該磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pは前記円盤形状のマグネット1の軸方向と垂直な平面である1f面に所定の間隔d2をもって対向しマグネットの半径方向に延出する櫛歯形状の歯により構成されている。この延出する歯の数はマグネット1の着磁分割数nの1/2個形成され、それらが720/n度(この実施の形態では、45度)ずつ等分配置されている(この実施の形態では8個)。
【0037】
第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pは、マグネット1を挟んで第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7p に対向する位置、つまり同位相となるように形成されている。
【0038】
また、前記第1のステータ7と前記第2のステータ8は、該第2のステータ8の最内周8v部で磁気的に連結されている。よって、第2のコイル4、第1のステータ7の内周側の磁極部7i〜7p、第2のステータ8の内周側の磁極部8i〜8pは磁気回路を構成している。
【0039】
第2のコイル4への通電により、第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pはすべて互いに同極になるように励磁され、前記第1のステータ7内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pと前記第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pとは異なる極性に励磁される。
【0040】
つなぎ部8q,8r,8s,6t(図1、図3参照)は、第2のステータ8の外周側の磁極部先端と径方向で対向する内周側の磁極部先端を細い橋形状でつないでいる。これにより、第2のステータ8の外周側と内周側が一体になり、プレス加工などによる加工時の悪影響を防ぐことができる。本実施の形態では、充分なつなぎ部の数として磁極の2つに一つを設けている。
【0041】
また、つなぎ部を有する磁極部、たとえば8bと8jをつなぐつなぎ部8qにより磁極部8bと8jの先端高さ精度は維持されるのは勿論だが、隣接する磁極、たとえば8a,8iも相対差としての変形量は減少することになる。これはその他の磁極部についても同様である。
【0042】
ここで、前記第1のステータ7と前記第2のステータ8の各々の磁極部は磁気回路的に損失が無いように完全に対向していなければならない。そこで、各ステータの内周側と外周側をつなぐ磁極部は、その面積を小さくすることで磁気抵抗を大きくし、ステータ7,8とコイルとで形成する磁気回路の磁束の流れに与える影響を小さく抑えている。
【0043】
さらに磁気抵抗を大きくし、磁束の乱れを防ぐため、磁極部間に設けてあるつなぎ部の位相をずらしている。
【0044】
すなわち、図3に示すように、第1のステータ7のつなぎ部7q, 7r, 7s, 7tと第2のステータ8のつなぎ部8q, 8r, 8s, 8tは軸方向から見て完全に重ならないように、ここではマグネットに着磁された極数をnとすると(360×2/n)だけずらしてある。つまり、互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置される。
【0045】
前記第1のステータ7の外周側の磁極部が励磁されることで発生する電磁力が作用するマグネット1上の位置の回転中心からの距離をR1、前記第1のステータ7の内周側の磁極部が励磁されることで発生する電磁力が作用するマグネット1上の位置の回転中心からの距離をR2とすると、「R1>R2」の関係にある。
【0046】
前記第1のステータ7の外周側の磁極部が前記円盤状のマグネット1の対向する面積をS1、前記第1のステータ7の内周側の磁極部が前記円盤状のマグネット1に対向する面積をS2とすると、「S1<S2」となるように設定してある。
【0047】
そのため、第1のステータ7の内周側の磁極部が励磁されことで発生する電磁力は、該第1のステータ7の外周側の磁極部が励磁されことで発生する電磁力に比べて大きくなり、「(電磁力)×(電磁力が作用する半径)」の値、即ち回転トルクは、第1のステータ7の外周側の磁極部が励磁されことで発生する場合と該第1のステータ7の内周側の磁極部が励磁されことで発生する場合とで同じになるように設定してある。これにより、位置出し性能の良いアクチュエータとなる。
【0048】
第1のステータ7の外周側の磁極部がマグネット1の着磁面に対向する位相と、第1のステータ7の内周側の磁極部がマグネット1の着磁面に対向する位相は(180/N)度、即ち本実施の形態では11.25 度ずれて構成されている。
【0049】
次に、図4〜図7を参照して、図1、図2及び図3で説明した本発明の実施の第1の形態に係るステッピングモータの動作について説明する。
【0050】
図4は、第1のステータ7の外周側の磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hをN極とし、第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hをS極とし、第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pをS極とし、第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pをN極とするように、第1のコイル2及び第2のコイル4に通電して励磁した状態を示す。
【0051】
この時、第1のステータ7の外周側の磁極部と内周側の磁極部をつなぐつなぎ部7q,7r,7s,7tは磁極部の面積に比べて十分に小さいので、外周側の磁極部と内周側の磁極部で発生する磁気回路に影響を及ぼすことはほとんどない。
【0052】
同様に、第2のステータ8の外周側の磁極部と内周側の磁極部をつなぐつなぎ部8q,8r,8s,8tも外周側の磁極部と内周側の磁極部で発生する磁気回路に影響を及ぼすことはほとんどない。
【0053】
図4の状態から第1のコイル2への通電はそのままで、第2のコイル4への通電方向を切り換えて、第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pをN極、第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pをS極となるように励磁する。これにより、マグネット1は反時計方向に11.25 度回転し、図5に示す状態になる。
【0054】
次に、第1のコイル2への通電を反転させて、第1のステータ7の外周側の磁極部7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7hをS極とし、第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hをN極となるように励磁する。これにより、マグネット1は反時計方向に更に11.25 度回転し、図6に示す状態になる。
【0055】
次に、第2のコイル4への通電を反転させて、第1のステータ7の内周側の磁極部7i,7j,7k,7l,7m,7n,7o,7pをS極とし、第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pをN極となるように励磁する。これにより、マグネット1は反時計方向に更に11.25 度回転し、図7に示す状態になる。
【0056】
以後、このように第1のコイル2及び第2のコイル4への通電方向を順次切り換えていくことにより、ロータであるマグネット1は通電位相に応じた位置へと回転していくことになる。
【0057】
なお、第2のステータ8の外周側の磁極部8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hと該第2のステータ8の内周側の磁極部8i,8j,8k,8l,8m,8n,8o,8pに対向している前記円盤状形状のマグネット1の1f面は必ずしも着磁されている必要はないが、1e面とは逆の極性に分割着磁されていればより一層出力は増す。
【0058】
上述の実施の第1の形態によれば、アクチュエータの軸方向に関する寸法、即ち厚さは、円盤形状のマグネットの厚さに対して、各ステータの磁極を対向させるだけの厚さがあればよく、このためアクチュエータの厚さ、つまりステッピングモータの軸方向の長さは、円盤状のマグネット1の厚さと該マグネット1を挟んで対向する複数の磁極部やつなぎ部を有する第1、第2のステータ7,8で決めることができ、ステッピングモータの軸と平行方向に関する寸法を非常に小さくできる。磁極部の形状が径方向に延出した櫛歯状であるため、軸方向への凹凸により構成される磁極部に比べて軸方向に関する寸法(ロータの軸方向の寸法)を小さく構成できる。
【0059】
また、第1のコイル2により発生する磁束は、ステータ7,8の一方のステータの外周側の磁極部から、他方のステータの対向位置にある磁極部に向かって流れるため、このステ−タ7,8の間に配置されたマグネット1に従来より多くの磁束が作用する。同様に、第1のコイル4により発生する磁束は、ステータ7,8の一方のステータの外周側の磁極部から、他方のステータの対向位置にある磁極部に向かって流れるため、このステ−タ7,8の間に配置されたマグネット1に従来より多くの磁束が作用する。
【0060】
また、上記各ステータの複数の磁極部は薄い鉄板を使用してプレス打ち抜き工程で製作されるのが一般的だが、細い櫛歯状の磁極部の先端同士に前述のつなぎ部7q〜7t,8q〜8tを設けたことにより、薄板のプレス工程中に発生しやすい平面性の悪化を最小にすることができ、各磁極部の先端の高さのばらつきは最小限に抑えることができる。これにより、結果的に固定された各磁極部と回転するマグネット1の間隔を最小限に設定することが可能となり、この構成において磁束により発生する回動力は最大となり、高出力のアクチュエータまたはアクチュエータを構成することができる。
【0061】
また、追加した磁極部のつなぎ部7q〜7t,8q〜8tは、マグネット1、各ステータ7,8の磁気回路に乱れの影響を与えないような構成(その面積を小さくしたり、位相をずらしたりして)しているので、各磁極部の先端が接続されていても問題はない。
【0062】
更に、第2のステータ8は一体となって形成されているので構造材として使用することができ、ロータであるマグネット1に連結して不図示のシャッタ羽根を開閉させるようにすれば、第2のステータ8の開口部の通過光量を制御するシャッタ装置とすることができる。又そのときのシャッタ装置の光軸と平行方向に関する寸法、即ち厚さ方向に関する寸法は、第1のステータ7の外周側の磁極部7a〜7h、或いは、内周側の磁極部7i〜7p、或いは、第2のステータ8の外周側の磁極部8a〜8h、或いは、内周側の磁極部8i〜8pにより決まる為、非常に小さく構成でき、 シャッタ装置の近くまで他の構造物を配置可能となる。 つまり、上記構成によれば、軸と平行方向に関する寸法がコンパクトで、高出力、且つ安価な構造のアクチュエータを提供することができ、特に薄型のアクチュエータ或いはアクチュエータにおいて重要となる磁極とマグネットの間隙の精度を向上させて、高出力かつ生産性の高いアクチュエータを実現できる。
【0063】
(実施の第2の形態)
図8〜図10は本発明の実施の第2の形態に係るアクチュエータを示す図であり、詳しくは、図8はアクチュエータの分解図、図9は図8に示すアクチュエータを組み立て完成状態の軸方向の断面図、図10はステータのみ組み立てたアクチュエータの上面図である。
【0064】
上記の実施の第1の形態に対し、ステータの内周の磁極部及び内周のコイルを廃止し、外周部の磁極部及びコイルで構成したアクチュエータであり、図1〜図7と同じ部分は同一符号を付してある。
【0065】
図8〜図10において、10は軸受けで、マグネット1に接合され、コイル2を取り付けたボビン3の内周面で位置決めされて円滑に回転する。また、軸受け10の上側の摺動面10a、下側の摺動面10c(図9参照)がそれぞれ後述の第3のステータ9の内側面と第4のステータ11の内側面で摺動し、第3のステータ8とマグネット1、及び、第4のステータ11とマグネット1のそれぞれの最適な間隔を維持しながら円滑に回転するようにしてある。
【0066】
9は軟磁性材料からなる第3のステータであり、平面的な形状の磁極部9a,9b,9c,9d,9e,9f,9g,9hが形成されている。11は軟磁性材料からなる第4のステータであり、平面的な形状の磁極部11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11hが形成されている。これも磁極が軸方向への凹凸により構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
【0067】
第3のステータ9の磁極部9a,9b,9c,9d,9e,9f,9g,9hは、マグネット1を挟んで第4のステータ11の磁極部11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11hに対向する位置(図10参照)に形成されている。第3のステータ9の円周方向で互いに隣接する磁極部を接続するつなぎ部9i,9j,9k,9l(図8、図10参照)は、相互の間で磁束の通過をできるだけ少なくするためになるべく細い形状にしてその間の磁気抵抗を高くしている。また、第4のステータ11の円周方向で互いに隣接する磁極部を接続するつなぎ部11i,11j,11k,11lも、相互の間で磁束の通過をできるだけ少なくするためになるべく細い形状にしてその間の磁気抵抗を大きくしている。
【0068】
さらに、第3のステータ9のつなぎ部9i,9j,9k,9lは、図10に示すように、第4のステータ11のつなぎ部11i,11j,11k,11lは軸方向から見て重ならないように位相をずらして構成してある。ここではマグネットに着磁された極数をnとすると(360×2/n)だけずらしてある。
【0069】
また、第3のステータ9と第4のステータ11とは、磁極部とは逆側の位置、即ち第1のコイル2の外径を覆う11m部で磁気的に連結されている。
【0070】
上記各ステータの磁極部は薄い鉄板を使用してプレス打ち抜き工程で製作されるが、細い櫛歯状の磁極の先端同士に前述のつなぎ部9i〜9lを設けたことにより、薄板のプレス工程中に発生しやすい平面性の悪化を最小にすることができ、磁極の先端の高さのばらつきを最小限に抑えることができ、結果的に固定された磁極と回転するマグネットの間隔を最小限に設定することが可能となり、この構成において磁束により発生する回動力は最大となり、高出力のアクチュエータを構成することができる。
【0071】
また、追加した磁極部のつなぎ部は、マグネット、各ステータの磁気回路に乱れの影響を与えないように構成(磁気抵抗が大きくなるような形状)しているので、磁極部の先端が接続されていても問題はない。
【0072】
よって、上記実施の第1の形態と同様、回転軸と平行方向に関する寸法がコンパクトで、高出力、且つ安価な構造のアクチュエータを提供することができ、特に薄型のアクチュエータ或いはアクチュエータにおいて重要となる磁極とマグネットの間隙の精度を向上させて高出力かつ生産性の高いアクチュエータを実現できる。
【0073】
なお、上記実施の第2の形態では、第3のステータ9と第4のステータ11を外周端で連結し、第3のステータ9と第4のステータ11の内周側の櫛歯状磁極部の先端につなぎ部を設け、二つのステータの連結部の内周側にコイル2を、さらのコイル2の内周側にマグネット1を配置したが、この構成に限られるものではない。
【0074】
外径方向に延出する平板の櫛歯形状の歯を形成した円環形状の二つのステータを形成し、この二つのステータを内周端で連結する。それぞれのステータにおいて外周側の櫛歯状磁極部の先端につなぎ部を設け、二つのステータの連結部の外周側にコイルを、さらにこのコイルの外周側にマグネットを配置する構成としてもよい。
【0075】
また、上記実施の第2の形態に示したような構成を、前述の実施の第1の形態のような構成(ステータの内周の磁極部及び内周のコイルを具備した構成)にしても良い。具体的には、マグネットや第1、第2のコイルは同様の構成とし、第1のステータと第2のステータの構成を以下のようにする。
【0076】
第1のステータを、マグネット1の回転中心の仮想軸に対し垂直方向の一方の面(1e面)の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置され、第1および第2のコイル2,4にそれぞれ励磁される複数の磁極部を有するものとし、第2のステータを、前記マグネット1の前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面(1f面)の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向しかつ円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルにそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される構成にし、さらに、前記第1のステータに、隣接する前記外周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、隣接する前記内周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、隣接する前記外周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、隣接する前記内周側の磁極部と磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第1のステータの複数のつなぎ部と前記第2のステータの複数のつなぎ部のそれぞれの位相をずらした構成のアクチュエータにしても良い。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロータの軸方向の寸法が小さく、高出力、且つ安価な構造のアクチュエータを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るアクチュエータの分解斜視図である。
【図2】図1に示すアクチュエータの組立て完成状態の軸方向の断面図である。
【図3】ステータのみを組み立てた図1のアクチュエータの上面図である。
【図4】図1に示すアクチュエータのマグネットの回転動作説明図である。
【図5】同じく図1に示すアクチュエータのマグネットの回転動作説明図である。
【図6】同じく図1に示すアクチュエータのマグネットの回転動作説明図である。
【図7】同じく同じく図1に示すアクチュエのマグネットの回転動作説明図である。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係るアクチュエータの分解図である。
【図9】図8に示すアクチュエータの組み立て完成状態の軸方向の断面図である。
【図10】ステータのみを組み立てたアクチュエータの上面図である。
【図11】従来のブラシレスモータの一例を示す斜視図である。
【図12】従来のブラシレスモータの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マグネット
1e 着磁部
2 第1のコイル
3 ボビン
4 第2のコイル
5 ボビン
6 軸受け
6a 摺動部
7 第1のステータ
7a〜7h 第1のステータの外周の磁極部
7i〜7p 第1のステータの内周の磁極部
7q〜7t つなぎ部
8 第2のステータ
8a〜8h 第2のステータの外周の磁極部
8i〜8p 第2のステータの内周の磁極部
8q〜8t つなぎ部
9 第3のステータ
9a〜9h 第3のステータの磁極部
9i〜9l つなぎ部
10 軸受け
11 第4のステータ
11a〜11h 第4のステータの磁極部
11i〜11l つなぎ部
Claims (4)
- 中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
該マグネットの外径の外側に巻回されて配置される第1のコイルと、
前記マグネットの内径の内側に巻回されて配置される第2のコイルと、
前記マグネットの前記仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、
前記第1のステータに、前記外周側の磁極部の先端と径方向で対向する前記内周側の磁極部の先端とを一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、前記外周側の磁極部の先端と径方向で対向する前記内周側の磁極部の先端とを一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、
前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部は互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されることを特徴とするアクチュエータ - 中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
該マグネットの外径の外側に巻回されて配置されるコイルと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の一方の面に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端で連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、
前記第1のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、
前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部は互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されることを特徴とするアクチュエータ。 - 中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
該マグネットの内径の内側に巻回されて配置されるコイルと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の一方の面に所定の空隙をもって対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記コイルにより励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、
前記第1のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、互いに隣接する前記磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、
前記第1のステータの前記複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記複数のつなぎ部は互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されることを特徴とするアクチュエータ。 - 中空円盤形状に形成され、その中心を回転中心として回転可能に保持されるとともに、回転中心の仮想軸に対して垂直方向の面が該仮想軸を中心とする円周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
該マグネットの外径の外側に巻回されて配置される第1のコイルと、
前記マグネットの内径の内側に巻回されて配置される第2のコイルと、
前記マグネットの回転中心の仮想軸に対し垂直方向の一方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有する第1のステータと、
前記マグネットの前記仮想軸に対して垂直方向の他方の面の外周側と内周側に所定の空隙を持って対向し、かつ、円周方向に隣接して配置され、前記第1および第2のコイルによりそれぞれ励磁される複数の磁極部を有し、前記第1のステータの外周端と内周端でそれぞれ連結される第2のステータとを有するアクチュエータであって、
前記第1のステータに、互いに隣接する前記外周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、互いに隣接する前記内周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、前記第2のステータに、互いに隣接する前記外周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部、および、互いに隣接する前記内周側の磁極部の間を一体につなぐ複数のつなぎ部を具備し、
前記第1のステータの前記外周側と内周側の複数のつなぎ部と前記第2のステータの前記外周側と内周側の複数のつなぎ部は互いに対向しないように、それぞれの存在する角度位置を円周方向でずらして配置されることを特徴とするアクチュエータ。
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