JP2003088085A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2003088085A
JP2003088085A JP2001268951A JP2001268951A JP2003088085A JP 2003088085 A JP2003088085 A JP 2003088085A JP 2001268951 A JP2001268951 A JP 2001268951A JP 2001268951 A JP2001268951 A JP 2001268951A JP 2003088085 A JP2003088085 A JP 2003088085A
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magnetic pole
peripheral surface
magnet
coil
pole portion
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JP2001268951A
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Tsutomu Aoshima
力 青島
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モータ自体及び該モータを用いる装置をコンパ
クトで簡易な構造にする。 【構成】 少なくとも外周面が周方向に分割されて異な
る極に交互に着磁された中空円筒形状のマグネット部を
有する回転可能なロータと、第1のコイルにより励磁さ
れ、マグネット部の外周面の第1の所定の角度範囲内に
対向する第1の外側磁極部と、第1のコイルにより励磁
され、マグネット部の内周面に対向する第1の内側磁極
部と、第2のコイルにより励磁され、マグネット部の外
周面の第2の所定の角度範囲内に対向する第2の外側磁
極部と、第2のコイルにより励磁され、マグネット部の
内周面に対向する第2の内側磁極部とを設ける。そし
て、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部とをマグネッ
ト部を中心とした同一円周上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型に構成するのに好
適な円筒形状のモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のステップモータの一構成
例を示す模式的縦断面図であり、図11は図10のステ
ップモータのステータから流れる磁束の状態を模式的に
示す部分断面図である。
【0003】図10において、ステータコイル105が
同心状に巻回したボビン101が、軸方向に並んで2個
配置され、これらの2個のボビン101はそれぞれ別の
ステータヨーク106に挟持固定されている。各ステー
タヨーク106の内径面には、ボビン101の内径面円
周方向に沿って交互に配置されるステータ歯106a及
び106bが形成されている。ステータ歯106a又は
106bと一体のステータヨーク106が、2個のケー
ス103それぞれに固定されている。こうして、励磁用
の2個のステータコイル105のそれぞれに対応する2
個のステータ102が構成されている。
【0004】2個のケース103の一方にはフランジ1
15と軸受108が固定され、他方のケース103には
他の軸受108が固定されている。ロータ109はロー
タ軸110に固定されたロータマグネット111から成
り、ロータマグネット111は各ステータ102のステ
ータヨーク106と放射状の空隙部を形成している。そ
して、ロータ軸110は2個の軸受108によって回転
可能に支持されている。
【0005】しかしながら、上記従来の小型のステップ
モータでは、ロータ109の外周にケース103、ボビ
ン101、ステータコイル105及びステータヨーク1
06が同心状に配置されているため、モータの外形寸法
が大きくなってしまうという技術的課題があった。ま
た、ステータコイル105への通電により発生する磁束
は、図11に示すように主としてステータ歯106aの
端面106a1とステータ歯106bの端面106b1
とを通過するため、ロータマグネット111に効果的
に作用せず、モータ出力が高くならないという技術的課
題もあった。
【0006】このような技術的課題を解決することを目
的として、本出願人は特開平09−331666に記載
されているような構成のモータを提案している。この提
案に係るモータは、円筒形状の永久磁石を円周方向に等
分割して異なる極に交互に着磁させたロータ(ロータマ
グネット)を形成し、ロータの軸方向(モータの軸方
向)に第1のコイル、ロータ及び第2のコイルを順に配
置し、第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極部
及び第1の内側磁極部をロータの軸方向一半部の外周面
及び内周面に対向させ、第2のコイルにより励磁される
第2の外側磁極部及び第2の内側磁極部をロータの軸方
向他半部の外周面及び内周面に対向させるように構成し
たものであり、ロータ軸である回転軸が円筒形状の永久
磁石(マグネット)から取り出されている。
【0007】このような構成のモータならば、出力が高
くモータの外形寸法を小さいものとすることができる。
更に、マグネットを薄くすることにより、第1の外側磁
極部と第1の内側磁極部との間の距離、並びに第2の外
側磁極部と第2の内側磁極部との間の距離を小さくする
ことができ、それにより磁気回路の磁気抵抗を小さくす
ることができる。そのため、第1のコイル及び第2のコ
イルに流す電流が少なくても、多くの磁束を発生させる
ことができ高い出力を維持できる。
【0008】図12は、上記構成のモータを示す模式的
縦断面図である。311がマグネット、312が第1の
コイル、313が第2のコイル、314が第1のステー
タ、314a、314bが第1の外側磁極部、314
c、314dが第1の内側磁極部、315が第2のステ
ータ、315a、315bが第2の外側磁極部、315
c、315dが第2の内側磁極部、316が第1のステ
ータ314と第2のステータ315を保持する連結リン
グ、317がマグネット311が固着されマグネット3
11と一体に回転する出力軸である。この出力軸317
は第1のステータ314と第2のステータ315の軸受
部314e、315eに回転可能に支持されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな特開平9−331666号公報等に記載されている
タイプのモータでも、図10に示す従来のステップモー
タと同様に、軸方向の長さが長くなってしまう欠点があ
った。また図10、図12に記載されているタイプのモ
ータの場合、第1のコイルへの通電により発生する磁束
がマグネットに作用する位置と、第2のコイルへの通電
により発生する磁束がマグネットに作用する位置とが、
マグネットの軸方向にずれている。そのためマグネット
が、マグネットの軸と平行方向における位置で(つまり
図12でいう314側の位置と315側の位置とで)着
磁のムラがある場合は、マグネットの回転停止位置の精
度が悪くなることもある。
【0010】また軸方向に短いモータとしては、例えば
特開平7−213041号公報や特開2000−506
01号公報等で提案されている図13に示すようなもの
がある。複数のコイル(301、302、303)と円
盤形状のマグネット(304)で構成されている。コイ
ルは図に示すように薄型コイン形状であり、その軸はマ
グネットの軸と平行に配置されている。一方円盤形状の
マグネットは、その円盤の軸方向に着磁されておりマグ
ネットの着磁面とコイルの軸は対向する様に配置されて
いる。この場合コイルから発生する磁束は、図14中の
矢印で示すように完全には有効にマグネットに作用して
いない。また、マグネットに作用する回転力の中心は図
に示すようにモータの外径からLだけ離れた位置となる
ので、モータの大きさの割には発生するトルクが小さく
なってしまう。また、このモータの中心部はコイルやマ
グネットが占有してしまっているので、モータ内に別の
部品を配置することは困難である。更には複数のコイル
が必要であることからコイルへの通電制御が複雑になっ
たりコストが上がってしまったりする欠点がある。
【0011】また、上記のモータにより絞り羽根やシャ
ッタやレンズ等を駆動する装置が知られている。しかし
ながら、上述した特開平9−331666号公報等に記
載されているタイプのモータは中実の細長い円筒形状で
あるため、絞り羽根やシャッタ、あるいはレンズ等の駆
動源として用いる場合は、カメラの鏡筒内で光軸と平行
になるように配置する必要がある。よって、鏡筒の半径
寸法がレンズの半径や絞り開口の半径寸法だけではな
く、これにモータの直径を加えた値となっていた。
【0012】図15は図12に示すような中実の円筒形
状のステップモータを使用する場合の鏡筒地板あるいは
光量調節装置の横断面の大きさを線図で示す説明図であ
る。図15において、モータをM、鏡筒地板あるいは光
量調節装置を300、開口部を301とし、モータMの
直径をD1、開口部301の直径をD2、鏡筒地板又は
光量調節装置300の直径をD3とすると、鏡筒地板又
は光量調節装置300の直径D3は少なくとも(2×D
1+D2)以上になってしまう。
【0013】一方、鏡筒装置あるいは光量調節装置はコ
ンパクト化が望まれており、そのためには半径方向の厚
さ寸法の薄いドーナツ型の断面形状を有するモータが望
まれている。更には、他のレンズ群の移動の妨げならぬ
ように光軸方向と平行方向に関する長さについても短い
ものが望まれている。
【0014】また、中空のドーナツ形状のモータにより
絞り羽根を駆動するものは、例えば特開昭53−377
45号公報や特開昭57−16647号公報等で提案さ
れている。これらは中空状のマグネットの外側にコイル
を巻回する構造になっているため、コイルの厚み、マグ
ネットの厚みおよびステータの厚みとの全てが半径方向
の厚みに加算されてしまい、半径方向の厚さ寸法の薄い
ドーナツ型のモータとしては十分ではなかった。
【0015】レンズを駆動するモータは他にも実開昭5
6−172827号公報等で提案されている。これは、
コイルの中心軸が鏡筒の光軸中心に向かう方向に配置さ
れているため、コイル形状の複雑化、組み立ての複雑
化、コイルの個数の増加という不都合があり、更には部
品点数の増加によって装置自体の小型化が難しく、コス
トも高くなってしまっていた。
【0016】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、モータ自体及び該
モータを用いる装置をコンパクトで簡易な構造にするこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、少なくとも外周面
が周方向に分割されて異なる極に交互に着磁された中空
円筒形状のマグネット部を有する回転可能なロータと、
第1のコイルにより励磁され、前記マグネット部の外周
面の第1の所定の角度範囲内に対向する第1の外側磁極
部と、前記第1のコイルにより励磁され、前記マグネッ
ト部の内周面に対向する第1の内側磁極部と、第2のコ
イルにより励磁され、前記マグネット部の外周面の第2
の所定の角度範囲内に対向する第2の外側磁極部と、前
記第2のコイルにより励磁され、前記マグネット部の内
周面に対向する第2の内側磁極部とを有し、前記第1の
外側磁極部と前記第2の外側磁極部とが前記マグネット
部を中心とした同一円周上に配置されることを特徴とす
るモータを提供する。
【0018】同様に上記課題を解決するために、本願の
請求項4に記載の発明は、外周面に周方向に異なる極に
交互に着磁された複数領域を備えた中空円筒形状のマグ
ネット部を有する回転可能なロータと、第1のコイルに
より励磁され、前記マグネット部の外周面に対向する第
1の外側磁極部と、第2のコイルにより励磁され、前記
マグネット部の外周面に対向する第2の外側磁極部と、
前記マグネット部の内周面に対向する内側磁極部とを有
し、前記第1の外側磁極部と第2の外側磁極部とは、前
記マグネット部を中心とした同一円周上に配置され、一
方の外側磁極部の中心が前記マグネット部の領域の中心
と対向するときには、他方の外側磁極部の中心が前記マ
グネット部の領域の境界部と対向することを特徴とする
モータを提供する。
【0019】同様に上記課題を解決するために、本願の
請求項7に記載の発明は、外周面に周方向に異なる極に
交互に着磁された複数領域を備えた中空円筒形状のマグ
ネット部を有する回転可能なロータと、前記マグネット
部の外周面に対向する一つの円筒形状部と、内周面に対
向する一つの円筒形状部とを備えたステータと、前記外
周面に対向する円筒形上部を励磁するためのコイルを有
し、前記外周面に対向する円筒形状部は、該円筒形状部
の一端より他端に向かって形成された切り欠きにより構
成された複数の櫛歯形状部を有し、前記櫛歯形状部は異
なるタイミングで励磁切り替えが行われる第1の磁極部
と第2の磁極部を形成することを特徴とするモータを提
供する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明を適用した一実施形態に係る
モータの分解斜視図であり、図2はこのモータの軸を通
り、軸方向に平行な面での断面図であり、図3はモータ
のコイルを通り、軸方向と垂直な面での断面図である。
【0021】図1〜図3において、1はロータで、軸部
と、永久磁石からなる円筒形状のマグネット部とから構
成される。このマグネット部は、外周表面を円周方向に
多分割即ち着磁極数がNAとなるよう(本実施形態では1
6分割即ちNA=16となるよう)S極、N極が交互に着
磁されている。軸部と円筒形状のマグネット部は一体に
成形されていても良いし、別に成形してから接着或いは
圧入により結合して一体的にしても良い。
【0022】また、マグネット部は、射出成形等により
成形されるプラスチックマグネット材料により構成する
ことで、円筒形状の半径方向の厚さを非常に薄くするこ
とができる。マグネット部の内周面は、外周面に比べ弱
い着磁分布を持つか、あるいは全く着磁されていない
か、あるいは外周面と逆の極、すなわち外周面がS極の
場合はその範囲の内周面はN極に着磁されているものの
いずれかである。ロータ1の軸部1s、1tは後で述べ
るカバー5の嵌合穴5a、ステータ2の嵌合穴2hに回
転可能に嵌合している。
【0023】2は外筒及び内筒を有する軟磁性材料から
成るステータであり、前記ロータ1の軸部1tを回転可
能に嵌合している。特開平9−331666号公報に記
載されたものとは異なり、ステータは一つだけで構成さ
れている。本実施形態では、内筒部2gも第1の外側磁
極部2a、2b、2c及び第2の外側磁極部2d、2
e、2fと一体的に構成されているが、別部材で成形し
てから結合する構成でも構わない。ステータ2の外筒の
先端部には、筒を先端方向から切欠き、軸と平行方向に
延びる櫛歯形状の外側磁極が形成されている。この外側
磁極は、ロータ1のマグネット部の外周面と対向し、円
周方向に並んで複数の外側磁極が形成されている。後述
するコイル3,4によってステータが励磁された場合、
外側磁極部からは磁束が発生するが、外側磁極間は単な
る空間であるため磁束は発生しない。よって外筒の円周
方向について見れば、マグネットに磁束を及ぼす外側磁
極部とマグネットに磁束を及ぼすことのない空間とが交
互に配置されていることになる。本実施形態では第1の
外側磁極部2a、2b、2cと第2の外側磁極部2d、
2e、2fとから構成されている。
【0024】本実施形態ではステータ2は単一の部材か
ら構成され、第1の外側磁極部2a、2b、2cと第2
の外側磁極部2d、2e、2fは一体的に構成されてい
る。このため第1の外側磁極部2a、2b、2cと第2
の外側磁極部2d、2e、2fとの相互誤差は小さく抑
えられ、組み立てによるモータの性能のばらつきを抑え
ることができる。
【0025】ステータ2の内筒部2gはロータ1のマグ
ネット部の内周面と対向する内側磁極部を構成してい
る。内筒部2gにより構成される内側磁極と第1の外側
磁極部2a、2b、2cとで、また、内筒部2gにより
構成される内側磁極と第2の外側磁極部2d、2e、2
fとで、ロータ1のマグネット部を挟む構成になる。
【0026】3は第1のコイルで第1の外側磁極部2
a、2b、2cの周りに巻回されており、通電されるこ
とにより第1の外側磁極部2a、2b、2cと第1の外
側磁極部2a、2b、2cと対向する内側磁極部である
内筒部2gの一部を励磁する。勿論この場合第1の外側
磁極部とそれに対向する内側磁極部とはお互いに異なる
極に励磁される。
【0027】4は第2のコイルで第2の外側磁極部2
d、2e、2fの周りに巻回されており、通電されるこ
とにより第2の外側磁極部2d、2e、2fと対向する
内側磁極部である内筒部2gの一部を励磁する。勿論こ
の場合第2の外側磁極部とそれに対向する内側磁極部と
はお互いに異なる極に励磁される。
【0028】内筒部2gの第1の外側磁極に対向する部
分は第1のコイル3によって励磁され、内筒部2gの第
2の外側磁極部に対向する部分は第2のコイル4によっ
て励磁されるのであるが、これらは互いに独立して励磁
されている。第1のコイル3によって励磁される第1の
外側磁極部2a、2b、2cに対向する部分を今後、第
1の内側磁極と呼び、第2のコイル4によって励磁され
る第2の外側磁極部2d、2e、2fに対向する部分を
今後、第2の内側磁極と呼ぶ。第1の内側磁極と第2の
内側磁極は本実施例のように一体で構成されても良い
し、別体で構成されても良い。第1の外側磁極部2a、
2b、2c或いは第2の外側磁極部2d、2e、2fの
ように筒形状を切欠き、軸と平行方向に延びる歯のよう
に構成しても良い。
【0029】また、ステータ2の第1の外側磁極部2
a、2b、2c或いは第2の外側磁極部2d、2e、2
fは円筒を先端方向から切欠き、ステータ外周面に沿っ
てモータ軸に平行な方向に延出する櫛歯により構成され
ているので、モータの直径を最小限に抑えることができ
る。仮に外側磁極部を円周方向に空間を挟むことで複数
構成した櫛歯形状ではなく、半径方向に延びる凹凸で形
成したとする。この場合、磁極として効果的に作用させ
るためには凹部からの磁束の影響を少なく、凸部からの
磁束の影響を大きくする必要があり、凹凸の差を大きく
しなければならない。その凹凸の差の分だけモータの直
径は大きくなってしまう。本実施形態ではもちろんその
ようなことはなく、外側磁極1枚分の厚みだけで足り
る。
【0030】ステータ2の第1の外側磁極部2a、2
b、2cと内筒部2gの一部の第1の内側磁極はロータ
1のマグネット部の外周面及び内周面に対向して、マグ
ネット部を挟み込むように形成されており、第2の外側
磁極部部2d、2e、2fと内筒部2gの一部の第2の
内側磁極はロータ1のマグネット部の外周面及び内周面
に対向して、該マグネット部を挟み込むように形成され
ている。第1のコイル3への通電により第1の外側磁極
部2a、2b、2cと第1の内側磁極が励磁され、その
磁極間にはロータ1のマグネット部を横切る磁束が発生
し、効果的に該マグネットに作用する。同様に第2のコ
イル4への通電により第2の外側磁極部2d、2e、2
fと第2の内側磁極が励磁され、その磁極間にはロータ
1のマグネット部を横切る磁束が発生し、効果的に該マ
グネットに作用する。
【0031】さらに、ロータ1のマグネット部は前記し
たように射出成形等により成形される中空円筒形状のプ
ラスチックマグネット材料により構成されているので、
円筒形状の半径方向厚さを非常に薄くすることができ
る。
【0032】そのため、第1の外側磁極部2a、2b、
2cと第1の内側磁極との距離及び第2の外側磁極部2
d、2e、2fと第2の内側磁極との距離を非常に小さ
くできる。それゆえ、第1のコイル3と第1の外側磁極
部2a、2b、2cと第1の内側磁極により形成される
磁気回路、および、第2のコイル4と第2の外側磁極部
2d、2e、2fと第2の内側磁極により形成される磁
気回路の磁気抵抗を小さくすることができる。これによ
り、少ない電流で多くの磁束を発生させることができ、
モータの出力アップ、低消費電力化、コイルの小型化を
達成することができる。
【0033】5はカバーで内周部がステータ1の第1の
外側磁極部2a、2b、2cや第2の外側磁極部2d、
2e、2fの外周面に取り付けられ、嵌合穴5aはロー
タ1の軸部1sを回転可能に嵌合している。
【0034】図4はロータ1のマグネット部とステータ
の位置関係を示す断面図である。図4からわかるよう
に、マグネット部はその外周表面を円周方向に均一に多
分割して(本実施形態では16分割して)S極、N極が
交互に着磁された着磁部1a、1b、1c、1d、1
e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1m、1
n、1p、1q、1rが形成されている。ここでは、前
記着磁部1a、1c、1e、1g、1i、1k、1n、
1qがS極に着磁され、前記着磁部1b、1d、1f、
1h、1j、1m、1p、1rがN極に着磁されてい
る。
【0035】ここでマグネット部と外側磁極部との位置
関係について説明する。3個の第1外側磁極部2a、2
b、2cと同じくロータのマグネット部の外周面に対向
する前記3個の第2外側磁極部2d、2e、2fが形成
されている。マグネット部の外周表面の分割数をNAと
すると、ステータ2の第1外側磁極部2a、2b、2c
は着磁位相に対して同位相になるように360/(NA
/2)度の整数倍、すなわちθ1=45度の整数倍お互
いにずらして形成されている。この式におけるNAは、
図4からもわかるように16である。
【0036】またステータ2の第2外側磁極部2d、2
e、2fは着磁位相に対して同位相になるように360
/(NA/2)度の整数倍、すなわちθ2=45度の整
数倍お互いにずらして形成されている。第1の外側磁極
と第2の外側磁極は全体がθ3=(180/NA+A×
360/NA)度すなわち(11.25+22.5×
A)度ずれて配置されている。この式中のAは整数であ
る。本実施形態ではNA=16,A=4としており、θ
3=101.25度となっている。第1の外側磁極と第
2の外側磁極とは、ロータの軸方向と平行方向に関して
のロータに対向する範囲は重なっている。つまり第1の
外側磁極と第2の外側磁極はロータの軸を中心とした同
一円周上に配置されている。
【0037】上記構成によれば、第1の外側磁極と第2
外側磁極とは、同一のロータに対してそれぞれ異なる角
度範囲に関して対向するように構成されており、またロ
ータの軸方向と平行方向に関する位置は重なるように配
置されているので、ロータは軸方向に関して短く構成で
きるので、軸方向と平行方向に関する長さについても短
いモータとすることができる。
【0038】上記構成の大きな特徴として、第1の外側
磁極部と第2の外側磁極部とが、軸に垂直な平面におけ
る同一円周上に存在することがあげられる。ロータ1の
外周面の一部分着目すれば、ロータ1が回転することに
より、このロータの一部分に対して第1の外側磁極部に
よる磁束と第2の外側磁極による磁束とが交互に作用す
ることになる。2つの外側磁極部がロータのマグネット
部の同じ個所に対して磁束を作用させるので、着磁によ
るバラツキなどによる悪影響を受けずに安定した性能と
なるモータとすることが可能となる。
【0039】次に、図4〜図7を参照して、本発明の実
施形態に係るステップモータの動作を説明する。図4に
記載されたモータは、第1のコイル3に通電しステータ
1の第1の外側磁極部2a、2b、2cをN極とし、内
筒部2gの一部で第1の外側磁極部2a、2b、2cに
対向する内側磁極部即ち第1の内側磁極部をS極となる
ように励磁している状態である。この状態では第2のコ
イルには通電は行っていない。
【0040】図4の状態から第1のコイル3への通電方
向を遮断し、同時に第2のコイル4に通電しステータ1
の第2の外側磁極部2d、2e、2fをN極とし、内筒
部2gの一部で第2の外側磁極部2d、2e、2fに対
向する内側磁極部即ち第2の内側磁極部をS極となるよ
うに励磁すると、図5に示すようにロータ1は反時計方
向に11.25度回転する。
【0041】図5の状態から第2のコイル4への通電方
向を遮断し、同時に第1のコイル3に図4の状態とは逆
方向の通電、即ち第1の外側磁極部2a、2b、2cを
S極、内筒部2gの一部で第1の外側磁極部2a、2
b、2cに対向する内側磁極部即ち第1の内側磁極部を
N極となるように励磁すると図6に示すようにロータ1
は反時計方向にさらに11.25度回転する。
【0042】図6の状態から第1のコイル3への通電方
向を遮断し、同時に第2のコイル4に図5の状態とは逆
方向の通電、即ち第2の外側磁極部2d、2e、2fを
S極、内筒部2gの一部で第2の外側磁極部2d、2
e、2fに対向する内側磁極部即ち第2の内側磁極部を
N極となるように励磁すると、図7に示すようにロータ
1は反時計方向に更に11.25度回転する。
【0043】以後、このように第1のコイル3及び第2
のコイル4への通電方向を順次切り替え或いは遮断して
いくことにより、前記櫛歯形状の第1の外側磁極部2
a、2b、2cと第2の外側磁極部2d、2e、2fは
異なるタイミングで励磁の切り替えが行われ、ロータ1
は通電位相に応じた位置へと回転していくことになる。
【0044】本実施形態では、第1の通電状態として第1
のコイル3を正方向通電、第2のコイル4を非通電、第
2の通電状態として第1のコイル3を非通電、第2のコ
イル4を正方向通電、第3の通電状態として第1のコイ
ル3を逆方向通電、第2のコイル4を非方向通電、第4
の通電状態として第1のコイル3を非通電、第2のコイ
ル4を逆方向通電として、第1の通電状態から第2の通
電状態、第3の通電状態、第4の通電状態へ切り替えを
行いロータ1を回転させていったが、第5の通電状態と
して第1のコイル3を正方向通電、第2のコイル4を正
方向通電、第6の通電状態として第1のコイル3を正方
向通電、第2のコイル4を逆方向通電、第7の通電状態
として第1のコイル3を逆方向通電、第2のコイル4を
逆方向通電、第8の通電状態として第1のコイル3を逆
方向通電、第2のコイル4を正方向通電とし第5の通電
状態から第6の通電状態、第7の通電状態、第8の通電
状態へと通電状態を切り替える或いはその逆に第5の通
電状態から第8の通電状態、第7の通電状態、第6の通
電状態へと通電状態を切り替えるような通電の切り替え
を行っても良い。それによってもロータ1は通電位相に
応じた回転位置へと回転していく。
【0045】先に第1および第2の外側磁極部の位置関
係について説明したが、以下にマグネット部と第1およ
び第2の外側磁極部の位置関係について説明する。最初
に上記したように第1の通電状態、第2の通電状態、第3
の通電状態、第4の通電状態の間で通電状態を切り替え
ると、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部は一方ずつ
励磁される極性の切り替えが行われる。このとき第1の
外側磁極部の励磁が行われたとき、それぞれの第1の外
側磁極部の中心部が、マグネット部の着磁部の中心部と
対向する。このときそれぞれの第2の外側磁極部の中心
部は、マグネット部の着磁部の境界部と対向する。
【0046】反対に第2の外側磁極部の励磁が行われた
ときは、それぞれの第2の外側磁極部の中心部が、マグ
ネット部の着磁部の中心部と対向し、それぞれの第1の
外側磁極部の中心部が、マグネット部の着磁部の境界部
と対向する。
【0047】上記のように第1の外側磁極部と第2の外
側磁極部とで、マグネットの着磁部の半領域分だけ位相
がずれているため、第1の外側磁極部と第2の外側磁極
部とで通電を切り替えるたびに、ロータは着磁部の半分
の面積に相当する回転を行うことになる。つまり16分
割されたマグネット部を有していれば11.25(=3
60/16/2)度ずつ回転することになる。
【0048】本実施形態ではコイルを巻回しやすいとい
う理由から、第1の外側磁極部をロータの片側にまとめ
て配置し、第2の外側磁極部をロータの反対側にまとめ
て配置したが、これに限らず第1の外側磁極部と第2の
外側磁極部とが交互に配置されていても構わない。ただ
しこの場合は、外側磁極部を励磁させる第1のコイルと
第2のコイルとの配置を工夫する必要がある。例えば、
交互に配置された第1の外側磁極部と第2の外側磁極部
を励磁するために交互に独立したコイルを配置する方法
がある。
【0049】上記のロータ1は軸部1s、1tを備えて
おりこの部分で回転可能に保持されているが、マグネッ
ト部やその他の円周部で例えばカバー5の内周面に保持
される構造をとれば中空な円筒形状のモータとすること
が可能となる。そのような場合の構造を変形例として図
8に示す。
【0050】ロータ1の外周面には溝1uが1周形成さ
れており、カバー5の突起リブ5bと嵌合している。こ
れによりロータ1はカバー5に回転可能に保持されてい
る。ロータは内径部に突起を設けたりして例えばカメラ
のレンズやシャッタや絞り羽根を駆動する用途に用いる
ことが可能である。
【0051】図9は本発明を適用した一実施例に係るモ
ータを駆動源として備えたレンズ鏡筒装置を示す模式的
縦断面図である。図9においても、図1〜図7で説明し
た前述の実施例と同一又は相当する部分はそれぞれ同一
符号で示されており、それらの詳細説明は前述の実施例
を参照することにし、ここでは適宜省略する。
【0052】図9において、50はステータ2の外側磁
極部に固定されたヘリコイド地板であり、51はレンズ
ホルダーである。前記ヘリコイド地板50の内径部には
メスヘリコイド部50aが形成されており、前記レンズ
ホルダー51の外径部にはオスヘリコイド部51aが形
成されており、該オスヘリコイド部51aを前記メスヘ
リコイド部50aに摺動可能に嵌合することにより、該
レンズホルダー51は前記ヘリコイド地板50に対して
相対回転させることにより軸方向に移動するように装着
されている。
【0053】図9において、前記レンズホルダー51に
はレンズ52が固定されている。このレンズ52は、レ
ンズホルダー51を回転させることにより、該レンズホ
ルダー51とともに光軸方向に移動(変位)して位置を
調節できるようになっている。
【0054】ロータ1はヘリコイド地板50の嵌合部5
0eに対して1v部で回転可能に取り付けられている。
前記レンズホルダー51の内側端面部には溝51bが形
成されており、この溝51bにはロータ1のピン部1w
が嵌合している。従って、ロータ1の回転に伴って前記
レンズホルダー51が回転することで、前記レンズ52
が装置の軸方向に移動するように構成されている。つま
り、ロータ1が回転することでレンズ52が光軸方向の
位置を変位するように構成されている。
【0055】図9に示すような上記構成のレンズ鏡筒装
置において、モータ自体の中空部(内径部)を光路とし
て配置できるので、装置全体の外径寸法は、中空部(開
口部)の直径をD2とすると、概略(マグネット厚さ+
内側磁極部厚さ+外側磁極部厚さ)×4+D2で済ませ
ることが可能となる。しかも外側磁極部はモータ軸に平
行な方向に延出する歯により形成するので、レンズ鏡筒
装置全体を非常にコンパクトなものにすることができ
る。
【0056】以上説明したように、上記実施形態によれ
ば、第1のコイル3、第2のコイル4により外側磁極部
と内側磁極部との間にあるロータのマグネット部を横切
る磁束を発生させ、磁束を効果的に作用させることがで
きる。その結果、モータ出力の向上を図ることが可能と
なる。
【0057】また、第1の外側磁極部及び第2の外側磁
極部を、モータ軸と平行な方向に延出する櫛歯により構
成したので、モータの占有体積つまりモータの外径と内
径の間の体積(ドーナツ形状の幅寸法)を最小限に抑え
ることができる。もし外側磁極部を半径方向に延びる凹
凸で形成すると、効果的に磁束を作用させるためには凹
凸差を大きくしなければならず、その分モータの外径と
内径の間の体積は大きくなってしまう。しかし、本発明
の本実施形態に係るモータでは、モータ軸と平行な方向
に延出する歯により外側磁極部を形成するので、モータ
の占有体積つまりモータの外径と内径の間の体積を最小
限に抑えることができる。
【0058】また、第1の外側磁極と第2外側磁極と
は、同一のロータに対して軸と平行方向に関しては重な
りつつそれぞれ異なる角度範囲において対向するように
構成されているので、第1の外側磁極と第2の外側磁極
とが同一円周上に配置できる。したがって、ロータを軸
方向に関して短く構成でき、モータ全体としての軸方向
の長さについても短くすることができる。
【0059】具体的に言えば、第1のコイル3と第1の
外側磁極部2a、2b、2cと第1の内側磁極により形
成される磁気回路において発生する磁束と、第2のコイ
ル4と第1の外側磁極部2d、2e、2fと第2の内側
磁極により形成される磁気回路において発生する磁束と
が、ロータ1の同一のマグネット部に作用する構成にな
っている。ロータが回転することにより、それぞれの磁
気回路はマグネットの同一円周上に作用し、マグネット
の同一の部位を利用する構成となっている。ロータのマ
グネット部の同一部位を利用するので、着磁によるバラ
ツキなどによる悪影響を受けずに安定した性能となるモ
ータとすることができる。
【0060】更に、前記第1の外側磁極部と前記第2の
外側磁極部とは同一部材から構成すれば、前記第1の外
側磁極部と第2の外側磁極部との相互の誤差を小さく抑
えることができる。
【0061】また、ロータ1は軸部1s、1tを備えて
おりこの部分で回転可能に保持されているが、マグネッ
ト部やその他の円周部で例えばカバー5の内周面に保持
される構造をとると中空な円筒形状のモータとすること
ができる。
【0062】また更に、前記ロータの外周面の着磁極数
をNAとすると、前記第1の外側磁極部は前記第2の外
側磁極部に対して(180/NA)度位相がずれて形成
されているので、第1のコイル及び第2のコイルへの通
電方向を順次変える事により通電状態に応じた位置へ前
記ロータを回転していくことができステッピングモータ
として機能させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
小型モータと比較して、直径および回転軸方向長をさら
に小型化し、分品点数も少なく簡易な構造のモータを提
供できる。また、モータを駆動するための2つの磁気回
路はロータの同一個所に対して作用するため、ロータの
着磁ムラの影響を受けにくい回転精度の高いモータを提
供することができる。さらに、ロータの中心に回転軸を
有する構成だけでなく、レンズ駆動等に適した中空形状
のモータを構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るモータの分解斜視図
【図2】図1のモータの軸方向に平行な面での断面図
【図3】図1のモータのコイルを通り軸方向に垂直な面
での断面図
【図4】図1のモータのマグネット部と外側磁極部の位
置関係を示した図
【図5】図4のモータの通電を変化させたときのマグネ
ット部と外側磁極部の位置関係を示した図
【図6】図5のモータの通電を変化させたときのマグネ
ット部と外側磁極部の位置関係を示した図
【図7】図6のモータの通電を変化させたときのマグネ
ット部と外側磁極部の位置関係を示した図
【図8】本発明の実施形態に係るモータの変形例
【図9】本発明のモータを用いたレンズ鏡筒装置の断面
【図10】従来のステップモータの一構成例を示す模式
的縦断面図
【図11】図10のステップモータのステータの磁束の
状態を模式的に示す部分断面図
【図12】従来の中実の円筒形状のステップモータの他
の構造例を示す模式的縦断面図
【図13】従来の薄型コイン形状のモータの構成図
【図14】図12に示すモータの磁束の様子を示す断面
【図15】図10に示すような中実の円筒形状のステッ
プモータを使用する場合の鏡筒地板あるいは光量調節装
置の横断面の大きさを示す説明図
【符号の説明】
1 ロータ 1a〜1r マグネット部の着磁部 2 ステータ 3 第1のコイル 4 第2のコイル 50 ヘリコイド地板(レンズ鏡筒装置) 50a メスヘリコイド部 51 レンズホルダー 51a オスヘリコイド部 51b 溝(レンズホルダー) 52 レンズ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外周面が周方向に分割されて
    異なる極に交互に着磁された中空円筒形状のマグネット
    部を有する回転可能なロータと、 第1のコイルにより励磁され、前記マグネット部の外周
    面の第1の所定の角度範囲内に対向する第1の外側磁極
    部と、 前記第1のコイルにより励磁され、前記マグネット部の
    内周面に対向する第1の内側磁極部と、 第2のコイルにより励磁され、前記マグネット部の外周
    面の第2の所定の角度範囲内に対向する第2の外側磁極
    部と、 前記第2のコイルにより励磁され、前記マグネット部の
    内周面に対向する第2の内側磁極部とを有し、 前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部とが前記
    マグネット部を中心とした同一円周上に配置されること
    を特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータの外周面の着磁数をNAとす
    ると、前記第1の外側磁極部は前記第2の外側磁極部に
    対して(180/NA)度位相がずれて配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記第1の外側磁極部と前記第2の外側
    磁極部とが同一部材で構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 外周面に周方向に異なる極に交互に着磁
    された複数領域を備えた中空円筒形状のマグネット部を
    有する回転可能なロータと、 第1のコイルにより励磁され、前記マグネット部の外周
    面に対向する第1の外側磁極部と、 第2のコイルにより励磁され、前記マグネット部の外周
    面に対向する第2の外側磁極部と、 前記マグネット部の内周面に対向する内側磁極部とを有
    し、 前記第1の外側磁極部と第2の外側磁極部とは、前記マ
    グネット部を中心とした同一円周上に配置され、一方の
    外側磁極部の中心が前記マグネット部の領域の中心と対
    向するときには、他方の外側磁極部の中心が前記マグネ
    ット部の領域の境界部と対向することを特徴とするモー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記第1のコイルと前記第2のコイル
    は、前記外側磁極部と前記内側磁極部との間に位置し、
    前記ロータの回転軸方向において前記マグネット部に隣
    接することを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の外側磁極部は、ロ
    ータの回転軸方向に延出した櫛歯形状であることを特徴
    とする請求項1または4に記載のモータ。
  7. 【請求項7】 外周面に周方向に異なる極に交互に着磁
    された複数領域を備えた中空円筒形状のマグネット部を
    有する回転可能なロータと、 前記マグネット部の外周面に対向する一つの円筒形状部
    と、内周面に対向する一つの円筒形状部とを備えたステ
    ータと、 前記外周面に対向する円筒形上部を励磁するためのコイ
    ルを有し、 前記外周面に対向する円筒形状部は、該円筒形状部の一
    端より他端に向かって形成された切り欠きにより構成さ
    れた複数の櫛歯形状部を有し、前記櫛歯形状部は異なる
    タイミングで励磁切り替えが行われる第1の磁極部と第
    2の磁極部を形成することを特徴とするモータ。
  8. 【請求項8】 前記第1の磁極部と前記第2の磁極部と
    で、前記マグネット部の各領域に対する位相が異なるこ
    とを特徴とする請求項7に記載のモータ。
  9. 【請求項9】 前記モータの外周面の着磁数をNAとす
    ると、前記第1の磁極部は前記第2の磁極部に対して
    (180/NA)度位相がずれて配置されていることを
    特徴とする請求項8に記載のモータ。
  10. 【請求項10】 前記第1の磁極部と第2の磁極部と
    は、一方の磁極部の中心が前記マグネット部の領域の中
    心と対向するときには、他方の磁極部の中心が前記マグ
    ネット部の領域の境界部と対向することを特徴とする請
    求項8に記載のモータ。
  11. 【請求項11】 前記コイルは前記外周面に対向する円
    筒形状部と、前記内周面に対向する円筒形状部との間に
    位置し、前記ロータの回転軸方向において前記マグネッ
    ト部に隣接することを特徴とする請求項7に記載のモー
    タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10523192B2 (en) 2017-06-07 2019-12-31 Fuji Electric Co., Ltd. Gate drive apparatus for driving a plurality of switching elements connected in parallel to each other

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US10523192B2 (en) 2017-06-07 2019-12-31 Fuji Electric Co., Ltd. Gate drive apparatus for driving a plurality of switching elements connected in parallel to each other

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