JP4566917B2 - ロボット - Google Patents

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    • B25J9/1612Programme controls characterised by the hand, wrist, grip control

Description

本発明は、ロボットに関し、更に詳しくは、それぞれ独立に回動する2つのハンドにハンド制御系統線を容易に供給することができ、且つ2つのハンドを大きな相対角度で回動させることができるロボットに関するものである。
図6は、アーム先端の回動関節部110に2つのハンド102,103が設けられた従来のロボット100の一例であって、ハンド制御系統線として例えばエアーチューブを備えたロボットの一例を示す部分拡大図である。図6において、アーム101の先端には回動関節部110が設けられ、その回動関節部110には、上ハンド102と下ハンド103とからなる2つのハンドが重なり合う態様で設けられている。2つのハンド102,103は同一の回動仮想軸Aを有し、上ハンド102は回動関節部110が備えるプーリ104に円筒状の連結部材106を介して連結し、下ハンド103は回動関節部110が備えるプーリ105に上記連結部材106よりも一回り大きい円筒状の連結部材107を介して連結している。各プーリ104,105は、例えばタイミングベルト又は平ベルト等のベルト108,109によってそれぞれ独立に回動し、各ベルト108,109は、アーム101の基端側に設けられたプーリ(図示しない)に掛け渡され、そのプーリはモータ等の動力により回動するようになっている。
こうした従来のロボット100において、2つのハンド102,103が例えばウエハをエアーチャックする機構を有する場合には、各ハンド102,103の先端にエアーを供給する必要がある。そのため、図6に示すように、回動関節部110を構成する連結部材106,107をロータリーエアージョイント構造111として、2つのエアー流路112,113を形成していた。
上述したように2つのハンド102,103にエアーのみを供給する場合にはさほど問題にならないが、ハンドの先端に例えばセンサー等を設けようとした場合には、配線ケーブルをハンドの先端に引き延ばすことは難しく、また、配線ケーブルをたとえ引き延ばすことができたとしても、上ハンド102と下ハンド103を大きな相対角度で回動させることは、配線ケーブルのねじれが生じて断線が生じ易くなる等の問題を起こすおそれがある。
また、ハンド先端に複数のエアーチューブをさらに供給したい場合には、ロータリーエアージョイント111を用いた従来の回動関節部110が、より大きく複雑になるという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、それぞれ独立に回動する2つのハンドにハンド制御系統線を容易に供給することができ、且つ2つのハンドを大きな相対角度で回動させることができるロボットを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、アームと、当該アームの一端に設けられた回動関節部と、当該回動関節部に2段に重ねて連結されて、同一の回動仮想軸を中心にしてそれぞれ独立に回動される第1及び第2のハンドとを有するロボットであって、前記回動関節部は、前記第1ハンドにハンド制御系統線を通すことができる中空部を有すると共に、その胴部の一部が所定長さの円弧を残して切り欠かれた切り欠き部を有し、前記第1ハンドに連結してこれを回動させる円筒状の第1連結部材と、前記第1連結部材の外側に設けられ、前記第2ハンドに連結してこれを回動させる円筒状の第2連結部材と、前記第1連結部材と前記第2連結部材との間に前記切り欠き部を塞がないように回動自在に設けられるリング部材であって、前記第1連結部材の中空部と切り欠き部を経由した第2ハンド用のハンド制御系統線を前記第2ハンドに至らせるためのガイド部材を備えたリング部材とを備え、前記第1連結部材が有する切り欠き部は、前記第2ハンド内の空間に対応した位置の胴部側壁が切り欠かれて形成されており、前記中空部内を通過するハンド制御系統線のうち、前記第2ハンド用のハンド制御系統線を分岐して第2ハンド内に通すための開口部をなし、前記ガイド部材を通る第2ハンド用のハンド制御系統線は、前記第2ハンドの筐体内で、前記ガイド部材の回動に追従できるように弛みを有して筐体内に保持されることを特徴とする。
この発明によれば、エアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線は、第1ハンド内には第1連結部材の中空部を経由して通すことができ、第2ハンド内には第1連結部材の中空部、切り欠き部及びガイド部材を経由して通すことができる。このように第1ハンド及び第2ハンドに通すことができるエアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線は、2つのハンドの共通の回動仮想軸を含む第1連結部材の中空部を経由するので、エアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線にねじれが生じ難く、それらの断線が起き難いという利点がある。
本発明において、前記リング部材が、前記第1連結部材の外周面又は前記第2連結部材の内周面にベアリング部材を介して回動自在に設けられている。
この発明によれば、リング部材は、第1連結部材の外周面又は第2連結部材の内周面のいずれかにベアリング部材を介して回動自在に設けられていればよく、ガイド部材が第1連結部材が有する切り欠き部の端面と当接した後であっても更に回動角を増すことができる。
本発明において、前記ガイド部材が、前記回動仮想軸に向かって延びるU字形状をなしており、前記第1ハンドに対して前記第2ハンドを所定角度回動させると、該第2ハンドが有する筐体当接部がガイド部材の側面に当接し、さらに該第2ハンドを回動させると、前記ガイド部材の側面が前記切り欠き部の端面に当接する位置まで前記リング部材が回動する
この発明によれば、U字形状からなるガイド部材の側面が、第1連結部材が有する切り欠き部の端面と当接した後であってもさらに回動するので、ねじれによる断線等を防ぐことができる。
本発明において、前記第2ハンド内に通されるハンド制御系統線が、前記ガイド部材と前記第2ハンドの筐体内に形成された保持部とに保持され、前記第2ハンドの筐体内で、前記ガイド部材の回動に追従できるように弛みを有している。
この発明によれば、第2ハンド内に通されるハンド制御系統線がガイド部材と保持部とに保持されているので、エアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線とガイド部材との間の擦れがなく、断線の要因になりうる擦れ傷の発生を防ぐことができる。
本発明のロボットによれば、エアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線が、2つのハンドの共通の回動仮想軸を含む第1連結部材の中空部を経由するので、ハンド制御系統線にねじれが生じ難く、それらの断線が起き難い。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。なお、本発明のロボットは、その技術的特徴を有する範囲において、以下の説明及び図面に限定されない。なお、「ハンド制御系統線」とは、ロボットのハンドがエアーを吸着して、ワーク把持作動をするためのエアーチューブないし、チャック機構を駆動するため配線ケーブル、また、その吸着作動確認用センサ用の信号線などの配線ケーブルをいう。また、ハンド制御系統線は、関節の作動を妨げない程度の弾力性を有する、フレキシビリティのある材質(ポリエチレン等)で構成されている。
図1は、本発明のロボットの一例を示す平面図である。図1に示すロボット50は、ハンド制御系統線としてのエアーチューブ及びケーブル処理構造を備えた回動関節構造10を備えたものであり、基台51側から、第1アーム52、第2アーム53、第3アーム11、2つのハンド12,13の順に連結されている。各アームは回動関節部54,55,56,20を介して連結されている。ハンド制御系統線の処理構造を備えた回動関節構造10は、図1中の第3アーム11と2つのハンド12,13と両者を連結する回動関節部20とからなるものに相当するものである。なお、以下においては、第3アーム11を単に「アーム11」と呼んで説明する。
図2は、回動関節構造10の一例を示す断面図であり、図3は、図2に示すA−A矢視断面図である。回動関節構造10は、アーム11と、アーム11の一端に設けられた回動関節部20と、回動関節部20に連結された2つのハンド12,13とを有している。
本発明においては、アーム11と2つのハンド12,13の構成については特に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で各種の形態をとることができる。アーム11は、図2においては、回動関節部20が設けられている側の反対側にプーリを備えたモータ(図示しない)を有していてもよいが、必ずしもその形態に限定されるものではない。また、アーム11の長さや形状についても特に限定されない。
また、2つのハンド12,13は、図2に示すように、上側の第1ハンド12と下側の第2ハンド13とからなる2段重ねのものを示しているが、アーム11の場合と同様に、本発明の趣旨の範囲で各種の形態をとることができる。例えば、回動関節部20が設けられている側の反対側に、エアーチャッキング機構を有したり、チャッキングの有無を検知するセンサを有したり、他の電気部品を有したりしてもよいし、また、ハンドの長さや形状についても特に限定されない。
回動関節部20は、アーム11と2つのハンド12、13とを連結するものであり、図2に示すように、2つのハンド12,13を同一の回動仮想軸Aを中心にしてそれぞれ独立に回動させる2つの円筒状の連結部材(第1連結部材14、第2連結部材15)と、第1連結部材14及び第2連結部材15それぞれに動力を伝達する動力伝達機構(プーリ16,17)とを有している。
第1連結部材14は、上側の第1ハンド12に連結する円筒状の中空部材であり、図2及び図3に示すように、第1ハンド12に、ハンド制御系統線21を通すことができる中空部23を有している。第1ハンド用のハンド制御系統線21は、アーム11側にエアー供給源ないし電源供給源を持ち、中空部23内を下から上に通って第1ハンド12内に至っている。この第1連結部材14は、中空部23内に位置する回動仮想軸Aを中心に回動するので、ハンド制御系統線21は、偏心や不規則なねじれを生じることなく第1ハンド12の回動に追従することができる。
さらに、第1連結部材14は、その胴部の一部が所定長さの円弧29を残して切り欠かれた切り欠き部24を有している。切り欠き部24は、中空部23内を通過するハンド制御系統線(エアーチューブ及び配線ケーブル)のうち、第2ハンド用のハンド制御系統線22を分岐して第2ハンド13内に通すための開口部である。したがって、この切り欠き部24は、第2ハンド13内の空間に対応した位置の胴部側壁が切り欠かれて形成されている。
切り欠き部24の高さHは特に限定されず、第2ハンド用のハンド制御系統線22に無理な曲げを生じさせることがない程度の高さであればよい。また、切り欠き部24の切り欠き範囲W、すなわち第1連結部材14の円周方向における切り欠き範囲Wは、第1連結部材14の強度が保持される程度の円弧29を残した範囲となるが、その強度は第1連結部材14の材質、肉厚及び前記高さH等により異なるので、それらを考慮して切り欠き範囲Wが設定される。この切り欠き範囲Wが大きいほど第1ハンド12と第2ハンド13との相対回動角度が大きくなり好ましく、本実施の形態において、第1ハンド12と第2ハンド13との最大相対回動角度は±155°である。ワーク把時作動時に、第1ハンド12が第2ハンド13の動作に対して、又は第2ハンド13が第1ハンド12の動作に対して干渉しないように動作させるには、第1ハンド12と第2ハンド13のうち一方が停止状態で、もう一方が回動するとき、第1ハンド12と第2ハンド13との間に形成される角度が少なくとも120°程度である必要があるので、回動仮想軸Aを中心とする円弧29の角度θは、少なくとも第1ハンド12と第2ハンド13との相対回動角度が±240°程度確保されるように(すなわち、切り欠き部24の切り欠き範囲Wを)設定すればよい。こうすることにより、強度を維持しつつ2つのハンド12,13が動作可能となる大きな相対角度で回動させることができる。
この第1連結部材14の下部は第1プーリ16に接合し、第1連結部材14の上部は第1ハンド12に接合している。第1プーリ16には、アーム11の基台側から延びる第1ベルト18が掛けられて、その第1ベルト18によって第1プーリ16に回動動力が伝達される。したがって、第1プーリ16の回動は、第1ハンド12を直接回動させることになる。
第2連結部材15は、下側の第2ハンド13に連結する円筒状の中空部材であり、図2及び図3に示すように、第1連結部材14の外側に設けられている。この第2連結部材15は、第1連結部材14と同様、中空部23内に位置する回動仮想軸Aを中心に回動する。この第2連結部材15の下部は第2プーリ17に接合し、第2連結部材15の上部は第2ハンド13に接合している。第2プーリ17は第1プーリ16の上に位置するように設けられ、その第2プーリ17には、アーム11の基台側から延びる第2ベルト19が掛けられて、その第2ベルト19によって第2プーリ17に回動動力が伝達される。したがって、第2プーリ17の回動は、第2ハンド13を直接回動させることになる。
第1連結部材14と第2連結部材15との間には、リング部材26が設けられている。リング部材26は、開口部である切り欠き部24を塞がない位置及び寸法で、回動自在に設けられている。このリング部材26は、第1連結部材14の外周面又は第2連結部材15の内周面に接触して移動可能であればその構成は特に限定されないが、具体的には図2に示すように、ベアリング部材31を介して設けられていることが好ましい。
図4は、ガイド部材を備えたリング部材の形態を示す平面図(A)と正面図(B)である。図2〜図4に示すように、ガイド部材25は、リング部材26に固定されたものであり、第1連結部材14の中空部23と切り欠き部24を経由したハンド制御系統線22を第2ハンド13に至らせるためのガイドとして作用する。図2及び図4において、ガイド部材25は、リング部材の一部を上縁から所定の深さで切り欠いた部位にネジ固定されているが、ガイド部材25の固定手段はそれ以外の形態であっても構わない。
ガイド部材25の形状は特に限定されないが、例えば図4に示すように、回動仮想軸Aに向かって延びるU字形状であることが好ましい。
ガイド部材25は、図3及び図4に示すように、カバー部材32を備えていてもよい。カバー部材32は、ガイド部材25の形状に対応して任意の形状とすることが好ましいが、例えばガイド部材25がU字形状である場合には、その開口側を覆う蓋状のカバー部材32を好ましく用いることができる。こうしたカバー部材32は、図4に示すように、ガイド部材25にネジ止めされ、第2ハンド13内に通されるハンド制御系統線22を上方から押しつけて前後に移動しないように保持又は固定する。これにより、エアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線22とガイド部材25との間の擦れがなく、断線の要因になりうる擦れ傷の発生を防ぐことができる。
第2ハンド13内に通されるハンド制御系統線22は、前記のように、ガイド部材25とカバー部材32とによって保持又は固定されていることが好ましいが、更に、図3に示すように、ガイド部材25を出たハンド制御系統線22が、所定の長さを余した状態、すなわち、第2ハンド13の筐体内で、ガイド部材25の回動に追従できるように弛みを有した状態で第2ハンド13内の筐体に固定されている。こうした保持又は固定は、図3に示すように、保持部としての固定部材33で行われ、例えばバンド状の固定部材を例示することができる。そして、ガイド部材25がリング部材26の回動によって回動した場合のハンド制御系統線22の振れを、カバー部材32から固定部材33までの間のみにすることができ、断線の要因になりうる擦れ傷やねじれの発生を防ぐことができる。
図5は、第1ハンドと第2ハンドとを回動させたときの状態を示す説明図である。図5(A)は、第1ハンド12と第2ハンド13とが同じ方向を向いて重なり合ったときの状態であり、図5(B)は、第1ハンド12に対して第2ハンド13が所定角度回動した状態であり、図5(C)は、第1ハンド12に対して第2ハンド13が限界まで回動した状態である。なお、リング部材26の相対位置は、第2ハンド13の筐体当接部28a,28bに当接するまで変化しないものとして説明する。
図5(B)に示すように、第1ハンド12に対して第2ハンド13を所定角度回動させると、第2ハンド13の筐体当接部28aがガイド部材25の側面に当接する。このままさらに第2ハンド13を回動させると、図5(C)に示すように、ガイド部材25の側面が切り欠き部24の端面27bに当接する位置までリング部材26が回動する。すなわち、第2ハンド13の回動限界は、ガイド部材25の側面が切り欠き部24の端面27bに当接する位置までとなり、その結果、過度の回動(本願では、「過回動」ということもある。)を抑制して、ハンド制御系統線としてのエアーチューブ及び配線ケーブルのねじれ等による断線を防ぐことができる。
また、本発明においては、ガイド部材25が回動可能なリング部材26に装着されているので、ガイド部材25が第2連結部材15に直に固定されている場合に比べて、第2ハンド13の筐体当接部28a,28b間の角度分だけ余計に回動させることができる。従って第1ハンド12と第2ハンド13との相対的な回動角をさらに増すことができる。
本発明においては、動力伝達機構は特に限定されない。図2においては、第1連結部材14及び第2連結部材15それぞれに動力を伝達するプーリ14,15を示しているが、アーム11やハンド12,13の場合と同様に、本発明の趣旨の範囲で各種の形態をとることができる。例えば、プーリ16,17に変えてギアスプロケットのような歯付き部材でもよいし、同じプーリであっても、平ベルトに対応する平プーリであっても、タイミングベルトに対応する溝付きベルトであってもよい。
さらに、本実施の形態では、ガイド部材25が、例えば、鉄又はアルミ材等の剛性のある場合であるので、第2ハンド13の筐体当接部28a,28bに当接しているが、ガイド部材25が例えば、樹脂成形の場合には強度が保てないので、第1ハンド12及び、第2ハンド13の中空部23内に位置する回動仮想軸Aを軸として対称する位置に度当たり40、41(図2参照)を設けて、ハンド12、13の回動により、この度当たり40、41同士が当接するようにし、ガイド部材25を保護するようにしてもよい。
以上説明した上述した回動関節構造10は、ハンド制御系統線としてのエアーチューブ及び配線ケーブルが2つのハンドの共通の回動仮想軸を含む第1連結部材の中空部を経由するので、エアーチューブ及び配線ケーブル等のハンド制御系統線にねじれが生じ難く、それらの断線が起き難い。さらに、過度の回動を抑制してねじれによる断線等を防ぐことができると共に、2つのハンドをより大きな相対角度で回動させることができる。その結果、ハンドの自由度を増してより自在なハンド動作を実現させることができる。
そして、回動関節構造10は、例えば図1に示す第3アーム11と2つのハンド12,13とを連結する構造体として用いることができるが、適用対象は図1の例に限定されず、各種のロボット等に適用できる。本発明の回動関節構造10を有するロボットは、エアーチューブや配線ケーブルのねじれによる断線等を心配する必要がなく、2つのハンドの相対的な回動角を拡大することができるロボットとなる。
本発明のロボットの一例を示す平面図である。 本発明のロボットに適用する回動関節構造の一例を示す断面図である。 図2に示すA−A矢視断面図である。 ガイド部材を備えたリング部材の形態を示す平面図(A)と正面図(B)である。 第1ハンドと第2ハンドとを回動させたときの状態を示す説明図である。 アーム先端の回動関節部に2つのハンドが設けられた従来のロボットの一例を示す部分拡大図である。
符号の説明
10 回動関節構造
11 アーム(第3アーム)
12 第1ハンド
13 第2ハンド
14 第1連結部材
15 第2連結部材
16 第1プーリ
17 第2プーリ
18 第1ベルト
19 第2ベルト
20 回動関節部
21,22 ハンド制御系統線(エアーチューブ及び配線ケーブル)
23 中空部
24 切り欠き部
25 ガイド部材
26 リング部材
27a,27b 切り欠き部の端面
28a,28b 筐体当接部
29 円弧
31 ベアリング部材
32 カバー部材
33 保持部(固定部材)
50 ロボット
51 基台
52 第1アーム
53 第2アーム
54,55,56 回動関節部
A 回動仮想軸
H 切り欠き部の高さ
W 切り欠き部の幅
θ 回動仮想軸Aを中点とした円弧29の角度

Claims (4)

  1. アームと、当該アームの一端に設けられた回動関節部と、当該回動関節部に2段に重ねて連結されて、同一の回動仮想軸を中心にしてそれぞれ独立に回動される第1及び第2のハンドとを有するロボットであって、
    前記回動関節部は、
    前記第1ハンドにハンド制御系統線を通すことができる中空部を有すると共に、その胴部の一部が所定長さの円弧を残して切り欠かれた切り欠き部を有し、前記第1ハンドに連結してこれを回動させる円筒状の第1連結部材と、
    前記第1連結部材の外側に設けられ、前記第2ハンドに連結してこれを回動させる円筒状の第2連結部材と、
    前記第1連結部材と前記第2連結部材との間に前記切り欠き部を塞がないように回動自在に設けられるリング部材であって、前記第1連結部材の中空部と切り欠き部を経由した第2ハンド用のハンド制御系統線を前記第2ハンドに至らせるためのガイド部材を備えたリング部材とを備え、
    前記第1連結部材が有する切り欠き部は、前記第2ハンド内の空間に対応した位置の胴部側壁が切り欠かれて形成されており、前記中空部内を通過するハンド制御系統線のうち、前記第2ハンド用のハンド制御系統線を分岐して第2ハンド内に通すための開口部をなし、
    前記ガイド部材を通る第2ハンド用のハンド制御系統線は、前記第2ハンドの筐体内で、前記ガイド部材の回動に追従できるように弛みを有して筐体内に保持されることを特徴とするロボット。
  2. 前記リング部材が、前記第1連結部材の外周面又は前記第2連結部材の内周面にベアリング部材を介して回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  3. 前記ガイド部材が、前記回動仮想軸に向かって延びるU字形状をなしており、
    前記第1ハンドに対して前記第2ハンドを所定角度回動させると、該第2ハンドが有する筐体当接部がガイド部材の側面に当接し、さらに該第2ハンドを回動させると、前記ガイド部材の側面が前記切り欠き部の端面に当接する位置まで前記リング部材が回動することを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット。
  4. 前記第2ハンド内に通されるハンド制御系統線が、前記ガイド部材と前記第2ハンドの筐体内に形成された保持部とに保持され、前記第2ハンドの筐体内で、前記ガイド部材の回動に追従できるように弛みを有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロボット。
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