JP4561217B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

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本発明は排気ガス浄化用触媒に関するものである。
エンジンの排気ガスを浄化する触媒として、リーンNOx触媒が知られている。この触媒では、排気ガスの酸素濃度が高い酸素過剰雰囲気(リーン空燃比での運転時)では排気ガス中のNOx(窒素酸化物)をBa等のNOx吸収材に吸蔵し、この吸蔵されたNOxを上記酸素濃度が低下したとき(理論空燃比付近又はリッチ空燃比での運転時)に放出させてPt等の触媒金属によりNに還元・浄化するようにされている。このNOxの還元には、排気ガス中のHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)が還元剤として利用される。従って、NOxの還元浄化と同時にHCやCOの酸化浄化が行なわれることになる。
また、このようなリーンNOx触媒においては、排気ガス中のNOのNOへの酸化にはPt等の触媒金属と、リーン燃焼時の過剰酸素が利用され、この酸化によってNOx吸収材に吸蔵され易くなっている。
また、特許文献1には、リーンNOx触媒に関し、酸素吸蔵材としてのセリアにPtなど貴金属の一部又は全部を含浸法によって担持させ、NOxの酸化反応を促進することにより、NOx吸収材のNOx吸収作用を高めることが記載されている。
特開平8−281106号公報
上述の如く、リーンNOx触媒においては、Ptがセリア等のサポート材に対して含浸法などPt溶液のサポート材への接触によって担持されているが、このPtは熱によるシンタリングを起こし、NOのNOへの酸化やNOxの還元、さらにはHCやCOの酸化の機能が低下するという問題かある。
そこで、本発明は、リーンNOx触媒における上記Ptのシンタリングを抑制し、少ないPt量でも長期間にわたって所期の触媒性能を維持できるようにすること、また、NOx吸収性能を向上させること、さらにはNOx浄化性能を向上させること等を課題とする。
本発明は、このような課題に対して、酸素吸蔵材として働くCe系複酸化物の結晶格子又は原子間にPtを配置して、該PtをCe系複酸化物の結晶子表面に露出させた状態にした。
すなわち、請求項1に係る発明は、ハニカム状担体のセル壁に、Pt及びRhの触媒金属とNOx吸収材とを含有する触媒層が形成され、エンジンが空燃比リーンで運転されて排気ガスの酸素濃度が高くなっているときに該排気ガス中のNOxを上記NOx吸収材により吸蔵し、上記酸素濃度が低下したときに上記NOx吸収材から放出されるNOxを上記触媒金属によって還元浄化する排気ガス浄化用触媒において、
上記触媒層として、積層された内外複数の触媒層を備え、
上記複数の触媒層各々が上記触媒金属及びNOx吸収材を含有し、
上記複数の触媒層のうちのセル壁側に配置された内側触媒層は、Ceが結晶格子に配置されているCe系複酸化物を含有するとともに、上記触媒金属としてPt及びRhを含有し、
上記Ptの少なくとも一部が上記Ce系複酸化物の結晶格子又は原子間に配置されて該Ce系複酸化物の結晶子表面に露出しており、
さらに、上記Ce系複酸化物には、上記触媒金属としてのPt及びRhと上記NOx吸収材とが各々を含有する溶液を該Ce系複酸化物に接触させて焼成することによって担持され、
上記複数の触媒層のうち当該セルの排気ガス流路側に配置された外側触媒層は上記触媒金属としてのRhを担持したアルミナを含有していることを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明の場合、Ce系複酸化物の結晶子表面に露出しているPtは該Ce系複酸化物の結晶格子又は原子間に配置されているため、すなわち、該Ce系複酸化物に強く結合した状態にあるため、熱によるシンタリングを起こし難く、NOx吸収材から放出されるNOxを還元浄化する性能、同時にHCやCOを酸化浄化する性能を長期間にわたって維持する上で有利になる。そうして、従来はPtのシンタリングによる性能低下を予測して当該触媒のPt使用量を多くすることがなされているが、本発明によれば、Ptのシンタリングが抑制されるから、その使用量を少なくすることができ、コスト低減に有利になる。
また、上記Ce系複酸化物が内側触媒層に含まれているから、NOx吸収及び還元浄化にさらに有利になる。すなわち、NOx吸収材は排気ガス中の硫黄分と反応して劣化するS被毒の問題があるが、内側触媒層に含まれているNOx吸収材は外側触媒層で覆われているためS被毒を生じ難い。従って、内側触媒層においては、Ce系複酸化物の結晶子表面に露出しているPtによって排気ガス中のNOがNOに効率良く酸化されるだけでなく、その酸化されたNOがNOx吸収材に確実に吸収されることになり、NOxの還元浄化に有利になる。
さらに、Pt及びRhとNOx吸収材とが近接して上記Ce系複酸化物表面に担持された状態になっているから、リーン時に排気ガス中のNOをPtによってNO に酸化しNOx吸収材に吸収させる上で有利になり、また、リッチ時にNOx吸収材から放出されるNOxが上記Ce系複酸化物表面に担持されRhによって還元され、さらに外側触媒層を通過する際に該外側触媒層のRhによって還元されるから、NOxの還元浄化性能を高める上で有利になる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記Ce系複酸化物は、Ce及びZrが結晶格子に配置されているCe−Zr複酸化物であることを特徴とする。
従って、Ce系複酸化物はその耐熱性が高いものになり、当該触媒のNOx酸化吸収性、ひいてはNOx還元浄化性能を長期間にわたって維持する上で有利になる。特に当該Ce系複酸化物をCeリッチにすると、すなわち、ZrOに対するCeOの質量比を1以上(4以下)にすると、好ましくはCeO:ZrO=3:1程度にすると、大きな酸素吸蔵量を確保しながら上記耐熱性を得る上で有利になる。
以上の各発明において、NOx吸収材としては、種々のアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素を採用することができ、その中でもBaが好ましい。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、PtがCe系複酸化物の結晶格子又は原子間に配置されてその結晶子表面に露出しているから、Ptの触媒金属としての機能を損なうことなく、該Ptの熱によるシンタリングを抑制することができ、NOxの還元浄化及びHCやCOの酸化浄化性能を長期間にわたって維持する上で有利になり、しかも、少ないPt使用量で所期の浄化性能を得ることができ、コスト低減に有利になる。また、Ptが結晶子表面に露出しているCe系複酸化物が内側触媒層に含まれているから、NOx吸収材のS被毒を生じ難い当該内側触媒層において排気ガス中のNOをNOに酸化しNOx吸収材に効率良く吸収させることができ、NOxの還元浄化にさらに有利になる。さらに、Pt及びRhとNOx吸収材とが近接してCe系複酸化物表面に担持された状態になっているから、NOxの酸化吸収性並びにNOxの還元浄化性能を高める上で有利になる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、さらに、上記Ce系複酸化物はCe−Zr複酸化物であるから耐熱性が高いものになり、当該触媒のNOx酸化吸収性、ひいてはNOx還元浄化性能を長期間にわたって維持する上で有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1には本発明に係る自動車のエンジンの排気ガス浄化用触媒1が示されている。この触媒1は、排気ガス流れ方向に貫通する多数のセル3を有する多孔質のモノリス担体(ハニカム状担体)2の各セル壁に、触媒貴金属を含有する触媒層を形成してなるものである。
図2に模式的に示すように、当該触媒1は、上記触媒層として、セル壁5に形成された内側触媒層6と、該内側触媒層6の上に重ねられた外側触媒層7とを備え、外側触媒層7が排気ガス流路を構成している。また、本発明は、図3に示すように、1層の触媒層8のみを形成する場合、或いは3層以上の触媒層を形成する場合もある。以下、実施例に係る2層構造の触媒層の具体的な構成について、比較例触媒との比較により説明する。
<実施例及び比較例の触媒> −実施例触媒の層構成−
図2に示す内側触媒層6は、触媒金属が結晶格子又は原子間に配置されたCe系複酸化物及びBa等のNOx吸収材を含有し、外側触媒層7は、耐熱性無機酸化物よりなるサポート材に担持された上記内側触媒層6のものと同種の触媒金属及び/又は別の種類の触媒金属、並びにBa等のNOx吸収材を含有する。
具体的には、内側触媒層6のCe系複酸化物の結晶格子又は原子間に配置された触媒金属はPtであり、このPtは該Ce系複酸化物の結晶子表面に露出している。また、この内側触媒層6は、別に耐熱性無機酸化物よりなるサポート材を含有するとともに、上記Ce系複酸化物の結晶格子又は原子間に配置されたPtの他にも触媒金属を含有する。上記Ce系複酸化物及びサポート材は混合されてバインダにより上記セル壁5に固定されている。
上記他の触媒金属は、上記サポート材及びCe系複酸化物に対して、当該他の触媒金属を含有する溶液を接触させて焼成することによって担持されている。上記NOx吸収材も、上記サポート材及びCe系複酸化物に対して、当該NOx吸収材を含有する溶液を接触させて焼成することによって担持されている。
上記他の触媒金属はPt及びRhであり、上記サポート材は活性アルミナであり、上記NOx吸収材としては、上記Baの他にK、Sr及びMgを含む。
一方、外側触媒層7のサポート材も活性アルミナであり、この活性アルミナにRhが担持されている。このRhを担持した活性アルミナRh/Alは、バインダによって上記内側触媒層6の上に固定されている。この活性アルミナには、さらにPt及び上記NOx吸収材が各々の溶液を接触させて焼成することによって担持されている。このNOx吸収材としては、上記Baの他にK、Sr及びMgを含む。
−Ce系複酸化物の調製法−
上記Ce系複酸化物は、Ce、Zr及びPtの各溶液を原料として共沈法により調製されている。そこで、その調製法を説明する。まず、オキシ硝酸ジルコニウム、硝酸第一セリウム、及びジニトロジアミン白金硝酸塩溶液各々の所定量と水とを混合して合計300mLとし、この混合溶液を室温で約1時間撹拌する。この混合溶液を80℃まで加熱昇温させた後、ガラス棒を用いて強く、素早く攪拌しつつ、別のビーカーに用意していた28%アンモニア水50mLを一気に加えて混合する。このアンモニア水の添加・混合は1秒以内に完了させる。アンモニア水の混合により白濁した溶液を一昼夜放置し、生成したケーキを遠心分離器にかけ、十分に水洗する。この水洗したケーキを約150℃の温度で乾燥させた後、400℃の温度に5時間保持し、次いで500℃の温度に2時間保持するという条件で焼成する。
以上により得られたCe系複酸化物はPt成分を添加して共沈法により生成されているから、Ptは、Ce及びZrと同じく当該複酸化物の結晶格子に配置され、換言すれば、当該複酸化物に強く結合した状態になる。あるいはPtは当該複酸化物の原子間に配置された状態になる。いずれにしても、Ptが複酸化物の表面及び内部において均一に分散した複酸化物となり、Ptの一部は当該複酸化物の結晶子表面に露出した状態になる。
図4はCeO:ZrO=75:25(質量比)、Pt=0.37質量%となるように調製したCe系複酸化物をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察した写真であり、同写真の丸印部分に1つの粒子(結晶子)を確認することができ、さらにこの粒子の中にPtが黒い点状になって現れていることを確認することができる。この丸印部分をEDAX(エネルギー分散型X線分析装置)により元素分析すると、Pt:Ce:Zr=0.4:68:31.6(原子%)であった。以下では、当該Ce系複酸化物をPt共沈Ce−Zr複酸化物という。
−実施例触媒の調製法−
触媒は担体に内側コート層及び外側コート層を形成し、この両コート層に対して触媒金属及びNOx吸収材を含浸担持させることによって形成する。
内側コート層の形成にあたっては、まず、活性アルミナとPt共沈Ce−Zr複酸化物とアルミナバインダとを各々担体に対して所定の担持量となるように秤量して混合し、これにイオン交換水を添加することによってスラリーを調製する。このスラリーに担体を浸漬して引き上げ、余分なスラリーを吹き飛ばす、という方法により、担体にスラリーをウォッシュコートする。次いで、これを150℃の温度で1時間乾燥し、540℃の温度で2時間焼成することによって内側コート層を形成する。なお、この乾燥条件及び焼成条件は以下の説明における「乾燥」及び「焼成」も同じである。
外側コート層の形成にあたっては、Rhを担持した活性アルミナRh/Alを蒸発乾固法、スプレードライ法等によって調製しておき、これとアルミナバインダとを担体に対して所定の担持量となるように秤量して混合し、これにイオン交換水を添加することによってスラリーを調製する。このスラリーを内側コート層が形成されている担体にウォッシュコートし、乾燥及び焼成を行なうことによって外側コート層を形成する。
そうして、ジニトロジアミン白金硝酸塩水溶液と、酢酸ロジウム水溶液と、酢酸バリウム水溶液と、酢酸カリウム水溶液と、酢酸ストロンチウム水溶液と、酢酸マグネシウム水溶液とを、各々が担体に対して所定の担持量となるように秤量し混合してなる混合溶液を調製し、この混合溶液を上記担体の内側及び外側コート層に含浸させ、乾燥及び焼成を行なう。得られる触媒の不純物量は1%未満となるようにする。
−比較例触媒−
比較例触媒は、実施例触媒と同じく図2に示す2層構造において、上記Ptを結晶格子又は原子間に配置したPt共沈Ce−Zr複酸化物に代えて、Ce及びZrを含有するCe−Zr複酸化物にPtを蒸発乾固によって担持させたPt乾固Ce−Zr複酸化物を採用したものであり、他の構成は実施例触媒と同じである。
<触媒の評価>
−供試触媒−
上述の調製法によって実施例触媒及び比較例触媒を調製した。実施例触媒の各成分の担持量(担体1Lあたりの担持量のこと。以下、同じ。)は表1の通りである。なお、内側触媒層欄の括弧書きはPt共沈Ce−Zr複酸化物によるPt担持量であり、外側触媒層欄の括弧書きはRh/AlによるRh担持量である。比較例触媒は、実施例触媒のPt共沈Ce−Zr複酸化物がPt乾固Ce−Zr複酸化物に代わるだけで、各成分の担持量は実施例触媒と同じである。担体はコージェライト製のハニカム担体である。
−リーンNOx 浄化率の測定−
各触媒について、900℃で24時間のエージング処理を大気雰囲気において行なった。そして、各触媒を固定床流通式反応評価装置に取り付け、空燃比リーンの模擬排気ガス(ガス組成A)を60秒間流し、次にガス組成を空燃比リッチの模擬排気ガス(ガス組成B)に切り換えてこれを60秒間流す、というサイクルを5回繰り返した後、ガス組成を空燃比リーン(ガス組成A)に切り換え、この切り換え時点から60秒間のNOx浄化率(リーンNOx 浄化率)を測定した。ガス組成は表2に示す通りであり、また、空間速度SVは25000h−1とした。触媒入口ガス温度については250℃〜500℃の範囲で設定した。結果は図5に示す。
−リッチHC浄化率の測定−
各触媒について、900℃で24時間のエージング処理を大気雰囲気において行なった。そして、各触媒を固定床流通式反応評価装置に取り付け、空燃比リーンの模擬排気ガス(ガス組成A)を60秒間流し、次にガス組成を空燃比リッチの模擬排気ガス(ガス組成B)に切り換えてこれを60秒間流す、というサイクルを5回繰り返した。この5回目のサイクルの空燃比リッチの模擬排気ガス(ガス組成B)での60秒間のHC浄化率(リッチHC浄化率)を測定した。触媒温度、模擬排気ガス温度及び空間速度の各条件はリーンNOx浄化率の測定方法の場合と同一とした。また、ガス組成についても表2に示す通りとした。結果は図6に示す。
図5に示すリーンNOx浄化率は、実施例触媒の方が比較例触媒よりも高くなっており、Pt共沈Ce−Zr複酸化物、すなわち、Ptが結晶格子又は原子間に配置されて結晶子表面に露出したCe系複酸化物を採用すると、空燃比リーンでのNOx吸収材によるNOx吸収性が高くなることがわかる。また、図6に示すリッチHC浄化率に関しても、実施例触媒の方が比較例触媒よりも高くなっており、Pt共沈Ce−Zr複酸化物のPtがエージング後もHCの酸化に有効に働き、従って、空燃比リッチ時にNOx吸収材から放出されるNOxの還元浄化に有効に働いていることがわかる。
このように実施例触媒のNOx浄化性能が高くなっているのは、Pt共沈Ce−Zr複酸化物のPtのエージングによるシンタリングが抑制されたためと認められる。図7は実施例触媒に係るPt共沈Ce−Zr複酸化物及び比較例触媒に係るPt乾固Ce−Zr複酸化物について、大気雰囲気で900℃の温度に24時間保持するエージングを施した後に、XRD(X線回折装置)によるPtのピークを調べた結果を示す。比較例では39.7°付近にPtのピークが現れているが、実施例ではそれが現れておらず、Ptのシンタリングが抑制されていることがわかる。
なお、本発明は、リーンバーンガソリンエンジンの排気ガスに限らず、ディーゼルエンジンの排気ガスの浄化にも採用することができる。
本発明の実施形態に係る排気ガス浄化用触媒の斜視図である。 同触媒の一部を拡大して示す断面図である。 同触媒の他の例を一部拡大して示す断面図である。 Pt供沈Ce−Zr複酸化物のTEM写真である。 実施例触媒及び比較例触媒のリーンNOx浄化率を示すグラフ図である。 実施例触媒及び比較例触媒のリッチHCx浄化率を示すグラフ図である。 実施例及び比較例各々の複酸化物のXRDによるPtピークを観察したチャート図である。
1 排気ガス浄化用触媒
2 ハニカム状担体
3 セル
5 セル壁
6 内側触媒層
7 外側触媒層
8 触媒層

Claims (2)

  1. ハニカム状担体のセル壁に、Pt及びRhの触媒金属とNOx吸収材とを含有する触媒層が形成され、エンジンが空燃比リーンで運転されて排気ガスの酸素濃度が高くなっているときに該排気ガス中のNOxを上記NOx吸収材により吸蔵し、上記酸素濃度が低下したときに上記NOx吸収材から放出されるNOxを上記触媒金属によって還元浄化する排気ガス浄化用触媒において、
    上記触媒層として、積層された内外複数の触媒層を備え、
    上記複数の触媒層各々が上記触媒金属及びNOx吸収材を含有し、
    上記複数の触媒層のうちのセル壁側に配置された内側触媒層は、Ceが結晶格子に配置されているCe系複酸化物を含有するとともに、上記触媒金属としてPt及びRhを含有し、
    上記Ptの少なくとも一部が上記Ce系複酸化物の結晶格子又は原子間に配置されて該Ce系複酸化物の結晶子表面に露出しており、
    さらに、上記Ce系複酸化物には、上記触媒金属としてのPt及びRhと上記NOx吸収材とが各々を含有する溶液を該Ce系複酸化物に接触させて焼成することによって担持され、
    上記複数の触媒層のうち当該セルの排気ガス流路側に配置された外側触媒層は上記触媒金属としてのRhを担持したアルミナを含有していることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    上記Ce系複酸化物は、Ce及びZrが結晶格子に配置されているCe−Zr複酸化物であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
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