JP4559941B2 - ラッチ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ラッチとラッチ受けとからなり、引き出しの側面にラッチ受けを、この引き出しの側面に向き合う本体の内面にラッチを取り付けて、地震によってかかる引き出しを移動させる大きさの振動が作用されたときに両者を掛合させてこの移動を阻止するラッチ装置の改良に関する。
地震に見舞われたときに、家具や什器の開き戸の開き出しを阻止する技術として特許文献1に示されるロック装置がある。このロック装置にあっては、開き戸の上部に被掛止部材を設けると共に、開き戸によって前面開口を閉塞される戸棚の開口側の上面にロック装置本体を設けている。そして、振動が作用されるとロック装置本体のロック部材が上方に突出して被掛止部材に引っかかり開き戸の地震時の開放を阻止するようになっている。
しかるに、かかるロック装置は、地震時の引き出しの突き出しを阻止する用途にはその構造上用い得ない。引き出しのこうした突き出しを阻止するためには、引き出しの側面と引き出しを納める本体の内面とにこうした機能を持った装置を設けることが最も合理的であるが、両面の間にはスペースを確保し難いところである。また、この種のロック装置にあっては、引き出しを突き出させるような振動が作用されたときには直ちにこれを阻止するように反応良く動作することが求められるところである。
特開2004−156439号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、地震による振動の作用を契機に直ちに動作して、この振動による引き出しの突き出しを適切に阻止し得るラッチ装置を提供する点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、ラッチ装置を、以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとした。
(1)ラッチと水平方向を板厚方向とするように配されるラッチ受けとからなり、引き出しの側面にラッチ受けを、この引き出しの側面に向き合う本体の内面にラッチを取り付けて、地震によって引き出しを移動させる大きさの振動が作用されたときに両者を掛合させてこの移動を阻止するラッチ装置であって、
(2)ラッチは、
水平方向を厚さ方向とするように配されるプレート状をなすベースと、
このベースに、前記振動が作用されたときに、引き出しの移動方向に転動可能に支持された水平方向を厚さ方向とするように配される円板状をなすウエイトと、
水平方向を厚さ方向とするように配されるプレート状をなすと共に、一端側をウエイトへの接触部とし、この接触部を介して基準位置から転動されるウエイトに押されて移動される従動パーツと、
水平方向を厚さ方向とするように配されるプレート状をなし、一端側を鉛直軸によってベースに回動可能に組み付けられると共に、他端側をラッチ受けへの掛合端とする回動パーツとを備えており、
(3)従動パーツの前記移動によって回動パーツが掛合端をラッチ受けに掛合させる掛合位置に回動されるように両パーツが組み合わされている。
かかる構成によれば、前記振動が作用したときには、この振動によって引き出しの前方にウエイトが移動したときにも、引き出しの後方にウエイトが移動したときにも、回動パーツを掛合端を掛合位置に位置づける位置まで回動させて、この振動によって本体から引き出しが突き出される事態を防止することができる。回動パーツは、ウエイトの転動を契機として、鉛直軸を中心とした回動によって掛合端を掛合位置に移動させことから、この移動にあたっての接触抵抗は最小とされ、また、わずかに従動パーツが移動された場合でも掛合端を大きく側方に突き出させることができ、前記振動が作用されたときには反応良くラッチをラッチ受けに掛合させて引き出しの突き出しを阻止することができる。
前記回動パーツに連動腕を、
従動パーツにウエイトが基準位置にあるこの従動パーツの未移動状態においてこの連動腕を側方から納める凹所を形成させておくと共に、
この凹所における従動パーツの移動方向にある側壁を、傾斜状をなすように構成させておくこともある。
このようにした場合、未移動状態からウエイトの転動によって従動パーツが移動されたときは凹所の側壁によって棒状体を押しこれにより回動パーツを掛合位置に回動させることができる。
前記ウエイトが基準位置から転動されると従動パーツが引き出しの移動方向に移動されるようにしておくときには、従動パーツに形成されている凹所の前後側壁をそれぞれ傾斜状をなすように構成させておく。
前記従動パーツを、中間部でベースに回動可能に組み付けられ、この中間部を挟んだ一方側を接触部とし、他方側に凹所を有し、かつ、転動されるウエイトによって接触部を押されると他方側を上方に移動させるように構成させておくときには、凹所の下側壁を傾斜状をなすように構成させておく。
前記ベースに、上方を向いたウエイトの転動面を形成させておくと共に、この転動面における基準位置においてウエイトの下端が接する箇所を挟んだ両側がそれぞれ、この箇所から離れるに従って次第に高まる傾斜を持つように構成させておくこともある。
このようにした場合、前記振動によって引き出しの前側にウエイトが移動されたときのみならず、引き出しの後側にウエイトが移動されたときも、こうした振動が作用されなくなったとき、つまり、地震が止んだときには、ウエイトを基準位置に移動復帰させることができ、これによって、従動パーツを未移動位置に移動復帰させると共に、掛合端をラッチ受けへの掛合位置に位置づけさせている回動パーツを、その掛合端を非掛合位置に位置づけさせる振動作用前の位置に回動復帰させるようにすることができる。
前記回動パーツの回動組み付け箇所近傍に、回動パーツの掛合位置に向けた回動に伴ってベースに設けた受け突起に乗り上げる乗り上げ突起が形成されていると共に、
両突起における前記乗り上げ時の接触部を、両突起の双方又は一方において傾斜面として構成させておくこともある。
このようにした場合、前記振動によって基準位置からウエイトが転動され従動パーツが移動され掛合位置まで回動パーツが回動されてラッチ受けにその掛合端が掛合された状態から、地震が止んだときには、前記乗り上げ突起の傾斜によって受け突起からこの乗り上げ突起が降りるように回動パーツを動かすことができ、これにより地震が止んでウエイトが基準位置に転動復帰され従動パーツが未移動位置に復帰したときには、回動パーツを非掛合位置までいわば自動的に回動復帰させるようにすることができる。
前記ラッチ受けが、回動パーツの掛合端への掛合面を、引き出しの移動方向において隣り合う掛合面との間に間隔を開けて、複数箇所に備えるように構成させておくこともある。
このようにした場合、前記振動の作用によって、もっとも前方に位置される掛合面に掛合端が掛合するよりも先に引き出しが前方に移動又は相対的に移動してしまっても、それよりも後方に位置される掛合面に掛合端を掛合させてそれ以上の引き出しの突き出しを阻止することができる。
この発明にかかるラッチ装置は、地震による振動の作用によって引き出しの移動方向へのウエイトの転動により回動パーツを鉛直軸を中心として掛合位置まで回動させてこの引き出しの突き出しを阻止するようになっており、引き出しの側面とこの側面に向き合う本体の内面に備え付けることができると共に、回動パーツの動作を接触抵抗少なくなさしめることができ、かかる振動の作用を契機に直ちに動作してこの振動による引き出しの突き出しを適切に阻止する。
以下、図1ないし図31に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1は、ウエイト11が基準位置にあるときのラッチ1の様子をこれを構成するカバー102を破断して正面から見て示しており、また、図2はこのときの引き出しTの側面Taと本体Fの内面Faとを想像線で表してラッチ1とラッチ受け2を平断面の状態で示している。図3は、ウエイト11が基準位置から振動により前方に移動したときのラッチ1の様子をこれを構成するカバー102を破断して正面から見て示しており、また、図4はこのときの引き出しTの側面Taと本体Fの内面Faとを想像線で表してラッチ1とラッチ受け2を平断面の状態で示している。また、図5は、ウエイト11が基準位置から振動により後方に移動したときのラッチ1の様子をこれを構成するカバー102を破断して正面から見て示している。
また、図6〜図10は、ラッチ1を構成するカバー102を、図11〜図13は、ラッチ1を構成するベース10を、図14〜図17は、ラッチ1を構成する回動パーツ13を、図18〜図20は、ラッチ1を構成する従動パーツ12を、図21および図22は、ラッチ1を構成するウエイト11を、図23〜図25は、ラッチ受け2を、それぞれ示している。また、図26および図27は、ラッチ受け2の変更例を示している。また、図28は、ラッチ1を構成する回動パーツ13とカバー102との回動組み付け箇所を両者を分離した状態として示している。
また、図29〜図31は、ラッチ1の従動パーツ12の構成の変更例を示しており、図29は、ウエイト11が基準位置にあるときの様子を、図30は、ウエイト11が基準位置から振動により前方に移動したときの様子を、図31は、ウエイト11が基準位置から振動により前方に後方したときの様子を、これを構成するカバー102を破断して正面から見て示している。
この実施の形態にかかるラッチ1装置は、ラッチ1とラッチ受け2とからなり、引き出しTの側面Taにラッチ受け2を、この引き出しTの側面Taに向き合う本体Fの内面Faにラッチ1を取り付けて、地震によってかかる引き出しTを移動させる大きさの振動が作用されたときに両者を掛合させてこの移動を阻止するものである。
本体Fとしては、引き出しTを備えた各種の家具や什器など、例えばシステムキッチン本体や収納キャビネット本体などが予定される。
引き出しTは、これらの本体Fにおける引き出し収納部に出し入れ可能に組み合わされるものが予定される。
前記引き出しTの側面Taは、引き出しTの移動方向x、つまり、出し入れ方向に沿った向きにある引き出しTの右外側面あるいは左外側面を意味する。これに向き合う本体Fの内面Faは、引き出し収納部を構成する本体Fの縦向きの内面を意味する。
かかるラッチ1装置は、典型的には、本体Fの引き出し収納部の下部左右に備えられた前後方向に延びるレールに、引き出しTの底部の左右をそれぞれ摺動可能に支持されて、この引き出し収納部内に出し入れ可能に納められる引き出しTが前記振動の作用時にこの引き出しTから突き出してしまうことを防ぐように用いられる。
かかるラッチ1装置を構成するラッチ1は、ベース10と、ウエイト11と、従動パーツ12と、回動パーツ13とを備えている。図示の例では、これらはいずれも水平方向を厚さ方向とするようにそれぞれ配される。すなわち、ベース10、従動パーツ12および回動パーツ13はプレート状をなし、ウエイト11は円板状をなすように構成されている。
また、かかるラッチ1装置を構成するラッチ受け2は、水平方向を板厚方向とするように配される構成となっている。
これにより、かかるラッチ1装置は、引き出しTの側面Taと本体Fの内面Faとの間に格別のスペースを要することなく、これらに予め、あるいは、事後的に容易に備え付けさせることができる特長を有している。
ラッチ1を構成するベース10は、図示の例では、基板101とカバー102とから構成されている。ウエイト11は基板101の一面側に支持され、回動パーツ13はカバー102に組み付けられている。従動パーツ12は基板101の一面側を覆うようにこの基板101に組み合わされるカバー102によって基板101とカバー102との間で挟み込み状に支持されている。
図示の例では、基板101は、引き出しTの移動方向xに長い板状体を主体として構成されている。板状体の各辺にはそれぞれ、板状体の一面側において、これらの辺全体に亘る立ち上がり部101aが形成されており、この立ち上がり部101aによってカバー102との組み合わせ時に基板101とカバー102との間に前記ウエイト11などを納める空間が形成されるようにしてある。
また、図示の例では、カバー102は、かかる基板101の外郭形状に倣った組み込み部102aを有すると共に、この組み込み部102aの前後に取り付け用耳部102bを有している。そして、図示の例では、このカバー102の組み込み部102aに基板101をはめ込んでこのカバー102によって基板101の一面側を塞いだ状態から、取り付け用耳部102bに開設されたネジの入れ込み穴102cを通じてネジを本体Fの内面Faにネジ付けることによって、基板101の他面をこの内面に密着させた状態でラッチ1を本体Fに取り付けるようになっている。
カバー102の一端側、図示の例では、前側には、引き出しTの移動方向xに長辺を沿わせるように形成された窓穴102dが形成されている。そして、この例では、かかる窓穴102dを塞ぐようにこのカバー102に回動パーツ13が組み合わされるようになっている。基板101におけるこのカバー102の窓穴102dに相対する箇所は欠切部101bとされている。
ウエイト11は、前記振動が作用されたときに、引き出しTの移動方向xに転動可能にかかるベース10に支持されている。図示の例では、ウエイト11は、ベース10の基板101の下辺のやや上方において、基板101の一面側に形成された引き出しTの移動方向xに長く続くリブ101cの上方を向いた突き出し面に、下端を接しさせてこの基板101に支持されている。すなわち、図示の例では、かかるリブ101cの突き出し面がウエイト11の転動面101dとして機能するようになっている。
前記転動面101dにおける、基準位置(前記振動が作用されないときにウエイト11が位置される位置/図1の位置)においてウエイト11の下端が接する箇所を挟んだ両側はそれぞれ、この箇所から離れるに従って次第に高まる傾斜を持っている。
これによりこの例にあっては、前記振動によって引き出しTの前側にウエイト11が移動されたときのみならず、引き出しTの後側にウエイト11が移動されたときも、こうした振動が作用されなくなったとき、つまり、地震が止んだときには、ウエイト11を基準位置に移動復帰させることができ、これによって、従動パーツ12を未移動位置(図1の位置)に移動復帰させると共に、掛合端132をラッチ受け2への掛合位置(図4の位置)に位置づけさせている回動パーツ13を、その掛合端132を非掛合位置(図2の位置)に位置づけさせる振動作用前の位置に回動復帰させることができるようになっている。
従動パーツ12は、一端側をウエイト11への接触部121とし、この接触部121を介して基準位置から転動されるウエイト11に押されて移動させるように構成されている。
図示の例では、かかる従動パーツ12の接触部121には、円板状をなすウエイト11の略下半分を納める半円弧状欠切部121aが形成されている。この半円弧状欠切部121aは、上方において開放されている。この接触部121におけるベース10の基板101の一面に向き合う箇所には、この基板101の前記リブ101cとこの基板101の下辺の立ち上がり部101aとの間に入り込む下側リブ121bが設けられていると共に、半円弧状欠切部121aの入り口側を挟んだ両側部にはそれぞれ上側リブ121cが設けられており、従動パーツ12はこの上側リブ121cと下側リブ121bを基板101の一面に接しさせてウエイト11の転動によって引き出しTの移動方向xに移動されるようになっている。すなわち、図示の例では、ウエイト11は、その一面側において基板101の転動面101dに下端を接しさせると共に、その他面側において半円弧状欠切部121a内の従動パーツ12の肉厚面にその外周面を接しさせるようになっている。
また、図示の例では、従動パーツ12は、引き出しTの移動方向xに長く延びる腕部122をかかる接触部121から前方に向けて突き出すように備えている。この腕部122は、基板101の欠切部101bの下方に入り込んでいる。
図示の例では、従動パーツ12は、基板101の欠切部101bを巡る前辺を縁取る立ち上がり部101aに接触部121の前辺を突き当てる前進位置と、基板101の後辺を縁取る立ち上がり部101aに接触部121の後辺を突き当てる後退位置との間に亘る引き出しTの移動方向xに沿った移動ができるようになっている。
回動パーツ13は、一端側を鉛直軸131によってベース10に回動可能に組み付けられると共に、他端側をラッチ受け2への掛合端132とするように構成されている。
図示の例では、かかる回動パーツ13は、ベース10のカバー102の窓穴102dの形状に倣った引き出しTの移動方向xに長辺を沿わせた略長方形の板状体として構成されている。そして、図示の例では、回動パーツ13は、その一方の短辺部、図示の例では、前側に位置される短辺部において、窓穴102d内から後側に位置される短辺部を突き出さない非掛合位置と窓穴102d内から後側に位置される短辺部を突き出す掛合位置との間での回動可能に、このカバー102に組み付けられている。
具体的には、図示の例にあっては、カバー102の窓穴102dを縁取る立ち上がり部102eに、カバー102の窓穴102dの前辺と上辺との接し合う上隅部近傍の上辺の前端位置、カバー102の窓穴102dの前辺と下辺との接し合う下隅部近傍の下辺の前端位置において、鉛直方向に貫通した軸穴102fが形成されていると共に、回動パーツ13の前側に位置される短辺部に、この回動パーツ13の上部から下部に亘る軸穴133が形成されており、カバー102の軸穴に回動パーツ13の軸穴を整合させた状態から両軸穴102f、133に鉛直軸131となるシャフト131aを入れ込ませることにより、カバー102に回動パーツ13が回動可能に組み付けられている。
図示の例では、かかる回動パーツ13の回動組み付け箇所近傍に、回動パーツ13の掛合位置に向けた回動に伴ってベース10に設けた受け突起102gに乗り上げる乗り上げ突起134が形成されていると共に、
両突起における前記乗り上げ時の接触部のうち、乗り上げ突起134の接触部が傾斜面134aとなっている。
具体的には、図示の例にあっては、回動パーツ13の下部における軸穴133の穴口部であってその直径方向両側にそれぞれ下方に向けて突き出す乗り上げ突起134が設けられていると共に、カバー102の下隅部近傍の軸穴102fの窓穴102dに臨む穴口部であってその直径方向両側にそれぞれ上方に向けて突き出す受け突起102gが設けられている。そして、前記非掛合位置から掛合位置に回動パーツ13が回動されると受け突起102gに傾斜面134aとなっている乗り上げ突起134の接触部を押し付けながら回動パーツ13がわずかに鉛直軸131に沿って上方に持ち上げられるようになっている。
これにより、図示の例にあっては、前記振動によって基準位置からウエイト11が転動され従動パーツ12が移動され掛合位置まで回動パーツ13が回動されてラッチ受け2にその掛合端132が掛合された状態から、地震が止んだときには、前記乗り上げ突起134の傾斜によって受け突起102gからこの乗り上げ突起134が降りるように回動パーツ13を動かすことができ、これにより地震が止んでウエイト11が基準位置に転動復帰され従動パーツ12が未移動位置に復帰したときには、回動パーツ13を非掛合位置までいわば自動的に回動復帰させることができるようになっている。
そして、かかるラッチ1装置にあっては、従動パーツ12の前記移動によって回動パーツ13が掛合端132をラッチ受け2に掛合させる掛合位置に回動されるようになっている。
図示の例にあっては、回動パーツ13に連動腕135が設けられ、
従動パーツ12にウエイト11が基準位置にあるこの従動パーツ12の未移動状態においてこの連動腕135を側方から納める凹所122aが形成されていると共に、
この凹所122aにおける従動パーツ12の移動方向にある側壁122bが、傾斜状をなすように構成されている。
具体的には、ウエイト11が基準位置から転動されると従動パーツ12が引き出しTの移動方向xに移動されるようになっていると共に、
従動パーツ12に形成されている凹所122aの前後側壁122b、122bがそれぞれ傾斜状をなすように構成されている。
図示の例にあっては、回動パーツ13に、この回動パーツ13の下側の長辺の中間部に上端を一体に連接させて下方に突き出す棒状体135aが備えられていると共に、カバー102の窓穴102dの下方にはこの棒状体135aが納まる溝状欠切部102hが窓穴102dに連通して形成されている。さらに、ベース10の欠切部101bに臨んだ立ち上がり部101aの一部にもカバー102との組み合わせ状態においてこのカバー102の溝状欠切部102hに連通する棒状体135aの通し部101eが形成されている。一方、従動パーツ12の腕部122には、カバー102の内面に向けられた側と上方とにおいてそれぞれ開放された凹所122aが形成されている。そして、従動パーツ12の未移動状態において、溝状欠切部102hにこの凹所122aがベース10内において連通して前記棒状体135aがこの凹所122aに抵抗なく納まっていると共に、従動パーツ12が引き出しTの移動方向xにおいて前方又は後方のどちらに移動されても凹所122aの側壁122bが棒状体135aを押しこれにより回動パーツ13が掛合位置に向けて掛合されるようになっている。すなわち、この例にあっては、かかる棒状体135aが前記連動腕135として機能するようになっている。
一方、ラッチ受け2は、引き出しTの移動方向xに長い長方形の板状をなすように構成されており、その一面を引き出しTの側面Taに密着させた状態で、引き出しTに止着されるようになっている。図示の例では、このラッチ受け2の後端に回動パーツ13が納まる大きさの窪み20が形成されていると共に、この窪み20によってラッチ受け2の後端に前方を向いた掛合面21が形成されている。前記振動によって回動パーツ13が掛合位置に回動されるとその掛合端132は前記窪み20に入り込みこの掛合面21の前方に掛合端132が位置されるようになっている。
なお、図示の例では、前記窪み20の前側は窪み20の底から前方に向かうに連れて次第に高まる傾斜面22となっている。
図26および図27は、ラッチ受け2に、回動パーツ13の掛合端132への掛合面21を、引き出しTの移動方向xにおいて隣り合う掛合面21との間に間隔を開けて、複数箇所に備えさせた例を示している。この例にあっては、ラッチ受け2は、窪み20を引き出しTの移動方向xにおいて隣り合う窪み20との間に間隔を開けて複数箇所に備えている。それぞれの窪み20は前方に向いた掛合面21と窪み20の底から前方に向かうに連れて次第に高まる傾斜面22を有している。
これにより、この実施の形態にあっては、前記振動の作用によって、もっとも前方に位置される掛合面21に掛合端132が掛合するよりも先に引き出しTが前方に移動又は相対的に移動してしまっても、それよりも後方に位置される掛合面21に掛合端132を掛合させてそれ以上の引き出しTの突き出しを阻止することができる。
また、前記振動の作用がなくなったときは、窪み20の傾斜面22によって、一つの窪み20の掛合面21の前方に掛合端132が入り込んでいるときでも、引き出しTを押し込むことにより回動パーツ13を非掛合位置に押し戻して、地震が止んだ後の引き出しTの通常の使用をこうしたときでも妨げることがないようになっている。
この実施の形態にかかるラッチ1装置にあっては、前記振動が作用したときには、この振動によって引き出しTの前方にウエイト11が移動したときにも、引き出しTの後方にウエイト11が移動したときにも、回動パーツ13を掛合端132を掛合位置に位置づける位置まで回動させて、この振動によって本体Fから引き出しTが突き出される事態を防止することができる。回動パーツ13は、ウエイト11の転動を契機として、鉛直軸131を中心とした回動によって掛合端132を掛合位置に移動させことから、この移動にあたっての接触抵抗は最小とされ、また、わずかに従動パーツ12が移動された場合でも掛合端132を大きく側方に突き出させることができ、前記振動が作用されたときには反応良くラッチ1をラッチ受け2に掛合させて引き出しTの突き出しを阻止することができる。
図29ないし図31は、従動パーツ12が、中間部123でベース10に回動可能に組み付けられ、この中間部123を挟んだ一方側を接触部121とし、他方側に凹所122aを有すると共に、転動されるウエイト11によって接触部121を押されると他方側を上方に移動させるように構成されており、そして、この凹所122aの下側壁122cが傾斜状をなすように構成されている例を示している。
この例では、従動パーツ12は引き出しTの移動方向xに長い棒状をなすように構成されている。この従動パーツ12はその中間部123に形成された軸穴123aにカバー102に設けた引き出しTの移動方向xに直交する向きに長い水平軸102iを入れ込んで、接触部121側が下方に押されると他方側を上方に持ち上げるように組み合わされている。接触部121の中間部123にはウエイト11の下端の納まる弧状の窪み121dが形成されており、ウエイト11が基準位置にあるとき、転動面101dを持ったリブ101cのこの転動面101dに下端を支持されているウエイト11はこのリブ101cの側方においてその下端を同時にこの窪み121dにも納めている。また、従動パーツ12の重心はその他方側に偏っており、ウエイト11が基準位置にあるときは従動パーツ12の他方側はその下部が基板101の下辺の立ち上がり部101aの内面に接する未移動位置にある。(図29)従動パーツ12の他方側におけるカバー102の内面に向き合った側には、上方と前方において開放された凹所122aが形成されている。
そして、従動パーツ12の未移動状態において、溝状欠切部102hにこの凹所122aの上部がベース10内において連通して前記棒状体135a、すなわち、連動腕135がこの凹所122aの上部に抵抗なく納まっていると共に、ウエイト11の転動によって従動パーツ12の他端側が上方に移動されると凹所122aの下側壁122cが棒状体135aを押しこれにより回動パーツ13が掛合位置に向けて掛合されるようになっている。(図30、図31)
また、この例にあっては、前記従動パーツ12の重心が他端側にあり、従動パーツ12の接触部121が常時ウエイト11の下端に接するようになっている。これにより、この実施の形態にあっては、前記振動の作用により基準位置から少しでもウエイト11が前方または後方のどちらに移動しても直ちに従動パーツ12の他端側を上方に回動させて回動パーツ13を掛合端132を掛合位置に置く位置まで回動させることができると共に、地震が止んでこの振動の作用がなくなってウエイト11が基準位置に復帰したときには押し上げられていた従動パーツ12の他端側を下方に戻し、従って、凹所122aの下側壁122cによって掛合端132を掛合位置に位置づけさせられていた回動パーツ13を非掛合位置に復帰回動させることができる。
ラッチ1の要部破断正面図 ラッチ1の要部破断平面図 ラッチ1の要部破断正面図 ラッチ1の要部破断平面図 ラッチ1の要部破断正面図 カバー102の正面図 図6におけるA−A線断面図 図6におけるB−B線断面図 カバー102の背面図 同平面図 ベース10の正面図 同平面図 図11におけるC−C線断面図 回動パーツ13の正面図 同平面図 同底面図 同左側面図 従動パーツ12の正面図 同平面図 同左側面図 ウエイト11の正面図 同平面図 ラッチ受け2の正面図 同平面図 同右側面図 ラッチ受け2の変更例の正面図 図26におけるD−D線断面図 ラッチ1の要部の分離斜視図 ラッチ1の変更例を示す要部破断正面図 ラッチ1の変更例を示す要部破断正面図 ラッチ1の変更例を示す要部破断正面図
符号の説明
T 引き出し
Ta 側面
F 本体
Fa 内面
1 ラッチ
10 ベース
11 ウエイト
12 従動パーツ
121 接触部
13 回動パーツ
131 鉛直軸
132 掛合端
2 ラッチ受け

Claims (7)

  1. ラッチと水平方向を板厚方向とするように配されるラッチ受けとからなり、引き出しの側面にラッチ受けを、この引き出しの側面に向き合う本体の内面にラッチを取り付けて、地震によって引き出しを移動させる大きさの振動が作用されたときに両者を掛合させてこの移動を阻止するラッチ装置であって、
    ラッチは、
    水平方向を厚さ方向とするように配されるプレート状をなすベースと、
    このベースに、前記振動が作用されたときに、引き出しの移動方向に転動可能に支持された水平方向を厚さ方向とするように配される円板状をなすウエイトと、
    水平方向を厚さ方向とするように配されるプレート状をなすと共に、一端側をウエイトへの接触部とし、この接触部を介して基準位置から転動されるウエイトに押されて移動される従動パーツと、
    水平方向を厚さ方向とするように配されるプレート状をなし、一端側を鉛直軸によってベースに回動可能に組み付けられると共に、他端側をラッチ受けへの掛合端とする回動パーツとを備えており、
    従動パーツの前記移動によって回動パーツが掛合端をラッチ受けに掛合させる掛合位置に回動されるように両パーツが組み合わされていることを特徴とするラッチ装置。
  2. 回動パーツに連動腕が、
    従動パーツにウエイトが基準位置にあるこの従動パーツの未移動状態においてこの連動腕を側方から納める凹所が形成されていると共に、
    この凹所における従動パーツの移動方向にある側壁が、傾斜状をなすように構成されていることを特徴とする請求項1記載のラッチ装置。
  3. ウエイトが基準位置から転動されると従動パーツが引き出しの移動方向に移動されるようになっていると共に、
    従動パーツに形成されている凹所の前後側壁がそれぞれ傾斜状をなすように構成されていることを特徴とする請求項2記載のラッチ装置。
  4. 従動パーツが、中間部でベースに回動可能に組み付けられ、この中間部を挟んだ一方側を接触部とし、他方側に凹所を有し、かつ、転動されるウエイトによって接触部を押されると他方側を上方に移動させるように構成されていると共に、
    凹所の下側壁が傾斜状をなすように構成されていることを特徴とする請求項2記載のラッチ装置。
  5. ベースに、上方を向いたウエイトの転動面が形成されていると共に、
    この転動面における基準位置においてウエイトの下端が接する箇所を挟んだ両側がそれぞれ、この箇所から離れるに従って次第に高まる傾斜を持っていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のラッチ装置。
  6. 回動パーツの回動組み付け箇所近傍に、回動パーツの掛合位置に向けた回動に伴ってベースに設けた受け突起に乗り上げる乗り上げ突起が形成されていると共に、
    両突起における前記乗り上げ時の接触部が、両突起の双方又は一方において傾斜面となっていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のラッチ装置。
  7. ラッチ受けが、回動パーツの掛合端への掛合面を、引き出しの移動方向において隣り合う掛合面との間に間隔を開けて、複数箇所に備えていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のラッチ装置。
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