JP6084449B2 - ラッチ装置 - Google Patents

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この発明は、所定の大きさの振動作用時に、この振動に起因した扉や引き出しなどの可動側の移動を抑止するために用いられるラッチ装置の改良に関する。
地震などによって所定の大きさの振動が作用された場合に、それに起因した開き戸の移動を阻止するラッチとして特許文献1に示されるものがある。
かかるラッチは、前記振動の作用時に、戸棚本体に備えられたフック具のフック手段が前記振動により移動される球体に押されて水平軸を中心にその掛合端を上方に持ち上げ、閉じ位置にある前記開き戸に備えられた引掛具にこの掛合端を掛合させるようになっている。
しかるに、かかるラッチでは、フック手段の水平軸を中心とした回動を確保させるための一定のスペースを上下方向に必要不可欠とするものであった。このため、かかるフック具は、前記戸棚本体内のデッドスペースを可及的に減少させる観点から、さらなる改良が求められるものであった。
特開平10−184161号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のラッチ装置の機能を損なうことなく、その上下方向の寸法を可及的に小さくできるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、ラッチ装置を、固定側に備えられるラッチ本体と、可動側に備えられる受け部材とからなり、所定の大きさの振動作用時に両者を係合させて所定位置にある可動側のこの振動に起因した移動を阻止するラッチ装置であって、
前記ラッチ本体は、ベース体と、このベース体に水平方向に回動可能に軸支されると共にこの軸支位置より前方に前記受け部材に対する係合部を備えたアーム体と、前記振動作用前は前記アーム体の係合部が前記受け部材に係合しない位置にこのアーム体を位置づけると共に前記振動作用時に前記ベース体に形成された段差上の後方位置からこの段差の前方位置に移動して前記アーム体の係合部が前記受け部材に係合される位置までこのアーム体を回動させる振動検知体とを備えてなるものとした。
前記振動感知体は前記振動の作用により前記段差の前方位置に移動されるので、かかる振動が止んでも移動前の基準位置に自動的に復帰することはなく、係合部と受け部材との係合状態は維持される。可動側の前記移動の阻止は水平方向に回動されるアーム体によりなされることから、ラッチ本体の上下方向にはこのアーム体の回動を許容するスペースは必要なく、よってラッチ本体の上下方向の寸法は可及的に小さくできる。
前記振動検知体を、球体によって構成させることが、この発明の好ましい態様の一つとされる。また、前記振動感知体は、所定の大きさの振動作用時に、アーム体の係合部と軸支位置とを結ぶ仮想の直線に交叉する向きに移動するようにしておくことが、この発明の好ましい態様の一つとされる。また、前記振動感知体は、所定の大きさの振動作用前は、ベース体に形成されたすり鉢状の凹所内に位置されるようにしておくことが、この発明の好ましい態様の一つとされる。また、前記凹所の前方に段差、及び、所定の大きさの振動作用によりこの凹所から抜け出して前方に移動する振動感知体をアーム体の係合部と軸支位置とを結ぶ仮想の直線に交叉する向きに移動させるカム部を形成させるようにしておくことが、この発明の好ましい態様の一つとされる。また、前記アーム体の係合部と軸支位置との間に、所定の大きさの振動作用時に可動側に備えられた受け部材に側方から接してこの受け部材を係合部に係合される位置に向けて案内するガイド部を備えさせるようにしておくことが、この発明の好ましい態様の一つとされる。
前記アーム体を、このアーム体及びベース体の一方に設けた長穴に、これらの他方に設けた軸体を納めて軸支させて、この長穴の長さの範囲内で係合部を受け部材に係合させた位置から後方に移動可能にしておき、前記係合状態からの可動側の押し込み操作によりアーム体が後方に移動されて前記係合が解かれると共に、振動感知体が段差の後方位置に復帰され、この復帰により前記アーム体が所定の大きさの振動作用前の位置に復動されるようにしておくこともある。このようにした場合、可動側の移動を抑止した状態を、この可動側の押し込み操作によりワンタッチで解除することができる。
この発明によれば、ラッチ装置の機能を損なうことなく、そのラッチ本体の上下方向の寸法を可及的に小さくすることができる。
図1はこの発明の一実施の形態にかかるラッチ装置の使用状態を示した斜視図である。 図2は受け部材にアーム体の係合部を係合させない状態の平面図であり、ラッチ本体を構成するベースのケースアッパーの記載を省略して示している。 図3は図2におけるA−A線位置での断面図である。 図4は図2におけるB−B線位置での断面図である。 図5は図2におけるC−C線位置での断面図である。 図6は図2におけるD−D線位置での断面図である。 図7は受け部材にアーム体の係合部を係合させた状態の平面図であり、ラッチ本体を構成するベースのケースアッパーの記載を省略して示している。 図8は図7におけるE−E線位置での断面図である。 図9は図7におけるF−F線位置での断面図である。 図10は図7の状態から可動側を押し込み操作して受け部材とアーム体の係合部との係合を解除させた直後の状態の平面図であり、ラッチ本体を構成するベースのケースアッパーの記載を省略して示している。 図11は図10におけるG−G線位置での断面図である。 図12は図10におけるH−H線位置での断面図である。 図13はラッチ本体を構成するベースのケースロアの斜視図である。 図14はラッチ本体を構成するベースのケースロアの平面図である。
以下、図1〜図14に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるラッチ装置は、所定の大きさの振動作用時に、この振動に起因した固定側UMに対する可動側Mの移動、典型的には、閉じ位置にある扉の移動や、押し込み位置にある引き出しの移動などを抑止するために用いられるものである。
かかるラッチ装置は、固定側UM、典型的には、前記扉や引き出しなどを備える収納体の本体などの側に備えられるラッチ本体Lと、こうした扉や引き出しなどの可動側Mに備えられる受け部材Sとから構成されている。
そして、かかるラッチ装置は、所定の大きさの振動作用時に前記両者、すなわち、ラッチ本体Lを受け部材Sに係合させて、所定位置にある可動側Mのこの振動に起因した移動を阻止するようになっている。典型的には、かかるラッチ装置は、建物内の家具や什器に用いられる場合には、これらに地震によって前記所定の大きさの振動が作用されたときに前記可動側Mの移動を阻止するようになっている。
前記ラッチ本体Lは、ベース体1と、アーム体2と、振動検知体3とを備えてなる。
ベース体1は、図示の例では、上下方向を厚さとした扁平なケース状を呈している。ベース体1は、その天面をもって固定側UMに取り付けられるようになっている。図示の例では、ベース体1は、上面と前面10aを開放させた容器状をなすケースロア10のかかる上面を蓋板状をなすケースアッパー11で塞いでなる。すなわち、かかるケースロア10は底部10bと左右の側部と後側の側部とを有している。ケースロア10の左右にはネジなどの通し穴10qが形成されており、この通し穴10qを利用してベース体1はケースアッパー11の上面を前記ベース体1の天面として固定側UMに取り付けられるようになっている。
ベース体1は、ケースロア10の開放された前面10aを可動側Mに向けるようにして、固定側UMに取り付けられる。例えば、扉に関してラッチ装置が用いられる場合には、ラッチ本体Lは収納体の本体におけるこの扉によって閉じられる開放部近傍の内天面に前記ケースロア10の前面10aを扉の内面に向き合わせるようにして取り付けられる。
ケースロア10の底部10bの内面には、その前後方向中程の位置に、このケースロア10の左右の側部間に亘る仕切り部10cが備えられている。この仕切り部10cによってケースロア10の内部は、実質的に前室10jと後室10kとに区分されたようになっている。ケースロア10の底部10bの内面は、後室10k側が前室10j側より実質的に高くなっている。
ケースロア10の前室10jの底部には、ケースロア10の左右方向の中間位置を通る仮想の前後中心軸x(図14)に沿って割欠き10mが形成されている。この割欠き10mはケースロア10の前方において外部に開放されている。この割欠き10mの直上においてはケースアッパー11にも前方で開放されて後方に向けて続く割欠き11aが形成されている。図示の例では、可動側Mに備えられる受け部材Sがこの可動側Mの可動前位置、例えば前記扉の例であれば扉の閉じ位置において、前記割欠き10m、11aを通じてベース体1の前側、すなわち、ケースロア10の前室10j内に位置されるようになっている。
図示の例では、受け部材Sは、前記割欠き10m、11aを出入り可能な太さの上下方向に軸線を沿わせた軸状体4として構成されている。図示の例では、軸状体4は、可動側Mへの取り付け部50とこの取り付け部50から突き出す上板51及び下板52とからなるブラケット5を介して可動側Mに備えられるようになっている。図示の例では、前記上板51の突き出し端に軸状体4の上端が一体化され、前記下板52の突き出し端に軸状体4の下端が一体化されている。図示の例では、可動側Mが可動前位置にある状態において、前記上板51はケースアッパー11の割欠き11aを通じてベース体1内に入り込み、前記下板52はケースロア10の底部10b下に位置され、受け部材Sとなる軸状体4は前記割欠き10mの内奥部に位置されるようになっている。(図2〜図4)
ケースロア10の前記仕切り部10cにおける、前記前後中心軸x上に位置される箇所は、この箇所を挟んだ左右よりも低く構成されており、前記振動検知体3の下端30側を受け入れ可能とする受容部10dとなっている。
この受容部10dとケースロア10の後室10kとの間には、受容部10dを段差下とする段差10eが形成されている。また、この受容部10dの底部10fは、ケースロア10の前室10j及び後室10kの底部よりも低いレベルにある。また、受容部10dの右側の側壁10gは前記前後中心軸xに平行をなしている。一方、受容部10dの左側の側壁10hは、上方に向かうに連れて受容部10dの左右寸法を漸増させ、かつ、後方に向かうに連れて受容部10dの左右寸法を漸増させる傾斜したカム部10iとなっている。
ケースロア10の後室10kの底部には、前記受容部10dの後方において、すり鉢状の凹所10nが形成されている。この凹所10nの底10oは、前記カム部10iの後方に位置されており、前記前後中心軸xを挟んだ左側に位置されている。
ケースロア10の後室10kであって、前記凹所10nより後方で、かつ、前記前後中心軸xよりも右側に位置される箇所には、垂直方向に軸体10pが突出されている。
アーム体2は、前記ベース体1に水平方向に回動可能に軸支されると共に、この軸支位置20より前方に前記受け部材Sに対する係合部21を備えている。
図示の例では、かかるアーム体2は、枠内空間を上下方向に開放させた方形枠状を呈する中央部22の前方に前記係合部21を備えると共に、この中央部22の後方においてベース体1に軸支されるようになっている。かかるアーム体2はベース体1のケースロア10とケースアッパー11との間に収まる厚さを持つように構成されている。中央部22はその枠内に振動検知体3を遊びを持って納める大きさに構成されており、この枠内に収められる振動検知体3によってベース体1の前後方向略中程の位置に位置づけられるようになっている。
図示の例では、アーム体2の中央部22の前辺と左辺との間の隅部から前方に延び出す第一部分21bと、この第一部分21bの突き出し端との間に略直角のコーナーを作って右側に突き出す第二部分21cと、この第二部分21cの突き出し端との間に略直角のコーナーを作って中央部22側に延び出す第三部分21dとによって、フック状部21aが形成されており、このフック状部21aが前記係合部21として機能するようになっている。
図示の例では、アーム体2は、前記フック状部21aの第一部分21bの右側において、この第一部分21bとの間に隙間を開けてこの第一部分21bと略平行に前記中央部22から前方に延び出す弾性腕23を備えている。この弾性腕23の腕端23aと前記第二部分21cとの間には前記受け部材Sの太さと略等しい間隔が形成されている。かかる弾性腕23の腕端23a側であって前記第三部分21dに向けられた側には、腕端23aに近づくにつれてこの弾性腕23と第三部分21dとの間の間隔を狭める傾斜部23bが形成されている。また、かかる弾性腕23の腕端23aとかかる弾性腕23における前記第一部分21bに向けられた側縁とが接する隅部からは第二部分21cに向けて突き出す突片23cが形成されている。
また、図示の例では、アーム体2の中央部22の後辺と右辺との間の隅部には前後方向に長い枠内空間を持った枠状部24の前部が一体に連接されている。この枠状部24の枠内の左右寸法は前記軸体10pの太さと略等しい一方で、この枠状部24の前後寸法はかかる軸体10pの太さより大きくなっている。図示の例では、アーム体2は、かかる枠状部24に前記軸体10pを通して、ベース体1に軸支されるようになっている。すなわち、図示の例では、かかる枠状部24によって軸体10pを納める長穴25が形成されている。
振動検知体3は、前記振動作用前は前記アーム体2の係合部21が前記受け部材Sに係合しない位置にこのアーム体2を位置づけると共に前記振動作用時に前記ベース体1に形成された段差10e上の後方位置からこの段差10eの前方位置に移動して前記アーム体2の係合部21が前記受け部材Sに係合される位置までこのアーム体2を回動させるものとなっている。
この実施の形態にあっては、振動検知体3は、金属球などの球体によって構成されている。かかる振動検知体3は、アーム体2の中央部22内に納まった状態で、ケースロア10の後室10kにあるときは、その自重によって前記凹所10nの底10oにその下端を位置させる位置にあるようになっている。(図2〜図6/以下、基準位置と称する。)そして、この振動検知体3が基準位置にある状態においては、軸体10pはアーム体2の前記長穴25の後端25aにあると共に、フック状部21aの第三部分21dは割欠き10mの左側にあって、この割欠き10mを通じた前記前後中心軸xに沿った受け部材Sの移動、つまり、可動側Mの可動を妨げないようになっている。
一方、前記基準位置にある振動感知体は、前記の所定の大きさの振動作用時には、アーム体2の係合部21と軸支位置20とを結ぶ仮想の直線に交叉する向きに移動するようになっている。図示の例では、前記振動が作用すると、振動検知体3はアーム体2の中央部22内において前記段差10eの前方にその下端30を位置させる位置まで移動されるようになっている。ここで、前記凹所10nの前方には前記のカム部10iがあることから、このように段差10eの前方に移動される振動検知体3はかかるカム部10iによってその下端30を前記前後中心軸x上に位置させる位置に案内される。(図7〜図9/以下、前進位置と称する。)このように移動される振動検知体3によってアーム体2は前記軸体10pを通じて前記割欠き10m内にフック状部21aを入り込ませる位置まで回動される。前記振動の作用により可動側Mに固定側UMから離れる向きの移動が生じた場合、受け部材Sは前記割欠き10mから抜け出す向きに移動されることとなるが、前記の回動によりアーム体2のフック状部21a、つまり、係合部21は受け部材Sの移動先に位置されるので、係合部21と受け部材Sとが係合して可動側Mの前記移動は阻止される。振動検知体3は前記振動の作用により前記段差10eの前方位置に移動されるので、かかる振動が止んでも移動前の基準位置に自動的に復帰することはなく、係合部21と受け部材Sとの係合状態は維持される。(図7〜図9)可動側Mの前記移動の阻止は水平方向に回動されるアーム体2によりなされることから、ラッチ本体Lの上下方向にはこのアーム体2の回動を許容するスペースは必要なく、よってラッチ本体Lの上下方向の寸法は可及的に小さくできる。
この実施の形態にあっては、前記アーム体2の係合部21と軸支位置20との間に、所定の大きさの振動作用時に可動側Mに備えられた受け部材Sに側方から接してこの受け部材Sを係合部21に係合される位置に向けて案内するガイド部が備えられている。図示の例では、前記振動の作用時に前記のようにアーム体2が回動されると、割欠き10m内にある受け部材Sに左側から弾性腕23が押し当るようになっている。この押し当たりによって弾性腕23はその腕端23aとフック状部21aの第三部分21dとの間隔を広げ向きに弾性変形され、このように腕端23aを前記第一部分21bに近づける向きに斜めになる弾性腕23の右縁に案内されて割欠き10mから抜け出す向きに移動される受け部材Sはフック状部21aの内側に向けて案内される。すなわち、図示の例では、かかる弾性腕23が前記ガイド部として機能するようになっている。
また、この実施の形態にあっては、前記アーム体2は、このアーム体2の前記長穴25の長さの範囲内で係合部21を受け部材Sに係合させた位置から後方に移動可能になっている。すなわち、アーム体2は、振動感知体が前進位置にあって、前記長穴25の後端25aに軸体10pがある状態から、この長穴25の前端25bに軸体10pがある位置まで、後方に移動できるようになっている。
図示の例では、前記受け部材Sがフック状部21aの第二部分21cと弾性腕23の腕端23aとの間に入り込む位置まで導かれると、前記のように弾性変形されていた弾性腕23が弾性復帰してその腕端23aが受け部材Sに後方から引っかかるようになっている。(図7)これにより、この実施の形態にあっては、係合部21を受け部材Sに係合させて可動側Mの移動を抑止した状態(図7)から、可動側Mを移動前の位置に向けて、例えば、これが扉の場合、閉じ位置からやや開きだした位置で前記抑止を蒙っている扉を閉じ位置に向けて押し込み操作することにより、長穴25の前端25bに前記軸体10pが位置される位置までアーム体2を後方に移動させることができるようになっている。(図10)
そして、この実施の形態にあっては、前記係合状態からの可動側Mの押し込み操作によりアーム体2が後方に移動されると前記係合が解かれるようになっている。図示の例では、前記のように可動側Mが長穴25の前端25bに前記軸体10pが位置される位置まで押し込み操作されると、後方に移動される受け部材Sに弾性腕23の腕端23aが押されて弾性腕23はこの腕端23aと第三部分21dとの間の間隔を広げる向きに弾性変形され、これによりフック状部21aの内側から受け部材Sが抜け出されるようになっている。(図10)そして、アーム体2のかかる移動により、振動検知体3は段差10eをのり上がってこの段差10eの後方位置に復帰されるようになっている。(図10)
このように段差10eの後方に復帰された振動検知体3によって前記アーム体2は所定の大きさの振動作用前の位置に復動される。図示の例では、前記可動側Mの押し込み操作により振動検知体3は前記前後中心軸xに沿って後方に移動されて受容部10dの後方の前記凹所10nに移動されるが、この凹所10nの底10oは前記前後中心軸x上になく図示の例ではその左側に位置されることから振動感知体は図10の位置からさらに図2の位置まで自重により移動し、これによりアーム体2は前進しながら左側に旋回されその係合部21を割欠き10m内に位置させない前記振動作用前の位置に自動的に復帰される。(図2)これにより、この実施の形態にかかるラッチ装置にあっては、可動側Mの移動を抑止した状態を、この可動側Mの押し込み操作によりワンタッチで解除できるようになっている。
UM 固定側
M 可動側
L ラッチ本体
S 受け部材
1 ベース体
10e 段差
2 アーム体
20 軸支位置
21 係合部
3 振動検知体

Claims (5)

  1. 固定側に備えられるラッチ本体と、可動側に備えられる受け部材とからなり、所定の大きさの振動作用時に両者を係合させて所定位置にある可動側のこの振動に起因した移動を阻止するラッチ装置であって、
    前記ラッチ本体は、ベース体と、このベース体に水平方向に回動可能に軸支されると共にこの軸支位置より前方に前記受け部材に対する係合部を備えたアーム体と、前記振動作用前は前記アーム体の係合部が前記受け部材に係合しない位置にこのアーム体を位置づけると共に前記振動作用時に前記ベース体に形成された段差上の後方位置からこの段差の前方位置に移動して前記アーム体の係合部が前記受け部材に係合される位置までこのアーム体を回動させる振動検知体とを備えており、
    前記振動感知体は、所定の大きさの振動作用前は、ベース体に形成されたすり鉢状の凹所内に位置されるようになっていると共に、
    前記凹所の前方に前記段差、及び、所定の大きさの振動作用によりこの凹所から抜け出して前方に移動する振動感知体をアーム体の係合部と軸支位置とを結ぶ仮想の直線に交叉する向きに移動させるカム部が形成されていることを特徴とするラッチ装置。
  2. 振動検知体は、球体であることを特徴とする請求項1に記載のラッチ装置。
  3. 振動感知体は、所定の大きさの振動作用時に、アーム体の係合部と軸支位置とを結ぶ仮想の直線に交叉する向きに移動するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラッチ装置。
  4. アーム体は、このアーム体及びベース体の一方に設けた長穴に、これらの他方に設けた軸体を納めて軸支されて、この長穴の長さの範囲内で係合部を受け部材に係合させた位置から後方に移動可能になっており、
    前記係合状態からの可動側の押し込み操作によりアーム体が後方に移動されて前記係合が解かれると共に、振動感知体が段差の後方位置に復帰され、この復帰により前記アーム体が所定の大きさの振動作用前の位置に復動されるようになっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のラッチ装置。
  5. アーム体の係合部と軸支位置との間に、所定の大きさの振動作用時に可動側に備えられた受け部材に側方から接してこの受け部材を係合部に係合される位置に向けて案内するガイド部が備えられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のラッチ装置。
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