JP2017172128A - ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック装置の構成を簡易にする。【解決手段】ロック装置30は、ボックス本体12の出し入れ口を開閉するリッド18を支持するアーム16に設けられ、非操作位置と操作位置との間で移動可能な可動部材32と、ボックス本体12に設けられ、アーム16に設けられた係止部36に引っ掛かってリッド18の開放を規制するロック位置と、該係止部36から外れてリッド18の開放を許容する解除位置との間で動くロック部材34とを備えている。【選択図】図1

Description

この発明は、自動二輪車などの車両搭載装置に用いることができるロック装置に関するものである。
自動二輪車や四輪車などの車両には、車両搭載装置として、蓋体により出し入れ口を開閉する収納ボックスが設けられることがある。このような収納ボックスは、収納本体の出し入れ口を開閉する蓋体を閉じた状態で保持するロック装置を備え、ロック装置により蓋体が不用意に開放しないようになっている(例えば特許文献1参照)。ロック装置は、操作ボタンと、操作ボタンの押圧操作により移動するラッチ部材とが、ハウジングに取り付けられ、ハウジングの本体から延出する左右部分に形成された取付孔に通したねじを収納本体にねじ込んで収納本体に固定される。ロック装置は、ばねによりハウジングから突出するラッチ部材が蓋体に引っ掛かって、蓋体の開放を規制すると共に、操作ボタンの押圧操作によりラッチ部材がハウジング側へ退避することで、蓋体の開放を許容する。
特開2004−44114号公報
前述したロック装置は、構造が複雑なため組み付けが難しく、また部品点数も多い。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、構成が簡単なロック装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のロック装置は、
収納部の出し入れ口を開閉するリッドを支持するアームに設けられ、非操作位置と操作位置との間で動く可動部材と、
前記収納部または該収納部と相対的に変位しない固定側に設けられ、前記アームに設けられた係止部に引っ掛かって前記リッドの開放を規制するロック位置と、該係止部から外れてリッドの開放を許容する解除位置との間で動くロック部材と、
前記可動部材を非操作位置から操作位置へ動かす操作に伴い、前記ロック部材をロック位置から解除位置へ向けて動かすように案内する案内手段とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、可動部材をリッドを支持するためのアームに設けているので、可動部材を動作可能に保持するための部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。
請求項2に係る発明では、前記可動部材は、ロック位置にある前記ロック部材により前記案内手段を介して非操作位置で位置付けられることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、可動部材をロック部材によって非操作位置に位置付けているので、可動部材を非操作位置で留めるための部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。
請求項3に係る発明では、前記可動部材は、付勢手段による付勢による解除位置からロック位置へ向けた前記ロック部材の動きに伴い、前記案内手段により操作位置から非操作位置に動くように案内されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、付勢手段による付勢による解除位置からロック位置へ向けたロック部材の動きに伴い、可動部材が案内手段により操作位置から非操作位置に動くように案内されるので、可動部材を操作位置から非操作位置へ戻すための部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。
請求項4に係る発明では、前記案内手段は、前記可動部材および前記ロック部材の少なくとも一方に設けられ、該可動部材の動作方向と交差して該ロック部材の動作方向に傾く案内部を備えていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、可動部材およびロック部材のうちの一方が動くのに伴い、案内部の形状により他方を動かすよう案内する構成であるので、構成を簡単にすることができる。
請求項5に係る発明では、前記可動部材は、前記収納部の外側に設けられた前記アームの直線部分に沿って移動可能に設けられ、
前記ロック部材は、前記収納部の外側に設けられていることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、ロック装置の構成部材や係止部が、収納部の内側に現れないので、見栄えを向上することができる。
請求項6に係る発明では、前記ロック部材は、重心で支持されて、該重心を中心としてロック位置とロック解除位置の間で回動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、ロック部材を重心で支持することで、ロック部材を回動させるために要する力を軽減することができる。
本発明に係るロック装置によれば、部品点数を減らして構成を簡単にすることができる。
本発明の好適な実施例に係る収納ボックスを示す斜視図であり、リッドが閉じ姿勢にある。 実施例の収納ボックスを示す斜視図であり、リッドが開き姿勢にある。 実施例の収納ボックスを示す側面図であり、(a)はリッドの閉じ姿勢において可動部材が非操作位置にあると共にロック部材がロック位置にあり、(b)はリッドの開き姿勢を示す。 実施例の収納ボックスを示す側面図であり、可動部材が操作位置にあると共にロック部材が解除位置にある。 実施例のロック装置を示す説明図であり、リッドを開き姿勢から閉じ姿勢に戻すときを示す。
次に、本発明に係るロック装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、本発明に係るロック装置を、自動二輪車に設けられる車両搭載装置としての収納ボックスに適用した場合を説明する。また、実施例では、特に断りがない限り、収納ボックスにおいてリッドが閉じ姿勢にある状態を基準として、ロック装置の方向を指称する。
スクーター型の自動二輪車は、運転者が足を載せるフロントレストフロアの前部から立ち上がるフロントレッグシールドの内部に、図1に示すような収納ボックス10が設けられている。実施例に係る収納ボックス10は、運転者側(後方)に開口した箱状のボックス本体(収納部)12と、このボックス本体12の下部に設けられたヒンジ14に接続されたアーム16に支持されて、ボックス本体12の開口を開閉するリッド18とを備えている。収納ボックス10は、ボックス本体12の開口縁にリッド18を突き当てて開口を塞いだ閉じ姿勢でロック装置30によりロックすることで、リッド18を閉じ姿勢で保持することができる(図1参照)。また、収納ボックス10は、使用者が操作してロック装置30によるロックを解除することで、ヒンジ14を支点として運転者側へ傾けてボックス本体12の開口を開放することができる(図2参照)。
図3および図4に示すように、ボックス本体12は、出し入れ口を斜め上方へ向けて、全体として傾いた姿勢で配置されている。リッド18は、ボックス本体12を左右に挟んで配置された一対のアーム16,16によって支持されている。リッド18は、アーム16と連結されて、閉じ姿勢でボックス本体12の開口と対向するリッドベース20と、このリッドベース20に取り付けられて、リッド18の運転者側を構成するリッドカバー22とを備えている。リッド18は、板状のリッドカバー22がリッドベース20よりも外方へ延出するように形成されて、左右のアーム16,16がリッドベース20の左右の側面から前方へ延出するように一体的に形成されている。アーム16は、リッドベース20の側面から該リッドベース20の前端を越えて前方へ延びる第1アーム部24と、第1アーム部24と交差する方向へ延びる第2アーム部26とを有する略「L」字状に形成されている。第1アーム部24は、閉じ姿勢にあるリッド18とボックス本体12との並び方向へ、ボックス本体12の側面と重なる位置まで直線的に延びている。また、第2アーム部26は、第1アーム部24から下方へ曲がって直線的に延びて、下端がボックス本体12の下部に設けられたヒンジ14に軸支されている。
図1〜図4に示すように、ロック装置30は、アーム16に設けられて、非操作位置と操作位置との間で動かすことができる可動部材32と、ボックス本体12に設けられて、ロック位置と解除位置との間で動かすことができるロック部材34とを備えている。また、ロック装置30は、可動部材32を非操作位置から操作位置へ動かす操作に伴い、ロック部材34をロック位置から解除位置へ向けて動かすように案内する案内手段32a,34aを備えている。なお、案内手段32a,34aは、解除位置からロック位置へ向けたロック部材34の動きに伴い、可動部材32を操作位置から非操作位置に動くように案内する。ロック装置30は、ロック位置にあるロック部材34が、アーム16に設けられた係止部36に引っ掛かって、リッド18の開放を規制し、解除位置にあるロック部材34が係止部36から外れて、リッド18の開放を許容する。なお、実施例では、左側のアーム16のみに対応して、ロック装置30が設けられている。
図1〜図5に示すように、可動部材32は、アーム16の第1アーム部24に取り付けられ、第1アーム部24の延在方向へ移動可能に支持されている。可動部材32は、板状部分の上下の縁から立ち上がる保持片を有する可動本体38と、この可動本体38から運転者側(後方)に延出するように形成された操作部40とを備えている。なお、実施例の可動部材32は、可動本体38と操作部40とが一体的に形成された樹脂成型品が用いられている。可動部材32には、第1アーム部24の延在方向へ長手が延びる長孔形状の取付開口38aが、可動本体38の板状部分に形成されている。取付開口38aは、第1アーム部24の側面から該第1アーム部24の延在方向へ離間して並ぶ2つの取付軸28,28のそれぞれに対応して形成される。可動部材32は、可動本体38の本体部分を第1アーム部24の側面に対向させて、取付軸28を取付開口38aに嵌め合わせると共に、可動本体38の上下の保持片で第1アーム部24を上下に挟んで、第1アーム部24に取り付けられる。取付軸28は、上下に離間して配置された一対の突片からなり、両突片を互いに接近する方向へ弾性変形することで取付開口38aに対して挿脱可能であり、互いに反対向きへ延出する爪が、取付開口38aの開口縁に引っ掛かって可動部材32を抜け止めする。操作部40は、リッドカバー22に形成された操作開口22aを介して運転者側に臨み、可動部材32の非操作位置でリッドカバー22の表面と揃うように配置され、操作位置で操作開口22aに没入する。可動部材32は、第1アーム部24をレールとして用いて、スライド可能に保持されている。可動部材32は、使用者による操作部40の押圧操作により第1アーム部24に沿って前方へ移動して非操作位置から操作位置となり、第1アーム部24に沿って後方へ移動して操作位置から非操作位置になる。
図1〜図5に示すように、ロック部材34は、可動部材32が設けられた側と同じボックス本体12の側面に設けられた棒状の部材であり、左右方向に延在する軸周りに正逆両方へ回転可能に支持されている。ロック部材34は、ボックス本体12の側面に沿って長手の中間部位に位置する重心において、ボックス本体12の側面から突出する支持軸13で軸支されている。実施例のロック部材34は、閉じ姿勢にある第1アーム部24の延在方向と略同じ方向に延在するロック位置から反時計回りに回転して解除位置となり、解除位置から時計回りに回転してロック位置となる。ロック部材34には、閉じ姿勢にある第1アーム部24の上側に配置される前端部に、第1アーム部24に設けられた係止部36と引っ掛かる係止爪42が形成されている。ロック部材34は、係止爪42がロック位置において可動部材32の非操作位置から操作位置へ向けた移動経路上に重なるように位置し、可動部材32の前端部に当たるようになっている。
図1〜図4に示すように、ロック部材34は、ボックス本体12への軸支部を挟んで係止爪42と反対側の後端部が、付勢手段44によりロック位置へ向けて付勢されている。付勢手段44は、ロック部材34の後端部と、ロック部材34の後端部の下方に位置してボックス本体12の側面から延出形成された設置片12aとの間に配置され、実施例では、圧縮コイルばねが用いられている。ロック部材34は、付勢手段44によって後端部が上方へ向けて弾力的に押されており、後端部の上方に位置してボックス本体12の側面から延出形成された規制片12bに当ることで、ロック位置を越えて回転しないようになっている。
図3に示すように、係止爪42は、ロック部材34の前端部に、可動部材32の移動方向と交差するように下方へ延出する凸状に形成されている。係止爪42は、アーム16の姿勢変位方向と交差するように延在する係止面42aと、可動部材32の非操作位置から操作位置側へ向かうにつれてロック位置側へ傾斜するロック案内部34aとを有する側面視で三角形状になっている。係止面42aは、第1アーム部24の閉じ姿勢から開き姿勢に向けた姿勢変位方向に対して直交または鈍角をなす関係で交差するよう形成され、実施例では、ヒンジ14によるアーム16の支持点を中心とする円の半径方向に沿って延在している。また、ロック案内部34aは、ロック位置において可動部材32の非操作位置から操作位置へ向けた移動経路に重なるように配置される。
図3に示すように、係止部36は、第1アーム部24の上縁部に下方へ凹むように形成された凹状部分であり、第1アーム部24における第2アーム部26への屈曲部近傍に配置されている。また、係止部36は、操作位置にある可動部材32と重なり(図4参照)、非操作位置にある可動部材32から外れるように配置される(図3参照)。係止部36は、リッド18の閉じ姿勢において、ロック部材34の移動に伴って係止爪42が挿脱可能に形成されて、係止爪42を挿入した際に係止面42aに対してアーム16の姿勢変位方向と交差するように延在する係止受面36aが引っ掛かる。係止部36と係止爪42とは、互いに形状を合わせて形成されている。具体的には、係止部36は、ヒンジ14によるアーム16の支持点を中心とする円の半径方向に沿って延在する係止受面36aから、ロック案内部34aに合わせて傾斜する傾斜面を有する三角形状に凹んでいる。係止受面36aと係止面42aとは、係止部36に係止爪42を挿入した際に、アーム16の姿勢変位方向に重なり、ロック部材34をロック位置から解除位置へ移動するのに伴って、係止受面36aから係止面42aが離れるように、係止爪42が係止部36から抜け出す。
図3および図4に示すように、案内手段は、可動部材32に設けられた可動案内部32aと、ロック部材34に設けられたロック案内部34aとを有している。案内手段は、可動部材32およびロック部材34のうちの一方が移動するのに伴い、可動案内部32aとロック案内部34aとの当接により、移動方向が異なる他方を移動させるように力の向きを変える。可動案内部32aは、可動部材32の前端部の上縁に、可動部材32の移動方向と交差するように形成された傾斜面であり、リッド18の閉じ姿勢にある際にロック部材34のロック案内部34aに当たる。可動案内部32aは、非操作位置から操作位置側へ向かうにつれてロック位置側へ傾くように形成され、可動部材32を非操作位置から操作位置側へ移動させるのに伴い、ロック部材34の移動経路との重なりが大きくなる。ロック案内部34aは、ロック部材34の前端部から突出する係止爪42を利用して、可動部材32の移動方向と交差するように形成された傾斜面であり、リッド18の閉じ姿勢にある際に可動部材32の可動案内部32aに当たる。ロック案内部34aは、可動案内部32aの傾斜に合わせて、非操作位置から操作位置側へ向かうにつれてロック位置側へ傾くように形成され、ロック部材34を解除位置からロック位置側へ移動させるのに伴い、可動部材32の移動経路との重なりが大きくなる。可動部材32は、付勢手段44に付勢されてロック位置にあるロック部材34により、可動案内部32aとロック案内部34aとが当接したもとで非操作位置で位置付けられる。
図5に示すように、ロック部材34は、リッド18を開き姿勢から閉じ姿勢に姿勢変位する際に、係止爪42がアーム16に当たって、付勢手段44の付勢に抗してロック位置から解除位置へ移動される。すなわち、アーム16は、ロック部材34を移動するように案内する案内手段としても機能する。リッド18を開き姿勢から閉じ姿勢に姿勢変位する際には、係止爪42のロック案内部34aと、アーム16において円弧状に曲がる湾曲部分とが当たり、傾斜するロック案内部34aと湾曲部分との当接により、ロック部材34の前端部を上方へ押し上げる。なお、アーム16の湾曲部分は、リッド18を開き姿勢から閉じ姿勢へ姿勢変位させるのに伴い、ロック部材34の移動経路との重なりが大きくなるように曲がっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るロック装置30の作用について説明する。閉じ姿勢にあるリッド18を開く場合は、使用者が操作部40を押圧操作して、可動部材32を非操作位置から操作位置に移動させる。これにより、ロック案内部34aの下に重なる可動案内部32aの傾斜に案内されて、ロック部材34の前端部が付勢手段44の付勢に抗して解除位置へ向けて押し上げられるので、係止爪42が係止部36から外れる。リッド18は、ロック装置30によるロックが解除されると、ヒンジ14によりボックス本体12の下部にアーム16が支持されているので、自重により閉じ姿勢から開き姿勢へ姿勢変位して、ボックス本体12の出し入れ口を開放する。
開き姿勢にあるリッド18を閉じる場合は、使用者がリッド18を持ち上げることで、付勢手段44の付勢によりロック位置に配置された係止爪42のロック案内部34aに、アーム16の湾曲部分が当たる(図5(a))。これにより、ロック案内部34aの下に重なるアーム16の湾曲部分に案内されて、ロック部材34の前端部が付勢手段44の付勢に抗して解除位置へ向けて押し上げられる(図5(b))。リッド18が閉じ姿勢になると、付勢手段44の付勢によりロック部材34が解除位置からロック位置へ移動して係止爪42が係止部36に嵌まる。これと併せて、可動案内部32aの上に重なるロック案内部34aの傾斜に案内されて、可動部材32が操作位置から非操作位置に移動する(図5(c))。そして、可動部材32は、付勢手段44に付勢されたもとでロック位置で保持されるロック部材34のロック案内部34aに可動案内部32aが当接することで前方へ向けた移動が規制され、非操作位置で位置付けられる(図5(d))。
前記ロック装置30によれば、可動部材32を、リッド18を支持するためのアーム16に設けているので、可動部材32を動作可能に保持するためのハウジングなどの部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。このように、ロック装置30は、構成が簡単であるから、組み付けを容易に行うことができる。しかも、ロック装置30は、アーム16において直線的に延びる第1アーム部24を、可動部材32を支持するレールとして用いて、可動部材32を第1アーム部24の延在方向に移動させるので、可動部材32を移動可能に支持するための構成をより簡略化することができると共に、可動部材32の移動をがたつきなく安定させることができる。また、可動部材32がアーム16に沿ってスライドするので、可動部材32を移動させる度にアーム16や可動部材32に付着した埃などの異物を排除することができ、ロック装置30の長期間に亘る安定的な作動を達成できる。しかも、可動部材32に操作部40を一体的に形成して、使用者が直接操作するよう構成することで、更に部品点数を減らすことができる。
前記ロック装置30は、可動部材32がロック位置にあるロック部材34により、案内手段32a,34aを介して非操作位置で位置付けられる構成であるので、可動部材32を非操作位置で留めるための部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。また、付勢手段44による付勢による解除位置からロック位置へ向けたロック部材34の動きに伴い、可動部材32が案内手段32a,34aにより操作位置から非操作位置に動くように案内されるので、可動部材32を操作位置から非操作位置へ戻すためのばね等の部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。ロック装置30は、可動部材32およびロック部材34のうちの一方が動くのに伴い、案内手段の案内部32a,34aの傾斜形状により他方を動かすよう案内する構成であるので、構成を簡単にすることができる。特に、ロック部材34のロック案内部34aを、係止部36に引っ掛かる係止爪42の突出形状を用いて形成することで、ロック部材34の構成をより簡略化できる。ロック装置30は、リッド18を閉じる際にアーム16をロック部材34をロック位置から解除位置へ退避させる案内手段として用いているので、可動部材32をロック位置から解除位置へ退避させるための部材を省略して、部品点数を減らすことができると共に、構成を簡単にすることができる。特にアーム16の湾曲部分がロック部材34に当たるので、ロッド部材34をスムーズに移動させて、リッド18の姿勢変位への影響を抑えることができる。そして、リッド18を閉じる際に可動部材32を操作する必要がなく、使い勝手を向上することができる。
前記ロック装置30は、可動部材32がボックス本体12の外側に設けられたアーム16に設けられると共に、ロック部材34がボックス本体12の外側に設けられているので、係止部36や係止部36に引っ掛かる係止爪42が、ボックス本体12の内側に現れず、見栄えを向上することができる。
前記ロック装置30は、ロック部材34を重心で支持しているので、ロック部材34を回動させるために要する力を軽減することができる。すなわち、ロック部材34をロック位置から解除位置へ移動させるために要する力が小さくなるので、可動部材32を非操作位置から操作位置へ円滑に操作することができ、ロック解除の操作感を向上することができる。また、ロック部材34を解除位置からロック位置へ移動させるために要する力が小さくなるので、付勢手段44に要求される付勢力が小さくなり、より簡易な付勢手段44を用いることが可能となる。
(変更例)
前述した構成に限定されず、例えば以下のようにも変更することができる。
(1)実施例では、ボックス本体(収納部)にロック部材を設けたが、これに限らず、ボックス本体と相対的に変位しないフロントレッグシールドなどの固定側に、ロック部材を設けてもよい。
(2)実施例の案内手段は、可動部材に設けられた傾斜面からなる可動案内部と、ロック部材に設けられた傾斜面からなるロック案内部とで案内手段を構成したが、これに限らず、可動部材またはロック部材の片方だけに案内部を設ける構成であってもよい。
(3)実施例では、可動部材を使用者が直接操作する構成であるが、これに限らず、使用者が操作する操作部材と可動部材とを別体とし、操作部材の操作に連係して可動部材が動く構成であってもよい。
12 ボックス本体(収納部),16 アーム,18 リッド,32可動部材,
32a 可動案内部(案内手段),34 ロック部材,34a ロック案内部(案内手段),
36 係止部,44 付勢手段

Claims (6)

  1. 収納部の出し入れ口を開閉するリッドを支持するアームに設けられ、非操作位置と操作位置との間で動く可動部材と、
    前記収納部または該収納部と相対的に変位しない固定側に設けられ、前記アームに設けられた係止部に引っ掛かって前記リッドの開放を規制するロック位置と、該係止部から外れてリッドの開放を許容する解除位置との間で動くロック部材と、
    前記可動部材を非操作位置から操作位置へ動かす操作に伴い、前記ロック部材をロック位置から解除位置へ向けて動かすように案内する案内手段とを備えた
    ことを特徴とするロック装置。
  2. 前記可動部材は、ロック位置にある前記ロック部材により前記案内手段を介して非操作位置で位置付けられる請求項1記載のロック装置。
  3. 前記可動部材は、付勢手段による付勢による解除位置からロック位置へ向けた前記ロック部材の動きに伴い、前記案内手段により操作位置から非操作位置に動くように案内される請求項1または2記載のロック装置。
  4. 前記案内手段は、前記可動部材および前記ロック部材の少なくとも一方に設けられ、該可動部材の動作方向と交差して該ロック部材の動作方向に傾く案内部を備えている請求項1〜3の何れか一項に記載のロック装置。
  5. 前記可動部材は、前記収納部の外側に設けられた前記アームの直線部分に沿って移動可能に設けられ、
    前記ロック部材は、前記収納部の外側に設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載のロック装置。
  6. 前記ロック部材は、重心で支持されて、該重心を中心としてロック位置とロック解除位置の間で回動するよう構成された請求項1〜5の何れか一項に記載のロック装置。
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JP2021115896A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 株式会社イノアックコーポレーション 車両用収納ボックス

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