JP2008068638A - 車両用物入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物入装置本体の内部に張出さないようにロック機構を設置することができるようにする。
【解決手段】物入装置本体2の開口部3に対し、ヒンジ部4を介して、蓋体5が開閉自在に取付けられ、物入装置本体2と蓋体5との間に、蓋体5を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構6が設けられ、物入装置本体2と蓋体5との側部間に、蓋体5の全開位置を規制するストッパ装置7が設けられ、ストッパ装置7が、物入装置本体2の開口縁部8に設けられた穴部11と、蓋体5に設けられて穴部11に対し出入方向へ移動自在に挿通されたストッパアーム12とを備え、ストッパアーム12が、物入装置本体2の外側面に沿って、ヒンジ部4を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、先端部にストッパ用爪部13を有する車両用物入装置であって、ロック機構6が、物入装置本体2の外側面とストッパ装置7との間に設置されるようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用物入装置に関するものである。
自動車などの車両には、車室内に各種の物入装置が設けられている。このような物入装置の中には、物入装置本体の開口部に対し、ヒンジ部を介して、蓋体が開閉自在に取付けられ、物入装置本体と蓋体との間に、蓋体を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構が設けられ、物入装置本体と蓋体との側部間に、蓋体の全開位置を規制するストッパ装置が設けられたものが存在する。
上記ストッパ装置は、物入装置本体の開口縁部に設けられた穴部と、蓋体に設けられてこの穴部に対し出入方向へ移動自在に挿通されたストッパアームとを備えている。そして、ストッパアームは、物入装置本体の外側面に沿って、ヒンジ部を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、先端部に穴部に対するストッパ用爪部を有している。このような物入装置としては、例えば、インストルメントパネルの助手席側の部分に設けられるグローブボックスなどが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−61307号公報
しかしながら、グローブボックスなどの物入装置では、通常、ロック機構が、物入装置本体の内部へ張出すように設けられていたので、その分、物入装置本体の容量が減少されたり、物入装置本体の開口部廻りや蓋体の裏面などが複雑形状となって物がすっきり収納できないなどの問題があった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、物入装置本体の開口部に対し、ヒンジ部を介して、蓋体が開閉自在に取付けられ、物入装置本体と蓋体との間に、蓋体を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構が設けられ、物入装置本体と蓋体との側部間に、蓋体の全開位置を規制するストッパ装置が設けられ、該ストッパ装置が、物入装置本体の開口縁部に設けられた穴部と、蓋体に設けられて前記穴部に対し出入方向へ移動自在に挿通されたストッパアームとを備え、該ストッパアームが、物入装置本体の外側面に沿って、ヒンジ部を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、先端部にストッパ用爪部を有する車両用物入装置において、前記ロック機構が、前記物入装置本体の外側面と前記ストッパ装置との間に設置された車両用物入装置を特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記ロック機構が、ロック用係止溝と、該ロック用係止溝に対して係合・離脱可能なロックアームと、該ロックアームによる係合・離脱動作を行わせるロック機構本体部とを備えると共に、該ロック機構本体部を操作するロック解除スイッチ部を備え、前記ロック用係止溝が前記ストッパアームに形成されたことを特徴としている。
請求項3に記載された発明では、前記ストッパアームが、前記蓋体に対して別体に設けられると共に、蓋体とストッパアームとが、連結部を介して連結されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、物入装置本体の開口部に対し、ヒンジ部を介して、蓋体が開閉自在に取付けられ、物入装置本体と蓋体との間に、蓋体を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構が設けられ、物入装置本体と蓋体との側部間に、蓋体の全開位置を規制するストッパ装置が設けられ、該ストッパ装置が、物入装置本体の開口縁部に設けられた穴部と、蓋体に設けられて前記穴部に対し出入方向へ移動自在に挿通されたストッパアームとを備え、該ストッパアームが、物入装置本体の外側面に沿って、ヒンジ部を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、先端部にストッパ用爪部を有する車両用物入装置において、前記ロック機構が、前記物入装置本体の外側面と前記ストッパ装置との間に設置されたことにより、物入装置本体の内部に張出さないようにロック機構を設置することができるようになる。これにより、物入装置本体の容量を拡大することや、物入装置本体に物をすっきり収納することが可能となる。
請求項2の発明によれば、前記ロック機構が、ロック用係止溝と、該ロック用係止溝に対して係合・離脱可能なロックアームと、該ロックアームによる係合・離脱動作を行わせるロック機構本体部とを備えると共に、該ロック機構本体部を操作するロック解除スイッチ部を備え、前記ロック用係止溝が前記ストッパアームに形成されたことにより、ストッパ装置を利用したロック機構を具体的に実現可能な構造を得ることができる。
請求項3の発明によれば、前記ストッパアームが、前記蓋体に対して別体に設けられると共に、蓋体とストッパアームとが、連結部を介して連結されたことにより、ストッパアームの強度と精度を上げることができる。これにより、ストッパアームが蓋体に一体成形される場合と比べて、作動の確実性を向上することができる。更に蓋体とストッパアーム
は別体に設けられているため、予めライン組付けにてインストルメントパネル及び物入装置本体を設置したのち蓋体を連結するようにしたので、ロック機構本体部は微小配置が変更可能であると共に、長期使用におけるロックアームのロック用爪部とストッパアームの摺接移動の擦れに対するガタ付きを修正でき、更にロック機構本体部の交換時における作業性などのメンテナンス性が向上できる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成について説明する。図1に示すように、自動車などの車両に対し、車室内に物入装置1が設けられる。この物入装置1では、物入装置本体2の開口部3に対し、ヒンジ部4を介して、蓋体5が開閉自在に取付けられている。また、物入装置本体2と蓋体5との間に、蓋体5を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構6が設けられている。そして、物入装置本体2と蓋体5との側部間に、蓋体5の全開位置を規制するストッパ装置7が設けられている。
ここで、物入装置本体2は、手前面に開口部3を有し、奥面と上下左右の面とが塞がれた樹脂製の箱体とされている。開口部3の周囲には、フランジ部が一体に設けられて開口縁部8を構成している。開口部3は、正面視ほぼ矩形状とされている。ヒンジ部4は、開口縁部8と蓋体5とのほぼ下辺部間に設けられている。ヒンジ部4は、ヒンジ軸の軸線方向が、物入装置本体2のほぼ幅方向へ向けられている。蓋体5は、下辺部に設けられたヒンジ部4を中心として下開きし得るように取付けられている。蓋体5は、開口縁部8とほぼ同じ大きさの正面視ほぼ矩形状に形成されている。蓋体5は樹脂製などとされている。
上記ストッパ装置7は、物入装置本体2の開口縁部8に設けられた穴部11と、蓋体5に設けられてこの穴部11に対し出入方向へ移動自在に挿通配置されたストッパアーム12とを備えている。そして、ストッパアーム12は、物入装置本体2の外側面に沿って、ヒンジ部4を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、その先端部にストッパ用爪部13を有している。
この場合、ヒンジ部4が下側にあるので、ストッパアーム12は上に凸の円弧状を呈している。穴部11およびストッパアーム12は、開口縁部8および蓋体5の両側部の上下方向ほぼ中間位置に設けられている。ストッパアーム12は、蓋体5の裏面側から延設形成されている。
このような物入装置1としては、例えば、インストルメントパネル15の助手席側の部分に設けられるグローブボックス16などが挙げられる。グローブボックス16の場合、インストルメントパネル15の助手席側の部分に形成された取付用開口部17に挿入配置され、スクリュウなどの締結部材で固定される。この際、蓋体5は、インストルメントパネル15の表面とほぼ面一になるように設定される。ここでは、取付用開口部17はインストルメントパネル15の下側の位置に設けられており、この部分は傾斜しているので、蓋体5もこの傾斜に合わせて傾斜されている。蓋体5は、奥側へ進むに従い下方へ向かう下り勾配の傾斜とされている。蓋体5は、平坦面とされているが、曲面であっても良い。
この実施例のものでは、ロック機構6(の少なくとも主要部)が、物入装置本体2の外側面とストッパ装置7との間に設置されるようにしている。そして、ロック機構6が、ストッパ装置7を利用してロックを行い得るように構成されている。即ち、ストッパ装置7が、ロック機構6の一部を構成している。或いは、ストッパ装置7の部分にロック機構6が設けられる。
より具体的には、ロック機構6が、ロック用係止溝21と、ロック用係止溝21に対して係合・離脱可能なロックアーム22と、ロックアーム22による係合・離脱動作を行わせるロック機構本体部23とを備えている。そして、ロック用係止溝21がストッパアーム12に形成されている。ここで、ロック機構6は、爪係止式のものとされている。また、ロック機構6は、上記した主要部に加えて、ロック機構本体部23を操作するためのロック解除スイッチ部24を備えている。ここで、ロック解除スイッチ部24は、ロック機構本体部23を手動で操作するものとされている。
この場合、ロック用係止溝21は、ストッパアーム12の上側縁部における蓋体5寄りの位置に切欠形成されている。このロック用係止溝21は、側面視ほぼV字状を呈している。図2に示すように、ロックアーム22は、先端部にロック用係止溝21に対するロック用爪部26を有し、後端部に軸支部27を有している。ここでは、ロック用爪部26が奥側に、軸支部27が手前側に設定されている。これに応じて、ロック用係止溝21は、V字状の奥側の傾斜部がストッパ面とされる。構造的には、これらを逆配置とすることも可能である。
なお、ロック用係止溝21は、ストッパアーム12の下側縁部における蓋体5寄りの位置に形成することも可能である。このようにした場合には、ロックアーム22や後述するロック機構本体部23は、上記とは上下逆の配置・構造などとなる。但し、ロック用係止溝21は、ストッパアーム12の上側縁部に形成する方が、スペース的には有利である。
また、通常、ストッパアーム12先端部のストッパ用爪部13は、穴部11に対するものとされるが、この場合には、穴部11の奥側にロックアーム22が位置しているので、ロックアーム22よりも更に奥側の位置に、ストッパ用爪部13を係合させるアーム用ストッパ28(図1参照)を設置する。なお、この場合、ストッパ用爪部13が、ロックアーム22の側(ここでは上側)へ張出されているため、ロックアーム22の奥側にアーム用ストッパ28が必要になるが、ストッパ用爪部13を反対側(ここでは下側)へ張出すようにした場合には、ロックアーム22がないため、アーム用ストッパ28を設けずに、穴部11に直接係止させるようにしても良い。但し、反対側(ここでは下側)に、後述するアームガイド29などを設ける場合には、アームガイド29との干渉が生じるので、アーム用ストッパ28は、上記したように、ロックアーム22の側に設けて、アーム用ストッパ28を設けるようにする。
そして、上記したロック機構本体部23は、主に、ロックアーム22の軸支部27を軸支して上記した係合・離脱動作を行わせる可動部材31と、この可動部材31を可動させる作動部材32と、これらを保持する図示しないホルダー部材とを備えている。なお、可動部材31や作動部材32やホルダー部材などは、機構部品として組付状態で構成される。このロック機構本体部23には、上記したロックアーム22も組付けられる。このロック機構本体部23は、物入装置本体2の対応する側部(外側面)に取付けられる。或いは、インストルメントパネル15の対応する部分に取付けることもできる。
ロック機構本体部23の詳細構造を説明すると、先ず、ロックアーム22の軸支部27は、可動部材31のストッパアーム12寄りの部分(この場合には下端部)に、物入装置本体2のほぼ幅方向へ延びる支軸35によって回動可能に軸支される。ロックアーム22と可動部材31との間には、ロック用爪部26をロック用係止溝21へ係合させる方向へ常時回動付勢する付勢部材36が介装される。この場合、付勢部材36には捩りバネ(トーションスプリング)が用いられている。この捩りバネは、コイル部分が支軸35に外嵌され、一端部がロックアーム22に係止され、他端部が可動部材31に係止されると共に、弾性力が蓄積された状態で取付けられる。また、可動部材31には、付勢部材36によるロックアーム22の過度の回動を規制するストッパ片37が突設される。このストッパ片37は、ロック解除時に、ロックアーム22を、ロック用爪部26がロック用係止溝21から離脱する位置で保持させるようにするものである。
また、可動部材31は、ロックアーム22を支持して、そのロック用爪部26がロック用係止溝21に対して近接離反動し得るように可動させる部材である。この場合、ホルダー部材の内部をほぼ上下方向に昇降可能な昇降ブロックとされている。この場合は、可動部材31は、ほぼ上下方向へ延びるほぼ四角柱状の外形形状を呈している。可動部材31は、物入装置本体2の対応する側面とほぼ平行になるように配置されている。
そして、可動部材31のストッパアーム12から離れた側の部分(この場合には上端部)には、ロック解除スイッチ部24の操作方向へ向けて延びる貫通穴38が形成される。この場合、ロック解除スイッチ部24の操作方向は、物入装置本体2を基準として手前側から奥側(ほぼ車両前後方向)とされている。この貫通穴38の内部に作動部材32が上記操作方向(ほぼ車両前後方向)へ往復移動可能に挿通配置されている。作動部材32は、ほぼ矩形断面を有してほぼ車両前後方向へ延びるほぼ四角柱状の部材である。貫通穴38は、作動部材32の断面形状に対して、ほぼ上下方向に長い長穴とされている。作動部材32の両端部には、抜け止め用の張出部39,40が形成されている。このうち、作動部材32の奥側の端部の張出部39は、手前側から貫通穴38へ挿入可能なように貫通穴38の開口形状とほぼ同じかそれよりも若干小さめの形状などを有している。作動部材32の手前側の端部の張出部40は、貫通穴38の開口形状よりも一回り大きいフランジ状などとされている。
そして、可動部材31と作動部材32との間に、物入装置本体2のほぼ幅方向へ延びるガイドピン43が挿通配置される。このガイドピン43は、例えば、金属製の丸棒状のものなどとされる。可動部材31の側には、貫通穴38部分の両側面間に、ガイドピン43とほぼ同径の丸いピン穴が形成される。一方、作動部材32の側には、作動部材32のほぼ車両前後方向への移動によってガイドピン43の位置を上下方向へ変位可能なガイド用長孔45が形成される。このガイド用長孔45は、斜めの長穴とされる。この長穴は、この場合、奥側へ進むに従い直線的に下方へ向かう下り勾配に傾斜されている。これにより、作動部材32が奥側へ移動するとガイドピン43と共に可動部材31が上昇してロックアーム22のロック用爪部26がロック用係止溝21から離脱し、反対に、作動部材32が手前側へ移動するとガイドピン43と共に可動部材31が下降してロックアーム22のロック用爪部26がロック用係止溝21へ係合する構成となる。なお、ガタ付きが防止されるよう、ガイド用長孔45は、ガイドピン43の径寸法とほぼ等しい幅寸法とされる。
更に、可動部材31と作動部材32との間には、作動部材32を手前側へ向けて常時付勢する復帰用弾性体46が介装されている。この復帰用弾性体46は、例えば、可動部材31の手前側の面と、作動部材32の手前側の張出部40との間に介装されたコイルバネなどとされている。このコイルバネは、作動部材32の断面よりも若干大きめの矩形状に巻取られた圧縮バネなどとされる。
また、図1に示すように、上記したロック解除スイッチ部24は、この場合、ロック機構本体部23とは別に構成される。ここでは、ロック解除スイッチ部24は、蓋体5にではなく、インストルメントパネル15の部分に取付けられている。即ち、ロック解除スイッチ部24は、インストルメントパネル15における取付用開口部17よりも若干上側の位置(で、更に好ましくは、幅方向に関してはロック機構本体部23と対応する位置)に設けられている。このロック解除スイッチ部24の手前側の端部は奥側へ向けて押圧可能なボタン部とされて、インストルメントパネル15の上記位置に形成された凹部51の中に配置されている。ロック解除スイッチ部24は、側面視で、ボタン部から凹部51を貫通して車両前後方向の奥側へ向けて延びる水平部と、この水平部の奥側の端部から下方へほぼ直角に曲げられて作動部材32の手前側の端部に達するまで延びる垂直部とを有するほぼL型の部材とされている。ロック解除スイッチ部24の垂直部の端部(下端部)は、作用端として、作動部材32の手前側の端部を押動し得るように当接配置されている。ロック解除スイッチ部24の水平部における凹部51の裏面側の部分には、抜け止め用のフランジ部が形成されている。なお、ロック解除スイッチ部24を蓋体5に設けることも、構造的には可能である。
そして、ストッパアーム12は蓋体5と一体に成形されても良いが、必要に応じて、上記したストッパアーム12が、蓋体5に対して別体に設けられると共に、蓋体5とストッパアーム12とが、連結部55を介して連結されるようにする。
ここで、ストッパアーム12は、蓋体5の裏面から近い位置で分割されている。蓋体5の裏面からは、ロック用係止溝21に達しない長さの短いアーム取付片56が延設され、このアーム取付片56に連結部55を用いて、別部材として構成されたストッパアーム12を継ぎ足し得るように構成される。アーム取付片56とストッパアーム12との連結部55は、例えば、連結プレートと、スクリュウなどの締結部材とで構成されている。
更に、必要に応じて、上記したように、ストッパアーム12の移動をガイドすると共に、ストッパアーム12を支えることにより、ストッパアーム12の変形を防止可能なアームガイド29を設ける。アームガイド29は、物入装置本体2の外側面の対応する位置に一体成形などによって形成される。このアームガイド29は、ロックアーム22とは、反対側の位置に設けられる。この場合、ロックアーム22はストッパアーム12の上側に設けられているので、アームガイド29は、ストッパアーム12の下側に設ける。このアームガイド29は、上に凸の円弧状をしたストッパアーム12の下側縁部と対応させて、上に凸の円弧状とする。
次に、この実施例の作用について説明する。
蓋体5が閉じ、ロック機構6によるロックがかかった状態でロックを解除すると、ヒンジ部4を中心として蓋体5が開方向へ回動し、開口部3が露出されて、物入装置本体2に対する物の出し入れができるようになる。
この際、物入装置本体2と蓋体5との側部間に設けられたストッパ装置7が、蓋体5の全開位置を規制する。蓋体5の全開位置の規制は、ストッパアーム12に形成されたストッパ用爪部13が、開口縁部8に形成された穴部11の上縁部に係止されることによって行われる。
反対に、蓋体5が開いた状態から、ヒンジ部4を中心として蓋体5を閉方向へ回動し、開口部3を閉じると、ロック機構6によるロックがかかり、物入装置本体2に対して物の出し入れができないようになり、物入装置本体2に物が収納される。
そして、ロック機構6は、以下のように機能する。即ち、ロック機構6によるロックがかかった状態で、ロック解除スイッチ部24の手前側のボタン部を手で奥側へ押すと、ロック解除スイッチ部24の垂直部の下端部が、作動部材32の手前側の端部を復帰用弾性体46の弾性力に抗して奥側へ押動する。
すると、作動部材32に形成されたガイド用長孔45に沿ってガイドピン43が上方へ移動し、ガイドピン43と共に可動部材31が上昇してロックアーム22のロック用爪部26がロック用係止溝21から離脱し、ロックが解除される。
ロック解除スイッチ部24の手前側のボタン部から手を離すと、復帰用弾性体46の弾性力によって、作動部材32が手前側へ移動される。すると、ロック解除スイッチ部24が手前側へ押出されると共に、作動部材32に形成されたガイド用長孔45に沿ってガイドピン43が下方へ移動し、ガイドピン43と共に可動部材31が下降してロックアーム22のロック用爪部26がストッパアーム12の上側縁部の表面上に、付勢部材36の付勢力によって弾接され、蓋体5の自重によってゆっくりと開閉方向に摺接移動する。同時に、復帰用弾性体46の弾性力によって、ロック解除スイッチ部24も手前側に押出される。
その後、蓋体5を閉じると、弾接状態のロック用爪部26に対してストッパアーム12の上側縁部が奥側へ移動し、ロック用係止溝21の位置に達した時に、ロック用爪部26がロック用係止溝21へ係合し、自動的にロックがかかる。
このように、この実施例によれば、物入装置本体2の開口部3に対し、ヒンジ部4を介して、蓋体5が開閉自在に取付けられ、物入装置本体2と蓋体5との間に、蓋体5を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構6が設けられ、物入装置本体2と蓋体5との側部間に、蓋体5の全開位置を規制するストッパ装置7が設けられ、ストッパ装置7が、物入装置本体2の開口縁部8に設けられた穴部11と、蓋体5に設けられて穴部11に対し出入方向へ移動自在に挿通されたストッパアーム12とを備え、ストッパアーム12が、物入装置本体2の外側面に沿って、ヒンジ部4を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、先端部にストッパ用爪部13を有する車両用物入装置において、ロック機構6(の少なくとも主要部)が、物入装置本体2の外側面とストッパ装置7との間に設置されたことにより、物入装置本体2の内部に張出さないようにロック機構6を設置することができるようになる。これにより、物入装置本体2の容量を拡大することや、物入装置本体2に物をすっきり収納することが可能となる。
また、ロック機構6が、ロック用係止溝21と、ロック用係止溝21に対して係合・離脱可能なロックアーム22と、ロックアーム22による係合・離脱動作を行わせるロック機構本体部23とを備えると共に、ロック機構本体部23を操作するロック解除スイッチ部24とを備え、ロック用係止溝21がストッパアーム12に形成されたことにより、ストッパ装置7を利用したロック機構6を具体的に実現可能な構造を得ることができる。
更に、ストッパアーム12が、蓋体5に対して別体に設けられると共に、蓋体5とストッパアーム12とが、連結部55を介して連結されたことにより、ストッパアーム12の強度と精度を上げることができる。これにより、ストッパアーム12が蓋体5に一体成形される場合と比べて、作動の確実性を向上することができる。
更に、アームガイド29を、ロックアーム22とは反対側の位置に設けることにより、ストッパアーム12の移動をガイドすると共に、ストッパアーム12を支えることにより、ストッパアーム12の変形を防止させることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる車両用物入装置の側方断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1のロック解除操作時の作動図である。 図1の開状態の作動図である。
符号の説明
2 物入装置本体
3 開口部
4 ヒンジ部
5 蓋体
6 ロック機構
7 ストッパ装置
8 開口縁部
11 穴部
12 ストッパアーム
13 ストッパ用爪部
21 ロック用係止溝
22 ロックアーム
23 ロック機構本体部
24 ロック解除スイッチ部
55 連結部

Claims (3)

  1. 物入装置本体の開口部に対し、ヒンジ部を介して、蓋体が開閉自在に取付けられ、
    物入装置本体と蓋体との間に、蓋体を全閉位置にてロック・ロック解除可能なロック機構が設けられ、
    物入装置本体と蓋体との側部間に、蓋体の全開位置を規制するストッパ装置が設けられ、
    該ストッパ装置が、物入装置本体の開口縁部に設けられた穴部と、蓋体に設けられて前記穴部に対し出入方向へ移動自在に挿通されたストッパアームとを備え、
    該ストッパアームが、物入装置本体の外側面に沿って、ヒンジ部を中心とするほぼ円弧状に延びると共に、先端部にストッパ用爪部を有する車両用物入装置において、
    前記ロック機構が、前記物入装置本体の外側面と前記ストッパ装置との間に設置されたことを特徴とする車両用物入装置。
  2. 前記ロック機構が、ロック用係止溝と、該ロック用係止溝に対して係合・離脱可能なロックアームと、該ロックアームによる係合・離脱動作を行わせるロック機構本体部とを備えると共に、該ロック機構本体部を操作するロック解除スイッチ部を備え、前記ロック用係止溝が前記ストッパアームに形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用物入装置。
  3. 前記ストッパアームが、前記蓋体に対して別体に設けられると共に、
    蓋体とストッパアームとが、連結部を介して連結されたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用物入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016088453A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 小島プレス工業株式会社 車両用内装装置

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JP2016088453A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 小島プレス工業株式会社 車両用内装装置

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