JP5154287B2 - 振動時ロック装置 - Google Patents

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本願発明は、開閉する扉又は引き出しを備えた家具に設けられ、地震等の振動時に、閉塞状態の扉又は引き出しをロックして開放を規制する振動時ロック装置に関する。
従来、扉の開閉をロックするロック装置は、開閉する扉を備えた家具本体に設けられ、扉に取り付けられる係止体と、家具本体に取り付けられるロック装置本体とからなる。ロック装置本体は、前部が開口されたケースと、ケース内の前後方向を摺動する摺動部材と、摺動部材を開口側に付勢する弾性部材と、摺動部材と連係しており、摺動部材が前方に摺動すると開いて係止体を開放し、摺動部材が後方に摺動すると閉じて係止体を保持する一対の把持アームとを備えている。摺動部材は、摺動部材に設けられた係合片が、ケースに形成された案内路に案内され、摺動部材が前方に摺動して一対の把持アームを開いた状態の時と、摺動部材が後方に摺動して一対の把持アームを閉じた状態の時に位置決めされる(例えば、特許文献1、2)。
上記従来のロック装置は、いわゆるプッシュラッチと言われ、扉を閉めると、扉に設けられた係止体が、家具本体に設けられたロック装置本体の摺動部材を弾性部材の弾性に抗して押し込む。摺動部材が押し込まれると、開いていた一対の把持アームが閉じて係止体を保持する。摺動部材は、一対の把持アームが閉じた状態の位置で位置決めされる。この状態の時、扉は、扉側の係止体が家具本体側のロック装置本体に保持されているので、開くことができない。この状態の時にさらに扉を押すと、摺動部材の係止状態が解除され、摺動部材が弾性部材によって押し出される。摺動部材が押し出されると、閉じていた一対の把持アームが開いて係止体を開放する。このようにして扉は開くことができる。
実公平2−2857号公報 特許第2800646号公報
上記従来のロック装置は、扉の閉塞時において、扉に設けられた係止体が、家具本体に設けられたロック装置本体の一対の把持アームによって保持されている。この状態の時に振動が発生すると、扉の開く方向への揺れに対しては扉が開くことはない。しかし、扉の閉じる方向へ揺れると、扉が押される形となり、摺動部材の係止状態が解除され、摺動部材が弾性部材によって押し出される。摺動部材が押し出されると、閉じていた一対の把持アームが開いて係止体が開放され、扉が開いてしまう。振動時に扉が開放されると、家具本体内に収納されている物が飛び出てしまうことになる。このように、従来のいわゆるプッシュラッチ式ロック装置は、扉を閉めている状態の時に、地震等の振動が発生した場合、扉が開いてしまうという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、地震等の振動が発生した場合、転動部材が摺動部材の摺動をロックして、閉塞された扉又は引き出しの開放を確実に阻止することができる振動時ロック装置を提供することを目的とする。
本願請求項1に係る振動時ロック装置は、上記目的を達成するため、開閉する扉又は引き出しを備えた家具本体の閉塞時の扉又は引き出しを振動時に開放不能にロックする振動時ロック装置であって、ロック装置本体は、扉又は引き出しと家具本体のどちらか一方に取り付けられ、前部に開口が形成されたケースと、ケース内の前後方向を摺動する摺動部材と、摺動部材を開口側に付勢する弾性部材と、摺動部材と連係しており、摺動部材が前方に摺動すると開き、摺動部材が後方に摺動すると閉じる把持アームと、ケースの底面上を転動する転動体とを有し、ケースの底面には、非振動時に転動体が摺動部材の摺動を阻止しないようにして静止する所定位置と、振動時に転動体が所定位置から移動して摺動部材の摺動を阻止し、非振動時に転動体を所定位置まで導く傾斜面とが形成されていることを特徴とする。
本願請求項2に係る振動時ロック装置は、上記目的を達成するため、転動体は、摺動部材が前方に摺動している時、摺動部材に案内されて移動不能となっており、摺動部材が後方に摺動している時、摺動部材から外れて移動可能となるように構成されていることを特徴とする。
本願請求項3に係る振動時ロック装置は、上記目的を達成するため、転動体は、摺動部材が前方に摺動している時、摺動部材に形成された収納凹部に収納されて移動不能となっており、摺動部材が後方に摺動している時、摺動部材の収納凹部から外れて移動可能となるように構成されていることを特徴とする。
本願請求項4に係る振動時ロック装置は、上記目的を達成するため、摺動部材は、前部材と、後部材と、前部材と後部材を連結する連結部とからなり、前部材には、前記把持アームと連係する連係部が形成され、後部材には、前記収納凹部が形成されていることを特徴とする。
本願請求項5に係る振動時ロック装置は、上記目的を達成するため、前部材及び後部材は、断面が略矩形状に形成され、前記収納凹部は、後部材の各面に形成されており、前記ケースには、摺動部材を回動不能かつ前後方向のみ摺動可能となるように収容する断面略矩形状の摺動室が形成され、後部材の各面に対応する摺動室の各壁面は、ロック装置本体の家具本体への取付位置によって底面となり、転動体を所定位置まで導く傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本願請求項6に係る振動時ロック装置は、上記目的を達成するため、扉又は引き出しと家具本体の前記ロック装置本体が取り付けられていない他方に取り付けられる係止体を有し、係止体は、摺動部材を弾性部材の弾性に抗して後方に押し込み、且つ、閉じられる把持アームによって保持される形状で構成されていることを特徴とする。
本願発明に係る振動時ロック装置は、扉又は引き出しを閉めると、扉又は引き出しと家具本体のどちらか他方に設けられた係止体が摺動部材を弾性部材の弾性に抗して後方に摺動させる。摺動部材が後方に摺動すると、摺動部材と連動して把持アームが閉じ、係止体を保持する。扉又は引き出しを開けると、摺動部材が弾性部材の弾性によって前方に摺動し、摺動部材と連動する把持アームが開いて係止体が解放される。本願発明に係る振動時ロック装置は、非振動時(平常時)には、転動体が摺動部材の摺動を阻止しない所定位置で静止しているが、振動時(地震時)には転動体が所定位置(静止位置)から移動して摺動部材の摺動を阻止する。このように、本願発明に係る振動時ロック装置は、非振動時(平常時)においては、プッシュラッチとして使用することができ、振動時(地震時)においては、閉塞時の扉又は引き出しを開放不能にロックすることができるという効果がある。
本願発明に係る振動時ロック装置は、摺動部材が前方に摺動している時、即ち把持アームが開いている時、転動体が摺動部材に案内されて移動不能となっているので、振動時(地震時)にあっても、摺動部材が後方に摺動できる。また、摺動部材が後方に摺動している時、即ち把持アームが閉じている時、転動体が摺動部材から外れて移動可能となっているので、振動時(地震時)においては、転動体が移動して摺動部材の前方へ摺動を阻止できる。このように本願発明に係る振動時ロック装置は、振動時(地震時)においては、扉又は引き出しの開放を確実にロックすることができるという効果がある。
本願発明に係る振動時ロック装置は、摺動部材が前方に摺動している時、即ち把持アームが開いている時、転動体が摺動部材に形成された収納凹部に収納されて移動不能となっているので、振動時(地震時)にあっても、摺動部材が後方に摺動できる。また、摺動部材が後方に摺動している時、即ち把持アームが閉じている時、転動体が摺動部材の収納凹部から外れて移動可能となっているので、振動時(地震時)においては、転動体が移動して摺動部材の前方へ摺動を阻止できる。このように本願発明に係る振動時ロック装置は、振動時(地震時)においては、扉又は引き出しの開放を確実にロックすることができるという効果がある。
本願発明に係る振動時ロック装置は、摺動部材の断面が略矩形状に形成され、前面及び後面を除く各面に転動体を収納する前記収納凹部が形成され、また、摺動部材を前後方向のみ摺動可能となるように収容する断面略矩形状の摺動室の各壁面に転動体を所定位置まで導く傾斜面が形成されている。従って、本願発明に係る振動時ロック装置は、ロック装置本体の家具本体、扉又は引き出しへの取付位置によって、摺動部材の前記各面が収納凹部を備えた下面となり、前記各壁面が傾斜面を備えた底面となるので、取付位置を限定することなく自由に選択することができるという効果がある。
本願発明に係る振動時ロック装置の一つの実施の形態を図1乃至図18に基づいて説明する。図1は、振動時ロック装置の全体斜視図であって、(a)が上方から視た全体斜視図、(b)が下方から視た全体斜視図である。図2は、図1の振動時ロック装置の全体分解斜視図である。図3は、図2の各部品を組み込んだ状態を示す斜視図である。図4は、係止装置の説明図であって、(a)が分解斜視図、(b)が組立斜視図である。図5は、平常時の動作原理を示す図であって、(a)が扉の閉塞前の状態を示す平面図、(b)が扉の閉塞前の状態を示す側面断面図である。図6は、平常時の動作原理を示す図であって、(a)が扉の閉塞中の状態を示す平面図、(b)が扉の閉塞中の状態を示す側面断面図である。図7は、平常時の動作原理を示す図であって、(a)が扉の閉塞後の状態を示す平面図、(b)が扉の閉塞後の状態を示す側面断面図である。
図8は、振動時の動作原理を示す図であって、(a)が扉の閉塞後の状態を示す平面図、(b)が扉の閉塞後の状態を示す側面断面図である。図9は、振動時の動作原理を示す図であって、(a)が扉の閉塞中の状態を示す平面図、(b)が扉の閉塞中の状態を示す側面断面図である。図10は、振動時の動作原理を示す図であって、(a)が扉のロック状態を示す平面図、(b)が扉のロック状態を示す側面断面図である。図11は、振動時の動作原理を示す図であって、(a)が扉のロック解除を示す平面図、(b)が扉のロック解除を示す側面断面図である。図12は、振動時の転動体の動きを説明する平面図である。
図13は、摺動部材の位置決めの動作原理を示す図であって、(a)は摺動部材が把持アームの開いた位置で位置決めされている平面図、(b)は摺動部材が押し込まれた状態の平面図、(c)は摺動部材が把持アームの閉じた位置で位置決めされている平面図、(d)は摺動部材がさらに押し込まれた状態の平面図である。図14は、ケース本体の説明図である。図15は、振動時ロック装置の組立状態を示す斜視図である。図16は、把持アームの動作を説明する平面図である。図17は、振動時ロック装置の使用形態を示す断面図である。図18は、振動時ロック装置の使用形態を示す斜視図である。
振動時ロック装置1は、開閉する扉D又は引き出しを備えた家具本体Aの閉塞時の扉D又は引き出しを振動時に開放不能にロックすることができるものである。振動時ロック装置1のロック装置本体10は、扉D又は引き出しと家具本体Aのどちらか一方に取り付けられる。ロック装置本体10は、前部に開口21が形成されたケース11と、ケース11内の前後方向を摺動する摺動部材70と、摺動部材70を開口21側に付勢する弾性部材94と、摺動部材70と連係しており、摺動部材70が前方に摺動すると開き、摺動部材70が後方に摺動すると閉じる把持アーム110,110と、非振動時には摺動部材70の摺動を阻止しない所定位置で静止しており、振動時には所定位置から移動して摺動部材70の摺動を阻止する転動体50とを有する。
振動時ロック装置1は、扉D又は引き出しを閉めると、扉D又は引き出しと家具本体Aのどちらか他方に設けられた係止体125が摺動部材70を弾性部材94の弾性に抗して後方に摺動させる。摺動部材70が後方に摺動すると、摺動部材70と連動して把持アーム110,110が閉じ、係止体125を保持する。扉D又は引き出しを開けると、摺動部材70が弾性部材94の弾性によって前方に摺動し、摺動部材70と連動する把持アーム110,110が開いて係止体125が解放される。振動時ロック装置1は、非振動時(平常時)には、転動体50が摺動部材70の摺動を阻止しない位置で静止しているが、振動時(地震時)には転動体50が所定位置(静止位置)から移動して摺動部材70と係合し、摺動部材70の摺動を阻止する。このように、振動時ロック装置1は、非振動時(平常時)においては、プッシュラッチとして使用することができ、振動時(地震時)においては、閉塞時の扉D又は引き出しを開放不能にロックすることができる。
振動時ロック装置1は、摺動部材70が前方に摺動している時、即ち把持アーム110,110が開いている時、転動体50が摺動部材70に案内されて移動不能となっているので、振動時(地震時)にあっても、摺動部材70が後方に摺動できる。また、摺動部材70が後方に摺動している時、即ち把持アーム110,110が閉じている時、転動体50が摺動部材70から外れて移動可能となっているので、振動時(地震時)においては、転動体50が移動して摺動部材70の前方へ摺動を阻止できる。このように振動時ロック装置1は、振動時(地震時)においては、扉D又は引き出しの開放を確実にロックすることができる。
振動時ロック装置1は、摺動部材70が前方に摺動している時、即ち把持アーム110,110が開いている時、転動体50が摺動部材70に形成された収納凹部91に収納されて移動不能となっているので、振動時(地震時)にあっても、摺動部材70が後方に摺動できる。また、摺動部材70が後方に摺動している時、即ち把持アーム110,110が閉じている時、転動体50が摺動部材70の収納凹部91から外れて移動可能となっているので、振動時(地震時)においては、転動体50が移動して摺動部材70の前方へ摺動を阻止できる。このように振動時ロック装置1は、振動時(地震時)においては、扉D又は引き出しの開放を確実にロックすることができる。
摺動部材70は、前部材71と、後部材72と、前部材71と後部材72を連結する連結部(連結軸)73とからなる。前部材71には、前記把持アーム110,110と連係する連係部83が形成されている。後部材72には、前記収納凹部91が形成されている。
前部材71及び後部材72は、断面が略矩形状に形成されている。前記収納凹部91は、後部材72の各面77、78、79、80に形成されている。前記ケース11には、摺動部材70を回動不能かつ前後方向のみ摺動可能となるように収容する断面略矩形状の摺動室25が形成されている。後部材72の各面87、88、89、90に対応する摺動室25の各壁面20、13、26、27は、ロック装置本体10の家具本体Aへの取付位置によって底面となり、転動体50を所定位置まで導く傾斜面43,44,45が形成されている。従って、振動時ロック装置1は、ロック装置本体10の家具本体A、扉D又は引き出しへの取付位置によって、摺動部材70の前記各面87、88、89、90が収納凹部91を備えた下面となり、前記各壁面20、13、26、27が傾斜面43,44,45を備えた底面となるので、取付位置を限定することなく自由に選択することができる。
扉D又は引き出しと家具本体Aの前記ロック装置本体10が取り付けられていない他方に取り付けられる係止体125は、摺動部材70を弾性部材94の弾性に抗して後方に押し込み、且つ、閉じられる把持アーム110,110によって保持される形状で構成されている。
さらに振動時ロック装置1について詳細に説明する。振動時ロック装置1は、開閉する扉Dを備えた家具本体Aの閉塞時の扉Dを、地震等の振動時に開放不能にロックするものである。図1に示すように、振動時ロック装置1は、ロック装置本体10と、係止装置120とからなる。ロック装置本体10は、ケース11を有する。図2に示すように、ケース11は、ケース本体12と、ケース本体12の上部を塞ぐ蓋体20とからなる。ケース本体12は、底壁13と、右壁15と、左壁16と、後壁17と、前壁19とからなり、上部が開放された箱状に形成されている。前壁19は、切り欠かれて開口21が形成されている。前記蓋体20は、ケース本体12の上部に係止爪、ネジ等によって着脱可能に取り付けられ、ケース本体12に上壁を構成する。
ケース本体12には、後部側に形成された摺動室25と、前部側に形成された把持室60を有する。摺動室25は、右側壁26と、左側壁27と、後側壁29と、底壁13と、蓋体20によって構成されている。右側壁26の前部(ケース本体12の略中間部)は、切り欠かれて切り欠き部31が形成されており、切り欠き部31両側に係合溝32、32が形成されている。左側壁27の前部(ケース本体12の略中間部)も、切り欠かれて切り欠き部33が形成されており、切り欠き部33両側に係合溝35、35が形成されている(図14参照)。
前記右側の係合溝32,32には、ガイド板40の両側に形成された係合縁41,41が係合して、ガイド板40が取り付けられている。ガイド板40には、右側壁26の内面(摺動室25内側の面)と同じ側となるガイド面42が形成されている。ガイド面42は、3つの稜線によって仕切られる3つの傾斜面43,44,45によって形成され、稜線の交点46が一番深くなっており、傾斜面43,44,45が交点46に向かって下降傾斜するように構成されている。
ガイド面42には、三角状突起48,49が突設されている。一方の三角状突起48は、ガイド面42の中心上前部に設けられ、頂点が交点(深点)46側に向いている。他方の三角状突起49は、ガイド面42の中心上後部に設けられ、頂点が交点(深点)46側に向いている。一方の三角状突起48と他方の三角状突起49は、対向して配置され、一方の三角状突起48の方が他方の三角状突起49より高く突出している。
左側の係合溝35,35にも、同様に、ガイド板40の両側に形成された係合縁41,41が係合して、ガイド板40が取り付けられている。ガイド板40のガイド面42は、左側壁27の内面(摺動室25内側の面)と同じ側となる。前記右側壁26側のガイド板40のガイド面42と左側壁27側のガイド板40のガイド面42は、対向する位置に設定される。
図14及び図2に示すように、摺動室25の底面51(底壁13の上面)及び摺動室25の上面52(蓋体20の下面20a)にも前記ガイド面42が形成されている。前記底面51のガイド面42と前記上面52のガイド面42は、対向する位置に設定される。さらに、底面51のガイド面42と、上面52のガイド面42と、前記右側壁26側のガイド板40のガイド面42と、左側壁27側のガイド板40のガイド面42は、略同じ位置に設定されている。
図14及び図2に示すように、摺動室25の底面51(底壁13の上面)と摺動室25の上面52(蓋体20の下面20a)には、仕切り板53,55が形成されている。底壁13の上面に設けられた仕切り板53は、ガイド面42の前部近傍に設けられている。同様に、蓋体20の下面20aに設けられた仕切り板55は、ガイド面42の前部近傍に設けられている。仕切り板55の下端と仕切り板53の上端は、蓋体20をケース本体12に取り付けることによって接合し、仕切り板55,53によって摺動室25を仕切ることになる。仕切り板55の下端と仕切り板53の上端には、切り欠き56,57が形成され、上記したように仕切り板55の下端と仕切り板53の上端が接合すると、切り欠き56,57によって軸受け穴59が形成される。切り欠き56,57は、半円状に形成されているが、この形状に限定されるものでないことは勿論である。
把持室60は、摺動室25の前部から開口21に向かって拡開するように形成された右傾斜壁60a及び左傾斜壁60bと、底壁13と、蓋体20とによって構成されている。把持室60の底面61(底壁13の上面)と把持室60の上面62(蓋体20の下面20a)の略中心線上には、開口21側に向かってガイド溝63,65が形成されている。また、把持室60の底面61(底壁13の上面)には、前記ガイド溝63を挟んで両側に右軸受け穴66と左軸受け穴67が形成されている。また、把持室60の上面62(蓋体20の下面20a)には、前記ガイド溝65を挟んで両側に右軸受け穴68と左軸受け穴69が形成されている。
摺動室25内には、摺動部材70が前後方向に向かって摺動可能に設けられている。摺動部材70は、前部材71と、後部材72と、前部材71と後部材72を連結する円軸状の連結軸(連結部)73とからなる。前部材71は、立方体形状に形成され、前面75と、後面76と、上面77と、下面78と、右面79と、左面80とからなる。前面75には、上下方向に伸びる半円状の受け凹部81が形成されている。上面77には、前記蓋体20の下面20aに形成されたガイド溝65に係合して案内される係合突起82が形成されている。下面78には、前記底面61(底壁13の上面)に形成されたガイド溝63に係合して案内される係合突起84が形成されている。また、前部材71は、後方各角部に係合段凹部83が形成されている。当該係合段凹部83が、一対の把持アーム110の連係部を形成する。
後部材72は、直方体形状に形成され、前面85と、後面86と、上面87と、下面88と、右面89と、左面90とからなる。上面87、下面88、右面89及び左面90の前方中間部には、前面85まで連通する収納凹部91が形成されている。下面88の後部には、後面86と連通するバネ収容凹部92が形成され、当該バネ収容凹部92にバネ 94が収容される。
上面87の後部には、軸穴93が形成され、軸穴93に係合片95の支軸96が回動可能に取り付けられる。係合片95は、縦長に形成され、長手方向両端に係合部97,97が形成されている。前記係合片95は、蓋体20の下面20aに形成された案内路100に案内される。案内路100は、係合片95を縦長状態で案内する前部案内部101と、係合片95を回転可能に案内する後部案内部102を有する。後部案内部102には、後部突起103と前部突起105が形成されている。
把持アーム110は、アーム本体111と、アーム本体111の先端内側に突設された保持縁112と、アーム本体111の後部上下位置に設けられた固定軸113と、アーム本体111の後端に設けられた一対の係合突起115,115とからなる。保持縁112には、切り欠き116が形成されている。また、アーム本体111の内面には、略三角状のガイド突起117が設けられている。一対の把持アーム110,110の保持縁112,112が接合すると、一対の切り欠き116,116によって挿通孔119が形成される。切り欠き116は、半円状に形成されているが、この形状に限定されるものでないことは勿論である。
扉Dに係止装置120が取り付けられる。図4に示すように、係止装置120は、基板121と、基板121に回動可能に取り付けられる係止体125とからなる。基板121は、ネジを挿通するネジ挿通孔122,122を有し、上端に取付軸123が設けられている。係止体125は、軸部126と、軸部126の先端に形成された係止突起127と、軸部126の後端に形成された軸受けボス128とからなる。軸受けボス128には、断面略C字状の軸挿通孔129が形成されている。また、軸受けボス128には、軸部126の軸方向と直角となる垂直面130が形成されている。
ロック装置本体10は、以下のようにして組み立てられる。ケース本体12の右側壁26の切り欠き部31と、左側壁27の切り欠き部33にガイド板40,40を取り付ける。底壁13のガイド面42にボール50を載せる。ボール50は、傾斜面43,44,45により、所定位置となる交点(深点)46で静止する。
前部材71の係合段凹部83,83に把持アーム110の係合突起115,115を係合させ、後部材72のバネ収容凹部92内にバネ94を収容し、バネ94を撓めるようにして、摺動部材70を摺動室25内に装着する。後部材72の下面88に形成された収納凹部91内にボール50が収納され、連結軸(連結部)73が仕切り板53の切り欠き57に軸受けされ、前部材71の下面78に形成された係合突起84が底壁13のガイド溝63に摺動可能に係合する。さらに、右側の把持アーム110の固定軸113が底壁13の右軸受け穴66に回動可能に取り付けられ、左側の把持アーム110の固定軸113が底壁13の左軸受け穴67に回動可能に取り付けられる。摺動部材70は、バネ94の後端が摺動室25の後側壁29に圧接するので、後部材72の前面85が仕切り板53に圧接する。
後部材72の上面87に形成された軸穴93に係合片95の支軸96を回動可能に差し込んで、ケース本体12に蓋体20を取り付ける。前記係合片95が蓋体20の下面20aに形成された案内路100の前部案内部101に配置される。蓋体20の仕切り板55がケース本体12の仕切り板53に当接し、この当接によって形成される軸受け穴59内を摺動部材70の連結軸(連結部)73が挿通する。前部材71の上面77に形成された係合突起82が蓋体20のガイド溝65に摺動可能に係合する。このようにしてロック装置本体10は、組み立てられ、把持室60内に一対の把持アーム110,110が収納される。ロック装置本体10は、図5(b)に示すように、家具本体Aの上壁A1に、ネジ等により取り付けられる。
係止装置120は、図4(a)に示すように、基板121の取付軸123を係止体125の軸挿通孔129に挿通して組み立てられる。係止装置120は、図5に示すように、基板121をネジ等により扉Dに固定して、扉Dに取り付けられる。係止体125は、垂直面130が扉Dの面に当接し、軸部126の軸方向が略水平となる。
次に動作について説明する。図5は、平常時に扉Dが開いている状態の図である。この状態の時、摺動部材70は、バネ94により前方(開口21側)に付勢されて押し出されており、後部材72の前面85が仕切り板53,55に圧接している。図13(a)に示すように、係合片95は、案内路100の前部案内部101に位置しており、長手方向が前後方向を向いている。後部材72の下面88に形成された収納凹部91内にボール50が収納されている。
把持アーム110は、これの係合突起115が前部材71の係合段凹部83に係合しており、摺動部材70が前方に移動しているので、固定軸113を中心として開く方向に回動している。即ち、一対の把持アーム110,110は、開いた状態となっている。この状態の時、地震等の振動が発生しても、ボール50が収納凹部91に収納されているので、摺動部材70の動きは規制されることはない。
図6に示すように、平常時に扉Dを閉じると、扉Dに設けられた係止体125の係止突起127が前部材71の受け凹部81に当接して、摺動部材71をバネ94の弾性に抗して押し込む(後方に移動させる)。摺動部材71は、前部材71の係合突起82,84が、蓋体20のガイド溝65とケース本体12の底壁13に形成されたガイド溝63に案内されるため、左右方向に位置がずれることなく前後方向のみ摺動する。
図13(b)に示すように、係合片95は、案内路100の後部案内部102に移動し、後部突起103に当接して回転し、長手方向が前後方向と略直角の方向を向く。後部材72の下面88に形成された収納凹部91内からボール50が出ることになり、ガイド面42上を転動可能となる。なお、振動が発生していないので、ボール50は、ガイド面42の交点(深点)46の所定位置で静止している。
右側の把持アーム110は、これの係合突起115が前部材71の係合段凹部83から外れ、前部材71の右面79に当接し、固定軸113を中心として閉じる方向に回動する。右側の把持アーム110も、これの係合突起115が前部材71の係合段凹部83から外れ、前部材71の左面80に当接し、固定軸113を中心として閉じる方向に回動する。即ち、左右一対の把持アーム110,110は、閉じた状態となっている。
左右一対の把持アーム110,110は、保持縁112同士が接合し、一対の把持アーム110,110によって係止体125の係止突起127を保持する。なお、係止体125の軸部126は、一対の把持アーム110,110の保持縁112,112が接合することによって形成される挿通孔119を挿通している。この状態の時、地震等の振動が発生すると、ボール50が収納凹部91に収納されていないので、ボール50がガイド面42上を転動し、摺動部材70の動きを規制することが可能となる。
図7に示すように、平常時に扉Dを押し込んでから離すと、バネ94の弾性により摺動部材70が前方に摺動する。図13(c)に示すように、係合片95は、長手方向が前後方向と略直角の方向を向いているので、後部案内部102の前部突起105に係合する。摺動部材70は、係合片95が後部案内部102の前部突起105に係合するので、前方へ摺動しなくなる。この状態は、図6と同じ状態であり、後部材72の下面88に形成された収納凹部91内からボール50が出ており、左右一対の把持アーム110,110が、係止体125の係止突起127を保持して、閉じた状態となっている。この状態は、振動時ロック装置が扉Dを閉じた状態で保持(閉止)している状態である。
図7の、振動時ロック装置が扉Dを閉じた状態で保持(閉止)している状態から、この保持状態を解除するには、再度、扉Dを押し込めば良い。摺動部材70は、バネ94の弾性に抗して後方に摺動する。図13(d)に示すように、係合片95は、前部突起105から外れて案内路100の後部案内部102内を移動し、後部突起103に当接して回転し、長手方向が前後方向に向く。扉Dの押す操作を解除すると。バネ94の弾性により摺動部材70が前方に摺動して、図5の状態に復帰することになる。なお、図16に示すように、摺動部材70が前方に摺動すると、前部材71の前面75が把持アーム110、110のガイド突起117、117に係合して、把持アーム110,110を開く方向に回動させ、係合突起115,115を前部材71の係合段凹部83,83に確実に係合させることができる。このように、扉Dは、一旦押すと係止体125がロック装置本体10によって保持され、されに押すと係止体125がロック装置本体10から外れることになる。
図7に示す、振動時ロック装置が扉Dを閉じた状態で保持(閉止)している状態において、地震等の振動が発生すると、図8に示すように、ボール50が静止している所定位置(深点46)から外れる。ボール50は、振動の振幅状態に応じて左右方向に転動したり、前後方向に転動する。ボール50は、前後方向に転動すると、三角状突起48,49の頂点を挟む両側面によって左右に送られる。このように、ボール50は、静止位置から外れると、摺動部材70の収納凹部91内に収納されなくなるので、摺動部材70の前方への動きを規制する。
振動が発生し、ボール50が静止位置から外れた状態で、図9に示すように、振動により扉Dが押し込まれる方向に回動すると、摺動部材70が、バネ94の弾性に抗して後方に摺動して、前述したのと同様に、係合片95が前部突起105から外れる。従って、図10に示すように、摺動部材70がバネ94の弾性により前方に摺動しようとするが、ボール50が仕切り板53,55と後部材72の前面85に挟み込まれて、摺動部材70の元の状態への復帰(前方への移動)を阻止する。摺動部材70が前方に移動しないので、把持アーム110,110が開くことはなく、そのため、係止体125の係止突起127が一対の把持アーム110,110に保持されたままである。このように、扉Dが閉じた状態の時に地震等の振動が発生すると、ボール50によって摺動部材70がロックされ、扉Dの開放が規制される。
振動が終了したとき、即ち平常時になった時に扉Dを押すと、摺動部材70がバネ94の弾性に抗して後方に摺動するので、ボール50が仕切り板53,55と後部材72の前面85の挟持状態が解除されて、ボール50が所定位置(深点46)に戻って静止する。ボール50が静止した所定位置(深点46)においては、摺動部材70の元への復帰が可能となり、バネ94の弾性により摺動部材70が前方に摺動して、図5の状態に復帰することになる。
図5に示す状態の時に、地震等の振動が発生すると、ボール50が収納凹部91に収納されているので、一対の把持アーム110,110は、開いた状態のままである。振動に気が付いて扉Dを閉じると、前述したように、摺動部材70が後方に移動して係止体125を一対の把持アーム110,110が保持し、摺動部材70がロックされる。
振動時ロック装置1は、図18に示すように、取付箇所を限定されず、自由に選んで家具本体Aに取り付けることができる。例えば、図17に示すように、家具本体Aの上壁A1に取り付けた場合、ケース本体12の底壁13が底面となって、底壁13のガイド面42上をボール50が転動可能となり、後部材72の下面88に形成された収納凹部91内にボール50が収納可能となる。また、家具本体Aの下壁A2に取り付けた場合、蓋体20が底面となって、蓋体20のガイド面42上をボール50が転動可能となり、後部材72の上面87に形成された収納凹部91内にボール50が収納可能となる。さらに、家具本体Aの右壁A3に取り付けた場合、ケース本体12の左側壁27が底面となって、左側壁27に設けられたガイド板40のガイド面42上をボール50が転動可能となり、後部材72の左面90に形成された収納凹部91内にボール50が収納可能となる。さらにまた、家具本体Aの左壁A4に取り付けた場合、ケース本体12の右側壁26が底面となって、右側壁26に設けられたガイド板40のガイド面42上をボール50が転動可能となり、後部材72の右面89に形成された収納凹部91内にボール50が収納可能となる。
従来の振動時ロック装置は、振動感知部の構造上、上下反転や横倒しで取り付けることができないので、取付方向や取付位置が限定される。しかし、振動時ロック装置1は、上記したように、上下反転や横倒しで取り付けることができるので、取付方向や取付位置が限定されることがない。また、扉Dの閉塞時に扉Dに強い開放力がかかっても、ケース本体12に回動可能に取り付けられた一対の把持アーム110,110によってその開放力を受け止めるので、位置決めに利用している係合片95に負荷がかからず、係合片95の破損を防止することができる。
また、振動時ロック装置1は、把持アーム110,110がケース本体12内に収納されているので、従来の剥き出し状態のものと比べて、接触したり、ぶつかったりすることがなく、安全で非常に壊れにくいものとなっている。振動時ロック装置1は、1個の転動体50とガイド面42との組み合わせによる振動感知部を1カ所に設けたが、この振動感知部を前後に複数配置すれば、振動検知力が向上し、ロックの信頼性が向上する。振動時ロック装置1は、プッシュラッチ機構とロック機構がケース11内に収納されているため、部品点数を低減でき、コンパクトにすることができる。なお、振動時ロック装置1は、係合片95を外すと、耐震ラッチとなり、ボール50を外すとプッシュラッチとなるので、用途に応じた仕様の構成にすることが簡単にできる。なお、上記実施の形態において、家具とは、タンス、机、収納庫、書棚、吊り戸棚、キャビネット、ワゴン等の収納部を備えたものの総称である。また、扉には、回転式扉とスライド式扉が含まれるのは勿論である。
本発明に係る振動時ロック装置は、押す動作で家具の扉又は引き出しを開閉するプッシュラッチ装置に利用可能である。
振動時ロック装置の全体斜視図である。 図1の振動時ロック装置の全体分解斜視図である。 図2の各部品を組み込んだ状態を示す斜視図である。 係止装置の説明図である。 平常時の動作原理を示す図である。 平常時の動作原理を示す図である。 平常時の動作原理を示す図である。 振動時の動作原理を示す図である。 振動時の動作原理を示す図である。 振動時の動作原理を示す図である。 振動時の動作原理を示す図である。 振動時の転動体の動きを説明する平面図である。 摺動部材の位置決めの動作原理を示す図である。 ケース本体の説明図である。 振動時ロック装置の組立状態を示す斜視図である。 把持アームの動作を説明する平面図である。 振動時ロック装置の使用形態を示す断面図である。 振動時ロック装置の使用形態を示す斜視図である。
符号の説明
A 家具本体
A1 上壁
A2 下壁
A3 右壁
A4 左壁
D 扉
1 振動時ロック装置
10 ロック装置本体
11 ケース
12 ケース本体
13 底壁
15 右壁
16 左壁
17 後壁
19 前壁
20 蓋体
20a 下面
21 開口
25 摺動室
26 右側壁
27 左側壁
29 後側壁
31 切り欠き部
32 係合溝
33 切り欠き部
35 係合溝
40 ガイド板
41 係合縁
42 ガイド面
43 傾斜面
44 傾斜面
45 傾斜面
46 交点(深点)
48 三角状突起
49 三角状突起
50 ボール(転動体)
51 底面
52 上面
53 仕切り板
55 仕切り板
56 切り欠き
57 切り欠き
59 軸受け穴
60 把持室
60a 右傾斜壁
60b 左傾斜壁
61 底面
62 上面
63 ガイド溝
65 ガイド溝
66 右軸受け穴
67 左軸受け穴
68 右軸受け穴
69 左軸受け穴
70 摺動部材
71 前部材
72 後部材
73 連結軸(連結部)
75 前面
76 後面
77 上面
78 下面
79 右面
80 左面
81 受け凹部
82 係合突起
83 係合段凹部
84 係合突起
85 前面
86 後面
87 上面
88 下面
89 右面
90 左面
91 収納凹部
92 バネ収容凹部
93 軸穴
94 バネ(弾性部材)
95 係合片
96 支軸
97 係合部
100 案内路
101 前部案内部
102 後部案内部
103 後部突起
105 前部突起
110 把持アーム
111 アーム本体
112 保持縁
113 固定軸
115 係合突起
116 切り欠き
117 ガイド突起
119 挿通孔
120 係止装置
121 基板
122 ネジ挿通孔
123 取付軸
125 係止体
126 軸部
127 係止突起
128 軸受けボス
129 軸挿通孔
130 垂直面

Claims (6)

  1. 開閉する扉又は引き出しを備えた家具本体の閉塞時の扉又は引き出しを振動時に開放不能にロックする振動時ロック装置であって、
    ロック装置本体は、扉又は引き出しと家具本体のどちらか一方に取り付けられ、
    前部に開口が形成されたケースと、
    ケース内の前後方向を摺動する摺動部材と、
    摺動部材を開口側に付勢する弾性部材と、
    摺動部材と連係しており、摺動部材が前方に摺動すると開き、摺動部材が後方に摺動すると閉じる把持アームと、
    ケースの底面上を転動する転動体とを有し、
    ケースの底面には、非振動時に転動体が摺動部材の摺動を阻止しないようにして静止する所定位置と、振動時に転動体が所定位置から移動して摺動部材の摺動を阻止し、非振動時に転動体を所定位置まで導く傾斜面とが形成されていることを特徴とする振動時ロック装置。
  2. 転動体は、摺動部材が前方に摺動している時、摺動部材に案内されて移動不能となっており、摺動部材が後方に摺動している時、摺動部材から外れて移動可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の振動時ロック装置。
  3. 転動体は、摺動部材が前方に摺動している時、摺動部材に形成された収納凹部に収納されて移動不能となっており、摺動部材が後方に摺動している時、摺動部材の収納凹部から外れて移動可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の振動時ロック装置。
  4. 摺動部材は、前部材と、後部材と、前部材と後部材を連結する連結部とからなり、
    前部材には、前記把持アームと連係する連係部が形成され、
    後部材には、前記収納凹部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の振動時ロック装置。
  5. 前部材及び後部材は、断面が略矩形状に形成され、
    前記収納凹部は、後部材の各面に形成されており、
    前記ケースには、摺動部材を回動不能かつ前後方向のみ摺動可能となるように収容する断面略矩形状の摺動室が形成され、
    後部材の各面に対応する摺動室の各壁面は、ロック装置本体の家具本体への取付位置によって底面となり、転動体を所定位置まで導く傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項4記載の振動時ロック装置。
  6. 扉又は引き出しと家具本体の前記ロック装置本体が取り付けられていない他方に取り付けられる係止体を有し、
    係止体は、摺動部材を弾性部材の弾性に抗して後方に押し込み、且つ、閉じられる把持アームによって保持される形状で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の振動時ロック装置。
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