JP4553145B2 - クーラーボックス - Google Patents

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Description

本発明は、魚釣り等のレジャーに使用されるクーラーボックスの構造に関するものである。
例えば釣人は、魚釣りの際にクーラーボックスを携帯する。クーラーボックスは、主として釣れた魚を保冷保存することを目的とした容器である。したがって、従来からクーラーボックスは、高い保冷力を備えることが要請されている。クーラーボックスの保冷力を高めるために、従来から種々の改良が施されている(例えば、特許文献1〜特許文献8参照)。
特許文献1に開示されたクーラーボックスでは、保冷室が形成された本体に蓋部材が開閉自在に設けられている。この蓋部材が閉じられることによって保冷室が密封され、この保冷室に収容された魚等が保存される。保冷室が確実に密封されるために、蓋部材の下面にパッキングが設けられている。つまり、蓋部材が閉じられたときに、パッキングが蓋部材と本体との隙間を埋めることにより、保冷室が密封されるようになっている。
特開2005−253376号公報 特開2002−145357号公報 特開2002−120880号公報 特開2001−354277号公報 特開2001−299177号公報 特開2000−7056号公報 特開2000−4752号公報 特開平10−262535号公報
本体や蓋部材は、一般に樹脂、典型的にはポリプロピレン(PP)により成形される。材料としてポリプロピレンが採用されることにより、クーラーボックスの軽量化が容易に実現し、また、クーラーボックスの材料コストが低減される。ところで、樹脂による成形品は、一般に歪みが生じる。このため、蓋部材が閉じられた場合に、本体と蓋部材との間に隙間が生じることがある。
この隙間が小さい場合は、蓋部材が樹脂から構成されるので、蓋部材が閉じられる際に当該蓋部材の撓みによって上記歪みが相殺され、これにより、上記保冷室が密封され得る。ところが、クーラーボックスは、魚を保存するという機能を実現するために、その外形寸法が一定以上の大きさとならざるを得ないため、成形品としての本体や蓋部材の歪みは相当大きくなる場合もある。このような場合に、蓋の撓みによって上記歪みを相殺することに無理が生じる場合もある。たとえば、蓋部材が長方形に形成されており、その長辺部分が本体に固定具を介して固定されるタイプのものでは、蓋部材が全体的に大きく弾性変形されつつ本体に固定された場合に、蓋部材の短辺部分が本体から浮き上がってしまうおそれがある。これを防止するために、蓋部材の短辺部分にも固定具が設けられればよいが、これでは、蓋部材の開閉作用が非常に煩わしいものとなる。
もっとも、上記隙間が小さい場合は、この隙間が蓋部材に設けられたパッキングの変形により埋められる。つまり、パッキングが蓋部材から突出するように設けられ、この蓋部材が閉じられたときに、パッキングが本体と蓋部材との間に挟み込まれ、隙間に押し込まれるように配置される。しかしながら、成形品としての本体または蓋部材の歪みが大きく、本体と蓋部材との間に局部的に大きな隙間が生じた場合は、パッキングは、この隙間を埋めるために蓋部材から大きく突出するように設けられていなければならない。このように、パッキングが蓋部材から一様に大きく突出するように設けられると、上記隙間の小さい部位では、極端にパッキングが押圧変形されることになり、その結果、釣人にとって蓋部材を閉める作業が困難となる。さらに、本体または蓋部材の歪みの程度によっては、パッキングが設けられても本体と蓋部材との間に隙間が残存してしまうことも予想され得る。
この問題の解決のために、例えばパッキングが発泡樹脂により構成され、発泡倍率が大きく設定されればよい。しかし、このような対策では、パッキングの耐久性が著しく低下し、蓋部材の開閉が繰り返されることによってパッキングが損傷するおそれがある。また、そもそも歪みが小さくなるように本体及び蓋部材が成形されればよいが、成形品の歪みを無くすことは不可能である。
そこで、本発明の目的は、蓋部材の操作性を犠牲にすることなく本体と蓋部材との間の隙間を確実に埋めて高い保冷効果を維持するクーラーボックスを提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係るクーラーボックスは、開口が設けられた上面を有し、当該開口に連続する保冷室が区画されたクーラーボックス本体と、クーラーボックス本体に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材と、クーラーボックス本体の上記上面の開口周縁部と蓋部材との間に介在され、蓋部材が上記開口を閉じた状態で上記保冷室を密封する弾性変形可能なパッキングと、蓋部材が上記開口を閉じた際に生じるクーラーボックス本体の上面と蓋部材との間の距離の偏差を相殺すべくパッキングとクーラーボックス本体との間又はパッキングと蓋部材との間に介在され、内部流動することによって内部圧力が均等となるように変形自在な内圧均等体とを備えている。
クーラーボックス本体及び蓋部材を構成する材料は特に限定されるものではないが、これらがコスト安価に製造されるためには、一般にポリプロピレンその他の樹脂により成形されるのが好ましい。このようにクーラーボックス本体及び蓋部材が樹脂により成形されると、成形品としてのクーラーボックス本体及び蓋部材に歪みが発生する。この歪みが原因となって、蓋部材がクーラーボックス本体の開口を閉じた状態で、クーラーボックス本体の上面、具体的には当該上面の開口の周縁部と蓋部材との間の距離が変化する。すなわち、クーラーボックス本体の開口の周縁部と蓋部材との間の隙間が、クーラーボックス本体の上面の周方向について一様ではなく、当該隙間が大きくなる部位と小さくなる部位とが存在する。
蓋部材が上記開口を閉じると、パッキングが蓋部材とクーラーボックス本体との間に介在され、上記開口の周縁部に当接する。したがって、クーラーボックス本体の保冷室が密封される。前述のように、一般にクーラーボックス本体の開口の周縁部と蓋部材との間の距離は一定ではないので、この距離が小さい部位では、蓋部材が上記開口を閉じたときにパッキングは相対的に強く押しつけられ、また、上記距離が大きい部位では、蓋部材が上記開口を閉じたときにパッキングが相対的に弱く押しつけられる。したがって、蓋部材が上記開口を閉じた瞬間において、パッキングが相対的に強く押しつけれた部位に対応する内圧均等体の部位では、当該内圧均等体の内圧が局部的に大きくなり、また、パッキングが相対的に弱く押しつけれた部位に対応する内圧均等体の部位では、当該内圧均等体の内圧が局部的に小さくなる。
このような内圧均等体の内部圧力の分布は、当該内部圧力が均等となるように当該内圧均等体を直ちに変形させる。つまり、内圧均等体は、内部圧力が高い部位から低い部位へ流動する。換言すれば、クーラーボックス本体の開口の周縁部と蓋部材との間の距離の大小にかかわらず、当該距離の偏差を相殺すべく内圧均等体が流動する。この場合、内圧均等体がパッキングとクーラーボックス本体との間に配置されていれば、内圧均等体は、パッキングとクーラーボックス本体との間に生じる隙間を充填する。また、内圧均等体がパッキングと蓋部材との間に配置されていれば、内圧均等体は、パッキングと蓋部材との間に生じる隙間を充填する。これにより、クーラーボックス本体の開口の周縁部と蓋部材との間の距離が一定でなくとも、内圧均等体の変形によってパッキングは、クーラーボックス本体及び蓋部材の双方に確実に密着し、上記保冷室を確実に密封する。
(2) 上記蓋部材は、上記開口を閉じた状態で上記クーラーボックス本体の上記開口周縁部と対向する部位に当該開口周縁部側に開口する環状に形成された周溝を備え、上記パッキングは、上記周溝の開口から突出した状態で当該周溝内に配置されると共に、当該周溝の深さ方向に進退可能なように当該周溝内にスライド自在に嵌め込まれており、上記内圧均等体は、上記周溝の底面と上記パッキングとの間に介在されていてもよい。
この場合、上記パッキングは、蓋部材に設けられた周溝に嵌め込まれており、上記内圧均等体が上記パッキングの座部材として上記周溝の内奥に配置されている。すなわち、上記パッキングは、上記内圧均等体を介して上記周溝に嵌め込まれている。そして、蓋部材が上記開口を閉じた際に、上記周溝から突出したパッキングがクーラーボックス本体の開口の周縁部に当接し、上記保冷室が密封される。前述のように、一般に成形品としてのクーラーボックス本体及び蓋部材には歪みが生じるから、上記開口の周縁部と上記周溝の底面との間の距離は一定ではない。この距離が小さい部位では、蓋部材が閉じられた瞬間にパッキングは相対的に強く押しつけられ、また、上記距離が大きい部位では、蓋部材が閉じられた瞬間にパッキングが相対的に弱く押しつけられる。したがって、蓋部材が閉じられた瞬間において、パッキングが相対的に強く押しつけれた部位に対応する内圧均等体の部位では、当該内圧均等体の内圧が局部的に大きくなり、また、パッキングが相対的に弱く押しつけれた部位に対応する内圧均等体の部位では、当該内圧均等体の内圧が局部的に小さくなる。
前述のように、このような内圧均等体の内部圧力の分布は、当該内部圧力が均等となるように当該内圧均等体を直ちに変形させる。つまり、内圧均等体は、内部圧力が高い部位から低い部位へ流動する。換言すれば、上記開口の周縁部と上記周溝の底面との距離の大小にかかわらず、内圧均等体は、パッキングと上記周溝の底面との隙間を流動し充填する。これにより、上記開口の周縁部と上記周溝の底面との距離が一定でなくとも、内圧均等体の変形によってパッキングと上記開口の周縁部との間の距離が一定となり、したがって、パッキングは、上記開口の周縁部に確実にしかも一様に押しつけられる。
(3) 上記内圧均等体は、液体ないしゲル状のコアと、当該コアを収容すると共に、上記周溝の長手方向に沿って配置される可撓性を有するチューブ状バッグとを備えて構成される。
コアは、例えばゲル状のポリウレタン等が採用され得る。ゲル状の物質は、一定の流動性を有することから、コアを構成する材料として好ましい。ただし、さらに流動性に優れる物質、典型定期にはグリース等がコアを構成する材料として採用されてもよいし、きわめて流動性に富むオイルや水がコアを構成する材料として採用されてもよい。また、コアが可撓性を有するチューブ状バッグに収容されることにより、コアがチューブ状バッグ内できわめて迅速に流動し得る。
(4) 上記パッキングは、中実部材であるのが好ましい。
パッキングが中実構造を有することにより、蓋部材が閉じられた際にパッキングの座屈その他の局部的な変形が防止され、パッキングが上記開口の周縁部と安定的に当接する。
(5) 上記チューブ状バッグは、延性に富む薄肉チューブから構成されていてもよい。
この構成では、コアは、あらゆる方向に容易に流動することができる。したがって、パッキングと上記開口の周縁部とが一層安定的にしかも均一に当接する。
(6) また、上記クーラーボックス本体の上面の開口の周縁部に当該上面に開口する環状に形成された周溝が設けられており、上記パッキングは、上記周溝の開口から突出した状態で当該周溝内に配置されると共に、当該周溝の深さ方向に進退可能なように当該周溝内にスライド自在に嵌め込まれており、上記内圧均等体は、上記周溝の底面と上記パッキングとの間に介在されていてもよい。
この場合においては、上記パッキングは、クーラーボックス本体に設けられた周溝に嵌め込まれており、上記内圧均等体が上記パッキングの座部材として上記周溝の内奥に配置されている。すなわち、上記パッキングは、上記内圧均等体を介して上記周溝に嵌め込まれている。そして、蓋部材が保冷室の開口を閉じた際に、上記周溝から突出したパッキングが当該開口の周縁部に当接し、上記保冷室が密封される。前述のように、一般に成形品としてのクーラーボックス本体及び蓋部材には歪みが生じるから、蓋部材と上記周溝の底面との間の距離は一定ではない。この距離が小さい部位では、蓋部材が閉じられた瞬間にパッキングは相対的に強く押しつけられ、また、上記距離が大きい部位では、蓋部材が閉じられた瞬間にパッキングが相対的に弱く押しつけられる。したがって、蓋部材が閉じられた瞬間において、パッキングが相対的に強く押しつけれた部位に対応する内圧均等体の部位では、当該内圧均等体の内圧が局部的に大きくなり、また、パッキングが相対的に弱く押しつけれた部位に対応する内圧均等体の部位では、当該内圧均等体の内圧が局部的に小さくなる。
前述のように、このような内圧均等体の内部圧力の分布は、当該内部圧力が均等となるように当該内圧均等体を直ちに変形させる。つまり、内圧均等体は、内部圧力が高い部位から低い部位へ流動する。換言すれば、蓋部材と上記周溝の底面との距離の大小にかかわらず、内圧均等体は、パッキングと上記周溝の底面との隙間を流動し充填する。これにより、蓋部材と上記周溝の底面との距離が一定でなくとも、内圧均等体の変形によってパッキングと蓋部材との間の距離が一定となり、したがって、パッキングは、蓋部材に確実にしかも一様に押しつけられる。
(7) 上記内圧均等体は、液体ないしゲル状のコアと、当該コアを収容すると共に、上記周溝の長手方向に沿って配置される可撓性を有するチューブ状バッグとを備えて構成される。
コアは、例えばゲル状のポリウレタン等が採用され得る。ゲル状の物質は、一定の流動性を有することから、コアを構成する材料として好ましい。ただし、さらに流動性に優れる物質、典型定期にはグリース等がコアを構成する材料として採用されてもよいし、きわめて流動性に富むオイルや水がコアを構成する材料として採用されてもよい。また、コアが可撓性を有するチューブ状バッグに収容されることにより、コアがチューブ状バッグ内できわめて迅速に流動し得る。
(8) 上記パッキングは、中実部材であるのが好ましい。
パッキングが中実構造を有することにより、蓋部材が閉じられた際にパッキングの座屈その他の局部的な変形が防止され、パッキングが上記開口の周縁部と安定的に当接する。
(9) 上記チューブ状バッグは、延性に富む薄肉チューブから構成されていてもよい。
この構成では、コアは、あらゆる方向に容易に流動することができる。したがって、パッキングと上記開口の周縁部とが一層安定的にしかも均一に当接する。
本発明によれば、内圧均等体が流動変形することにより、蓋部材とクーラーボックス本体との間の距離が一定でなくとも、蓋部材が閉じられた際に蓋部材とクーラーボックス本体との間に介在されたパッキングが両者に均一な圧力で当接する。したがって、樹脂成形品としてのクーラーボックス本体及び蓋部材に歪みが発生している場合であっても、この歪みを相殺するように内圧均等体が流動変形する。その結果、蓋部材が閉じられるだけでクーラーボックス本体の保冷室が簡単且つ確実に密封される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックスの外観斜視図である。図2は、このクーラーボックスの要部拡大斜視図である。
クーラーボックス10は、魚釣り等のレジャーに使用され、釣れた魚や飲料水等を冷蔵することができる。クーラーボックス10は、本体11(クーラーボックス本体)と、本体11に開閉自在に設けられた蓋部材12と、本体11に設けられた把手13とを備えている。図1は、蓋部材12が閉じられた状態を図示し、図2は、蓋部材12が開けられた状態を示している。上記把手13は、本体11に回動可能に設けられており、図1が示すように上方に起立した姿勢と、図2が示すように倒伏した姿勢との間で変化することができる。釣人は、把手13を起立させることにより、これを把持してクーラーボックス10を持ち歩くことができ、また、クーラーボックスを磯等に載置するときは、把手13を倒伏させることができる。
本体11は、樹脂(典型的にはポリプロピレン)により成形されており、同図が示すように、略直方体形状に形成されている。本体11の内部には、保冷室14が形成されている。この保冷室14は、図2が示すように本体11の上面15に連続し、当該上面15に開口16を形成している。この開口16の周縁部17は滑面に形成されている。後述されるように、蓋部材12が閉じられたときは、この蓋部材12に設けられたパッキング18が上記周縁部17に当接し、これにより、蓋部材12は気密的に本体11と接触することになる。また、保冷室14を区画する壁19(本体11の側壁及び底壁)の内部には、断熱材が封入されている。この断熱材は、典型的には発泡ポリウレタン、発泡スチロールその他発泡樹脂が採用される。ただし、発泡樹脂に加えて真空断熱パネルが配置されていてもよい。
本体11の上端部の前側辺部及び後側辺部にそれぞれ凹部20、21が設けられている。凹部20は、上記前側辺部の長手方向に延び、本体11の厚み方向に凹んでいる。そして、この凹部20にステー22が設けられている。このステー22は、後述のように蓋部材12が係合されるようになっており、蓋部材12が閉じられたときに、当該蓋部材12を確実に閉じ状態に保持する。なお、凹部21は、凹部20と同様の形状であり、この凹部21に上記ステー22と同様のステーが配置されている。本体11の上端部の前側辺部及び後側辺部にそれぞれステー22が設けられることにより、蓋部材12は前側及び後側のどちらからでも開閉することができるようになっている。もっとも、上記ステー22が本体11の前側または後側のいずれか一方に設けられ、蓋部材12が前側または後側のいずれか一方からのみ開閉することができるように構成されていてもよいことは勿論である。
図3は、図1におけるIII−III断面図である。
図1及び図3が示すように、蓋部材12は、本体11の上面15の外形形状に対応して矩形の板状に形成されている。蓋部材12は、外枠23と、外枠23に嵌め込まれた内蓋24とを備えている。外枠23は及び内蓋24は、本体11と同様に、樹脂(典型的にはポリプロピレン)により成形されている。
図2及び図3が示すように、外枠23は、係合爪26及びノブ25を備えている。係合爪26は、外枠23の前側の縁部及び後側の縁部にそれぞれ設けられており、各係合爪26は、蓋部材12が閉じられたときに本体11のステー22に対応する位置に配置されている。したがって、蓋部材12が閉じられると、係合爪26がステー22に係合し、蓋部材12の閉じ状態が保持される。また、上記ノブ25は、外枠23の前側の縁部及び後側の縁部に沿ってそれぞれ設けられており、各係合爪26とステー22との係合を解除することができる。すなわち、蓋部材12が閉じられている状態でノブ25が操作されると、各係合爪26がステー22から離反し、両者の係合が解除され、これにより、蓋部材12は、容易に図2が示す姿勢に変化することができる。なお、上記係合爪26及びノブ25並びに上記ステー22の構成は既知であるので、これらの詳細な説明は省略される。
図3が示すように、内蓋24は、外枠23の内側に嵌め込まれている。内蓋24は、例えばネジにより外枠23に締結され得る。内蓋24の内部に断熱材が封入されている。この断熱材は、例えば発泡ポリウレタン、発泡スチロールその他発泡樹脂が採用される。ただし、発泡樹脂に加えて真空断熱パネルが配置されていてもよい。内蓋24の内面28の周囲に環状の溝27(周溝)が形成されている。この溝27は、蓋部材12が閉じられたときに、本体11の開口16の周縁部17に対向する位置に設けられている。図3が示すように、この溝27は、内蓋24の内面28に、すなわち上記周縁部17側に開口している。
図4は、クーラーボックス10の要部拡大断面図であり、本体11及び蓋部材12の構造が詳細に示されている。
図3及び図4が示すように、上記溝27にパッキング18が嵌め込まれており、このパッキング18と溝27の底面29との間に隙間充填材30(内圧均等体)が配設されている。蓋部材12が閉じられると、この内蓋24が本体11の上面15と対向し、パッキング18が上記開口16の周縁部17に押圧される。これにより、上記開口16が閉塞され、保冷室14が密封される。
図5は、図4におけるV−矢視図であり、隙間充填材30及びパッキング18の構造を詳細に示している。
パッキング18は、断面形状が矩形であり、全体として帯状に形成されている。本実施形態では、パッキング18は、弾性体(典型的には、発泡シリコーンゴム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)等)から構成されている。パッキング18は、中実構造を有する。パッキング18が中実構造を備えることによる作用効果については後述されるが、パッキング18は、中空構造を備えていてもよい。
パッキング18の高さ寸法Hは、溝27の深さに対応した寸法に設定される。要するに、パッキング18の高さ寸法Hは、パッキング18が溝27に嵌め込まれた状態で、パッキング18の上端部が溝27の開口31から数ミリメートルだけだけ突出するように設定されている。また、パッキング18は、溝27に嵌め込まれた状態で、図5において上下方向にスライドすることができる。したがって、パッキング18は、図5において上方に押圧されることにより、溝27内に退避することができるようになっている。なお、パッキング18は、細長帯状に形成され、上記溝27の長手方向に沿って嵌め込まれていてもよいし、無端環状に形成され、上記溝27に嵌め込まれていてもよい。
隙間充填材30は、コア32とバッグ33(チューブ状バッグ)とを備えている。隙間充填材30は、細長帯状に形成されている。前述のように、隙間充填材30は、図5においてパッキング18の上に配置されており、上記溝27の底面29とパッキング18との間の隙間を埋めるように配置されている。隙間充填材30の長さ寸法は、溝27の長手方向寸法に対応されており、隙間充填材30は、上記溝27の長手方向に沿って当該溝27に嵌め込まれている。したがって、隙間充填材30が溝27に嵌め込まれた状態で、隙間充填材30の両端部は、溝27内で互いに対向し当接する。もっとも、隙間充填材30が無端環状に形成され、上記溝27に嵌め込まれていてもよい。
コア32は、本実施形態ではゲル状のポリウレタンが採用されている。もっとも、コア32を構成する材料はこれに限定されるものではなく、グリース、オイル、水その他の流動性を有する物質が採用され得る。また、コア32を構成する材料としてスライムその他の粘状物質が採用されてもよい。要するに、コア32は、一定の流動性及び粘性を有する非圧縮性のゲル、液体またはスライムが採用され得る。また、バッグ33は、可撓性を備えた材料からなり、チューブ状に形成されている。上記コア32は、このバッグ33に収容されている。本実施形態では、バッグ33はウレタンシートからなる。バッグ33を構成するウレタンシートの肉厚寸法は、本実施形態では35μmに設定されているが、この肉厚寸法は、5μm〜50μm程度に設定され得る。このように、コア32が可撓性を有するバッグ33に収容されることにより、コア32はあらゆる方向に流動することができる。換言すれば、隙間充填材30は、ゲル状のコア32全体が均一な圧力となるように流動し変形する。
本実施形態に係るクーラーボックス10では、図1及び図2が示すように、蓋部材12が本体11に対して開閉する。釣人は、蓋部材12のノブ25を操作することにより蓋部材12を開けることができ、蓋部材12を倒伏させることにより、蓋部材12の係合爪26がステー25に係合し、蓋部材12が確実に閉じられる。また、本体11及び蓋部材12がポリプロピレンその他の樹脂からなるので、これらがコスト安価に構成されるという利点がある。ただし、本体11及び蓋部材12がポリプロピレン等の樹脂から成形されることにより、製品としての本体11及び蓋部材12に歪みが発生する。
例えば蓋部材12に歪みが生じると、図4が示すように溝27の底面29が湾曲する。このため、蓋部材12が本体11に対して閉じられた状態で、本体11の開口16の周縁部17と蓋部材12の溝27の底面29との間の距離S1が変化する。すなわち、当該距離S1が溝27の長手方向について一様ではなく、上記開口16の周縁部17と溝27の底面29との間の距離S1が溝27の部位によって異なる。この場合、仮に上記隙間充填材30が設けられていないとすれば、溝27にパッキング18が嵌め込まれた状態で、当該パッキング18が溝27から突出する高さが変化する。すなわち、パッキング18の溝27から飛び出る寸法が溝27の部位によって異なる。このため、蓋部材12が閉じられた際に、パッキング18が溝27から大きく突出する部位では当該パッキング18が上記周縁部17に強く押圧され、一方、パッキング18が溝27から小さく突出する部位では当該パッキング18が上記周縁部17に弱く押圧される。パッキング18が上記周縁部17に弱く押圧される部位では、蓋部材12と本体11との気密性が保持されない可能性がある。また、パッキング18が上記周縁部17に強く押圧される部位が生じた場合には、蓋部材12を本体11に閉じる作業が困難になるおそれがある。
ところが、本実施形態に係るクーラーボックス10では、上記隙間充填材30が設けられているから、上記蓋部材12が閉じられた際に、上記距離S1が小さい部位では、瞬間的に隙間充填材30が相対的に高圧となり、また、上記距離S1が大きい部位では、瞬間的に隙間充填部材30が相対的に低圧となる。すなわち、隙間充填部材30の内部に内圧が局部的に大きくなる部位と局部的に小さくなる部位とが発生する。
このように隙間充填材30の内圧が変化することによって、当該隙間充填材30は、その内部圧力が均等となるように変形する。つまり、隙間充填材30は、内部圧力が高い部位から低い部位へ流動し、上記距離S1の大小にかかわらず、隙間充填材30は、パッキング18と上記溝27の底面29との隙間を流動し充填する。これにより、上記距離S1が一定でなくとも、隙間充填材30の変形によってパッキング18と上記開口16の周縁部17との間の距離S2が一定となり、したがって、パッキング18は、上記開口16の周縁部17に確実にしかも一様に押しつけられる。その結果、本体11は、蓋部材12によって確実に密閉されるし、しかも、上記距離S2が一定となることにより、蓋部材12を開閉する作業が容易になる。
また、本実施形態では、上記隙間充填材30は、液体ないしゲル状のコア32と、これを収容するバッグ33とからなるので、蓋部材12が閉じられた瞬間にコア32がバッグ33内をきわめて迅速に流動することができる。これにより、隙間充填材30は、上記パッキング18と上記溝27の底面29との隙間を瞬時に充填することができる。
さらに、本実施形態では、上記パッキング18が中実構造を有するから、蓋部材12が閉じられた際にパッキング18の座屈その他の局部的な変形が防止される。したがって、パッキング18が上記開口16の周縁部17と安定的に当接し、本体11が蓋部材12によって確実に密閉される。
加えて、本実施形態では、上記隙間充填材30のバッグ33は、薄肉のポリウレタンチューブからなり、可撓性に富む。したがって、上記コア32は、あらゆる方向に容易に流動することができ、これにより、パッキング18と上記開口16の周縁部17とが一層安定的に且つ均一に当接するという利点がある。
本実施形態では、上記隙間充填材30は、可撓性を備えたバッグ33に非圧縮性を呈するコア32が封入されることにより構成されている。したがって、当該隙間充填材30の製造においてバッグ33に封入されるコア32の量(体積)が重要な管理項目であるところ、コア32の体積がコア32の重量によって正確に把握され得る。つまり、流動性に富むコア32であっても、その体積の管理が簡単であり、隙間充填材30の製造コストが低減され得るという利点もある。
なお、上記バッグ33を構成する材料は、ウレタンシートに限定されるものではなく、例えば合成ゴムが採用され得る。合成ゴムの種類は特に限定されるものではないが、延性に富むものであってもよい。バッグ33を構成する合成ゴムが延性に富む場合は、コア32がこのバッグ33に収容されることにより、コア32は、あらゆる方向に一層円滑に流動することができる。換言すれば、バッグ33が長手方向にも、長手方向に直交する方向にも容易に変形することができ、その結果、ゲル状のコア32全体が均一な圧力となるように流動し変形する。
このようにバッグ33が延性に富む材料からなる場合には、隙間充填材30の長さ寸法は、溝27の長手方向寸法よりも若干短く設定されていてもよい。前述のように、上記蓋部材12が閉じられた際に隙間充填材30の内圧が変化することによって、当該隙間充填材30は、その内部圧力が均等となるように変形する。つまり、隙間充填材30は、内部圧力が高い部位から低い部位へ流動し、上記距離S1(図4参照)の大小にかかわらず、隙間充填材30は、パッキング18と上記溝27の底面29との隙間を流動し充填する。このとき、バッグ33が延性に富むから、隙間充填材30は長手方向に延び、両端同士が密着された後に、当該長手方向に直交する方向、すなわち高さ方向に変形する。これにより、上記距離S1が一定でなくとも、隙間充填材30の変形によってパッキング18と上記開口16の周縁部17との間の距離S2が一定となり、したがって、パッキング18は、上記開口16の周縁部17に確実にしかも一様に押しつけられる。
次に、本実施形態の変形例について説明される。
図6は、本実施形態の変形例に係るクーラーボックスの要部拡大断面図である。
本変形例に係るクーラーボックス40が上記実施形態に係るクーラーボックス10と異なるところは、上記クーラーボックス10では、蓋部材12に溝27が設けられ、この溝27に隙間充填材30及びパッキング18が嵌め込まれていたのに対し、本変形例に係るクーラーボックス40では、本体11側に溝27が設けられ、この溝27に隙間充填材30及びパッキング18が嵌め込まれている点である。なお、クーラーボックス40のその他の構成については上記クーラーボックス10と同様である。
同図が示すように、このクーラーボックス40においても、本体11の上面15に開口16が設けられている。そして、この開口16に連続して保冷室14が形成されている。上記溝27は、上記開口16の周縁部17に設けられている。この溝27は、上記上面15に開口するように下方に切り込まれることにより構成されており、上記周縁部17に沿って環状に形成されている。この溝27の内奥部に隙間充填材30が嵌め込まれ、さらに、この隙間充填材30の上にパッキング18が配置されている。パッキング18は、同図が示すように上記上面15から数ミリメートルだけ突出し、蓋部材12が閉じられることにより、パッキング18が蓋部材12の内面42に当接する。
本変形例においても、隙間充填材30が設けられているから、蓋部材12が閉じられた際に、上記溝27の底面29と蓋部材12の内面42との間の距離S1が小さい部位では、瞬間的に隙間充填材30が相対的に高圧となり、また、上記距離S1が大きい部位では、瞬間的に隙間充填部材30が相対的に低圧となる。すなわち、隙間充填部材30の内部に内圧が局部的に大きくなる部位と局部的に小さくなる部位とが発生する。
隙間充填材30の内圧が変化すると、前述のように、当該隙間充填材30は、その内部圧力が均等となるように変形する。つまり、隙間充填材30は、内部圧力が高い部位から低い部位へ流動し、上記距離S1の大小にかかわらず、隙間充填材30は、パッキング18と上記溝27の底面29との隙間を流動し充填する。これにより、上記距離S1が一定でなくとも、隙間充填材30の変形によってパッキング18と蓋部材12の内面42との間の距離S2が一定となり、したがって、パッキング18は、当該蓋部材12の内面42に確実にしかも一様に押しつけられる。その結果、本体11は、蓋部材12によって確実に密閉されるし、しかも、上記距離S2が一定となることにより、蓋部材12を開閉する作業が容易になる。
次に、本実施形態の他の変形例について説明される。
図7は、本実施形態の他の変形例に係るパッキングの拡大断面図である。
本変形例に係るパッキング45が上記実施形態に係るパッキング18と異なるところは、パッキング45が中空構造を備えており、内部に上記コア32が密封されている点である。パッキング45を構成する材料は、発泡シリコーンゴム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)等の弾性体から構成される。また、コア32を構成する材料は、前述のようにゲル状のポリウレタンが採用され得る。もっとも、コア32を構成する材料はこれに限定されるものではなく、グリース、オイル、水その他の流動性を有する物質、スライムその他の粘状物質が採用されてもよい。要するに、コア32は、一定の流動性及び粘性を有する非圧縮性のゲル、液体またはスライムが採用され得る。
図7が示すように、パッキング45は、一対の側壁部46、47と、肉厚底部48と、天板部49とを備えており、これらによって区画される空間50にコア32が収容されている。側壁部46、47は、他の部分に比べて薄肉である。コアは、前述のように流動性を備えているので、注射器等によりパッキング45内に注入され得る。具体的には、注射器の針を肉厚底部48に刺し、コア32を上記空間50に注入する。このとき、例えば他の注射器により、空間50内に予め存在する空気を排出することが好ましい。このパッキング45は、上記実施形態及び変形例のように本体11または蓋部材12に嵌め込まれるが、このとき、肉厚底部48側が本体11または蓋部材12に設けられた溝27に挿入される。
本変形例では、コア32がパッキング45内に収容されるので、クーラーボックス10、40の組立てにおいて、単一の部材(すなわち当該パッキング45)のみを本体11または蓋部材12に組み込めばよいので、組立作業が容易になる。しかも、コア32を収容するバッグ33が不要になるので、部品点数も削減される。また、パッキング45の側壁部46、47が肉厚底部48や天板部49よりも薄肉に形成されているので、パッキング45が撓みやすく、コア32が迅速に空間50内を流動することができる。
本発明は、魚釣り等のレジャーに使用されるクーラーボックスに適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックスの外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックスの要部拡大斜視図である。 図3は、図1におけるIII−III断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックスの要部拡大断面図である。 図5は、図4におけるV−矢視図である。 図6は、本発明の一実施形態の変形例に係るクーラーボックスの要部拡大断面図である。 図7は、本発明の一実施形態の他の変形例に係るパッキングの拡大断面図である。
10・・・クーラーボックス
11・・・本体
12・・・蓋部材
14・・・保冷室
15・・・本体の上面
16・・・本体の開口
17・・・周縁部
18・・・パッキング
19・・・壁
24・・・内蓋
27・・・溝
28・・・内蓋の内面
29・・・底面
30・・・隙間充填材
31・・・溝の開口
32・・・コア
33・・・バッグ
40・・・クーラーボックス
42・・・内面


Claims (4)

  1. 開口が設けられた上面を有し、当該開口に連続する保冷室が区画されたクーラーボックス本体と、
    クーラーボックス本体に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材と、
    クーラーボックス本体の上記上面の開口周縁部と蓋部材との間に介在され、蓋部材が上記開口を閉じた状態で上記保冷室を密封する弾性変形可能なパッキングと、
    蓋部材が上記開口を閉じた際に生じるクーラーボックス本体の上面と蓋部材との間の距離の偏差を相殺すべくパッキングとクーラーボックス本体との間又はパッキングと蓋部材との間に介在され、内部流動することによって内部圧力が均等となるように変形自在な内圧均等体とを備えたクーラーボックス。
  2. 上記蓋部材は、上記開口を閉じた状態で上記クーラーボックス本体の上記開口周縁部と対向する部位に当該開口周縁部側に開口する環状に形成された周溝を備え、
    上記パッキングは、上記周溝の開口から突出した状態で当該周溝内に配置されると共に、当該周溝の深さ方向に進退可能なように当該周溝内にスライド自在に嵌め込まれており、
    上記内圧均等体は、上記周溝の底面と上記パッキングとの間に介在されている請求項1に記載のクーラーボックス。
  3. 上記内圧均等体は、
    液体ないしゲル状のコアと、
    当該コアを収容すると共に、上記周溝の長手方向に沿って配置される可撓性を有するチューブ状バッグとを備えている請求項1または2に記載のクーラーボックス。
  4. 上記パッキングは、中実部材である請求項1から3のいずれかに記載のクーラーボックス。
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