JP4546288B2 - 差動出力回路及びその差動出力回路を有する半導体装置 - Google Patents

差動出力回路及びその差動出力回路を有する半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、高速低振幅差動出力インタフェース向けのドライバ回路に使用される差動出力回路及びその差動出力回路を有する半導体装置に関する。
従来、高速低振幅差動出力インタフェース向けのドライバ回路に使用されている差動出力回路には、図10及び図11のCML(Current Mode Logic)回路や、図12のLVDS(Low Voltage Difference Signaling)回路が使用されていた。これらは高速信号伝送装置として、図13〜図15のように、IC又はLSIのような半導体集積回路用のドライバとして利用する場合、出力信号を外部へ出力するため、ICパッケージの端子とワイヤで接続するパッド部を含んだI/Oセルを、出力部に接続して使用している。また、このようなI/Oセルには、サージや静電気放電(ESD:electrostatic discharge)による半導体集積回路の劣化、破壊を防止するため、保護素子や保護回路が使用されていた。
図13及び14は、差動対のトランジスタとしてNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)を用いたCML回路に、I/Oセルが接続された場合を示した図である。
図13及び14の内、差動入力対をなすNMOSトランジスタN1、N2は、対応して入力された信号Si1,Si2によってそれぞれ動作を行い、電流源をなすNMOSトランジスタN3に流れる電流が、NMOSトランジスタN1又はN2のいずれか一方に流れようとする。入力信号Si1,Si2は、論理レベルが反転した論理信号である。第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2から対応して出力される各出力信号So1及びSo2は、対応する抵抗R1及びR2に流れる電流と、対応する抵抗R1及びR2の抵抗値によって発生する電圧がそれぞれ振幅となる。
図13では、抵抗R1及びR2は、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2に対応して外部接続され、内部の電源である第2電源VCC1とは異なる第3電源VCC2に接続されているが、内部の第2電源VCC1を使用することができる場合は、第2電源VCC1と第3電源VCC2を共通にしても問題はない。
図14では、抵抗R1及びR2は、対応する第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2に内部接続され、第2電源VCC1に接続されているが、別途第3電源VCC2を設けて使用するようにしてもよい。
図15は、電流出力のLVDS回路に、I/Oセルが接続された場合を示した図である。
図15において、差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2と、同じく差動対をなすPチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)P1,P2は、対応して入力された信号Si1,Si2によってそれぞれ動作を行い、電流源をなすNMOSトランジスタN3及びPMOSトランジスタP3に流れる電流が、NMOSトランジスタN1又はN2のいずれか、又はPMOSトランジスタP1又はP2のいずれかに一方に流れる。
一般的には、NMOSトランジスタN1に電流が流れるときはPMOSトランジスタP2に電流が流れ、NMOSトランジスタN2に電流が流れるときはPMOSトランジスタP1に電流が流れるように、各論理信号Si1,Si2がそれぞれ入力され、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN3に流れる電流値はほぼ等しい。
第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2からそれぞれ出力される出力信号So1及びSo2は、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2との間に接続された抵抗R4を流れる電流によって発生する電圧が、各出力信号So1及びSo2の振幅となる。
図16は、従来の低振幅差動出力回路の回路例を示した図であり、図13で示した場合を例にして示しており、第1電源電圧を接地電圧GNDとし、第2電源電圧をVCC1、第3電源電圧をVCC2にしている。
図16において、低振幅差動出力回路100は、差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2と、NMOSトランジスタN1及びN2の対応する負荷をなす抵抗R1,R2と、NMOSトランジスタN1及びN2に所定の定電流を供給する定電流回路101と、論理信号からなる入力信号Siから相反する信号レベルの信号Si1及びSi2をそれぞれ生成して出力する入力制御回路102とを備えている。
低振幅差動出力回路100への入力信号である論理信号Siは、入力制御回路102によって、相反する論理レベルの2種類の論理信号Si1及びSi2に変換され、差動対をなすNMOSトランジスタN1及びN2の各ゲートへそれぞれ対応して入力される。
定電流回路101は、外部から入力された基準電圧V1を、演算増幅器AMP、抵抗R3、PMOSトランジスタP11及びNMOSトランジスタN11で電流変換し、基準電圧V1は安定した電圧をなしていることから、該変換された電流は定電流となる。該定電流は、カレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタP11及びP12と、カレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタN3及びN12を介して、NMOSトランジスタN1及びN2に供給される。
NMOSトランジスタN1及びN2は、入力制御回路102からの論理信号Si1及びSi2に応じて、流れる電流が切り替わる。第1出力端子OUT1と第3電源電圧VCC2との間には抵抗R1が、第2出力端子OUT2と第3電源電圧VCC2との間には抵抗R2がそれぞれ接続されており、NMOSトランジスタN1とN2に流れる電流、及び抵抗R1とR2の各抵抗値から、第1出力信号So1及び第2出力信号So2の各振幅が決まる。
第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2は、直接外部回路と接続されることからパッドと静電気破壊防止用の保護素子とを含むI/OセルIO1及びIO2がそれぞれ接続されている。図16では、抵抗R1及びR2を除く各回路は、1つのICに集積されている。
なお、差動出力回路の差動入力対をなすトランジスタとソースを共通にしたトランジスタを並列に設け、これらのトランジスタが差動出力回路の通常動作時に動作するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。また、差動出力回路の入力対トランジスタに並列に高周波成分を増幅するためのトランジスタを配置させたもの(例えば、特許文献2参照。)や、CML回路において、差動出力回路の製造上のばらつきの対策として同じ構成の回路を2個ペアで用いるものであった(例えば、特許文献3参照。)。また、低電圧化に向けた伝送装置があった(例えば、特許文献4参照。)。
特許第3202196号公報 特開2004−215137号公報 特開2004−31407号公報 特開2004−112453号公報
近年の高速インタフェースにおいて、前記のような低振幅差動出力回路は高速化が要求されてきている。図16では、差動出力端子となる、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2には、静電気破壊防止用のI/Oセルがそれぞれ接続されているが、低振幅差動出力回路の高速化に伴って、I/Oセル内の静電気破壊防止用の保護素子による影響や、該保護素子周囲の寄生素子による影響が、低振幅差動出力回路のスピード劣化要因になっていた。
差動出力の品質においても、第1出力端子OUT1用のI/OセルIO1と、第2出力端子OUT2用のI/OセルIO2との間で、I/Oセル内素子や該素子周辺の寄生素子の製造上のばらつきが発生し、差動出力端子間の波形において誤差が生じていた。
LSIのような大規模な集積回路では、回路内部の機能や回路規模が大きく、パッケージの端子や集積回路用パッド数が多いため、多数のI/Oセルが使用されている。したがって、集積回路に図16のような低振幅差動出力回路を高速化で使用する場合、ドライバ回路用のI/Oセルとして、周辺I/Oセルとは異なる特殊なI/Oセルを開発する必要があった。これは、集積回路に搭載する内部回路の開発とは別に、特殊なI/Oセル開発の期間も必要であった。
一般的に、静電気破壊防止用の保護素子として抵抗やトランジスタを用いる場合が多いが、トランジスタを使用する場合、トランジスタやトランジスタ周辺の寄生素子が高速化の特性に影響を及ぼしていた。低振幅差動出力回路の差動出力とパッドとの間に抵抗を接続しても、該抵抗による面積増加や寄生素子による影響で、高速化の特性に影響を及ぼしていた。また、抵抗を接続することで、図16のカレントミラー回路を構成しているNMOSトランジスタN3のドレイン・ソース間電圧が小さくなることにより、NMOSトランジスタN3が5極間領域での動作から3極間領域での動作になることで、定電流性が劣化してしまうという問題があった。
また、パッドと出力端子との間にESD耐圧向上用に抵抗を接続する場合があるが、抵抗を付加することによって回路面積が増大すると共に、抵抗と寄生素子によるスピード劣化が生じていた。内部回路の動作においても、抵抗を入れることによって、差動出力回路内のトランジスタの動作範囲が狭くなる。例えば、図13〜図16内のNMOSトランジスタN3やPMOSトランジスタP3が、外部の定電流回路とカレントミラー回路を構成した場合、NMOSトランジスタN3やPMOSトランジスタP3を5極間領域で動作させるためのソース・ドレイン間電圧が必要であり、抵抗接続でソース・ドレイン間電圧が狭くなった分を広げるために、NMOSトランジスタN3及びPMOSトランジスタP3のトランジスタのサイズを大きくする必要があり、回路面積が増加するという問題があった。
更に、最近では、高速化へ向けた微細化プロセスとして、酸化膜が薄く、トランジスタ周りの寄生抵抗を減らしたシリサイド化されたトランジスタが使用され、サージや静電気が直接混入するI/Oセル内部のトランジスタはシリサイド化せず、酸化膜圧の厚いトランジスタが使用されていた。
しかし、外部からサージや静電気が混入した場合に、I/Oセル内で該サージや静電気が抜けないで、酸化膜が薄くトランジスタ周りの寄生抵抗を減らしたシリサイド化された、集積回路内部のトランジスタが劣化し不具合が発生する場合があった。特に、低振幅差動出力回路は、出力部が直接、パッドに接続されるため、サージや静電気による影響を受け易くなっていた。
このため、I/Oセルで静電気が抜けるように、例えば、I/Oセル内ESD耐圧向上用の保護トランジスタのサイズを大きくすることが考えられるが、該保護トランジスタのサイズを大きくすることに伴って、保護トランジスタ周囲の寄生素子が大きくなって、高速化に対してのスピード劣化の原因になっていた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、サージや静電気放電による不具合を防止することができると共に、差動出力信号の高速化と品質の向上を図ることができ、更に小面積化を図ることができる差動出力回路及びその差動出力回路を有する半導体装置を得ることを目的とする。
この発明に係る差動出力回路は、入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路において、
前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、差動対を構成する第1トランジスタと、
前記第2出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記差動対を構成する第2トランジスタと、
所定の定電流を生成して前記第1トランジスタ及び第2トランジスタにそれぞれ供給する定電流回路部と、
前記第1トランジスタ及び第2トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
を備え、
前記保護回路部は、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
制御電極に所定の第2電源電圧が入力され、該第2電源電圧と前記第1出力端子との間に接続された第8トランジスタと、
制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第2電源電圧と前記第2出力端子との間に接続された第9トランジスタと、
を備えるものである。
また、前記保護回路部は、前記第5トランジスタ及び第6トランジスタの各制御電極の接続部と前記第1電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第2電源電圧に接続された第7トランジスタと、前記第8トランジスタ及び第9トランジスタの各制御電極の接続部と前記第2電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第1電源電圧に接続された第10トランジスタとを備えるようにしてもよい。
具体的には、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されるようにした。
また、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、第1出力端子をなす第1パッド及び前記第2出力端子をなす第2パッドと共にI/Oセルの形状をなすように形成されるようにした。
この場合、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタは同じ種類のトランジスタであると共に、第8トランジスタ及び第9トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタと、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、各トランジスタの極性と相対する極性のフィールドがそれぞれ周囲に形成される。
また、前記定電流回路部は、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに、生成した前記定電流をそれぞれ供給するカレントミラー回路を形成する第11トランジスタ及び第12トランジスタを備え、該第11トランジスタ及び第12トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されるようにしてもよい。
また、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ、第9トランジスタ、第11トランジスタ及び第12トランジスタは、前記第1出力端子をなす第1パッド及び前記第2出力端子をなす第2パッドと共にI/Oセルの形状をなすように形成されるようにした。
この場合、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第8トランジスタ及び第9トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第11トランジスタ及び第12トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタと、第8トランジスタ及び第9トランジスタと、第11トランジスタ及び第12トランジスタは、各トランジスタの極性と相対する極性のフィールドがそれぞれ周囲に形成される。
また、この発明に係る差動出力回路は、入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路において、
前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第1差動対を構成する第1トランジスタと、
前記第2出力端子と前記第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第1差動対を構成する第2トランジスタと、
前記第1出力端子と所定の第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第2差動対を構成する第3トランジスタと、
前記第2出力端子と前記第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第2差動対を構成する第4トランジスタと、
所定の各定電流を生成して、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給すると共に、前記第3トランジスタ及び第4トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給する定電流回路部と、
前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ及び第4トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
を備え、
前記保護回路部は、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第3トランジスタと並列に接続された第8トランジスタと、
制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第4トランジスタと並列に接続された第9トランジスタと、
を備えるものである。
また、前記保護回路部は、前記第5トランジスタ及び第6トランジスタの各制御電極の接続部と前記第1電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第2電源電圧に接続された第7トランジスタと、前記第8トランジスタ及び第9トランジスタの各制御電極の接続部と前記第2電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第1電源電圧に接続された第10トランジスタとを備えるようにしてもよい。
具体的には、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されるようにした。
また、前記定電流回路部は、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに、生成した所定の第1定電流をそれぞれ供給する第1カレントミラー回路を形成する第11トランジスタ及び第12トランジスタを備え、該第11トランジスタ及び第12トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されるようにした。
また、前記定電流回路部は、前記第3トランジスタ及び第4トランジスタに、生成した所定の第2定電流をそれぞれ供給する第2カレントミラー回路を形成する第13トランジスタ及び第14トランジスタを備え、該第13トランジスタ及び第14トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されるようにした。
また、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ、第9トランジスタ、第11トランジスタ、第12トランジスタ、第13トランジスタ及び第14トランジスタは、前記第1出力端子をなす第1パッド及び前記第2出力端子をなす第2パッドと共にI/Oセルの形状をなすように形成されるようにした。
この場合、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第11トランジスタ及び第12トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第13トランジスタ及び第14トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタと、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタと、第11トランジスタ及び第12トランジスタと、第13トランジスタ及び第14トランジスタは、各トランジスタの極性と相対する極性のフィールドがそれぞれ周囲に形成される。
一方、前記I/Oセルの形状をなす部分は、前記第1電源電圧が入力される第1電源用I/Oセル及び前記第2電源電圧が入力される第2電源用I/Oセルが両隣に対応して配置されるようにしてもよい。
また、この発明に係る半導体装置は、入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路を有する半導体装置において、
前記差動出力回路は、
前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、差動対を構成する第1トランジスタと、
前記第2出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記差動対を構成する第2トランジスタと、
所定の定電流を生成して前記第1トランジスタ及び第2トランジスタにそれぞれ供給する定電流回路部と、
前記第1トランジスタ及び第2トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
を備え、
前記保護回路部は、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
制御電極に所定の第2電源電圧が入力され、該第2電源電圧と前記第1出力端子との間に接続された第8トランジスタと、
制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第2電源電圧と前記第2出力端子との間に接続された第9トランジスタと、
を備えるものである。
また、この発明に係る半導体装置は、入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路を有する半導体装置において、
前記差動出力回路は、
前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第1差動対を構成する第1トランジスタと、
前記第2出力端子と前記第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第1差動対を構成する第2トランジスタと、
前記第1出力端子と所定の第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第2差動対を構成する第3トランジスタと、
前記第2出力端子と前記第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第2差動対を構成する第4トランジスタと、
所定の各定電流を生成して、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給すると共に、前記第3トランジスタ及び第4トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給する定電流回路部と、
前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ及び第4トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
を備え、
前記保護回路部は、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第3トランジスタと並列に接続された第8トランジスタと、
制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第4トランジスタと並列に接続された第9トランジスタと、
を備えるものである。
前記保護回路部は、前記第5トランジスタ及び第6トランジスタの各制御電極の接続部と前記第1電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第2電源電圧に接続された第7トランジスタと、前記第8トランジスタ及び第9トランジスタの各制御電極の接続部と前記第2電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第1電源電圧に接続された第10トランジスタとを備えるようにしてもよい。
本発明の差動出力回路によれば、保護回路部を備えたことから、I/Oセルを設ける必要がないために、回路面積の縮小を図ることができ、I/Oセルを接続することによって生ずるスピード劣化を抑えることができる。また、差動出力用の2つのパッドを含んだ1つのI/Oセル形状の中で回路設計を行うことができ、I/Oセル領域を使用してチップ面積の効率化を図ることができる。また、特性においても、第1出力端子及び第2出力端子に直接接続するトランジスタと、該トランジスタ周囲の寄生素子の製造上のバラツキを抑えることができることから、差動出力信号間での波形誤差を小さくすることができ、高品質の差動出力信号を得ることができる。更に、サージや静電気に対しても、ESD耐圧を向上させることができる。
差動出力用の2つのパッドを含んだ1つのI/Oセル形状の中に、差動出力回路を内蔵することにより、I/Oセル領域を使用したチップ面積の効率化を図ることができ、内部構成におけるレイアウト上の機能ブロックごとの分離を容易に行うことができるため、容易にフロアープランができ、レイアウト作業の効率化を図ることができる。
また、高速用の微細化プロセスに対しても、ESD耐圧が向上した、高速で、高品質な差動出力信号が得られる差動出力回路の開発を容易に行うことができる。
また、差動出力回路におけるI/Oセルの形状をなす部分は、前記第1電源電圧が入力される第1電源用I/Oセル及び前記第2電源電圧が入力される第2電源用I/Oセルを両隣に対応して配置したことから、差動出力回路の大規模な集積回路への搭載に対して、周辺のデジタル回路用の出力バッファ回路等による電源電圧変動の影響を抑えることができ、差動出力回路へ安定した電源供給を行うことができ、高品質な差動出力ドライバ回路の差動出力を得ることができる。
また、差動出力回路を有する半導体装置によれば、該差動出力回路に保護回路部を備えたことから、I/Oセルを設ける必要がないために、回路面積の縮小を図ることができ、I/Oセルを接続することによって生ずるスピード劣化を抑えることができる。また、差動出力用の2つのパッドを含んだ1つのI/Oセル形状の中で回路設計を行うことができ、I/Oセル領域を使用してチップ面積の効率化を図ることができる。また、特性においても、第1出力端子及び第2出力端子に直接接続するトランジスタと、該トランジスタ周囲の寄生素子の製造上のバラツキを抑えることができることから、差動出力信号間での波形誤差を小さくすることができ、高品質の差動出力信号を得ることができる。更に、サージや静電気に対しても、ESD耐圧を向上させることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における差動出力回路の構成例を示した図である。図1では、CML回路を使用した場合を例にして示している。
図1において、差動出力回路1は、入力端INに入力された論理信号からなる入力信号Siから相反する信号レベルである1対の差動出力信号So1,So2を生成して対応する出力端子OUT1,OUT2から出力する。
差動出力回路1は、差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2と、NMOSトランジスタN1及びN2の対応する負荷をなす抵抗R1,R2と、NMOSトランジスタN1及びN2に所定の定電流を供給する定電流回路2と、サージや静電気等から回路を保護する保護回路3と、論理信号からなる入力信号Siから相反する論理レベルの信号Si1及びSi2を生成して出力する入力制御回路4とを備えている。
定電流回路2は、演算増幅器AMP、NMOSトランジスタN3,N11,N12、PMOSトランジスタP11,P12、抵抗R3及びコンデンサC1で構成されており、PMOSトランジスタP11及びP12、並びにNMOSトランジスタN3及びN12はそれぞれカレントミラー回路を形成している。また、保護回路3は、NMOSトランジスタN4〜N6及びPMOSトランジスタP4〜P6で構成され、入力制御回路4は、インバータINV1及びINV2で構成されている。図1の場合、NMOSトランジスタN1,N2、定電流回路2、保護回路3及び入力制御回路4は1つのICに集積されている。
なお、NMOSトランジスタN1は第1トランジスタを、NMOSトランジスタN2は第2トランジスタを、NMOSトランジスタN4は第5トランジスタを、NMOSトランジスタN5は第6トランジスタを、NMOSトランジスタN6は第7トランジスタをそれぞれなす。また、PMOSトランジスタP4は第8トランジスタを、PMOSトランジスタP5は第9トランジスタを、PMOSトランジスタP6は第10トランジスタを、NMOSトランジスタN3は第11トランジスタを、NMOSトランジスタN12は第12トランジスタをそれぞれなす。
所定の第1正側電源電圧である第2電源電圧VCC1と所定の負側電源電圧である第1電源電圧GNDとの間には、PMOSトランジスタP11、NMOSトランジスタN11及び抵抗R3が直列に接続されており、PMOSトランジスタP11のゲートはPMOSトランジスタP11のドレインに接続されている。なお、図1では、第1電源電圧GNDは、所定の負側電源電圧であり接地電圧である場合を例にして示している。NMOSトランジスタN11のゲートは演算増幅器AMPの出力端に接続され、演算増幅器AMPの非反転入力端には、所定の基準電圧V1が入力されている。NMOSトランジスタN11と抵抗R3との接続部は演算増幅器AMPの反転入力端に接続されている。
また、第2電源電圧VCC1と第1電源電圧GNDとの間には、PMOSトランジスタP12とNMOSトランジスタN12が直列に接続され、PMOSトランジスタP12のゲートは、PMOSトランジスタP11のゲートに接続されている。NMOSトランジスタN12のゲートはNMOSトランジスタN12のドレインに接続され、NMOSトランジスタN12のゲートと第1電源電圧GNDとの間にはコンデンサC1が接続されている。更に、NMOSトランジスタN12のゲートはNMOSトランジスタN3のゲートに接続され、NMOSトランジスタN3のソースは第1電源電圧GNDに接続されている。第1出力端子OUT1とNMOSトランジスタN3のドレインとの間にはNMOSトランジスタN1及びN4が並列に接続され、第2出力端子OUT2とNMOSトランジスタN3のドレインとの間にはNMOSトランジスタN2及びN5が並列に接続されている。
NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートは接続され、該接続部と第1電源電圧GNDとの間にNMOSトランジスタN6が接続されている。NMOSトランジスタN6のゲートは第2電源電圧VCC1に接続されている。また、第2電源電圧VCC1と第1出力端子OUT1との間にはPMOSトランジスタP4が接続され、第2電源電圧VCC1と第2出力端子OUT2との間にはPMOSトランジスタP5が接続されている。PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートは接続され、該接続部と第2電源電圧VCC1との間にPMOSトランジスタP6が接続されている。PMOSトランジスタP6のゲートは第1電源電圧GNDに接続されている。入力端INとNMOSトランジスタN2のゲートとの間にはインバータINV1及びINV2が直列に接続され、インバータINV1とINV2との接続部は、NMOSトランジスタN1のゲートに接続されている。所定の第2正側電源電圧である第3電源電圧VCC2と第1出力端子OUT1との間には抵抗R1が、第3電源電圧VCC2と第2出力端子OUT2との間には抵抗R2がそれぞれ接続されている。
このような構成において、差動対をなすNMOSトランジスタN1及びN2は、入力制御回路4からの反転信号Si1及び正転信号Si2によって動作を行い、抵抗R1及びR2に流れる各電流と、抵抗R1及びR2の各抵抗値によって、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2から出力される差動出力信号の振幅が決まる。なお、図1では、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2に抵抗R1及びR2が対応して外付けされているが、使用用途によっては、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2を有するICの内部に配置してもよい。また、第2電源電圧VCC1と第3電源電圧VCC2を同じ電圧にしてもよい。また、図1の各MOSトランジスタの極性を変えて、第1電源電圧を所定の正側電源電圧にし、第2電源電圧及び第3電源電圧をそれぞれ所定の負側電源電圧になるようにしてもよい。この場合においても、第2電源電圧と第3電源電圧を同じ電圧にしてもよい。
NMOSトランジスタN4及びN5は、差動出力回路1が通常の動作をしているときは動作せず、静電気が混入したとき等の異常時のみ動作する。このことから、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートを第1電源電圧GNDに接続するようにしてもよいが、図1では、通常動作時はNMOSトランジスタN6をオンさせて、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲート電圧が第1電源電圧GND付近になるようにしている。このようにすることにより、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間、及び/又は第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に静電気混入時に、NMOSトランジスタN6のオン抵抗によって、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲート電圧がNMOSトランジスタN4及びN5のソースよりも遅れてソース電圧に近づく。このため、静電気混入時にNMOSトランジスタN4、及び/又はN5がオンする場合がある。
また、NMOSトランジスタN3においても静電気混入時にオンする場合があることから、静電気混入時に、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間及び/又は第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に静電気等が混入した場合、NMOSトランジスタN4及び/又はN5による電流パスが形成される場合があり、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートを第1電源電圧GNDに接続した場合よりもこのような静電気等によるノイズの影響を受ける可能性を低減させることができる。通常動作時に、電源立ち上がり時間、立ち下がり時間等の遅れによって、NMOSトランジスタN6がオフする場合、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートがハイインピーダンス状態になり、NMOSトランジスタN4とN5による電流パスが形成される場合が気になる場合は、NMOSトランジスタN6の代わりに、NMOSトランジスタN4とN5の各ゲートと第1電源電圧GNDとの間に抵抗を使用してもよい。
同様に、PMOSトランジスタP4及びP5は、差動出力回路1が通常の動作をしているときは動作せず、静電気が混入したとき等の異常時のみ動作する。このことから、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートを第2電源電圧VCC1に接続するようにしてもよいが、図1では、通常動作時はPMOSトランジスタP6をオンさせて、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲート電圧が第2電源電圧VCC1付近になるようにしている。このようにすることにより、第1出力端子OUT1と第2電源電圧VCC1との間、及び/又は第2出力端子OUT2と第2電源電圧VCC1との間に静電気混入時に、PMOSトランジスタP6のオン抵抗によって、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲート電圧がPMOSトランジスタP4及びP5のソースよりも遅れてソース電圧に近づく。このため、静電気混入時にPMOSトランジスタP4及び/又はP5がオンする場合がある。
このことから、静電気混入時に、第1出力端子OUT1と第2電源電圧VCC1との間及び/又は第2出力端子OUT2と第2電源電圧VCC1との間に静電気等が混入した場合、PMOSトランジスタP4及び/又はP5による電流パスが形成される場合があり、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートを第2電源電圧VCC1に接続した場合よりもこのような静電気等によるノイズの影響を受ける可能性を低減させることができる。通常動作時に、電源の立ち上がり時間、立ち下がり時間等の遅れによって、PMOSトランジスタP6がオフする場合、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートがハイインピーダンス状態になり、PMOSトランジスタP4とP5による電流パスが形成される場合が気になる場合は、PMOSトランジスタP6の代わりに、PMOSトランジスタP4とP5の各ゲートと第2電源電圧VCC1との間に抵抗を使用してもよい。
第1出力端子OUT1と第2電源電圧VCC1との間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第1出力端子OUT1からPMOSトランジスタP4を介して第2電源電圧VCC1へ流れることから、第1出力端子OUT1に接続されたNMOSトランジスタN1を静電気やサージ等から保護することができる。同様に、第2出力端子OUT2と第2電源電圧VCC1との間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第2出力端子OUT2からPMOSトランジスタP5を介して第2電源電圧VCC1へ流れることから、第2出力端子OUT2に接続されたNMOSトランジスタN2を静電気やサージ等から保護することができる。
また、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第1出力端子OUT1からNMOSトランジスタN1及びN4の並列回路とNMOSトランジスタN3を介して第1電源電圧GNDへ流れることから、NMOSトランジスタN1に係る静電気やサージ等を低減することができ、第1出力端子OUT1に接続されたNMOSトランジスタN1を静電気やサージ等から保護することができる。ただし、NMOSトランジスタN1がオフしているときは、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間に混入した静電気やサージ等は、第1出力端子OUT1からNMOSトランジスタN4及びN3を介して第1電源電圧GNDへ流れることから、第1出力端子OUT1に接続されたNMOSトランジスタN1を静電気やサージ等から保護することができる。
同様に、第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第2出力端子OUT2からNMOSトランジスタN2及びN5の並列回路とNMOSトランジスタN3を介して第1電源電圧GNDへ流れることから、NMOSトランジスタN2に係る静電気やサージ等を低減することができ、第2出力端子OUT2に接続されたNMOSトランジスタN2を静電気やサージ等から保護することができる。ただし、NMOSトランジスタN2がオフしているときは、第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に混入した静電気やサージ等は、第2出力端子OUT2からNMOSトランジスタN5及びN3を介して第1電源電圧GNDへ流れることから、第2出力端子OUT2に接続されたNMOSトランジスタN2を静電気やサージ等から保護することができる。
このように、差動出力回路1の各出力端子OUT1,OUT2にI/Oセルを設ける必要がないため、回路面積を小さくすることができ、差動出力回路用のI/Oセルの開発が不要になる。また、サージや静電気等に対しては、NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP4,P5がサージや静電気等が抜ける経路として働くため、I/Oセルによるスピード劣化や、I/Oセル内寄生素子によるスピード劣化を低減することができる。また、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2には、I/Oセルが接続されないことから、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2からの差動出力間での、I/Oセル内回路や素子とI/Oセル内の寄生素子の製造上のばらつきによる差動出力波形の誤差を低減することができる。
一方、高速化、高集積化へ向けたシリサイド化されたトランジスタを使用した微細化プロセスに対しても、差動出力回路1において、NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP4,P5のみをI/Oセルで使用する酸化膜圧の厚いトランジスタを使用し、その他は、酸化膜が薄く、トランジスタ周りの寄生抵抗を減らしたシリサイド化されたトランジスタを使用することで、静電気やサージ等から回路を保護することができる。また、NMOSトランジスタN3においては、サージや静電気等の混入時に、電流が集中することによるトランジスタの劣化や破壊を防ぐことができる。更に、NMOSトランジスタN12もシリサイド化せず、酸化膜圧の厚いトランジスタを使用することで、NMOSトランジスタN3と同種類のトランジスタを用いたカレントミラー回路となるため、定電流性の精度を上げることができ、サージや静電気等が混入したときに、NMOSトランジスタN3への電流集中によるトランジスタの劣化や破壊を防止できる。
図2は、NMOSトランジスタN1〜N6,N12及びPMOSトランジスタP4〜P6のレイアウト用の回路図を示している。
図2から分かるように、NMOSトランジスタN1〜N5,N12及びPMOSトランジスタP4,P5は、それぞれ複数のトランジスタが並列に配置されて形成されている。PMOSトランジスタP4は、NMOSトランジスタN1を形成するトランジスタの数とNMOSトランジスタN4を形成するトランジスタの数を加算した数のPMOSトランジスタで形成され、PMOSトランジスタP5は、NMOSトランジスタN2を形成するトランジスタの数とNMOSトランジスタN5を形成するトランジスタの数を加算した数のPMOSトランジスタで形成されている。また、NMOSトランジスタN3は、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5を形成する各トランジスタの総数と同じ数のNMOSトランジスタで形成されている。このようにした理由は、NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP4,P5が、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2からのサージや静電気等が、第1電源電圧GNDや第2電源電圧VCC1に抜ける経路として働くためである。
NMOSトランジスタN1〜N3に関しては、通常、差動出力回路1として、数mAの電流を流すことができるトランジスタサイズにそれぞれする必要がある。NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP4,P5は、サージや静電気等が抜ける経路として、並列に配置したトランジスタの一部に、高電圧、高電流が集中しないよう、分散しやすいような構成にしている。また、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5及びPMOSトランジスタP4,P5は、第1出力端子OUT1又は第2出力端子OUT2のいずれかに接続されるため、サージや静電気等が直接混入されるため、それぞれドレイン面積を広くし、更にNMOSトランジスタN3についても、同様にドレイン面積を広くしている。
図3は、図2の回路を具体的にレイアウトした例を示した図である。
図3において、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5を構成する各トランジスタは、すべて同じ極性で同じサイズで同じ種類のものであり、並列に形成され、ペア性がとれるようにトランジスタを並べる順番を変えて配置している。これは、製造上のばらつきに対して、トランジスタのマッチング精度を良くするだけでなく第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2の周辺の寄生素子のマッチング精度も良くなることにより、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2から、信号波形の誤差が小さい高品質の差動波形を得ることができる。
また、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5がサージや静電気等を通す経路となる働きを行い、レイアウト上、同形状で同サイズのトランジスタで配置されるため、サージや静電気等を均等に分散させることができる。
また、トランジスタサイズにおいて、サージや静電気等による破壊防止を満足するサイズを基準にして、まず、NMOSトランジスタN1及びN2のサイズを、動作時の電流を許容することができるサイズやスイッチングノイズの大きさを考慮して決定し、次に、余った領域に収まるようにNMOSトランジスタN4及びN5のサイズを決定するようにすればよい。
同様に、NMOSトランジスタN3を構成する各トランジスタにおいても、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5と、レイアウト上、同形状の各トランジスタを並列に配置することで、サージや静電気等による電流を、第1電源電圧GNDに対して均等に分散させることができる。また、NMOSトランジスタN3とN12は、カレントミラー回路を形成していることからペア性を考慮して配置しており、NMOSトランジスタN3に流れる電流が、NMOSトランジスタN12とのトランジスタサイズ比に、より近い電流値になるようにすることができる。
同様に、PMOSトランジスタP4とP5を構成する各トランジスタは、すべて同じ極性で同じサイズで同じ種類のものであり、並列に形成され、ペア性がとれるようにトランジスタを並べる順番を変えて配置している。これは、製造上のばらつき対して、トランジスタのマッチング精度を良くするだけでなく、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2の周辺の寄生素子のマッチング精度も良くなることにより、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2から、信号波形の誤差が小さい高品質の差動波形を得ることができる。
また、差動出力回路1が作動しているときは、PMOSトランジスタP4及びP5は動作せず、サージや静電気等が混入したときに、PMOSトランジスタP4及びP5がサージや静電気等を通す経路となる働きを行い、レイアウト上、同形状で同サイズのトランジスタで配置されるため、サージや静電気等を均等に分散させることができる。また、トランジスタサイズにおいて、サージや静電気等による破壊防止を満足するサイズを基準にして、PMOSトランジスタP4及びP5のサイズを考えればよい。
NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5の周囲は、各トランジスタの極性と反対の極性のP+フィールドで囲まれており、PMOSトランジスタP4,P5の周囲は、各トランジスタの極性と反対の極性のN+フィールドで囲まれている。このようにすることにより、サージや静電気等が印加されたときに、ダイオードとして機能させることを目的としており、トランジスタ内フィールドから等距離で囲むようにしている。特に、シリサイド化されたトランジスタを使用した高速化へ向けた微細化プロセスに対して、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5及びPMOSトランジスタP4,P5に、シリサイド化せずに一般的にI/Oセル内でサージや静電気放電破壊防止用の保護トランジスタとして使用される酸化膜圧の厚いトランジスタを使用する。このようにすることで、サージや静電気等が混入した場合において、該サージや静電気等が、トランジスタ周囲に設けた、トランジスタの極性とは反対の極性の拡散へ抜けやすくすることができる。
また、図3では、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5、PMOSトランジスタP4,P5、第1出力端子OUT1をなすパッド及び第2出力端子OUT2をなすパッドが、レイアウト上、1つのI/Oセルの形状をなしている。このため、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5、PMOSトランジスタP4,P5、並びに第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドからなるI/Oセル形状部11を、集積回路におけるI/Oセル領域に設けることによって半導体チップの面積効率を向上させることができる。また、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドと、差動出力回路1内の差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2との距離を短くすることができ、配線抵抗を小さくすることができると同時に配線抵抗による寄生素子を小さくすることができるため、高速化を図ることができる。
一般的な集積回路においては、I/Oセルは、レイアウト上、集積回路内部の回路の周囲を囲むように配置され、I/Oセル用の正側電源電圧及び負側電源電圧の配線がI/Oセルを横切るかたちで、集積回路の内部回路の周囲を囲むように配線されている。このため、I/Oセル領域に、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5、PMOSトランジスタP4,P5、並びに第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドをI/Oセル構成でレイアウトすることは、正側電源電圧及び負側電源電圧の配線領域を有効活用することができ、チップ面積を小さくすることができる。
なお、NMOSトランジスタN6はNMOSトランジスタN4及びN5の各ゲート電圧を固定にするためのトランジスタであり、PMOSトランジスタP6はPMOSトランジスタP4及びP5の各ゲート電圧を固定にするためのトランジスタである。このことから、図3では、図2のNMOSトランジスタN6及びPMOSトランジスタP6を記載していないが、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5やPMOSトランジスタP4,P5のトランジスタサイズよりも小さくしてよく、集積回路の内部回路と同種類のトランジスタでよいため、図3のI/Oセル形状内又は集積回路の内部回路に配置しても問題ない。
ここで、カレントミラー回路を形成するNMOSトランジスタN3,N12を含めて、レイアウト上1つのI/Oセルの形状をなすようにしてもよく、このようにした場合、図3は図4のようになる。
図4のように、NMOSトランジスタN3,N12を図3のI/Oセル形状部11に取り込むことで、差動出力回路1において、レイアウト上、演算増幅器AMP、NMOSトランジスタN3,N11,N12、PMOSトランジスタP11,P12及び抵抗R3からなる定電流回路2や入力制御回路4との分離を簡単に行うことができ、容易にレイアウト用のフロアープランを作成することができる。また、NMOSトランジスタN3,N12を図3のI/Oセル形状部11に取り込むことで、レイアウト上の制約から、集積回路において内部回路とI/Oセル領域の距離がある程度必要になった場合でも、長くなる配線がPMOSトランジスタP12からNMOSトランジスタN11へ電流を供給する経路であるため、トランジスタのゲートへ配線するようなインピーダンスが高い配線と比較して、細心の注意を払う必要はなくなる。
このように、差動出力回路1がCML回路を構成する場合は、差動対をなすNMOSトランジスタN1と並列にNMOSトランジスタN4を、差動対をなすNMOSトランジスタN2と並列にNMOSトランジスタN5をそれぞれ接続すると共に、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートを、第2電源電圧VCC1にゲートが接続されたNMOSトランジスタN6を介して第1電源電圧GNDに接続し、第2電源電圧VCC1と第1出力端子OUT1との間にPMOSトランジスタP4を、第2電源電圧VCC1と第2出力端子OUT2との間にPMOSトランジスタP5をそれぞれ接続し、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートを、第1電源電圧GNDにゲートが接続されたPMOSトランジスタP6を介して第2電源電圧VCC1に接続するようにした。このことから、サージや静電気放電等による不具合を防止することができると共に、差動出力信号の高速化と品質の向上を図ることができ、更に小面積化を図ることができる。
一方、図1では、CML回路を使用した場合を例にして示したが、LVDS回路を使用した場合は図5のようになる。なお、図5では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図5における図1との相違点は、図1の保護回路3にPMOSトランジスタP1〜P3を追加し、PMOSトランジスタP4及びP5の各ソースをPMOSトランジスタP3を介して第2電源電圧VCC1に接続したことにあり、これに伴って、図1の定電流回路2を定電流回路2aにし、図1の保護回路3を保護回路3aにし、図1の差動出力回路1を差動出力回路1aにした。なお、図5では、第1電源電圧GNDは、所定の負側電源電圧であり接地電圧である場合を例にして示している。
図5において、差動出力回路1aは、入力端INに入力された論理信号からなる入力信号Siから相反する信号レベルである1対の差動出力信号So1,So2を生成して対応する出力端子OUT1,OUT2から出力する。
差動出力回路1aは、差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2と、差動対をなすPMOSトランジスタP1,P2と、NMOSトランジスタN1,N2に所定の定電流をそれぞれ供給すると共にPMOSトランジスタP1,P2に所定の定電流をそれぞれ供給する定電流回路2aと、サージや静電気等から回路を保護する保護回路3aと、入力制御回路4とを備えている。
定電流回路2aは、演算増幅器AMP、NMOSトランジスタN3,N11,N12、PMOSトランジスタP3,P11,P12、抵抗R3及びコンデンサC1,C2で構成されており、PMOSトランジスタP3、P11及びP12、並びにNMOSトランジスタN3及びN12はそれぞれカレントミラー回路を形成している。なお、NMOSトランジスタN3及びN12は第1カレントミラー回路を形成し、PMOSトランジスタP3、P11及びP12は第2カレントミラー回路を形成している。
保護回路3aは、NMOSトランジスタN4〜N6及びPMOSトランジスタP4〜P6で構成され、図5の場合、NMOSトランジスタN1,N2、PMOSトランジスタP1,P2、定電流回路2a、保護回路3a及び入力制御回路4は1つのICに集積されている。なお、PMOSトランジスタP1は第3トランジスタを、PMOSトランジスタP2は第4トランジスタを、PMOSトランジスタP3は第13トランジスタを、PMOSトランジスタP11は第14トランジスタを、PMOSトランジスタP12は第15トランジスタをそれぞれなす。
PMOSトランジスタP3のゲートは、PMOSトランジスタP11とP12の各ゲートの接続部に接続され、該接続部と第2電源電圧VCC1との間にはコンデンサC2が接続されている。PMOSトランジスタP3のソースは第2電源電圧VCC1に接続され、PMOSトランジスタP3のドレインと第1出力端子OUT1との間にはPMOSトランジスタP1及びP4が並列に接続され、PMOSトランジスタP3のドレインと第2出力端子OUT2との間にはPMOSトランジスタP2及びP5が並列に接続されている。PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートは接続され、該接続部と第2電源電圧VCC1との間にPMOSトランジスタP6が接続され、PMOSトランジスタP6のゲートは第1電源電圧GNDに接続されている。また、PMOSトランジスタP1のゲートには、入力制御回路4からの信号Si1が入力され、PMOSトランジスタP2のゲートには、入力制御回路4からの信号Si2が入力されている。なお、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2との間には抵抗R4が外付けされている。
このような構成において、差動対をなすNMOSトランジスタN1及びN2は、入力制御回路4からの反転信号Si1及び正転信号Si2によって動作を行い、差動対をなすPMOSトランジスタP1及びP2は、入力制御回路4からの反転信号Si1及び正転信号Si2によって動作を行う。なお、NMOSトランジスタN1及びN2は第1差動対を、PMOSトランジスタP1及びP2は第2差動対をそれぞれなす。NMOSトランジスタN3と、PMOSトランジスタP3に流れる電流は、同じ電流になるように設定され、差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2、同じく差動対をなすPMOSトランジスタP1,P2の各動作によって抵抗R4に電流が流れることで、差動出力信号の振幅が発生する。
通常、抵抗R4を用いて、NMOSトランジスタN1,N2及びPMOSトランジスタP1,P2には、NMOSトランジスタN3及びPMOSトランジスタP3に流れる電流と同じ値の電流が流れようとして、NMOSトランジスタN1に流れるときはPMOSトランジスタP2に流れ、NMOSトランジスタN2に流れるときはPMOSトランジスタP1に流れる。NMOSトランジスタN1とN2が同時にオンしてそれぞれ電流が流れることはなく、PMOSトランジスタP1とP2が同時にオンしてそれぞれ電流が流れることはない。
なお、図5の各MOSトランジスタの極性を変えて、第1電源電圧を所定の正側電源電圧にし、第2電源電圧を所定の負側電源電圧になるようにしてもよい。また、図5では、NMOSトランジスタN1のゲートとPMOSトランジスタP1のゲートを接続し、NMOSトランジスタN2のゲートとPMOSトランジスタP2のゲートを接続して、該各接続部は入力制御回路4に接続していたが、NMOSトランジスタN1,N2及びPMOSトランジスタP1,P2の各ゲートを入力制御回路4から分離して接続するようにしてもよい。また、NMOSトランジスタN3及びPMOSトランジスタP3は、どちらか片方だけカレントミラー回路を構成するようにしてもよい。
NMOSトランジスタN4及びN5は、差動出力回路1が通常の動作をしているときは動作せず、静電気が混入したとき等の異常時のみ動作する。このことから、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートを第1電源電圧GNDに接続するようにしてもよいが、図5では、通常動作時はNMOSトランジスタN6をオンさせて、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲート電圧が第1電源電圧GND付近になるようにしている。このようにすることにより、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間、及び/又は第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に静電気混入時に、NMOSトランジスタN6のオン抵抗によって、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲート電圧がNMOSトランジスタN4及びN5のソースよりも遅れてソース電圧に近づく。このため、静電気混入時にNMOSトランジスタN4、及び/又はN5がオンする場合がある。
また、NMOSトランジスタN3においても静電気混入時にオンする場合があることから、静電気混入時に、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間及び/又は第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に静電気等が混入した場合、NMOSトランジスタN4及び/又はN5による電流パスが形成される場合があり、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートを第1電源電圧GNDに接続した場合よりもこのような静電気等によるノイズの影響を受ける可能性を低減させることができる。通常動作時に、電源立ち上がり時間、立ち下がり時間等の遅れによって、NMOSトランジスタN6がオフする場合、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートがハイインピーダンス状態になり、NMOSトランジスタN4とN5による電流パスが形成される場合が気になる場合は、NMOSトランジスタN6の代わりに、NMOSトランジスタN4とN5の各ゲートと第1電源電圧GNDとの間に抵抗を使用してもよい。
同様に、PMOSトランジスタP4及びP5は、差動出力回路1が通常の動作をしているときは動作せず、静電気が混入したとき等の異常時のみ動作する。このことから、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートを第2電源電圧VCC1に接続するようにしてもよいが、図5では、通常動作時はPMOSトランジスタP6をオンさせて、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲート電圧が第2電源電圧VCC1付近になるようにしている。このようにすることにより、第1出力端子OUT1と第2電源電圧VCC1との間、及び/又は第2出力端子OUT2と第2電源電圧VCC1との間に静電気混入時に、PMOSトランジスタP6のオン抵抗によって、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲート電圧がPMOSトランジスタP4及びP5のソースよりも遅れてソース電圧に近づく。このため、静電気混入時にPMOSトランジスタP4及び/又はP5がオンする場合がある。
また、PMOSトランジスタP3においても静電気混入時にオンする場合があることから、静電気混入時に、第1出力端子OUT1と第2電源電圧VCC1との間及び/又は第2出力端子OUT2と第2電源電圧VCC1との間に静電気等が混入した場合、PMOSトランジスタP4及び/又はP5による電流パスが形成される場合があり、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートを第2電源電圧VCC1に接続した場合よりもこのような静電気等によるノイズの影響を受ける可能性を低減させることができる。通常動作時に、電源の立ち上がり時間、立ち下がり時間等の遅れによって、PMOSトランジスタP6がオフする場合、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートがハイインピーダンス状態になり、PMOSトランジスタP4とP5による電流パスが形成される場合が気になる場合は、PMOSトランジスタP6の代わりに、PMOSトランジスタP4とP5の各ゲートと第2電源電圧VCC1との間に抵抗を使用してもよい。
第1出力端子OUT1と第2電源電圧VCC1との間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第1出力端子OUT1からPMOSトランジスタP1及びP4の並列回路とPMOSトランジスタP3を介して第2電源電圧VCC1へ流れることから、PMOSトランジスタP1に係る静電気やサージ等を低減することができ、第1出力端子OUT1に接続されたPMOSトランジスタP1を静電気やサージ等から保護することができる。同様に、第2出力端子OUT2と第2電源電圧VCC1との間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第2出力端子OUT2からPMOSトランジスタP2及びP5の並列回路とPMOSトランジスタP3を介して第2電源電圧VCC1へ流れることから、PMOSトランジスタP2に係る静電気やサージ等を低減することができ、第2出力端子OUT2に接続されたPMOSトランジスタP2を静電気やサージ等から保護することができる。
また、第1出力端子OUT1と第1電源電圧GNDとの間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第1出力端子OUT1からNMOSトランジスタN1及びN4の並列回路とNMOSトランジスタN3を介して第1電源電圧GNDへ流れることから、NMOSトランジスタN1に係る静電気やサージ等を低減することができ、第1出力端子OUT1に接続されたNMOSトランジスタN1を静電気やサージ等から保護することができる。同様に、第2出力端子OUT2と第1電源電圧GNDとの間に静電気やサージ等が混入すると、該静電気やサージ等は、第2出力端子OUT2からNMOSトランジスタN2及びN5の並列回路とNMOSトランジスタN3を介して第1電源電圧GNDへ流れることから、NMOSトランジスタN2に係る静電気やサージ等を低減することができ、第2出力端子OUT2に接続されたNMOSトランジスタN2を静電気やサージ等から保護することができる。
このように、差動出力回路1の各出力端子OUT1,OUT2にI/Oセルを設ける必要がないため、回路面積を小さくすることができ、差動出力回路用のI/Oセルの開発が不要になる。また、サージや静電気等に対しては、NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP1〜P5がサージや静電気等が抜ける経路として働くため、I/Oセルによるスピード劣化や、I/Oセル内寄生素子によるスピード劣化を低減することができる。また、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2には、I/Oセルが接続されないことから、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2からの差動出力間での、I/Oセル内回路や素子とI/Oセル内の寄生素子の製造上のばらつきによる差動出力波形の誤差を低減することができる。
一方、高速化、高集積化へ向けたシリサイド化されたトランジスタを使用した微細化プロセスに対しても、差動出力回路1aにおいて、NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP1〜P5のみをI/Oセルで使用する酸化膜圧の厚いトランジスタを使用し、その他は、酸化膜が薄く、トランジスタ周りの寄生抵抗を減らしたシリサイド化されたトランジスタを使用することで、静電気やサージ等から回路を保護することができる。また、NMOSトランジスタN3及び/又はPMOSトランジスタP3においては、サージや静電気等の混入時に、電流が集中することによるトランジスタの劣化や破壊を防ぐことができる。更に、NMOSトランジスタN12及びPMOSトランジスタP11,P12もシリサイド化せず、酸化膜圧の厚いトランジスタを使用することで、同種類のトランジスタを用いたカレントミラー回路となるため、定電流性の精度を上げることができ、サージや静電気等が混入したときに、NMOSトランジスタN3及び/又はPMOSトランジスタP3に高電流が集中することによるトランジスタの劣化や破壊を防止できる。
図6は、NMOSトランジスタN1〜N6,N12及びPMOSトランジスタP1〜P6,P11のレイアウト用の回路図を示している。
図6から分かるように、NMOSトランジスタN1〜N5,N12及びPMOSトランジスタP1〜P5,P11は、それぞれ複数のトランジスタが並列に配置されて形成されている。PMOSトランジスタP3は、PMOSトランジスタP1,P2,P4,P5を形成する各トランジスタの総数と同じ数のPMOSトランジスタで形成されている。また、NMOSトランジスタN3は、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5を形成する各トランジスタの総数と同じ数のNMOSトランジスタで形成されている。このようにした理由は、NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP1〜P5が、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2からのサージや静電気等が、第1電源電圧GNDや第2電源電圧VCC1に抜ける経路として働くためである。
PMOSトランジスタP1〜P3及びNMOSトランジスタN1〜N3に関しては、通常、差動出力回路1aとして、数mAの電流を流すことができるトランジスタサイズにそれぞれする必要がある。NMOSトランジスタN1〜N5及びPMOSトランジスタP1〜P5は、サージや静電気等が抜ける経路として、並列に配置したトランジスタの一部に、高電圧、高電流が集中しないよう、分散しやすいような構成にしている。また、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5及びPMOSトランジスタP1,P2,P4,P5は、第1出力端子OUT1又は第2出力端子OUT2のいずれかに接続されるため、サージや静電気等が直接混入されるため、それぞれドレイン面積を広くし、更にPMOSトランジスタP3及びNMOSトランジスタN3についても、同様にドレイン面積を広くしている。
図7は、図6の回路を具体的にレイアウトした例を示した図である。
図7において、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5を構成する各トランジスタは、すべて同じ極性で同じサイズで同じ種類のものであり、並列に形成され、ペア性がとれるようにトランジスタを並べる順番を変えて配置している。これは、製造上のばらつきに対して、トランジスタのマッチング精度を良くするだけでなく、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2の周辺の寄生素子のマッチング精度も良くなることにより、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2から、信号波形の誤差が小さい高品質の差動波形を得ることができる。
また、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5がサージや静電気を通す経路となる働きを行い、レイアウト上、同形状で同サイズのトランジスタで配置されるため、サージや静電気等を均等に分散させることができる。
また、トランジスタサイズにおいて、サージや静電気等による破壊防止を満足するサイズを基準にして、まず、NMOSトランジスタN1及びN2のサイズを、動作時の電流を許容することができるサイズやスイッチングノイズの大きさを考慮して決定し、次に、余った領域に収まるようにNMOSトランジスタN4及びN5のサイズを決定するようにすればよい。
NMOSトランジスタN3を構成する各トランジスタにおいても、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5と、レイアウト上、同形状の各トランジスタを並列に配置することで、サージや静電気等による電流を、第1電源電圧GNDに対して均等に分散させることができる。また、NMOSトランジスタN3とN12は、カレントミラー回路を形成していることからペア性を考慮して配置しており、NMOSトランジスタN3に流れる電流が、NMOSトランジスタN12とのトランジスタサイズ比に、より近い電流値になるようにすることができる。
同様に、PMOSトランジスタP1,P2,P4,P5を構成する各トランジスタは、すべて同じ極性で同じサイズで同じ種類のものであり、並列に形成され、ペア性がとれるようにトランジスタを並べる順番を変えて配置している。これは、製造上のばらつきに対して、トランジスタのマッチング精度を良くするだけでなく、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2の周辺の寄生素子のマッチング精度も良くなることにより、第1出力端子OUT1と第2出力端子OUT2から、信号波形の誤差が小さい高品質の差動波形を得ることができる。
また、PMOSトランジスタP1,P2,P4,P5がサージや静電気を通す経路となる働きを行い、レイアウト上、同形状で同サイズのトランジスタで配置されるため、サージや静電気等を均等に分散させることができる。
同様に、PMOSトランジスタP3においても、PMOSトランジスタP1、P2、P4及びP5とレイアウト上、同形状のトランジスタを並列に配置することで、サージや静電気による電流集中を均等に分散させることができる。
また、トランジスタサイズにおいて、サージや静電気等による破壊防止を満足するサイズを基準にして、まず、PMOSトランジスタP1及びP2のサイズを、動作時の電流を許容することができるサイズやスイッチングノイズの大きさを考慮して決定し、次に、余った領域に収まるようにPMOSトランジスタP4及びP5のサイズを決定するようにすればよい。
PMOSトランジスタP3を構成する各トランジスタにおいても、PMOSトランジスタP1,P2,P4,P5と、レイアウト上、同形状の各トランジスタを並列に配置することで、サージや静電気等による電流を、第2電源電圧VCC1に対して均等に分散させることができる。また、PMOSトランジスタP3とP11,P12は、カレントミラー回路を形成していることからペア性を考慮して配置しており、PMOSトランジスタP3に流れる電流が、PMOSトランジスタP11,12とのトランジスタサイズ比に、より近い電流値になるようにすることができる。
また、差動出力回路1aが作動しているときに、NMOSトランジスタN4,N5及びPMOSトランジスタP4,P5は動作せず、サージや静電気等が混入したときに、NMOSトランジスタN4,N5及びPMOSトランジスタP4,P5がサージや静電気等を通す経路となる働きを行い、レイアウト上、同形状で同サイズのトランジスタで配置されるため、サージや静電気等を均等に分散させることができる。また、トランジスタサイズにおいて、サージや静電気等による破壊防止を満足するサイズを基準にして、NMOSトランジスタN4,N5及びPMOSトランジスタP4,P5のサイズを考えればよい。
NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5の周囲は、各トランジスタの極性と反対の極性のP+フィールドで囲まれており、PMOSトランジスタP1,P2,P4,P5の周囲は、各トランジスタの極性と反対の極性のN+フィールドで囲まれている。このようにすることにより、サージや静電気等が印加されたときに、ダイオードとして機能させることを目的としており、トランジスタ内フィールドから等距離で囲むようにしている。特に、シリサイド化されたトランジスタを使用した高速化へ向けた微細化プロセスに対して、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5及びPMOSトランジスタP1,P2,P4,P5に、シリサイド化せずに一般的にI/Oセル内でサージや静電気放電破壊防止用の保護トランジスタとして使用される酸化膜圧の厚いトランジスタを使用する。このようにすることで、サージや静電気等が混入した場合において、該サージや静電気等がトランジスタ周囲に設けた、トランジスタの極性とは反対の極性の拡散へ抜けやすくすることができる。
また、図7では、NMOSトランジスタN1〜N5,N12、PMOSトランジスタP1〜P5,P11,P12、第1出力端子OUT1をなすパッド及び第2出力端子OUT2をなすパッドが、レイアウト上、1つのI/Oセルの形状をなしている。このため、NMOSトランジスタN1〜N5,N12、PMOSトランジスタP1〜P5,P11,P12、並びに第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドからなるI/Oセル形状部11aを、集積回路におけるI/Oセル領域に設けることによって半導体チップの面積効率を向上させることができる。また、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドと、差動出力回路1内の差動対をなすNMOSトランジスタN1,N2との距離、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドと、差動出力回路1内の差動対をなすPMOSトランジスタP1,P2との距離を短くすることができ、配線抵抗を小さくすることができると同時に配線抵抗による寄生素子を小さくすることができるため、高速化を図ることができる。
一般的な集積回路においては、I/Oセルは、レイアウト上、集積回路内部の回路の周囲を囲むように配置され、I/Oセル用の正側電源電圧及び負側電源電圧の配線がI/Oセルを横切るかたちで、集積回路の内部回路の周囲を囲むように配線されている。このため、I/Oセル領域に、NMOSトランジスタN1〜N5,N12、PMOSトランジスタP1〜P5,P11,P12、並びに第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2をなす各パッドをI/Oセル構成でレイアウトすることは、正側電源電圧及び負側電源電圧の配線領域を有効活用することができ、チップ面積を小さくすることができる。
なお、NMOSトランジスタN6はNMOSトランジスタN4及びN5の各ゲート電圧を固定にするためのトランジスタであり、PMOSトランジスタP6はPMOSトランジスタP4及びP5の各ゲート電圧を固定にするためのトランジスタである。このことから、図7では、図6のNMOSトランジスタN6及びPMOSトランジスタP6を記載していないが、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5やPMOSトランジスタP1,P2,P4,P5のトランジスタサイズよりも小さくしてよく、集積回路の内部回路と同種類のトランジスタでよいため、図7のI/Oセル形状内又は集積回路の内部回路に配置しても問題ない。
また、図7において、カレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタP12を、PMOSトランジスタP3及びP11を配置した領域にペア性を考慮して配置するようにすればよい。なお、図7では、NMOSトランジスタN1,N2,N4,N5の領域内とPMOSトランジスタP1,P2,P4,P5の領域内にそれぞれダミーのトランジスタが形成されているが、これはダミーとしてではなく、トランジスタを容量として機能させることで、差動対をなすトランジスタのスイッチングによる、ドレイン部の変動を抑えることができ、安定した差動出力を得ることができる。
ここで、半導体集積回路において、所定の機能を有する内部回路と該内部回路と外部回路とのインタフェースを行うI/Oセルを有している場合、通常、該内部回路の周囲にI/Oセルを配置する。このようなことから、図8で示すように、図3及び図4のI/Oセル形状部11又は図7で示したI/Oセル形状部11aを、半導体集積回路におけるI/Oセル配置領域に形成するようにすればよい。このようにすることにより、I/Oセル形状部11又は11aの両隣に第1電源電圧GND用のI/Oセル及び第2電源電圧用VCC1のI/Oセルを配置することにより、周辺のデジタル回路出力用のI/Oセルが動作したことによって生じる差動出力回路の電源変動を低減させることができる。また、差動出力回路の電源安定用のバイパスコンデンサを削除することができる。また、外部の部品の小型化を図ることができる。
更に、図9で示すように、差動出力回路のI/Oセル形状部11又は11aの両端に、第1電源電圧GNDが印加される第1電源電圧入力端子PAD1を有する第1電源電圧用I/Oセル21と、第2電源電圧VCC1が印加される第2電源電圧入力端子PAD2を有する第2電源電圧用I/Oセル22とを対応して設けると共に、他のI/Oセルの電源を第1電源電圧GND及び第2電源電圧VCC1と異なる電圧にしてもよい。このようにすることにより、差動出力回路1のI/Oセル形状部を、他の回路の電源から分離することができると共に、周辺のデジタル回路出力用I/Oセルの電源配線との共通インピーダンスがなくなることよって、周辺のデジタル回路出力用I/Oセルが動作することによる電源変動の影響を抑えることができる。
このように、差動出力回路1がLVDS回路を構成する場合は、差動対をなすNMOSトランジスタN1と並列にNMOSトランジスタN4を、差動対をなすNMOSトランジスタN2と並列にNMOSトランジスタN5をそれぞれ接続すると共に、NMOSトランジスタN4及びN5の各ゲートを、第2電源電圧VCC1にゲートが接続されたNMOSトランジスタN6を介して第1電源電圧GNDに接続し、差動対をなすPMOSトランジスタP1と並列にPMOSトランジスタP4を、差動対をなすPMOSトランジスタP2と並列にPMOSトランジスタP5をそれぞれ接続すると共に、PMOSトランジスタP4及びP5の各ゲートを、第1電源電圧GNDにゲートが接続されたPMOSトランジスタP6を介して第2電源電圧VCC2に接続するようにした。このことから、サージや静電気放電による不具合を防止することができると共に、差動出力信号の高速化と品質の向上を図ることができ、更に小面積化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態における差動出力回路の構成例を示した図である。 図1におけるNMOSトランジスタN1〜N6,N12及びPMOSトランジスタP4〜P6のレイアウト用の回路図である。 図2の回路を具体的にレイアウトした例を示した図である。 図2の回路を具体的にレイアウトした他の例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における差動出力回路の他の構成例を示した図である。 図5におけるNMOSトランジスタN1〜N6,N12及びPMOSトランジスタP1〜P6,P11のレイアウト用の回路図を示している。 図6の回路を具体的にレイアウトした例を示した図である。 図3及び図4のI/Oセル形状部11又は図7で示したI/Oセル形状部11aの配置例を示した図である。 図3及び図4のI/Oセル形状部11又は図7で示したI/Oセル形状部11aの他の配置例を示した図である。 従来のCML回路の例を示した図である。 従来のCML回路の他の例を示した図である。 従来のLVDS回路の例を示した図である。 図10のCML回路にI/Oセルを接続した例を示した図である。 図10のCML回路にI/Oセルを接続した他の例を示した図である。 図12のLVDS回路にI/Oセルを接続した例を示した図である。 従来の低振幅差動出力回路の回路例を示した図である。
符号の説明
1,1a 差動出力回路
2,2a 定電流回路
3,3a 保護回路
4 入力制御回路
11,11a I/Oセル形状部
N1〜N6 NMOSトランジスタ
P1〜P6,P11, PMOSトランジスタ
R1,R2,R4 抵抗

Claims (19)

  1. 入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路において、
    前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、差動対を構成する第1トランジスタと、
    前記第2出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記差動対を構成する第2トランジスタと、
    所定の定電流を生成して前記第1トランジスタ及び第2トランジスタにそれぞれ供給する定電流回路部と、
    前記第1トランジスタ及び第2トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
    を備え、
    前記保護回路部は、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
    制御電極に所定の第2電源電圧が入力され、該第2電源電圧と前記第1出力端子との間に接続された第8トランジスタと、
    制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第2電源電圧と前記第2出力端子との間に接続された第9トランジスタと、
    を備えることを特徴とする差動出力回路。
  2. 前記保護回路部は、前記第5トランジスタ及び第6トランジスタの各制御電極の接続部と前記第1電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第2電源電圧に接続された第7トランジスタと、前記第8トランジスタ及び第9トランジスタの各制御電極の接続部と前記第2電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第1電源電圧に接続された第10トランジスタとを備えることを特徴とする請求項1記載の差動出力回路。
  3. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の差動出力回路。
  4. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、第1出力端子をなす第1パッド及び前記第2出力端子をなす第2パッドと共にI/Oセルの形状をなすように形成されること特徴とする請求項3記載の差動出力回路。
  5. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタは同じ種類のトランジスタであると共に、第8トランジスタ及び第9トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタと、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、各トランジスタの極性と相対する極性のフィールドがそれぞれ周囲に形成されることを特徴とする請求項4記載の差動出力回路。
  6. 前記定電流回路部は、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに、生成した前記定電流をそれぞれ供給するカレントミラー回路を形成する第11トランジスタ及び第12トランジスタを備え、該第11トランジスタ及び第12トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されることを特徴とする請求項3記載の差動出力回路。
  7. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ、第9トランジスタ、第11トランジスタ及び第12トランジスタは、前記第1出力端子をなす第1パッド及び前記第2出力端子をなす第2パッドと共にI/Oセルの形状をなすように形成されることを特徴とする請求項6記載の差動出力回路。
  8. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第8トランジスタ及び第9トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第11トランジスタ及び第12トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタと、第8トランジスタ及び第9トランジスタと、第11トランジスタ及び第12トランジスタは、各トランジスタの極性と相対する極性のフィールドがそれぞれ周囲に形成されることを特徴とする請求項7記載の差動出力回路。
  9. 入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路において、
    前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第1差動対を構成する第1トランジスタと、
    前記第2出力端子と前記第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第1差動対を構成する第2トランジスタと、
    前記第1出力端子と所定の第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第2差動対を構成する第3トランジスタと、
    前記第2出力端子と前記第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第2差動対を構成する第4トランジスタと、
    所定の各定電流を生成して、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給すると共に、前記第3トランジスタ及び第4トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給する定電流回路部と、
    前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ及び第4トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
    を備え、
    前記保護回路部は、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
    制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第3トランジスタと並列に接続された第8トランジスタと、
    制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第4トランジスタと並列に接続された第9トランジスタと、
    を備えることを特徴とする差動出力回路。
  10. 前記保護回路部は、前記第5トランジスタ及び第6トランジスタの各制御電極の接続部と前記第1電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第2電源電圧に接続された第7トランジスタと、前記第8トランジスタ及び第9トランジスタの各制御電極の接続部と前記第2電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第1電源電圧に接続された第10トランジスタとを備えることを特徴とする請求項9記載の差動出力回路。
  11. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されることを特徴とする請求項9又は10記載の差動出力回路。
  12. 前記定電流回路部は、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに、生成した所定の第1定電流をそれぞれ供給する第1カレントミラー回路を形成する第11トランジスタ及び第12トランジスタを備え、該第11トランジスタ及び第12トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されることを特徴とする請求項11記載の差動出力回路。
  13. 前記定電流回路部は、前記第3トランジスタ及び第4トランジスタに、生成した所定の第2定電流をそれぞれ供給する第2カレントミラー回路を形成する第13トランジスタ及び第14トランジスタを備え、該第13トランジスタ及び第14トランジスタは、それぞれ同サイズ、同形状の複数のトランジスタが並列に接続されて形成されることを特徴とする請求項11又は12記載の差動出力回路。
  14. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第5トランジスタ、第6トランジスタ、第8トランジスタ、第9トランジスタ、第11トランジスタ、第12トランジスタ、第13トランジスタ及び第14トランジスタは、前記第1出力端子をなす第1パッド及び前記第2出力端子をなす第2パッドと共にI/Oセルの形状をなすように形成されることを特徴とする請求項12又は13記載の差動出力回路。
  15. 前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第11トランジスタ及び第12トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、第13トランジスタ及び第14トランジスタは同じ種類のトランジスタであり、前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第5トランジスタ及び第6トランジスタと、第3トランジスタ、第4トランジスタ、第8トランジスタ及び第9トランジスタと、第11トランジスタ及び第12トランジスタと、第13トランジスタ及び第14トランジスタは、各トランジスタの極性と相対する極性のフィールドがそれぞれ周囲に形成されることを特徴とする請求項14記載の差動出力回路。
  16. 前記I/Oセルの形状をなす部分は、前記第1電源電圧が入力される第1電源用I/Oセル及び前記第2電源電圧が入力される第2電源用I/Oセルが両隣に対応して配置されることを特徴とする請求項4、5、7、8、14又は15記載の差動出力回路。
  17. 入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路を有する半導体装置において、
    前記差動出力回路は、
    前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、差動対を構成する第1トランジスタと、
    前記第2出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記差動対を構成する第2トランジスタと、
    所定の定電流を生成して前記第1トランジスタ及び第2トランジスタにそれぞれ供給する定電流回路部と、
    前記第1トランジスタ及び第2トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
    を備え、
    前記保護回路部は、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
    制御電極に所定の第2電源電圧が入力され、該第2電源電圧と前記第1出力端子との間に接続された第8トランジスタと、
    制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第2電源電圧と前記第2出力端子との間に接続された第9トランジスタと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  18. 入力信号に応じて、相反する信号レベルの1対の2値の信号を生成して対応する1対の第1出力端子及び第2出力端子から出力する差動出力回路を有する半導体装置において、
    前記差動出力回路は、
    前記第1出力端子と所定の第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第1差動対を構成する第1トランジスタと、
    前記第2出力端子と前記第1電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第1差動対を構成する第2トランジスタと、
    前記第1出力端子と所定の第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、第2差動対を構成する第3トランジスタと、
    前記第2出力端子と前記第2電源電圧との間に接続され制御電極に対応する前記2値の信号が入力された、前記第2差動対を構成する第4トランジスタと、
    所定の各定電流を生成して、前記第1トランジスタ及び第2トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給すると共に、前記第3トランジスタ及び第4トランジスタに対応する所定の定電流をそれぞれ供給する定電流回路部と、
    前記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ及び第4トランジスタを外部ノイズから保護する保護回路部と、
    を備え、
    前記保護回路部は、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第1トランジスタと並列に接続された第5トランジスタと、
    制御電極に前記第1電源電圧が入力され、前記第2トランジスタと並列に接続された第6トランジスタと、
    制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第3トランジスタと並列に接続された第8トランジスタと、
    制御電極に前記第2電源電圧が入力され、前記第4トランジスタと並列に接続された第9トランジスタと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  19. 前記保護回路部は、前記第5トランジスタ及び第6トランジスタの各制御電極の接続部と前記第1電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第2電源電圧に接続された第7トランジスタと、前記第8トランジスタ及び第9トランジスタの各制御電極の接続部と前記第2電源電圧との間に接続され、制御電極が前記第1電源電圧に接続された第10トランジスタとを備えることを特徴とする請求項17又は18記載の半導体装置。
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