JP4364752B2 - 出力回路 - Google Patents

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Description

本発明は、出力回路に関し、主に、半導体集積回路装置の内部電源電圧より電源電圧が高い半導体集積回路装置と接続する、半導体集積回路装置の信号インターフェース部に好適なものである。
1個の半導体集積回路装置に集積可能な回路規模は有限であること等から、システムは複数個の半導体集積回路装置によって形成されるが、半導体集積回路装置間の信号インターフェースでは電源電圧が異なる場合がある。
そのため、信号レベルが異なる(例えば3.3Vと5V)半導体集積回路装置と接続する場合、電源電圧が低い側の半導体集積回路装置は、半導体集積回路装置の信号レベルに応じた信号インターフェースが必要となる場合がある。
この場合、低電圧側の半導体集積回路装置は、電源電圧より高い外部電源電圧を印加することができるトレラント出力回路や、プルアップ可能なトレラント出力回路を、信号インターフェースとして用いることが一般的であり、例えば、特許文献1〜3のような出力回路がある。
特許文献1及び3には、フローティングウェル上に3個のPMOSトランジスタを備え、外部から高電位が印加された場合に、第1及び第2のPMOSトランジスタがOFF状態になることで、外部電位による外部電流の電源への流れ込みを防止する出力回路について記載されている。
特許文献2には、出力端子が高インピーダンス状態のとき、他の出力ドライバ回路からの高電源電位が印加されても、低電源電位への電流の流れ込みを防ぐ技術が記載されている。
また、図2は、従来の半導体集積回路装置の出力回路の回路構成例を示す図であり、出力プルアップステートバッファ回路100の回路構成例である。
図2において、端子EBは、回路100を作動/非作動させる信号が入力される。EB入力がLレベルの場合、2入力NAND回路1の出力ノード32がHレベルとなるため、PMOSトランジスタP9はOFF状態となり、また2入力NOR回路3の出力ノード14がLレベルとなるため、NMOSトランジスタN9もOFF状態となるので、出力端子OUTからはいかなる信号も出力されない。つまり、回路100は非作動の状態である。一方、EB入力がHレベルの場合、回路100は作動状態にあり、入力端子INからの入力に対応した信号が出力端末OUTから出力される。
回路100が作動状態で、IN入力がHレベルの場合、PMOSトランジスタP9はON、NMOSトランジスタN9はOFFなので、出力端子OUTからはVDD電位(3.3V)が出力される。これに対して、IN入力がLレベルの場合、PMOSトランジスタP9はOFF、NMOSトランジスタN9はONなので、出力端子OUTからは接地電位が出力される。
また、図4は、従来のオープンドレイン回路構成である出力回路の構成を示す。図4において、NMOSトランジスタN24は、ソースがNMOSトランジスタN25のドレインに接続し、ドレインが出力端子OUTに接続し、ゲートが出力用電源VDDに接続しノーマリーオン(常時ON)構成であり、NMOSトランジスタN25は、ゲートがインバータ23の出力に接続し、ソースが接地電源GNDに接続し、ドレインがNMOSトランジスタN24のソースに接続する。図4のオープンドレイン回路構成の出力回路200は、出力信号振幅は0V〜外部電源電圧VTT(例えば5V)である。
特許第3340906号明細書 特許第3366484号明細書 特許第3432229号明細書
図2の回路100において、回路100が作動状態のときの入力端子IN、出力端子OUT及びノード35のそれぞれの電位変化を図3に示す。
図2において、出力端子OUTは抵抗21を介して外部電源VTT(5V)と接続されているが、出力端子OUTからの出力が接地電位である場合、VTTの電圧は抵抗21で降圧されるので、出力端子OUTからの出力は依然接地電位とほぼ等しく、問題はない。
しかし、出力端子OUTからの出力がVDD電位である場合、やはりVTTの電圧は抵抗21で降圧されるので、出力端子OUTからの出力はVDD(3.3V)付近にとどまり、VTT(5V)に届かない(図3参照)。よって、OUT端子に接続した機器が正常に作動しない可能性がある。
また、図4の出力回路200において、出力端子OUTがLレベルからHレベルへの動作を行なう場合、出力端子OUTが出力するHレベルは外部電源電圧で決まるため、上述したVIHとVOHとの関係は問題なく満足する。すなわち、出力端子OUTの出力信号振幅は外部電圧(例えば5V)まで上昇する。
しかし、図5に示すように、出力端子OUTの0V〜外部電源電圧(5V)までの立ち上がり動作速度は、外部抵抗22で決まるため、遅いという問題があった。
そのため、半導体集積回路装置の電源電圧より電源電圧が高い半導体集積回路装置と接続する、半導体集積回路装置の信号インターフェースにおいて、入力端子がLレベルからHレベルに遷移し、出力端子がLレベルを変化しようとする際に、そのプルアップ時間を滞留なく高速にすることができ、外部電圧から半導体集積回路側への流れ込み電流を抑えることができる出力回路が求められている。
かかる課題を解決するために、本発明の出力回路は、電源端子、接地端子、外部電源と接続するための出力端子を有し、外部源の電位から接地端子の電位にわたる範囲の電位を出力端子から出力可能な出力回路であって、外部電源と出力端子との間に介在する外部抵抗と、ゲート端子が電源端子に接続され、ドレイン端子が出力端子に接続された第1のトランジスタと、ゲート端子がノードを介して第1のトランジスタのソース端子と接続され、ソース端子が電源端子に接続され、ドレイン端子が出力端子に接続された第2のトランジスタと、ゲート端子が電源端子に接続され、ドレイン端子がノードを介して第1のトランジスタのソース端子と接続された第3のトランジスタと、ゲート端子が電源端子に接続され、ドレイン端子が第3のトランジスタのソース端子に接続された第4のトランジスタと、第4のトランジスタのソース端子と接地端子との間に介在するものであり、抵抗値が外部抵抗の抵抗値よりも大きい抵抗とを有し、第のトランジスタは、出力端子の電位が電源端子からの内部電源の電位を超えたときONし、第2のトランジスタは、第1のトランジスタがONしたときにOFFすることを特徴とする。
本発明によれば、半導体集積回路装置の電源電圧より高い外部電圧にプルアップすることができ、出力端子のL状態からH状態に変わる際に、外部電圧プルアップ時間を滞留なく高速にして、外部電圧から半導体集積回路側への流れ込み電流を抑えることができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明に係る出力回路の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の半導体集積回路の出力回路の回路図である。
図1において、半導体集積回路の出力回路10は、入力端子IN、インバータ回路11、PMOSトランジスタ12及び13、NMOSトランジスタ14及び15、抵抗16、PMOSトランジスタ17、NMOSトランジスタ18及び19、出力端子OUTを備える。
出力端子OUTは、外部電源電圧(例えば5V)と抵抗21を介して接続する。
入力端子INは、インバータ回路11の入力側に接続する。インバータ回路11は、入力側が入力端子INと接続し、出力側がPMOSトランジスタ12のゲートとNMOSトランジスタ19のゲートとに接続する。
PMOSトランジスタ12は、ゲートがインバータ回路11の出力に接続し、ソースが出力用電源電位VDD(例えば3.3V)に接続し、ドレインがPMOSトランジスタ13のソースに接続する。
PMOSトランジスタ13は、ゲートがノード20を通じてPMOSトランジスタ17のソース及びNMOSトランジスタ14のドレインに接続し、ソースがPMOSトランジスタ12のドレインに接続し、ドレインとバルクとが出力端子OUTに接続する。
NMOSトランジスタ18は、ゲートが出力用電源電位VDDに接続し、ソースがNMOSトランジスタ19のドレインに接続し、ドレインが出力端子OUTに接続し、ノーマリーオン(常時ON)構成である。ここで、NMOSトランジスタ18のゲートは、静電気放電(ESD)対策のため、出力用電源電位VDDとの間にP型トランジスタ若しくは抵抗を介してもよい。
NMOSトランジスタ19は、ゲートがインバータ回路11の出力に接続し、ソースが接地電源GNDに接続し、ドレインがNMOSトランジスタ18のソースに接続する。なお、NMOSトランジスタ18及び19は、縦積2段構成である。
PMOSトランジスタ17は、ゲートが出力用電源電圧VDDに接続し、ソースがノード20を通じてPMOSトランジスタ13のゲート及びNMOSトランジスタ14のドレインに接続し、ドレインとバルクとが出力端子OUTに接続する。
NMOSトランジスタ14は、ゲートが出力用電源電圧VDDに接続し、ソースがNMOSトランジスタ15のドレインに接続し、ドレインがノード20を通じてPMOSトランジスタ17のソースに接続する。
NMOSトランジスタ15は、ゲートが出力用電源電圧VDDに接続し、ソースが抵抗16に接続し、ドレインがNMOSトランジスタ14のソースに接続する。
抵抗16は、NMOSトランジスタ15のソースと接地電源GNDとの間に接続される。また、抵抗21は、出力端子OUTと外部電源との間に接続される。抵抗16の抵抗値は、外部抵抗21の抵抗値に比べて大きいものである。
NMOSトランジスタ14、NMOSトランジスタ15及び抵抗16は、ノード20の電位が上昇してきた場合に、ノード20に蓄積した電荷を逃がすアース回路として機能する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る半導体集積回路の出力回路10の回路動作について図面を参照して説明する。
以下では、半導体集積回路装置の電源電位VDDが3.3Vであり、出力端子OUTが接続する外部電源の電源電位VTTが5Vである場合の回路動作について説明する。
図1において、入力端子INがLレベルのとき、インバータ回路11の出力はHレベルである。
従って、ゲートがインバータ回路11の出力側に接続するPMOSトランジスタ12はOFF状態になる。また、ゲートがインバータ回路11の出力側に接続するNMOSトランジスタ19はON状態になる。また、NMOSトランジスタ18はノーマリーONであるから、出力端子OUTの電位はLレベルとなる。
このとき、PMOSトランジスタ17はOFF状態であるから、NMOSトランジスタ14及び15、抵抗16により、ノード20はLレベルになるため、PMOSトランジスタ13はON状態となる。
次に、入力端子INがLレベルからHレベルに遷移した場合に、出力端子OUTのHレベルへの立ち上がり動作について、図6を参照して説明する。図6は、出力回路10の入力端子IN、出力端子OUT及びノード20のそれぞれの電位変化を示す図である。
入力端子INがLレベルからHレベルに遷移すると、インバータ回路11の出力はLレベルになる。従って、PMOSトランジスタ12はON状態になり、NMOSトランジスタ19はOFF状態になり、出力端子OUTの電位はHレベルへと変化しはじめる。
この動作により、ノード20の電位も、PMOSトランジスタ13のソース−ゲート間のカップリング容量の影響もあり、Hレベルと近づき、外部電源5VによりPMOSトランジスタ13はOFFの状態に近づき、PMOSトランジスタ17はONの状態に近づく。
出力端子OUTにおける電位が内部電源電位(3.3V)を超えると、PMOSトランジスタ17はON状態となり、出力端子OUTから外部電流がPMOSトランジスタ17を経由して流れ込み、ノード20の電位が上昇する。
ノード20の電位が上昇することで、PMOSトランジスタ13において、ゲート電位、ソース電位及びドレイン電位が出力端子OUTの電位と同電位となるため、PMOSトランジスタ13はOFF状態となり、出力端子OUTは外部電源レベル(5V)となる。
また、PMOSトランジスタ13がOFF状態となることで、外部電流のPMOSトランジスタ12への経路がなくなるので、外部電流は、PMOSトランジスタ12へ流れることなく、PMOSトランジスタ17側に流れる。
そして、PMOSトランジスタ17がON状態なので、外部電流がノード20に流れ込み続け、また抵抗16の抵抗値が外部抵抗21よりも大きい値なので、ノード20は、外部電源レベル(5V)まで速やかに上昇する。
以上のように、PMOSトランジスタ13がOFF状態になることにより、外部電流のPMOSトランジスタ12への流れ込みを防止することができる。
また、PMOSトランジスタ13及びNMOSトランジスタ19がOFFになることにより、外部電流が、出力端子OUTを経由してPMOSトランジスタ17に流れ込む。
次に、図1に示す外部抵抗21をなくし、出力端子OUTに外部抵抗21を介さずに外部電源電圧が印加される場合の、出力端子OUTの立ち上がり動作について図7を参照して説明する。
入力端子INがLレベルの場合、インバータ回路11の出力がHレベルとなり、PMOSトランジスタ12はOFF状態になり、NMOSトランジスタ19はON状態となる。また、NMOSトランジスタ18は、ノーマリーONであるから、出力端子OUTはLレベルである。
このとき、PMOSトランジスタ17はOFF状態であるから、NMOSトランジスタ14、NMOSトランジスタ15及び抵抗16により、ノード20はLレベルであるため、PMOSトランジスタ13はON状態となる。
この状態から、入力端子INをHレベルに変化させると、インバータ回路11の出力はLレベルとなるから、NMOSトランジスタ19はOFF状態となり、PMOSトランジスタ12はON状態となり、出力端子OUTはHレベルへと変化しはじめる。
この動作により、ノード20は、MOSカップリング容量の影響もあり、Hレベルへと近づくが、外部抵抗21がないため外部電源の効果が得られず、PMOSトランジスタ17はOFF状態となり、NMOSトランジスタ14、NMOSトランジスタ15及び抵抗16により、ノード20はLレベルとなるため、出力端子OUTはHレベルになる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、外部電源(5V)に外部抵抗を介して出力端子を接続することで、Hレベル出力時に5Vの信号が出力されることになり、動作振幅が0V〜5Vとなり、例えば、CMOS5VのようなVIH規格が内部電源よりも高いLSIとのインターフェースが可能となる。また、出力信号は、内部電源レベル3.3Vまでは内部のトランジスタで動作するため、オープンドレイン回路よりも高速に動作することが可能となる。
また、インターフェースレベルが3.3Vになったときは外部抵抗を取り除けば0V〜3.3Vの振幅での動作が可能となる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の出力回路の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図8は、第2の実施形態の半導体集積回路の出力回路の回路構成図を示す。
図8に示すように、本実施形態の半導体集積回路の出力回路20は、インバータ回路81、PMOSトランジスタ82、NMOSトランジスタ83、PMOSトランジスタ84とNMOSトランジスタ85とで構成されるトランスファーゲート、NMOSトランジスタ86及び87、抵抗88、PMOSトランジスタ89を備える。
出力端子OUTは、外部電源電圧と抵抗92を介して接続する。
入力端子INは、インバータ回路81の入力側に接続する。インバータ回路81は、入力側が入力端子INに接続し、出力側がPMOSトランジスタ82のゲートとNMOSトランジスタ83のゲートに接続する。
PMOSトランジスタ82は、ゲートがインバータ回路81の出力に接続し、ソースが出力用電源電圧VDDに接続し、ドレインがノード90を通じてPMOSトランジスタ84とNMOSトランジスタ85とで構成されるトランスファに接続する。
NMOSトランジスタ83は、ゲートがインバータ回路81の出力に接続し、ソースが接地電源GNDに接続し、ドレインがノード90を通じてPMOSトランジスタ84とNMOSトランジスタ85とで構成されるトランスファに接続する。
ノード90は、PMOSトランジスタ82のドレイン及びNMOSトランジスタ83のドレインと、PMOSトランジスタ84のドレイン及びNMOSトランジスタ85のドレインとに接続するノードである。
PMOSトランジスタ84は、ゲートがノード91に接続し、ソースとバルクとが出力端子OUTに接続し、ドレインがノード90に接続する。
NMOSトランジスタ85は、ゲートが電源電圧VDDに接続し、ソースが出力端子OUTに接続し、ドレインがノード90に接続する。
ここで、PMOSトランジスタ84及びNMOSトランジスタ85は、ノード90と出力端子OUTとの間に接続する。
NMOSトランジスタ86は、ゲートが出力用電源電圧VDDに接続し、ソースがNMOSトランジスタのドレインに接続し、ドレインがノード91に接続する。
NMOSトランジスタ87は、ゲートが出力用電源電圧VDDに接続し、ソースが抵抗88に接続し、ドレインがNMOSトランジスタ86のソースに接続する。
抵抗88は、NMOSトランジスタ87と接地電源GNDとの間に接続する。
NMOSトランジスタ86、NMOSトランジスタ87及び抵抗88は、ノード91の電位が上昇してきた場合に、ノード91に蓄積した電荷を逃がすアース回路として機能する。
PMOSトランジスタ89は、ゲートが出力用電源電圧VDDに接続し、ソースとバルクとが出力端子OUTに接続し、ドレインがノード91に接続する。このPMOSトランジスタ89は、ノード91と出力端子OUTとの間に接続する。
なお、PMOSトランジスタ82のバルクは出力用電源電圧VDDであり、NMOSトランジスタのバルクは接地電源GNDである。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の出力回路の回路動作について図面を参照して説明する。
以下では、トランジスタに接続されている内部電源電位が3.3Vであり、出力端子OUTと抵抗92を介して接続される外部電源電位が3Vの場合について説明する。
図9は、第2の実施形態の出力端子OUTの立ち上がりタイミング動作について説明する説明図である。
入力端子INがLレベルのとき、インバータ回路81の出力はHレベルであるから、PMOSトランジスタ82はOFF状態であり、NMOSトランジスタ83はON状態である。また、NMOSトランジスタ85はノーマリーONであるから、出力端子OUTはLレベルである。
そして、PMOSトランジスタ89はOFF状態であり、NMOSトランジスタ86及び87、抵抗88により、ノード91はLレベルになるため、PMOSトランジスタ84はON状態である。
この状態で、入力端子INがLレベルからHレベルに遷移すると、インバータ回路81の出力はLレベルになる。従って、PMOSトランジスタ82はON状態になり、NMOSトランジスタ83はOFF状態になり、ノード90はHレベルとなるから、出力端子OUTもHレベルに変化しはじめる。
この動作により、ノード91は、カップリング容量の影響もあり、Hレベルへと近づき、外部電源電位5Vにより、PMOSトランジスタ84はOFF状態に近づき、PMOSトランジスタ89はON状態に近づく。
出力端子OUTが内部電源電位(3.3V)を超えると、PMOSトランジスタ89はONとなり、PMOSトランジスタのゲート電圧、ソース電圧及びドレイン電圧が、出力端子OUTと同電位となるため、PMOSトランジスタ84はOFF状態となり、出力端子OUTは外部電源電位(5V)となる。
次に、図10は、外部電源への抵抗92がない場合の立ち上がりタイミングを説明する説明図である。
入力端子INがLレベルのとき、インバータ回路81の出力はHレベルであるから、PMOSトランジスタ82はOFF状態であり、NMOSトランジスタ83はON状態である。また、NMOSトランジスタ85はノーマリーONであるから出力端子OUTはLレベルである。
そして、PMOSトランジスタ89はOFF状態であり、NMOSトランジスタ86及び87、抵抗88により、ノード91はLレベルになるため、PMOSトランジスタ84はON状態となる。
この状態で、入力端子INがLレベルからHレベルに遷移すると、インバータ回路81の出力がLレベルになり、NMOSトランジスタ83はOFF状態となり、PMOSトランジスタ82はON状態となる。また、ノード90はHレベルとなり、出力端子OUTはHレベルと変化しはじめる。
この動作により、ノード91はMOSカップリング容量の影響もあり、Hレベルへと近づくが、外部抵抗がないため外部電源の効果が得られず、PMOSトランジスタ89はOFF状態となり、NMOSトランジスタ86及び87、抵抗88により、ノード91はLレベルになり、出力端子OUTはHレベルになる。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上、第2の実施形態によれば、外部電源(5V)に外部抵抗を介して出力端子を接続することで、Hレベル出力時に5Vの信号が出力されることになり、動作振幅が0〜5Vとなり、CMOS5VのようなVIH規格が内部電源よりも高いLSIとのインターフェースが可能となる。また、出力信号は内部電源レベル3.3Vまでは内部のトランジスタで動作するため、オープンドレイン回路よりも高速に動作することが可能となる。
また、インターフェースレベルが3.3Vになったときは外部抵抗を取り除けば、0〜3.3Vの振幅での動作が可能となる。
さらに、PMOSトランジスタ84及び89、NMOSトランジスタ85〜87、抵抗88をノード90出力端子OUTの間に別途設けることが可能であるため、既存レイアウトデータへの機能追加ができる。
(C)他の実施形態
上述した第1の実施形態では、プッシュプル回路の論理で説明したが、PMOSトランジスタ12、NMOSトランジスタ19がトライステートの論理で動作するように論理構成すれば、トライステート出力回路としても適用可能である。
上述した第2の実施形態では、インバータ回路81、PMOSトランジスタ82、NMOSトランジスタ83のプッシュプル回路の論理で説明したが、その部分をトライステート回路構成にすることで、トライステート出力回路としても適用可能である。
また、上述した第1及び第2の実施形態説明した回路構成は限定されない。例えば、電源電位等の極性を変えることで、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタとしたり、又逆にNMOSトランジスタをPMOSトランジスタとしたりしてもよい。また例えば、各MOSトランジスタをバイポーラトランジスタ等の素子で構成してもよい。
第1の実施形態の出力回路の回路構成図である。 従来の出力回路の回路動作を示す説明図である。 従来の出力回路の端子IN、端子OUT及びノード35の電位変化を示すシミュレーション結果図である。 従来の出力回路の回路動作を示す説明図である。 従来の出力回路の端子IN及び端子OUTの電位変化を示すシミュレーション結果図である。 第1の実施形態の出力回路の端子IN、端子OUT及びノード20の電位変化を示すシミュレーション結果図である。 第1の実施形態の出力回路の端子IN、端子OUT及びノード20の電位変化を示すシミュレーション結果図である。 第2の実施形態の出力回路の回路構成図である。 第2の実施形態の出力回路の端子IN、端子OUT及びノード91の電位変化を示すシミュレーション結果図である。 第2の実施形態の出力回路の端子IN、端子OUT及びノード91の電位変化を示すシミュレーション結果図である。
符号の説明
10…出力回路、
IN…入力端子、OUT…出力端子、11…インバータ回路、
12、13、17…PMOSトランジスタ、
14、15、18、19…NMOSトランジスタ、
16…抵抗、21…抵抗、
20…出力回路、
IN…入力回路、OUT…出力回路、81…インバータ回路、
82、84、89…PMOSトランジスタ、
83、85、86、87…NMOSトランジスタ、
88…抵抗、92…抵抗。

Claims (3)

  1. 電源端子、接地端子、外部電源と接続するための出力端子を有し、前記外部源の電位から前記接地端子の電位にわたる範囲の電位を前記出力端子から出力可能な出力回路であって、
    前記外部電源と前記出力端子との間に介在する外部抵抗と、
    ゲート端子が前記電源端子に接続され、ドレイン端子が前記出力端子に接続された第1のトランジスタと、
    ゲート端子がノードを介して前記第1のトランジスタのソース端子と接続され、ソース端子が前記電源端子に接続され、ドレイン端子が前記出力端子に接続された第2のトランジスタと、
    ゲート端子が前記電源端子に接続され、ドレイン端子が前記ノードを介して前記第1のトランジスタのソース端子と接続された第3のトランジスタと、
    ゲート端子が前記電源端子に接続され、ドレイン端子が前記第3のトランジスタのソース端子に接続された第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタのソース端子と前記接地端子との間に介在するものであり、抵抗値が前記外部抵抗の抵抗値よりも大きい抵抗と
    を有し、
    前記第のトランジスタは、前記出力端子の電位が前記電源端子からの内部電源の電位を超えたときONし、
    前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジスタがONしたときにOFFする
    ことを特徴とする出力回路。
  2. ゲート端子が入力端子に接続され、ソース端子が前記電源端子に接続され、ドレイン端子が前記第トランジスタのソース端子に接続された第トランジスタと、
    ゲート端子前記入力端子に接続され、ソース端子が前記接地端子に接続された第トランジスタと、
    ソース端子が前記第トランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記出力端子に接続され、ゲート端子が前記電源端子に接続された第トランジスタと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の出力回路。
  3. ゲート端子が入力端子に接続され、ソース端子が前記電源端子に接続された第トランジスタと、
    ゲート端子が入力端子に接続され、ソース端子が前記接地端子に接続された第トランジスタと、
    一方の主電極が前記第トランジスタ及び第トランジスタのドレイン端子に接続され、他方の主電極が前記出力端子に接続され、制御電極が前記接地端子に接続された第10トランジスタと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の出力回路。
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