JP4543502B2 - キレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法、薬注制御方法及び薬注制御装置 - Google Patents

キレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法、薬注制御方法及び薬注制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去するに当たり、キレート系重金属捕集剤の必要添加量を、簡易かつ的確に決定する方法と、この方法により求めた必要添加量に基いて、効果的な薬注制御を行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メッキ排水、塗装排水等の重金属含有排水は、銅、クロム、亜鉛、鉛、マンガン、鉄、ニッケル、カドミウム等の重金属を含むものであり、これらの重金属含有排水は、水質汚濁防止法等により適切な処理を行うことが義務づけられている。
【0003】
従来、重金属含有排水の処理法としては、下記のようなものがある。
(1) 苛性ソーダ、消石灰等のアルカリ剤を添加して、その重金属水酸化物(不溶化)を形成するpHで凝集沈殿処理を行う方法
(2) ジチオカルバミン酸基を主体とするキレート系重金属捕集剤を添加して、凝集沈殿処理を行う方法
(3) 硫化物を添加して凝集沈殿処理する方法
【0004】
このうち、(1)のアルカリ剤による方法では、重金属の除去率が不十分である;アルカリpH域で処理するため放流時に中和処理が必要であり、処理装置の構成が複雑になる;排水中に有機酸等を含有する場合、それと重金属が錯化合物を形成して除去が困難になる;スラッジの発生量が多い;といった問題点がある。
【0005】
また、(3)の硫化物による方法では、低コストで比較的高い重金属除去率が得られるものの、臭気(硫化水素臭)の発生があり、作業環境が悪いという欠点がある。
【0006】
これに対して、(2)のキレート系重金属捕集剤による方法では、臭気の問題もなく、また、重金属の除去率が高く、中性pH域で処理できるため、中和の必要もなく、更に、排水中に有機酸等を含有して重金属と錯化合物を形成した場合でも、重金属除去率が比較的高いことから、最も優れた方法であると言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キレート系重金属捕集剤による方法では、キレート系重金属捕集剤は一般的に高価であるため処理コストが高騰し、また、排水の重金属濃度に対してキレート系重金属捕集剤が過剰添加となった場合には、処理効果が悪化するという欠点がある。このため、重金属含有排水の日常の水質変動にかかわらず、キレート系重金属捕集剤を定量添加で処理すると、キレート系重金属捕集剤添加量が不足する場合も過剰添加の場合にも重金属成分を十分に除去し得ず、処理水質が低下する上に、過剰添加の場合には経済性が著しく損なわれる。
【0008】
本発明は上記従来の問題点を解決し、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去するに当たり、キレート系重金属捕集剤の必要添加量を、簡易かつ的確に決定する方法と、この方法により求めた必要添加量に基いて、効果的な薬注制御を行う方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のキレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法は、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去するための、該キレート系重金属捕集剤の必要添加量を決定する方法において、該重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を添加し、このキレート系重金属捕集剤の添加量と、このキレート系重金属捕集剤の添加前後の該排水の酸化還元電位の変化量を測定し、この測定結果に基いて、添加量Aを求めると共に、該重金属含有排水に該キレート系重金属捕集剤を添加して行った凝集試験の結果に基いて、添加量Bを求め、該添加量Aと添加量Bとの相関関係から前記必要添加量を決定する方法であって、前記キレート系重金属捕集剤の添加量に対して、該酸化還元電位の変化量が変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Aとし、該凝集試験において排水中に残留する重金属濃度がキレート系重金属捕集剤の添加量に対して変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Bとし、キレート系重金属捕集剤の添加及びORPの測定を行って求めた添加量A’に(添加量B/添加量A)を乗じることにより、前記必要添加量を決定することを特徴とする
【0010】
レート系重金属捕集剤は、キレート形成基(ジチオカルバミン酸基)を持ち、この基が排水中の重金属イオンと反応して不溶化物を作り沈殿を生成する。この反応時には、酸化還元電位(ORP)が低下する。請求項1の方法は、このORPの変化、即ち、処理対象排水へのキレート系重金属捕集剤の添加濃度を変化させるとそれに応じて、重金属捕集剤の添加濃度が高くなるほどORPが低くなるように変化することを利用したものである。
【0011】
請求項の方法は、このORPの変化が例えば図3(a)に示す如く、変化点又は屈曲点、即ちORPを縦軸、薬注量を横軸としたグラフにおいて、傾きが急激に変化する点を有することを利用したものであり、この変化点付近に処理対象排水中の重金属イオンとキレート系重金属捕集剤との反応の終点があると推測される
【0012】
求項の方法は、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を添加し、このキレート系重金属捕集剤の添加量と、このキレート系重金属捕集剤の添加前後の該排水のORPの変化量を測定し、この測定結果に基いて求めた添加量Aと、重金属含有排水について、実際の処理対象水系における処理で使用される構成要素を模擬して机上で行った凝集試験(ジャーテスト)の結果に基いて求めた添加量Bとの相関関係から必要添加量を決定するものである。
【0013】
この場合、凝集試験では、処理対象水を攪拌しながら中和処理した後、キレート系重金属捕集剤、無機凝集剤、高分子凝集剤の順に添加し、凝集処理後の上澄み液に残存する重金属濃度を測定する。この操作によって、キレート系重金属捕集剤の添加量と凝集処理後の上澄み液に残存する重金属濃度との関係を求め、例えば、図3(b)に示す如く、変化点又は屈曲点、即ち重金属濃度を縦軸、薬注量を横軸としたグラフにおいて、傾きが急激に変化する点を示す重金属捕集剤の添加量を凝集試験から求めた添加量Bとする。
【0014】
この凝集試験の処理条件は、実際の処理対象水系を十分に模擬していることが望ましく、実際の処理対象水系に応じて決定することができるが、通常は、キレート系重金属捕集剤を添加した後10分間、無機凝集剤を添加した後1分間、高分子凝集剤を添加した後高速(例えば150rpm)で1分、低速(例えば50rpm)で2分程度攪拌するのが好ましい。
【0015】
このような凝集試験で求めた添加量Bは、実際の処理対象水系を模擬しているため、確実な凝集効果を得るためには有効な値であり、この値が処理目標値となるが、キレート系重金属捕集剤添加量と凝集処理後の上澄み液に残存する重金属濃度との関係を得るにはかなりの時間を要する。即ち、例えば、一点のデータを得るのに、上記条件で14分以上の攪拌を要し、変化点を見つけるためには数点から数十点のデータが必要であることから、結果が出るまで数時間を要する。このように多大な時間を要する方法では、実際の処理現場で実施するには不適当であり、処理対象排水中の重金属濃度の変動に応じて、即時的に必要添加量を決定する方法としては望ましくない。また、このような凝集試験を実際の処理現場で実施するには操作が繁雑である。
【0016】
そこで、請求項の方法では、ORPの変化から求めた添加量Aと凝集試験で求めた添加量Bとの関係を利用して必要添加量を容易かつ迅速に決定する。
【0017】
この場合においては、キレート系重金属捕集剤の添加とORPの測定との間隔を短く、例えば30秒とし、7〜8分という短時間でORPの変化量を求める。この変化量から求めた添加量Aは、当然、凝集試験で求めた添加量Bと異なるものとなる。これは、ORPを短時間で測定するため、キレート系重金属捕集剤と処理対象の重金属イオンとが十分に反応してないことによるものと考えられ、従って、一般には添加量A>添加量Bとなる。
【0018】
この反応時間の不足による誤差を補正するための係数は、添加量B/添加量Aとなる。
【0019】
よって、実際の処理水系に添加するキレート系重金属捕集剤の必要添加量は、この係数を求めた時と同じ間隔でキレート系重金属捕集剤の添加及びORPの測定を行って添加量A’を求め、このA’に予め求めた上記係数B/Aを乗じることにより、即ち、A’×B/Aで求めることができる。
【0020】
なお、キレート系重金属捕集剤の添加とORPの測定との間隔を、キレート系重金属捕集剤と処理対象重金属イオンとが十分に反応する程度に長く(例えば10分以上)設定して求めた添加量Aを、上記反応時間の不足による誤差を補正するための要素として用いることもできるが、実際の処理対象水系を模擬した凝集試験で求めた添加量Bを使用する方が、重金属の凝集処理過程を含んでいるため、処理効果の確かさの点で望ましい。
【0021】
なお、本発明において、実際の処理水系に添加する重金属含有排水の必要添加量を求めるためのORPの測定頻度は、処理水中の重金属濃度の経時変化の度合等に応じて変更すれば良い。
【0022】
請求項のキレート系重金属捕集剤の薬注制御方法は、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去する際のキレート系重金属捕集剤の薬注量を制御する方法において、このような本発明のキレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法に従って求めた必要添加量に従ってキレート系重金属捕集剤の薬注制御を行うことを特徴とするものである。
【0023】
この方法においては、求められた必要添加量の値を現場に表示して、その値を基に管理者が手動で薬注ポンプの吐出量設定を変更しても良いが、求められた必要添加量の値に基いて自動的に薬注ポンプの吐出量の設定変更がされるような構成とすることが省力化の面で好ましい。
【0024】
請求項のキレート系重金属捕集剤の薬注制御装置は、このような本発明のキレート系重金属捕集剤の薬注制御を行うための装置であって、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去する際のキレート系重金属捕集剤の薬注量を制御する装置において、該重金属含有排水の所定量をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングされた排水に該キレート系重金属捕集剤を添加してORPを測定するORP測定手段と、該重金属含有排水に該キレート系重金属捕集剤を添加して凝集試験を行い、該凝集試験において排水中に残留する重金属濃度がキレート系重金属捕集剤の添加量に対して変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Bとして求める手段と、該ORP測定手段の測定値と該添加量Bに基いてキレート系重金属捕集剤の必要添加量を演算する制御演算器、該制御演算器の演算結果に基いてキレート系重金属捕集剤の薬注ポンプの作動を制御するポンプ制御器とを備えてなり、該制御演算器は、ORP測定手段におけるキレート系重金属捕集剤の添加量に対して、該酸化還元電位の変化量が変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Aとし、キレート系重金属捕集剤の添加及びORPの測定を行って求めた添加量A’に(添加量B/添加量A)を乗じることにより、前記必要添加量を演算することを特徴とする。
【0025】
請求項のキレート系重金属捕集剤の薬注制御装置は、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去する際のキレート系重金属捕集剤の薬注量を制御する装置において、請求項1に記載のキレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法に従って必要添加量を求める必要添加量決定手段と、該必要添加量決定手段で求められた必要添加量に基いてキレート系重金属捕集剤の薬注ポンプの作動を制御するポンプ制御手段と、該必要添加量決定手段で求められた必要添加量と、該ポンプ制御手段の制御信号とを通信回路を経由して遠隔地に表示するモニタリング手段と、該遠隔地から前記必要添加量を変更するための設定値制御信号を発信する遠隔制御手段とを備えてなることを特徴とするものであって、制御演算器に接続された通信端末を用いて遠隔地の中央監視装置との間でデータ交信を行い、ORPの測定結果、その結果に基いて算出されたキレート系重金属捕集剤の必要添加量、この必要添加量に基いて設定された薬注ポンプの吐出量等の作動設定値を遠隔地に表示するようにしてモニタリングができるようにし、更に必要添加量を遠隔地から任意に設定変更できるようにしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図1は本発明のキレート系重金属捕集剤の薬注制御法により重金属含有排水を処理する排水処理系の実施の形態を示す系統図であり、図2はORP自動計測器の構成を示す系統図である。
【0028】
この排水処理系では、重金属含有排水に中和槽1で酸(HCl等)又はアルカリ(NaOH等)のpH調整剤を添加してpH調整した後、反応槽2に導入し、薬剤貯槽3から薬注ポンプPでキレート系重金属捕集剤を添加して反応させ、反応液に無機凝集剤を添加して第1凝集槽4で凝集処理し、次いで高分子凝集剤を添加して第2凝集槽5で凝集処理し、凝集処理液を沈殿池6で固液分離し、得られた上澄水を処理水として放流する。また、分離された汚泥は脱水機7で脱水処理する。
【0029】
中和槽1から反応槽2に重金属含有排水の中和処理液を送給する配管には、サンプリングライン8が接続されており、サンプリングした試料液(サンプリング水)のORPをORP自動計測器9で計測するように構成されている。このORP計測値は、制御演算器10に入力され、ORP計測値に基いてキレート系重金属捕集剤の必要添加量が算出される。この算出結果は薬注ポンプPの制御信号としてインバーター等のポンプ制御器11に出力され、ポンプ制御器11により薬注ポンプPが制御され、キレート系重金属捕集剤の適正な薬注が行われる。
【0030】
このように、重金属含有排水(の中和処理液)のORPの計測及びこの計測値に基く適正薬注量(キレート系重金属捕集剤の必要添加量)の算出を一定の間隔で行うことにより、安定な薬注制御を行って効率的な処理を行うことができる。
【0031】
図1の排水処理系にあっては、重金属含有排水の処理を行う現場でのORP自動計測器9の計測結果と制御演算器10の算出結果を通信端末12を経て電話回線で遠隔地のセンターの中央監視装置13に送信すると共に、この中央監視装置13からの設定変更(例えば、計測間隔の設定変更、補正係数等の制御設定値の変更等)を電話回線で通信端末12を経て制御演算器10に送信可能とされており、現地/センター相互のデータ通信で遠隔地における処理状況の把握及び監視と遠隔制御が行えるように構成されている。
【0032】
次に、本発明において、キレート系重金属捕集剤の必要添加量を算出するためのORP自動計測器9の構成について図2を参照して説明する。
【0033】
このORP自動計測器は、通常、図1に示す如く、中和槽1で中和された重金属含有排水を取り出すためのサンプリングライン8に設けられる。
【0034】
図2のORP自動計測器における計算手順は次の通りである。
(1) ORP計測動作が始まると、原水側(サンプリングライン)の電磁弁Vと計測槽21の底部の流出入用の電磁弁Vが開となり、計測槽21に測定対象のサンプリング水が流入する。計測槽21内のレベルスイッチ22の所定値でこれらの電磁弁V,Vが閉となり、サンプリング水の流入は停止する。
(2) 計測槽21内のモーター攪拌機23によって、サンプリング水を攪拌しながら、薬液槽24内のキレート系重金属捕集剤の所定量をポンプPにより一定間隔で添加する。この添加は連続的でも断続的でも構わないが、添加後のORP測定値を安定して計測するためには、必要量を短時間で添加できるような薬注ポンプ吐出量に設定して、添加後攪拌によって十分混合し、一定時間経過後、ORP測定するのが望ましい。
(3) (2)の動作を繰り返してORPの計算値信号をA/D変換器28で変換して制御演算器10に入力する。制御演算器10では、図3(a)に示すようなキレート系重金属捕集剤添加量とORP計測値との関係を求める。その後、計測槽21内のモーター攪拌を止め、計測槽21の流出入用の電磁弁Vと排液出口側の電磁弁Vを開にしてサンプリング水を排出する。
(4) 排出後、ORP計25のORP電極26を清浄に保つために、電磁弁Vを開として水道水等の清水を洗浄ノズル27から吐出させて洗浄する。
(5) 以降、ORPの計測時には上記動作を繰り返す。
【0035】
本発明では、特に、一定時間間隔、例えば0.5〜2時間間隔、より具体的には1時間毎でサンプリング水を採取して、図2に示すようなORP自動計測器で、一定時間、例えば10〜120秒、具体的には30秒間隔で一定量ずつキレート系重金属捕集剤を添加、攪拌してORPを計測し、図3(a)に示すような添加量とORPとの関係から変化点、即ち添加量Aを求め、一方で、重金属含有排水について1回/日〜1回/月程度の頻度でジャーテストを行い、図3(b)に示すようなキレート系重金属捕集剤の添加量と凝集処理水の重金属濃度との関係から変化点、即ち添加量Bを求め、前述の如く、補正係数B/Aを用いてORPの計測値から求めた添加量を補正して必要添加量を求めるのが好適である。
【0036】
なお、本発明で使用されるキレート系重金属捕集剤としては、ジアルキルジチオカルバミン酸塩、ピペラジンビスジチオカルバミン酸塩、シクロアルキルジチオカルバミン酸塩、ジチオカルバミン酸塩、ピロリジンジチオカルバミン酸塩などの錯体形成性の官能基を持つ化合物等が挙げられる。
【0037】
また、無機凝集剤としてはポリ硫酸第二鉄、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化第二鉄等を、高分子凝集剤としてはアニオン性の高分子凝集剤であるアクリルアミドのホモポリマー、アクリル酸ナトリウムとアクリルアミドのコポリマー、アクリル酸ナトリウムとアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のターポリマーなどを使用することができる。
【0038】
キレート系重金属捕集剤、無機凝集剤、高分子凝集剤は上記に限定されるものではない。
【0039】
このような本発明の方法及び装置は、キレート系重金属捕集剤との反応が可能な重金属を含有するものであれば、どのような重金属含有排水にも適用可能である。
【0040】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0041】
実施例1
図1に示す排水処理系にて、下記性状の自動車工場の重金属含有排水(Ni含有排水)を原水とし、これをNaOHでpH7.0に調整した後、キレート系重金属捕集剤(栗田工業(株)製「ウェルクリンK800」)を添加し、その後無機凝集剤(ポリ硫酸第二鉄)、アニオン性高分子凝集剤(ポリアクリルアミド)を添加して処理するに当たり、本発明に従って、薬注制御を行った。
〔Ni含有排水性状〕
pH:6.2
SS:150mg/L
Ni:3.0mg/L
【0042】
キレート系重金属捕集剤の必要添加量は、下記ジャーテストとORP試験により求めた。
(1) ジャーテスト
原水にキレート系重金属捕集剤を添加した後10分間150rpmで攪拌し、その後無機凝集剤200mg/Lを添加して1分間150rpmで攪拌し、次に高分子凝集剤1mg/Lを添加して1分間150rpmで攪拌し、更に50rpmで2分間攪拌した後、固液分離し、上澄水(処理水)のNi濃度を原子吸光法で分析した。この結果を図4(b)に示す。
(2) ORP試験
原水の中和処理液をサンプリングし、キレート系重金属捕集剤を30秒毎に追加添加し、ORPの連続計測を行った。この結果を図4(a)に示す。
【0043】
図4(b)に示す如く、ジャーテストにおけるキレート系重金属捕集剤の添加量の増加と共に処理水重金属濃度も低下し、また図4(a)に示す如く、ORP試験においてもキレート系重金属捕集剤の添加量の増加と共にORPも低下するが、いずれも変化点があることがわかる。
【0044】
ORP試験における変化点Aとジャーテストにおける変化点BとのA/Bを補正係数として求めたところ
A/B=90/175=0.51
となった。
【0045】
この補正係数をORP計測値に乗じて、前述の方法で薬注制御を行ったところ、キレート系重金属捕集剤の過剰添加を防止して、Ni0.1mg/L以下の高水質処理水を安定に得ることができた。
【0046】
実施例2
実施例1において、下記性状のNi含有排水を原水としたこと以外は同様にして薬注制御を行った。
〔Na含有排水性状〕
pH:6.7
SS:200mg/L
Ni:4.0mg/L
【0047】
ORP試験及びジャーテストの結果は図5(a),(b)に示す通りであり、実施例1と同様の傾向が認められた。
【0048】
ORP試験における変化点Aとジャーテストにおける変化点Bとの比A/Bは
A/B=125/250=0.50
であり、この値を補正係数として、ORP計測値に乗じて、前述の方法で薬注制御を行ったところ、キレート系重金属捕集剤の過剰添加を防止して、Ni0.1mg/L以下の高水質処理水を安定に得ることができた。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去するに当たり、キレート系重金属捕集剤の必要添加量を、簡易かつ的確に決定することができ、この値に基いて、効果的な薬注制御を行うことができることから、
(1) キレート系重金属捕集剤の過剰添加が防止され、薬剤コストの低減、処理コストの低減を図ることができる。
(2) 日常の重金属含有排水の水質変動に即時的に対応してキレート系重金属捕集剤を過不足なく適正量で薬注することができるため、処理水水質が安定し、常に目標基準値以下の高水質処理水を安定かつ確実に得ることができる。
といった優れた効果を得ることができる。
【0050】
特に、本発明に係る薬注制御によれば、重金属含有排水の水質変動に対応した薬注量の変更を自動制御で行うことができ、運転管理作業の大幅な軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキレート系重金属捕集剤の薬注制御法により重金属含有排水を処理する排水処理系の実施の形態を示す系統図である。
【図2】 ORP自動計測器の構成を示す系統図である。
【図3】 図3(a)は一般的な重金属含有排水のキレート系重金属捕集剤添加量とORP計測値との関係を示すグラフであり、図3(b)は同ジャーテストによるキレート系重金属捕集剤添加量と処理水の重金属濃度との関係を示すグラフである。
【図4】 図4(a)は、実施例1におけるキレート系重金属捕集剤添加量とORP計測値との関係を示すグラフであり、図4(b)は同ジャーテストによるキレート系重金属捕集剤添加量と処理水の重金属濃度との関係を示すグラフである。
【図5】 図5(a)は、実施例2におけるキレート系重金属捕集剤添加量とORP計測値との関係を示すグラフであり、図5(b)は同ジャーテストによるキレート系重金属捕集剤添加量と処理水の重金属濃度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 中和槽
2 反応槽
3 薬剤貯槽
4 第1凝集槽
5 第2凝集槽
6 沈殿池
7 脱水機
8 サンプリングライン
9 ORP自動計測器
10 制御演算器
11 ポンプ制御器
12 通信端末
13 中央監視装置
21 計測槽
24 薬液槽
25 ORP計
26 ORP計電極
27 洗浄ノズル
28 A/D変換器

Claims (4)

  1. 重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去するための該キレート系重金属捕集剤の必要添加量を決定する方法において、
    該重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を添加し、このキレート系重金属捕集剤の添加量と、このキレート系重金属捕集剤の添加前後の該排水の酸化還元電位の変化量を測定し、この測定結果に基いて、添加量Aを求めると共に、
    該重金属含有排水に該キレート系重金属捕集剤を添加して行った凝集試験の結果に基いて、添加量Bを求め、
    該添加量Aと添加量Bとの相関関係から前記必要添加量を決定する方法であって、
    前記キレート系重金属捕集剤の添加量に対して、該酸化還元電位の変化量が変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Aとし、
    該凝集試験において排水中に残留する重金属濃度がキレート系重金属捕集剤の添加量に対して変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Bとし、
    キレート系重金属捕集剤の添加及びORPの測定を行って求めた添加量A’に(添加量B/添加量A)を乗じることにより、前記必要添加量を決定することを特徴とするキレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法。
  2. 重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去する際のキレート系重金属捕集剤の薬注量を制御する方法において、
    請求項1に記載のキレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法に従って求めた必要添加量に従ってキレート系重金属捕集剤の薬注制御を行うことを特徴とするキレート系重金属捕集剤の薬注制御方法。
  3. 重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去する際のキレート系重金属捕集剤の薬注量を制御する装置において、
    該重金属含有排水の所定量をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングされた排水に該キレート系重金属捕集剤を添加して酸化還元電位を測定するORP測定手段と、該重金属含有排水に該キレート系重金属捕集剤を添加して凝集試験を行い、該凝集試験において排水中に残留する重金属濃度がキレート系重金属捕集剤の添加量に対して変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Bとして求める手段と、該ORP測定手段の測定値と該添加量Bに基いてキレート系重金属捕集剤の必要添加量を演算する制御演算器、該制御演算器の演算結果に基いてキレート系重金属捕集剤の薬注ポンプの作動を制御するポンプ制御器とを備えてなり、
    該制御演算器は、ORP測定手段におけるキレート系重金属捕集剤の添加量に対して、該酸化還元電位の変化量が変化点を示す時のキレート系重金属捕集剤の添加量を添加量Aとし、
    キレート系重金属捕集剤の添加及びORPの測定を行って求めた添加量A’に(添加量B/添加量A)を乗じることにより、前記必要添加量を演算することを特徴とするキレート系重金属捕集剤の薬注制御装置。
  4. 重金属含有排水にキレート系重金属捕集剤を加えて該排水中の重金属成分を除去する際のキレート系重金属捕集剤の薬注量を制御する装置において、
    請求項1に記載のキレート系重金属捕集剤の必要添加量の決定方法に従って必要添加量を求める必要添加量決定手段と、該必要添加量決定手段で求められた必要添加量に基いてキレート系重金属捕集剤の薬注ポンプの作動を制御するポンプ制御手段と、該必要添加量決定手段で求められた必要添加量と、該ポンプ制御手段の制御信号とを通信回路を経由して遠隔地に表示するモニタリング手段と、該遠隔地から前記必要添加量を変更するための設定値制御信号を発信する遠隔制御手段とを備えてなることを特徴とするキレート系重金属捕集剤の薬注制御装置。
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