JP4538819B2 - 摩擦駆動搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷台に設けられた摩擦駆動用バーの下側面に圧接する駆動ローラーによって当該荷台を走行させる摩擦駆動搬送装置に関するものである。
摩擦駆動搬送装置として、ワークを支持する荷台には、搬送方向と平行に摩擦駆動用バーが取り付けられ、この荷台の走行経路側には、前記摩擦駆動用バーの下側面に圧接する駆動ローラーを備えた摩擦駆動手段が適当間隔おきに配設されて成る摩擦駆動搬送装置が、例えば特許文献1などによって知られている。この種の搬送装置において、荷台の走行経路を床面にできる限り接近させ、床面から見たときの荷台の上面を低くすればするほど、ワークの積み下ろしや支持しているワークに対する作業性の面で好ましいが、荷台の下側には、摩擦駆動手段の駆動ローラーが配置される。従って、荷台と床面との間の空間高さを前記駆動ローラーの直径より若干大きい程度に抑えることができれば理想的であるが、このようなことは、特許文献1などに記載された従来の構成では到底無理であった。
特開2000−318604号公報
即ち、この種の摩擦駆動搬送装置では、走行経路方向に適当間隔おきに配設される摩擦駆動手段の各駆動ローラーの回転/停止の制御を行うために、各駆動ローラーがスプリングの付勢力で上動限位置にあるか又は荷台側の摩擦駆動用バーで押し下げられて下降限位置にあるかを検出機構で検出して、各駆動ローラー位置での荷台の有無を検知する必要があるが、従来の構成では、駆動ローラー(モーター)を遊端部で支持する上下動アームの上側に、当該上下動アームの上下動を検出する検出器を配設すると共に、前記上下動アームの下側に当該上下動アームを上向きに付勢するスプリングを配設していたので、前記検出器の設置空間が非常に狭くなり、実施が困難であるばかりでなく、摩擦駆動手段全体として高さが高くなる問題点があった。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る摩擦駆動搬送装置を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の摩擦駆動搬送装置は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、ワークWを支持する荷台1には、搬送方向と平行に摩擦駆動用バー4が取り付けられ、この荷台1の走行経路側には、前記摩擦駆動用バー4の下側面4aに圧接する駆動ローラー31を備えた摩擦駆動手段25が適当間隔おきに配設されて成る摩擦駆動搬送装置において、前記摩擦駆動手段25は、基台33上で上下一定範囲内で上下揺動自在に軸支された上下動アーム35、この上下動アーム35によって支持された水平横向きのモーター32、このモーター32の出力軸に取り付けられた駆動ローラー31、前記上下動アーム35の横側方位置で前記基台33上に配置されて当該上下動アーム35を上向きに付勢するスプリング39、及び前記駆動ローラー31が荷台1側の摩擦駆動用バー4の下側面4aで押し下げられたことを検出する検出機構43を備え、この検出機構43は、前記上下動アーム35に対し前記スプリング39のある側とは反対側で当該上下動アーム35と並列して前記基台33上に中間位置が上下揺動自在に軸支されたシーソー運動アーム46、このシーソー運動アーム46の一端と前記上下動アーム35の中間部との上下運動を連動させる連係手段(駆動ピン47及びシーソー運動アーム46の一端二股部46a)、及び前記駆動ローラー31と逆方向に上下運動する前記シーソー運動アーム46の他端部の上動を検出する検出器(リミットスイッチ49)から成る構成となっている。
尚、上記構成の本発明を実施する場合、具体的には、請求項2に記載のように、前記モーター32及び駆動ローラー31は、前記基台33から横外側に離れて位置させ、荷台1側の摩擦駆動用バー4の下側面4aで押し下げられた前記駆動ローラー31は、前記基台33と重なるレベルまで下降することができる。
又、請求項3に記載のように、前記上下動アーム35は、水平支軸36で軸支される左右一対のアーム板37aと、このアーム板37aの先端に固着されてアーム板37aの延長方向にL字形に折曲延出するモーター支持板37bとから構成し、このモーター支持板37bに取り付けられたモーター32側の駆動ローラー31が、前記左右一対のアーム板37aの延長位置に位置するように構成することができる。この場合、請求項4に記載のように、前記モーター支持板37bの下側辺から、前記基台33の下側に下端水平板部40aが入り込むL字形板部40を連設し、前記上下動アーム35の上下動範囲が、前記L字形板部40の下端水平板部40aとその上側に位置する基台33との間の空間の範囲内に規制されるように構成することができる。
又、請求項5に記載のように、前記上下動アーム35の中間部上側に一端部が固着されて検出機構43のシーソー運動アーム46のある側とは反対側に延出するバネ受け板38を設け、このバネ受け板38とその下方の基台33との間に、圧縮コイルスプリング39を介装することができる。
更に、請求項6に記載のように、前記上下動アーム35とシーソー運動アーム46との連係手段は、前記上下動アーム35の側面に突設された駆動ピン47と、この駆動ピン47を挟むシーソー運動アーム46の一端二股部46aとで構成することができる。
上記構成の本発明に係る摩擦駆動搬送装置によれば、駆動ローラー付きのモーターを支持する上下動アームに対し当該上下動アームを上向きに付勢するスプリングと、検出手段のシーソー運動アームとが基台上で左右に振り分け配置され、しかも、上下動アームと並列し且つ被検出部が上下動アームと逆向きに運動するシーソー運動アームを介して上下動アームの上下位置を検出することになるので、上下動アームを上向きに付勢するスプリングや検出手段の全体、延いては摩擦駆動手段全体を、駆動ローラーの上下動範囲内に納めて構成することが容易であり、この摩擦駆動手段の上を走行する荷台を床面に十分に接近させて低床構造の搬送装置を実現させることができる。
尚、請求項2に記載の構成によれば、基台を床面上に据えつけるときに必要な高さ調整空間を確保しながら、荷台側の摩擦駆動用バーで押し下げられた駆動ローラーが床面に十分に接近するように、摩擦駆動手段を設置することができ、より一層低床構造の搬送装置を実現させることができる。
又、請求項3に記載の構成によれば、モーター位置まで直線上に延出する上下動アームを使用して、当該上下動アームの片側にモーターを取り付け、反対側に駆動ローラーを軸支する構造と比較して、上下動アームのモーターを支持する部分は、上下幅の十分にある板材で構成すると共に、駆動ローラーと同一直線上に位置する上下動アームの基部は左右一対のアーム板で頑丈に構成することができ、駆動ローラーに作用する下向きの押し下げ力で上下動アームにねじれ力が作用するようなことがなくなり、大荷重のワークを積載搬送する荷台の摩擦駆動にも好適な搬送装置を提供することができる。更に、請求項4に記載の構成によれば、基台上での上下動アームの上動を制限するための手段を、基台下のわずかな空間を利用して構成することができる。
又、請求項5に記載の構成によれば、上下動アームを上向きに付勢する圧縮コイルスプリングを、上下動アームの上側辺と基台との間の空間内に完全に納めることができ、摩擦駆動手段全体の高さを低くするのに役立つばかりでなく、この請求項5に記載の構成を請求項3に記載の構成と組み合わせることにより、上下動アームを構成する左右一対のアーム板とモーター支持板とをバネ受け板で強固に一体化することができ、より頑丈な上下動アームを構成することができる。
更に、請求項6に記載の構成によれば、前記上下動アームと検出手段のシーソー運動アームとの連係手段を、部品として1つの駆動ピンを追加するだけの極めて簡単な構成で実施することができ、コストダウンに役立つ。
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明するが、最初に本発明の搬送装置で使用する荷台とその走行経路側の構成について説明すると、図1及び図2において、1はワーク(自動車ボディー)Wを支持搬送する滑り荷台であって、支持するワークWの長さ方向と平行な左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bと、支持するワークWの幅方向と平行な前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bと、支持するワークWの長さ方向と平行で長い棒状滑り部材2a,2b間の中央位置に配設され且つ支持するワークWの全長より長い1本の縦送り用摩擦駆動用バー4と、支持するワークWの幅方向と平行で短い棒状滑り部材3a,3b間の中央位置に配設され且つ支持するワークWの幅より長い1本の横送り用摩擦駆動用バー5とを備えている。
更に詳述すると、滑り荷台1の左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b間の間隔は支持するワークWの幅よりも少し狭く、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bの長さは支持するワークWの全長より少し短い。従って、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3b間の間隔は、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b間の間隔よりも広くなっている。そして前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bの長さは、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b間の間隔と等しい。又、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bと前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bは、それぞれ両端間で継ぎ目のない1本の角パイプ材で構成されている。従って、縦送り用摩擦駆動用バー4は、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bと交叉する位置で分割されるため、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3b間の中央棒状部材6aと、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bから前後外向きに延出する両端棒状部材6b,6cとから構成されている。又、横送り用摩擦駆動用バー5は、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b及び縦送り用摩擦駆動用バー4と交叉する位置で分割されるため、縦送り用摩擦駆動用バー4と左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bとの間の2本の中央棒状部材7a,7bと、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bから左右外向きに延出する両端棒状部材7c,7dとから構成されている。
更に、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bと前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bとのT形交叉部の前後外側の入隅部と、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bから前後両方向に延出する縦送り用摩擦駆動用バー4の前後両端近傍位置(両端棒状部材6b,6cの先端近傍位置)との間には、前後左右対称形に斜め連結部材8a,8b及び9a,9bが架設されている。これら滑り荷台1を構成する全ての部材2a〜8bには、断面同一サイズの角パイプ材、即ち、図3〜図9に示される、高さが幅の2倍の長方形断面の角パイプ材が使用され、各部材どうしを突き合わせ箇所で溶接することにより、滑り荷台1が構成されている。尚、滑り荷台1の上面側で、左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3b、及び斜め連結部材8a,8b及び9a,9bの3部材の突き合わせ箇所には、これら3部材を同時にカバーする形状の当て板10が溶接され、補強されているが、この補強のための当て板10は、他の部材間の突き合わせ箇所にも必要に応じて追加することができる。
上記構成の滑り荷台1は、積載するワークWの種類などに応じて上面側に必要なワーク支持用アタッチメント11が付設される。又、当該滑り荷台1の上面側には、その全面又は一部分をカバーする床板を敷設することもできる。
上記構成の滑り荷台1における左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bの内の片側の棒状滑り部材2aと、前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bの内の片側の棒状滑り部材3aは、後述する走行経路側の鍔付きローラーレールによって支持案内されるものであって、図1C及び図3〜図6に示すように、これら棒状滑り部材2a,3aに両鍔付きローラーが嵌合して長さ方向に相対移動するのを許すように構成されている。具体的に説明すると、図1CのA部〜C部に示すように、長い棒状滑り部材2aと交叉する前後一対の短い棒状滑り部材3a,3b、斜め連結部材8a,9a、及び横送り用摩擦駆動用バー5には、当該長い棒状滑り部材2aに隣接する箇所に、両鍔付きローラーの鍔部が当該長い棒状滑り部材2aに沿って通過するのを許す凹溝部12a〜12fが形成され、図1CのA部、D部、及びE部に示すように、短い棒状滑り部材3aと交叉する左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b、斜め連結部材8a,8b、及び縦送り用摩擦駆動用バー4には、当該短い棒状滑り部材3aに隣接する箇所に、両鍔付きローラーの鍔部が当該短い棒状滑り部材3aに沿って通過するのを許す凹溝部13a〜13dが形成されている。
各凹溝部12a〜13dは、図3〜図6に示すように、これら凹溝部12a〜13dが形成される部材の角パイプ材の高さの半分程度を下側面側から角形に切欠き、この切欠きにより形成された開口を閉じるように当該切欠きに沿ってカバープレート14を溶接により固着することにより構成している。尚、短い棒状滑り部材3aの両端部に隣接して左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bに設けられる凹溝部13a,13bは、本来、短い棒状滑り部材3aの両側面に沿って移動するローラーの鍔部の通過空間を確保するためのものであるから、短い棒状滑り部材3aの延長領域には不要であって、当該短い棒状滑り部材3aの延長領域の左右両側に振り分けて設けることができるものであるが、図示の実施形態では構造を簡単にするために、短い棒状滑り部材3aの両端に隣接させて1つの幅広い凹溝部13a,13bを左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bに形成している。
又、縦送り用摩擦駆動用バー4の両端と横送り用摩擦駆動用バー5の両端には、それぞれ突出片15a,15b及び16a,16bが突設されている。これら突出片15a〜16bは、図7〜図9にも示すように、幅及び高さが各摩擦駆動用バー4,5の幅及び高さの半分程度の、水平に倒伏させた角柱状部材からなるもので、その長さ方向の一端を各摩擦駆動用バー4,5の端面に、左右何れ側かに片寄せて且つ摩擦駆動用バー4,5の下側面4a,5aと面一状態で溶接により固着し、これら突出片15a〜16bの周囲に残る各摩擦駆動用バー4,5の端面の開口をカバープレート17で閉じている。而して、縦送り用摩擦駆動用バー4の両端の突出片15a,15bは、この縦送り用摩擦駆動用バー4から見て左右互いに逆方向に片寄せられ、横送り用摩擦駆動用バー5の両端の突出片16a,16bは、この横送り用摩擦駆動用バー5から見て左右互いに逆方向に片寄せられている。従って、二台の滑り荷台1が、縦送り用摩擦駆動用バー4又は横送り用摩擦駆動用バー5の端部が互いに突き合うように隣接したとき、前側の滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4又は横送り用摩擦駆動用バー5の後端の突出片15b又は16bと後ろ側の滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4又は横送り用摩擦駆動用バー5の前端の突出片15a又は16aとが並列し、各突出片15a〜16bの先端が相手側の滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4又は横送り用摩擦駆動用バー5の端部(カバープレート17)に当接することになる。
次に上記構成の滑り荷台1の走行経路側の構成を説明すると、図10〜図13は、滑り荷台1の縦送り走行経路20の構成を示すもので、この縦送り走行経路20は、レールユニット21を走行経路方向に適当間隔おきに直列に設置して構成されている。各レールユニット21は、同一構造のもので、鍔付きローラーレール22と鍔無しローラーレール23、両ローラーレール22,23の両端部近傍位置どうしを互いに連結一体化する連結部材24a,24b、及び一方の連結部材24aに取り付けられた摩擦駆動手段25から構成されている。
鍔付きローラーレール22は、滑り荷台1の左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bの内、凹溝部12a〜12fが併設された側の棒状滑り部材2aを、その長さ方向に移動可能に支持するものであって、当該棒状滑り部材2aが左右一対の鍔部間に嵌合する両鍔付きローラー26を、棒状滑り部材2aを常に少なくとも2つの両鍔付きローラー26が支持し得る間隔で、左右一対のアングル材利用のレール部材27a,27b間に水平支軸で軸支してなるものであって、レール部材27a,27bの全長は、縦送り用摩擦駆動用バー4の突出片15a,15bを含まない全長より少し短い程度のものである。左右一対のレール部材27a,27bは、前記連結部材24a,24bによって互いに連結一体化されるが、両端間の中間部分も、適当間隔おきに配置された複数の中間連結部材28によっても互いに連結一体化されている。29は、この鍔付きローラーレール22に沿って配置されたケーブルラックであって、前記連結部材24a,24bや中間連結部材28の内側への延出部によって支持されている。
鍔無しローラーレール23は、滑り荷台1の左右一対の長い棒状滑り部材2a,2bの内、凹溝部12a〜12fが並設されていない側の棒状滑り部材2bを、その長さ方向に移動可能に支持するものであって、鍔付きローラーレール22の両鍔付きローラー26に代えて鍔無しローラー30が使用されているだけで、鍔付きローラーレール22と基本的に同一構造のものであるが、鍔無しローラーレール23側にはケーブルラック29が並設されていないので、中間連結部材28は内側には延出されていない。
摩擦駆動手段25は、本発明に従って構成されるもので、滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4の下側面4aに圧接する駆動ローラー31と、この駆動ローラー31を回転駆動するモーター32を備えている。この摩擦駆動手段25の詳細を、図17〜図20に基づいて説明すると、基台33上に立設された軸受け部材34に上下動アーム35の一端部が水平支軸36により軸支され、当該水平支軸36の周りで上下揺動自在な上下動アーム35の遊端側に、出力軸に駆動ローラー31が取り付けられたモーター32が、駆動ローラー31が基台33の外側で且つ基台33の前側辺ほぼ中央位置に隣り合うように取り付けられている。
上下動アーム35は、一端が前記水平支軸36により上下揺動自在に軸支される左右一対のアーム板37aと、この左右一対のアーム板37aの先端に固着されてアーム板37aの延長方向に折曲延出する、上下幅広で平面形状がL形のモーター支持板37bから構成され、このモーター支持板37bの延出板部の片側にモーター32が取り付けられ、当該モーター支持板37bの延出板部の反対側に駆動ローラー31が軸支されることにより、当該駆動ローラー31は、平面視において左右一対のアーム板37aの延長位置に位置している。
又、上下動アーム35の上側には、左右一対のアーム板37aとモーター支持板37bとに被さるように固着され且つアーム板37aに対してモーター32のある側とは反対側に延出するバネ受け板38が設けられ、このバネ受け板38と基台33との間に圧縮コイルスプリング39が垂直向きに介装され、この圧縮コイルスプリング39の圧縮反力で上下動アーム35が上向きに付勢され、この上下動アーム35に支持されている駆動ローラー31がモーター32と共に上向きに付勢されるように構成されている。
前記モーター支持板37bの基台前側辺と平行な下側辺からはL字形板部40が下向きに連設され、基台33の前側辺には、このL字形板部40の垂直板部が遊嵌する切込み部33aが形成され、当該L字形板部40の下端水平板部40aが基台33の下側に入り込むように構成されている。而して、L字形板部40の下端水平板部40aに対面するように、基台33の底面側には、先端にストッパーピン41が取り付けられたストッパープレート42が取り付けられ、図19に示すように、ストッパーピン41にL字形板部40の下端水平板部40aが当接することにより、圧縮コイルスプリング39によって上向きに付勢されている駆動ローラー31の上動が制限されるように構成されている。
又、摩擦駆動手段25には、駆動ローラー31の上下動を介して滑り荷台1を間接的に検出する検出機構43が併設されている。この検出機構43は、上下動アーム35に対し圧縮コイルスプリング39のある側とは反対側において、基台33上に立設された軸受け部材44に水平支軸45により軸支されたシーソー運動アーム46と、水平支軸45の位置からモーター32側に延出するシーソー運動アーム46の前端二股部46aに嵌合するように、モーター支持板37bの側面に取り付けられた駆動ピン47と、水平支軸45の位置からモーター32のある側とは反対側へ長く延出するシーソー運動アーム46の遊端部に取り付けられたカム板(被検出部)48と、このカム板48上に検知レバー49aが位置するように基台33上に支持板50を介して取り付けられたリミットスイッチ49から構成されている。
図17及び図20に示すように、基台33の後側辺部上には、前後方向の互いに平行な2本の取付けフレーム51a,51bの前端部が取り付けられ、この2本の取付けフレーム51a,51bの後端部の左右両外側と基台33の左右両側辺の前端部とに、それぞれ床面上への据付け盤52が高さ調整自在なボルト53を介して取り付けられている。而して、図10、図12、図17、及び図20に示すように、1つのレールユニット21に1つの摩擦駆動手段25が、その駆動ローラー31がレールユニット21の前端の幅方向中央位置に位置するように据えつけられる。即ち、基台33の後側辺と後側左右一対の据付け盤52との間に前端側の連結部材24aが位置するように、基台33の後側辺から突出する2本の取付けフレーム51a,51bを連結部材24aの上に載置してボルト止めし、基台33の周囲4箇所の各据付け盤52を床面上にアンカーボルトで固定して、摩擦駆動手段25を据えつける。尚、レールユニット21における左右一対のローラーレール22,23も、図12及び図13に示すように、その長さ方向適当間隔おきの位置に高さ調整自在なボルト54a,54bを介して取り付けられた据付け盤55a,55bを備え、外側に位置するレール部材27aに取り付けられた据付け盤55aは、床面上にアンカーボルトで固定することができる。
上記構成のレールユニット21は、滑り荷台1の縦送り走行経路20に沿って直列状に設置されるが、そのときの各レールユニット21の設置ピッチは、図10に示すように、各滑り荷台1の縦送り走行経路20でのストレージピッチ、即ち、前後に隣接する滑り荷台1が、図7及び図8に仮想線で示すように、縦送り用摩擦駆動用バー4どうしが突出片15a,15bを介して互いに突き合った状態にあるときの滑り荷台1間のピッチ、換言すれば、縦送り用摩擦駆動用バー4の全長に、長さ同一の突出片15a,15bの一方の突出片の長さを加えた長さL1と、摩擦駆動手段25の駆動ローラー31間の間隔L2が等しくなるように、設置される。従って、前後に隣り合うレールユニット21の鍔付きローラーレール22間及び鍔無しローラーレール23間には、図示のように少し空間ができるが、この空間を隔てて位置する鍔付きローラーレール22の端部の両鍔付きローラー26間及び鍔無しローラーレール23の端部の鍔無しローラー30間の間隔は、鍔付きローラーレール22及び鍔無しローラーレール23における両鍔付きローラー26間の間隔及び鍔無しローラー30間の間隔よりも狭くはなっても広くはならないので、前後に隣り合うレールユニット21間を滑り荷台1は安全且つ円滑に乗り移ることができる。
上記のように構成された縦送り走行経路20においては、滑り荷台1は、常にその縦送り用摩擦駆動用バー4の下側面4aが何れかのレールユニット21が備える摩擦駆動手段25の駆動ローラー31の上に重なる位置にある。而して、縦送り用摩擦駆動用バー4の下側に位置する駆動ローラー31は、図19に示す上昇限位置から、図20に示すように、圧縮コイルスプリング39の付勢力に抗して縦送り用摩擦駆動用バー4によって押し下げられ、当該縦送り用摩擦駆動用バー4の下側面4aに対し所定の摩擦力で圧接することになると同時に、駆動ローラー31が押し下げられることに伴って水平支軸36の周りで下向きに揺動する上下動アーム35の駆動ピン47が、検出機構43のシーソー運動アーム46の前端部を水平支軸45の周りで下向きに押し下げるので、当該シーソー運動アーム46の後端のカム板48がリミットスイッチ49の検知レバー49aを上向きに突き上げ、OFF状態(滑り荷台非検出状態)の当該リミットスイッチ49をON状態(滑り荷台検出状態)に切り換えることになる。リミットスイッチ49が滑り荷台検出状態に切り換えられたことに連動してモーター32を稼働させ、駆動ローラー31を滑り荷台推進方向に回転駆動させることにより、縦送り用摩擦駆動用バー4がその長さ方向に摩擦駆動され、滑り荷台1が、レールユニット21の鍔付きローラーレール22及び鍔無しローラーレール23に両鍔付きローラー26と鍔無しローラー30とを介して案内されながら、縦送り走行経路20上を縦送り用摩擦駆動用バー4の長さ方向、即ち、縦方向に前進駆動されることになる。
滑り荷台1が縦送り走行経路20上を上記のように縦送り用摩擦駆動用バー4の長さ方向、即ち、縦方向に走行するとき、滑り荷台1の片側の棒状滑り部材2aは、各レールユニット21の鍔付きローラーレール22の両鍔付きローラー26上を滑動することになるが、このとき、棒状滑り部材2aを挟む各両鍔付きローラー26の両側の鍔部は、棒状滑り部材2aと交叉する前後一対の短い棒状滑り部材3a,3b、横送り用摩擦駆動用バー5、及び斜め連結部材8a,9aに、当該棒状滑り部材2aに隣接して形成された凹溝部12a〜12f内を通過することになる。換言すれば、縦送り走行経路20上を走行する滑り荷台1が棒状滑り部材2a(縦送り用摩擦駆動用バー4)の長さ方向に対して左右横方向に横滑りするのを、鍔付きローラーレール22の各両鍔付きローラー26の両側の鍔部により棒状滑り部材2aを挟ませることにより防止することができる。
上記のように前進駆動される滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4の後端に突設されている突出片15bが摩擦駆動手段25の駆動ローラー31から前方に離れる直前には、前進方向側に隣接する次のレールユニット21の摩擦駆動手段25の駆動ローラー31が、当該滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4の前端に突設されている突出片15aによって上記のように押し下げられ、同時に当該摩擦駆動手段25の検出機構43のリミットスイッチ49がOFF状態(滑り荷台非検出状態)からON状態(滑り荷台検出状態)に切り換えられて、モーター32で滑り荷台推進方向に回転駆動されるので、滑り荷台1は停止することなく次のレールユニット21の摩擦駆動手段25の駆動ローラー31によって引き続き駆動され、連続して縦送り走行経路20に沿って前進走行することになる。滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4の後端の突出片15bから相対的に後方に離れた摩擦駆動手段25の駆動ローラー31は、圧縮コイルスプリング39の付勢力で上昇限位置まで上昇復帰し、これに伴って水平支軸36の周りで上向きに揺動する上下動アーム35の駆動ピン47が、検出機構43のシーソー運動アーム46の前端部を水平支軸45の周りで上向きに押し上げるので、当該シーソー運動アーム46の後端のカム板48が降下して、リミットスイッチ49の検知レバー49aが下向きに揺動復帰し、リミットスイッチ49がON状態(滑り荷台検出状態)からOFF状態(滑り荷台非検出状態)に復帰する。このリミットスイッチ49の動作でモーター32に対する通電を断って駆動ローラー31を停止させることができる。
各レールユニット21の摩擦駆動手段25は、縦送り走行経路20上の各滑り荷台1に要求される走行条件に応じて、従来周知の各種方法で制御することができる。一例を挙げると、滑り荷台1の縦送り用摩擦駆動用バー4で駆動ローラー31が押し下げられて検出機構43(リミットスイッチ49)がON状態(滑り荷台検出状態)になったとき、1つ下手側のレールユニット21の摩擦駆動手段25の検出機構43(リミットスイッチ49)がOFF状態(滑り荷台非検出状態)にあるときのみ、モーター32を稼働して駆動ローラー31を回転駆動させる制御方法が知られている。
図14〜図16は、滑り荷台1の横送り走行経路60の構成を示すもので、この横送り走行経路60は、レールユニット61を走行経路方向に適当間隔おきに直列に設置して構成されている。各レールユニット61は、同一構造のもので、鍔付きローラーレール62と鍔無しローラーレール63、両ローラーレール62,63の前端部近傍位置どうしを互いに連結一体化する連結部材64、及び当該連結部材64に取り付けられた摩擦駆動手段65から構成されている。このレールユニット61の鍔付きローラーレール62及び鍔無しローラーレール63は、先に図10〜図13に基づいて説明した縦送り走行経路20を構成するレールユニット21の鍔付きローラーレール22及び鍔無しローラーレール23と、長さと間隔がことなるだけで同一構造のものであり、摩擦駆動手段65は、前記レールユニット21が備える摩擦駆動手段25と同一構造のものであるから、同一参照符号を付して説明は省略する。尚、このレールユニット61に取り付けられたケーブルラック66は、前記レールユニット21のケーブルラック29と位置が左右逆になっているが、レールユニット21と同一側に配設しても良いし、場合によっては、何れのレールユニット20,60においても省くことができる。
而して、レールユニット61の鍔付きローラーレール62は、滑り荷台1の前後一対の短い棒状滑り部材3a,3bの内、凹溝部13a〜13dが併設されている側の棒状滑り部材3aを、その長さ方向に移動可能に支持するものであり、鍔無しローラーレール63は他方の棒状滑り部材3bを支持するものであるが、これらローラーレール62,63の両鍔付きローラー26及び鍔無しローラー30は、棒状滑り部材3a,3bを常に少なくとも2つの両鍔付きローラー26及び鍔無しローラー30が支持し得る間隔で、左右一対のアングル材利用のレール部材27a,27b間に水平支軸で軸支されており、レール部材27a,27bの全長は、横送り用摩擦駆動用バー5の突出片16a,16bを含まない全長より少し短い程度のものである。又、摩擦駆動手段65の駆動ローラー31は、滑り荷台1の横送り用摩擦駆動用バー5の下側面5aに圧接する。
上記構成のレールユニット61は、滑り荷台1の横送り走行経路60に沿って直列状に設置されるが、そのときの各レールユニット61の設置ピッチは、図14に示すように、各滑り荷台1の横送り走行経路60でのストレージピッチ、即ち、前後に隣接する滑り荷台1が、図7及び図8に仮想線で示すように、横送り用摩擦駆動用バー5どうしが突出片16a,16bを介して互いに突き合った状態にあるときの滑り荷台1間のピッチ、換言すれば、横送り用摩擦駆動用バー5の全長に、長さ同一の突出片16a,16bの一方の突出片の長さを加えた長さL3と、摩擦駆動手段65の駆動ローラー31間の間隔L4が等しくなるように、設置される。従って、前後に隣り合うレールユニット61の鍔付きローラーレール62間及び鍔無しローラーレール63間には、図示のように少し空間ができるが、この空間を隔てて位置する鍔付きローラーレール62の端部の両鍔付きローラー26間及び鍔無しローラーレール63の端部の鍔無しローラー30間の間隔は、鍔付きローラーレール62及び鍔無しローラーレール63における両鍔付きローラー26間の間隔及び鍔無しローラー30間の間隔よりも狭くはなっても広くはならないので、前後に隣り合うレールユニット61間を滑り荷台1は安全且つ円滑に乗り移ることができる。
上記のように構成された横送り走行経路60においては、滑り荷台1は、常にその横送り用摩擦駆動用バー5の下側面5aが何れかのレールユニット61が備える摩擦駆動手段65の駆動ローラー31の上に重なる位置にある。而して、各レールユニット61が備える摩擦駆動手段65の駆動ローラー31を、先に説明した縦送り走行経路20における各レールユニット21が備える摩擦駆動手段25の駆動ローラー31と同一条件で制御すれば、滑り荷台1は、レールユニット61の鍔付きローラーレール62及び鍔無しローラーレール63に両鍔付きローラー26と鍔無しローラー30とを介して案内されながら、横送り走行経路60上を横送り用摩擦駆動用バー5の長さ方向、即ち、横方向に前進駆動されることになる。
滑り荷台1が横送り走行経路60上を上記のように横送り用摩擦駆動用バー5の長さ方向、即ち、横方向に走行するとき、滑り荷台1の片側の棒状滑り部材3aは、各レールユニット61の鍔付きローラーレール62の両鍔付きローラー26上を滑動することになるが、このとき、棒状滑り部材3aを挟む各両鍔付きローラー26の両側の鍔部は、棒状滑り部材3aと交叉する左右一対の長い棒状滑り部材2a,2b及び縦送り用摩擦駆動用バー4に、当該棒状滑り部材3aに隣接して形成された凹溝部13a〜13d内を通過することになる。換言すれば、横送り走行経路60上を走行する滑り荷台1が棒状滑り部材3a(横送り用摩擦駆動用バー5)の長さ方向に対して左右横方向に横滑りするのを、鍔付きローラーレール62の各両鍔付きローラー26の両側の鍔部により棒状滑り部材3aを挟ませることにより防止することができる。
各レールユニット61の摩擦駆動手段65は、縦送り走行経路20上の各レールユニット21の摩擦駆動手段25と同様に、各滑り荷台1に要求される走行条件に応じて、従来周知の各種方法で制御することができる。
以上のように、図1〜図9に示した滑り荷台1は、縦送り走行経路20においては、滑り荷台1の前後長さ方向と平行な縦方向に走行(縦送り)させることができると共に、横送り走行経路60においては、滑り荷台1の左右幅方向と平行な横方向に走行(横送り)させることができる。勿論、この滑り荷台1を使用してワークWを搬送する搬送経路は、例えば、平行に並列し且つ走行方向が互いに逆向きの2つの縦送り走行経路20(又は横送り走行経路60)と、これら両縦送り走行経路20(又は横送り走行経路60)の端部間で滑り荷台1を移載するための従来周知の各種トラバーサーとにより、滑り荷台1を循環走行させることができる無端状に構成することができるが、この場合、前記トラバーサーによる滑り荷台1の搬送経路として、横送り走行経路60(又は縦送り走行経路20)を活用することもできる。
尚、本発明の摩擦駆動手段で駆動する荷台は、上記実施形態で示したスキッドタイプの滑り荷台1に限定されるものではなく、走行経路側に敷設された左右一対のガイドレール上を転動する車輪を備えた台車形式の荷台であっても良い。又、本発明の摩擦駆動手段が備える検出機構43の検出器は、シーソー運動アーム46の遊端の被検出部であるカム板48によって動作するリミットスイッチ49に限定されるものではなく、電磁センサーや光電センサーなど、他の各種検出器が利用できる。従って、シーソー運動アーム46の遊端の被検出部は、使用する検出器に応じた構造に構成すれば良い。
A図は滑り荷台の平面図、B図は同側面図、C図は同底面図である。 滑り荷台の正面図である。 A図は図1のC部(又はE部)の拡大図、B図はA図のA−A線断面図である。 図1のA部の拡大図である。 図4のB−B線断面図である。 図4のC−C線断面図である。 摩擦駆動用バーの先端部拡大側面図である。 図7の平面図である。 図7の正面図である。 縦送り走行経路の一部分を示す平面図である。 図10の側面図である。 図10の要部拡大図である。 図12の正面図である。 横送り走行経路の一部分を示す平面図である。 横送り走行経路を構成する1つのレールユニットの正面図である。 図14の拡大側面図である。 摩擦駆動手段を示す平面図である。 同縦断背面図である。 A図は駆動ローラーが上昇限位置にあるときの摩擦駆動手段を示す一部切欠き側面図、B図はその一部分の拡大図である。 駆動ローラーが滑り荷台の摩擦駆動用バーで押し下げられた状態での摩擦駆動手段を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 滑り荷台
2a,2b 左右一対の長い棒状滑り部材
3a,3b 前後一対の短い棒状滑り部材
4 縦送り用摩擦駆動用バー
5 横送り用摩擦駆動用バー
4a,5a 摩擦駆動用バーの下側面
8a〜9b 斜め連結部材
10 当て板
11 ワーク支持用アタッチメント
12a〜12f,13a〜13d 凹溝部
15a〜16b 突出片
20 縦送り走行経路
21 縦送り走行経路のレールユニット
22,62 鍔付きローラーレール
23,63 鍔無しローラーレール
25,65 摩擦駆動手段
26 両鍔付きローラー
27a,27b レール部材
30 鍔無しローラー
31 駆動ローラー
32 モーター
35 上下動アーム
36 水平支軸
37a 左右一対のアーム板
37b モーター支持板
38 バネ受け板
39 圧縮コイルスプリング
40 L字形板部
42 ストッパープレート
43 検出機構
47 駆動ピン
49 リミットスイッチ
60 横送り走行経路
61 横送り走行経路のレールユニット

Claims (6)

  1. ワークを支持する荷台には、搬送方向と平行に摩擦駆動用バーが取り付けられ、この荷台の走行経路側には、前記摩擦駆動用バーの下側面に圧接する駆動ローラーを備えた摩擦駆動手段が適当間隔おきに配設されて成る摩擦駆動搬送装置において、前記摩擦駆動手段は、基台上で上下一定範囲内で上下揺動自在に軸支された上下動アーム、この上下動アームによって支持された水平横向きのモーター、このモーターの出力軸に取り付けられた駆動ローラー、前記上下動アームの横側方位置で前記基台上に配置されて前記上下動アームを上向きに付勢するスプリング、及び前記駆動ローラーが荷台側の摩擦駆動用バーの下側面で押し下げられたことを検出する検出機構を備え、この検出機構は、前記上下動アームに対し前記スプリングのある側とは反対側で当該上下動アームと並列して前記基台上に中間位置が上下揺動自在に軸支されたシーソー運動アーム、このシーソー運動アームの一端と前記上下動アームの中間部との上下運動を連動させる連係手段、及び前記駆動ローラーと逆方向に上下運動する前記シーソー運動アームの他端被検出部の上動を検出する検出器から成る、摩擦駆動搬送装置。
  2. 前記モーター及び駆動ローラーは、前記基台から横外側に離れて位置し、荷台側の摩擦駆動用バーの下側面で押し下げられた前記駆動ローラーは、前記基台と重なるレベルまで下降するように構成されている、請求項1に記載の摩擦駆動搬送装置。
  3. 前記上下動アームは、水平支軸で軸支される左右一対のアーム板と、このアーム板の先端に固着されてアーム板の延長方向にL字形に折曲延出するモーター支持板とから構成され、このモーター支持板に取り付けられたモーター側の駆動ローラーが、前記左右一対のアーム板の延長位置に位置している、請求項1又は2に記載の摩擦駆動搬送装置。
  4. 前記モーター支持板の下側辺から、前記基台の下側に下端水平板部が入り込むL字形板部が連設され、前記上下動アームの上下動範囲が、前記L字形板部の下端水平板部とその上側に位置する基台との間の空間の範囲内に規制されている、請求項3に記載の摩擦駆動搬送装置。
  5. 前記上下動アームの中間部上側に一端部が固着されて検出機構のシーソー運動アームのある側とは反対側に延出するバネ受け板が設けられ、このバネ受け板とその下方の基台との間に、圧縮コイルスプリングが介装されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の摩擦駆動搬送装置。
  6. 前記上下動アームとシーソー運動アームとの連係手段は、前記上下動アームの側面に突設された駆動ピンと、この駆動ピンを挟むシーソー運動アーム一端の二股部とで構成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の摩擦駆動搬送装置。
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