JP2013136442A - ワーク積載装置 - Google Patents

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昭介 木村
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Abstract

【課題】本発明は、駆動源を使用せずにワークの自重を利用してそのワークを台車に積載できるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係るワーク積載装置は、ワークWを受け取る受取架台41と、受取架台41上を自重で滑ろうとするワークWを保持可能な保持ストッパ414と、受取架台41の下流側に設けられており、上昇する過程で保持ストッパ414のストッパ機能を解除し、ワークWを受け取れるように構成されており、また下降する過程で受け取ったワークWを台車50に供給できるように構成された昇降架台43と、重り445を利用して昇降架台43を引き上げる引き上げ機構44と、昇降架台43の下降を禁止し、台車50が到着したときに、昇降架台43の下降禁止状態を解除する下降ロック機構45とを有しており、引き上げ機構44の重り445が昇降架台43の自重よりは重く、ワークWを支える昇降架台43の重量よりは軽く設定されている。
【選択図】図17

Description

本発明は、前工程から搬送されてきたワークを受け取り、台車が到着したときに、そのワークを前記台車に積載するワーク積載装置に関する。
ワークの自重を利用して所定位置まで搬送する装置が特許文献1に記載されている。
この搬送装置は、搬送経路を下流側に向けて傾斜させることでワークを自重によって下流側に搬送できるようにしている。搬送経路の下流側所定位置にはストッパと、シリンダを使用したリフト手段とが設けられている。そして、搬送経路によって所定位置(ストッパ位置)まで搬送されたワークが前記リフト手段により持ち上げられてシュート手段により排出されるように構成されている。
特開2011−016648号公報
しかし、上記した搬送装置では、自重により搬送経路の所定位置まで移動してきたワークをリフト手段により持ち上げてシュート手段により搬出する構成である。このため、シリンダ等の駆動源が必要になり、ワークを自重のみで目的場所まで搬出することはできない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、駆動源を使用せずにワークの自重を利用してそのワークを台車に積載できるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、前工程から搬送されてきたワークを受け取り、台車が到着したときに、そのワークを前記台車に積載するワーク積載装置であって、傾斜支持部を備え、その傾斜支持部でワークを受け取る受取架台と、前記受取架台に設けられており、前記傾斜支持部上を自重で滑ろうとするワークを前記傾斜支持部上に保持可能な保持ストッパと、前記受取架台の下流側に設けられており、上昇する過程で前記保持ストッパのストッパ機能を解除し、これにより自重で前記傾斜支持部上を滑って移動するワークを受け取れるように構成されており、また、下降する過程で受け取ったワークを台車に供給できるように構成された昇降架台と、重りの重量を利用して前記昇降架台を引き上げる引き上げ機構と、前記昇降架台の下降を禁止し、前記台車が到着したときに、前記昇降架台の下降禁止状態を解除する下降ロック機構とを有しており、前記引き上げ機構の重りの重量が前記昇降架台の自重よりは重く、ワークを受け取った前記昇降架台の重量よりは軽く設定されていることを特徴とする。
本発明によると、引き上げ機構の重りの重量は昇降架台の自重よりは重く、ワークを保持した前記昇降架台の重量よりは軽く設定されている。
このため、ワークを保持した昇降架台は引き上げ機構の重りの重量に抗して下降するようになる。そして、台車が到着して下降ロック機構の下降禁止状態が解除されることで、ワークを保持した昇降架台が下降して、台車にワークが供給されるようになる。
前記昇降架台から台車にワークが供給された後は、引き上げ機構の重りの重量で空の昇降架台が引き上げられる。そして、空の昇降架台が上昇する過程で、前記保持ストッパのストッパ機能が解除され、受取架台の傾斜支持部上のワークが昇降架台に供給される。そして、下降ロック機構の働きで、次の台車が到着するまで、ワークが昇降架台に保持されるようになる。
このように、引き上げ機構の重りの重量を昇降架台の自重よりは重く、ワークを保持する前記昇降架台の重量よりは軽く設定することで、特別な駆動源を使用せず、ワークの自重を利用してそのワークを前記台車に積載できるようになる。
請求項2の発明によると、下降ロック機構は、昇降架台の下降を禁止するロック位置と、前記昇降架台の下降を許容するロック解除位置との間で回動可能に構成されたロック爪と、前記ロック爪をロック位置に保持する弾性体と、前記台車の到着により動作し、その台車の到着を検出する台車検出部材と、前記台車検出部材の動作を前記ロック爪に伝え、そのロック爪を前記弾性体の弾性力に抗してロック解除位置まで回動させる動作伝達部材とを有することを特徴とする。
このため、台車が到着にたときに、ロック爪を確実にロック解除位置まで回動させられるようになる。
請求項3の発明によると、昇降架台の下流側には、昇降架台が下降する際に、その昇降架台からワークを受け取って前記台車に供給する供給架台が設けられており、前記供給架台は、受け取ったワークが自重で前記台車の方向に滑るように構成された傾斜支持部を備えていることを特徴とする。
このように、供給架台によって台車にワークを供給する構成のため、前記供給架台の傾斜支持部の平面形状を変えることで、台車の到着位置を希望する位置に設定できるようになる。
本発明によると、駆動源を使用せずにワークの自重を利用してそのワークを台車に積載できるようになる。
本発明の実施形態1に係るワーク積載装置を備えるワーク供給設備の模式平面図である。 前記ワーク供給設備の模式平面図である。 前記ワーク供給設備の模式側面図(図1のIII-III矢視図)である。 前記ワーク供給設備で使用されるワーク搬送装置の模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の模式正面図(図4のV-V矢視図)である。 ワークの斜視図(A図)、及びA図のB-B模式断面図(B図)である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置のワーク搭載部の模式側面図である。 前記ワーク搬送装置のワーク搭載部の動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 前記ワーク搬送装置の搬送動作を表す模式側面図である。 本発明の実施形態1に係るワーク積載装置のワーク受け入れ動作を表す模式側面図である。 前記ワーク積載装置の積載動作を表す模式側面図である。 前記ワーク積載装置の復帰動作を表す模式側面図である。 前記ワーク積載装置の保持ストッパの動作を表す模式正面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図20に基づいて本発明の実施形態1に係るワーク積載装置について説明する。
ワーク積載装置40は、第1パレット11、第2パレット12、及びワーク搬送装置20と共にワーク供給設備10を構成する装置であり、前記ワーク搬送装置20によって搬送されてきたワークWを受け取って、AGV台車50が到着したときに、そのワークWを前記AGV台車50に積載可能なように構成されている。
ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、ワーク供給設備10における前後左右、及び上下に対応している。
<ワーク供給設備10の概要について>
先ず、ワーク積載装置40について説明する前に、ワーク供給設備10の概要、及びワーク搬送装置20について説明する。
ワーク供給設備10は、前工程から送られてきた車両のホイールハウスパネル(以下、ワークWという)を一時仮置きし、AGV台車50に供給する設備である。ワーク供給設備10は、図1、図2に示すように、前工程から送られてきたワークWを仮置きするための第1パレット11、及び第2パレット12と、第1パレット11のワークW、あるいは第2パレット12のワークWを交互に供給位置まで搬送するワーク搬送装置20と、供給位置でワークWを受け取り、ワークWを一台づつ順番にAGV台車50に積載するワーク積載装置40とから構成されている。
ここで、ワークWは、図6(A)等に示すように、略逆U字形に成形されたパネルであり、図3等に示すように、複数のワークWが立てられた状態で第1パレット11、及び第2パレット12に仮置きされている。
第1パレット11は、図1、図2に示すように、ワーク供給設備10の左側位置に配置されており、第2パレット12はワーク供給設備10の前側位置に配置されている。また、ワーク積載装置40は、ワーク供給設備10の右側位置に配置されている。そして、ワーク搬送装置20が、第1パレット11、第2パレット12、及びワーク積載装置40によって三方から囲まれる位置に配置されている。
<ワーク搬送装置20について>
ワーク搬送装置20は、第1パレット11に仮置きされたワークWと、第2パレット12に仮置きされたワークWとを起立姿勢のままで交互にワーク積載装置40まで搬送できるように構成されている。ワーク搬送装置20は、図3、図4等に示すように、ワークWを搬送する搬送装置本体部21と、その搬送装置本体部21を第1パレット11側、あるいは第2パレット12側に水平回動させる回動支持部30とから構成されている。
回動支持部30は、搬送装置本体部21を上端で支持する傾斜支柱31と、その傾斜支柱31を軸心回りに回転自在に支持する軸受部33と、その軸受部33を縦向きに固定する固定架台34とを備えている。前記傾斜支柱31は、搬送装置本体部21の支持架台22(後記する)の長手方向中央位置(支点位置21c)を上端で支えられるように構成されている。そして、後記するように搬送装置本体部21が駆動されて搬送装置本体部21の重心位置が支点位置21cに対して変化することで、搬送装置本体部21は傾斜支柱31の軸心回りに水平回転するようになる。
ここで、傾斜支柱31の傾斜角度は、搬送装置本体部21の重心位置が支点位置21cよりも先端側(図1、図3において左側)にあるときに、搬送装置本体部21が左回転可能で、前記重心位置が支点位置21cよりも基端部側(図2において後側)にあるときに、搬送装置本体部21が右回転可能なように調整されている。
また、回動支持部30の固定架台34には、傾斜支柱31の回転をロック可能なロック機構(図示省略)が設けられている。前記ロック機構は、搬送装置本体部21の先端側が第1パレット11を向くように位置決めされたときと(図1参照)、その搬送装置本体部21の先端側が第2パレット12を向くように位置決めされたときに(図2参照)傾斜支柱31の回転をロックする。ここで、前記ロック機構のロック状態は、搬送装置本体部21の第2スライド部材25(後記する)が後スライドする過程で解除されるように構成されている。
固定架台34には、図4等に示すように、搬送装置本体部21の先端側が第1パレット11を向くように位置決めされたときに動作する第1リミットスイッチ35xと、搬送装置本体部21の先端側が第2パレット12を向くように位置決められたときに動作する第2リミットスイッチ35yとが設けられている。
<搬送装置本体部21について>
搬送装置本体部21は、その搬送装置本体部21の先端側から基端部側までワークWを立てた姿勢で水平搬送可能に構成された装置である。搬送装置本体部21は、図4等に示すように、レール状に形成された支持架台22と、同じくレール状に形成されて、前記支持架台22に重ねられるように載せられた第1スライド部材24と、その第1スライド部材24上に載せられる第2スライド部材25とを備えている。
なお、以後は、搬送装置本体部21の先端側を前側と呼び、搬送装置本体部21の基端部側を後側と呼ぶことにする。
搬送装置本体部21の支持架台22には、図7等に示すように、長手方向(前後方向)に延びるガイドレール22rが設けられており、そのガイドレール22rに第1スライド部材24の摺動子24sがそのガイドレール22rに沿って前後摺動可能な状態で連結されている。また、第1スライド部材24には、同じく長手方向(前後方向)に延びるガイドレール24zが設けられており、そのガイドレール24zに第2スライド部材25の摺動子25sがそのガイドレール24zに沿って前後摺動可能な状態で連結されている。そして、第2スライド部材25にワークWを搭載するために使用されるワーク搭載部27が設けられている。
前記支持架台22の先端位置(前端位置)には、その支持架台22に対して第1スライド部材24を前後スライドさせる第1駆動プーリ221と、前記第1スライド部材24に対して第2スライド部材25を前後スライドさせる第2駆動プーリ222とが同軸に、かつ一体回転可能な状態で取付けられている(図4等参照)。さらに、支持架台22の先端位置(前端位置)には、第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222とを一体で正転方向、あるいは逆転方向に回転させるモータ220が設置されている。なお、図7等では、第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222との回転力伝達構造を分かり易くするために、両プーリ221,222を上下に分けるとともに、モータ220を左側に離して記載している。
前記支持架台22の基端部位置(後端位置)には、図7に示すように、後部従動プーリ223が回転自在に取付けられている。そして、後部従動プーリ223と第1駆動プーリ221とに、その後部従動プーリ223が第1駆動プーリ221と同方向に回転するように、第1ナイロンワイヤ225が無限軌道状に掛けられている。第1ナイロンワイヤ225の一端側は第1スライド部材24の摺動子24sの前側に接続されており、その第1ナイロンワイヤ225の他端側は前記摺動子24sの後側に接続されている。
また、第1スライド部材24の前端位置には、図7に示すように、前部従動プーリ241が回転自在に取付けられており、後端位置には後部従動プーリ243が回転自在に取付けられている。そして、前部従動プーリ241、後部従動プーリ243と第2駆動プーリ222とに、その前部従動プーリ241、後部従動プーリ243が第2駆動プーリ222と逆方向に回転するように、第2ナイロンワイヤ245が掛けられている。第2ナイロンワイヤ245の一端側は第2スライド部材25の摺動子25sの前側に接続されており、その第2ナイロンワイヤ245の他端側は前記摺動子25sの後側に接続されている。
このため、図7に示すように、モータ220の駆動で第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222が左回転(矢印参照(正転))すると、第1駆動プーリ221の左回転により第1ナイロンワイヤ225によって第1スライド部材24の摺動子24sが前方に引っ張られ、第1スライド部材24は前スライドするようになる(白矢印参照)。
さらに、第2駆動プーリ222が第1駆動プーリ221と共に左回転することで、第1スライド部材24が前スライドしている間は、第2駆動プーリ222は第1スライド部材24と共に前進する第2ナイロンワイヤ245を伝って相対的に後方移動するようになり、その第2ナイロンワイヤ245の前進を妨げることはない。
即ち、第2駆動プーリ222は左回転(正転)により第2ナイロンワイヤ245を伝うだけであり、第2ナイロンワイヤ245が掛けられている前部従動プーリ241と後部従動プーリ243とは回転しない。このため、第2スライド部材25は、第1スライド部材24に対して定位置に保持される。
ここで、第1スライド部材24の摺動子24sには、摺動子24sの前進摺動を禁止する前進限前スライドロック部材24rと後退限前スライドロック部材(図示省略)が設けられている。そして、前進限前スライドロック部材24rが、図7〜図9等に示すように、第1スライド部材24の先端(前端)に設けられたワーク検出レバー24wのワークWの検出動作を受けて動作するように構成されている。即ち、ワーク検出レバー24wは、図7〜図9等に示すように、一定範囲で前後回動可能に構成されており、第1スライド部材24の前進によりワーク検出レバー24wがワークWに当接して後側に回動すると、そのワーク検出レバー24wの後回動動作がワイヤ等(図示省略)によって前進限前スライドロック部材24rに伝達され、摺動子24sの前進摺動が禁止される。
そして、第1スライド部材24の前スライドが禁止されている状態で、第1駆動プーリ221、第2駆動プーリ222が継続して左回転(正転)すると、第1ナイロンワイヤ225が第1駆動プーリ221に対して滑り、後部従動プーリ223の回転が停止する。即ち、第1スライド部材24が前進限位置に保持される(図10参照)。
このため、第2駆動プーリ222の正転により、図11に示すように、第2ナイロンワイヤ245が第2スライド部材25の摺動子25sを後方に引っ張り、第2スライド部材25が後スライドするようになる。
また、第1スライド部材24が前進限位置に保持されている状態で、図12に示すように、第1駆動プーリ221、第2駆動プーリ222が右回転(逆転)すると、第1ナイロンワイヤ225によって第1スライド部材24の摺動子24sが後方に引っ張られ、第1スライド部材24は後スライドする。そして、第1スライド部材24が後スライドする過程で、ワーク検出レバー24wが前側位置(原位置)に戻されて摺動子24sの前進限前スライドロック部材24rのロック動作が解除される。
さらに、第2駆動プーリ222が第1駆動プーリ221と共に右回転(逆転)することで、第1スライド部材24が後スライドしている間は、第2駆動プーリ22は第2ナイロンワイヤ245を伝って相対的に前方移動する。
即ち、第2駆動プーリ222は右回転(逆転)により第2ナイロンワイヤ245を伝うだけであり、第2ナイロンワイヤ245が掛けられている前部従動プーリ241と後部従動プーリ243とは回転しない。このため、第2スライド部材25は、第1スライド部材24に対して定位置に保持される。
そして、第1スライド部材24が後退限位置に到達した後、さらに第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222との逆転が継続されると、第1ナイロンワイヤ225が第1駆動プーリ221に対して滑り、後部従動プーリ223の回転が停止して第1スライド部材24が後退限位置に保持される。
これにより、第2駆動プーリ222の逆転により、第2ナイロンワイヤ245が第2スライド部材25の摺動子25sを前方に引っ張り、第2スライド部材25は前スライドするようになる。
また、第1スライド部材24が後退限位置に保持された状態では、上記した後退限前スライドロック部材(図示省略)が動作して第1スライド部材24の摺動子24sの前進摺動が禁止される。ここで、後退限前スライドロック部材は後記するように第2スライド部材25が原位置に戻る途中でロック解除されるように構成されている。
第1スライド部材24の先端位置には、図7等に示すように、第2スライド部材25が原位置にあることを検出可能な第1近接スイッチ24xが設けられており、第1スライド部材24の後部所定位置には第2スライド部材25が後部所定位置に到達したことを検出する第2近接スイッチ24yが設けられている。また、支持架台22の後端位置には、第1スライド部材24が後端限位置まで後退したことを検出する第3近接スイッチ22wが設けられている。第1〜第3近接スイッチ24x,24y,22wとはモータ220の正転、逆転、停止の切替えに使用される。
<ワーク搭載部27について>
第2スライド部材25には、第1パレット11、あるいは第2パレット12に仮置きされたワークWを第2スライド部材25に搭載するためのワーク搭載部27が設けられている。ワーク搭載部27は、図8、図9に示すように、ワークWをすくい上げながら第2スライド部材25に搭載する機構であり、先端爪部28fと支持板部28wとにより側面L字形に形成された鉤状部28と、その鉤状部28の角部に固定されたカムフォロア29とを備えている。そして、鉤状部28の支持板部28wの端縁が第2スライド部材25のワーク支持平板25bの先端に上下回動可能な状態で連結されている。鉤状部28は、その鉤状部28の先端爪部28fが起立してワークWに掛けられる上限位置(図9参照)と、その先端爪部28fが前方に延びる下限位置(図8参照)間で上下回動可能なように構成されている。
第1スライド部材24の先端位置には、図8等に示すように、カム247が設けられており、そのカム247の外周面(前面、上面)にカムフォロア29のローラ29wが転動するカム面247cが形成されている。ここで、カム面247cは、水平面と、その水平面に対して直角に形成された縦面と、水平面と縦面とをつなぐ円弧面とから構成されている。このため、第2スライド部材25が第1スライド部材24に対して前進限位置から後スライドすることで、図9に示すように、カム247とカムフォロア29の働きによりワーク搭載部27の鉤状部28は下限位置から上限位置まで上回動する。これにより、ワーク搭載部27の鉤状部28によって第1パレット11等に仮置きされたワークWがすくい上げられて第2スライド部材25に搭載されるようになる。
逆に、第2スライド部材25が第1スライド部材24に対して前スライドすることで、ワーク搭載部27の鉤状部28はカム247とカムフォロア29の働きで上限位置から下限位置まで下回動するようになる。
<ワーク積載装置40について>
ワーク積載装置40は、ワーク搬送装置20によって搬送されてきたワークWを受け取り、AGV台車50に対してそのワークWの自重を利用して積載する装置である。ワーク積載装置40は、図17〜図20に示すように、ワークWを受け取る受取架台41と、昇降架台43と、その昇降架台43を上限位置まで上昇させる引き上げ機構44と、前記昇降架台43の下降を禁止して所定高さ位置に保持する下降ロック機構45と、ワークWをAGV台車50に供給する供給架台47とから構成されている。
受取架台41は、ワーク搬送装置20によって搬送されてきたワークWを一台受け取って保持し、所定のタイミングでそのワークWを昇降架台43に供給できるように構成されている。受取架台41は、図6(A)に示す逆U字形のワークWの内側に治まるような幅寸法(図17で紙面直角方向の寸法)に形成されており、その受取架台41の上端位置にワークWを支える傾斜支持部410が設けられている。傾斜支持部410は、ワークWが自重によって滑りながら昇降架台43の方向((下流側)図17において右側)に移動できるように、右側が低くなるように傾斜している。
受取架台41の入り側(図17において左側)には、ワークWがワーク搬送装置20側に戻るのを禁止する戻りストッパ412が設けられている。戻りストッパ412は、ストッパ部412kと重り部412wとが一体化されたブロックであり、ストッパ部412kと重り部412wとの境界部分が水平連結ピン(記号省略)により回動可能な状態で受取架台41の傾斜支持部410の幅方向両側に取付けられている。即ち、戻りストッパ412は、図17に示すように、重り部412wの重量でストッパ部412kが上側、重り部412wが下側になるように起立した状態に保持されている。そして、戻りストッパ412のストッパ部412kに対してワークWから右回動方向(右押圧方向)の力が加わると、重り部412wの重量に抗して戻りストッパ412が右回動し、ワークWの移動が許容される。逆に、戻りストッパ412のストッパ部412kに対してワークWから左回動方向(戻り方向)の力が加わると、重り部412wが受取架台41の壁面に当接して戻りストッパ412の左回動が禁止される。即ち、受取架台41に受け入れられたワークWの戻りが禁止される。
受取架台41の傾斜支持部410の近傍には、ワークWが受取架台41に受け入れられたことを検出する入り側光電センサ413が設けられている。入り側光電センサ413は、ワーク搬送装置20のモータ220の駆動制御に使用される。
受取架台41の下流端(図17において右側)には、ワークWを傾斜支持部410上に保持するとともに、昇降架台43の上昇動作でワークWを払い出す保持ストッパ414が設けられている。保持ストッパ414は、図20に示すように、ストッパ部414kと重り部414wとが一体化されたブロックであり、ストッパ部414kと重り部414wとの境界部分が水平連結ピン(記号省略)により回動可能な状態で受取架台41の出側の幅方向両側に取付けられている。両側の保持ストッパ414は、重り部412wの重量で、図20に示すように、ストッパ部414kが斜め上方を指向して幅方向外側に拡開するように構成されており、それらのストッパ部414kでワークWが支えられるように構成されている。そして、後記するように、昇降架台43が上昇する際に、両側の保持ストッパ414の重り部412wを押上げることで、両側のストッパ部414kが下方に回動し、ワークWから外れるようになる。これにより、ワークWは自重で昇降架台43の方向に滑り、その昇降架台43に供給されるようになる。
昇降架台43は、受取架台41のワークWを受け取り、AGV台車50が到達したときに供給架台47を介してワークWをそのAGV台車50に供給する架台である。昇降架台43は、図17に示すように、ガイド支柱431に沿って昇降可能に構成された昇降部材432と、その昇降部材432に取付けられてワークWを支持できるように構成された前後一対の傾斜支持バー433と、傾斜支持バー433の先端(右端)に設けられたワークストッパ435を備えている。ここで、傾斜支持バー433の傾斜角度は、受取架台41の傾斜支持部410と等しい角度に設定されている。
昇降架台43の昇降部材432には、引き上げ機構44のナイロンワイヤ441の一端が連結されている。
引き上げ機構44は、昇降架台43を重り445の重量を利用して引き上げる機構であり、引き上げ滑車442と補助滑車443と重り445、及び前記ナイロンワイヤ441から構成されている。引き上げ滑車442と補助滑車443とは、受取架台41の内側所定位置に取付けられており、それらの滑車442,443にナイロンワイヤ441の途中位置が掛けられている。そして、ナイロンワイヤ441の他端側に重り445が連結されている。重り445の重量は、昇降架台43の本体の重量よりは重く、ワークWを載せた昇降架台43の重量よりは軽く設定されている。このため、空の昇降架台43は重り445の重量により引き上げられる。しかし、ワークWを載せた昇降架台43は、逆に、重り445を引き上げながら下降するようになる。
受取架台41の高さ方向所定位置には、ワークWを載せた昇降架台43の下降を止める下降ロック機構45のロック爪451が設けられている。ロック爪451は、図17等に示すように、逆L字形に形成されて、バネ452のバネ力で上端のロック面451uが水平となるロック位置に保持されている。ロック爪451は、ロック位置からの右回動は禁止されており、バネ452のバネ力に抗して左回動するのは可能なように構成されている。
このため、ロック爪451がロック位置にある状態で、ロック爪451の下側から昇降架台43の昇降部材432が上昇すると(図18参照)、昇降部材432の押上力でロック爪451はバネ力に抗して左回動し、前記昇降架台43の上昇は妨げられない。
一方、ロック爪451がロック位置にある状態で、ロック爪451の上側から昇降架台43の昇降部材432が下降すると、図17に示すように、昇降部材432がロック爪451のロック面451uに当接する。上記したように、ロック爪451の右回動は禁止されているため、前記ロック爪451により昇降部材432の下降が禁止される。これにより、昇降架台43はロック爪451に支えられた高さ位置に保持されるようになる。
ロック爪451には、そのロック爪451をバネ452のバネ力に抗して左回動させるワイヤ453の一端が連結されている。ワイヤ453は、図17等に示すように、チューブ454に通された状態で供給架台47の先端下側まで延びており、そのワイヤ453の他端が台車検出レバー471の一端に連結されている。台車検出レバー471は、AGV台車50が供給架台47の位置まで到達したときに、そのAGV台車50に押されて水平回動するレバーである。このため、台車検出レバー471が水平回動してワイヤ453が引っ張られると、ロック爪451がバネ力に抗して左回動し、ワークWを載せた昇降架台43の下降ロックが解除される。即ち、ワークWを載せた昇降架台43の昇降部材432は下降ロック機構45のロック爪451を通過してさらに下降するようになる。
即ち、前記ワイヤ453、及びチューブ454が本発明の動作伝達部材に相当する。
供給架台47は、昇降架台43における前後一対の傾斜支持バー433の間に収納可能な幅寸法で形成された架台であり、図18に示すように、下降ロック機構45のロック爪451を通過して下降する昇降架台43からワークWを受け取れるように構成されている。そして、供給架台47の上端部には、昇降架台43から受け取ったワークWをAGV台車50の受け部52まで滑らせる傾斜支持部470が設けられている。また、前記傾斜支持部470の傾斜角度が受取架台41の傾斜支持部410の傾斜角度と等しく設定されている。さらに、供給架台47には、ワークWをAGV台車50に積載したことを検出する積載光電スイッチ474が設けられている。積載光電スイッチ474は、ワーク搬送装置20のモータ220の駆動制御に使用される。
<ワーク搬送装置20、及びワーク積載装置40の動作について>
先ず、ワーク搬送装置20の搬送装置本体部21が、図2に示すように、第2パレット12側を向いており、ワーク積載装置40には、図17に示すように、受取架台41と昇降架台43とにそれぞれ一台づつワークWが保持されているものとする。
この状態で、ワーク積載装置40の供給架台47の右横にAGV台車50が到着して下降ロック機構45の台車検出レバー471を押圧すると、台車検出レバー471が水平回動し、その動作がワイヤ453を介してロック爪451に伝達される。これにより、ロック爪451が図17においてバネ452のバネ力に抗して左回動し(点線参照)、昇降架台43の下降ロックが解除される。この結果、昇降架台43が、図18に示すように、自重とワークWの重量とで引き上げ機構44の重り445の重量に抗して下降する。そして、昇降架台43の傾斜支持バー433とワークストッパ435が供給架台47の傾斜支持部470のレベルより下降すると、昇降架台43上のワークWが供給架台47に受け取られる。これにより、ワークWは供給架台47の傾斜支持部470上を滑って、AGV台車50の受け部52に供給される。
ワークWがAGV台車50に供給されたことは、積載光電スイッチ474が動作することで検出される。
このようにして、ワークWがAGV台車50に供給されると、AGV台車50が出発するとともに、昇降架台43が引き上げ機構44の重り445の重量で引き上げられる。そして、昇降架台43が引き上げられる過程で、図19、図20に示すように、昇降架台43の昇降部材432が下降ロック機構45のロック爪451を押し上げて、そのロック爪451の位置を通過し、さらに、受取架台41の保持ストッパ414をワーク払い出し方向に動作させる。これにより、受取架台41に保持されたワークWが自重で傾斜支持部410上を滑り、昇降架台43に供給される。この結果、昇降架台43が再び自重とワークWの重量とで引き上げ機構44の重り445の重量に抗して下降し、図17に示すように、下降ロック機構45のロック爪451の位置で停止する。
ワーク搬送装置20の搬送装置本体部21は、積載光電スイッチ474が動作し、その搬送装置本体部21が第2パレット12の方向を向いているときに動作する第2リミットスイッチ35y(図4等参照)が動作し、さらに第2スライド部材が原位置にあることを検出する第1近接スイッチ24x(図7等参照)が動作することでモータ220を正転駆動させる。
モータ220が正転すると、図7に示すように、第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222とが一体で左回転(正転)する。そして、第1駆動プーリ221の左回転により、第1ナイロンワイヤ225が第1スライド部材24の摺動子24sを前方に引っ張り、第1スライド部材24が支持架台22上を前スライドするようになる。また、第2駆動プーリ222の左回転(正転)により、第2駆動プーリ222は第1スライド部材24と共に前進する第2ナイロンワイヤ245を伝って相対的に後方移動することで、その第2ナイロンワイヤ245の移動を妨げることがない。即ち、第2スライド部材25は第1スライド部材24の先端(前端)位置に保持される。
このように、第1スライド部材24が前スライドし、図8〜図10に示すように、その第1スライド部材24の先端のワーク検出レバー24wが第2パレット12に仮置きされているワークWに当接すると、そのワーク検出レバー24wが後方に回動する。これにより、ワーク検出レバー24wの動作が第1スライド部材24の前進限前スライドロック部材24rに伝達され、前進限前スライドロック部材24rが第1スライド部材24の前スライドを禁止する。この結果、第1ナイロンワイヤ225が第1駆動プーリ221に対して滑り、後部従動プーリ223の回転が停止して、第1スライド部材24は前進限位置に保持される(図10参照)。
このようにして、第1スライド部材24の前スライドが禁止されると、第2駆動プーリ222の左回転(正転)が第2ナイロンワイヤ245を介して前部従動プーリ241と後部従動プーリ243とに伝達され、第2ナイロンワイヤ245が第2スライド部材25の摺動子25sを後方に引っ張るようになる。これにより、第2スライド部材25は第1スライド部材24上を後スライドする。そして、第2スライド部材25が第1スライド部材24に対して後スライドすることで、図9に示すように、その第2スライド部材25のワーク搭載部27のカムフォロア29と第1スライド部材24のカム247との働きで、ワーク搭載部27の鉤状部28が下限位置から上限位置まで上回動する。これにより、ワーク搭載部27の鉤状部28がワークWをすくい上げ、図11に示すように、ワークWが第2スライド部材25に搭載される。
そして、ワークWを載せた第2スライド部材25が後スライドする過程で、回動支持部30の傾斜支柱31における回転ロック機構のロック状態が解除される。さらに、ワークWを載せた第2スライド部材25が第1スライド部材24の後部に位置する第2近接スイッチ24yの位置まで到達し、第2近接スイッチ24yが動作すると、図12に示すように、モータ220が逆転方向に切り替えられる。
モータ220が逆転すると、第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222とが一体で右回転(逆転)する。そして、第1駆動プーリ221の右回転により、第1ナイロンワイヤ225が第1スライド部材24の摺動子24sを後方に引っ張り、第1スライド部材24が後スライドするようになる。
また、第2駆動プーリ222の右回転(逆転)により、第2駆動プーリ222は第1スライド部材24と共に後退する第2ナイロンワイヤ245を伝うことで相対的に前方移動し、その第2ナイロンワイヤ245の移動を妨げない。即ち、第2スライド部材25は第1スライド部材24の後部所定位置(第2近接スイッチ24yの位置)に保持される。
そして、第1スライド部材24が後スライドする過程で、前進限前スライドロック部材24rのロック状態が解除される。
このようにして、第1スライド部材24が支持架台22の後端限位置に到達すると第3近接スイッチ22wが動作して、モータ220が停止する(図13参照)。
また、第1スライド部材24が支持架台22の後端限位置に到達すると、後退限前スライドロック部材(図示省略)が動作して第1スライド部材24の摺動子24sの前進摺動が禁止される。さらに、搬送装置本体部21の重心が回動支持部30の支点位置21c(図4等参照)よりも後側(基端部側)に移動し、搬送装置本体部21は図2に示す状態から回動支持部30の傾斜支柱31を中心に右回転する。そして、搬送装置本体部21が、図1に示すように、第1パレット11側に向いた状態で、回動支持部30のロック機構が動作して搬送装置本体部21の回転がロックされるとともに、第1リミットスイッチ35xが動作する。
次に、搬送装置本体部21のモータ220が第1リミットスイッチ35xの動作と第3近接スイッチ22wの動作とにより正転(左回転)する。
このとき、第1スライド部材24の前スライドが禁止されている状態で、第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222とが一体で正転(左回転)するため、図14に示すように、ワークWを搭載している第2スライド部材25が第1スライド部材24に対して後スライドし、ワークWが図17に示すワーク積載装置40の受取架台41の戻りストッパ412を通過する。これにより、ワーク積載装置40の受取架台41に一台のワークWが供給される。
そして、ワーク積載装置40の受取架台41にワークWが供給されて入り側光電センサ413(図17参照)が動作すると、図15に示すように、搬送装置本体部21のモータ220が逆転する。これにより、第1スライド部材24の後スライドが禁止されている状態で第1駆動プーリ221と第2駆動プーリ222とが一体で逆転(右回転)するため、第2スライド部材25が第1スライド部材24に対して前スライドし、図16に示すように、原位置まで戻される(第1近接スイッチ24x動作)。この状態で、搬送装置本体部21は、図1に示すように、第1パレット11側を向いた状態に保持される(第1リミットスイッチ35x動作)。さらに、第2スライド部材25が原位置に戻る途中で後退限前スライドロック部材のロック状態が解除される。
そして、この状態で、再び、ワーク積載装置40の位置にAGV台車50が到着し、そのAGV台車50にワークWが供給されると、積載光電スイッチ474が動作する。このとき、第1近接スイッチ24xと第1リミットスイッチ35xとが動作しているため、搬送装置本体部21のモータ220が正転して、図7に示すように、第1スライド部材24が支持架台22に対して前スライドし、第1パレット11に仮置きされているワークWを受け取りに行く、そして、上記したような手順で、第1パレット11のワークWがワーク積載装置40に搬送される。
ここで、第1パレット11のワークWをワーク積載装置40に搬送した後、図16に示すように、第2スライド部材25が第1スライド部材24に対して前スライドして原位置まで戻されると、搬送装置本体部21の重心が回動支持部30の支点位置21c(図4等参照)よりも前側(先端側)に移動する。これにより、回動支持部30の回転ロック状態が解除されることで、搬送装置本体部21は図1に示す状態から左回転するようになる。そして、搬送装置本体部21が、図2に示すように、第2パレット12側に向いた状態で、回動支持部30のロック機構が動作して搬送装置本体部21の回転がロックされる。
このように、ワーク積載装置40がAGV台車50にワークWを供給する毎に、ワーク搬送装置20が駆動されて、第1パレット11のワークWと第2パレット12のワークWとが交互にワーク積載装置40まで搬送されるようになる。
<本実施形態に係るワーク積載装置40の長所について>
本実施形態に係るワーク積載装置40によると、引き上げ機構44の重り445の重量は昇降架台43の自重よりは重く、ワークWを保持した前記昇降架台の重量よりは軽く設定されている。
このため、ワークWを保持した昇降架台43は引き上げ機構44の重り445の重量に抗して下降するようになる。そして、AGV台車50が到着して下降ロック機構45の下降禁止状態が解除されることで、ワークWを保持した昇降架台43が下降して、AGV台車50にワークWが供給されるようになる。
昇降架台43からAGV台車50にワークWが供給された後は、引き上げ機構44の重り445の重量で空の昇降架台43が引き上げられる。そして、空の昇降架台43が上昇する過程で、保持ストッパ414のストッパ機能が解除され、受取架台41の傾斜支持部410上のワークWが昇降架台43に供給される。そして、下降ロック機構45の働きで、次のAGV台車50が到着するまで、ワークWが昇降架台43に保持されるようになる。
このように、引き上げ機構44の重り445の重量を昇降架台43の自重よりは重く、ワークWを保持する昇降架台43の重量よりは軽く設定することで、特別な駆動源を使用せず、ワークWの自重を利用してそのワークWをAGV台車50に積載できるようになる。
また、供給架台47によってAGV台車50にワークWを供給する構成のため、供給架台47の傾斜支持部470の平面形状を変えることで、AGV台車50の到着位置を希望する位置に設定できるようになる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ワーク積載装置40を受取架台41と、昇降架台43と、供給架台47とから構成する例を示した。しかし、AGV台車50を昇降架台43の下方定位置に位置決めできるようにすれば、前記供給架台47を省略することも可能である。
また、本実施形態では、下降ロック機構45において、台車検出レバー471の水平回動動作をワイヤ453によりロック爪451に伝え、そのロック爪451をバネ452のバネ力に抗してロック解除位置まで回動させる例を示した。しかし、例えば、ロック爪451を電磁コイルの電磁力等でロック解除位置まで回動させる構成とし、近接スイッチ等でAGV台車50を検出したときに、その近接スイッチ等の信号で前記電磁コイルを駆動させる構成とすることも可能である。また、前記近接スイッチ等を設けることで、前記積載光電スイッチ474(図17等参照)を省略できるようになる。
さらに、本実施形態では、図20に示すように、昇降架台43の上昇時に、その昇降架台43が保持ストッパ414の重り部414wを押上げることで、保持ストッパ414のストッパ機能が解除される例を示した。
しかし、例えば、電気的な方法で昇降架台43の上昇動作を検出し、昇降架台43の上昇信号により、電気的な方向(例えば、電磁力)で保持ストッパのストッパ機能を解除する構成でも可能である。
40・・・・ワーク積載装置
41・・・・受取架台
43・・・・昇降架台
44・・・・引き上げ機構
45・・・・下降ロック機構
451・・・ロック爪
453・・・ワイヤ(動作伝達部材)
454・・・チューブ(動作伝達部材)
471・・・台車検出レバー
47・・・・供給架台
50・・・・AGV台車
W・・・・・ワーク

Claims (3)

  1. 前工程から搬送されてきたワークを受け取り、台車が到着したときに、そのワークを前記台車に積載するワーク積載装置であって、
    傾斜支持部を備え、その傾斜支持部でワークを受け取る受取架台と、
    前記受取架台に設けられており、前記傾斜支持部上を自重で滑ろうとするワークを前記傾斜支持部上に保持可能な保持ストッパと、
    前記受取架台の下流側に設けられており、上昇する過程で前記保持ストッパのストッパ機能を解除し、これにより自重で前記傾斜支持部上を滑って移動するワークを受け取れるように構成されており、また、下降する過程で受け取ったワークを台車に供給できるように構成された昇降架台と、
    重りの重量を利用して前記昇降架台を引き上げる引き上げ機構と、
    前記昇降架台の下降を禁止し、前記台車が到着したときに、前記昇降架台の下降禁止状態を解除する下降ロック機構とを有しており、
    前記引き上げ機構の重りの重量が前記昇降架台の自重よりは重く、ワークを受け取った前記昇降架台の重量よりは軽く設定されていることを特徴とするワーク積載装置。
  2. 請求項1に記載されたワーク積載装置であって、
    前記下降ロック機構は、
    前記昇降架台の下降を禁止するロック位置と、前記昇降架台の下降を許容するロック解除位置との間で回動可能に構成されたロック爪と、
    前記ロック爪をロック位置に保持する弾性体と、
    前記台車の到着により動作し、その台車の到着を検出する台車検出部材と、
    前記台車検出部材の動作を前記ロック爪に伝え、そのロック爪を前記弾性体の弾性力に抗してロック解除位置まで回動させる動作伝達部材と、
    を有することを特徴とするワーク積載装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたワーク積載装置であって、
    前記昇降架台の下流側には、前記昇降架台が下降する際に、その昇降架台からワークを受け取って前記台車に供給する供給架台が設けられており、
    前記供給架台は、受け取ったワークが自重で前記台車の方向に滑るように構成された傾斜支持部を備えていることを特徴とするワーク積載装置。
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