JP4535865B2 - ピストン冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関におけるピストンの冷却装置に関する。
内燃機関におけるピストンの冷却は、通常ピストンが往復摺動するシリンダボア内への冷却オイルの直接噴射によりなされており、オイル噴射のための噴射口は対をなすシリンダボア間のクランク軸ジャーナル軸受部のジャーナル壁に開口されており、オイル噴射のための噴射口へのオイルの供給は、前記ジャーナル軸受部を経由する分岐油路によりなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−74347号公報(第3頁−第5頁、第4図)
前記特許文献1に記載の発明においては、その内燃機関として4気筒の機関が示され、クランク軸が5個所のジャーナル軸受部によりクランクケースに支持され、各ジャーナル軸受部にはメインギャラリから分岐するオイル供給路が延びて、該分岐供給路を通して各ジャーナル軸受部にオイルが供給される。また各ジャーナル軸受部のジャーナル壁にはシリンダボア内へのオイル噴射を行なう噴射口が開口しており、この噴射口がジャーナル軸受部のオイル供給路に連通してシリンダボア内への噴射がなされる。
上述の特許文献1に記載の発明においては、4つのシリンダボアが存在するが、これらシリンダボア内への冷却オイルの噴射は、対をなすシリンダボア間のジャーナル壁に設けられた噴射口によりなされている。ところが、ジャーナル壁に設けられる噴射口はその形成に際して加工が行い難く、しかも各シリンダボアに対応して一箇所づつ設けられる噴射口の開口と該開口へのオイル供給路の形成は比較的高い加工精度を要することから、加工工数の増加や作業性の低下となる。そして、気筒数がさらに多くなる場合には、前記ジャーナル壁への噴射口の開口と該開口へのオイル供給路の形成は、その形成加工のための作業がさらに追加される。
上述したような状況の中で、シリンダボア内への冷却オイルの噴射のための噴射口と該噴射口への冷却オイル供給路の比較的高い精度が確保される中で、噴射口と該噴射口へのオイル供給のための供給路が容易に形成されてその形成のための作業性が大幅に改善向上されることで、簡易かつ安価に得られる前記ピストン冷却装置の改良構造の提供が求められるところである。
本発明は、上述した課題を解決するためのピストンの冷却装置の提供に関するものであり、請求項1の発明は、複数のシリンダボア内にオイルを噴射するピストン冷却構造を備える内燃機関のピストン冷却装置において、前記ピストン冷却構造は、該シリンダボアにそれぞれ嵌合される複数のピストンに向けて前記オイルを噴射して該ピストンを冷却するための複数の噴射口を備えるクランク軸方向に指向したオイル噴射用配管からなり、前記オイル噴射用配管へのオイル供給路がクランクケースのクランク軸方向略中央の中央壁部に形成され、前記オイル噴射用配管がクランク軸方向略中央で分割された2本の分割噴射用配管からなり、前記分割噴射用配管は、それぞれクランクケースにクランク軸方向端部の外側壁から挿入され各挿入先端開口部が前記中央壁部に嵌合固定されて前記オイル供給路の端部とそれぞれ連通することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記オイル噴射用配管は、クランク軸方向視にて、前記シリンダボアの延長線上かつシリンダ軸線方向で前記クランク軸と前記シリンダボアとの間の空間に設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項3の発明は、前記分割噴射用配管は、その端部に該分割噴射用配管の取付部材が設けられ、該取付部材を介して前記噴射用配管は前記機関のクランクケースに取付けられ、前記分割噴射用配管と前記取付部材の相対関係を決定することでそのオイル噴射の噴射方向が決められることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記分割噴射用配管にそれぞれ設けられる取付部材は、前記分割噴射用配管からその締付位置までの距離が互いに異なるものであることを特徴とする。
さらに、請求項5の発明は、前記オイル供給路の途中に複数の小径の孔を有するオリフィスが設けられたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、前記分割噴射用配管の外径と内径は偏心されており、該分割噴射用配管の肉厚部にオイル噴射用噴射口が形成されたことを特徴とする。
さらに、請求項7の発明は、前記オイルポンプ噴射用配管への前記オイル供給路はオイルフィルタ下流近傍から分岐するオイル噴射専用油路であることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記ピストン冷却構造を備える内燃機関において、前記ピストン冷却構造は、前記オイル噴射のための噴射口を備えるオイル噴射用配管からなり、該オイル噴射用配管は機関の側面視において、クランク軸と平行にシリンダボア延長線上に設けられているから、クランクケースやシリンダブロックに前記オイル噴射のための噴射口を直接形成して装備するものと比較して、簡易に、とりわけ多気筒である場合に複数のオイル噴射口を容易に形成装備することができ、該噴射口形成装備のためのコストの低減を図ることができる。
また、請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記オイル噴射用配管は、前記機関の構造部とは別部材として形成されて、該機関のクランクケースにその車巾方向から挿入して取付けられるから、前記オイル噴射のための噴射口を該分割噴射用配管の前記挿入により容易に該機関に形成装備させることができ、とりわけ多気筒の場合の各気筒毎にクランクケースやシリンダブロックに直接オイル噴射用の噴射口を形成する場合に比較して、簡易に該機関にオイル噴射用の噴射口を形成装備することができ、噴射口形成のためのコストの低減を図ることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記分割噴射用配管は、その端部に該分割噴射用配管の取付部材が設けられ、該取付部材を介して前記分割噴射用配管は前記機関のクランクケースに取付けられ、前記分割噴射用配管と前記取付部材の相対関係を決定することでそのオイル噴射の噴射方向が決められるから、取付部材の調整によりオイル噴射の噴射方向が決定でき、仕様によりオイル噴射方向を変更できる。また、オイル噴射用配管の位置決めのための専用部材を必要としない。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記分割噴射用配管にそれぞれ設けられる取付部材は、前記分割噴射用配管からその締付位置までの距離が互いに異なるものとされているから、分割噴射用配管の組付け時の誤組みを防止できる。また、配管を分割するので、気筒数が
多い場合でもケース側の加工が容易となる。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記オイル供給路の途中に複数の小径の孔を有するオリフィスが設けられるから、オリフィスの小径の孔によりフィルタ効果が得られる。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記分割噴射用配管の外径と内径は偏心されており、該分割噴射用配管の肉厚部にオイル噴射用噴射口が形成されるから、分割噴射用配管の径を小径化しつつ、オイルの助走距離を取れるので、該分割噴射用配管のコンパクト化および軽量化が可能であり、噴射するオイルに指向性をもたせることができるので、所望の位置の冷却を確実にすることができる。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記オイル噴射用配管への前記オイル供給路はオイルフィルタ下流近傍から分岐するオイル噴射専用油路であるから、オイルフィルタで濾過された直後のオイルをオイル噴射に利用することができる。
図1ないし図11に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1には本実施例の内燃機関Eがその側断面図で示され、また図2にはその縦断面図が示されている。
図1を参照して、内燃機関Eは、該機関Eの図示におけるシリンダブロック20がクランクケース10の上部に一体形成され、このシリンダブロック20の上部にその下部が固定されるシリンダヘッド30が設けられ、さらにシリンダヘッド30の上部に、該ヘッド30の上部を覆うシリンダヘッドカバー40が設けられ、これら構造部が締付ボルト1(図2参照)により互いに接合固定され一体化されて内燃機関Eの構造の主要部が構成されている。
クランクケース10は、図1の図示上下において2つ割り構造とされ、上下2つ割りケースの分割上部ケース10Aには、前記のようにシリンダブロック20が一体形成されるが、分割下部ケース10Bの下部にはオイルパン10Cが取付けらている。そして、図2も参照してクランクケース10の上下2つ割りケース10A,10Bの合わせ部においてクランク軸1が回転可能に支承されており、該クランク軸1の支承は5個所のジャーナル軸受部1aを介してなされている。
クランク軸1の4箇所のクランクピン1bにはそれぞれコンロッド1cがその大端部1dを介して取付けられ、これらコンロッド1dの小端部1eにはピストンピン1fを介してそれぞれピストン1gが取付けられ、これらピストン1gは前記シリンダブロック20に形成されたシリンダボア21内を往復摺動する。これらの構造そのものは既に良く知られるところである。
クランク軸1にはその長手方向の図示における右寄りの位置にドライブギア1hが取付けられ、このギア1hは変速装置のメインシャフト2上でスリーブ2aを介して該メインシャフト2と相対回転可能に支持されたドリブンギア2cと噛合い、該ドリブンギア2cから変速クラッチ2dを介して前記メインシャフト2に駆動力を伝達し、該駆動力はメインシャフト2とカウンタシャフト3上の変速ギア2e,3aの選択的なギアの噛合いを介してカウンタシャフト3に伝達され、さらにカウンタシャフト3に伝達された駆動力は駆動スプロケット3bにより駆動チェーン3cを介して図示されない車両用駆動輪である後輪に伝達される。
クランク軸1には、その右方端寄りのドライブギア1h近傍のジャーナル軸受部1aに隣接して径の小さなスプロケット1iが設けられ、このスプロケット1iはカムシャフト30f駆動用のスプロケットであり、該スプロケット1iとシリンダヘッド30の上部の2本のカムシャフト30fのそれぞれの右方端に取付けられた2つのスプロケット30f1間に掛けられたタイミングチェーンTcを介してカムシャフト30fをクランク軸1の1/2の回転速度で減速回転させるようになされており、またタイミングチェーンTc回転走行のための空間がクランクケース10、クランクケース10と一体形成のシリンダブロック20、さらにシリンダヘッド30を貫通して形成されている。
また、クランク軸1の前記カムシャフト駆動用スプロケット1iの外側、すなわち、実質的にクランク軸1の右方端をなす位置には一方向クラッチ1jを介してスタータ用ギア1kが取付けられ、さらにクランク軸1の左方端には発電機1mのロータ1nが固着され、発電機1mのステータ1oはクランクケース10の側壁部に取付けられている。
クランクケース10の分割上部ケース10Aの上部には、既述のようにシリンダブロック20が一体形成されるが、該ブロック20には4つのシリンダボア21が設けられ、シリンダボア21内をピストン1gが往復摺動する。また、シリンダブロック20の上部に固定されるシリンダヘッド30には、その下部に4つの燃焼室30aが設けられ、該燃焼室30aにはそれぞれ点火プラグ30bが配設され、また吸排気のための開口30cと該開口30cの開閉を司る吸排気バルブ30dがそれぞれ配設され、さらに該ヘッド30には吸排気バルブ30dを開閉作動するためのカム30e、カムシャフト30f等からなる動弁機構等が設けられ、その上部がヘッドカバー40により覆われている。
ところで、変速装置のメインシャフト2は、クランクケース10の分割下部ケース10Bに2つのボールベアリング2f,2gを介して回転支承され、該シャフト2の2つのボールベアリング2f,2g間の軸上に変速のための複数のギア2eが設けられるが、また、該シャフト2の図示右方側軸受部の外側でかつ前記ドリブンギア2cに隣接した位置にスリーブ2bを介して該シャフト2に対し相対回転可能に支持されるスプロケット2hが設けられている。
このスプロケット2hは、該スプロケット2hに隣接する前記ドリブンギア2cの回転に連動して回転するようになされており、このためにこのスプロケット2hはその図示右方側に突出係合部2h1を備える環状鍔部2h2を有し、この突出係合部2h1がドリブンギア2cの図示左方側部に形成された係合凹部2c1に係合している。
メインシャフト2上で、該シャフト2に対して相対回転可能に支持された前記スプロケット2hは、図3図示のオイルポンプ5のポンプ駆動軸4の図示右方軸端4aに後述される構造で取付けられるスプロケット4Aにチェーン2iを介して駆動的に連結されており、このために該ポンプ駆動軸4を備えるオイルポンプ5は、オイルポンプ駆動軸4がクランクケース10の分割下部ケース10B内においてメインシャフト2と平行に延びる軸4として位置付けられるように該ケース10B内に配設されている。
オイルポンプ駆動軸4は、トロコイド式オイルポンプ5のインナロータを構成しており、インナロータがオイルポンプ5の静止部とされるポンプケース5A,5B内で摺動回転するアウタロータと噛合うことでオイルを内燃機関Eの各所に圧送するようになされている。すなわち、ポンプケース5A,5B内を星型をしたアウタロータと、該アウタロータより一枚羽根の少ないインナロータが別々に回転し、その容積の変化によって油圧を発生させ、圧力オイルを内燃機関Eの各所に圧送する。本実施例のオイルポンプ5はギア式のものでも勿論よい。なお、内燃機関E各所へのオイルの供給については後述される。
オイルポンプ5の静止部である2つ割りのポンプケース5A,5Bは、図3の図示左方側の分割ケース5Bがその下部においてオイルパン10Cの底部10C1から突出するように設けられたオイルストレーナ8の上部に固定支持され、より具体的には、そのオイルパン10Cの底部10C1との接続部である下方部がやや太く、上方部がやや細めとされたテーパ状の筒体であるオイルストレーナ8の上部のフランジ8aから突出する直状筒体部8bに、外側から左方側分割ポンプケース5Bの下部突出筒体部5B1がシール部材S1を介して嵌合されることで固定されて該ストレーナ8の上部に支持され、左右の両分割ポンプケース5A,5Bが締付ボルトB2により互いに固定され、オイルポンプ5はクランクケース10に下方から締付ボルトによって締結される。
オイルポンプ5のポンプ駆動軸4の右方軸端4aには該ポンプ5駆動のための既述のスプロケット4Aが設けられるが、該ポンプ駆動軸4の左方軸端4bはウオータポンプ7のポンプ駆動軸6に連結されている。オイルポンプ駆動軸4の左方軸端4bに連結されるウオータポンプ7のポンプ駆動軸6は、その一端、すなわち右方軸端6aにおいてオイルポンプ駆動軸4の左方軸端4bに接続されるが、この接続は回転方向においては互いに結合関係とされるが軸方向における相対移動は僅かな範囲であるが許容されるものとされ、このためにオイルポンプ駆動軸4の左方軸端4bは削られて板状の突出部4b1とされ、またウオータポンプ駆動軸6の右方軸端6aは凹状に切り込まれた前記板状突出部4b1の受け入れ凹部6a1とされている。
ウオータポンプ7のポンプ軸6の他端、すなわち左方軸端6bにはポンプ羽根車7aが取付けられ、該羽根車7aの取付は、その回転中心部がポンプ駆動軸6の左方軸端6bにおいて軸心合わせされて締付ボルトB3により固定されることでなされ、該羽根車7aはポンプケーシング71内で回転して、冷却水を吸入し、吸入した冷却水の圧力を高めてポンプから吐出する作用をなし、吐出された冷却水は内燃機関E各所へ冷却のために供給される。
ウオータポンプ7は2つに分割構成されたケーシング71を備えており、すなわち、大小の筒部からなる環状筒状ケーシングと一体に形成されるポンプ室7bの右方部材からなる右方ケーシング71Aと、該右方ケーシング71Aと共にポンプ室7bを形成しかつ冷却水吸込み口7cを備える外側ケーシング71Bとからなるケーシング71を備え、これらケーシング71の右方ケーシング71Aと外側ケーシング71Bがクランクケース10の分割下部ケース10B外壁側に締付ボルトB4により一体的に締付けられ、かつ右方ケーシング71Aの縮径された部分が分割下部ケース10Bの壁部開口10B0に嵌合支持されて該ポンプ7は分割下部ケース10Bに取付けられている。
上述のようなオイルポンプ5とウオータポンプ7の配設構造は、クランク軸1の回転を、ドライブギア1hからメインシャフト2上のドリブンギア2cを介してポンプ駆動スプロケット2hに伝達し、該スプロケット2hからチェーン2iによる駆動を経て、オイルポンプ駆動軸4軸端4aのスプロケット4Aに伝達され、オイルポンプ駆動軸4を駆動して、オイルポンプ5とこれに連動するウオータポンプ7を駆動回転することができ、オイルポンプ5とウオータポンプ7の両ポンプの駆動回転は、メインシャフト2上の変速クラッチ2dの開閉作動に関係なく、機関Eの運転時においては常時なされる。
ここで、オイルポンプ5により供給される内燃機関E各所へのオイル供給のための供給路(管)の構造と、該供給路を通して供給されるオイルの流れについて図1ないし図5等を参照して説明する。
既述したようにオイルポンプ5は、オイルパン10Cの底部10C1から上方へ突出するややテーパ状の筒状体からなるオイルストレーナ8の上部に取付けられており、オイルストレーナ8の下部8cにはオイルパン10Cの底部10C1に溜まるオイルを吸込むための吸込み口8dが備えられ、またその上部にはオイルポンプ5の吸込み口5aに接続される接続部が備えられている。そして、オイルポンプ5の吐出口5b(図1,4等参照)には第1のオイル供給路L1の一端が接続され、第1のオイル供給路L1はその他端がオイルフィルタFの流入口に接続される。
図4,図5等に図示されるように、オイルフィルタFの流出口には第2のオイル供給路L2の一端が接続され、第2のオイル供給路L2の他端はオイルクーラCの流入口に接続され、また、オイルクーラCの流出口には第3のオイル供給路L3の一端が接続され、このオイル供給路L3は前記オイルクーラCの流出口に隣接して略直交方向に分岐する第4のオイル供給路L4を備えると共に、機関Eの内方へ向って延びてクランク軸1近傍位置でメインギャラリL5へと接続されるが、さらにその延長部はトランスミッションMへの分岐供給路L6に接続する。
オイルクーラCの流出口に隣接する位置で第3の供給路L3から略直交方向に分岐した第4のオイル供給路L4は、機関Eの前側の壁部に沿って所定の長さ平行に延長し、このオイル供給路L4から、シリンダヘッド30への分岐供給路、すなわち、カム30e、カムシャフト30f等からなる動弁機構への分岐供給路L7、さらにはシリンダブロック20のシリンダボア21内へのオイル噴射用配管L9(図1,2参照)への分岐供給路L8がそれぞれ分岐している。
第3のオイル供給路L3に接続するメインギャラリL5は、クランク軸1の下部を該クランク軸1の長手方向に沿って該クランク軸1と平行に延びており、クランク軸1のジャーナル軸受部1aに相当する所定の複数箇所、すなわち、本実施例においては4気筒機関であるから5箇所のジャーナル軸受部1aへの分岐供給路L10を備えている。そして、この分岐供給路L10はそれぞれクランク軸1のジャーナル軸受部1aにオイル流出開口1a1(図5参照)を備え、さらにコンロッド大端部1dの連接部への分岐供給枝路L11も備えている。
また、第3の供給路L3の延長部に接続するトランスミッションMへの分岐供給路L6は、第3の供給路L3の先端延長部から一旦下方へ屈曲して上方へ延長(図1参照)し、変速装置のメインシャフト2、カウンタシャフト3の位置まで達し、給油路L61(図2参照)等に接続され、該シャフト2,3の軸受部やギアの噛合部等に供給できるようになされている。
また、第4のオイル供給路L4から分岐したシリンダヘッド30への分岐供給路L7は、明確には図示されるところでないが、機関Eの前側の壁部に沿って該壁部内形成の供給路として上方へ延び、シリンダヘッド30においてカム30eやカムシャフト30fへの動弁機構等への明確には図示されない給油路に接続され、該動弁機構等に供給できるようになされている。
そして、第4のオイル供給路L4から分岐したシリンダボア21内へのオイル噴射用配管L9への分岐路(管)L8(図1,2,4等参照)は、機関Eの前側の左右方向略中央において該機関Eの前側の壁部に沿って上方へ延びる分岐路(管)L8として形成され、その上方への延長端はクランク軸1を超えて延びシリンダボア21の下部にまで達し、この高さ位置においてオイル噴射用配管L9に接続している。
オイル噴射用配管L9は、後述されるがクランク軸1に平行に実質的に機関Eを横断するように前記高さ位置において図2における図示左右方向に延長し、図2および図9に図示されるように、その延長における中央位置で互いに接続される2本の等長の配管L91,L92からなり、該中央位置における配管L91,L92の接続は、前記分岐管L8の上部延長端のT字型をなす左右への短い分岐管路L81,L82(図9参照)にそれぞれ配管L91,L92の内方端開口が嵌合固定されてなされ、したがって、オイル配管L9への前記分岐路L8の接続は実質直交関係とされている。
オイル噴射用配管L9には、各シリンダボア21に対応して噴射口L9aが設けられ、本実施例においては4気筒であるから都合4箇所に噴射口L9aが設けられ、これら噴射口L9aは左右の2本のそれぞれの配管L91,L92に2個所づつ略等間隔で配設され、しかも同じ大きさの開口でかつ同じ向きを向く開口とされている。そして、このオイル噴射用配管L9への分岐路(管)L8には、該分岐路L8の途中に図8に図示されるフィルタ効果を備える複数の小さな孔部からなるオリフィスL8aが設けられ(図1,2も参照)、これにより、前記オイル噴射用配管L9の後述されるオイル噴射口L9aの目詰まりを防止するようにしている。
図2,図9の参照により理解できるように、オイル噴射用配管L9は、該配管L9の中央で互いに接続される2本の略等長の中空金属パイプ等からなり、該パイプはその外径と内径が偏心した中空孔を形成するパイプ肉厚の偏るものとされ(図11も参照)、このパイプからなる噴射用配管L9は、既述のようにクランク軸1に平行に機関Eを横断するように延長する。
より具体的には、クランク軸1の斜め上方でかつ機関Eの前側の壁部に沿って該クランク軸1と平行にしかもクランク軸1の略全長に亘る長さをもってかつ4つのシリンダボア21の下方で延長し、そして、この延長において、各シリンダボア21に対応して配設された既述の4つの各噴射口L9aをそれぞれ4つのシリンダボア21内にその下方から所定角度でオイル噴射する配設構造として、しかも図11に図示されるように各噴射口L9aを、前記それぞれの偏心パイプの肉厚部側に形成している。
機関Eの前側の壁部に沿って該機関Eを横断するように延長するオイル噴射用配管L9は、実質的には、シリンダブロック20を一体形成したクランクケース10の分割上部ケース10Aの下方で該ケース10Aをその左右側壁10A1,10A2間で横断するように貫通しており、このために該左右側壁10A1,10A2には貫通孔10A3,10A4が形成されている(図9参照)。
図9,図10を参照して理解できるように、取付状態のオイル噴射用配管L9は、その両端の開口L9b,L9cが前記貫通孔10A3,10A4内に位置付けられ、両端開口L9b,L9cにそれぞれ一端閉塞の短い筒部からなる盲蓋L95,L96がその筒部内周をもって嵌合されかつ該盲蓋L95,L96の外周が該貫通孔10A3,10A4内周に嵌合され、これにより噴射用配管L9の両端はその開口L9b,L9cが該盲蓋L95,L96により閉じられると共に前記分割上部ケース10Aの前記左右側壁10A1,10A2の貫通孔10A3,10A4内に保持されている。
オイル噴射用配管L9の両端開口L9b,L9cを閉じる盲蓋L95,L96は、その一端閉塞部外側にボス部L95a,L96aを備えており、このボス部L95a,L96aに該噴射用配管L9を実質的に最終固定するために供される取付ステーL97,L98の先端の孔部L97a,L98aが圧入嵌合され、両者は一体化されている。
取付ステーL97,L98は、略長円形の所定厚の板部材からなり、盲蓋L95,L96の一端閉塞部外側のボス部L95a,L96aに圧入嵌合する前記先端の孔部L97a,L98aを備えるとともに、その基部L97b,L98bには該ステーL97,L98をケース10Aの側壁10A1外側、すなわち、クランクケース10の分割上部ケース10Aの前記左右側壁10A1,10A2の外側に固定するための締付ボルト挿通孔L97c,L98cを備えている。
オイル噴射用配管L9の取付けは、予めその左右配管L91,L92の配管外側、すなわち、その取付状態においてケース10Aの側壁10A1,10A2側となるそれぞれの端部に、取付ステーL97,L98が一体化された盲蓋L95,L96を嵌合して、先ずその一方の配管、例えば左配管L91がケース10Aの左側壁10A1の開口10A3からその内側、すなわち、機関内部側となる端部を先にして挿入される。
挿入された配管L91は、配管L91のオイル噴射口L9aの向き調整がなされて該配管L91の内側となる端部の開口L9d(図9参照)が分岐供給路L8のT字型接続部の左分岐部L81に完全に押し込まれることなく仮嵌合されると共に、前記ケース側壁10A1の開口10A3に左配管L91端部の盲蓋L95がその外周をもって完全に押し込まれることなく仮嵌合される。
その後、取付ステーL97の基部L97bを軽く叩く等して左配管L91のオイル噴射口L9aの向きを正確に調整して、ステーの基部ボルト挿通孔L97c対応のケース側壁10A1に開孔すべくネジ孔10A5の位置決めを行い、ネジ孔10A5の開孔作業の邪魔にならぬように一時、ステーL97を該ネジ孔10A5開孔位置からずらすように回動させておく。
ネジ孔10A5開孔作業終了後、再びステーL97をネジ孔10A5開孔位置まで戻して、ステーL97の基部ボルト挿通孔L97cを該開孔したネジ孔10A5に位置合わせして、締付ボルトBによる締付けを行ないながらステーL97の前記盲蓋L95との嵌合部を押圧して、配管L91の内側端部開口L9dをT字型接続部の左方分岐部L81に圧入嵌合すると共に、配管L91の外側端部の盲蓋L95外周をケース側壁10A1開口10A3に圧入嵌合して、締付ボルトBの完全な締め込みにより左配管L91を取付ける。
次いで、他方の右配管L92をケース側壁10A2の開口10A4からその内側となるべき端部を先にして挿入し、オイル噴射口L9aの向きを調整して、すなわち、噴射口L9aが既に取付けられている左配管L91のオイル噴射口L9aの向きと同じ向きになるように調整して、その配管内側端の開口L9eが前記T字型接続部の右分岐部L82に完全に押し込まれることなく仮嵌合すると共に、ケース壁部10A2の開口10A4にその外側となるべく端部に嵌合された盲蓋L96外周が完全に押し込められることなく仮嵌合されて、ステー基部L98bを軽く叩く等して噴射口L9aの向きを正確に調整して、該基部ボルト挿通孔L97cに対応するケース壁部10A2に開口すべくネジ孔10A6の位置決めを行なう。
その後、左配管L91における手順と同じ手順でネジ孔10A6を開孔して、ステー基部L98bのボルト挿通孔L98cとネジ孔10A6の位置合わせを行ない、締付ボルトBによる締付を行ないながらステーL98の盲蓋L96との嵌合部の押圧により配管L92の押し込みを行ない、配管L92の内側端部の開口L9eの前記T字型接続部への圧入嵌合と共に、盲蓋L96外周によるケース壁部10A2開口10A4への圧入嵌合が行なわれて、右配管L92が左配管L91とT字型接続部を介して接合一体化されると共に、ケース壁部10A2に強固に取付けられる。
左右配管L91,L92の上述の取付は、正確に向き調整されたオイル噴射口L9aを備える機関Eを左右方向で横断する一本のオイル噴射用配管L9を該機関Eに装備させるものである。左右配管L91,L92の取付状態の側面視は図6,7に図示される。
そして、オイル噴射用配管L9の取付ステーL97,L98は、噴射用配管L9の両端のそれぞれの取付けにおいて異なる構造のものを使用し、すなわち、該ステーL97,98はその噴射用配管L9の盲蓋L95,L96への嵌合孔L97a,L98aからそのケース側壁10A1,10A2への取付部である締付ボルト挿通孔L97c,L98c間の長さD(図10参照)が互いに異なるものを使用して、これによりオイル配管L9組付け時の誤組の防止が図られている。
本実施例の内燃機関Eにおけるオイル供給路構造の概要は上述のようなものであり、このオイル供給路構造により、以下のように内燃機関E各所へのオイル供給がなされる。
すなわち、オイルポンプ5によりオイルパン10Cの底部10C1からオイルストレーナ8を介して該ポンプ5内に吸い上げられたオイルは、オイルポンプ5内で圧力が高められてその吐出口5bから吐出され、第1のオイル供給路L1内を流れてオイルフィルタF内に流入し、該フィルタF内で濾過されて、第2のオイル供給路L2内を流れてオイルクーラC内へと流入する。
オイルクーラC内に流入したオイルは、該クーラC内で冷却されてその流出口に接続された第3のオイル供給路L3へと流れるが、流出口から流出したオイルの一部は、流出口近傍位置で第3のオイル供給路L3から分岐する第4のオイル供給路L4内へと流入する。
第3のオイル供給路L3内を流れたオイルは、メインギャラリL5へと流れ、また一部はトランスミッションMへの分岐路L6へと流れる。メインギャラリL5内を流れるオイルは、さらに複数の分岐路L10内を流れてクランク軸1の5箇所のジャーナル軸受部1aに該軸受部1aの開口1a1を介して供給され、さらに分岐枝路L11を通してコンロッド1cの大端部1d連接部へと供給される(図5参照)。またトランスミッションMへの分岐路L6内を流れたオイルは、その油路の一部が示されるメインシャフト2とカウンタシャフト3の軸受部や変速ギアの噛合部等への給油路L61(図2参照)等を経て該軸受部やギアの噛合部等に供給される。
一方、オイル供給路L4に流入したオイルは、その一部が、シリンダヘッドへの分岐供給路L7に流れ、機関前側の壁部に沿ってかつ該壁部内で上方へ延びる油路とされた該供給路L7内を流れて、明確には図示されないシリンダヘッドに設けられた給油路を介してカム30eやカムシャフト30f等からなる動弁機構に給油される。
また、シリンダボア21内へのオイル噴射用配管L9への分岐供給路L8に流れたオイルは、機関E前側の左右方向略中央を該機関Eの壁部に沿って上昇し、その供給路の途中においてオリフィスL8aにより濾過され、該供給路L8の上方延長端のT字型接続部に達し(図1,2,9参照)、ここからオイル噴射用配管L9の左右の配管L91,L92内をそれぞれ流れ、これら配管L91,92のそれぞれに2個所づつ、計4箇所に設けられたオイル噴射口L9aから該噴射口L9aに対応配置のシリンダボア21内へと噴射される(図2,9参照)。
内燃機関Eにおけるオイル供給路によるオイル供給の概要は上述のようなものである。
本発明の実施例は上述の構造を備えるものであり、以下の作用効果を奏するものである。 すなわち、シリンダボア21内へのオイル噴射装置である噴射用配管L9は、内燃機関Eの構造部とは別部材(別の構造部)として形成されるから、クランクケース10やシリンダブロック20に直接加工を施してオイルの噴射口やオイル供給のための供給路を形成するものと比較して、該噴射口や供給路形成のための作業性を大幅に改善向上することができる。とりわけ、多気筒機関における前記作業性は大幅に改善することができ、コストの低減を図ることができる。
また、オイル噴射用配管L9は、機関Eのその左右側壁10A1,10A2から機関Eを貫通するように挿入して取付けられるから、その取付けは容易であり、しかも多気筒分のオイル噴射口L91を簡易に形成することができ、オイル噴射のための装備が低コストで確保できる。
オイル噴射用配管L9は、その端部に噴射用配管L9の取付部材(取付ステーL97,L98と盲蓋L95,L96)が設けられ、取付部材を介して噴射用配管L9は前記機関Eのクランクケース10に取付けられ、噴射用配管L9と取付部材の相対関係を決定することで、そのオイル噴射の噴射方向が決められるから、取付部材によりオイル噴射の噴射方向が決定でき、仕様によりオイル噴射方向を変更できる。また、オイル噴射用配管L9の位置決めのための専用部材を必要としない。
さらに、取付部材(取付ステーL97,L98と盲蓋L95,L96)は、オイル噴射用配管L9の左右端に設けられ、噴射用配管L9の左右端に設けられるそれぞれの取付部材は、互いにその噴射用配管L9への嵌合部から該取付部材(取付ステーL97,L98)の側壁ヘの締付位置までの距離が異なるものとされるから、オイル噴射用配管L9の組付け時の誤組みを防止できる。
オイル噴射用配管L9へのオイル供給路の途中に複数の小径の孔を有するオリフィスL8aが設けられるから、オリフィスL8aの小径孔によりフィルタ効果が得られる。
また、オイル噴射用配管L9の外径と内径は偏心しており、噴射用配管L9の厚肉部にオイル噴射用噴射口L9aが形成されるから、オイル噴射用配管L9の径を小径化しつつ、オイルの助走距離をとれるので、噴射用配管L9のコンパクト化および軽量化が可能である。
本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関の主要部の側断面図である。 本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関の主要部の縦断面図である。 本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関の下方部の構造が示される図である。 本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関のオイル供給路が部分的に示される主要部の断面図である。 本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関のオイル供給路が部分的に示される別の主要部の断面図である。 本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関の一側の側面図であり、カバー等が取外された図である。 本発明のピストン冷却装置を備える内燃機関の他側の側面図であり、カバー等が取外された図である。 本発明のオイル供給路の一つに配設されるオリフィスを示す図である。 本発明の主要部であるオイル噴射用配管の配設構造部の拡大図である。 図9における主要構造部の更なる拡大図である。 図9におけるXI−XI断面図である。
符号の説明
1・・・クランク軸、1h・・・ドライブギア、2・・・メインシャフト、2c・・・ドリブンギア、2h・・・スプロケット、4・・・オイルポンプ駆動軸、4b・・・スプロケット、5・・・オイルポンプ、8・・・オイルストレーナ、10・・・クランクケース、20・・・シリンダブロック、30・・・シリンダヘッド、L1,L2,L3,L4・・・オイル供給路、L5・・・メインギャラリ、L6,L7,L8・・・分岐供給路、L8a・・・オリフィス、L9・・・オイル噴射用配管、L9a・・・オイル噴射口、L91,L92・・・配管、L95,L96・・・盲蓋、L97,L98・・・取付ステー、C・・・オイルクーラ、F・・・オイルフィルタ。

Claims (7)

  1. 複数のシリンダボア内にオイルを噴射するピストン冷却構造を備える内燃機関のピストン冷却装置において、
    前記ピストン冷却構造は、該シリンダボアにそれぞれ嵌合される複数のピストンに向けて前記オイルを噴射して該ピストンを冷却するための複数の噴射口を備えるクランク軸方向に指向したオイル噴射用配管からなり、
    前記オイル噴射用配管へのオイル供給路がクランクケースのクランク軸方向略中央の中央壁部に形成され、
    前記オイル噴射用配管がクランク軸方向略中央で分割された2本の分割噴射用配管からなり、
    前記分割噴射用配管は、それぞれクランクケースにクランク軸方向端部の外側壁から挿入され各挿入先端開口部が前記中央壁部に嵌合固定されて前記オイル供給路の端部とそれぞれ連通することを特徴とするピストン冷却装置。
  2. 前記オイル噴射用配管は、クランク軸方向視にて、前記シリンダボアの延長線上かつシリンダ軸線方向で前記クランク軸と前記シリンダボアとの間の空間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のピストン冷却装置。
  3. 前記分割噴射用配管は、その端部に該分割噴射用配管の取付部材が設けられ、
    該取付部材を介して前記分割噴射用配管は前記機関のクランクケースに取付けられ、前記分割噴射用配管と前記取付部材の相対関係を決定することでそのオイル噴射の噴射方向が決められることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピストン冷却装置。
  4. 前記分割噴射用配管にそれぞれ設けられる取付部材は、前記分割噴射用配管からその締付位置までの距離が互いに異なるものであることを特徴とする請求項3に記載のピストン冷却装置。
  5. 前記オイル供給路の途中に複数の小径の孔を有するオリフィスが設けられたことを特徴とする前記請求項1ないし4のいずれかに記載のピストン冷却装置。
  6. 前記分割噴射用配管の外径と内径は偏心されており、該分割噴射用配管の肉厚部にオイル噴射用噴射口が形成されたことを特徴とする前記請求項1ないし5のいずれかに記載のピストン冷却装置。
  7. 前記オイル噴射用配管への前記オイル供給路はオイルフィルタ下流近傍から分岐するオイル噴射専用油路であることを特徴とする前記請求項1ないしのいずれかに記載のピストン冷却装置。
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