JP2004308430A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランク軸9の回転を減速させて駆動するオイルポンプ42を備える内燃機関1において、上記オイルポンプ42の回転数の範囲が、該オイルポンプ42内にキャビテーションが発生する限界回転数の3分の2以下となるように、減速比を設定するとともに、上記オイルポンプ42の吐出容量を、上記回転数の範囲内で上記内燃機関1が必要とする所定のオイル量を充足するように、設定したことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は小型内燃機関の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型内燃機関のオイルポンプ装置として、従来クランクケース側に内側オイルポンプを、カバー側に外側オイルポンプをそれぞれ取付け、これら内外のオイルポンプのポンプ軸を同一軸線上に配置してその相対向する両端部を突き合わせ凹凸噛合継手を介して連結するとともに、上記内側オイルポンプをポンプギヤとドライブギヤとを介してクランク軸で駆動するようにしたものがあった(例えば特許文献1参照。)。このような従来のオイルポンプの仕様は、ポンプ回転数、ロータの径や厚みから、その内燃機関の必要とする吐出量を、不都合の起こらない範囲で決定していた。例えば回転数についていえばキャビテーションが起こらない範囲、ロータの径や厚みに関してはスペース的に収まる範囲で決定していた。
【0003】
また、クランクケースがシリンダアッセンブリのシリンダボア中心軸を通ってクランク軸の軸方向に直交する面で分割される内燃機関において、上記クランクケースの片側の分割面に開口する凹部と、上記凹部に通じてオイルが圧送されるオイル供給通路と、上記凹部に嵌合されて上記オイル供給通路からのオイルをピストンの裏面に噴射する噴射ノズルと、上記噴射ノズルのオイル噴射位置をクランク軸の回転方向に対してピストン裏面の後方寄りに定める位置決め手段と、クランクケースの他側の分割面に設けられてクランクケースの合わせ時に上記噴射ノズルを上記凹部内に保持する押圧部とを備えて構成された内燃機関のピストン冷却装置もあった(例えば特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3118937号公報
【特許文献2】
特開平8−68322号公報
【0005】
【解決しようとする課題】
前記特許文献1で開示されたものは、オイルポンプの回転数については何ら考慮されず、キャビテーションが発生する限界に近い大きな回転数で運転していたので、ややもすると摩擦損失等の駆動ロスが大きくなって、燃費が悪化するという問題があった。
【0006】
また前記特許文献2で開示されたものは、シリンダ軸線が水平に近いような内燃機関に適用する場合、クランクケースの合わせ面までオイル通路を形成する必要があるが、オイル通路は途中で曲げる必要があり、加工が複雑になる。またシリンダスタッドボルトの根元近傍にオイル通路を通す必要があるので、クランクケースの強度が低下する要因となってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段および効果】
前記従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、クランク軸の回転を減速させて駆動するオイルポンプを備える内燃機関において、上記オイルポンプの回転数の範囲が、該オイルポンプ内にキャビテーションが発生する限界回転数の3分の2以下となるように、減速比を設定するとともに、上記オイルポンプの吐出容量を、上記回転数の範囲内で上記内燃機関が必要とする所定のオイル量を充足するように、設定したことを特徴とする内燃機関の潤滑装置である。
【0008】
請求項1記載の発明は上記のとおり構成され、オイルポンプの回転数の範囲が、該オイルポンプ内にキャビテーションが発生する限界回転数の3分の2以下となるように、減速比を設定するとともに、上記オイルポンプの吐出容量を、上記回転数の範囲内で上記内燃機関が必要とする所定のオイル量を充足するように、設定するので、従来のものよりもオイルポンプの回転数は低く、吐出容量は大きくなる。したがって小容量オイルポンプを高回転で駆動した場合よりも、摩擦損失を低下させることができるため、燃費が向上する。
【0009】
ポンプ回転数を低くし過ぎると、吐出容量が過大になり、ロータの寸法も過大になって、機械損失や全体重量も増すので好ましくない。内燃機関全体としての損失が最低となるポンプ回転数を考えるならば、キャビテーションが発生する回転数(通常6000rpm程度)の2/3以下とするのが妥当である。
【0010】
次に請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、上記内燃機関は自動二輪車用であり、かつ上記クランク軸のドライブギヤと上記オイルポンプのドリブンギヤとの間に設けられた二段の減速ギヤにより、上記クランク軸の回転を減速させることを特徴とするものである。
【0011】
このように請求項2記載の発明では、クランク軸のドライブギヤとオイルポンプのドリブンギヤとの間に減速ギヤ(中間ギヤ)を設けるので、自動二輪車用のような高回転型の内燃機関においてオイルポンプの回転数を低くする場合であっても、小さなスペースで大きな減速比が得られ、クランクケースカバー内に余裕をもって収めることができる。またその減速ギヤが2段式になっているので、さらに小型化され、効率的なレイアウトが達成される。
【0012】
また請求項3記載の発明は、前記請求項1または請求項2いずれか記載の発明において、上記内燃機関はシリンダ軸線がほぼ水平に配置されるとともに、上記オイルポンプの吐出口に、クランクケースを貫通する連通孔が設けられ、かつ該連通孔からほぼ直線状に延びるオイル通路を介してオイルジェットを形成する部材が上記クランクケースの内側壁面に嵌挿されて、上記オイルジェット形成部材にオイルが供給されることを特徴とするものである。
【0013】
このように請求項3記載の発明では、シリンダ軸線がほぼ水平に配置されるとともに、オイルポンプの吐出口に、クランクケースを貫通する連通孔が設けられ、かつ該連通孔からほぼ直線状に延びるオイル通路を介してオイルジェットを形成する。一般に低回転で吐出容量の大きいポンプの場合、オイルの吐出脈動が大きくなるため、その吐出圧の最大値は、高回転かつ低容量のポンプで同じ容量のオイルを吐出させた場合の吐出圧の最大値よりも大きくなる。その結果、オイルジェット噴射口の吐出圧が高くなるので、シリンダ軸線がほぼ水平の本発明のような内燃機関でも、オイルジェット形成部材から高温の上死点位置ピストン裏まで、オイルジェットの飛距離を確保することができ、ピストンが効率よく冷却される。
【0014】
また、請求項3記載の発明では、クランクケース分割面にオイルジェットのための複雑なオイル通路を加工する必要がない。また、加工はメインギャラリに穴を設けるだけでよく、オイルパイプ等、コストのかかる特別な配管が不要となる。さらに本発明では、オイルジェットとオイルポンプとの間の管路を短く、直線状に形成するので、管路損失が低減し、オイルジェットの噴射圧力を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例が適用された内燃機関の要部をクランク軸線とシリンダ軸線をほぼ通る平面で切断した縦断面図、図2は同じくほぼシリンダ軸線を通りクランク軸線と直交する平面で切断した縦断面図、図3は同じくオイルポンプ近傍でクランク軸線と直交する平面で切断した縦断面図、図4は上記オイルポンプを示す組立断面図である。また、図5はオイルジェットパイプ装置を示す図で、(a)は正面図((b)のA−A矢視断面図)、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【0016】
この内燃機関1は、頭上弁式4ストロークサイクル単気筒内燃機関であって、車両に搭載する場合は、クランク軸の軸線を車両の進行方向に直交させるとともに、シリンダヘッドが前方を向くようシリンダ軸を進行方向に沿ってほぼ水平に配置する。そしてその本体は、図1ないし図3に示されるように、左右割のクランクケース2a、2bと、シリンダブロック3と、シリンダヘッド4と、シリンダヘッドカバー5と、左クランクケースカバー6aと、右クランクケースカバー6bとから成る。左クランクケース2aと右クランクケース2bが互いに合わされ、その前方にシリンダブロック3、シリンダヘッド4、シリンダヘッドカバー5が順次重ねられる。また、左クランクケース2aの左側面に左クランクケースカバー6aが、右クランクケース2bの右側面に右クランクケースカバー6bが、それぞれ合わされる。そして、これら左右のクランクケース2a、2b、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、シリンダヘッドカバー5、左クランクケースカバー6a、右クランクケースカバー6bは、ボルト等で互いに一体に結合される。
【0017】
また図1、図2に示されるように、シリンダブロック3に形成されたシリンダ孔7にピストン8が摺動自在に嵌装されるとともに、左右のクランクケース2a、2bにクランク軸9が回転可能に枢支されている。そして、ピストン8とクランク軸9とに、ピストンピン10とクランクピン11とをそれぞれ介して、コネクティングロッド12の両端が回転可能に枢着されている。こうして、シリンダ孔7頂部の燃焼室13内の混合気の燃焼によりピストン8が往復動すると、クランク軸9が回転駆動されるようになっている。
【0018】
また、シリンダ孔7の頂部の燃焼室13に連通する吸気ポート14および排気ポート15が、シリンダヘッド4に形成されており、それら吸気ポート14および排気ポート15に、それぞれ吸気弁16および排気弁17が開閉自在に設けられている(図2参照)。
【0019】
そして、吸気弁16および排気弁17の頂端に隣接して、カム軸18が配置されている。このカム軸18の一端部(図1では左端部)は、ベアリングを介しシリンダヘッド4とカム軸ホルダ20とに挟まれて回転自在に枢支されており、他端部(図1では右端)は、ベアリングを介してシリンダヘッド4に回転自在に枢支されている。カム軸18の上記一端部には、ドリブンスプロケット21がボルトにより一体に装着されている。一方クランク軸9にはドライブスプロケット24が一体に設けられていて、このドライブスプロケット24と上記ドリブンスプロケット21とに無端のカムチェーン25が架装されている。
【0020】
また図2に示されるように、吸気弁16および排気弁17の頂部とカム軸18の上方との中間に、それぞれ1対のロッカーアーム軸26が軸線を水平にして配置され、いずれも両端がシリンダヘッド4とカム軸ホルダ20に嵌合されている。これら1対のロッカーアーム軸26にそれぞれロッカーアーム28が揺動自在に枢支されている。そしてそのロッカーアーム28の一端にはローラ29が枢着されて前記カム軸18のカム山18aに当接しており、また他端は吸気弁16、排気弁17の頂部にそれぞれ当接している。こうして内燃機関1の運転時には、クランク軸9の半分の回転速度でカム軸18が回転駆動され、吸気弁16と排気弁17は、クランク軸9が2回転するごとに、それぞれ1回ずつ開閉駆動されるようになっている。
【0021】
クランク軸9の回転はまた、図3に示される歯車31、32を介して変速機主軸33に伝達され、更に図2に示される変速歯車34、35を介してカウンタ軸36に伝達される。
【0022】
また、クランク軸9にはドライブギヤ38が設けられており、2段の中間ギヤ39、40を介して、オイルポンプ42のポンプ軸43に設けられたドリブンギヤ41に、クランク軸9の回転が伝達されるようになっている。このオイルポンプ42は、図4に示されるように、ポンプボディ44、ポンププレート45、外ロータ46、内ロータ47を備えたトロコイドポンプである。
【0023】
図1では作図の便宜上ポンプ軸43がクランク軸9の下方に描かれているが、実際は図3に示されるように、クランク軸9よりも上方に設けられる。図3中42aはポンプ入口、42bはポンプ出口である。そして図1にはクランク軸9の上方にもオイルポンプ42の一部が描かれ、ポンプ出口42bが示されている。
【0024】
上記ドライブギヤ38、中間ギヤ39、40、ドリブンギヤ41による減速比は、オイルポンプ42内にキャビテーションが発生する限界回転数の3分の2以下の範囲内にオイルポンプ42の回転数が収まるように、設定される。また、上記オイルポンプ42の吐出容量は、上記回転数の範囲内で内燃機関1が必要とする所定のオイル量を充足するように設定される。
【0025】
図1に示されるように、上記オイルポンプ42のポンプ出口42bには、クランクケース2bを貫通する連通孔48が設けられ、更にこの連通孔48に、動弁系にオイルを導くオイル通路49と、クランク軸9にオイルを導くオイル通路50とが接続されているが、クランク軸9にオイルを導くオイル通路50は、動弁系にオイルを導くオイル通路49よりも狭く絞られている。またそれらオイル通路49、50の入口にそれぞれ除塵網51、52が設けられているが、それらのメッシュ粗さは、動弁系へのオイル通路49の除塵網51が例えば#130、クランク軸9へのオイル通路50の除塵網52は例えば#160程度である。
【0026】
上記オイルポンプ42のポンプ出口42bに設けられた連通孔48には、更にほぼ直線状に延びるオイル通路53が接続され、その終端に、図5に示されるオイルジェットパイプ装置60が設けられる。このオイルジェットパイプ装置60は、筒状の本体61と、その本体61に固着された取付板62とから成る。筒状の本体61は一端が開口し、他端が閉じているが、この閉じた端部に軸線に直交してジェットノズル61aが設けられている。取付板62には取付用孔62aが設けられている。
【0027】
このようなオイルジェットパイプ装置60の本体61の開口端を前記オイル通路53に接続し、取付板62の取付用孔62aにボルトを通して、クランクケース2bの内側壁面に取付ける。この時、本体61のジェットノズル61aがピストン8の裏面を向くようになる(図2参照。)。
【0028】
なお、図1において、符号71、72、73はそれぞれ冷却水ポンプ、交流発電機、発進クラッチを示す。
【0029】
このような内燃機関1において、燃焼室13に供給された燃料・空気混合気に点火すると、燃料が燃焼して燃焼室13の圧力が上昇し、ピストン8を押下げる。吸気弁16および排気弁17を作動させ所定の順序・タイミングで吸排気と点火を繰返すことにより、ピストン8が往復動する。ピストン8のこの運動はコネクティングロッド12を介してクランク軸9の回転となり、この回転は図3に示される歯車31、32を介して変速機主軸33に伝達され、更に図2に示される変速歯車34、35を介してカウンタ軸36に伝達される。そして最終的には更に図示しない車輪等に伝達される。クランク軸9の回転はまたドライブスプロケット24、カムチェーン25、ドリブンスプロケット21を介してカム軸18に伝達され、更にカム山18a、ロッカーアーム28を介して、前記吸気弁16、排気弁17を所定の順序・タイミングで開閉することになる。
【0030】
クランク軸9の回転はまた、ドライブギヤ38、中間ギヤ39、40、ドリブンギヤ41を介してオイルポンプ42に伝達される。オイルポンプ42はクランクケース2a、2b底部のオイルを汲み上げ、そのオイルを連通孔48、オイル通路49、50を経て、動弁系やクランク軸9に供給し、これらを潤滑する。オイルポンプ42から吐出したオイルはまた、オイル通路53を経てオイルジェットパイプ装置60に至り、ジェットノズル61aからオイルジェット63となってピストン8の裏面に噴射され、これを冷却する。
【0031】
本実施例では、オイルポンプ42の回転数の範囲が、該オイルポンプ42内にキャビテーションが発生する限界回転数の3分の2以下となるように、減速比を設定するとともに、上記オイルポンプ42の吐出容量を、上記回転数の範囲内で内燃機関1が必要とする所定のオイル量を充足するように、設定するので、従来のものよりもオイルポンプ42の回転数は低く、吐出容量は大きくなる。したがって小容量オイルポンプ42を高回転で駆動した場合よりも、摩擦損失を低下させることができるため、燃費が向上する。
ポンプ回転数を低くし過ぎると、吐出容量が過大になり、ロータの寸法も過大になって、機械損失や全体重量も増すので好ましくない。内燃機関全体としての損失が最低となるポンプ回転数を考えるならば、キャビテーションが発生する回転数(通常6000rpm程度)の2/3以下とするのが妥当である。
【0032】
また本実施例では、クランク軸9のドライブギヤ38とオイルポンプ42のドリブンギヤ41との間に減速ギヤ(中間ギヤ39、40)を設けるので、自動二輪車用のような高回転型の内燃機関においてオイルポンプの回転数を低くする場合であっても、小さなスペースで大きな減速比が得られ、クランクケースカバー内に余裕をもって収めることができる。またその減速ギヤ(中間ギヤ39、40)が2段式になっているので、さらに小型化され、効率的なレイアウトが達成される。
【0033】
更に本実施例では、クランク軸9にオイルを導くオイル通路50が動弁系にオイルを導くオイル通路49よりも狭く絞られているので、動弁系に供給されるオイル量が増える。したがって、内燃機関の回転数が低い場合でも、十分なオイル供給が必須である動弁系の潤滑を確実に行なうことができ、内燃機関全体としての耐久性が向上する。
【0034】
加えて本実施例では、シリンダ軸線がほぼ水平に配置されるとともに、オイルポンプ42の吐出口に、クランクケースを貫通する連通孔48が設けられ、かつ該連通孔48からほぼ直線状に延びるオイル通路53を介してオイルジェット63を形成する。一般に低回転で吐出容量の大きいポンプの場合、オイルの吐出脈動が大きくなるため、その吐出圧の最大値は、高回転かつ低容量のポンプで同じ容量のオイルを吐出させた場合の吐出圧の最大値よりも大きくなる。その結果、オイルジェット63噴射口の吐出圧が高くなるので、シリンダ軸線がほぼ水平の本発明のような内燃機関でも、オイルジェット形成部材から高温の上死点位置ピストン裏まで、オイルジェット63の飛距離を確保することができ、ピストンが効率よく冷却される。
【0035】
本実施例ではまた、クランクケース分割面にオイルジェットのための複雑なオイル通路を加工する必要がない。また、加工はメインギャラリに穴を設けるだけでよく、オイルパイプ等、コストのかかる特別な配管が不要となる。さらに本発明では、オイルジェット63とオイルポンプ42との間の管路を短く、直線状に形成するので、管路損失が低減し、オイルジェット63の噴射圧力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例が適用された内燃機関の要部をクランク軸線とシリンダ軸線をほぼ通る平面で切断した縦断面図である。
【図2】図2は同じくほぼシリンダ軸線を通りクランク軸線と直交する平面で切断した縦断面図である。
【図3】図3は同じくオイルポンプ近傍でクランク軸線と直交する平面で切断した縦断面図である。
【図4】図4は上記オイルポンプを示す組立断面図である。
【図5】図5はオイルジェットパイプ装置を示す図で、(a)は正面図((b)のA−A矢視断面)、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2a…左クランクケース、2b…右クランクケース、3…シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6a…左クランクケースカバー、6b…右クランクケースカバー、7…シリンダ孔、8…ピストン、9…クランク軸、10…ピストンピン、11…クランクピン、12…コネクティングロッド、13…燃焼室、14…吸気ポート、15…排気ポート、16…吸気弁、17…排気弁、18…カム軸、18a…カム山、20…カム軸ホルダ、21…ドリブンスプロケット、24…ドライブスプロケット、25…カムチェーン、26…ロッカーアーム軸、28…ロッカーアーム、29…ローラ、31、32…歯車、33…変速機主軸、34、35…変速歯車、36…カウンタ軸、38…ドライブギヤ、39、40…中間ギヤ、41…ドリブンギヤ、42…オイルポンプ、42a…ポンプ入口、42b…ポンプ出口、43…ポンプ軸、44…ポンプボディ、45…ポンププレート、46…外ロータ、47…内ロータ、48…連通孔、49、50…オイル通路、51、52…除塵網、53…オイル通路、60…オイルジェットパイプ装置、61…本体、61a…ジェットノズル、62…取付板、62a…取付用孔、63…オイルジェット、71…冷却水ポンプ、72…交流発電機、73…発進クラッチ。
Claims (3)
- クランク軸の回転を減速させて駆動するオイルポンプを備える内燃機関において、
上記オイルポンプの回転数の範囲が、該オイルポンプ内にキャビテーションが発生する限界回転数の3分の2以下となるように、減速比を設定するとともに、上記オイルポンプの吐出容量を、上記回転数の範囲内で上記内燃機関が必要とする所定のオイル量を充足するように、設定したことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。 - 上記内燃機関は自動二輪車用であり、かつ上記クランク軸のドライブギヤと上記オイルポンプのドリブンギヤとの間に設けられた二段の減速ギヤにより、上記クランク軸の回転を減速させることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の潤滑装置。
- 上記内燃機関はシリンダ軸線がほぼ水平に配置されるとともに、上記オイルポンプの吐出口に、クランクケースを貫通する連通孔が設けられ、かつ該連通孔からほぼ直線状に延びるオイル通路を介してオイルジェットを形成する部材が上記クランクケースの内側壁面に嵌挿されて、上記オイルジェット形成部材にオイルが供給されることを特徴とする請求項1または請求項2いずれか記載の内燃機関の潤滑装置。
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