JP2007170314A - 潤滑油路構造を備える内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関の潤滑油路構造は、オイルポンプ54からの潤滑油が流入する主油路60と、シリンダヘッド3の潤滑部位に供給される潤滑油が流通するシリンダ側油路65とを有する。主油路60の潤滑油は、シリンダ側油路65に潤滑油を導く第1給油路63と、シリンダ側油路65以外の油路に潤滑油を導く第2給油路64とに、クランクケース2bの結合面2b3にて分流し、第1給油路63での潤滑油の流量を規定するオリフィス90がシリンダブロック1の結合面1c側からの取付が可能に設けられる。
【選択図】図5
Description
例えば、シリンダ側油路を流通する潤滑油は、主にシリンダヘッドに設けられた動弁装置や吸・排気弁などの潤滑部位に供給されるが、シリンダブロックやクランクケースに設けられるクランク軸やピストンなどの潤滑部位に比べて、潤滑油の必要量は比較的一定している。このため、シリンダ側油路は、流量の最大量を一定値に設定するのに適した油路といえる。
これによれば、第1給油路および絞り機構がシリンダブロックに、主油路および第2給油路がクランクケースに振り分けて設けられる。
これによれば、第1給油路での潤滑油の流量が絞り機構により制限されている分、分流するまでの油路での油圧が高められるので、噴射量を増加させることができる。
これによれば、第1給油路とシリンダ側油路とを連通させる接続油路が挿通孔の開口からの加工により形成されるので、接続油路の形成の手間が削減される。
これによれば、絞り機構の構造が簡単で、有底孔からなる第1給油路への挿入が容易になる。
請求項2記載の発明によれば、第1給油路での潤滑油の流量を規定するために、シリンダブロックおよびクランクケースにおける潤滑油路構造が簡素化されるので、コストが削減される。
請求項3記載の発明によれば、噴射口からの潤滑油の噴射量が増加するので、ピストンの冷却効果および潤滑効果が向上する。
請求項4記載の発明によれば、接続油路の形成が容易になり、コストが削減される。
請求項5記載の発明によれば、絞り機構の構造が簡単で、シリンダブロックへの絞り機構の取付が容易であるので、コストが削減される。
図1,図2を参照すると、本発明が適用された内燃機関Eは、動力伝達装置と共に車両としての自動二輪車に搭載される。前記動力伝達装置は、ベルト式変速装置Mと、発進クラッチとしての遠心式クラッチCと、減速機構Rと、該減速機構Rからの動力を駆動輪としての後輪に伝達する終減速機構(図示されず)とを備える。ここで、内燃機関E、変速装置M、クラッチCおよび減速機構Rは、車体に懸架されるパワーユニットを構成する。
したがって、オリフィス91により規定された流量の潤滑油が流通する油路72〜75は、前記動力伝達装置の潤滑部位に供給される潤滑油を導く油路である。
そして、主油路60の潤滑油が導かれる給油路を3つの給油路に分けたとき、第1給油路および第1分岐給油路は、それぞれオリフィス90,91により潤滑油の流量が規定される給油路であり、第2給油路は、オリフィスにより潤滑油の流量が規定されない給油路である。
主油路60の潤滑油は、シリンダ側油路65に潤滑油を導く第1給油路である油路63と、シリンダ側油路65以外の非シリンダ側油路に潤滑油を導く第2給油路を構成する油路62,64とに分流し、油路63での潤滑油の流量を規定するオリフィス90が、結合面1c側からの取付が可能に設けられることにより、主油路60からの潤滑油が分流する油路63と油路62,64のうち、シリンダヘッド3の潤滑部位に供給される潤滑油が流通する油路63の流量、したがってシリンダ側油路65の流量がオリフィス90により規定されることで、油路63、したがってシリンダ側油路65には、必要量を越える量の潤滑油が流通しないので、オイルポンプ54から吐出される油量を減少させることができて、その分、オイルポンプ54から吐出される油量を減少させることができるので、オイルポンプ54を小型化でき、またオイルポンプ54を駆動するためのエネルギ損失を低減できて燃費が改善される。そのうえ、シリンダヘッド3の潤滑部位での潤滑油の必要量が比較的一定していて、潤滑油の不足が生じないようにするためのマージン量を小さくできるため、オリフィス90により潤滑油の流量が規定される油路63での必要量を小さい値に設定できるので、オイルポンプ54から吐出される油量を減少させながら、オリフィス90による流量制限により生じた余剰の潤滑油を油路62,64に潤沢に流通させて、潤滑効果を向上させることができる。また、オリフィス90は結合面1c側からの取付が可能であるので、オリフィス90の取付が容易になる。
絞り機構は、第1給油路および第2給油路のいずれか一方に設けられればよく、前記実施形態とは異なり、第1給油路に設けられることなく、第2給油路に設けられて、第2給油路での潤滑油の流量、したがって非シリンダ側油路を流通する潤滑油の流量を規定してもよい。
第1給油路は、主油路60に互いに独立して連通する複数の油路により構成されてもよく、またクランクケース2内で分岐してもよい。
第1給油路は、シリンダブロック1において、結合面1cから一直線状に設けられて挿通孔Haに達する貫通孔により構成され、オリフィス90が結合面1c側から該第1給油路に挿入されてもよい。また、第1給油路が結合面1cに設けられる溝により構成され、オリフィス90が結合面1c側から該第1給油路に嵌合して取り付けられてもよい。
オリフィス90は、機械加工などによる結合面1cからの加工により、シリンダブロック1に直接形成されてもよく、さらに第1給油路が結合面1cから一直線状に設けられて挿通孔Haに達する貫通孔により構成されてもよい。
油路63および油路64での潤滑油の分流は、結合面2b3以外、例えばシリンダ側結合面1c、クランクケース2の内部またはシリンダブロック1の内部で行われてもよく、その場合には、オリフィス90が結合面2b3側からの挿入により取り付けられてもよく、またはオリフィス90が結合面2b3からの機械加工などによる加工により、クランクケース2に直接形成されてもよい。
内燃機関は、シリンダヘッドがシリンダブロックに一体成形されたものであってもよく、また多気筒内燃機関であってもよい。また、変速装置は歯車式変速装置であってもよい。
Claims (5)
- クランクケースと、クランクケースにボルトにより結合されるシリンダブロックと、シリンダヘッドと、潤滑油路構造とを備える内燃機関であって、前記潤滑油路構造が、前記クランクケースに設けられてオイルポンプからの潤滑油が流入する主油路と、前記シリンダブロックに設けられて前記ボルトが挿通される挿通孔により構成されるシリンダ側油路とを有し、前記主油路の潤滑油が前記シリンダ側油路を流通して前記シリンダヘッドの潤滑部位に供給される内燃機関において、
前記主油路の潤滑油は、前記シリンダ側油路に潤滑油を導く第1給油路と、前記シリンダ側油路以外の油路に潤滑油を導く第2給油路とに分流し、前記第1給油路での潤滑油の流量を規定する絞り機構が、前記クランクケースと前記シリンダブロックとの互いの結合面であるケース側結合面およびシリンダ側結合面の少なくとも一方の結合面側からの取付または形成が可能に設けられることを特徴とする内燃機関。 - 前記主油路の潤滑油は、前記シリンダブロックに設けられる前記第1給油路と、前記クランクケースに設けられる前記第2給油路とに、前記ケース側結合面にて分流し、前記絞り機構は前記第1給油路に設けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
- 前記主油路の潤滑油が前記第1給油路および前記第2給油路に分流するまでの油路に、前記シリンダブロックに摺動可能に嵌合するピストンに向けて潤滑油を噴射する噴射口が開口することを特徴とする請求項2記載の内燃機関。
- 前記第1給油路の、前記絞り機構よりも下流部分と、前記シリンダ側油路とを連通させる接続油路が、前記挿通孔の前記シリンダ側結合面での開口からの加工により、前記シリンダブロックに形成されることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関。
- 前記第1給油路は前記シリンダ側結合面に開口する有底孔により構成され、前記絞り機構は、前記シリンダ側結合面側から前記第1給油路に挿入されたオリフィスにより構成され、前記第1給油路の、前記オリフィスよりも下流部分と前記シリンダ側油路とが接続油路により連通することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の内燃機関。
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