JP4523749B2 - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

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睦 井口
博之 山口
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクに付着した指紋等の汚れを検出する機能を有する光ディスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクに情報を記録及び再生することが可能な装置が開発されている。光ディスクがカートリッジに収納されていない場合、光ディスクを取り扱う際に指紋等がディスクの表面に付着する可能性が高い。光ディスクの表面に指紋等の汚れが付着すると、表面に付着した指紋により、光ディスク記録装置から出力される光ビームのパワーが光ディスクの信号記録面に適正に到達せず、記録するユーザデータが光ディスクに正確に記録出来ずユーザデータが破損する可能性が有った。これに防止する為には指紋等の汚れを検出し、ユーザデータを記録する前にデータを保護する必要が有る。従来の技術では、ユーザデータの記録動作中に記録した後のユーザデータを再生する事により記録されたユーザデータが指紋等の汚れや欠陥の影響で破損している事を検出し、ユーザデータの記録位置を変更する交替処理を行う事が知られている。
【0003】
図21を用いて従来の光ディスク記録再生装置2100が光ディスク100にユーザデータを記録する際の動作を説明する。図21において、光ディスク100はスピンドルモータ101により所定の回転数で回転し、ピックアップ103から出力される光ビームのパワーに応じてユーザデータが記録される。トラバースモータ102は、光ディスク100の半径方向にピックアップ103を移動させることが可能である。ユーザデータ送信回路108は、光ディスク100に記録する為のユーザデータをマイコン107に送信する。マイコン107は、送信されたユーザデータを光ディスク100の所定アドレスに記録する為にピックアップ103を移動させる指令をサーボコントローラ106に出力する。サーボコントローラ106は、指定されたアドレスに光ビームが位置するようにピックアップ103を移動させるためトラバースモータ102を駆動する。
【0004】
マイコン107は、ユーザデータを信号記録回路105に出力する。信号記録回路105は、入力されたユーザデータに基づいてピックアップ103に搭載されたレーザーを駆動して光ディスク100にユーザデータを記録する。ピックアップ103は、光ディスク100からの反射光を図21に記載しない内部のディテクタで検出した信号を信号再生回路104に出力する。信号再生回路104は、光ディスク100に記録されているユーザデータを再生してマイコン107に出力する。
【0005】
光ディスク100に指紋等の汚れが付着していると、ユーザデータが正確に記録出来ないために信号再生回路104で正確にユーザデータを再生する事が出来ない。マイコン107は信号再生回路104から出力される信号に基づいて光ディスク100に記録したユーザデータを正確に再生出来ない事を検出すると、サーボコントローラ106にピックアップ103の移動を指示し、ユーザデータを記録する位置を光ディスク100上の交替領域に変更する。信号再生回路104は、交替領域に記録したユーザデータを再度再生してマイコン107に出力する。マイコン107は信号再生回路104から出力される信号に基づいて光ディスク100に記録したデータを正確に再生出来たことを検出した際は、新たに記録するユーザデータの記録動作を行う為に上記説明の動作を繰り返す。
【0006】
以上の動作を行う事により、指紋等の汚れが付着している箇所にユーザデータを記録したことを検出し、ユーザデータを交替領域に再度記録し直すことでユーザデータを保護する事が出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の指紋等の汚れ検出機能を用いた技術では、光ディスク上にユーザデータを記録した後、再生する事により光ディスク上に付着した指紋等の汚れを検出し、ユーザデータを損なわないように交替領域に再度ユーザデータを記録するように動作していた。しかし、交替領域の大きさには限度があるので、従来の方法では交替領域にすべてのユーザデータを記録出来ない場合があった。また、交替領域に指紋等の汚れが付着している時はユーザデータを交替領域に記録した際も正しくデータを再生する事が出来ず、結果としてユーザデータを損なう可能性が有った。
【0008】
本発明の目的は、ユーザデータを記録する前にディスク上に指紋等の汚れが付着しているかどうかをあらかじめ検出して警告する機能を有する光ディスク記録再生装置提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、ユーザーに汚れを取り除くことを促す機能を有する光ディスク記録再生装置提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ディスク記録再生装置は、所定の周波数でウォブリングするトラックが形成されるディスクに光ビームを照射して情報を記録再生する記録再生手段と、前記ディスクから反射した前記光ビームを検出する反射光検出手段と、前記反射光検出手段の出力から前記所定の周波数でウォブリングする成分を抽出した信号の振幅を表すウォブル振幅信号を検出するウォブル信号検出手段と、前記ウォブル振幅信号の低域成分を通過させる低域通過フィルタ制御部と、前記ディスクに付着した汚れを検出する変化率検出手段とを備え、前記低域通過フィルタ制御部は、前記汚れによる変動周波数を通過させずに前記ディスクの回転周波数を通過させる通過特性を有しており、前記変化率検出手段は、前記記録再生手段が前記情報を記録再生する前に、前記ウォブル振幅信号を前記低域通過フィルタ制御部の出力で除算して得られる信号に基づいて、前記汚れによる前記ウォブル振幅信号のレベルの低下を検出することで前記汚れを検出し、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】
前記記録再生手段を前記ディスク上の複数の所定位置に移動させる移動手段をさらに備え、前記変化率検出手段は、前記所定位置に移動した前記記録再生手段が前記ディスクに照射した前記光ビームから検出された前記ウォブル振幅信号に基づいて前記汚れを検出してもよい。
【0012】
前記所定位置は、略等間隔離れた複数本の前記トラックに対応する位置であってもよい。
【0013】
前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する低域通過フィルタ制御部をさらに備え、前記変化率検出手段は、前記低域通過フィルタ制御部の出力と前記ウォブル振幅信号とを比較して前記ウォブル振幅信号が変化した割合を求めてもよい。
【0014】
前記ディスクは、案内溝のトラックと前記案内溝の間のトラックとを有し、前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段が前記案内溝のトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第1低域通過フィルタと、前記記録再生手段が前記案内溝の間のトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第2低域通過フィルタとを含み、前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段が位置するトラックが前記案内溝のトラックから前記案内溝の間のトラックに切り替わった際は前記第1低域通過フィルタから前記第2低域通過フィルタへ出力を切り替え、前記記録再生手段が位置するトラックが前記案内溝の間のトラックから前記案内溝のトラックに切り替わった際は前記第2低域通過フィルタから前記第1低域通過フィルタへ出力を切り替えてもよい。
【0015】
前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段がすでに情報を記録済みのトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第1低域通過フィルタと、前記記録再生手段が情報が未記録のトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第2低域通過フィルタとを含み、前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段が位置するトラックが情報を記録済みのトラックから情報が未記録のトラックに切り替わった際に前記第1低域通過フィルタから前記第2低域通過フィルタへ出力を切り替え、前記記録再生手段が位置するトラックが情報を未記録のトラックから情報を記録済みのトラックに切り替わった際は前記第2低域通過フィルタから前記第1低域通過フィルタへ出力を切り替えてもよい。
【0016】
前記低域通過フィルタ制御部は、第1カットオフ周波数を有する第1低域通過フィルタと、前記第1カットオフ周波数よりも小さい第2カットオフ周波数を有する第2低域通過フィルタとを含み、前記低域通過フィルタ制御部は、前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下になった際に、前記第1低域通過フィルタから前記第2低域通過フィルタへ出力を切り替えてもよい。
【0017】
検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記ウォブル振幅信号が前記所定の割合以下となったトラックのディスク上の半径方向の位置情報を、前記汚れの位置を表す情報として記憶してもよい。
【0018】
前記低域通過フィルタ制御部の出力が特定値以下の時は、前記変化率検出手段の出力を停止してもよい。
【0019】
前記汚れの特徴を通知して前記ディスクに前記汚れが付着している事を警告する警告手段と、前記反射光検出手段の出力に基づいて前記情報を再生する信号再生手段と、前記記録再生手段を前記ディスク上の前記トラックに追従させるように制御するサーボ手段とをさらに備え、前記警告手段は、前記低域通過フィルタ制御部の出力が所定時間経過しても前記変化率検出手段の出力を停止する特定値以下の時には、前記汚れの特徴が通知不可能であることを通知し、前記警告手段は前記信号再生手段がアドレス領域の情報を識別出来ない時に前記汚れの特徴が通知不可能であることを通知し、前記警告手段は、前記サーボ手段の出力が異常となった時に前記汚れの特徴が通知不可能であることを通知してもよい。
【0020】
検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記ウォブル振幅信号が変化した割合を汚れの付着強度を表す情報として記憶してもよい。
【0021】
前記汚れの特徴を通知して前記ディスクに前記汚れが付着している事を警告する警告手段をさらに備え、前記警告手段は、前記記憶手段に記憶されている前記汚れの付着強度を表す情報と前記汚れの大きさを表す情報と前記汚れの個数を表す情報と前記汚れの位置を表す情報との少なくとも2つの情報を組み合わせて通知してもよい。
【0022】
モニタ画面をさらに備え、前記警告手段は、前記汚れの付着強度と前記汚れの大きさと前記汚れの個数と前記汚れの位置との少なくとも2つの情報を組み合わせて前記モニタ画面に表示して前記汚れの特徴を通知してもよい。
【0023】
検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段と、前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となっている期間を計測する汚れ通過時間カウンタとをさらに備え、前記記憶手段は、前記汚れ通過時間カウンタの出力を前記汚れの大きさを表す情報として記憶してもよい。
【0024】
前記情報を記録再生する為に基準となる基準ディスク回転速度に対するディスク回転速度の比率を求める回転速度率検出手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記回転速度率検出手段の出力に応じて前記汚れ通過時間カウンタの出力を補正して記憶し、前記記憶手段は、前記汚れ通過時間カウンタの出力に前記回転速度比率検出手段の出力の逆数を掛けるように、前記汚れ通過時間カウンタの出力を補正して記憶してもよい。
【0025】
前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となった際の前記汚れ通過時間カウンタの出力が特定値以下の時は、前記記憶手段は複数本離れたトラックに前記記録再生手段を移動させた際の前記汚れ通過時間カウンタの出力を記憶してもよい。
【0026】
検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段と、前記ディスク1回転中に前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となった回数をカウントする汚れ個数カウンタとをさらに備え、前記記憶手段は、前記汚れ個数カウンタの出力を汚れの個数を表す情報として記憶してもよい。
【0027】
前記汚れ個数カウンタは、前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となった後に前記所定の割合を超えた事を検出した回数をカウントし、前記ウォブル振幅信号が前記所定の割合以下となった時刻を第1時刻とし、その後前記所定の割合を超えた時刻を第2時刻とし、さらに再度前記所定の割合以下となった時刻を第3時刻としたとき、前記汚れ個数カウンタは前記第2時刻から前記第3時刻までの時間が特定時間以内の時は第2の時刻において前記回数をカウントしなくてもよい。
【0028】
前記トラックはセクタに分割され、前記セクタの数をカウントするエッジカウンタをさらに備え、前記エッジカウンタの出力が、前記記録再生手段が位置しているトラックのセクタの数と等しくなった時に前記ディスクの1回転が検出されてもよい。
【0029】
前記記録再生手段は、光源を含み、前記記録再生手段が記録再生動作を行うトラックが以前に汚れが検出されたトラックの時は、前記光源から照射する光の出力を増加させて記録あるいは再生を行ってもよい。
【0030】
前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となっている期間の時間を計測する汚れ通過時間カウンタをさらに備え、以前に汚れが検出されたトラックを記録中に前記汚れ通過時間カウンタの出力が特定の値以上となった時に交替処理を行ってもよい。
【0031】
前記記録再生手段は、光源と前記光源から照射される光を前記ディスクに集光させる光学手段とを含み、前記特定の値は、情報を記録再生する為に基準と基準ディスク回転速度で前記ディスクが回転している際に、略略データ誤りを訂正可能な限界となる連続欠陥上を前記光源から照射される光が移動する時間に対応する値であってもよい。
【0032】
本発明のある局面に従えば、ユーザーデータの記録動作に移る前に短時間で汚れを検出する為に、予め記録動作を伴わずディスクに付着した指紋等の汚れの特徴を検出することができる。また、ディスクに指紋が付着しているかどうかを全トラックにおける検査を実施していては時間を要する為、短期間で検査するために半径方向に略略均等な間隔離れたトラックを複数本検査し、汚れが検出されたトラック位置から指紋が付着している位置情報を検出する。また、検出した汚れの状態をモニタ画面等に表示して警告することで、ユーザーがディスクに付着した指紋等の汚れを見つけやすくし、指紋等の汚れを取り除く事を促す。また、ユーザーが指紋等の汚れを取り除かなかった場合にユーザデータを損なわないようにするために、指紋等の汚れが予め検出されていた領域を記録する際はレーザーパワーを増加させる等の措置を講じる。
【0033】
本発明は、ウォブル振幅生成手段の出力は汚れ検出感度が高い為、汚れ情報の定量化に適している。
【0034】
本発明によれば、ディスク上のすべてのトラックに対して汚れ検出動作を行わうわけでは無いため、短時間で指紋等の大きな汚れを検出出来る。
【0035】
本発明によれば、汚れ以外の反射率変化等によって生じる変動による汚れの誤検出を防止することができる。
【0036】
本発明によれば、前記案内溝にあるトラックと前記溝間にあるトラックとで反射光量が変化するようなDVD−RAMディスクで代表されるディスクにおいて反射光量の変化に応じて汚れが誤検出されるのを防止することができる。
【0037】
本発明によれば、記録済みのトラックと未記録トラックとで反射光量が異なる場合に汚れの誤検出を防止出来る。
【0038】
本発明によれば、汚れによる反射光量の変動が反射率変化を検出するために基準として利用される低域通過フィルタの出力に影響する事を低減出来る。
【0039】
本発明によれば、アドレス領域で反射光が異なる場合に汚れの誤検出を防止することができる。
【0040】
本発明によれば、上記低域通過フィルタの出力が十分に整定していない際の汚れの情報の誤検出を防止する事ができる。
【0041】
本発明によれば、ディスクに付着した汚れの大きさの情報を定量化する際の具体的な手段を提供出来る。
【0042】
本発明によれば、汚れの付着強度情報を定量化出来る。
【0043】
本発明によれば、ディスクに付着した汚れの数の情報を定量化する際の具体的な手段を提供出来る。
【0044】
本発明によれば、ディスクの回転速度が標準になるまでの待ち時間を短縮できる。
【0045】
本発明によれば、同一の汚れを隣接トラックに移動する事で重複して検出することを防ぐことができる。
【0046】
本発明によれば、ディスクに付着した汚れの位置情報を定量化する事が出来る。
【0047】
本発明によれば、ユーザーにより汚れが見つけやすくなる。
【0048】
本発明によれば、反射光の十分なレベルが得られない時やサーボが異常となるような異常により、汚れの情報を誤検出することを防止することができる。
【0049】
本発明によれば、サーボが異常となるような汚れの未検出を防止出来る。
【0050】
本発明によれば、ディスクに初期欠陥等が数多く存在している場合等によって汚れの検出が不可能な状態の時に汚れの情報の誤検出を防止出来る。
【0051】
本発明によれば、汚れをユーザーに警告する具体的な手段を提供することができる。
【0052】
本発明によれば、汚れ上で記録する時に損失するデータ量を低減することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
本明細書において、「ウォブリング」とは、溝部および溝間部を有する光ディスクにおいて、トラックが半径方向に揺動して形成されていることをいうものとする。
【0054】
図1は、本発明の一実施形態の光ディスク記録再生装置100を示すブロック図である。図1において、光ディスク1はスピンドルモータ2により所定の回転数で回転し、ピックアップ4から出力される光ビームのパワーに応じてユーザデータが記録される。光ディスク1はDVD−RAMディスクであり、ユーザデータが記録される領域は半径方向に複数のゾーンに分割されており、各ゾーンにはユーザデータを記録可能なトラックが案内溝と溝間に有る。以後、案内溝をグルーブトラック、溝間をランドトラックと称する。また、光ディスク1のトラックはデータを記録する単位であるセクタに分割されており、各セクタの先頭にはセクタを識別するためのアドレスが記録されているアドレス領域が設けられている。
【0055】
トラバースモータ3は、光ディスク1の半径方向にピックアップ4を移動させることが可能である。ピックアップ4は、図1に記載しないレンズによって光ビームを光ディスク1に集光し、光ディスク1で反射した光ビームを内部に搭載する2分割ディテクタ5で受光する。2分割ディテクタ5は、受光した光ビームを電気信号に変換して差動増幅器6と加算器7に出力する。差動増幅器6は、2分割ディテクタ5から出力された2つの信号の差をとり、その出力は光ビームをトラックに追従させるトラッキング制御に用いられるトラッキングエラー信号TEとして、後述するサーボコントローラ25とウォブル振幅検出回路8に入力される。
【0056】
一方、加算器7は、2分割ディテクタ5から入力された2つの信号の和をとり、その出力はデータを再生する為に用いられる再生信号RFとして、後述する再生信号振幅検出回路18と信号再生回路21とIDゲート生成回路22に入力される。詳細な動作説明は後述するが、ウォブル振幅検出回路8は、入力されたトラッキングエラー信号から光ディスク1のトラックが揺動(ウォブリング)する特定の周波数に対応する周波数成分を抽出し、その周波数成分のエンベロープを表すウォブル振幅信号S1をA/D変換器9に出力する。A/D変換器9は、0Vから3Vのアナログ入力電圧を8bitのディジタル信号に変換する素子であり、入力されたウォブル振幅信号S1を数値化してスイッチ10に出力する。スイッチ10は、後述するIDゲート生成回路22が出力する制御信号S14のH,Lのレベルに応じてオン・オフ切り替え動作を行う。スイッチ10のオン・オフ条件についても後述する。
【0057】
スイッチ10の出力はLPF制御部11と変化率検出回路12とに入力される。LPF制御部11と変化率検出回路12との詳細動作も後述するが、LPF制御部11は、複数の低域通過フィルタ(LPF)を含み、その出力は外部から入力される複数の制御信号に応じて切り替わる構成となっており、スイッチ10を通して入力された信号の低域成分を変化率検出回路12と後述するマイコン15とに出力する。LPF制御部11に入力される複数の制御信号についても後述する。変化率検出回路12は、スイッチ10を通して入力された信号をLPF制御部11から出力された信号で除算する動作を行う。変化率検出回路12の出力は、スイッチ13に入力される。スイッチ13は、マイコン15が出力する制御信号S2のH,Lのレベルに応じてオン・オフ切り替え動作を行う。スイッチ13のオン・オフ条件についても後述する。
【0058】
スイッチ13の出力は、DSP14に入力される。DSP14は、内部にメモリを所有するプロセッサであり、スイッチ13がオンの時に動作する。また、DSP14には後述するエッジカウンタ23と周期カウンタ24との出力が入力される。DSP14はDSP内部の処理により光ビームが指紋等の汚れ上を走査している事が検出された際にHとなり,それ以外の際にLとなる2値を有する指紋検出信号S3をLPF制御部11に出力する。指紋検出信号S3は、前述したLPF制御部11に入力される複数の制御信号の1つであり、LPF制御部11は指紋検出信号S3のH,Lのレベルに応じて複数の低域通過フィルタの出力を内部のスイッチで切り替えて選択し出力する。また、DSP14は、処理動作中を示すフラグFLGと内部のメモリに蓄えた情報S4とをマイコン15に出力する。DSP14の動作の詳細はフローチャートを用いて後述する。
【0059】
マイコン15は、後述するトラック情報生成部17が内部に有する、光ディスク1の表面に指紋等の汚れが存在するかどうか検査する対象となるトラックの特定セクタのアドレスS5を入力し、サーボコントローラ25を通じてトラバースモータ3を動作させるための制御信号S6を出力する。
【0060】
また、マイコン15は、LPF制御部11から入力される値S7とDSP14から出力されるフラグFLGに応じてスイッチ13のオン・オフの切替えを行う制御信号S2をスイッチ13のコントロール端子(図示せず)に出力する。また、マイコン15は、後述する信号再生回路21が再生し出力した光ビームが走査中のセクタのアドレスS8が入力される。
【0061】
また、マイコン15は、後述するサーボコントローラ25がサーボ制御の異常を検出して出力したサーボ異常検出信号S9が入力される。マイコン15は、DSP14から入力されるDSP14内部のメモリに蓄えた情報S4やサーボコントローラ25から入力されるサーボ制御異常検出信号S9等に応じて表示手段16に光ディスク1に付着した指紋等の汚れの特徴を表す指紋検出情報S10を出力する。マイコン15の詳細動作についてもフローチャートを用いて後述する。
【0062】
表示手段16は、マイコン15から入力された指紋検出情報S10を所定の表示形式に基づいて表示する。再生信号振幅検出回路18は、加算器7から入力される再生信号RFのエンベロープを検出して再生振幅信号S11として記録領域検出回路19に出力する。記録領域検出回路19は、入力された再生振幅信号S11から特定のスライスレベルでH,Lの2値の信号である信号記録部未記録部切替え信号S12を生成し、LPF制御部11に出力する。記録部未記録部切替え信号S12は前述したLPF制御部11に入力される複数の制御信号の1つであり、LPF制御部11は記録部未記録部切替え信号S12のH,Lのレベルに応じて複数の低域通過フィルタの出力を内部のスイッチで切り替えて選択し出力する。
【0063】
また、信号再生回路21は、加算器7から入力された再生信号RFから光ビームが走査中のセクタのアドレスS8を数値情報に再生してマイコン15とL/G判断回路20とIDゲート生成回路22とに出力する。L/G判断回路20は、入力されたアドレスS8に基づいて光ビームが走査中のセクタがランドトラックに有るセクタであるかグルーブトラックにあるセクタであるかを判断し、ランドトラックにあるセクタを走査中の時にHとなる信号であるランドグルーブ切替え信号S13をLPF制御部11に出力する。ランドグルーブ切替え信号S13は、前述したLPF制御部11に入力される複数の制御信号の1つであり、LPF制御部11は、ランドグルーブ切替え信号S13のH,Lのレベルに応じて複数の低域通過フィルタの出力を内部のスイッチで切り替えて選択し出力する。
【0064】
IDゲート生成回路22は、加算器7から入力される再生信号RFと、信号生成回路21から入力される光ビームが走査中のセクタのアドレスS8の数値情報と、内部のカウンタの出力に基づいて光ビームがアドレス領域を通過している時にH、それ以外の領域を通過しているときにLとなる2値のIDゲート信号S14をスイッチ10のオン・オフ制御を行うコントロール端子とエッジカウンタ23と周期カウンタ24とに出力する。スイッチ10は、コントロール端子にHレベルの信号が入力されているときにオフとなるように構成されている。すなわち、光ビームがアドレス領域に位置しIDゲート信号S14がHレベルとなっている時にスイッチ10はオフとなる。
【0065】
エッジカウンタ23は、IDゲート信号S14がHレベルとなる立ち上がりエッジの入力に応じてインクリメントするカウンタである。エッジカウンタ23によってカウントされた値S15はDSP14に出力される。
【0066】
周期カウンタ24は、IDゲート信号S14がLレベルとなる立ち下がりエッジから次の立ち下がりエッジが入力されるまでの時間を内部に搭載する特定のクロックを用いてカウントし、カウント値S16をDSP14に出力する。
【0067】
サーボコントローラ25は、図1に記載しないフォーカスエラー信号を入力してフォーカシング制御を行い、差動増幅器6から入力されるトラッキングエラー信号TEに応じてトラッキング制御を行う。またマイコン15から入力される制御信号S6に基づいて光ディスク1の半径方向にピックアップ4を移動させる駆動信号S17をトラバースモータ3に出力するアクセス制御を行う。
【0068】
また、サーボコントローラ25は、入力されたトラッキングエラー信号TEのレベルを特定のレベルと比較する事によりサーボ異常を検出する動作を行い、サーボ異常が発生した時にHとなり、正常にサーボが動作しているときはLとなる2値のサーボ異常検出信号S9をマイコン15に出力する。
【0069】
次に図2を用いてウォブル振幅検出回路8の構成について説明する。図2は図1中のウォブル振幅検出回路8の構成を示すブロック図である。前述の様に光ディスク1で反射した光ビームは2分割ディテクタ5で受光され差動増幅器6に出力され、差動増幅器6は入力された2信号の差動をとってウォブル振幅検出回路8にトラッキングエラー信号TEを出力する。図2におけるバンドパスフィルタ26は差動増幅器6から入力されたトラッキングエラー信号TEから特定の周波数のみ取り出して出力する。バンドパスフィルタ26の出力はエンベロープ検出回路27に入力され、エンベロープ検出回路27は、入力信号のエンベロープを表すウォブル振幅信号S1を出力する。
【0070】
ここで、差動増幅器6が出力するトラッキングエラー信号TEは、光ディスク装置で一般的なトラッキング制御を行う時の信号である。DVD−RAM等の光ディスクは、特定の周波数でトラックが揺動(ウォブリング)して形成されており、従って、差動増幅器6の出力にはトラックの揺動すなわちウォブリングによる変動が含まれる。差動増幅器6の出力はバンドパスフィルタ26にて前記トラックの揺動によって生じる周波数成分(4.7Gバイト容量のDVD−RAMディスクにおいて光ビームがディスクにデータを記録・再生する際の規定の線速度で移動している際で314kHz)のみが抽出される。エンベロープ検出回路27において出力されるウォブル振幅信号S1はバンドパスフィルタ26の出力の振幅を表す。すなわちウォブル振幅信号S1は、ウォブリング成分を抽出した信号の振幅を表す。
【0071】
ここで、光ディスク1に埃や指紋等の汚れ(以後、指紋として記載)が付着すると、光ビームは光ディスク1の情報記録面に到達する前に指紋により一部散乱されて2分割ディテクタ5に戻り、散乱された光ビームは差動検出器6において除去される。散乱されずに残った光ビームは光ディスク1で反射して2分割ディテクタ5に入力される。散乱されず残った光ビームを検出した2分割ディテクタ5の出力は指紋が付着する以前に比べて低下する。2分割ディテクタ5の出力が低下すると差動増幅器6の出力も低下し、結果としてウォブル振幅検出回路8の出力も低下する。すなわち光ビームが指紋を通過中はウォブル振幅信号のレベルが低下する。
【0072】
次に、図3を用いて再生信号振幅検出回路18の構成を示す。図3において増幅率が一定のアンプ28は、加算器7から入力された再生信号RFを特定の増幅率で増幅して出力する。アンプ28において増幅された信号はクランプ回路29に入力される。クランプ回路29は、入力された信号の下側のレベルを特定の電圧でクランプする。クランプ回路29の出力は検波回路30に入力される。検波回路30は、下側をクランプされて入力された信号のピーク電圧を検波して再生振幅信号S11を出力する。すなわち、再生信号振幅検出回路18は増幅された再生信号RFのAC振幅に相当する信号を出力する。
【0073】
ここで、DVD−RAMディスクに代表される書き換え可能な光ディスクの場合、データが記録済みの領域と記録されていない領域とが有り、それぞれの領域の位置はディスク毎に異なり特定出来ない。記録領域検出回路19は、再生信号振幅検出回路18から入力される再生振幅信号S11を用いて光ビームが走査中のトラックがデータを記録済みの領域か未記録の領域かを識別可能な記録部未記録部切替え信号S12を生成する回路である。
【0074】
図4(a)〜図4(c)を用いて記録領域検出回路19の動作を説明する。図4(a)は加算器7から再生信号振幅生成回路18へ入力される再生信号RFの波形を縦軸に電圧、横軸に時間をとって示したものであり、図中に縦に記されている破線は図4(a)〜図4(c)に対する時間の同期を示している。光ディスクにデータが記録済みの領域は、記録マークが形成されている所とされていない所の反射率が異なるため変調が生じる。データが記録されていない領域は反射率が変化しない為変調が生じない。図4(a)〜図4(c)に示した時刻tAから時刻tDの間の時間t41はデータが記録されていない領域を光ビームが通過している時間を表している。
【0075】
図4(b)は、図4(a)示される再生信号RFが入力されたときの再生信号振幅検出回路18が出力する再生振幅信号S11を示す。データが記録されていない未記録の領域に対応する期間t41では、クランプ回路29によってDC成分がクランプされるため再生振幅信号S11は図4(b)に示すように低いレベルとなる。記録領域検出回路19は、内部にコンパレータを有し、図4(b)中の太い破線でスライスレベル401と記して示したレベルより上側のレベルの入力の時に記録領域としてHの信号を出力し、下側のレベルの入力の時に未記録領域としてLの信号を出力する。
【0076】
図4(c)に記録領域検出回路19のから出力される記録部未記録部切替え信号S12を示す。時刻tBからtDの間に図4(b)の再生振幅信号S11がスライスレベル401以下となっているため、Lのレベルが出力される。記録部未記録部切替え信号S12がHの時は、光ビームが位置している領域が記録済みの領域であり、Lの時は光ビームが位置している領域が未記録の領域であることを示している。
【0077】
次に、図5、図6を用いてLPF制御部11の構成と動作について説明する。まず図5において、LPF制御部11内部には8個の低域通過フィルタ(LPF)が有り、それぞれLPF31,LPF32,LPF33,LPF34はカットオフ周波数が100Hzの等しいフィルタであり、同様にLPF35,LPF36,LPF37,LPF38はカットオフ周波数が25Hzの等しいフィルタである。それぞれのLPFの入力は同一の端子で接続されており、スイッチ10を通してウォブル振幅検出回路8で出力されたウォブル振幅信号S1が入力される。
【0078】
LPF31とLPF32との出力はスイッチ39に入力される。LPF33とLPF34との出力はスイッチ40に入力される。LPF35とLPF36との出力はスイッチ41に入力される。LPF37とLPF38との出力はスイッチ42に入力される。スイッチ39、スイッチ40、スイッチ41、スイッチ42はそれぞれ入力の切り替えをコントロールする端子にL/G判断回路20が出力するランドグルーブ切替え信号S13が入力される。
【0079】
スイッチ39,スイッチ40,スイッチ41,スイッチ42は、それぞれランドグルーブ切替え信号S13がLの時、すなわち光ビームが走査中のトラックがランドトラックの時にそれぞれLPF31,LPF33,LPF35,LPF37の出力側に切替わり、ランドグルーブ切替え信号S13がHの時、すなわち光ビームが走査中のトラックがグルーブトラックの時にそれぞれLPF32,LPF34,LPF36,LPF38の出力側に切替わる。
【0080】
次に、スイッチ39,スイッチ40の出力はスイッチ43に入力され、スイッチ41、スイッチ42の出力はスイッチ44に入力される。スイッチ43とスイッチ44の入力切替えをコントロールする端子には記録領域検出回路19から出力される記録部未記録部切替え信号S12が入力され、スイッチ43,スイッチ44共に記録部未記録部切替え信号S12がHの時すなわち光ビームが走査中のトラックが記録済みの領域の時にそれぞれスイッチ40,スイッチ42の出力側に切替わり、記録部未記録部切替え信号S12がLの時すなわち光ビームが走査中のトラックが未記録の領域の時にスイッチ39、スイッチ41の出力側に切替わる。
【0081】
次にスイッチ43,スイッチ44の出力はスイッチ45に入力される。スイッチ45の入力切替えをコントロールする端子にはDSP14から出力される指紋検出中信号S3が入力される。指紋検出中信号S3が出力される条件については後述するが、DSP14において光ビームが光ディスク1に付着した指紋を通過していると検出された際にHとなる2値の信号である。スイッチ45は指紋検出中信号S3がHの時にスイッチ44の出力側に切替わり、指紋検出中信号S3がLの時にスイッチ43の出力側に切り替わる。
【0082】
図6に各スイッチの切替えによって選択される低域通過フィルタを表にまとめた。光ビームが指紋の付着していない未記録のランドトラックに位置している時は、図6に示されるように、指紋検出中信号S3がL、記録部未記録部切替え信号S12がL、ランドグルーブ切替え信号S13がLとなる為、LPF制御部11の出力はLPF31の出力が選択される。光ビームが指紋の付着している記録済みのグルーブトラックに位置している時は、指紋検出中信号S3がH、記録部未記録部切替え信号S12がH、ランドグルーブ切替え信号S13がHとなる為、LPF制御部11の出力はLPF38の出力が選択される。以下同様に光ビームが走査中のトラックの状態に応じてLPF制御部11から出力される低域通過フィルタの出力が選択される。
【0083】
ここで、ウォブル振幅検出回路8から出力されるウォブル振幅信号S1は、光ディスク1の反射光から生成される信号であるが、ランドトラックとグルーブトラックではその出力レベルが異なる。また、記録済みの領域と未記録領域とにおいてもウォブル振幅の出力レベルが異なる。データが記録済みの領域は記録マークが形成されている所の反射率が記録マークが形成されていない所の反射率より低くなるため、略平均的なディスクからの反射光量は未記録の領域に対して変化する。すなわち、2分割ディテクタ5で受光される光ビームの出力が変化し、その結果ウォブル振幅検出回路8の出力レベルが変化するからである。後述するが、LPF制御部11の出力は指紋検出のプロセスにおいて基準となる値となる。上記出力レベルの差はLPF制御部11の出力の差となるため指紋検出の基準が変化する事を意味する。しかし、例えば光ビームが移動してランドトラックからグルーブトラックへ切替わった直後等の急な出力レベルの変化にカットオフ周波数が100Hz程度の低域通過フィルタの出力は追従せず、従ってこの切替わりの直後で指紋を誤検出や未検出する可能性が有る。
【0084】
この問題を回避するためにLPF制御部11内部の低域通過フィルタを予め複数用意し、光ビームの位置するトラックがランドトラックからグルーブトラックに切り替わった直後に低域通過フィルタの出力を切替える動作を行うことで上記急な出力レベルの変化に影響される事無く指紋を検出する事が出来る。上記と同様の理由により記録済みの領域と未記録の領域で低域通過フィルタの出力を切り替える。
【0085】
また、前述したように、光ビームが指紋検出中はウォブル振幅信号の出力は低下する。この指紋による出力低下が指紋検出の基準値に対して及ぼす影響も低減する必要がある為、指紋検出中は指紋による出力レベルの変動が通過しないような帯域となるカットオフ25Hz程度の低い低域通過フィルタの出力を基準値として用いる構成とする。
【0086】
また、図5に示した低域通過フィルタはすべて遅延器を有するデジタルフィルタで構成されている。そこで、光ビームが指紋を通過しスイッチ45がその入力をスイッチ44側に切替える際に、LPF31,LPF32,LPF33,LPF34の出力をそれぞれLPF35,LPF36,LPF37,LPF38の出力に切り換える事で帯域が異なる低域通過フィルタの出力が連続的につながるようにする。
【0087】
LPF制御部11内部の低域通過フィルタの出力を基準として用いた際の効果については次に説明する変化率検出回路12の動作を説明する際に合わせて説明する。
【0088】
続いて、図7(a)、図7(b)および図7(c)を用いて変化率検出回路12における指紋検出のプロセスを説明する。まず、光ビームが指紋を通過中にウォブル振幅信号S1が低下する事から逆にウォブル振幅信号S1が低下した割合を求める事で指紋を検出する事が出来る。ウォブル振幅信号S1が低下した割合は、光ビームが指紋以外を通過している際のウォブル振幅信号のレベルを基準として光ビームが指紋を通過した際に入力されたウォブル振幅信号を除算する事で求める事が出来る。変化率検出回路12は上記除算動作を行ってウォブル振幅信号S1が低下した割合を求める。
【0089】
図7(a)は横軸を時間、縦軸を電圧で示した際のバンドパスフィルタ26(図2)の出力波形W1を示す。図7(b)は、図7(a)に示す出力波形W1が入力された際にエンベロープ検出回路27(図2)から出力されるウォブル振幅信号S1の波形を示す。時間t1からt2の間に光ビームが指紋上を通過した際、図7(b)に示すようにウォブル振幅信号S1の出力レベルが低下する。出力レベルが低下した変動周波数は数kHz程度とする。
【0090】
ここで、トラックの幅やトラックを形成する溝のエッジ角度は光ディスク1の製造時に多少ばらつき、光ディスク1に形成されたトラックの揺動成分から生成されるウォブル振幅信号S1はこのばらつきにより変動する。このウォブル振幅信号S1の変動は指紋とは無関係な変動要素である。以後、この変動を面内変動と呼ぶ事にする。面内変動は光ディスク1が1回転すると元の値に戻るような周期で変動する。つまり、光ディスク1の回転周波数で変動する。ウォブル振幅信号S1の低下割合を求める為の基準値としては、この周波数の変動に追従し指紋による変動周波数には追従しないようにする必要がある。そのため、ウォブル振幅の変化を検出する為の基準値として、光ディスク1の回転周波数の帯域を通過するLPF制御部11内部の低域通過フィルタの出力を利用する。
【0091】
その効果を説明する。まず、4.7Gバイト容量のDVD−RAMディスクの場合、光ディスク1の回転周波数は約22Hz〜55Hzであり、指紋によるウォブル振幅信号S1の変動周波数は数100Hz〜数10kHzである。LPF制御部11内部のLPF31,LPF32,LPF33,LPF34は、カットオフ周波数が100Hzなので光ディスク1の回転周波数で変動する前述の面内変動は通過させ、指紋によるウォブル信号振幅の変動周波数は通過させない為、LPF31,LPF32,LPF33,LPF34はそれぞれ光ビームが指紋以外の領域を通過している際の基準として用いる事が出来る。しかし、指紋通過中は指紋による数100Hzの変動成分の一部が通過してしまう。その影響を低減するため、さらに指紋通過中の期間のみカットオフ周波数が25Hz程度のLPF35,LPF36,LPF37,LPF38の出力を基準として用いる。
【0092】
図7(c)の波形W2は図7(b)に示されるウォブル振幅信号が入力された際のA/D変換器9の出力を示し、波形W3は波形W2を入力した際のLPF制御部11の出力を示している。時間t1からt2の期間で図7(b)に示されるウォブル振幅信号S1の変動は前述の様に数kHzと高い帯域の変動のため、LPF制御部11の出力はこの変動に追従せず波形W3に示される一定の値を出力する。
【0093】
変化率検出回路12は、波形W3で表される低域通過フィルタの出力に対して波形W2の信号が変化した割合を指紋によって変化した割合として検出する。以後、数値例を上げて説明をする。
【0094】
まず、指紋が光ディスク1に付着していない時にウォブル振幅検出回路8から出力されるウォブル振幅信号S1のレベルを1V付近であるとする。ウォブル振幅の面内変動によりウォブル振幅検出回路8が出力するウォブル振幅信号S1が800mVとなったとする。この時A/D変換器9から出力される値も800mVを指す値となる(ここでは説明の簡単の為、デジタル数値ではなく電圧を示す値として説明する)。従って、LPF制御部11に入力される値も800mVを指す値となる。面内変動の変動周波数は22Hzとし指紋検出前のLPF制御部11内部の低域通過フィルタのカットオフ周波数が100Hzであるため、LPF制御部11の出力は面内変動に追従して800mVを指す値となる。この時、変化率検出回路12は800/800=1を出力し、面内変動によるウォブル振幅信号S1の出力低下は検出されない。
【0095】
これに対し、指紋が付着している領域を光ビームが通過すると、ウォブル振幅検出回路8が出力するウォブル振幅信号S1が2kHzの変動帯域で30%低下し、560mVとなったとする。LPF制御部11の出力はこの変動帯域に追従出来ないため、800mVを指す値を出力している。従って、変化率検出回路12は560/800=0.7の演算から、30%のウォブル振幅信号S1の低下を表す値0.7を検出し出力する。
【0096】
次に図8と図9を用いてIDゲート生成回路22の動作を説明する。図8はIDゲート生成回路22の構成を説明する図である。加算器7(図2)から出力される再生信号RFは図8のデータスライス回路46に入力される。DVD−RAMディスクでは、アドレス領域はデータを記録可能な領域と異なりピットでアドレス情報が記録されており、かつランドトラックとグルーブトラックとにまたがる様に千鳥状に形成されている。そのため、再生信号RFのDC成分がデータを記録可能な領域とアドレス領域とでは異なりアドレス領域の方が大きいレベルで出力される。そこで、データスライス回路46において加算器7から入力される再生信号RFのDC成分を特定のスライスレベルで2値化して光ビームがアドレス領域を通過中にHとなる信号をゲート信号生成回路47に出力する。ゲート信号生成回路47は内部にカウンタを有し、データスライス回路46から入力した信号の立ち下がりエッジが入力された時から内部に搭載している水晶発振で生成する基準クロックを用いて光ビームが次のアドレス領域に到達するまでの時間をカウントし、光ビームが次のアドレス領域の直前に到達した際にHとなり、データを記録可能な領域に到達した時にLとなる信号を出力する。
【0097】
ゲート信号生成回路47には信号再生回路21で再生された光ビームが位置しているセクタのアドレスS8が入力される。ゲート信号生成回路47は入力されたアドレスS8からデータ再生の為の基準クロック(記録再生の為の基準の線速度で回転している4.7Gバイト容量のDVD−RAMディスクにおいて約58.4MHz)の時間が基準の値から異なる割合を求め、前述の水晶発振で生成するクロックのカウント値を補正する事により、ディスク回転速度が記録再生の為の基準の回転速度と異なる場合でも次セクタ先頭のアドレス領域通過の直前にHとなるゲートを生成する事が出来る。
【0098】
次に、図9のタイミングチャートを用いてIDゲート生成回路22の動作を説明する。図9(a)、(b)および(c)は、光ビームが回転するディスク上のトラックに沿って移動している様子を模式的に表したものである。トラック91は、セクタ92単位で等分に分割されて形成されており、セクタ92の先頭にそのセクタのデータを識別するためのアドレス93が記録されている。光ビームが図9(a)に示す矢印94の方向に一定の速度で移動している際に、データスライス回路46の出力81のタイミングチャートを図9(b)に、ゲート信号生成回路47が出力するIDゲート信号S14のタイミングチャート図9(c)に示す。
【0099】
光ビームがアドレス93の領域に位置し、再生信号RFのDCレベルの変化が検出された時点で、図9(b)に示すようにデータスライス回路46の出力81がHとなる。このとき、アドレス領域先頭からデータスライス回路46における検出遅れにより図中にT91として示す時間遅延して信号がHになる。図9(c)に示すようにゲート信号生成回路47は、信号再生回路21で再生されたアドレスS8に基づいて、ディスクに記録再生する基準クロックの変化割合から水晶発振によるクロックを用いてカウントされる値を補正し、光ビームがデータを記録可能な領域に到達した時にLの信号を出力する。その後、次セクタの先頭のアドレス領域に光ビームが到達する所定時間カウントし、所定時間経過後にHとなるIDゲート信号S14を出力する。
【0100】
以上により、IDゲート生成回路22はディスクの回転速度がデータ記録再生の基準となる基準回転速度と異なる場合でも正確に光ビームがアドレス領域に位置しているときにHとなる信号を出力する事が出来る。ここで、アドレス領域は前述のように千鳥状にピットが形成されている為にトラッキングエラー信号TEの出力はデータが記録可能な領域とは異なる。このため、光ビームがアドレス領域を通過している最中はウォブル振幅検出回路8が出力するウォブル振幅信号S1はデータが記録可能な領域とは異なる。ウォブル振幅検出回路8の出力の変化の影響がLPF制御部11の入力に及ばないようにするために、IDゲート生成回路22が出力するIDゲート信号S14がHとなっている期間にスイッチ10をオフし、光ビームがアドレス領域を通過中はウォブル振幅検出回路8の出力がLPF制御部11に入力されないようにする。
【0101】
次に、エッジカウンタ23の動作を説明する。エッジカウンタ23はIDゲート生成回路22から出力されるIDゲート信号S14の立ち上がりエッジが入力される毎にインクリメントするカウンタである。ここで、4.7Gバイト容量のDVD−RAMディスクは記録可能なトラックが半径方向に35のゾーンに分割されており、各ゾーン毎に光ディスク1回転中に光ビームが通過するセクタ数が決められている。例えば、最外周のゾーンであるZone34では、1回転中に59セクタである。すなわち光ビームが位置するトラックがZone34のゾーンに存在する場合、エッジカウンタ23のカウント値が59を示した際にディスクが1回転した事を検出する事が出来る。
【0102】
続いて、図10を用いて周期カウンタ24の動作を説明する。図10に示した信号波形はIDゲート生成回路22から出力されるIDゲート信号S14を表している。周期カウンタ24は図10中で時間T10として示した時間、即ちIDゲート信号S14の立ち下がりエッジから次セクタで再びHとなった後にLとなる立ち下がりエッジまでの時間を特定のクロックを用いてカウントするカウンタである。すなわち、周期カウンタ24は光ビームが1セクタを通過する時間をカウントするカウンタであり、周期カウンタ24の出力を用いる事でDSP14において光ディスク1の回転速度が光ディスク1に記録再生する基準の回転速度に対して変化した割合を求める事が出来る。周期カウンタ24は0.014ms単位で動作するとしたときにディスク回転速度が標準速度より5%速い場合を例に説明する。4.7Gバイト容量のDVD−RAMディスクが記録再生の基準となる基準回転速度で回転している時は光ビームが1セクタ通過するのに約0.7msかかるので0.7/0.014=50がカウントされる。周期カウンタ24の出力が47.5と出力された際に、47.5/50=0.95が求められ、記録再生の為の基準となる基準回転速度に対して5%速い事が検出出来る。
【0103】
次に、サーボコントローラ25がサーボ異常を検出する動作について説明する。光ディスク1に付着した指紋上を光ビームが走査している最中はトラッキングエラー信号TEが変動する場合があり、このトラッキングエラー信号TEの変動にトラッキング制御が追従するとトラッキング制御が外れたり、隣接トラックでトラッキング制御が動作する等の問題が発生する。サーボコントローラ25はトラッキングエラー信号TEのレベルをモニタし、トラッキングエラー信号TEが特定のレベル以上に変動したことを検出した際にHとなるサーボ異常検出信号S9をマイコン15に出力する。
【0104】
図11(a)および図11(b)を用いて説明する。図11(a)は横軸に時間、縦軸に電圧を取った際のトラッキングエラー信号TEの波形を示す。図中に縦に記した破線は図11(b)図との時間の同期を示す。縦軸にTE中心電圧と示した電圧レベルがトラッキングエラー信号TEの中心電圧L1103であり、トラッキング制御が正常に動作しているときにトラッキングエラー信号TEはこのレベル近傍で制御される。TE中心電圧L1103から均等に正負両方の電圧方向に特定の電圧レベルを設けトラッキングエラー信号TEがこの特定の電圧レベルを越えた時にトラッキング制御が異常となる状態であることを検出する。図11(a)において、異常検出レベルL1101およびL1102をTE中心電圧L1103から検出幅と記したレベル離れた破線で記した。図11(a)に示されるトラッキングエラー信号TEの波形は光ビームが指紋を通過中の時の波形例であり、図中に指紋通過期間と矢印で示した期間T1101にトラッキングエラー信号TEの波形が大きく変動している。図11(b)は図11(a)に示すトラッキングエラー信号TEが入力されたときにサーボコントローラ25が出力するサーボ異常検出信号S9を示している。サーボ異常検出信号S9はトラッキングエラー信号TEが前述の異常検出レベルL1101および/またはL1102を越えた時にHとなり、それ以外のときはLとなる2値の信号である。
【0105】
次に、トラック情報生成部17の動作を説明する。まず、光ディスク1に指紋が付着しているとデータを記録する際にレーザーから出力され光ディスク1の情報記録面に到達するパワーが適正にならないためにデータが正常に記録されない場合が発生する。本発明は、この問題を回避するために、装置に光ディスク1が装着された後、ユーザデータを記録・再生する前に、光ディスク1に指紋が付着しているかどうかを検査し、ディスクにデータを記録しようとするユーザーにあらかじめ警告する機能を与えるものである。
【0106】
しかし、光ディスク1に指紋が付着しているかどうかを全トラックにおいて検査していては時間を要する。光ディスク1が装置に装着された後、短期間で指紋が付着しているかどうか検査するために半径方向に均等な間隔離れた任意トラックを複数本検査する事で、指紋のディスク上の位置を類推する。トラック情報生成部17は、この指紋が付着しているかどうか検査する対象トラックをディスク種別に応じてマイコン15に指示する動作を行う。4.7Gバイト容量のDVD−RAMディスクを検査する場合を例に図12のテーブルデータを用いて説明する。前述のようにDVD−RAMディスクは半径方向に35のゾーンに分割されている。各ゾーンは均等に1568本のトラックから形成されており、1ゾーン当たりの半径方向の距離は均等である。また、通常の人間の指の太さから殆どの指紋が1ゾーン以上の大きさになる事がわかっている。
【0107】
従って、各ゾーンにつき1〜2本のトラックを検査すれば光ディスク1の全面にわたって指紋が付着しているか検査したのとほぼ同等の効果が得られる。図12は各ゾーン毎に検査するトラックに存在するアドレスが記された表であり、1ゾーン当たり2個のアドレスが記されている。トラック情報生成部17はこの表に相当する情報をテーブルデータとして保有している。トラック情報生成部17はマイコン15からアクセスを受けつけるとZone0のゾーンにあるアドレス32000h番地を情報として出力する。マイコン15は入力されたアドレスにピックアップ4を移動させて、指定のアドレスが存在する1トラック内に指紋が検出されるかどうか判断する。マイコン15は1トラックの検査が終了した後に再度トラック情報生成部17にアクセスする。次にトラック情報生成部17はZone0のゾーンにある次のアドレスである39000h番地を情報として出力する。以後全ゾーンにおいてこの動作を繰り返し、最外周のゾーンであるZone34の260000h番地のある1トラックの検査が終了した後は、トラック情報生成部17はマイコン15に対し残りトラックが無いという情報を伝える。この情報が入力された後、マイコン15は、全検査トラックから得られた指紋の情報を後述する方法でまとめて表示手段16に出力する。
【0108】
次に、表示手段16の構成について図13を用いて説明する。図1記載の表示手段16を除くすべての構成要素を含む光ディスク装置48のパネル全面にLED49が接続されており、マイコン15が汚れを検出したときにLED49を特定の間隔で点灯させる。また、光ディスク装置48は画面を有するモニタ50と接続されており、マイコン15が検出した光ディスク1に付着した指紋を特定の表示方法に基づいてモニタ画面に表示する。表示手段16の表示方法と表示内容については後述する。
【0109】
次に、図1に示した各構成要素が動作することによって発揮される機能について説明する。まず、説明が煩雑になるのを避ける為、光ディスク1に付着した指紋の例を特定して以下説明する。図14に光ディスク1に付着した指紋例を示す。図14において同心円状に4本の円が記されているが、最外周の円が光ディスク1の最外周のトラック1401を示す。最外周から2番目の円がZone34のゾーンに存在するトラック1402を示し、3番目の円はZone33のゾーンに存在するトラック1403を示す。最内周の円は光ディスク1の最内周トラック1404を示す。また、Zone34のゾーンとZone33のゾーンにかかるように記載された円とZone34にかかるように記載された円が指紋1405および指紋1406を表している。図14に示すようにZone34のゾーンのみにかかる小さい指紋1406とZone34のゾーンとZone33のゾーンにまたがる中ぐらいの大きさの指紋1405との2個が光ディスク1に付着しているとする。
【0110】
まず、1トラック中に付着した指紋1405および1406の詳細情報をDSP14によって検出する動作について説明し、続いてマイコン15がトラック情報生成部17(図1)のトラック情報に基づいて光ディスク1全ゾーンの検査を実施して指紋の情報を収集するアルゴリズムについて説明する。その後、マイコン15が収集した情報に基づいて表示手段16に指紋の情報を表示する方法と表示内容について説明し、続いて指紋が検出されたゾーンのトラックを記録する際の動作を説明する。最後にディスク1がDVD−RAMディスクとは異なり、本発明の方式に基づいて検出した指紋の情報をユーザーデータを記録する領域以外の記録領域を有するディスクにおいて、検出した指紋の情報をディスクに記録しユーザーデータ記録時にマイコン15が指紋の情報を参照して動作する方法について説明する。
【0111】
はじめに、マイコン15がZone34のゾーン内のアドレス250000h番地(図12)を含む1トラックの検査を指令したときのDSP14の動作を図15と図16のフローチャートと図17を用いて説明する。図15は1トラック中のウォブル振幅の変化を検出する動作を示すフローチャートであり、図16は図15に記した動作を制御するアルゴリズムを示すフローチャートである。図15、図16の処理に先だって、スピンドルモータ2は光ディスク1を記録再生させる基準の回転速度より5%速い回転速度で光ディスク1を回転させ、サーボコントローラ25は光ビームが光ディスク1の情報記録面に合焦するようにフォーカシング制御を行い、また光ディスク1のトラックに光ビームが追従するようにトラッキング制御を行っている。また、Zone34のゾーン内のアドレス250000h番地を含むトラックに光ビームは位置しており、マイコン15はスイッチ13のスイッチをオフにしているとする。
【0112】
図15、図16に示すフローチャートに示す処理は無限ループとなっており、各ループが一巡するには0.014ms要するとする。図16の処理部B1はマイコン15のスイッチ13のオンオフ動作を確認する処理である。スイッチ13はオフなので処理部B1でオンになるまで待機する。図15の処理部A0は図16内部の処理によって出力されるフラグFLGがHとなるのを待機する処理である。現在図16の処理は処理部B1以降進んでいない為フラグFLG=Lである。そのため図15の処理も処理部A0で待機している。光ビームがアドレス250000h番地のセクタに到達したことを信号再生回路21から出力されるアドレスS8を元にマイコン15で判断した時にスイッチ13がオンになる。スイッチ13がオンになると、変化率検出回路12の出力がDSP14に入力される。
【0113】
アドレス250000hの存在するセクタには指紋が付着しておらず、変化率検出回路12は1を出力している。処理部B1においてスイッチ13がオンとなったことを検出した際は、処理部B2に移行する。処理部B2ではスイッチ13がオンとなった直後から1トラック分の指紋検出動作を実施していることを示すフラグFLGをHにする。フラグFLGはマイコン15にも出力される。続いて処理部B3に移行する。処理部B3ではマイコン15から現在指紋検査を実施している1トラックに存在するセクタ数SCTを入力する。アドレス250000h番地が有るトラックはセクタ数が59であるのでSCT=59である。続く処理部B4ではエッジカウンタ23の出力が格納されるカウンタ値IDCNTを0クリアする。続くB5処理部ではエッジカウンタ23のIDCNTを入力する。現在、光ビームはアドレス250000hのセクタに位置しているためカウンタ値IDCNT=0である。続く処理部B6ではカウンタ値IDCNT=1であるかどうか判断して分岐する。カウンタ値IDCNT=0の時は処理部B5へ再び戻る。光ビームが次セクタに到達するまで処理部B5と処理部B6を巡回する。
【0114】
続いて光ビームがアドレス250001h番地のセクタへ到達したとする。エッジカウンタ23はIDゲートの立ち上がりエッジを検出してカウンタ値IDCNT=1とする。この時処理部B6にてカウンタ値IDCNT=1で有ることを判断して処理部B7へ移行する。処理部B7では再びカウンタ値IDCNTを入力する。現在カウンタ値IDCNT=1である。続く処理部B8ではカウンタ値IDCNTが記録再生手段が位置しているトラックのセクタの数SCTを越えたかどうかを判断する。現在は越えていないので処理部B9へ移行する。
【0115】
処理部B9では周期カウンタ24の出力IDSPDを入力する。現在光ディスク1は光ディスク1を記録再生させる基準の回転速度に対し5%速い回転速度で回転している為、前述のようにIDSPD=47.5となる。続く処理部B10では、ディスクが記録再生の基準の回転速度速度で回転しているときの周期カウンタ24の目標値IDREF=50を用いてIDSPDを除算する事で現在の回転速度の標準回転速度に対する変化率JFRを求める。現在、JFR=47.5/50=0.95となる。処理部B10の後は再び処理部B7に戻り処理部B8でIDCNT>SCTであることが判断されるまで以上の処理を繰り返す。
【0116】
次に図15のフローチャートを用いて説明する。処理部A0にてフラグFLG=Hで有ることが判断され、処理部A1に移行する。処理部A1では後述する汚れ個数カウンタnを0クリアする。続いて処理部A2へ移行する。処理部A2ではスイッチ13を通して変化率検出回路12の出力WBを入力する。現在指紋が付着していないセクタを光ビームが走査しているため、出力WB=1となっている。続く処理部A3では出力WBがレベルAに示される値以下かどうか判断する処理である。ここでレベルAは指紋によってウォブル振幅が20%低下したことを示し、レベルA=0.8とする。また同様にレベルBはウォブル振幅が30%低下したことを示し、レベルB=0.7であり、レベルCはウォブル振幅が40%低下したことを示し、レベルC=0.6とする。出力WB=1>レベルA=0.8であるため処理部A4に移行する。
【0117】
処理部A4では、指紋検出中だったことを示しかつLPF制御部11に出力する信号である指紋検出信号S3がHであるかを判断する。現在、指紋は検出されておらず指紋検出信号S3=Lである。この時処理部A12に移行する。処理部A12では後述するカウンタTM_Aを0クリアし、続く処理部A13でも後述するカウンタTM_Bを0クリアする。そして続く処理部A14において後述するカウンタLBを0クリアして再び処理部A2へ戻る。指紋が検出されるまでは上記処理を繰り返し、カウンタTM_A,カウンタTM_B,カウンタLBはそれぞれ0の値のままである。
【0118】
アドレス250000h番地の存在するトラックを光ビームが走査するにつれて指紋が検出される様子を説明する。まず、図17に検査中のトラックを光ビームが走査中に出力される変化率検出回路12の出力波形を示す。図17において横軸は時間を、縦軸は出力WBのレベルを示す。図中の縦軸に示したレベルA及びレベルB及びレベルCは前述のレベルにそれぞれ相当する。時間taから時間tbに示す期間T1701はレベルBを越える指紋で、図14で説明したZone34のゾーンのみにかかる小さい指紋1406を通過中の期間を示す。時間tcから時間tfに示される期間1704はレベルAを越えるがレベルBを越えない指紋で、図14で説明したZone34のゾーンとZone33のゾーンにかかる中程度の大きさの指紋1405を通過中の期間を示す。期間1704の示す期間中に出力WBは指紋の付着程度によって局所的に変動し、時間tdから時間teに示される期間T1703のように出力WBがレベルAを越えない場合がある。ここで、時間tbから時間tcに示される期間T1702は2個の指紋の間の期間を示している。
【0119】
図17に示される波形を有する出力WBが入力された際の図15の動作を説明する。時間taの時に処理部A2で入力される出力WBの値は0.8である。続く処理部A3では出力WBがレベルA以下であるため処理部A15へ移行する。処理部A15では、指紋検出信号S3をHとしてLPF制御部11に出力する。LPF制御部11は指紋検出信号S3がHの時に内部の低域通過フィルタの帯域を25Hzと低いものに切り替えるためT1701の期間に変動するウォブル振幅の値が出力WBを求める基準値への影響が低減される。続く処理部A16では指紋を検出中である時間を求めるカウンタTM_Aをインクリメントする。続く処理部A17では、指紋を検出後に出力WBがレベルA以上の値となる期間をカウントするカウンタTM_Bを0クリアする。続く処理部A18では出力WBがレベルB以下であるかどうか判断し、現在出力WB=0.8であるため処理部A2に再び戻る。時間と共に出力WBが変化し、時間ta’の時に出力WB=0.7となる。この時処理部A18で出力WBがレベルB以下であると判断され、処理部A19に移行する。
【0120】
処理部A19では指紋の光ディスク1への付着強度を表すカウンタLBをインクリメントする。続く処理部A20では出力WBがレベルC以下であるかどうか判断し、出力WBがレベルCより大きな値である為処理部A2へ再び戻る。期間T1701ではレベルC以下にならないため、処理部A20の条件が成立しないが、処理部A20の条件が成立した場合は処理部A21へ移行する。処理部A21ではカウンタLBの値をさらにインクリメントし、再び処理部A2へ戻る。すなわち、出力WBがレベルA以下でレベルBより大きいときはカウンタLB=0であり、レベルB以下でレベルCより大きい時はカウンタLB=1であり、レベルC以下の時はカウンタLB=2となる。期間T1701ではLB=1となる。
【0121】
続いて時間tbを過ぎた時を説明する。このときの出力WBはレベルAより大きくなる。従って処理部A3から処理部A4へ移行する。処理部A4では指紋検出中信号S3がHで有るため処理部A5へ移行する。処理部A5ではカウンタTM_Bをインクリメントする。続く処理部A6では光ビームが指紋を通過した後指紋以外の領域を通過中であるかどうかを判断する為の基準値TMWよりカウンタTM_Bが大きいかどうかを判断する。前述のようにカウンタTM_Bは0.014ms単位でインクリメントされるカウンタである。光ディスク1を記録再生させる基準の回転速度で光ディスク1が回転している場合、光ビームの移動速度は約8.5m/sである。出力WBのレベルがレベルAより大きくなった後に経過した期間が指紋通過後3mm程度の距離に相当する期間となった場合に光ビームが指紋以外の領域を通過したと判断することにすると、0.003/8.5=0.000352であるため0.352/0.014=25.14となり基準値TMW=25である。時間tbを過ぎた直後ではカウンタTM_B=1である為処理部A2へ再び戻る。
【0122】
時間tc’を過ぎた時にカウンタTM_B=26となったとする。この時1つの指紋検出が終了したとして処理部A6から処理部A7へ移行する。処理部A7では、1トラック中に検出された指紋の個数をカウントする汚れ個数カウンタnをインクリメントする。現在カウンタn=1となる。続いて処理部A8へ移行する。処理部A8ではカウンタTM_Aの値を変化率JFRの値を用いて除算して光ディスク1を記録再生させる基準の回転速度で光ディスク1が回転しているときの検出値となるように補正し、カウンタTM_A’とする処理である。T1701の期間計測されたカウンタTM_Aの値が40であったとする。変化率JFR=0.95であるため、カウンタTM_A’=40/0.95=42となる。
【0123】
続く処理部A9ではDSP14内部のメモリMEM1nに1個の指紋毎にカウンタTM_A’の値を格納し、保存する処理である。現在汚れ個数カウンタn=1の時のカウンタTM_A’=42なのでメモリMEM11に42を格納する。続く処理部A10は処理部A9と同様にメモリMEM2nに1個の指紋毎にカウンタLBの値を格納し、保存する処理である。現在汚れ個数カウンタn=1の時のカウンタLB=1なのでメモリMEM21に1を格納する。続く処理部A11は、現在指紋検出中ではなくなったので指紋検出信号S3をLにして出力する。続く処理部A12以降の処理は指紋が付着していない時に前述した処理と同様な為その説明を省略する。
【0124】
次に、時間tcにおいて、再び出力WBがレベルA以下となるため、前述と同様にカウンタTM_Aがカウントされる。この時のカウンタLB=0とする。さらに時間が経過し、時間tdとなったとする。この時カウンタTM_A=20であったとする。続いて前述の処理と同様処理部A5にてカウンタTM_Bがカウントされる。しかし、期間T1703では光ビームは指紋上を通過しており、指紋の付着程度によって局所的に出力WBが変動している期間である。カウンタTM_B=10で基準値TMW以下の時に時間teとなり、再び出力WB以下となったとする。この時処理部A3から再び処理部A15へ移行する。そして処理部A16にてカウンタTM_Aを継続してカウントする。また処理部A17にてカウントしていたカウンタTM_Bを0クリアする。以下、前述と同様の処理により、時間tfにおいて出力WBがレベルAより大きな値となるまでの間カウンタTM_Aがカウントされる。
【0125】
時間tf以後指紋は検出されず、処理部A6にてカウンタTM_B>基準値TMWが判断されたとする。この時処理部A7にてnがインクリメントされn=2となる。この時のカウンタTM_A’=100でありカウンタLB=0だったとすると、前述と同様に処理部A9にてメモリMEM12=100が処理部A10にしてメモリMEM22=0が格納される。以後の処理は前述と同様なため説明を省略する。図15に記した処理は図16の処理においてフラグFLG=Lとなった時点で動作が処理部A0にリセットされる構成となっている。
【0126】
以上、図15を用いて説明した処理を行う事により局所的な出力WBの変動を別の指紋と誤認する事なく正確に光ディスク1表面に付着した指紋の個数と各指紋のトラック方向の大きさと付着強度とを調べる事が出来る。ここで、上記指紋の検出動作を実施している際に、光ビームは数セクタ経過し、図16の処理部B7においてIDCNT=60が入力されたとする。この時光ビームが通過しているセクタは検査開始から1トラック以上過ぎ、検査対象外のセクタである。続く処理部B8にてIDCNT=60>SCT=59が判断され、処理部B11へ移行する。処理部B11ではフラグFLG=Lを出力する事で、図15の処理動作をリセットして処理部A0に移行させ、かつマイコン15に1トラックの検査が終了したことを通知する。マイコン15は後述する処理においてフラグFLG=Lで有ることを検出してスイッチ13をオフにする。その後処理部B1へ移行し、再びマイコン15がスイッチ13をオンするまで処理部B1で待機する。
【0127】
以上、図16で示した処理が動作し、IDゲート生成回路22が出力するIDゲート信号S14の立ち上がりエッジをカウントする事により1トラック分光ビームが移動したことを検出する動作を用いる事で、誤差少なく1トラック分の時間に検査可能となるため、同一の指紋を重複してカウントしてしまう等の誤計測を少なくするという効果が有る。
【0128】
次に、マイコン15がトラック情報生成部17のトラック情報に基づいて光ディスク1全ゾーンの検査を実施して指紋の情報を収集するアルゴリズムについて図18を用いて説明する。まず、図18の処理に先だって、スピンドルモータ2は光ディスク1を記録再生させる基準の回転速度より5%速い回転速度で光ディスク1を回転させ、サーボコントローラ25は光ビームが光ディスク1の情報記録面に合焦するようにフォーカシング制御を行い、また光ディスク1のトラックに光ビームが追従するようにトラッキング制御を行っている。
【0129】
処理部C1においてマイコン15は最初に検査するトラックの情報をトラック情報生成部17から入力する。前述のように最初のトラックは最内周のゾーンであるZone0内のセクタのアドレス32000h番地が入力される(図12)。マイコン15は入力した情報に基づいてサーボコントローラ25にピックアップ4を移動させる指示を出し、サーボコントローラ25はトラバースモータ3を駆動してアドレス32000h番地の有るトラックまでピックアップ4を移動させる。すなわち、処理部C1において光ビームは検査対象である所定のトラック位置に移動する処理を行う。
【0130】
続いて処理部C2において、後述するカウンタRTY_CNTを0クリアする。続く処理部C3は検査対象のトラックが含むセクタ数SCTをDSP14に出力する処理である。Zone0のゾーンにあるセクタ数は25でなので、セクタ数SCT=25を出力する。続く処理部C4では後述するカウンタLPF_CNTを0クリアする。続く処理部C5では、LPF制御部11の出力LPF_INを直接入力する処理である。続く処理部C6では、出力LPF_INの値をLPF制御部11の出力のリファレンスとして設けている値LPF_REFの値と比較する処理を行う。前述したようにLPF制御部11の出力は光ディスク1に付着した指紋検出の為の基準値として用いられるが、LPF制御部11内部の低域通過フィルタの帯域は100Hz程度と低い為、ピックアップ4が検査対象トラックに移動した直後はLPF制御部11の出力が整定しておらず、この状態では指紋検出動作を開始してはならない。
【0131】
そこでLPF制御部11の出力が整定した事が確認された後に指紋検出動作を開始する。この整定を確認するのに用いる値がリファレンスLPF_REFである。前述したように指紋が光ディスク1に付着していない時にウォブル振幅検出回路8から出力されるウォブル振幅信号S1のレベルを1V付近であるとする。面内変動の影響も有るためLPF出力のリファレンスとしては30%程度減少した700mVに相当する値に設定する。A/D変換器9は0Vから3Vの電圧を8bitの分解能でデジタル変換するので700mVに相当する値は59となる。従って出力LPF_INがリファレンスLPF_REF=59以下の時は処理部C7に移行する。処理部C7ではLPF制御部11の出力が整定待ちする時間をカウントするカウンタLPF_CNTをインクリメントする。
【0132】
続く処理部C10では、カウンタLPF_CNTが所定の値CNT_MAXを越えたかどうか判断し、CNT_MAX以下の時は処理部C5に再び移行する。この処理部C5から処理部C10に続く巡回処理は1ms単位で動作する事にする。従って、カウンタLPF_CNTは1ms毎にインクリメントされる。CNT_MAXはLPF制御部11の出力が十分に整定する事が可能な時間の最大値が設定されており、5ms程度とする。従ってCNT_MAX=5であり、通常はカウンタLPF_CNTがCNT_MAXを越える前にLPF_INがリファレンスLPF_REFを越える。
【0133】
しかし、何らかの異常により光ディスク1から正常にウォブル振幅が入力されない場合は指紋の検出が出来ない為異常を警告する必要が有る。そこで処理部C10においてカウンタLPF_CNTがCNT_MAXを越えた事が判断された時は処理部C14においてLPF制御部11の出力の整定異常を警告するフラグLPFNGを出力した後、後述する表示手段16を動作させる処理部C23を実施して処理を終了する。通常、カウンタLPF_CNT=1〜2程度でLPF_INがリファレンスLPF_REFを越える為、処理部C6から処理部C8へ移行する。処理部C8では、スイッチ13をオンにする動作を行う。スイッチ13がオンされることにより図15,図16に示した処理が動作を開始し、アドレス32000h番地のセクタが存在する1トラックの指紋検出動作を開始する。
【0134】
続く処理部C9では、信号再生回路21で再生されたアドレス領域に記録されているアドレスを入力し、検査対象トラックにおける各セクタのアドレスが正しく再生出来ているかどうか判断する。処理部C9においてアドレスが異常(アドレス領域の情報を識別できない)と判断された場合は、アドレス領域に強度の強い指紋が付着しているか光ディスク1に異常が有る可能性が高く、指紋検出動作を正常に行うことが出来ない。処理部C11に移行してアドレスの再生が異常となった事を警告するフラグIDNGを出力した後、後述する表示手段16を動作させる処理部C23を実施した後処理を終了する。通常、アドレスは正常に再生可能であり、処理部C9から処理部C12へ移行する。
【0135】
処理部C12ではサーボコントローラ25によって出力されるサーボ異常検出信号S9が入力され、サーボ制御が正常かどうか判断する。前述したように強度の強い指紋等が付着しているとトラッキングエラー信号TEが変動し、トラッキング制御が外れたり、検査対象外のトラックでトラッキング制御が行われる等の異常がおこる可能性が有る。この場合指紋検出動作を正常に行うことが出来ない。処理部C12においてサーボが異常であると判断された場合は、処理部C13に移行する。処理部C13では、サーボが異常であることを警告するフラグSRVNGを出力した後、後述する表示手段16を動作させる処理部C23を実施した後処理を終了する。
【0136】
通常、サーボは正常に動作し、処理部C12から処理部C15へ移行する。処理部C15ではDSP14が動作して1トラック分の検査が終了したかどうかをフラグFLGを入力して判断する。1トラック分の検査が終了していない場合は処理部C9に再び戻り、システムの異常監視動作を続ける。処理部C9から処理部C15までの巡回動作も1ms単位で実施されるとする。処理部C15においてフラグFLG=Lで有ることが判断された場合は、処理部C16へ移行する。処理部C16では、スイッチ13をオフし、DSP14内部のメモリから検査したトラックの指紋検出情報を取り出す処理を行う。具体的には、nの値とMEM1nとMEM2nの値をマイコン内部のメモリに待避する。ここで、Zone0のゾーンには指紋が付着しておらず、n=0,MEM1n=0,MEM2n=0が入力されるのが理想的なのに対し、n=1,MEM11=10,MEM21=0が入力されたとする。
【0137】
続く処理部C17はMEM1nが0以外の値を有するときのみ動作する処理部であり、MEM1n=0の時はそのまま処理部C18に移行する。現在MEM11=10である為処理部C17においてMEM1nの値を特定値TM_REFと比較する。特定値TM_REFは指紋と見なすことが可能な最小値を示しており20の値が設定されているとする。MEM1nが特定値TM_REF以下の時は検査トラックに指紋以外の初期欠陥等が存在してウォブル振幅が変化したことが検出された可能性が高い。この場合指紋と断定する事は難しい。現在MEM11=10は特定値TM_REF=25以下なので処理部C19に移行する。処理部C19では別トラックで再検査を行う回数をカウントするカウンタRTY_CNTをインクリメントする。カウンタRTY_CNT=1となる。
【0138】
続く処理部C20ではカウンタRTY_CNTが再検査を行う回数を制限したLMTに設定されている値3以下かどうか判断する。複数回再検査してカウンタRTY_CNTがLMTを越えた場合は光ディスク1が製造時にウォブルが正常に形成されていない可能性が有る。この場合指紋検出動作を正常に行うことが出来ない。処理部C20においてカウンタRTY_CNTがLMTを越えた場合は、処理部C22に移行する。処理部C22では、ウォブル形成が異常であることを警告するフラグWBNGを出力した後、後述する表示手段16を動作させる処理部C23を実施した後処理を終了する。
【0139】
通常、ウォブル形成は正常であり、処理部C20から処理部C21へ移行する。処理部C21は同一ゾーン内において、現在光ビームが位置するトラックから複数本離れたトラックへ移動する指令をサーボコントローラ25に出力する処理である。例えば10本離れたトラックへ移動するよう指令するとすると、サーボコントローラ25はトラバースモータ3を駆動してアドレス3200Ah番地の有るトラックまでピックアップ4を移動させる。続いて処理部C4に移行して以後の処理を再び実施する。再度処理部C16において、DSP14内部のメモリから検査したトラックの指紋検出情報を取り出す処理を行う。この時、n=0、MEM1n=0、MEM2n=0が入力されたとする。続く処理部C17ではMEM1n=0なので処理部C18に移行する。処理部C18では検査終了したトラックが最後のトラックで残りのトラックは無いかどうかを判断する処理である。現在検査したトラックはZone0のゾーンの最初のトラックで有るため、最後のトラックでは無い。この場合処理部C1へ再び戻る。
【0140】
処理部C1では次に検査するトラックの情報をトラック情報生成部17から入力し、アドレス39000h番地のセクタを有するトラック位置へピックアップ4を移動させる。以後の処理は前述した内容と同様なので説明を省略する。処理部C18において検査対象の残りトラックが無いことが判断された場合、処理部C23に移行する。処理部C23では全ゾーンにおいてn=0でない場合にLED49を1秒間隔で点灯して光ディスク1に指紋が付着している事を警告する。また、後述する条件を判断してモニタ50に光ディスク1の指紋付着状態を表示する処理を行う。処理部C23においてモニタ50に表示後、処理を終了させる。尚、光ディスク1一回転に要する時間は最外周のトラックにおいても45ms程度であり、各ゾーン間のアクセス時間を含めても全ゾーンの検査に要する時間は10秒弱程度である為、ユーザデータを記録する前にユーザーが指紋検出の為に時間待ちをする負担は少ないと言える。
【0141】
次に、処理部C23においてモニタ50に情報を表示する方法と内容を説明する。図19に表示例を示した。モニタ画面例として示した四角の枠の中がモニタ画面を表すとする。モニタ画面内に左に同心円状の大きい円1901と小さい円1902とが記されており、その上部に「汚れ位置概要」と記された絵1908がディスクを模式的に表現した絵である。内部に縦破線で領域が分割されており、外側の円に近い領域1903がディスク外周を意味する領域である。真ん中の領域1904がディスク中位置、内側の小さい円に近い領域1905がディスク内周を意味する領域である。図19中の例ではディスク外周領域1903に矢印1906で指示した円で囲まれた領域1907が記されており、この領域1907が指紋のモデルを概略的に示したものである。従って、画面左側の絵1908はディスク上に付着した指紋の位置を概略視覚的に模したものである。
【0142】
画面の右側に四角で囲った領域1909の上に「汚れ特徴」と記された絵が光ディスク1に付着した指紋の情報を文字で記した絵である。この絵の例では”指紋の個数”を表す「数」、”指紋のトラック方向の大きさ”を表す「大きさ」、”指紋の付着強度”を表す「濃度」、”指紋の付着位置”を表す「位置」の情報がそれぞれ文字で記されている。
【0143】
それぞれの表示内容を求める方法について順に説明する。ここで、これまで図15から図18を用いて説明した動作によって検出された汚れの情報は次に述べる様に整理する事が出来る。まず、Zone0からZone32までの間のゾーンはすべてn=0,MEM1n=0,MEM2n=0であり,Zone33のゾーンはn=1,MEM1n=100,MEM2n=0であった。そしてZone34のゾーンはn=2,MEM11=42,MEM21=1,MEM12=100,MEM22=0であった。また、フラグLPFNG,フラグIDNG,フラグSRVNGおよびフラグWBNGは、全て出力されなかった。ここで整理する情報は”指紋の数”,”指紋のトラック方向の大きさ”,”指紋の付着強度”,”指紋の付着位置”と”指紋以外の異常”である。
【0144】
まず、”指紋の数”は全ゾーン内に存在したnの最大値を表示する。これまで説明した内容の場合n=2である。次に”指紋のトラック方向の大きさ”は全ゾーン内に存在する全てのMEM1nの最大値が1から50以内の場合”小”とし、51から150以内の場合”中”とし、151以上の場合”大”とすることにする。Zone34のゾーンにおいてMEM12の値が100であるため、”中”である。次に”指紋の付着強度”は全ゾーン内に存在する全てのMEM2nの最大値が0の時に”弱”とし、1の時に”中”とし、2の時に”強”とすることにする。Zone34のゾーンにおいてMEM21の値が1であるため、”中”である。”指紋の付着位置”は、n=0でなかったゾーンの位置がZone0からZone10内にある時は”内周”とし、Zone11からZone23内にある時は”中位置”とし、Zone24からZone34内にある時は”外周”とすることにする。n=0でなかったゾーンはZone33とZone34なので”外周”である。次に”指紋以外の異常”は各フラグLPFNG,IDNG,SRVNG,WBNGのいずれかが出力されたときに”異常有り”であり、いずれも出力されなかったときに”異常なし”とする。
【0145】
モニタ50は上記整理された情報を元に表示する。尚、”指紋以外の異常”が”異常なし”の時は何も表示せず、”異常有り”の時は「ディスクまたは装置に異常が発生しました。ディスクを取り出し確認の上再度装置の電源をオンにして下さい。」というメッセージを表示する。図19の例では、「汚れ特徴」と記した領域1909に「数」が「2」、「大きさ」が「中」、「濃度」が「中」、「位置」が「外周」と表示されている。左の「汚れ位置概要」の絵には”指紋の付着位置”が”外周”なので外周領域1903に指紋のモデルが表示される。
【0146】
最後にこれまで説明した処理が動作した結果指紋が検出されたゾーンのトラックにユーザデータを記録する際の装置の動作を図20のフローチャートを用いて説明する。図20の処理に先だってスピンドルモータ2は所定の回転速度で光ディスク1を回転させ、サーボコントローラ25は光ビームが光ディスク1の情報記録面に合焦するようにフォーカシング制御を行い、また光ディスク1のトラックに光ビームが追従するようにトラッキング制御を行っている。また、この時光ビームは指紋が検出されたゾーンであるZone34内のトラックに位置しユーザデータの記録動作を行っている。
【0147】
処理部D1は記録中のトラックが予め指紋検出されたゾーン内のトラックかどうか判断する。現在記録中のトラックは指紋が検出されたゾーンであるZone34内にあるため処理部D3へ移行する。処理部D3では、ピックアップ4から出力される記録パワーを増加させる処理を行う。記録パワーを増加させることにより指紋によって失われた光ビームが情報記録面到達するパワーを補う事が出来、記録データの損失確率を低減出来る。続く処理部D4では1トラック毎にスイッチ13をオンにして記録動作中にDSP14で求められる情報を入力する。
【0148】
続く処理部D5では記録動作中のMEM1nと特定値WRTM_Aの値を比較して分岐する。特定値WRTM_Aは連続欠陥上で記録後データ訂正可能な限界値に相当する値であり、DVD−RAMディスクの場合2kバイト程度のデータ容量を示す。2kバイトに相当する領域を光ビームが通過する時間は0.7ms程度であり、WRTM_A=50が適当である。Zone34のゾーンにあるトラックで検出されるMEM1n=100であり従ってこのまま記録していてもユーザデータを破損する可能性が高いので、処理部D8に移行して記録を中断して光ビームの位置を変更し、交替領域に再度ユーザデータを記録した後に処理を終了させる。ここで、処理部D5においてMEM1nがWRTM_A=50以下の値であった時は処理部D6に移行する。現在検出された指紋では訂正可能な範囲であっても、後に光ディスク1の経年変化等の影響で訂正出来なくなる可能性が有る。そこで処理部D6ではベリファイ動作を行う。
【0149】
続く処理部D7ではベリファイして再生データが正常であるかどうかを判断する処理である。ベリファイして再生データが正常でなかった場合は処理部D8に移行して前述と同様に交替処理を実施する。ベリファイして再生データが正常である場合は処理を終了させる。尚、処理部D1において現在記録中のトラックが指紋検出されなかったゾーンにあるトラックであると判断された場合は処理部D2に移行して通常のパワーで記録する。記録するユーザデータの転送レートを高くするためベリファイは実施せずに処理を終了する。
【0150】
最後に、検出した指紋の情報をディスクに記録しユーザーデータ記録時にマイコン15が指紋の情報を参照して動作する方法について説明する。
【0151】
これまでの説明では、ディスク1としてDVD−RAMディスクを用いてきたが、ここではDVD−RAMディスクとは異なり、ディスクのディフェクト管理領域に本発明の方式を用いて検出した指紋の情報を記録する領域が設けられているディスクを用いて説明する。ディフェクト管理領域とは複数回記録可能な光ディスクにおいて一般的に内周または外周側に設けられている領域であり、ユーザーデータとは異なり光ディスク装置が動作する際に参照するデータを記録する領域で、特にディスクの欠陥情報が記録される。欠陥情報とは、デイスクを初期化した際に正常に記録する事が出来ないと判断されたセクタのアドレスを意味し(初期欠陥セクタのアドレス)、かつユーザーデータ記録時に前述の交替処理が行われたセクタのアドレス(2次欠陥セクタのアドレス)を意味する。ディスク1は、初期欠陥セクタのアドレス及び2次欠陥セクタのアドレスとは別に、ディフェクト管理領域に本発明の方式を用いて取得した指紋の情報を記録する領域を有しているとする。これまでの説明では、指紋の情報として”指紋の個数”、”指紋のトラック方向の大きさ”、”指紋の付着強度”、”指紋の付着位置”を用いたが、ここではディスクの各ゾーン毎に”指紋の個数”、”指紋の付着強度”を各1バイトのデータとして記録する。Zone34(22h)にMEM2nの最大値が2の指紋が付着しており、指紋の個数n=1の場合を例に説明すると、22h、02h、01hというデータを記録する。ここで、マイコン15は時計機能を有しているとし、指紋の情報を取得した日時をディスク1に記録する事が可能であるとする。例えば本発明の機能を動作させた日時を2000年の1月10日の15時とした際、2000を16進数で表すと07D0hであるので、07h、D0h、01h、0Ah、0Fhとして記録する。また光ディスク装置毎にシリアルナンバーが設けられており、指紋の情報を記録した装置を識別する情報として合わせて記録する。例えばM社製(Mは、アルファベットにおいてAを0と数えると0Chになる)の装置において形式DA01としシリアルナンバーが425632とした場合、0Ch、DAh、01h、42h、56h、32hとする。上記例では、ディスクに付着した指紋の情報を取得した際に、
23h,02h,01h,07h,D0h,01h,0Ah,0Fh,0Ch,DAh,01h,42h,56h,32h
となる計14バイトのデータを続けて記録する。全ゾーンにおける上記情報をディフェクト管理領域に一度に記録するとする。DVD−RAMディスクと同様に35のゾーンに分割されている場合、490バイトのデータを一度に記録する。このデータは指紋の情報を取得する度に更新して記録されるものとする。
【0152】
マイコン15は、ユーザーデータを記録する際に上記490バイトのデータを参照し、ユーザーから送信されているデータを記録する領域として”指紋の個数”、”指紋の付着強度”の値が0に近いゾーンを優先的に選択し、そのゾーンに属するトラックにアクセスしてデータを記録していくようにすることで指紋によるユーザーデータの損失確率を低減する。例えば、上記1ゾーン毎の14バイトのデータ中2バイト目と3バイト目のデータを合計した値が0のゾーンを最優先とし、以後合計値が少ないゾーンを選択するように動作する。
【0153】
ここで、指紋は付着した直後から時間が経過すると水分や油性分が少なくなる等の経年変化があり、従って指紋の強度等が変化していく。また、付着した指紋を拭き取ってしまえば、一度指紋が付着したとして記録されたゾーンであっても正常にユーザーデータを記録する事が出来る。すなわち、ユーザーデータを記録する際に、本発明の方法を用いて指紋の情報を取得した日時が特定の期間離れている場合は、上記ディフェクト管理領域に記録されている指紋の情報が信頼出来ない可能性がある。また、本発明における指紋の情報は前述のように、ウォブル振幅の変化を検出して得たものであるが、ウォブル振幅の出力レベルは光ディスク装置毎に異なる為、指紋の情報を取得した装置と異なる装置を用いてディスク1に記録する際は、同様に指紋の強度等の情報が信頼出来ない可能性がある。マイコン15はユーザーデータを記録する際に上記490バイトのデータを参照し、指紋の情報を取得した日時が2日以上経過している場合と装置のシリアルナンバーが自己の有するシリアルナンバーと一致しない場合に、指紋の情報を利用してユーザーデータを記録する領域を選択する動作を行わない。また、モニタ50に「以前にディスクに汚れが検出されております。このまま記録するとデータを損なう可能性があります。再度汚れの確認を行う事をお勧めします。」というメッセージを表示し、再度本発明の方法を用いて指紋の情報を取得し直す事をユーザーに促す。指紋の情報を取得した日時が1日以上2日未満の場合は、上記1ゾーン毎の14バイトのデータ中2バイト目と3バイト目のデータを合計した値が0以外となるゾーンのみ選択して本発明の方式による指紋検出を再度実行し、該当するゾーンのみにおいて、取得した新しい指紋の情報を上記490バイトのデータ領域に再度更新して記録した後、ユーザーから送信されているデータを記録する領域を選択する処理を実行する。指紋の情報を取得した日時が1日未満の場合は、すぐにユーザーから送信されているデータを記録する領域を選択する処理を実行する。
【0154】
以上、図1に示される構成要素は、ウォブル振幅検出回路8内部のエンベロープ検出回路27を除いて全て通常の光ディスク記録再生装置に一般的に用いられる為、上記説明の動作を行わせる際に既存の装置の構成に殆ど変更が必要なく、従ってコストの増大が殆どなく実現できる。
【0155】
尚、本発明の実施の形態では、表示手段16に表示する情報として”指紋の数”、”指紋のトラック方向の大きさ”,”指紋の付着強度”,”指紋の付着位置”,”指紋以外の異常”として説明したものを用いたが、図15〜図18で説明した処理が動作して結果得られた情報で有れば組み合わせてさらに多くの表示が可能であり、またMEM2nの値に応じて指紋の付着強度を色を変えて示す等の同様な表示方法があることは言うまでもない。また、本発明の実施の形態では、セクタ毎にアドレス領域で分割されているDVD−RAMディスクを例に説明したが、セクタ毎に領域が分割していないCD−RWに代表されるディスクにおいても、光ディスク装置に一般的なスピンドルモータ2の回転に応じて出力されるFGパルスをカウントして1回転を検出する事が可能なため、同様な効果を得られる事を言うまでもない。
【0156】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、記録動作を伴わずウォブル信号振幅の変化レベルや変化時間や変化回数を1トラック毎に検出し、かつ等間隔離れた複数トラックにわたって繰り返して実施する事により得られた情報を元に短時間でディスク表面に付着した指紋等の汚れの情報を検出する事により、ユーザーがデータを記録動作に移る前に待ち時間が少なく指紋等の汚れの影響を警告する事が出来るという有利な効果が得られる。
【0157】
また、警告する際に検出した反射光変化のレベルや変化回数を元に汚れの状態をモニタ画面等に表示することで、ユーザーによって指紋等の汚れを見つけやすくすることが出来るという有利な効果が得られる。
【0158】
また、指紋等の汚れが予め検出されていた領域を記録する際はレーザーパワーを増加させる等の工夫をすることでユーザーが指紋等の汚れを取り除かなかった場合に記録時にユーザデータの損失確率を低くする事が出来るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すブロック図
【図2】 図1中のウォブル振幅検出回路8の構成を示すブロック図
【図3】 図1中の再生信号振幅検出回路18の構成を示すブロック図
【図4】 図1中の記録領域検出回路19の動作説明図
【図5】 図1中のLPF制御部11の構成を示すブロック図
【図6】 図1中のLPF制御部11の動作説明図
【図7】 図1中の変化率検出回路12における指紋検出のプロセス説明図
【図8】 図1中のIDゲート生成回路22の構成を示すブロック図
【図9】 図1中のIDゲート生成回路22の動作説明図
【図10】 図1中の周期カウンタ24の動作説明図
【図11】 図1中のサーボコントローラ25が出力するサーボ異常検出信号動作説明図
【図12】 図1中トラック情報生成部17の動作を説明するテーブルデータを示す図
【図13】 図1中の表示手段16の構成説明図
【図14】 光ディスク1に付着した指紋を表す模式図
【図15】 図1中のDSP14による指紋検出動作を説明するフローチャート
【図16】 図1中のDSP14おける1トラック分の時間計測動作を説明するフローチャート
【図17】 図1中の変化率検出回路12の出力信号の波形を説明する図
【図18】 図1中のマイコン15の動作を説明するフローチャート
【図19】 図13中のモニタ50に出力される画面の様子を説明した図
【図20】 指紋が検出されたトラックを記録する際の装置動作を説明するフローチャート
【図21】 従来の指紋等の汚れ検出機能を有する光ディスク記録再生装置を示すブロック図

Claims (26)

  1. 所定の周波数でウォブリングするトラックが形成されるディスクに光ビームを照射して情報を記録再生する記録再生手段と、
    前記ディスクから反射した前記光ビームを検出する反射光検出手段と、
    前記反射光検出手段の出力から前記所定の周波数でウォブリングする成分を抽出した信号の振幅を表すウォブル振幅信号を検出するウォブル信号検出手段と、
    前記ウォブル振幅信号の低域成分を通過させる低域通過フィルタ制御部と、
    前記ディスクに付着した汚れを検出する変化率検出手段とを備え、
    前記低域通過フィルタ制御部は、前記汚れによる変動周波数を通過させずに前記ディスクの回転周波数を通過させる通過特性を有しており、
    前記変化率検出手段は、前記記録再生手段が前記情報を記録再生する前に、前記ウォブル振幅信号を前記低域通過フィルタ制御部の出力で除算して得られる信号に基づいて、前記汚れによる前記ウォブル振幅信号のレベルの低下を検出することで前記汚れを検出する
    光ディスク記録再生装置。
  2. 前記記録再生手段を前記ディスク上の略等間隔離れた複数本の前記トラックの1つに移動させる移動手段をさらに備え、
    前記変化率検出手段は、同一の汚れが付着した隣接トラックを走査して前記同一の汚れを重複して検出することを回避するように、前記移動手段によって前記記録再生手段が移動した前記トラックの1つが1回転する間のみ前記汚れを検出する、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  3. 前記ディスクは、案内溝のトラックと前記案内溝の間のトラックとを有し、
    前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段が前記案内溝のトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第1低域通過フィルタと、
    前記記録再生手段が前記案内溝の間のトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第2低域通過フィルタとを含み、
    前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段が位置するトラックが前記案内溝のトラックから前記案内溝の間のトラックに切り替わった際は前記第1低域通過フィルタから前記第2低域通過フィルタへ出力を切り替え、前記記録再生手段が位置するトラックが前記案内溝の間のトラックから前記案内溝のトラックに切り替わった際は前記第2低域通過フィルタから前記第1低域通過フィルタへ出力を切り替える、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  4. 前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段がすでに情報を記録済みのトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第1低域通過フィルタと、
    前記記録再生手段が情報が未記録のトラックに対応する位置に移動した時の前記ウォブル振幅信号の低域成分を抽出する第2低域通過フィルタとを含み、
    前記低域通過フィルタ制御部は、前記記録再生手段が位置するトラックが情報を記録済みのトラックから情報が未記録のトラックに切り替わった際に前記第1低域通過フィルタから前記第2低域通過フィルタへ出力を切り替え、前記記録再生手段が位置するトラックが情報を未記録のトラックから情報を記録済みのトラックに切り替わった際は前記第2低域通過フィルタから前記第1低域通過フィルタへ出力を切り替える、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  5. 前記低域通過フィルタ制御部は、第1カットオフ周波数を有する第1低域通過フィルタと、
    前記第1カットオフ周波数よりも小さい第2カットオフ周波数を有する第2低域通過フィルタとを含み、
    前記低域通過フィルタ制御部は、前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下になった際に、前記第1低域通過フィルタから前記第2低域通過フィルタへ出力を切り替える、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  6. 検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記ウォブル振幅信号が前記所定の割合以下となったトラックのディスク上の半径方向の位置情報を、前記汚れの位置を表す情報として記憶する、請求項5記載の光ディスク記録再生装置。
  7. 前記低域通過フィルタ制御部の出力が特定値以下の時は、前記変化率検出手段の出力を停止する、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  8. 前記汚れの特徴を通知して前記ディスクに前記汚れが付着している事を警告する警告手段と、
    前記反射光検出手段の出力に基づいて前記情報を再生する信号再生手段と、
    前記記録再生手段を前記ディスク上の前記トラックに追従させるように制御するサーボ手段とをさらに備え、
    前記警告手段は、前記低域通過フィルタ制御部の出力が所定時間経過しても前記変化率検出手段の出力を停止する特定値以下の時には、前記汚れの特徴が通知不可能であることを通知し、
    前記警告手段は前記信号再生手段がアドレス領域の情報を識別出来ない時に前記汚れの特徴が通知不可能であることを通知し、
    前記警告手段は、前記サーボ手段の出力が異常となった時に前記汚れの特徴が通知不可能であることを通知する、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  9. 検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記ウォブル振幅信号が変化した割合を汚れの付着強度を表す情報として記憶する、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  10. 前記汚れの特徴を通知して前記ディスクに前記汚れが付着している事を警告する警告手段をさらに備え、
    前記警告手段は、前記記憶手段に記憶されている前記汚れの付着強度を表す情報と前記汚れの大きさを表す情報と前記汚れの個数を表す情報と前記汚れの位置を表す情報のいずれかの情報を組み合わせて通知する、請求項9記載の光ディスク記録再生装置。
  11. モニタ画面をさらに備え、
    前記警告手段は、前記汚れの付着強度と前記汚れの大きさと前記汚れの個数と前記汚れの位置情報のいずれかの情報を組み合わせて前記モニタ画面に表示して前記汚れの特徴を通知する、請求項10記載の光ディスク記録再生装置。
  12. 検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段と、
    前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となっている期間を計測する汚れ通過時間カウンタとをさらに備え、
    前記記憶手段は、前記汚れ通過時間カウンタの出力を前記汚れの大きさを表す情報として記憶する、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  13. 前記情報を記録再生する為に基準となる基準ディスク回転速度に対するディスク回転速度の比率を求める回転速度率検出手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記回転速度率検出手段の出力に応じて前記汚れ通過時間カウンタの出力を補正して記憶し、
    前記記憶手段は、前記汚れ通過時間カウンタの出力に前記回転速度比率検出手段の出力の逆数を掛けるように、前記汚れ通過時間カウンタの出力を補正して記憶する、請求項12記載の光ディスク記録再生装置。
  14. 前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となった際の前記汚れ通過時間カウンタの出力が特定値以下の時は、前記記憶手段は複数本離れたトラックに前記記録再生手段を移動させた際の前記汚れ通過時間カウンタの出力を記憶する、請求項12記載の光ディスク記録再生装置。
  15. 検出した前記汚れの情報を記憶する記憶手段と、
    前記ディスク1回転中に前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となった回数をカウントする汚れ個数カウンタとをさらに備え、
    前記記憶手段は、前記汚れ個数カウンタの出力を汚れの個数を表す情報として記憶する、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  16. 前記汚れ個数カウンタは、前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となった後に前記所定の割合を超えた事を検出した回数をカウントし、
    前記ウォブル振幅信号が前記所定の割合以下となった時刻を第1時刻とし、その後前記所定の割合を超えた時刻を第2時刻とし、さらに再度前記所定の割合以下となった時刻を第3時刻としたとき、前記汚れ個数カウンタは前記第2時刻から前記第3時刻までの時間が特定時間以内の時は第2の時刻において前記回数をカウントしない、請求項15記載の光ディスク記録再生装置。
  17. 前記トラックはセクタに分割され、
    前記セクタの数をカウントするエッジカウンタをさらに備え、
    前記エッジカウンタの出力が、前記記録再生手段が位置しているトラックのセクタの数と等しくなった時に前記ディスクの1回転が検出される、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  18. 前記記録再生手段は、光源を含み、
    前記記録再生手段が記録再生動作を行うトラックが以前に汚れが検出されたトラックの時は、前記光源から照射する光の出力を増加させて記録あるいは再生を行う、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  19. 前記ウォブル振幅信号が所定の割合以下となっている期間の時間を計測する汚れ通過時間カウンタをさらに備え、
    以前に汚れが検出されたトラックを記録中に前記汚れ通過時間カウンタの出力が特定の値以上となった時に交替処理を行う、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  20. 前記記録再生手段は、光源と前記光源から照射される光を前記ディスクに集光させる光学手段とを含み、
    前記特定の値は、情報を記録再生する為に基準となる基準ディスク回転速度で前記ディスクが回転している際に、略略データ誤りを訂正可能な限界となる連続欠陥上を前記光源から照射される光が移動する時間に対応する値である、請求項19記載の光ディスク記録再生装置。
  21. 前記ディスクには前記情報がセクタ単位で記録され、
    前記セクタを識別する為のアドレスがセクタ毎に記録されたアドレス領域を有するものとし、
    前記光ビームが前記アドレス領域を通過している際に、前記低域通過フィルタの入力を停止することを特徴とする、請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  22. 前記ウォブル振幅が変化した割合を示す値を予め複数個用意し、
    前記記憶手段は、前記複数の値の中で前記ウォブル信号検出手段から出力される前記ウォブル振幅信号の変化割合の最も大きい値の近傍の値を汚れの付着強度を表す情報として記憶する事を特徴とする、請求項9記載の光ディスク記録再生装置。
  23. 前記ディスクに汚れが複数個付着した場合において、前記ディスクにユーザデータを記録する際は、前記ユーザデータの記録領域として、前記記憶手段が記憶している汚れの中で汚れの付着強度が低い汚れの存在する領域を優先的に選択することを特徴とする、請求項22記載の光ディスク記録再生装置。
  24. 前記記憶手段が前記ディスクに付着した汚れの情報を記録した後、特定の期間が経過した際は、再度汚れ検出を行うように警告することを特徴とする、請求項10記載の光ディスク記録再生装置。
  25. 前記記憶手段が前記ディスクに付着した汚れの情報を記録した際、前記汚れの情報を前記ディスクの所定領域に記録し、同時に、前記汚れの情報を記憶した装置の情報も併せて前記所定の領域に記録しておき、前記ディスクの情報を読み出す際に、前記所定の領域に記録してある装置の情報が読み出しに用いている装置の情報と異なる際には、再度汚れ検出を行うように警告することを特徴とする、請求項10記載の光ディスク記録再生装置。
  26. 請求項25記載の光ディスク記録再生装置によって光ディスクに付着した汚れの情報が記録された所定領域を有する光ディスク。
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