JP4523442B2 - 塗布膜形成装置および塗布膜形成方法、コンピュータプログラム - Google Patents

塗布膜形成装置および塗布膜形成方法、コンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、FPD(フラットパネルディスプレイ)に用いられるガラス基板等にレジスト液等の所定の塗布液を塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成装置および塗布膜形成方法、塗布膜形成装置のプロセス制御に用いられるコンピュータプログラムに関する。
例えば、液晶表示装置(LCD)の製造工程においては、フォトリソグラフィー技術を用いて、ガラス基板に所定の回路パターンを形成している。すなわち、ガラス基板にレジスト液を供給して塗布膜を形成し、これを乾燥、熱処理した後に、露光処理、現像処理を逐次行っている。
ここで、ガラス基板にレジスト液を供給して塗布膜を形成する装置としては、ガラス基板を水平に真空吸着する載置台と、レジスト液を吐出するレジスト塗布ノズルと、載置台に載置されガラス基板上でレジスト塗布ノズルを水平方向にスキャンさせるスキャン機構と、を有する塗布膜形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
レジスト塗布ノズルは、ガラス基板の大きさに合わせて一方向に長い形状を有しており、均一な膜厚のレジスト膜を形成するために、レジスト液を吐出する吐出口近傍には、その直線性や平坦性等に高い加工精度が要求される。そのため、ガラス基板の裏面側に異物が存在する等してガラス基板に部分的な隆起部が生じていると、レジスト塗布ノズルをガラス基板上でスキャンさせている途中にレジスト塗布ノズルがガラス基板に接触して、吐出口近傍が損傷することがある。また、ガラス基板の表面には異物が付着していることがあり、レジスト塗布ノズルがこのような異物に衝突して、吐出口近傍が損傷を受けることがある。このようにして吐出口近傍が損傷を受けると、均一な膜厚・膜質のレジスト膜を形成することができなくなる。
このような問題を回避するために、レジスト塗布ノズルの進行方向前方に、振動センサを設け、この振動センサをレジスト塗布ノズルよりも先にガラス基板や異物に接触させてこれらの障害を検知することにより、レジスト塗布ノズルを保護する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、このような振動センサを用いた場合、振動センサがガラス基板に直接に接触し、また異物に衝突することで、ガラス基板が損傷し、製品歩留まりが低下する問題がある。また、振動センサの下端面の直線性等には、レジスト塗布ノズルと同程度の高い加工精度が要求されるために、高価である。さらに、振動センサをレジスト塗布ノズルに取り付ける際にも、高い精度が要求され、その調整が難しいという問題がある。
特開平10−156255号公報 特開2000−24571号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、塗布ノズルへのセンサの取り付け、調整が容易であり、また塗布ノズルと基板との衝突を回避して基板への損傷を回避することができる安価な塗布膜形成装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような塗布膜形成装置を用いた塗布膜形成方法、および塗布膜形成装置のプロセス制御に用いられるコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、基板の表面に塗布液を吐出して塗布膜を形成する塗布膜形成装置であって、
一方向に長い形状を有し、塗布液を略帯状に吐出するために吐出口がその長手方向に延在するように形成された塗布ノズルと、
基板と前記塗布ノズルとを、前記塗布ノズルの長手方向に垂直な水平方向および鉛直方向に相対的に移動させる相対移動機構と、
前記塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップの変化を前記塗布ノズルの長手方向全体にわたって監視するために、前記塗布ノズルの長さ方向に所定間隔で配置された複数の光学式のセンサと、
前記塗布ノズルを所定位置に配置した状態において前記複数のセンサからの出力信号をセンサごとに標準出力信号として設定し、当該標準出力信号と前記塗布ノズルから塗布液を吐出させて基板に塗布膜を形成しているときの前記各センサからの出力信号との差に基づいて前記塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップの変化を監視する副制御部と、
前記副制御部から前記ギャップの変化に関する信号を取り込み、前記塗布ノズルと基板との接触が回避されるように、前記相対移動機構の動作を制御する主制御部と、
を具備し、前記複数のセンサからの出力信号を標準出力信号に設定する際の前記塗布ノズルの位置は、前記塗布ノズルが基板への塗布液吐出を開始する位置であることを特徴とする塗布膜形成装置、が提供される。
この第1の観点に係る塗布膜形成装置では、副制御部は、複数のセンサからそれぞれ出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、A/D変換器から出力されたデジタル信号を一時的に保存するバッファー装置と、複数のセンサからの出力信号の処理を行うとプロセッサと、プロセッサに複数のセンサからの出力信号の処理を行わせるためのプログラムが格納された記憶装置と、を具備する構成とすることが好ましい。
また、プロセッサは、複数のセンサのうちの少なくとも1つから、塗布ノズルから塗布液が吐出されて塗布膜が形成されている間のそのセンサと基板の表面との間隔が、塗布ノズルを塗布液吐出開始位置に配置したときのそのセンサと基板の表面との間隔よりも狭くなったことを示す出力信号を受信したとき、つまり、塗布膜形成時における塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップが、塗布液吐出開始位置における塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップよりも狭くなったときには、異常を示す信号を主制御部に送信するように構成されていることが好ましい。そして、主制御部は、このようなセンサと基板の表面との間隔に異常が生じたことを示す信号を受信した場合に、相対移動機構の動作を停止するように構成されていることが好ましい。このような制御を採用することにより、塗布ノズルと基板との衝突を確実に回避することができる。
またプロセッサは、複数のセンサの中にその出力信号を得ることができないものがあることを検出した場合に、そのセンサ情報を主制御部へ送信し、主制御部は、そのセンサ情報を受信したときに相対移動機構の動作を停止するように構成されていることが好ましい。これにより、動作していないセンサが取り付けられている部分が基板の隆起部上を通過することがある場合に、そのような場所での塗布ノズルと基板の衝突を回避することができる。
こうして相対移動機構の動作を停止させる場合には、同時に、主制御部は警報を発令するように構成されていることが好ましい。塗布膜形成装置のオペレータは、この警報を確認することで、復旧のための対処を容易に行うことができる。
さらに、主制御部は、塗布ノズルを塗布液吐出開始位置に配置した際に複数のセンサの出力信号をセンサごとに標準出力信号として設定するための指令信号を副制御部に送信し、塗布ノズルから塗布液を吐出させて基板への塗布膜の形成を開始する前に複数のセンサによる出力信号の取り込みとその出力信号の解析を開始する指令信号を副制御部に送信する構成とすることが好ましい。上述したように、この第1の観点に係る塗布膜形成装置では、センサからの出力信号の処理と相対移動機構の制御とをそれぞれ副制御部と主制御部とに分けて分担させているので、主制御部の負荷を低減することができ、また、主制御部と副制御部の構成変更も容易に行うことができる。
また、前記塗布ノズルは、その内部に所定の塗布液が供給される一方向に長い箱体と、前記箱体の下側に前記箱体の長手方向に延在するように設けられたリップ部と、を備え、
前記吐出口は、前記リップ部の長手方向に延在するように形成され、前記リップ部の最下端、かつ、前記塗布ノズルが基板に対して相対的に進む方向の前方側に、前記基板表面に付着した異物から前記リップ部を保護する衝突用部材が設けられていることが好ましい。
また、衝突用部材に塗布液が接触しないように、吐出口の開口と衝突用部材との間にリップ部の長手方向に延在する溝部を形成することが好ましい。衝突用部材としてテープ状の磁石を用いると、リップ部を再研磨して形状修正を行う場合の対応が容易となる。
本発明の第2の観点によれば、上記第1の観点に係る塗布膜形成装置を用いて、前記基板の表面に塗布液を吐出して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であって
前記塗布ノズルと基板とを水平方向に相対的に移動させながら、前記塗布ノズルを前記基板への塗布液吐出開始する位置まで降下させる工程と、
前記塗布ノズルが前記塗布液吐出開始する位置に配置されたら、前記塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップを前記塗布ノズルの長手方向全体にわたって監視するために前記塗布ノズルに所定の間隔でその長さ方向に取り付けられた複数の相対変位検出型の光学式のセンサの出力信号を標準出力信号に設定する工程と、
前記標準出力信号の設定後に、前記塗布ノズルから塗布液の吐出を開始して塗布液を基板に着液させた後、前記塗布ノズルと基板とを水平方向に相対的に移動させながら、最初に前記塗布ノズルを所定の高さだけ上昇させ、次いで一定の高さに保持することにより、基板に塗布膜を形成する工程と、
を有し、
前記基板に塗布膜が形成されている時には、前記センサの出力信号の大きさの変化に基づいて、前記塗布ノズルと基板との接触が回避されるように、前記塗布ノズルと基板との相対移動の動作を制御することを特徴とする塗布膜形成方法、が提供される。
本発明の第3の観点によれば、上記第1の観点に係る塗布膜形成装置を制御するコンピュータに、(a)前記塗布ノズルを前記基板への塗布液吐出開始する位置へ降下させ、(b)前記塗布ノズルの下端と前記基板の表面とのギャップを、前記塗布ノズルの長手方向全体にわたって監視するために、前記塗布ノズルに所定の間隔でその長さ方向に取り付けられた複数の相対変位検出型の光学式のセンサの出力信号を標準出力信号に設定し、(c)前記塗布ノズルから塗布液の吐出を開始して塗布液を前記基板に着液させ、(d)前記塗布ノズルと前記基板とを水平方向に相対的に移動させながら最初に前記塗布ノズルを所定の高さだけ上昇させた後一定の高さに保持することにより基板に塗布膜を形成し、その際に前記センサの出力信号の大きさの変化に基づいて前記塗布ノズルと基板との接触が回避されるように前記塗布ノズルと基板とを相対移動させる、処理を実行させるためのコンピュータプログラム、が提供される。
本発明によれば、塗布ノズルと基板との衝突を回避することができるので、基板の損傷を回避して、塗布膜形成処理の歩留まりを高めることができ、しかも、安価なセンサを用いて塗布膜形成装置を構成することができるので、装置自体を安価に製造することができる効果が得られる。また、センサの塗布ノズルへの取り付けや調整が容易であるという利点もある。
以下に本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明をLCD用のガラス基板(以下「LCD基板」という)の表面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成装置に適用した場合について説明することとする。
図1にレジスト膜形成装置10の概略構成を示す。レジスト膜形成装置10は、LCD基板Gを載置するための載置台11と、レジスト液を吐出するためのレジストノズル12と、レジストノズル12にレジスト液を供給するレジスト液供給源13と、レジストノズル12を水平方向(X方向)で移動させるための水平駆動機構14と、レジストノズル12を鉛直方向(Z方向)に移動させるための昇降機構15と、レジストノズル12の下端とLCD基板Gの表面とのギャップ(以下「ノズルギャップ」という)の変化を監視するための複数の光学式のセンサ21を備えたセンサアレイ20と、水平駆動機構14および昇降機構15の動作制御およびレジストノズル12からのレジスト液の吐出開始/吐出停止の制御等を行うための主制御部50と、センサアレイ20に設けられた各センサ21からの出力信号の処理と、主制御部50との間でノズルギャップの変化に関わる信号の授受等を行う副制御部60と、を備えている。
載置台11は、真空吸着によりLCD基板Gを保持するものであってもよく、表面に所定パターンで複数の短いピン(プロキシミティピン)が配置され、その頂点でLCD基板Gを支持し、かつ、LCD基板Gの端面近傍を機械的に把持するものであってもよい。
図2にレジストノズル12の概略構造を示す斜視図を示す。レジストノズル12は、一方向に長い箱体12aと、箱体12aの下部に設けられた略三角柱状のリップ部12bとから構成されている。リップ部12bには、その下端に開口するようにスリット状の吐出口12cが形成されており、この吐出口12cからレジスト液が帯状に吐出される。
水平駆動機構14および昇降機構15としては、例えば、エアースライダや電磁式のリニアスライダー、ボールネジ等が好適に用いられる。水平駆動機構14および昇降機構15はそれぞれ位置決めのためのエンコーダ14a・15aを備えており、主制御部50はこれらのエンコーダ14a・15aの示す値を受信し、その値がレジスト膜形成のための処理レシピにしたがって所定値を示すように、水平駆動機構14および昇降機構15をフィードバック制御により、駆動する。
主制御部50は、処理レシピを表示し、オペレータがレジスト膜形成装置10における処理レシピを選択し、また塗布処理の開始等の指示を与える等するための入力・表示部55と、LCD基板Gにレジスト膜を形成するために水平駆動機構14等の各種機構に制御指令を与えるプロセッサ51と、プロセッサ51に各種機構を動作させるための制御信号を発生させるための処理プログラムおよび処理レシピが読み出し可能に格納された記憶装置54と、信号入力のための入力ポート52と、信号出力のための出力ポート53と、警報装置56を有している。なお、記憶装置54には、入力ポート53を通して入力された各種信号を保存することもできるようになっている。
図3にセンサアレイ20と副制御部60の概略構成を示す。センサアレイ20は、複数のセンサ21がY方向に所定の間隔で複数並べられた構造を有している。これらのセンサ21としては、測定対象物であるLCD基板Gの表面との距離を相対的に検出するもの、換言すれば、センサアレイ20をLCD基板G上の所定の高さに配置したときのセンサ21の出力信号(例えば、アナログ電圧信号)を標準出力信号として設定し(以下、このような設定操作を「センサ21の標準化」という)、センサ21からの出力信号の大きさの増減幅に基づいて、センサ21とLCD基板Gの表面との間隔(以下、「センサギャップ」という)の変化を測定するもの、を用いる。
センサアレイ20はレジストノズル12に固定されているので、センサ21を用いて測定されるセンサギャップの変化は、ノズルギャップの変化に相当する。つまり、ノズルギャップの変化を監視するためには、センサ21が標準化された後のセンサギャップの変化を監視すればよく、このセンサギャップの変化は、センサ21からの出力信号の大きさの変化によって知ることができる。
このようなセンサ21は安価であり、多くのセンサ21が装着された構成にしたとしても、センサアレイ20を安価に構成することができる。例えば、センサ21としては、赤色LEDを用いた分解能が5μm、レンジが±1mm程度で、出力電圧が1−5V(アナログ)のものを用いることができる。
例えば、真空吸着によりLCD基板Gを保持する載置台11では、その表面にパーティクル等の異物が存在したり、LCD基板Gに撓みが生じている状態で真空吸着したりすると、LCD基板Gに隆起が発生する。こうしてLCD基板Gに生じている隆起を高い精度で検出する観点からは、センサアレイ20に装着されるセンサ21の数はできるだけ多くすることが好ましい。
しかし、LCD基板Gの撓みのモード(例えば、隆起部分の稜線のパターン)がLCD基板Gにどのように現れるかを経験的に把握しておけば、多くのセンサ21は必要ではない。また、LCD基板Gに生じた隆起部分の頂点を検出しなくとも、その裾の部分を検出することができれば、頂点の高さを演算により推測することもできる。さらに、センサ21の配設数を多くすると、出力信号のサンプリングとその解析に時間がかかることになり、スループットが低下するおそれがある。これらのことを考慮して、センサアレイ20に装着するセンサ21の数とその配置間隔を定めればよい。
センサ21どうしの間隔は全て同じとする必要はなく、例えば、LCD基板Gの中央部とY方向端部とで、センサ21間の間隔に差を設けてもよい。後述するように、複数のセンサ21からの出力信号は、レジストノズル12がレジスト液吐出開始位置に配置された際に標準化されるため、センサ21に必要な測定レンジが確保される限りにおいて、センサアレイ20のレジストノズル12への取り付けには、従来の振動センサを取り付ける場合のような高い精度は要求されない。
センサアレイ20は、その下端がレジストノズル12の下端よりも高く位置するように、レジストノズル12に取り付けられる。センサアレイ20の下端とLCD基板Gの表面との間隔(つまり、センサギャップ)は、LCD基板Gに撓みが生じていてもセンサアレイ20がLCD基板Gに接触しないように設定する。その設定値は、例えば、経験的に求められる。
副制御部60は、複数のセンサ21からそれぞれ出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する複数のA/D変換器61と、各A/D変換器61から出力されたデジタル信号を一時的に保存する複数のバッファー装置(BUFFER)62と、各バッファー装置62に取り込まれたデジタル信号および主制御部50からの種々の制御信号を取り込むための入力ポート63と、複数のセンサ21からの出力信号の処理等を行うためのプロセッサ(CPU)64と、プロセッサ64にこのような処理を行わせるためのプログラム等が格納された記憶装置66と、プロセッサ64から主制御部50へ種々の制御信号を出力するための出力ポート65と、を備えている。なお、記憶装置66には、バッファー装置62から取り込んだデジタル信号を保存することができるようになっている。
プロセッサ64による複数のセンサ21からの出力信号の処理とは、具体的には、センサ21の標準化と、センサ21から取り込んだ出力信号に基づいてセンサギャップの変化を算出すること、算出したセンサギャップの変化が予め定められた基準に適合するか否かを判断すること、である。
LCD基板Gにレジスト膜を形成する処理工程では、後に説明するように、レジストノズル12をX方向でスキャンさせながら、吐出口12cがLCD基板Gの表面に近接するようにレジストノズル12を降下させ、レジスト液吐出開始位置に到達したらレジスト液の吐出を開始し、その後はレジスト液を吐出しながらレジストノズル12を所定の高さに上昇させつつX方向にスキャンさせ、さらに一定の高さでX方向にスキャンさせる。このため、レジストノズル12の下端がLCD基板Gに最も接近するのは、レジストノズル12がレジスト液吐出開始位置に到達したときであるから、センサ21の標準化は、レジストノズル12がレジスト液吐出開始位置に配置された状態で行うことができる。
そして、レジストノズル12の駆動制御は主制御部50によって行われるため、レジストノズル12がレジスト液吐出開始位置に配置されたときに、主制御部50がセンサ21の標準化を実行するための指令信号(以下「標準化指令信号」という)を副制御部60に送信し、副制御部60はこの標準化指令信号を受けてセンサ21の標準化を実行する構成となっている。
副制御部60がセンサ21の標準化を実行した際に、複数のセンサ21の中のあるセンサが故障により出力信号を出力しておらず、またはあるA/D変換器61が故障しており、或いはあるバッファー装置62が故障している等して、結果的にあるバッファー装置62からセンサ21からの出力信号に関するデジタル信号をプロセッサ64が読み取ることができない場合には、副制御部は、センサ21に異常があることを示す信号(以下、「センサ異常信号」という)を主制御部50に送信する。一方、問題なく全てのセンサ21の標準化が終了した場合には、副制御部60は、センサ21の標準化が正常に終了したことを示す信号(以下、「標準化正常終了信号」という)を主制御部50に送信する。
センサ21の標準化が実行された後であって、かつ、レジストノズル12からのレジスト液の吐出を開始する前に、各センサ21からの出力信号(デジタル信号)の取り込みとその解析を開始するための指令信号(以下「測定開始信号」という)を、主制御部50が副制御部60に送信し、この測定開始信号を受けたプロセッサ64は、バッファー装置62から各センサ21からの出力信号(デジタル信号に変換されたもの)を一定のサンプリングタイムで逐次取り込み、センサギャップの変化(つまり、ノズルギャップの変化)を計算する。このセンサギャップの変化は、距離に変換して求める必要はなく、各センサ21からの出力信号の大きさの変化で判断することができる。
さらに上記レジスト膜形成工程によれば、センサ21の標準化が正常に終了した後にはセンサギャップは狭まることはないので、プロセッサ64は、レジストノズル12からレジスト液が吐出されてレジスト膜が形成されている間のセンサギャップが、センサ21の標準化を行われた際のセンサギャップよりも狭くなったことを示す出力信号を受信したときには、センサギャップに異常が発生したことを示す信号(以下、「ギャップ異常信号」という)を主制御部50に送信するように構成されている。
また、プロセッサ64は、レジストノズル12からレジスト液が吐出されてレジスト膜が形成されている間のセンサギャップが、センサ21の標準化を行われた際のセンサギャップと同じかまたは広くなっていることを示す出力信号を受信しているときには、センサギャップが正常であることを示す信号(以下、「ギャップ正常信号」という)を主制御部50に一定の時間間隔で送信するように構成されている。主制御部50は、このギャップ正常信号を受信している間は、処理レシピにしたがって、レジストノズル12を動作させる。
センサ21を標準化した後に、先に挙げたように結果的にあるバッファー装置62からセンサ21からの出力信号に関するデジタル信号をプロセッサ64が読み取ることができなくなったときには、副制御部60は、センサ21に異常が生じたことを示す信号(つまり、センサ異常信号)を主制御部50に送信する。
主制御部50は、センサ異常信号とギャップ異常信号のどちらかを受信したときには、レジストノズル12を動かすための水平駆動機構14および昇降機構15の動作を停止する。このような制御を採用することにより、レジストノズル12とLCD基板Gとの接触・衝突を確実に回避することができる。主制御部50は、こうして水平駆動機構14および昇降機構15の動作を停止した場合には、同時に警報装置56を動作させて警報を発令する構成とされていることが好ましい。例えば、オペレータがこの警報を、復旧後に入力・表示部55を通して解除することができる構成とすることができる。
上述の通り、レジスト膜形成装置10では、センサ21による出力信号の解析とレジストノズル12の移動制御をそれぞれ副制御部60と主制御部50に分担させているので、主制御部50の負荷を低減することができ、また、主制御部50と副制御部60の構成変更を容易に行うことができる。また、センサ21からの出力電圧をアナログからデジタルに変換した値のままで比較すればよく、わざわざ出力電圧を距離に変換してから比較する必要はないので、計算処理時間も速く、システム構成も単純化できる。
次にレジスト膜形成装置10によるレジスト膜の形成工程について説明する。図4にノズルギャップのLCD基板Gに対する移動パターンの例を示し、図5にレジスト膜の形成工程のフローチャートを示す。最初に、載置台11に併設され、レジストノズル12の吐出口12cを乾燥させないためにシンナー雰囲気に保持されたノズルバス(図1に示さず)等に退避させていたレジストノズル12を、LCD基板Gに向けて水平移動させた後、LCD基板Gのレジスト液吐出開始位置へ向けて降下させ、配置する(ステップ1)。
レジストノズル12がレジスト液吐出開始位置へ到着したら、主制御部50は副制御部60にセンサアレイ20に装備された全てのセンサ21を標準化するために、標準化指令信号を副制御部60に送信する(ステップ2)。副制御部60はこの標準化指令信号を受けて、直ちに全てのセンサ21の標準化を実行する(ステップ3)。このセンサ21の標準化の結果、副制御部60から主制御部50へ標準化正常終了信号が送信されれば、センサギャップを測定することができる状態となり、一方、副制御部60から主制御部50へセンサ異常信号が出された場合には、レジストノズル12の駆動が停止されて、警報が発令されるので、レジスト膜形成装置10のオペレータは、点検と警報を解除等を行う。
主制御部50は、標準化正常終了信号を受信した後に副制御部60に測定開始信号を送信する(ステップ4)。そして、副制御部60はこの測定開始信号を受信すると、センサギャップの測定(つまり、ノズルギャップの測定)を開始し、ギャップ正常信号を主制御部50に送信する(ステップ5)。さらに主制御部50は、ギャップ正常信号を受信すると、レジストノズル12からのレジスト液の吐出を開始し(ステップ6)、レジスト液を吐出しながら、図4に示すように、先ずレジストノズル12をX方向に水平移動させながらさらに所定の高さに上昇させ、その後、レジストノズル12を所定の高さに維持してX方向に水平移動させる(ステップ7)。
このステップ6の工程が行われているときに、LCD基板Gと載置台11との間にパーティクルが挟まっていること等によりLCD基板Gに撓みが生じていても、副制御部60から主制御部50へギャップ正常信号が送信されている間は、レジストノズル12がLCD基板Gと接触することはないので、レジスト液の塗布が行われるが、主制御部50が副制御部60から送信されたギャップ異常信号を受信した場合には、レジストノズル12がLCD基板Gと接触するおそれがあるので、主制御部50は、レジストノズル12からのレジスト液の吐出を停止するとともに、レジストノズル12の駆動を停止し、警報を発令する。そして、レジスト膜形成装置10のオペレータは、点検と警報を解除等を行う。
ギャップ異常信号が出されることなく、レジストノズル12が所定位置へ到達したら、レジストノズル12からのレジスト液の吐出を停止して(ステップ8)、レジストノズル12をノズルバスへ退避させる(ステップ9)。その後、レジスト膜が形成されたLCD基板Gは、図示しない搬送装置等によって、レジスト膜を乾燥するための装置等へ搬送される。
次に、ノズルギャップを測定するための別のセンサアレイについて説明する。図6にセンサアレイ70a〜70cの概略構成を示す。センサアレイ70aは、レジストノズル12の長手方向に延在する、帯状にレーザ光を発するレーザー光源等からなる投光部71と、帯状に配置されたCCDまたはPSDからなる受光部72とを有するラインビームセンサを備えている。このラインビームセンサは、三角測距方式によりラインビームセンサとLCD基板Gの表面との距離(つまり、センサアレイ70aの下端とLCD基板Gの表面との距離)を測定する。ラインビームセンサによって測定される距離は絶対値であるので、センサアレイ20で必要とされたセンサ21の標準化と同様の操作は必要とされない。
ここで、レジストノズル12の下端とセンサアレイ70aの下端との高さの差は、レジストノズル12へのセンサアレイ70aの取り付けにより決定されるので、センサアレイ70aの下端とLCD基板Gの表面との距離を測定することによって、ノズルギャップを計算により求めることができる。また、昇降機構15のエンコーダ15aが示す値とラインビームセンサによって測定されるノズルギャップとの値を比較することで、昇降機構15の調整やより精密な制御を行うことができるようになる。
センサアレイ70aの用い方としては、レジストノズル12をレジスト液吐出開始位置に配置した状態におけるノズルギャップを、センサアレイ70aによる測定距離の‘しきい値’として予め定めておき、先に説明した図4に示されるようにレジストノズル12を移動させてレジスト膜を形成する際に測定されるノズルギャップが、この予め定められたしきい値を下回ったときに、レジストノズル12の駆動を停止し、警報が発令させる方法が挙げられる。しきい値は、レジストノズル12をレジスト液吐出開始位置に配置した状態におけるノズルギャップよりも小さい値としてもよい。
図6(a)に示したセンサアレイ70aでは、ラインビームセンサが比較的高価なために、センサアレイ70a自体が高価になる。また先に説明したセンサアレイ20のように、レジストノズル12の長手方向で連続的にLCD基板Gに生ずる撓みを検出することが必ずしも必要でない場合には、レジストノズル12の長手方向において所定の間隔でLCD基板Gを撓みを検出すればよい。
このような状況を考慮し、図6(b)に示すセンサアレイ70bのように、複数の一定幅を有する投光部73と受光部74を有するビームセンサが所定の間隔で配置された構造のものや、図6(c)に示すセンサアレイ70cのように、スポット型の投光部75と受光部76を有するビームセンサが所定の間隔で配置された構造のものを用いることもできる。これらのビームセンサにも、三角測距方式によりノズルギャップの絶対値を測定するものが用いられる。センサアレイ70bはセンサアレイ70aよりも安価であり、センサアレイ70cはセンサアレイ70bよりもさらに安価に構成することができる利点がある。
上述したセンサアレイ20・70a〜70cでは、LCD基板Gの撓みを検出することができるが、このうちセンサアレイ70aでは、LCD基板Gの表面にパーティクル等の異物が存在する場合にも、そのパーティクルの存在を検出することができる。したがって、検出されたパーティクルの高さがしきい値よりも大きい場合には、レジストノズル12の駆動を停止する構成とすることもできる。これに対して、センサアレイ20・70b・70cでは、各センサの測定範囲内にパーティクル等が存在した場合にはそのパーティクルを検出することができるが、各センサの測定範囲外にパーティクル等が存在した場合には、それを検出することができない。このため、パーティクル等がレジストノズル12の下端と接触して、リップ部12bの下端に形成された吐出口12c近傍が損傷を受けるおそれがある。
そこで、このようなLCD基板G上のパーティクル等による吐出口12cの損傷を防止するために、図7の側面図に示すように、リップ部12bの下端の進行方向前方側に、LCD基板Gの表面に付着したパーティクル等の異物からリップ部12bを保護するために、衝突用部材80を取り付けることが好ましい。
リップ部12bに衝突用部材80を取り付ける場合、この衝突用部材80にレジスト液が触れないように、吐出口12cの開口と衝突用部材80との間に、リップ部12bの長手方向に延在する溝部81を形成することが好ましい。衝突用部材80は、パーティクル等の異物を破壊またはリップ部12bの下端が異物に接触しないようにその上部を除去することができる硬質材料からなり、またより好ましくはレジストノズル12の材料よりも硬い材料からなるものが好ましく、さらにリップ部12bへの取り付けや劣化時の取り外しが容易なものが好ましい。具体的には、衝突用部材80としては、金属テープ(シムテープ)や、テープ状の磁石が好適に用いられる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、上記形態においては、載置台11を固定し、レジストノズル12をX方向と鉛直方向に移動可能な構成としたが、載置台11をX方向に移動自在な構成とし、レジストノズル12を鉛直方向に移動自在な構造としてもよい。また、レジストノズル12を固定して、載置台11をX方向と鉛直方向に移動可能な構成としてもよい。さらに、塗布膜としてレジスト膜を取り上げたが、これに限定されるものではなく、反射防止膜や絶縁膜等であってもよい。
また、LCD基板Gを載置台11に固定して、レジストノズル12と載置台11とを相対的に移動させる構成に限定されず、例えば、LCD基板Gを所定の間隔で配置された回転自在なコロ(車)上で搬送する構成や、表面から空気が噴射されているステージ上でLCD基板Gを数十μm〜数百μm浮上させて搬送する構成としてもよい。このようなLCD基板Gを搬送方法を採用した場合でも、LCD基板Gに撓みが生じることがあり、またLCD基板Gの表面に異物が付着しているおそれがあるからである。
本発明は、レジスト膜等の塗布薄膜を形成する塗布膜形成装置および塗布膜形成方法に好適である。
レジスト膜形成装置の概略構成を示す図。 レジストノズルの概略構造を示す斜視図。 センサアレイと副制御部の概略構成を示す図。 ノズルギャップのLCD基板Gに対する移動パターンの例を示す図。 レジスト膜の形成工程を示すフローチャート。 別のセンサアレイの概略構成を示す図。 レジストノズルのリップ部に衝突用部材を取り付けた状態を示す側面図。
符号の説明
10;レジスト膜形成装置
11;載置台
12;レジストノズル
12b;リップ部
12c;吐出口
14;水平駆動機構
15;昇降機構
20・70a〜70c;センサアレイ
21;(光学式)センサ
50;主制御部
60;副制御部
61;A/D変換器
62;バッファー装置
64;プロセッサ(CPU)
71・73・75;投光部
72・74・76;受光部
80;衝突用部材
81;溝部

Claims (11)

  1. 基板の表面に塗布液を吐出して塗布膜を形成する塗布膜形成装置であって、
    一方向に長い形状を有し、塗布液を略帯状に吐出するために吐出口がその長手方向に延在するように形成された塗布ノズルと、
    基板と前記塗布ノズルとを、前記塗布ノズルの長手方向に垂直な水平方向および鉛直方向に相対的に移動させる相対移動機構と、
    前記塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップの変化を前記塗布ノズルの長手方向全体にわたって監視するために、前記塗布ノズルの長さ方向に所定間隔で配置された複数の光学式のセンサと、
    前記塗布ノズルを所定位置に配置した状態において前記複数のセンサからの出力信号をセンサごとに標準出力信号として設定し、当該標準出力信号と前記塗布ノズルから塗布液を吐出させて基板に塗布膜を形成しているときの前記各センサからの出力信号との差に基づいて前記塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップの変化を監視する副制御部と、
    前記副制御部から前記ギャップの変化に関する信号を取り込み、前記塗布ノズルと基板との接触が回避されるように、前記相対移動機構の動作を制御する主制御部と、
    を具備し、前記複数のセンサからの出力信号を標準出力信号に設定する際の前記塗布ノズルの位置は、前記塗布ノズルが基板への塗布液吐出を開始する位置であることを特徴とする塗布膜形成装置。
  2. 前記副制御部は、
    前記複数のセンサからそれぞれ出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器から出力されたデジタル信号を一時的に保存するバッファー装置と、
    前記複数のセンサからの出力信号の処理を行うとプロセッサと、
    前記プロセッサに前記複数のセンサからの出力信号の処理を行わせるためのプログラムが格納された記憶装置と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の塗布膜形成装置。
  3. 前記プロセッサは、前記複数のセンサのうちの少なくとも1つから、前記塗布ノズルから塗布液が吐出されて塗布膜が形成されている間のそのセンサと基板の表面との間隔が、前記塗布ノズルを塗布液吐出開始位置に配置したときのそのセンサと基板の表面との間隔よりも狭くなったことを示す出力信号を受信したときには、異常を示す信号を前記主制御部に送信し、
    前記主制御部は、前記異常を示す信号を受信したときに、前記相対移動機構の動作を停止するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の塗布膜形成装置。
  4. 前記プロセッサは、前記複数のセンサの中にその出力信号を得ることができないものがあることを検出した場合に、そのセンサ情報を前記主制御部へ送信し、
    前記主制御部は、当該センサ情報を受信したときに前記相対移動機構の動作を停止するように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の塗布膜形成装置。
  5. 前記主制御部は、前記相対移動機構の動作を停止させると同時に、警報を発令する構成を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の塗布膜形成装置。
  6. 前記主制御部は、前記塗布ノズルを塗布液吐出開始位置に配置した際に前記複数のセンサの出力信号をセンサごとに標準出力信号として設定するための指令信号を前記副制御部に送信し、また、前記塗布ノズルから塗布液を吐出させて基板への塗布膜の形成を開始する前に前記複数のセンサによる出力信号の取り込みと当該出力信号の解析を開始する指令信号を前記副制御部に送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の塗布膜形成装置。
  7. 前記塗布ノズルは、その内部に所定の塗布液が供給される一方向に長い箱体と、前記箱体の下側に前記箱体の長手方向に延在するように設けられたリップ部と、を備え、
    前記吐出口は、前記リップ部の長手方向に延在するように形成され、前記リップ部の最下端、かつ、前記塗布ノズルが基板に対して相対的に進む方向の前方側に、前記基板表面に付着した異物から前記リップ部を保護する衝突用部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の塗布膜形成装置。
  8. 前記衝突用部材に塗布液が接触しないように、前記吐出口の開口と前記衝突用部材との間に、前記リップ部の長手方向に延在する溝部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の塗布膜形成装置。
  9. 前記衝突用部材は、テープ状の磁石であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の塗布膜形成装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の塗布膜形成装置を用いて、前記基板の表面に塗布液を吐出して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であって、
    前記塗布ノズルと基板とを水平方向に相対的に移動させながら、前記塗布ノズルを前記基板への塗布液吐出開始する位置まで降下させる工程と、
    前記塗布ノズルが前記塗布液吐出開始する位置に配置されたら、前記塗布ノズルの下端と基板の表面とのギャップを前記塗布ノズルの長手方向全体にわたって監視するために前記塗布ノズルに所定の間隔でその長さ方向に取り付けられた複数の相対変位検出型の光学式のセンサの出力信号を標準出力信号に設定する工程と、
    前記標準出力信号の設定後に、前記塗布ノズルから塗布液の吐出を開始して塗布液を基板に着液させた後、前記塗布ノズルと基板とを水平方向に相対的に移動させながら、最初に前記塗布ノズルを所定の高さだけ上昇させ、次いで一定の高さに保持することにより、基板に塗布膜を形成する工程と、
    を有し、
    前記基板に塗布膜が形成されている時には、前記センサの出力信号の大きさの変化に基づいて、前記塗布ノズルと基板との接触が回避されるように、前記塗布ノズルと基板との相対移動の動作を制御することを特徴とする塗布膜形成方法。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の塗布膜形成装置を制御するコンピュータに、(a)前記塗布ノズルを前記基板への塗布液吐出開始する位置へ降下させ、(b)前記塗布ノズルの下端と前記基板の表面とのギャップを、前記塗布ノズルの長手方向全体にわたって監視するために、前記塗布ノズルに所定の間隔でその長さ方向に取り付けられた複数の相対変位検出型の光学式のセンサの出力信号を標準出力信号に設定し、(c)前記塗布ノズルから塗布液の吐出を開始して塗布液を前記基板に着液させ、(d)前記塗布ノズルと前記基板とを水平方向に相対的に移動させながら最初に前記塗布ノズルを所定の高さだけ上昇させた後一定の高さに保持することにより基板に塗布膜を形成し、その際に前記センサの出力信号の大きさの変化に基づいて前記塗布ノズルと基板との接触が回避されるように前記塗布ノズルと基板とを相対移動させる、処理を実行させるためのコンピュータプログラム。
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