JP4516722B2 - 薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物 - Google Patents

薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車鋼板などの各種鋼板に塗装して、10μm未満の薄膜厚で優れた耐穴あき錆性を発揮するカチオン電着塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
カチオン電着塗料は防食性や塗面平滑性に優れた塗膜を形成することができるため、自動車車体・部品などの防錆塗装などに広く利用されている。しかし、カチオン電着塗料といえども10μm未満の薄膜になると著しく防錆性が低下する傾向が見られるが、この原因は必ずしも判っていなかった。
一般に、薄膜になると腐食促進物質である水や酸素に対する透過阻止能および防錆顔料に基づくインヒビター能が膜厚に比例して低下することは当然であると考えられるが、通常考えられる対策として塗膜の架橋密度を上げたり防錆顔料を増量したりしても、余り効果が大きくないうえ、仕上がり性の低下や塗料のコストアップを招くため有効な解決策とはならなかった。
また、最大粒径が2μm以下である酸化ビスマスの水和物を含有することによって長期防食性を向上する発明(例えば、特許文献1参照)があるが、これだけでは10μm未満の薄膜における防錆性の著しい低下傾向を防ぐには到底不十分であった。
【特許文献1】
特開2001−354910号公報参照
【0003】
【課題を解決するための手段】
従来から塩素イオンが大きな腐食促進作用を持つこと、及び塗膜抵抗による防食性能に対して塩素イオンの透過性が関係することは公知であるものの、カチオン電着塗膜が10μm未満の薄膜になると塩素イオンの透過性が著しく増大すること、塩素イオン透過阻止能を向上することによって10μm未満の薄膜での防錆性を改良できることは、従来においては知られていなかった。
そこで本発明者らは、塩素イオン透過阻止能向上による10μm未満の薄膜防錆性の改良について鋭意検討を重ねた結果、エポキシ樹脂の変性剤として芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を樹脂中に平均して5〜25重量%の割合で含有するアミン付加エポキシ樹脂、及びブロックポリイソシアネート硬化剤を樹脂成分とするカチオン電着塗料組成物を用いて、膜厚10μmにおける塩素イオン透過性を7.0×10-6g/cm-2/day(5%食塩水、50℃×24時間)以下とし、さらには顔料成分の最大粒子径が1.5μm以下であるカチオン電着塗料組成物を用いることにより、容易に各種鋼板の耐穴あき錆性を向上させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
1.カチオン電着塗料組成物の樹脂成分として、 エポキシ樹脂の変性剤として芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を樹脂中に平均して5〜25重量%の割合で含むアミン付加エポキシ樹脂、及びブロックポリイソシアネート硬化剤を含有し、膜厚10μmにおける塩素イオン透過性が7.0×10-6g/cm-2/day(5%食塩水、50℃×24時間)以下であることを特徴とする薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物、
2.芳香族炭化水素が、m−キシレンである1項に記載の薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物、
3.顔料成分の最大粒子径が1.5μm以下である1項又は2項に記載の薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物、
4.最大粒子径が1.5μm以下である酸化ビスマス水和物を、樹脂成分の固形分合計100重量部に対して、2〜5重量部含有する1項乃至3項のいずれか1項に記載の薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物、に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】
本発明のカチオン電着塗料組成物の樹脂成分と顔料成分について、以下に詳細に説明する。
樹脂成分:
10μm未満の薄膜厚で耐穴あき錆性向上に効果を発揮するには、 樹脂成分として、芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を樹脂中に平均して5〜25重量%の割合で含有するアミン付加エポキシ樹脂、及びブロックポリイソシアネート硬化剤を含有するカチオン電着塗料組成物を用いて、膜厚10μmにおいて塩素イオン透過性を7.0×10-6g/cm-2/day(5%食塩水、50℃×24時間)以下とする必要がある。
従来からのカチオン電着塗料の樹脂成分として用いているアミン付加エポキシ樹脂は、電着塗膜の造膜性、平滑性、可とう性を付与するためエポキシ樹脂骨格を一部変性する。
本発明の狙いである10μm未満の薄膜厚で優れた耐穴あき錆性を得るためには、この変性剤の役割が極めて重要であり、塗膜に造膜性、平滑性、可とう性を付与するとともに、特に、塩素イオンに対して透過阻止能を向上させることが必要である。
そのような変性剤として、下記の式(1)で表されるアルキル置換フェニル骨格がメチレン鎖及び/又はオキシメチレン鎖で結合した構造を有する芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂が効果があることを見出した。
【0005】
【化1】
Figure 0004516722
【0006】
( 式(1)中、R1は炭素原子数1〜3のアルキル基、R2は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基、mは0又は1、nは2〜20の整数)
上記のアルキル置換フェニル骨格がメチレン鎖及び/又はオキシメチレン鎖で結合した構造を有する変性剤は、具体的には、m−キシレンとホルマリン、又はパラホルムアルデヒド、又はトリオキサン等のホルムアルデヒドを発生する化合物などを酸性触媒の存在下に縮合反応させることにより製造することができる。
上記の変性剤の使用割合は、塗料組成物の用途等に応じて適宜変えることができるが、アミン付加エポキシ樹脂の固形分を基準にして5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%の範囲内が適当である。
上記アミン付加エポキシ樹脂には、通常、ポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応により得られるエポキシ樹脂が原料として用いられる。
中でも、ビスフェノールAから誘導される下記式
【0007】
【化2】
Figure 0004516722
【0008】
(n=0〜8で示されるものが好適である)
【0009】
エポキシ樹脂は、一般に180〜2,500、好ましくは200〜2,000であり、さらに好ましくは400〜1,500の範囲内のエポキシ当量を有することができ、また、一般に少なくとも200、特に400〜4,000、さらに特に800〜2,500の範囲内の数平均分子量を有するものが適している。
かかるエポキシ樹脂の市販品としては、例えば、ジャパンエポキシレジン(株)からエピコート828EL、同左1002、同左1004、同左1007なる商品名で販売されているものが挙げられる。
アミン化合物は、エポキシ基と反応する活性水素を少なくとも1個含有し、該エポキシ樹脂をカチオン化できるものであれば種類を問わないが、特に1級アミノ基を導入できるものを使用することが好ましい。
上記の1級アミノ基を導入できるアミン化合物としては、モノエタノールアミン、プロパノールアミン、ヒドロキシエチルアミノエチレンジアミン、ヒドロキシエチルアミノプロピルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどのケチミン化物が挙げられる。
上記1級アミンと併用できるアミン化合物としては、従来からエポキシ樹脂のカチオン化に用いられるものが使用できるが、特に2級アミンが好ましい。例としてジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジエタノールアミン、ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミン、モノメチルアミノエタノール、モノエチルアミノエタノールなどが挙げられる。
このような付加アミンの量としては、アミン価として30〜70mgKOH/g樹脂固形分の範囲、さらには40〜60mgKOH/g樹脂固形分とすることが好ましい。かくして得られた、エポキシ樹脂の変性剤として芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を用いたアミン付加エポキシ樹脂は、一般に、1000〜10000、特に200〜5000の範囲内の数平均分子量、および一般に100〜5000、特に200〜2500の範囲内の水酸基当量を有していることが好ましい。
【0010】
このエポキシ樹脂の変性剤として芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を樹脂中に平均して5〜25重量%の割合で含有するアミン付加エポキシ樹脂の効果としては、焼付け乾燥後の塗膜が高い均一性・疎水性・ガラス転移点を保ち、10μm未満の薄膜厚における塩素イオンに対する透過阻止能が向上することが考えられ、その結果、薄膜での耐穴あき錆性が向上するものと思われる。
上記変性剤の含有量が5重量%未満であると塗膜に造膜性、平滑性、可とう性を付与する効果が不足し、また25重量%を越えると耐穴あき錆性の向上に対しての効果が少ないばかりかカチオン電着塗料のコストが上がる。
本発明の樹脂成分として、アミン付加エポキシ樹脂以外に、耐候性、耐チッピング性、上塗りとの密着性などの要求に応じて、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの添加樹脂も併用することができる。
【0011】
ブロックポリイソシアネート硬化剤はポリイソシアネート化合物とブロック剤との付加反応生成物であり、ポリイソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの芳香族、脂環族または脂肪族のジイソシアネート化合物、およびこれらのトリイソシアヌレート化合物、あるいはこれらのイソシアネート化合物の過剰量にエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどの低分子活性水素含有化合物を反応させて得られる末端イソシアネート含有化合物などが挙げられる。
一方、前記ブロック剤はポリイソシアネート化合物のイソシアネート基に付加してブロックするものであり、常温において安定で、且つ約120〜180℃の加熱時、速やかに解離して遊離のイソシアネート基を再生しうるものが使用される。
このようなブロック剤としては、例えば、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタムなどのラクタム系化合物;メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム系化合物;エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエーテルアルコール系化合物が挙げられる。
アミン付加エポキシ樹脂、及びブロックポリイソシアネート硬化剤からなる樹脂成分は、通常、ギ酸、酢酸、乳酸などの水溶性有機酸で中和して水分散化することによりカチオン電着塗料用のエマルションとして使用される。
【0012】
顔料成分:
10μm未満の薄膜厚で耐穴あき錆性に効果を発揮するには、カチオン電着塗料組成物中の顔料成分の最大粒子径(注1)を1.5μm以下とすること、さらに、最大粒子径が1.5μm以下である酸化ビスマス水和物を樹脂成分の固形分合計100重量部に対して2〜5重量部含有させることが極めて有効である。
(注1)最大粒子径:LA−500(堀場製作所製、商品名、動的光散乱式粒径分布測定装置)を用いた。
具体的には、分散用樹脂、酸化ビスマス水和物などの防錆顔料を含む顔料、中和剤、脱イオン水、場合によっては界面活性剤を加えて混合し、最大粒子径が1.5μm以下となるまで分散することによって得られた顔料分散ペーストをカチオン電着塗料組成物中に添加することにより達成される。
上記顔料分散ペーストに使用される分散用樹脂は特に限定されないが、アミノ基含有エポキシ樹脂、4級アンモニウム塩型エポキシ樹脂、スルホニウム塩型エポキシ樹脂などのエポキシ樹脂系が好ましい。アミノ基含有エポキシ樹脂の場合は、酢酸、ギ酸、乳酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸、メトキシ酢酸、などの水溶性有機酸で中和して使用し、中和当量としては樹脂中のアミノ基に対し0.5〜1.2当量、好ましくは0.7〜1.0当量が良い。
酸化ビスマス水和物などの防錆顔料を含む顔料としては酸化ビスマス水和物、リンモリブデン酸アルミニウム、トリポリリン酸アルミニウム等の防錆顔料以外に、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラなどの着色顔料、クレー、マイカ、バリタ、タルク、炭酸カルシウム、シリカなどの体質顔料を含むことができる。
顔料分散ペーストの製造方法は、例えば、分散用樹脂、酸化ビスマス水和物などの防錆顔料を含む顔料、中和剤、脱イオン水、及び必要に応じてジブチル錫オキサイド(DBTO)、ジオクチル錫オキサイド(DOTO)等の有機錫化合物等を前練り混合後、分散機として、ボールミル、ペブルミル、サンドミル、シェイカー等、従来から用いられている分散機を用いて行うことができる。
ボールミルを用いた場合、前練り混合物にメジアを適量加えた後、分散時間として24〜240時間、好ましくは48〜120時間をかけて分散することにより、顔料成分の最大粒子径が1.5μm以下である顔料分散ペーストを得ることができる。
上記、最大粒子径が1.5μm以下である顔料成分の配合割合は、樹脂成分の固形分合計100重量部に対して、顔料成分の配合量が固形分換算で3〜30重量部、最大粒子径が1.5μm以下である酸化ビスマス水和物を2〜5重量部含有することが好ましい。
酸化ビスマス水和物の配合割合が2重量部未満では耐穴あき錆性の向上に効果が少なく、5重量部を越えるとカチオン電着塗料組成物のコストが上がり好ましくない。
【0013】
カチオン電着塗料組成物:
本発明のカチオン電着塗料組成物は、以上に述べたような樹脂成分を含有するエマルション、酸化ビスマス水和物等の顔料成分を含有し、最大粒子径が1.5μm以下となるように分散して得られる顔料分散ペーストを配合し、pHを5.5〜9.0の範囲内、固形分濃度が約5〜40重量%、好ましくは15〜25重量%となるように脱イオン水などで希釈して使用される。
カチオン電着塗料組成物の塗装は、一般には、浴温15〜35℃、負荷電圧100〜400Vの条件で行うことができる。焼き付け温度は、一般に140〜200℃、好ましくは150〜180℃の範囲、焼き付け時間は5分間〜90分間、好ましくは10分間〜40分間とするのがよい。焼き付け後の塗膜の膜厚は30μm以下、好ましくは20μm以下の範囲内とすることができる。
【0014】
【発明の効果】
以下の内容のカチオン電着塗料組成物によって、電着塗装を施した自動車の各種鋼板における10μm未満の薄膜厚で、耐穴あき錆性の向上を図ることができる。
エポキシ樹脂の変性剤として芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を樹脂中に平均して5〜25重量%の割合で含有するアミン付加エポキシ樹脂、及びブロックポリイソシアネート硬化剤を樹脂成分とし、膜厚10μmにおける塩素イオン透過性が7.0×10-6g/cm-2/day(5%食塩水、50℃×24時間)以下であるカチオン電着塗料組成物。
かつ顔料成分の最大粒子径が1.5μm以下であり、さらには酸化ビスマス水和物を含有し、該成分の最大粒子径が1.5μm以下であるカチオン電着塗料組成物であることが好ましい。
本発明のカチオン電着塗料組成物が、10μm未満の薄膜厚で耐穴あき錆性向上に効果を発揮する理由としては、次のように考えられる。
(1)樹脂成分の面から:芳香族炭化水素―ホルムアルデヒド樹脂を樹脂中に平均して5〜25重量%の割合で含有するアミン付加エポキシ樹脂によって、10μm未満の薄膜厚において均一で平滑な塗面が得られ、かつ疎水性であること、塗膜のガラス転移点(Tg)が高いことから塗膜に温度がかかった場合でも、腐食促進物質である塩素イオンが鋼板と塗膜との間の界面に到達するのを防ぐ作用(透過阻止能)が向上する。
さらに(2)顔料成分の面から:酸化ビスマス水和物などの防錆顔料を含む顔料成分の最大粒子径を1.5μm以下に分散することにより防錆顔料の表面積が飛躍的に大きくなるため、塩素イオンが鋼板と塗膜との間の界面に到達するのを防ぐ作用(透過阻止能)が一層向上する。
【0015】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。但し、本発明はこれによって制限されるものではない。
製造例1 アミン付加エポキシ樹脂No.1の製造
フラスコに、エピコート828EL(ジャパンエポキシレジン社製エポキシ樹脂 、エポキシ当量190)1000部、ビスフェノールA 400部及びジメチルベンジルアミン0.2gを加え、130℃でエポキシ当量800になるまで反応させた。
次に、ニカノールL(商品名、三菱ガス化学製、キシレンーホルムアルデヒド樹脂)を300部、ジエタノールアミンを140部及びジエチレントリアミンのケチミン化物65部を加え120℃で4時間反応させた後、ブチルセロソルブ475部を加え、アミン価52mgKOH/g、樹脂固形分80%のアミン付加エポキシ樹脂No.1を得た。
【0016】
製造例2 アミン付加エポキシ樹脂No.2の製造
エピコート828EL(商品名、ジャパンエポキシレジン社製、エポキシ樹脂)1000部、ビスフェノールA 390部、ジメチルベンジルアミノ0.2部を加え、130℃でエポキシ当量755になるまで反応させた。
次にε−カプロラクトン260部、テトラブトキシチタン0.03部を加え、170℃に昇温し、この温度を保ちながら経時でサンプリングを行い赤外吸収スペクトル測定において未反応のε−カプロラクトン量を追跡し、反応率が98質量%以上になった時点で120℃に温度を下げた。
次にジエタノールアミン160部、ジエチレントリアミンのメチルイソブチルジケチミン化物65部を加え、120℃で4時間反応させ、ブチルセルソルブ470部を加え、アミン価57mgKOH/g、樹脂固形分80質量%のアミン付加エポキシ樹脂No.2を得た。
【0017】
製造例3 カチオン電着用のエマルションNo.1の製造
上記、製造例1で得られたアミン付加エポキシ樹脂No.1を87.5部(樹脂固形分で70g)、硬化剤としてメチルエチルケトオキシムでブロックしたヘキサメチレンジイソシアネートトリイソヌレート22.2部 (樹脂固形分で20部)、及びエチレングリコールモノブチルエーテルでブロックしたジフェニルメタンジイソシアネート11.1部(樹脂固形分で10部)と良く混合し、中和剤として酢酸1.5部(中和価14に相当)を配合し、強く攪拌しながら脱イオン水 170.7部を約15分かけて滴下し、固形分34%のカチオン電着用のエマルションNo.1を得た。
【0018】
製造例4〜5
表1の配合内容にて、カチオン電着用のエマルションNo.2〜3を得た。
【0019】
【表1】
Figure 0004516722
【0020】
(注2)サンニックスPP−1000:商品名、三洋化成株式会社製、表面調整剤
【0021】
製造例6 4級アンモニウム塩型エポキシ系顔料分散用樹脂の製造
フラスコにトリレンジイシシアネート(TDI)696部、メチルイソブチルケトオキシム(MIBK) 304部 を加えて60℃に昇温し、2エチルヘキシルアルコール520部を滴下し、NCO価110.5になるまで反応させ、樹脂固形分80%の部分ブロックイソシアネートAを得た。
次にこの部分ブロックイソシアネートA 380部を取り、70℃でジメチルエタノールアミン89部を滴下し、実質的にNCOが無くなるまで反応させ、ブチルセロソルブ34.75部で希釈した後、90%の乳酸100部で中和して80%の乳酸中和アミノ基含有ブロックイソシアネートBを得た。
別のフラスコに、エピコート828EL(ジャパンエポキシレジン社製エポキシ樹脂 、エポキシ当量188)1125部、ビスフェノールA 456部及びトリフェニルホスホニュウムアイオダイト1.1 部を加え、170℃でエポキシ当量790になるまで反応させたのち、MIBK279部で希釈し、ついで上記部分ブロックイソシアネートA760部を加え実質的にNCOが無くなるまで100℃で反応させた。
次いでブチルセロソルブ630部を加えて80℃まで冷却し、80%の乳酸中和アミノ基含有ブロックイソシアネートB860部を加え、酸価が1mgKOH/g以下になるまで反応させ、樹脂固形分70%の4級アンモニウム塩型エポキシ系顔料分散用樹脂を得た。
【0022】
製造例7 顔料分散ペーストNo.1の製造
製造例6で得た4級アンモニウム塩型エポキシ系顔料分散用樹脂 5.0部(固形分3.5部)、酸化チタン14.5部、酸化ビスマス水和物 3.0部、トリポリリン酸アルミニウム 3部、精製クレー 7.0部、カーボンブラック0.5部、ジブチル錫オキサイド2.0部、10%酢酸 2.38部、脱イオン水 28.62部をボールミルにて120時間分散したあと排出し、最大粒子径が1.5μmで固形分55%の顔料分散ペーストNo.1を得た。
【0023】
製造例8 顔料分散ペースト No.2の製造
表2に示す配合、及び分散時間にて、最大粒子径が1.5μmの顔料分散ペーストNo.2を得た。
【0024】
製造例9 顔料分散ペーストNo.3の製造
表2に示す配合、及び分散時間にて、最大粒子径が2.0μmの顔料分散ペーストNo.3を得た。
【0025】
製造例10 顔料分散ペーストNo.4の製造
表2に示す配合、及び分散時間にて、最大粒子径が3.0μmの顔料分散ペーストNo.4を得た。
【0026】
【表2】
Figure 0004516722
【0027】
実施例1
カチオン電着塗料用のエマルションNo.1 294部(固形分100部)に、顔料分散ペーストNo.1を65部(固形分32.5部)、脱イオン水 303.5部を加え、固形分20%のカチオン電着塗料No.1を得た。
【0028】
実施例2、比較例1〜3
実施例1と同様にして、実施例2、比較例1〜3の固形分20%のカチオン電着塗料No.2〜No.5を得た。
上記、実施例1〜2、比較例1〜3の配合について表3に示す。
【0029】
【表3】
Figure 0004516722
【0030】
試験板の作成
実施例、及び比較例で得られたカチオン電着塗料No.1〜No.5を用いて、被塗物としてパルボンド#3020(日本パーカライジング社製、商品名、りん酸亜鉛処理剤)で化成処理を施した亜鉛メッキ鋼板(70×150×0.8mm)を用いて、膜厚が7μm、及び10μmの2水準、焼き付け温度は150℃で、焼き付け時間を20分間(保持時間)として試験板を作成した。
試験内容は、下記の条件にて塗膜試験に供した。その結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
Figure 0004516722
【0032】
(注3)穴あき耐食性:周り10mmと裏面のマスキングを施した試験板を用いて、表面の半分に模擬泥(NaCl/Na2SO4/CaCl2/カオリン/蒸留水からなる)を塗布した後、水平から60度の角度にて、以下のサイクル条件にて120サイクルを施した後、塗膜膨れ(注4)、赤錆発生(注5)、板厚減少量(注6)を評価した。
サイクル条件:1サイクル[35℃ 塩水噴霧試験 (JIS Z 2371による)6時間−乾燥(温度50℃ 、相対湿度20〜40% )3時間− 湿潤(温度50℃、 相対湿度95%以上)14時間−冷気送風(室温)1時間 ]
(注4)塗膜膨れ:試験板から模擬泥を水道水で洗いながら刷毛で落とし、室温にて乾燥させた後、以下の式から塗膜膨れ発生率(%)を算出し評価した。
塗膜膨れ発生率(%)=塗膜膨れ面積/全評価面積
◎:塗膜膨れが30%以下
○:塗膜膨れが50%以下
△:塗膜膨れが70%以下
×:塗膜膨れが70%を越えるもの
(注5)赤錆発生:試験板から模擬泥を水道水で洗いながら刷毛で落とし、室温にて乾燥させた後、以下の式から赤錆発生率(%)を算出して評価した。
赤錆発生率(%)=錆発生面積/全評価面積
◎:赤錆発生率が10%以下
○:赤錆発生率が20%以下
△:赤錆発生率が30%以下
×:赤錆発生率が30%を越えるもの
(注6)板厚減少量:試験後の試験板から赤錆を除去した後、リムーバーで塗膜を除去する。ピンポイントマイクロメーターを用いて鋼板の厚みの減少(錆の深さ)を測定する。
◎:鋼板の厚みの減少が0.3mm以下
○:鋼板の厚みの減少が0.4mm以下
△:鋼板の厚みの減少が0.5mm以下
×:鋼板の厚みの減少が0.5mmを越えるもの
(注7)塩素イオン透過性:ブリキ板に塗装した10μmの塗膜をアマルガム法によって剥離し、K−316フィルム酸素透過率計(ツクバリカセイキ株式会社製、製科研式酸素透過率計)のセル(図1の1)に塗膜(図1の3)をつける。セル内に脱イオン水を加え、5%NaCl水500ml中に浸漬し、塗膜を通過する塩素イオンの濃度を、JIS K0101に記載のチオシアン酸水銀(II)吸光度法によって求めた。試験時間は24時間、温度は50℃で行った。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム酸素透過率計のモデル図である。
【符号の説明】
1.脱イオン水(10ml)
2.セル(内径180mm)
3.塗膜
4.5%NaCl(500ml)

Claims (1)

  1. 樹脂成分としてアミン付加エポキシ樹脂及びブロックポリイソシアネート硬化剤を含有し、さらに顔料成分を含んでなるカチオン電着塗料組成物であって、
    アミン付加エポキシ樹脂が、変性剤として、下記式(1)
    Figure 0004516722
    [式中、R は炭素原子数1〜3のアルキル基を表し、R は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基を表し、mは0又は1であり、nは2〜20の整数である]
    で示されるアルキル置換フェニル骨格がメチレン鎖及び/又はオキシメチレン鎖で結合した構造を有する芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂を、アミン付加エポキシ樹脂の固形分を基準にして、5〜25重量%含有し、そして
    顔料成分の最大粒子径が1.5μm以下であり、且つ最大粒子径が1.5μm以下である酸化ビスマス水和物を樹脂成分の固形分合計100重量部に対して2〜5重量部含有する
    ことを特徴とする、150℃で20分間焼き付けた厚さ10μmの塗膜における塩素イオン透過性が7.0×10−6g/cm−2/day(5%食塩水、50℃×24時間)以下である塗膜を形成し得る薄膜耐食性に優れたカチオン電着塗料組成物。
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