JP4509297B2 - スペクトル拡散受信装置 - Google Patents

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    • H04B1/711Interference-related aspects the interference being multi-path interference
    • H04B1/7113Determination of path profile

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペクトル拡散変調方式を用いた符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式を採用するスペクトル拡散受信装置に関するものであり、特に、周波数選択性フェージングが発生する伝送路を用いて通信を行うスペクトル拡散受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のスペクトル拡散受信装置について説明する。スペクトル拡散変調方式を用いたCDMA方式を採用する従来のスペクトル拡散受信装置としては、たとえば、文献「DS−CDMA適応アレイアンテナダイバーシチの室内伝送実験特性,電子情報通信学会 信学技報 RCS98-94 p.33-38 1998年9月」,「ブロードバンドDS−CDMAにおけるコヒーレントRake受信の室内実験特性,電子情報通信学会 信学技報 RCS99-129 p.57-62 1999年10月」等がある。
【0003】
ここで、上記文献に基づいて、従来のスペクトル拡散受信装置の構成および動作を説明する。図6は、従来のスペクトル拡散受信装置の構成を示す図である。図6において、500,501,…,502はN(自然数)本で構成されるアンテナであり、510,511,…,512はバンドパスフィルタ(BPF)であり、520,521,…,522は逆拡散部であり、530,531,…,532は、マルチパス波による影響を受けた逆拡散後信号に基づいて生成されたL(自然数)個のパスから、個別にビームを形成するビーム形成部であり、540はパス検出部であり、550,551,…,552は複素乗算器であり、553は遅延器であり、560はウェイト制御部であり、561は加算部であり、562は複素乗算器であり、563は複素共役算出部であり、564は減算器であり、565は複素乗算器であり、570は個々のパスに対して伝送路の推定を行う伝送路推定部であり、580,581,…,582,…,583,584は遅延器であり、585は加算部であり、590はデータ判定部である。
【0004】
つぎに、上記のように構成される従来のスペクトル拡散受信装置の動作を説明する。まず、N本のアンテナ500〜502で受信した移動局からの信号は、それぞれ、BPF510,511,…,512でろ波され、所望の帯域制限がなされる。そして、帯域制限後の信号は、逆拡散部520,521,…,522に入力され、ここでは、送信側で用いられた拡散符号系列(PN系列に相当)と同じ系列により逆拡散が行われる。
【0005】
パス検出部540では、マルチパス波の影響を受けたある1つの逆拡散後信号から、L個のパスの選択を行う。ここで、パス検出部540の動作を詳細に説明する。図7は、パス検出部540の構成を示す図である。図7において、600は伝送路推定部であり、601は平均電力値算出部であり、602はしきい値算出部であり、603は判定部であり、604はパス選択部である。
【0006】
このようなパス検出部540では、まず、伝送路推定部600が、スロット単位に設けられたパイロットシンボル(既知信号)に基づいて、1スロット内のすべてのシンボルを同相加算し、その結果として瞬時の伝送路推定値を出力する。つぎに、平均電力値算出部601では、受け取った伝送路推定値を用いて、数スロットにわたる電力の平均化処理を行い、その処理結果として平均電力遅延プロファイルを算出する。
【0007】
つぎに、しきい値算出部602では、受け取った平均電力遅延プロファイルのなかから、最も電力の小さいパスを雑音あるいは干渉電力とみなし、さらに、その電力からΔdBだけ大きい電力値を、パス選択のためのしきい値として出力する。つぎに、判定部603では、平均電力遅延プロファイルとしきい値とを比較し、そのしきい値よりも大きな平均電力値を有するすべてのパスを、所望信号に対応するマルチパスとする。そして、それらのパスの時系列的な位置情報、およびそれらのパスの電力値を出力する。
【0008】
つぎに、パス選択部604では、各ビーム形成部が、H/WおよびS/Wの制約から予め定められたL個のパスに対してのみ信号処理を行うため、平均電力値の大きい順にL個のパスを選択する。そして、各パスに対応する時系列的な位置が、パス位置情報として出力される。図8は、しきい値算出部602、判定部603およびパス選択部604の処理を示す図である。
【0009】
パス検出部540によりパス位置情報を出力後、ビーム形成部530〜532では、適応アルゴリズムによる信号処理によりビームを形成する。なお、ビーム形成部530は、信号電力の最も大きいパスに対して信号処理を実施するものであり、ビーム形成部531,…,532については、2番目からL番目に信号電力の大きいパスに対して信号処理を実施するものである。ここで、ビーム形成部530の動作を詳細に説明する。
【0010】
前述したように、逆拡散部520からの逆拡散後信号は、パス検出部540によりパス単位に分離され、ビーム形成部530に入力される。したがって、各ビーム形成部では、検出されたパス単位にビームを形成することになる。
【0011】
まず、ウェイト制御部560では、LMS(Least Mean Square)等の適応アルゴリズムに基づいてウェイトの計算を行い、複素乗算器550〜552では、各アンテナにて受信した信号に対して、パス単位に、ビーム形成のための複素ウェイトを乗算する。そして、加算部561では、複素ウェイトが乗算された各受信信号を合成し、その合成結果を、指向性を有するアンテナ合成後信号として出力する。
【0012】
つぎに、伝送路推定部570では、伝送路の推定を行う。具体的にいうと、たとえば、スロット毎に備えられた既知系列のパイロットシンボルを用いて、第1番目のパスに対する伝送路推定値(複素値)を算出する。図9は、スロット構成を示す図である。
【0013】
つぎに、複素共役算出部563では、伝送路推定部570にて算出した伝送路推定値の複素共役値を算出する。そして、この複素共役値は、複素乗算器562に入力されてアンテナ合成後信号との乗算が行われ、ここでは、信号振幅に比例した重み付けが実施され、かつ位相変動が除去された信号が出力される。
【0014】
ビーム形成部530〜532により1番目(信号電力の最も大きいパス)からL番目(信号電力がL番目に大きいパス)のビームを形成後、遅延器580〜582では、第1番目のパスから第L番目のパスがすべての同じタイミングとなるように、それぞれ、遅延量D1,D2,…,DLを付加する。
【0015】
加算部585では、パス単位に同相化された信号を合成し、データ判定部590では、データの硬判定処理を行い、その硬判定結果を受信装置の復調データとして出力する。なお、この硬判定結果は、各パスのビームを形成するための参照信号として用いられるため、それぞれ、遅延器583〜584にて遅延調整を行い、たとえば、遅延量DL−D1,DL−D2,…,0(L番目のパスは遅延させない)を付加する。
【0016】
ここで、ビーム形成部530を一例として、各受信信号に対するウェイトの決定方法を具体的に説明する。なお、ここでは、ビーム形成のために既知の適応アルゴリズムを用いることとする。
【0017】
たとえば、遅延器584の出力は、複素乗算器565により伝送路推定値と乗算され、参照信号となる。その後、減算器564では、その参照信号からアンテナ合成後信号を減算し、第1番目のパスに対する誤差信号e1(k)を生成する。そして、ウェイト制御部560では、正規化LMSを表す式(1)にしたがって、ウェイトを更新/決定する。
【0018】
【数1】
Figure 0004509297
【0019】
ただし、式(1)右辺第2項の分母はノルムを表し、kはサンプリング時刻(t=kTs:Tsはサンプリング周期)に対応し、X1(k)は各逆拡散後信号の第1番目のパスのベクトル表現(X1(k)=[x1(1,k),x1(2,k),…,x1(N,k)]T)であり、W1(k)は第1番目のパスに対する各ウェイトのベクトル表現(w1(k)=[w1(1,k),w1(2,k),…,w1(N,k)]T)である。また、W1(k)の初期値はw1(0)=[1,0,…,0]Tであり、μはステップサイズを表し、τは遅延時間(遅延量)を表す。
【0020】
このように、従来のスペクトル拡散受信装置では、複数のアンテナにより受信される受信信号から検出されたL個のパスに対して、個別にビームを形成し(適応アルゴリズムを用いて)、すなわち、伝送路推定値に応じた重み付け合成(Rake合成)を行うことで、干渉信号にヌルを向けながら希望信号に関するSIR(信号対干渉波電力比)の改善を図っている。また、従来のスペクトル拡散受信装置は、基地局にてサービス可能なセル内の移動局の位置分布が一様で、かつ上記パス単位に形成されたビームの干渉波電力が同一である場合に、理想的なチャネル容量を得ることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、従来のスペクトル拡散受信装置においては、移動局の位置が瞬時的に偏在するか、または、伝送速度が異なることで送信信号電力の異なる移動局が存在することで、パス単位に形成されるビームの干渉波電力が同一とみなせない場合、SIRを最適化できずに良好なビット誤り率特性が得られないため、理想的なチャネル容量を得ることができない、という問題があった。
【0022】
また、従来のスペクトル拡散受信装置においては、通信対象となる移動局が移動し、その移動速度が高速である場合に、基地局側が移動局に対して精度よくビームを向けることが困難になる、という問題があった。
【0023】
また、従来のスペクトル拡散受信装置にてアダプティブアレイアンテナでビームを形成する初期状態においては、移動局から基地局へのマルチパス波の到来方向がわからず、指向性の鋭いビームを形成できないため、上記のように、1つのアンテナを利用してパスの選択を行う。しかしながら、1つのアンテナを用いる場合、干渉の影響が大きい伝送路においては、精度よくパス検出を行うことができない、という問題があった。
【0024】
また、従来のスペクトル拡散受信装置においては、前述のように、1つのアンテナを用いる場合、各受信信号に対してウェイトが設定される。この場合、適応アルゴリズムに基づいてビームを形成するまでに多くの時間を要することとなり、移動局の送信側では、基地局での所要品質を満たすことができるように、ビーム形成が終るまでの間、多くの送信信号電力が必要となる。これにより、基地局側では、瞬時的に干渉電力が増大することとなり、理想的なチャネル容量を得ることができない、という問題があった。
【0025】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パス単位に形成されるビームの干渉波電力が同一とみなせない場合においても、良好なビット誤り率特性を実現可能なスペクトル拡散受信装置を得ることを目的とする。
【0026】
また、本発明は、通信対象となる移動局が移動し、その移動速度が高速である場合においても、基地局側が移動局に対して精度よくビームを向けることが可能なスペクトル拡散受信装置を得ることを目的とする。
【0027】
また、本発明は、1つのアンテナを用いてパス選択を行う場合においても、精度よくパス検出を行うことができ、さらに、適応アルゴリズムに基づいてビームを形成するまでの時間を大幅に短縮することができるスペクトル拡散受信装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるスペクトル拡散受信装置にあっては、単一のまたは複数のアンテナで受信した信号に対して逆拡散処理を実施し、その逆拡散後信号に基づいてデータの復調処理を行うことを特徴とし、さらに、前記逆拡散後信号から所定の基準を満たした複数のマルチパス波を検出し、それらのパスの時系列的な位置情報を出力するパス検出手段(後述する実施の形態のパス検出部140に相当)と、前記パス単位に受け取る前記時系列的な位置情報に基づいて、適応アルゴリズムによりビームを形成する複数のビーム形成手段(複素乗算器150〜152,加算部161に相当)と、前記ビーム単位に得られる受信信号に基づいて伝送路推定値を算出し、その推定結果に基づいて信号振幅に応じた重み付け処理、および位相変動の除去処理を行う複数の伝送路推定手段(伝送路推定部170,複素共役算出部163に相当)と、前記ビーム単位に得られる受信信号に基づいて干渉量を抽出する複数の干渉量抽出手段(干渉量推定部171に相当)と、前記干渉量に基づいて前記位相変動除去処理後の信号を正規化する複数の正規化手段(正規化部172に相当)と、前記すべての正規化後の信号を合成する合成手段(遅延器180〜182,加算部185に相当)と、前記合成後の信号を判定する判定手段(データ判定部190に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0029】
つぎの発明にかかるスペクトル拡散受信装置において、前記干渉量抽出手段は、送信信号に付加された既知系列に基づいて、干渉量を算出することを特徴とする。
【0030】
つぎの発明にかかるスペクトル拡散受信装置において、前記パス検出手段は、サービス対象のエリアをカバーするために必要な複数のビームを生成する複数ビーム生成手段(複数ビーム生成部141に相当)と、前記ビーム単位に、所定のしきい値以上の電力値を有するすべてのパスを検出し、さらに、前記ビーム毎に算出される干渉電力に基づいて前記検出されたパスの電力値を正規化するパス検出手段(ビーム毎パス検出部200,210,220に相当)と、前記検出されたパスのなかから電力値の大きい順に所定数分のパスを選択するパス選択手段(パス選択部330に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0031】
つぎの発明にかかるスペクトル拡散受信装置において、前記ビーム形成手段は、前記適応アルゴリズムを用いてビームを形成するときに必要となるウェイトの初期値として、前記複数ビーム生成手段によるビーム形成時のウェイトを用いることを特徴とする。
【0032】
つぎの発明にかかるスペクトル拡散受信装置において、前記適応アルゴリズムは、前記判定結果から生成された参照信号から前記受信信号を引くことで誤差信号を算出し、さらに、その誤差信号に対して重み付け係数を用いた積分処理を行うことで、新たな誤差信号を生成することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるスペクトル拡散受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0034】
実施の形態1.
本実施の形態においては、アダプティブアレイアンテナを用いたスペクトル拡散受信装置について説明する。図1は、本発明にかかるスペクトル拡散受信装置の構成を示す図である。図1において、100,101,…,102はN(自然数)本で構成されるアンテナであり、110,111,…,112はバンドパスフィルタ(BPF)であり、120,121,…,122は逆拡散部であり、130,131,…,132は、マルチパス波による影響を受けた逆拡散後の信号から生成されたL(自然数)個のパスに基づいて、個別にビームを形成するビーム形成部であり、140はパス検出部であり、150,151,…,152は複素乗算器であり、153は遅延器であり、160はウェイト制御部であり、161は加算部であり、162は複素乗算器であり、163は複素共役算出部であり、164は減算器であり、165は複素乗算器であり、170は個々のパスに対して伝送路の推定を行う伝送路推定部であり、171は個々のパスに対する干渉量の推定を行う干渉量推定部であり、172は複素乗算器162の出力を正規化する正規化部であり、180,181,…,182,…,183,184は遅延器であり、185は加算部であり、190はデータ判定部である。
【0035】
つぎに、上記のように構成されるスペクトル拡散受信装置の動作を説明する。まず、N本のアンテナ100〜102で受信した移動局からの信号は、それぞれ、BPF110,111,…,112でろ波され、所望の帯域制限がなされる。そして、帯域制限後の信号は、逆拡散部120,121,…,122に入力され、ここでは、送信側で用いられた拡散符号系列(PN系列に相当)と同じ系列により逆拡散が行われる。
【0036】
なお、移動体通信においては、周囲の建物や地形によって電波が反射,回折,および散乱するため、複数の伝送路を経たマルチパス波が到来することで干渉が発生し、伴って受信波の振幅と位相がランダムに変動する周波数選択性フェージングが発生する。そこで、パス検出部140では、従来技術(図7参照)と同様の手順で、マルチパス波の影響を受けたある1つの逆拡散後信号から、L個のパスの選択を行う。具体的にいうと、後述する各ビーム形成部が、H/WおよびS/Wの制約から予め定められたL個のパスに対してのみ信号処理を行うために、たとえば、すべてのパスのなかから平均電力値の大きい順にL個のパスを選択し、そして、各パスに対応する時系列的な位置を、パス位置情報として出力する。
【0037】
パス検出部140によりパス位置情報を出力後、ビーム形成部130〜132では、適応アルゴリズムによる信号処理によりビームを形成する。なお、ビーム形成部130は、従来同様、信号電力の最も大きいパスに対して信号処理を実施するものであり、ビーム形成部131,…,132についても、従来同様、2番目からL番目に信号電力の大きいパスに対して信号処理を実施するものである。
【0038】
ここで、ビーム形成部130の動作を詳細に説明する。なお、前述した逆拡散部120からの逆拡散後信号は、パス検出部140によりパス単位に分離され、ビーム形成部130に入力される。したがって、各ビーム形成部では、検出されたパス単位にビームを形成することになる。
【0039】
まず、ウェイト制御部160では、LMS(Least Mean Square)等の適応アルゴリズムに基づいてウェイトの計算を行い、複素乗算器150〜152では、各アンテナにて受信した信号に対して、パス単位に、ビーム形成のための複素ウェイトを乗算する。そして、加算部161では、複素ウェイトが乗算された各受信信号を合成し、その合成結果を、指向性を有するアンテナ合成後信号として出力する。
【0040】
つぎに、伝送路推定部170では、スロット毎に備えられた既知系列のパイロットシンボル(図9参照)を用いて、第1番目のパスに対する伝送路推定値(複素値)を算出する。その後、複素共役算出部163では、伝送路推定部170にて算出した伝送路推定値の複素共役値を算出する。そして、この複素共役値は、複素乗算器162に入力されてアンテナ合成後信号との乗算が行われ、ここでは、信号振幅に比例した重み付けが実施され、かつ位相変動が除去された信号が出力される。
【0041】
一方、干渉量推定部171では、アンテナ合成後信号である加算部161の出力y1(ks,j)から干渉量を算出する。ただし、ksはスロットの順番を表し、jは第ks番目のスロットにおけるパイロットシンボルの順番を表す。
【0042】
まず、干渉量推定部171では、第ks番目のスロット内のパイロットシンボルPs(ks,j)を全シンボル分同相加算し(ただし、|Ps(ks,j)|=1)、第ks番目のスロットに対応する伝送路推定値η1(ks)を算出する。ただし、η1(ks)は複素数である。
【0043】
つぎに、干渉量推定部171では、上記伝送路推定値η1(ks)と、加算部161の出力y1(ks,j)と、を用いて、式(2)のように、第ks番目のスロットの干渉量σ1 2(ks)を算出する。
【0044】
【数2】
Figure 0004509297
【0045】
ただし、Ps *(ks,j)はPs(ks,j)の複素共役値であり、Pが1スロット中のパイロットシンボル数を表す。
【0046】
最後に、干渉量推定部171では、得られた第ks番目のスロットの干渉量σ1 2(ks)に対して、式(3)のように、複数スロットにわたり平均化処理を行い、第1番目のパスから形成されたビームにおける第k番目のスロットの干渉量推定値I1(ks)を算出する。
【0047】
【数3】
Figure 0004509297
【0048】
ただし、Sは平均化に使用するスロット数を表す。
【0049】
その後、正規化部172では、複素乗算器162の出力である重み付け/位相変動除去後の信号を、干渉量推定部171の出力である干渉量推定値I1(ks)で割り、ビーム単位に、正規化後信号を出力する。
【0050】
ビーム形成部130〜132により1番目(信号電力の最も大きいパス)からL番目(信号電力がL番目に大きいパス)のビームを形成後、遅延器180〜182では、第1番目のパスから第L番目のパスがすべての同じタイミングとなるように、それぞれ、遅延量D1,D2,…,DLを付加する。
【0051】
加算部185では、パス単位に同相化された信号を合成し、データ判定部190では、データの硬判定処理を行い、その硬判定結果を受信装置の復調データとして出力する。なお、この硬判定結果は、各パスのビームを形成するための参照信号として用いられるため、それぞれ、遅延器183〜184にて遅延調整を行い、たとえば、遅延量DL−D1,DL−D2,…,0(L番目のパスは遅延させない)を付加する。
【0052】
そして、ビーム形成部130では、上記遅延量が付加された硬判定データを受け取り、各受信信号に対するウェイト決定する。なお、ここでは、ビーム形成のために既知の適応アルゴリズムを用いる。
【0053】
たとえば、遅延器184の出力は、複素乗算器165により伝送路推定値と乗算され、参照信号となる。その後、減算器164では、その参照信号からアンテナ合成後信号を減算し、第1番目のパスに対する誤差信号e1(k)を生成する。そして、ウェイト制御部160では、正規化LMSを表す前述の式(1)にしたがって、ウェイトを更新/決定する。
【0054】
このように、本実施の形態においては、移動局の位置が瞬時的に偏在するか、または、伝送速度が異なることで送信信号電力の異なる移動局が存在することで、パス単位に形成されるビームの干渉波電力が同一とみなせない場合においても、複素乗算器162の出力である重み付け/位相変動除去後の信号を、干渉量に応じた重み付けを実施後に、すなわち、正規化後に、合成しているため、SIRを最適化でき、良好なビット誤り率特性が得られる。これにより、理想的なチャネル容量を得ることができる。
【0055】
なお、本実施の形態においては、ビームを決定するためのウェイトの決定にLMSを用いたが、適応アルゴリズムはこれに限らず、たとえば、RLS等の既知のアルゴリズムを適用することとしてもよい。
【0056】
実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1と同様に、LMS等の適応アルゴリズムに基づいてウェイトの計算を行うが、さらに、誤差信号e1(k)に対して重み付けがなされた積分処理を実施することを特徴とする。なお、実施の形態1の図1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。したがって、ここでは、ウェイト制御部160の動作について詳細に説明する。
【0057】
まず、ウェイト制御部160では、減算器から誤差信号e1(k)を受け取り、その誤差信号e1(k)に対して、式(4)のように、重み付け係数λを用いた積分処理を行う。
1(k+1)=E1(k)+λ・e1(k) …(4)
ただし、λは重み付け係数(0<λ<1)であり、E1(k)は複素値である。なお、複素値E1(k)の初期値は、E1(0)=0である。
【0058】
つぎに、ウェイト制御部160では、正規化LMSを表す式(5)にしたがって、ウェイトを更新/決定する。
【0059】
【数4】
Figure 0004509297
【0060】
ただし、式(5)右辺第2項の分母はノルムを表し、kはサンプリング時刻(t=kTs:Tsはサンプリング周期)に対応し、X1(k)は各逆拡散後信号の第1番目のパスのベクトル表現(X1(k)=[x1(1,k),x1(2,k),…,x1(N,k)]T)であり、W1(k)は第1番目のパスに対する各ウェイトのベクトル表現(w1(k)=[w1(1,k),w1(2,k),…,w1(N,k)]T)である。また、W1(k)の初期値はw1(0)=[1,0,…,0]Tであり、μはステップサイズを表し、τは遅延時間(遅延量)を表す。
【0061】
このように、本実施の形態においては、前述した実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、誤差信号e1(k)に対して重み付け係数λを用いた積分処理を実施することで、その特性を強調することができるため、通信対象となる移動局が移動し、その移動速度が高速である場合においても、基地局側が移動局に対して精度よくビームを向けることができる。
【0062】
実施の形態3.
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、アダプティブアレイアンテナを用いたスペクトル拡散受信装置について説明する。図2は、本発明にかかるスペクトル拡散受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。なお、前述した実施の形態1または2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
図2において、130,131,…,132は、マルチパス波による影響を受けた逆拡散後の信号から生成されたL(自然数)個のパスに基づいて、個別にビームを形成するビーム形成部であり、141は複数ビーム生成部であり、142はウェイトベクトル設定部であり、143は時空間領域パス検出部である。
【0064】
つぎに、上記のように構成されるスペクトル拡散受信装置の動作を説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作についてはその説明を省略する。たとえば、複数ビーム生成部141では、各逆拡散部から受け取った逆拡散後信号に基づいて、複数のビームでサービス対象のエリアをカバーする。図3は、複数のビームにてサービス対象のエリアをカバーする様子を表した図であり、ここでは、H(自然数)個のビームでカバーしている。
【0065】
図4は、複数ビーム生成部141の構成を示す図である。図4において、200,210,…,220はビーム形成部であり、201,202,…,203は複素乗算器であり、204は加算部である。
【0066】
この複数ビーム生成部141では、まず、H個のビームにおける、第1番目のパスに対応するビームを形成するために、乗算器201〜203が、各逆拡散後信号に対して、ウェイトベクトル設定部142から出力される第1番目のビーム形成用のウェイトを乗算する。そして、加算部204では、すべての乗算結果を加算して、第1番目のパスに対応するビームを時空間領域パス検出部143に対して出力する。なお、この複数ビーム生成部141では、上記と同様に、H個のビームにおける、第2〜H番目のパスに対応するビームを形成するために、各逆拡散後信号に対して、ウェイトベクトル設定部142から出力される第2〜H番目のビーム形成用のウェイトを乗算する。
【0067】
時空間領域パス検出部143では、受け取ったH個のビーム信号に基づいて、ビーム単位にパスの検出を行う。図5は、時空間領域パス検出部143の構成を示す図である。図5において、300,310,…,320はビーム単位にパス検出を行うビーム毎パス検出部であり、301は伝送路推定部であり、302は平均電力値算出部であり、303はしきい値算出部であり、304はパスの判定を行う判定部であり、305は干渉電力値算出部であり、306は正規化部であり、330はパス選択部である。以下、第1番目のビームに対応するビーム毎検出部300を一例として動作を説明する。
【0068】
この時空間領域パス検出部143では、まず、伝送路推定部301が、第1番目のビームに相当するビーム毎信号#1に基づいて伝送路の推定を行う。具体的にいうと、伝送路推定部301では、スロット単位に設けられたパイロットシンボルを用いて、1スロット内の全シンボルを同相加算し、瞬時の伝送路推定値を求める。
【0069】
つぎに、平均電力値算出部302では、上記伝送路推定値を用いて数スロット間にわたる電力平均化処理を行い、その処理結果として平均電力遅延プロファイルを算出する。その後、しきい値算出部303では、平均電力遅延プロファイルのなかで、最も電力の小さいパスを雑音、すなわち、干渉電力とみなし、さらに、この最小電力からΔdBだけ大きい電力を、パス選択のためのしきい値として出力する。
【0070】
判定部304では、平均電力遅延プロファイルとしきい値とを比較し、そのしきい値よりも大きな平均電力値を有するパスを、希望信号に対するマルチパスとして、そのパスの時間的な位置情報および電力値情報を出力する。なお、パスの時間的な位置情報については、パス選択部330へ、一方、パスの電力値情報については、干渉電力の正規化を行うために正規化部へ、それぞれ出力される。
【0071】
一方、干渉電力値算出部305には、平均電力遅延プロファイルと、パスの時間的な位置情報および電力値情報と、が入力され、ここでは、パスの時間的な位置情報および電力値情報に基づいて、干渉量を推定する。具体的にいうと、干渉電力値算出部305では、予め定められた観測時間範囲でパスがあると判定されなかったすべての平均電力プロファイルを加算し、さらに、その加算回数で平均化することにより、ビームの干渉電力を算出する。
【0072】
正規化部306では、上記パスの電力値に対してビームの干渉電力に基づいた正規化処理を行うため、パスの電力値をビームの干渉電力で割り、その割り算の結果を正規化電力値として出力する。
【0073】
パス選択部330では、まず、どのビームから得られたパス情報であるかを識別するためのビーム識別情報に基づいて、すなわち、パスの時間的な位置情報および正規化電力値に基づいて、H個のビーム毎パス検出部出力を識別する。そして、各ビーム形成部が、H/WおよびS/Wの制約から予め定められたL個のパスに対してのみ信号処理を行うために、たとえば、すべてのパスのなかから正規化電力値の大きい順にL個のパスを選択する。また、パス選択部330では、選択したパスの時間的な位置情報を各ビーム形成部へ出力し、一方、時間的な位置情報をウェイトベクトル設定部142へ出力する。なお、第2番目〜第L番目のパスに対しても同様の処理が行われる。
【0074】
また、ウェイトベクトル設定部142では、まず、時空間領域パス検出部143によるパス検出結果に基づいて、パス単位に、各ビーム形成部に対して初期ウェイトを設定する。なお、各ビーム形成部に対して設定する初期ウェイトは、複数ビーム生成部141によるビーム形成時のウェイトが用いられることとし、時空間領域パス検出部143でパスが検出された際のビームのウェイトが、パス単位のビームの初期値として設定される。また、第2番目〜第L番目のパスに対しても同様設定される。
【0075】
このように、本実施の形態においては、実施の形態1および2と同様の効果が得られるとともに、さらに、アダプティブアレイアンテナでビームを形成する初期状態において、予め定められた指向性を有する複数のビームを用いてサービス対象のエリアをカバーし、かつ干渉電力に基づいたパス検出を行うことで、ビーム内の干渉電力が抑えられるため、たとえば、干渉の影響が大きい伝送路においても、精度よくパス検出を行うことができる。
【0076】
また、本実施の形態においては、パス検出後におけるビーム形成の初期状態時、前記予め定められた指向性を有する複数のビームの、どのビームから得られたパス情報であるかを識別するためのビーム識別情報を利用し、かつ複数ビーム生成部141によるビーム形成時のウェイトをアダプティブアンテナのウェイトの初期値として設定する。これにより、マルチパスの到来方向がわかるため、マルチパスの到来方向がわからない状態からウェイトを決定していた従来技術と比較して、適応アルゴリズムに基づいてビームを形成するまでの時間を大幅に短縮することができる。
【0077】
なお、本実施の形態においては、ビームを決定するためのウェイトの決定にLMSを用いたが、適応アルゴリズムはこれに限らず、たとえば、RLS等の既知のアルゴリズムを適用することとしてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、移動局の位置が瞬時的に偏在するか、または、伝送速度が異なることで送信信号電力の異なる移動局が存在することで、パス単位に形成されるビームの干渉波電力が同一とみなせない場合においても、重み付け/位相変動除去後の信号を、干渉量に応じた重み付けを実施後に、すなわち、正規化後に、合成しているため、SIRを最適化でき、良好なビット誤り率特性が得られる。これにより、理想的なチャネル容量を実現可能なスペクトル拡散受信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0079】
つぎの発明によれば、干渉量に応じた重み付け処理を実施しているため、SIRを最適化できる。これにより、良好なビット誤り率特性を実現可能なスペクトル拡散受信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0080】
つぎの発明によれば、さらに、アダプティブアレイアンテナでビームを形成する初期状態において、予め定められた指向性を有する複数のビームを用いてサービス対象のエリアをカバーし、かつ干渉電力に基づいたパス検出を行うことで、ビーム内の干渉電力が抑えられるため、たとえば、干渉の影響が大きい伝送路においても、精度よくパス検出を行うことが可能なスペクトル拡散受信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0081】
つぎの発明によれば、パス検出後におけるビーム形成の初期状態時、前記予め定められた指向性を有する複数のビームの、どのビームから得られたパス情報であるかを識別するためのビーム識別情報を利用し、かつ複数ビーム生成手段によるビーム形成時のウェイトをアダプティブアンテナのウェイトの初期値として設定する。これにより、マルチパスの到来方向がわかるため、マルチパスの到来方向がわからない状態からウェイトを決定していた従来技術と比較して、ビームを形成するまでの時間を大幅に短縮することが可能なスペクトル拡散受信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【0082】
つぎの発明によれば、さらに、誤差信号に対して重み付け係数を用いた積分処理を実施することで、その特性を強調することができるため、通信対象となる移動局が移動し、その移動速度が高速である場合においても、移動局に対して精度よくビームを向けることが可能なスペクトル拡散受信装置を得ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるスペクトル拡散受信装置の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】 本発明にかかるスペクトル拡散受信装置の実施の形態3の構成を示す図である。
【図3】 複数のビームにてサービス対象のエリアをカバーする様子を表した図である。
【図4】 複数ビーム生成部の構成を示す図である。
【図5】 時空間領域パス検出部の構成を示す図である。
【図6】 従来のスペクトル拡散受信装置の構成を示す図である。
【図7】 パス検出部の構成を示す図である。
【図8】 しきい値算出部、判定部およびパス選択部の処理を示す図である。
【図9】 スロット構成を示す図である。
【符号の説明】
100,101,102 アンテナ、110,111,112 バンドパスフィルタ(BPF)、120,121,122 逆拡散部、130,131,132 ビーム形成部、140 パス検出部、141 複数ビーム生成部、142 ウェイトベクトル設定部、143 時空間領域パス検出部、150,151,152 複素乗算器、153 遅延器、160 ウェイト制御部、161 加算部、162 複素乗算器、163 複素共役算出部、164 減算器、165 複素乗算器、170 伝送路推定部、171 干渉量推定部、172 正規化部、180,181,182,183,184 遅延器、185 加算部、190 データ判定部、200,210,220 ビーム形成部、201,202,203 複素乗算器、204 加算部、300,310,320 ビーム毎パス検出部、301 伝送路推定部、302 平均電力値算出部、303 しきい値算出部、304 判定部、305 干渉電力値算出部、306 正規化部、330 パス選択部。

Claims (4)

  1. 数のアンテナで受信した信号に対して逆拡散処理を実施し、その逆拡散後信号に基づいてデータの復調処理を行うスペクトル拡散受信装置において、
    前記逆拡散後信号から所定の基準を満たした複数のマルチパス波を検出し、それらのパスの時系列的な位置情報を出力するパス検出手段と、
    前記パス単位に受け取る前記時系列的な位置情報に基づいて、適応アルゴリズムによりビームを形成する複数のビーム形成手段と、
    前記ビーム単位に得られる受信信号に基づいて伝送路推定値を算出し、その推定結果に基づいて信号振幅に応じた重み付け処理、および位相変動の除去処理を行う複数の伝送路推定手段と、
    前記ビーム単位に得られる受信信号に基づいて干渉量を抽出する複数の干渉量抽出手段と、
    前記干渉量に基づいて前記位相変動除去処理後の信号を正規化する複数の正規化手段と、
    前記すべての正規化後の信号を合成する合成手段と、
    前記合成後の信号を判定する判定手段と、
    を備え
    前記パス検出手段は、
    サービス対象のエリアをカバーするために必要な複数のビームを生成する複数ビーム生成手段と、
    前記ビーム単位に、所定のしきい値以上の電力値を有するすべてのパスを検出し、さらに、前記ビーム毎に算出される干渉電力に基づいて前記検出されたパスの電力値を正規化するパス検出手段と、
    前記検出されたパスのなかから電力値の大きい順に所定数分のパスを選択するパス選択手段と、
    を備えることを特徴とするスペクトル拡散受信装置。
  2. 前記ビーム形成手段は、
    前記適応アルゴリズムを用いてビームを形成するときに必要となるウェイトの初期値として、前記複数ビーム生成手段によるビーム形成時のウェイトを用いることを特徴とする請求項に記載のスペクトル拡散受信装置。
  3. 前記干渉量抽出手段は、
    送信信号に付加された既知系列に基づいて、干渉量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のスペクトル拡散受信装置。
  4. 前記適応アルゴリズムは、
    前記判定結果から生成された参照信号から前記受信信号を引くことで誤差信号を算出し、さらに、その誤差信号に対して重み付け係数を用いた積分処理を行うことで、新たな誤差信号を生成することを特徴とする請求項1、2または3に記載のスペクトル拡散受信装置。
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