JP3302634B2 - データ通信装置及び方法 - Google Patents
データ通信装置及び方法Info
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Description
vision Multiple Access)等を適用したデジタル無線
通信システムに用いられるデータ通信装置及び方法に関
する。
のアンテナにより受信された複数の受信信号を、重み付
けして加算するための重み係数を算出し乗算して合成す
ることにより、不要な信号を抑圧し、受信性能が劣化し
ないようにしていた。
ダプティブアンテナ装置がある。アダプティブアンテナ
装置とは、移動通信の電波環境において、干渉波やマル
チパス伝搬に起因する通信品質劣化を軽減するための複
数のアンテナにより構成されるアンテナを用い、これを
更に抑圧し、マルチパスフェージング等の影響を除去す
る機能を有するものである。アンテナの本数は、通常、
2本〜10本位が適用されるが、2本〜千本以上の場合
もある。
示す。この図8において、複数のアンテナ801は、到
来した電波を受信して重み係数制御器802と乗算器8
03及び804へ出力する。
1で受信された複数の信号を、重み付けして加算するた
めの重み係数を、受信信号の電界強度と位相情報に応じ
て算出し、この算出された重み係数を乗算器803及び
804へ出力する。但し、重み係数を算出することによ
って電波の到来方向が推定されることになる。
号とを乗算する。加算器805は、乗算器803及び8
04の乗算結果を加算し、この加算結果を重み係数制御
器802と伝搬路歪み補償器806へ出力する。
経路で与えられた電波の歪みを推定し、この推定した歪
みを補償し、この歪みを補償した受信信号を重み係数制
御器802と検波器807へ出力する。
号を検波し、この検波結果を受信信号として図示せぬ受
信信号処理回路へ出力すると共に、複数のアンテナ80
1の受信信号を合成するための重み係数を更新するため
のパラメータとして重み係数制御器802へ出力する。
ータ通信装置においては、電波の到来方向などが急激に
変化することより回線品質が劣化し、別な電波のための
アンテナ合成用重み係数を算出する場合、重み係数制御
器802の初期値として電波の切り替え前の値は利用で
きず、全方向に対する指向性をもってしか合成できなか
った。このため、所望の電波とは異なる方向から到来す
る同一チャネル干渉信号などの影響を受け、受信性能が
劣化していた。
合でも受信性能を劣化させることなく電波を受信するこ
とができるデータ通信装置及び方法を提供することを目
的とする。
決するため、以下の構成とした。
テナと、この複数のアンテナの受信信号を記憶する記憶
手段と、その記憶受信信号から、前記複数のアンテナの
受信信号を重み付けして合成するための第1の重み係数
を算出する第1重み係数制御手段と、前記複数のアンテ
ナの受信信号から第2の重み係数を算出する第2重み係
数制御手段と、前記第1の重み係数を前記記憶受信信号
に乗算すると共に、電波の回線品質の劣化時に前記第2
の重み係数を前記記憶受信信号に乗算する乗算手段と、
その乗算結果を合成する加算手段と、その合成結果から
電波の回線品質の劣化を推定して補償する補償手段と、
その補償結果を検波し、前記第1及び第2の重み係数算
出のためのパラメータとして前記第1及び第2重み係数
制御手段へ出力する検波手段と、を具備する構成とし
た。
などによって回線品質が劣化した場合、複数のアンテナ
の受信信号を合成するための重み係数と、それら受信信
号とを乗算して加算する前に、第2重み係数制御手段に
より予め回線品質劣化後の重み係数を算出しておくこと
によって、回線品質が急激に劣化した場合でも、受信特
性を劣化させることなく電波を受信することができる。
載のデータ通信装置において、補償手段が、電波の伝搬
路の歪みを推定して補償する構成とした。
起因する伝搬路の歪みが補償され、適正な受信信号を得
ることができる。
は請求項2記載のデータ通信装置において、第2重み係
数制御手段が、電波の回線品質の劣化時にのみ重み係数
の算出動作を行う構成とした。
の回線品質の劣化時にのみしか動作しないようになって
いるので、無駄な電力を消費することがなくなる。
は請求項2記載のデータ通信装置において、第1及び第
2重み係数制御手段のうち一方が重み係数算出中は、他
方が動作停止状態となっている構成とした。
段は、通常状態、又は電波の到来方向が急激に変化した
場合に必要な一方の重み係数制御手段しか動作しないよ
うになっているので、無駄な電力を消費することがなく
なる。
至請求項3のいずれかに記載のデータ通信装置におい
て、記憶手段が、複数のアンテナの受信信号の所定スロ
ット分を入力順に記憶し、この記憶順に第1重み係数制
御手段へ出力する構成とした。
などによって回線品質が劣化した場合、複数のアンテナ
の受信信号を合成するための重み係数と、それら受信信
号とを乗算して加算する動作をスロット数単位で遅らせ
て過去のものとすることができるので、第2重み係数制
御手段により先に回線品質劣化後の重み係数を算出して
おくことによって、回線品質が急激に劣化した場合で
も、受信特性を劣化させることなく電波を受信すること
ができる。
至請求項5のいずれかに記載のデータ通信装置におい
て、第1及び第2重み係数制御手段が、重み係数を算出
することにより複数のアンテナの受信信号の到来方向を
推定する構成とした。
などによって回線品質が劣化した場合、複数のアンテナ
の受信信号を合成するための重み係数と、それら受信信
号とを乗算して加算する前に、第2重み係数制御手段に
より予め回線品質劣化後の重み係数を算出する動作を同
時に行っておくことができるので、回線品質が急激に劣
化した場合でも、より正確に受信特性を劣化させること
なく電波を受信することができる。
テナと、この複数のアンテナの受信信号を記憶する記憶
手段と、その記憶受信信号から、前記複数のアンテナの
受信信号を重み付けして合成するための第1の重み係数
を算出し、電波の回線品質の劣化時に前記第1の重み係
数の算出を停止して、前記複数のアンテナの受信信号か
ら第2の重み係数を算出する重み係数制御手段と、前記
第1の重み係数を前記記憶受信信号に乗算すると共に、
電波の回線品質の劣化時に前記第2の重み係数を前記記
憶受信信号に乗算する乗算手段と、その乗算結果を合成
する加算手段と、その合成結果から電波の回線品質の劣
化を推定して補償する補償手段と、その補償結果を検波
し、前記第1及び第2の重み係数算出のためのパラメー
タとして前記重み係数制御手段へ出力する検波手段と、
を具備する構成とした。
した場合に対応する第1及び第2の重み係数を算出する
手段を1つの回路(重み係数制御手段)で構成したの
で、請求項1の構成よりも回路の小型化を図ることがで
きる。
載のデータ通信装置において、重み係数制御手段が、重
み係数算出能力に余裕が有ると判断した場合に、第1及
び第2の重み係数を算出する構成とした。
の余裕の有る場合に、記憶受信信号と、複数のアンテナ
の受信信号との双方から重み係数を算出することができ
るので、電波の回線品質が急激に劣化した場合に、重み
係数制御手段が、直接複数のアンテナの受信信号から重
み係数を算出している際に、記憶受信信号から重み係数
を算出することができ、これによって、より現在に近い
受信信号から得た重み係数を、複数のアンテナの受信信
号に乗算することができる。
は請求項8記載のデータ通信装置において、重み係数制
御手段が、重み係数算出能力に余裕が無いと判断した場
合に、重み係数算出単位である受信信号スロットの前半
で第1の重み係数を算出し、後半で第2の重み係数を算
出する構成とした。
の余裕の無い場合にも、第1及び第2の重み係数を算出
することができる。
ンテナと、この複数のアンテナの受信信号を到来時間に
応じて分離し、この分離された受信信号を合成するため
の重み係数を算出し、この算出された重み係数と前記分
離された受信信号とを乗算したのち合成する複数のアン
テナ合成受信手段と、前記複数のアンテナにおける新し
い受信信号を検出するプロファイル推定手段と、既に検
出済の受信信号との到来時間が近接している場合、既に
前記複数のアンテナ合成受信手段で算出されている重み
係数を初期値とし、この初期値によって前記新しく検出
された受信信号を合成するための重み係数の更新を行う
重み係数制御手段と、前記複数のアンテナ合成受信手段
の合成結果から電波の回線品質の劣化を推定して補償す
る複数の補償手段と、この複数の補償手段の補償結果を
合成する加算手段と、この加算手段の合成結果を検波
し、前記重み係数算出のためのパラメータとして前記複
数のアンテナ合成受信手段へ出力する検波手段と、を具
備する構成とした。
出された電波を合成するための重み係数の更新を行こと
ができるので、アンテナ重み係数算出時の収束速度が向
上し、電波の到来方向が急激に変化した場合にも受信性
能が劣化されることなく電波を受信することができる。
0記載のデータ通信装置において、複数のアンテナ合成
受信手段に、重み係数と到来時間毎に分離された受信信
号との乗算後の合成結果から電波の回線品質を測定する
回線品質推定手段を具備する構成とした。
とができる。
1記載のデータ通信装置において、プロファイル推定手
段が、回線品質推定手段からの回線品質情報に応じて、
複数のアンテナ合成受信手段の受信信号の回線品質の高
いものから順に複数の補償手段へ割り当てる構成とし
た。
アンテナ重み合成を行った信号の回線品質で電波の選択
を行なって合成するため、従来よりも受信性能が向上
し、請求項10のデータ通信装置よりもハードウェア規
模を削減することができる。
1記載のデータ通信装置において、プロファイル推定手
段が、回線品質情報の他に複数のアンテナの受信信号を
合成するための重み係数が異なる電波を合成する構成と
した。
ンテナの入力を合成するための重み係数が異なる電波を
合成するようにしたので、異なる方向から到来する電波
が選択されて合成されることで、無相関なフェージング
のかかった電波が選択されて合成されるように動作する
ため、受信性能を向上させることができる。
0乃至請求項13のいずれかに記載のデータ通信装置に
おいて、複数のアンテナ合成受信手段が、到来方向及び
時間毎に受信信号を分離し、この分離された受信信号毎
に複数のアンテナの受信信号を合成するための重み係数
を算出する構成とした。
電波を分離でき、電波の重み付け合成がより詳細にでき
るため、受信性能を向上させることができる。
乃至請求項14のいずれかに記載のデータ通信装置にお
いて、複数のアンテナの受信信号を合成するための重み
係数を送信信号に乗算して前記複数のアンテナから送信
する構成とした。
号を合成するための重み係数を利用し、送信信号を複数
のアンテナから重み付けして送信するようにしたので、
受信性能だけでなく送信性能も向上させることができ
る。
ンテナの受信信号を記憶し、この記憶受信信号から、前
記複数のアンテナの受信信号を重み付けして合成するた
めの第1の重み係数を算出し、前記複数のアンテナの受
信信号から第2の重み係数を算出し、前記第1の重み係
数を前記記憶受信信号に乗算すると共に、電波の回線品
質の劣化時に前記第2の重み係数を前記記憶受信信号に
乗算し、この乗算結果を合成し、この合成結果から電波
の回線品質の劣化を推定して補償し、この補償結果を検
波し、この検波結果を前記第1及び第2の重み係数算出
のためのパラメータとして用いるようにした。
などによって回線品質が劣化した場合、複数のアンテナ
の受信信号を合成するための重み係数と、それら受信信
号とを乗算して加算する前に、第2重み係数制御手段に
より予め回線品質劣化後の重み係数を算出しておくこと
によって、回線品質が急激に劣化した場合でも、受信特
性を劣化させることなく電波を受信することができる。
6記載のデータ通信方法において、第2の重み係数が、
電波の回線品質の劣化時にのみ算出されるようにした。
質の劣化時にのみしか算出されないようになっているの
で、無駄な電力を消費することがなくなる。
6記載のデータ通信方法において、第1及び第2の重み
係数のうち一方が算出されている間は、他方は算出され
ていない状態であるようにした。
通常状態、又は電波の到来方向が急激に変化した場合に
必要な一方のみしか算出されないようになっているの
で、無駄な電力を消費することがなくなる。
6乃至請求項18のいずれかに記載のデータ通信方法に
おいて、複数のアンテナの受信信号の記憶時に、前記受
信信号の所定スロット分を入力順に記憶し、この記憶順
に第1の重み係数を算出するようにした。
などによって回線品質が劣化した場合、複数のアンテナ
の受信信号を合成するための重み係数と、それら受信信
号とを乗算して加算する動作をスロット数単位で遅らせ
て過去のものとすることができるので、先に回線品質劣
化後の第2の重み係数を算出しておくことによって、回
線品質が急激に劣化した場合でも、受信特性を劣化させ
ることなく電波を受信することができる。
6乃至請求項19のいずれかに記載のデータ通信方法に
おいて、第1及び第2の重み係数を算出することにより
複数のアンテナの受信信号の到来方向を推定するように
した。
などによって回線品質が劣化した場合、複数のアンテナ
の受信信号を合成するための重み係数と、それら受信信
号とを乗算して加算する前に、予め回線品質劣化後の重
み係数を算出する動作を同時に行っておくことができる
ので、回線品質が急激に劣化した場合でも、より正確に
受信特性を劣化させることなく電波を受信することがで
きる。
ンテナの受信信号を到来時間に応じて分離し、この分離
された受信信号を合成するための重み係数を算出し、こ
の算出された重み係数と前記分離された受信信号とを乗
算したのち合成し、前記複数のアンテナにおける新しい
受信信号を検出した際に、既に検出済の受信信号との到
来時間が近接している場合、既に算出されている重み係
数を初期値とし、この初期値によって前記新しく検出さ
れた受信信号を合成するための重み係数の更新を行い、
前記合成の結果から電波の回線品質の劣化を推定して補
償し、この補償結果を合成し、この合成結果を検波し、
前記重み係数算出のためのパラメータとするようにし
た。
出された電波を合成するための重み係数の更新を行こと
ができるので、アンテナ重み係数算出時の収束速度が向
上し、電波の到来方向が急激に変化した場合にも受信性
能が劣化されることなく電波を受信することができる。
1記載のデータ通信方法において、重み係数と到来時間
毎に分離された受信信号との乗算後の合成結果から電波
の回線品質を測定するようにした。
とができる。
に応じて、複数のアンテナの受信信号の回線品質の高い
ものから順に電波の回線品質の劣化を推定して補償する
ようにした。
アンテナ重み合成を行った信号の回線品質で電波の選択
を行なって合成するため、従来よりも受信性能を向上さ
せることができる。
2記載のデータ通信方法において、回線品質の他に複数
のアンテナの受信信号を合成するための重み係数が異な
る電波を合成するようにした。
ンテナの入力を合成するための重み係数が異なる電波を
合成するようにしたので、異なる方向から到来する電波
が選択されて合成されることで、無相関なフェージング
のかかった電波が選択されて合成されるように動作する
ため、受信性能を向上させることができる。
及び時間毎に受信信号を分離し、この分離された受信信
号毎に複数のアンテナの受信信号を合成するための重み
係数を算出するようにした。
電波を分離でき、電波の重み付け合成がより詳細にでき
るため、受信性能を向上させることができる。
ンテナの受信信号を合成するための重み係数を送信信号
に乗算して前記複数のアンテナから送信するようにし
た。
号を合成するための重み係数を利用し、送信信号を複数
のアンテナから重み付けして送信するようにしたので、
受信性能だけでなく送信性能も向上させることができ
る。
び方法の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。
1に係るデータ通信装置のブロック図を示す。図1にお
いて、複数のアンテナ101は、n本のアンテナ群から
成り、到来電波を受信するものである。メモリ102
は、複数のアンテナ101の受信信号を記憶するもので
あり、例えばFIFO(First In First Out)メモ
リが用いられる。
記憶された過去(例えば1スロット前)の複数のアンテ
ナ101の受信信号から、その受信信号を重み付して加
算(合成)するための重み係数を、受信信号の電界強度
と位相情報に応じて算出するものである。
指示信号106の入力時に、複数のアンテナ101の現
在の受信信号から、メモリ102に記憶された複数のア
ンテナ101の受信信号を重み付けして合成するための
最適な重み係数を算出するものである。
6に応じて第1及び第2重み係数制御器103,104
を切り替えるものである。
して入力される第1又は第2重み係数制御器103,1
04で得られた重み係数と、メモリ102から出力され
る受信信号とを乗算するものである。
算結果を加算し、この加算結果を第1及び第2重み係数
制御器103,104と伝搬路歪み補償器110へ出力
するものである。
経路で与えられた電波の歪みを推定し、この推定した歪
みを補償し、この歪みを補償した受信信号を第1及び第
2重み係数制御器103,104と検波器111へ出力
するものである。
号を検波し、この検波結果を受信信号として図示せぬ受
信信号処理回路へ出力すると共に、重み係数を更新する
ためのパラメータとして第1及び第2重み係数制御器1
03,104へ出力するものである。
1で受信された信号は、一旦、メモリ102に記憶さ
れ、この記憶後に第1重み係数制御器103へ出力され
ることにより、メモリ102から出力される受信信号
を、重み付けして合成するための重み係数が算出され
る。ここで、切替器105が、伝搬路切り替え指示信号
106に応じて第1重み係数制御器103を選択してい
るものとする。
される第1重み係数制御器103で得られた重み係数
は、乗算器107及び108で、メモリ102から出力
されるの受信信号と乗算される。この乗算結果は、加算
器109で加算され、この加算結果は、第1及び第2重
み係数制御器103,104と伝搬路歪み補償器110
へ出力される。
に示し、その動作を説明する。伝搬路歪み推定回路20
1は、加算結果の受信信号中に含まれるパイロット信号
を利用したり、包絡線情報を用いて、伝搬路の歪みを推
定し、この推定された伝搬路の歪みを伝搬路歪み補償回
路202と第1及び第2重み係数制御器103,104
へ出力する。
回路201により推定された伝搬路の歪みを補償して検
波器111へ出力する。検波器111は、補償された受
信信号を検波し、この検波結果を受信信号として図示せ
ぬ受信信号処理回路へ出力すると共に、重み係数を更新
するためのパラメータとして第1及び第2重み係数制御
器103,104へ出力する。この時、受信信号処理回
路に対する出力は誤り訂正能力の向上のため、伝搬路歪
み補償器110から出力される伝搬路の歪みの補償信号
をそのまま与えてもよい。
象となる受信信号が一旦メモリ102に記憶されている
ことから、過去のスロットの情報を元に到来方向の推定
を行なっていることになる。
号が、図3に示すように、スロット30300,30
1,302,303の順で受信される場合に、メモリ1
02がその順に1スロット分を記憶するものとする。但
し、メモリ102の記憶容量は、複数スロットとしても
よい。
ット301を受信している時刻では、第1重み係数制御
器103は、既にメモリ102に記憶されているスロッ
ト300の情報を元に重み係数を算出している。この
時、乗算器107及び108は、スロット300に関し
て算出された重み係数と、メモリ102から出力される
受信信号とを乗算している。
到来方向の急激な変化などによって回線品質が劣化した
とすると、伝搬路切り替え指示信号106が外部より切
替器105に入力される。このとき、回線品質は信号対
雑音電力や受信電力などを計測することにより得られ、
これが劣化したときに伝搬路切り替え指示信号106を
外部より得ることが可能である。
れた切替器105が、第2重み係数制御器104と乗算
器107及び108とを接続するように切り替えを行
う。また、第2重み係数制御器104が、スロット30
2から重み係数を算出し、この時、第1重み係数制御器
103は、メモリ102に記憶されているスロット30
1から重み係数を算出する。
み係数制御器103よりも先にスロット302の内容を
知ることができるため、スロット302に関して第1重
み係数制御器103よりも先に重み係数を計算すること
になる。
刻になった時、乗算器107及び108は、第2重み係
数制御器104によって得られたスロット302からの
重み係数と、メモリ102から出力されるスロット30
2との乗算を行い、加算器109は、その乗算結果の加
算を行う。
105は、再度第1重み係数制御器103に切り替え
る。又は、次の伝搬路切り替え指示信号106で切り替
えるようにしてもよい。
3は、第2重み係数制御器104により算出された重み
係数を利用して、スロット302に関しては再度重み係
数の算出を行い、以降の受信に関しては継続して重み係
数の更新を行なう。
が入力されるまで切り替えない場合、第1重み係数制御
器103が第2重み係数制御器104の重み係数を継続
して重み係数の更新を行う。
ない方の重み係数制御器103又は104は、次の伝搬
路切り替え指示信号106が外部から入力されるまで動
作を停止しするようにしてもよい。このように、実施の
形態1によれば、電波の到来方向の急激な変化などによ
って回線品質が劣化した場合、複数のアンテナの受信信
号を合成するための重み係数と、それら受信信号とを乗
算して加算する前に、第2重み係数制御器104により
予め回線品質劣化後の重み係数を算出しておくことによ
って、回線品質が急激に劣化した場合でも、受信特性を
劣化させることなく電波を受信することができる。
04は、通常状態、又は電波の到来方向が急激に変化し
た場合に必要な一方の重み係数制御器103又は104
しか動作しないようになっているので、無駄な電力を消
費することもない。
2に係るデータ通信装置のブロック図を示す。但し、こ
の図4に示す実施の形態2において図1に示した実施の
形態1の各部に対応する部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
図1に示した実施の形態1と異なる点は、図1に示した
第1及び第2重み係数制御器103,104及び切替器
105を、図4に符号401で示すように1つの回路で
構成された到来方向推定器に置き換えたことにある。
スロット301を受信している時刻では、受信信号は一
旦メモリ302に保存されるため、重み係数制御器40
1は、過去のスロット300の情報を元に重み係数の算
出を行なっている。
構成であれば、メモリ102がスロット301を受信し
ている時刻では、重み係数制御器401は、スロット3
00の情報を元に重み係数を制御し、乗算器107及び
108と加算器109もスロット300に関して形成さ
れた重み係数を元に、スロット301に対して重みを乗
算して合成する。
が急激に変化し、回線品質が劣化した場合、伝搬路切り
替え指示信号106が外部より入力される。このとき、
重み係数制御器401は、メモリ102に保存されてい
るスロット301の情報を用いた重み係数の更新を行わ
ず、前回のスロット300を元に計算した重み係数(固
定値)を乗算器107及び108へ出力する。
2を介さず直接複数のアンテナ101からのスロット3
02の情報を利用して重み係数の計算しておき、時刻が
スロット303の受信時刻になったとき、直接複数のア
ンテナ101からのスロット302の情報を用いて計算
しておいた重み係数を乗算器107及び108へ出力す
る。
態1と同様の効果を得ることができる他、電波の回線品
質が急激に劣化した場合に対応する第1及び第2重み係
数制御器と切替器とを1つの回路(重み係数制御器40
1)で構成したので、実施の形態1よりも回路の小型化
を図ることができる。
は、実施の形態2と同様、図4を参照して説明する。
されると、重み係数制御器401は、メモリ102に記
憶された過去(1スロット前)の受信信号に関する重み
係数の算出と、現在の受信信号に関する重み係数の算出
との双方を同時に行う。
余裕が有ると判断した場合、伝搬路切り替え指示信号1
06が発生しない場合と同じように、メモリ102に記
憶されている受信信号と複数のアンテナ101の受信信
号との各々について重み係数の算出を行う。
ットでの推定の精度を落とし、例えばスロットの前半で
過去の受信信号に対して、スロットの後半で現在時刻の
受信信号に対して重み係数の算出を行う。
態2と同様に、電波の回線品質が急激に劣化した場合に
対応する第1及び第2重み係数制御器と切替器とを1つ
の回路(重み係数制御器401)で構成したので、実施
の形態1よりも回路の小型化を図ることができる。
の有無に応じてメモリ102に記憶された受信信号と、
複数のアンテナ101の受信信号との双方から重み係数
を算出することができるので、電波の回線品質が急激に
劣化した場合に、重み係数制御器401が、直接複数の
アンテナ101の受信信号から重み係数を算出している
際に、メモリ102に記憶された受信信号から重み係数
を算出して乗算器107及び108へ出力することがで
き、これによって、実施の形態2の場合よりも乗算器1
07及び108でより現在に近い受信信号から得た重み
係数を、複数のアンテナ101の受信信号に乗算するこ
とができる。
4に係るデータ通信装置のブロック図を示す。但し、こ
の図5に示す実施の形態4において図1に示した実施の
形態1の各部に対応する部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。図6は本発明実施の形態4の説明用デ
ータ通信装置のブロック図である。図6のデータ通信装
置は複数のアンテナ101と、第1〜第4アンテナ合成
受信器501a,501b,501c,501dと、第
1〜第4伝搬路歪み補償器502a,502b,502
c,502dと、加算器503と、検波器505と、プ
ロファイル推定器606とを具備して構成されている。
〜501dの内部構成を説明するが、それらは同構成で
あるので、代表して第1アンテナ合成受信器501aの
ブロック図を図6に示し、その説明を行う。
n逆拡散器601,602,603と、重み係数制御器
604と、乗算器605a,605b,605cと、回
線品質推定器607と、加算器606とを備えて構成さ
れている。但し、アンテナ101の数は何本でもよい
が、逆拡散器601〜603はアンテナの数だけ必要と
なる。
ァイル推定器506から与えられるタイミング信号52
0a1に応じて、複数のアンテナ101からの受信信号
600a,600b,600cを逆拡散する。
出力される検波信号522と、第1伝搬路歪み補償器5
02aにより推定された回線の歪み情報521a1と、
加算器606から出力される合成信号521a2と、第
1〜第n逆拡散器601〜603の出力信号616a,
616b,616cと、プロファイル推定器506から
出力される重み係数520a2とを受け取り、これらを
元に逆拡散器601〜603の出力に乗算する重み係数
Wx(n)の更新を行う。この更新は、例えばLMSア
ルゴリズムを用いる場合、次式(1)のように行われ
る。
1〜603の出力信号616a〜616c、n:処理時
間、e*:eの共役複素数である。
x×y−zで求められる。但し、x:検波信号522、
y:回線の歪み情報521a1、z:合成信号521a
2である。
乗算器605a〜605cへ出力されると共に、プロフ
ァイル推定器606に符号520a3で示すように出力
される。
〜603の出力信号616a〜616cに重み係数Wx
(n)を乗算し、加算器606へ出力する。加算器60
6は、乗算器605a〜605cの出力信号を加算する
ことにより合成信号521a2を作成し、重み係数制御
器604、回線品質推定器607及び第1伝播路歪み補
償器502aへ出力する。
力される合成信号521a2の回線品質を測定し、この
測定された回線品質情報620を外部へ出力するが、外
部でその回線品質情報620を利用しない場合、回線品
質推定器606は削除してもよい。
受信器501a〜501dは、本実施の形態では4つと
しているが、これより多くしても少なくしてもよい。
何れも同構成であり、実施の形態1及び2で説明したと
同様に図3に示す構成となっている。即ち、第1伝搬路
歪み補償器502aを代表として説明すると、第1伝播
路歪み補償器502aは、伝搬路歪み推定回路201及
び伝搬路歪み補償回路202より構成される。伝搬路歪
み推定回路201は、第1アンテナ合成受信器501a
からの出力信号521a2の伝搬路歪みを推定する。
回路201により推定された伝搬路の歪みを補償し、こ
の補償結果を加算器503へ出力すると共に、伝搬路の
歪みを521a1として第1アンテナ合成受信器501
aへ返す。
502a〜502dから出力される補償結果を加算(合
成)して検波器505へ出力する。検波器505は、加
算器503の合成結果を検波し、この検波結果を図示せ
ぬ受信信号処理回路へ出力すると共に、アンテナの重み
係数更新のための情報として第1〜第4アンテナ合成受
信器501a〜501dへ出力する。この時、受信信号
処理回路に対する出力は誤り訂正能力の向上のため、加
算器503の出力をそのまま与えてもよい。
101の信号を元に電波の到来タイミングを推定するこ
とにより、第1〜第nアンテナ合成受信器501a〜5
01dの逆拡散タイミングデータ520a1,520b
1,520c1,520d1を計算して各アンテナ合成
受信器501a〜501dへ出力する。
ナ合成受信器501a〜501dのアンテナ受信信号に
与える重み係数520a3,520b3,520c3,
520d3を、各アンテナ合成受信器501a〜501
dから受け取り、この受け取った重み係数520a3〜
520d3の何れかを逆拡散処理のタイミング(逆拡散
タイミング)に応じて、対応するアンテナ合成受信器5
01a〜501dへ初期値(重み係数520a2〜52
0d2)として出力する。
は、第2〜第4アンテナ合成受信器501b〜501d
から受け取った重み係数520b3,520c3,52
0d3の内、逆拡散タイミングに応じた最適なものが、
重み係数520a2として出力される。
器606は、伝搬路の変更があった場合、変更があった
アンテナ合成受信器501a〜501dの逆拡散タイミ
ングを変更するが、変更後の逆拡散タイミングと近い時
間で逆拡散しているアンテナ合成受信器501a〜50
1dがあるならば、そのアンテナに与える重み係数を初
期値として、重み係数を更新するようアンテナ合成受信
器501a〜501dに指示する。
いる電波が急激に減衰した場合、プロファイル推定器6
06は新たな電波を検知し、この新しい電波用のアンテ
ナ合成重み係数を算出して各アンテナの受信信号を合成
するよう、逆拡散タイミングを520a1としてアンテ
ナ合成受信器501aに指示する。
時間と、プロファイル推定器506のアンテナ合成受信
器501bに対応する指向性推定器で捉えている電波の
到来時間が近いとき、逆拡散タイミングも近くなる。
b3として第2アンテナ合成受信器501bから得てい
るアンテナ合成用重み係数を520a2として第1アン
テナ合成受信器501aへ渡す。アンテナ合成受信器5
01aは、その重み係数520a2を初期値として用い
ることにより、ある程度アンテナ合成重み係数を収束し
た状態から受信動作できるため、受信性能を向上するこ
とができる。
のアンテナ101と、この複数のアンテナ101の受信
信号を電波毎に分離し、この分離した電波毎に、複数の
アンテナ101の受信信号を合成するための重み係数を
算出し、この算出された重み係数と複数のアンテナ10
1の受信信号とを乗算した後、合成する第1〜第nアン
テナ合成受信器501a〜501dと、新しい電波を検
出した際、既に検出済の電波との到来時間差が近接して
いる場合、既に第1〜第nアンテナ合成受信器501a
〜501dで算出されている重み係数を初期値とし、こ
の初期値によって新しく検出された電波を合成するため
の重み係数の更新を行うプロファイル推定器506とを
具備することによって、アンテナ重み係数算出時の収束
速度が向上し、電波の到来方向が急激に変化した場合に
も受信性能が劣化されることなく電波を受信することが
できる。
5に係るデータ通信装置のブロック図を示す。但し、こ
の図7に示す実施の形態5において図1に示した実施の
形態1の各部に対応する部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
101と、第1〜第5アンテナ合成受信器701a,7
01b,701c,701d,701eと、第1〜第4
伝搬路歪み補償器702x,702y,702z,70
2wと、加算器703と、検波器705と、プロファイ
ル推定器707と、切替器706とを備えて構成されて
いる。
合成受信器701a〜701dは何れも同構成なので、
第1アンテナ合成受信器701aを代表して説明する。
但し、第1アンテナ合成受信器701aは、実施の形態
4でその内部構成を図6を参照して説明した第1アンテ
ナ合成受信器501aとほぼ同様であり、異なる点は、
図6に示す回線品質推定器607から出力される回線品
質情報620が、図7に示す720a4としてプロファ
イル推定器707へ出力されることのみである。
20a1に対応しており、同様に、520a2は720
a2に、520a3は720a3に、620は先に説明
したように720a4に、522は722に、521a
1は721a1に、521a2は721a2に対応して
いる。この他の符号で示す信号は実施の形態4で説明し
た通りそのまま当てはめることができる。
701a〜701dの数は5つとしているが、これより
多くしても少なくしてもよい。
示す通りである。即ち、伝搬路歪み補償器702xは、
伝搬路歪み推定回路201及び伝搬路歪み補償回路20
2を備えて構成されている。
定器506から出力される信号723に応じて切替器7
06で選択されたアンテナ合成受信器701a〜701
dからの出力信号721a2〜721d2の伝搬路歪み
を推定する。
回路201により推定された伝搬路の歪みを補償し、加
算器703へ出力し、また、伝搬路の歪みを切替器70
6を経由してアンテナ合成受信器701a〜701dに
返す。各伝搬路歪み補償器702b,702c,702
dの動作は伝搬路歪み補償器702xの動作と同様であ
る。
〜702wから出力される補償結果を合成して検波器7
05へ出力する。検波器705は、加算器703から出
力される合成結果を検波し、この検波信号722を図示
せぬ受信信号処理回路に出力すると共に、受信重み係数
算出のための情報としてアンテナ合成受信器701a〜
701dへ出力する。
101の信号を元に電波の到来タイミングを推定し、各
アンテナ合成受信器701a〜701eの逆拡散タイミ
ングデータを計算し、それぞれのアンテナ合成受信器7
01a〜701eに720a1,720b1,720c
1,720d1,720e1として渡す。また、各アン
テナ合成受信器701a〜701dのアンテナ合成重み
係数を720a3,720b3,720c3,720d
3,720e3として、回線品質を720a4,720
b4, 720c4,720d4、720e4として受
け取る。
変更があった場合、変更があったアンテナ合成受信器7
01a〜701eの逆拡散タイミングを変更する。この
とき、実施の形態4のように、変更後の逆拡散タイミン
グと近い時間で逆拡散しているアンテナ合成受信器70
1a〜701eがあるならば、そのアンテナ重み係数を
初期値として、重み係数の更新を開始すれば、重み係数
の推定時間が短縮できる。しかし、これは行うようにし
なくてもよい。
情報720a4,720b4,720c4,720d
4,720e4を元に、各アンテナ合成受信器701a
〜701eで受信している電波の回線品質の高いものか
ら順に各伝搬路歪み補償器720x〜720wに割り当
てるよう切替器706に指示する信号723を送る。
えている電波の回線品質が、アンテナ合成受信器701
a〜701eの中で一番低いと、第2アンテナ合成受信
器701bは第1伝搬路歪み補償器702xに、第3ア
ンテナ合成受信器701cは第2伝搬路歪み補償器70
2yに、第4アンテナ合成受信器701dは第3伝搬路
歪み補償器702zに、第5アンテナ合成受信器701
eは第4伝搬路歪み補償器702wに接続させる。
数を乗算した後で回線品質を測定しているため、伝搬路
の状況がより正確に推定でき、結果、受信性能を向上さ
せることができる。
イル推定器707が、回線品質推定器607からの回線
品質情報に応じて、各アンテナ合成受信器701a〜7
01eへの入力信号の回線品質の高いものから順に各伝
搬路歪み補償器702x〜702wへ割り当てるように
したので、複数の到来波を合成する際、アンテナ重み合
成を行った信号の回線品質で電波の選択を行なって合成
するため、従来よりも受信性能が向上し、実施の形態4
のデータ通信装置よりもハードウェア規模を削減するこ
とができる。
は、実施の形態5と同様、図7を参照して説明する。
が、切替器706の制御を行う際の選択基準を回線品質
情報720a4,720b4,720c4,720d
4,720e4だけでなく、アンテナ合成重み係数72
0a3,720b3,720c3,720d3,720
e3や、逆拡散タイミング720a1を用い、できるだ
け異なる電波を合成するようにする。
a4が一番低い場合でも、720b4,720c4の重
み係数が近く、かつ逆拡散タイミングも近ければ、アン
テナ合成受信器701b,アンテナ合成受信器701c
で受信している電波は相関が高いと予測できるため、回
線品質の高い方のみを選択し、最後の伝搬路歪み補償器
には、アンテナ合成受信器701aを割り当てるように
する。
せることで、伝搬路歪みの相関のない電波を選択するこ
とが可能となり、受信性能を向上させることができる。
なお、アンテナ合成受信器、及び伝搬路歪み補償器の個
数は限定しない。
だけでなく複数のアンテナ101の入力を合成するため
の重み係数が異なる電波を合成するようにしたので、異
なる方向から到来する電波が選択されて合成されること
で、無相関なフェージングのかかった電波が選択されて
合成されるように動作するため、受信性能を向上させる
ことができる。
は、実施の形態5と同様、図7を参照して説明する。
〜701eを各到来角度毎、逆拡散タイミング毎に用意
しそれぞれの出力を伝搬路歪み補償器702x〜702
wに与える。
回線品質に応じて重み付け合成する。もしくは上記実施
の形態6で、アンテナ合成受信器701a〜701eを
各到来角度毎、逆拡散タイミング毎に用意し回線品質の
高いものから伝搬路歪み補償器に割り当てるよう切替器
706を制御する。
a〜701eであるならば、時分割で、アンテナ合成受
信器701a〜701eを動作させ、回路規模の削減を
図ることも可能である。伝搬環境の推定がより詳細に行
え、アンテナ合成の重み係数の算出精度が向上するた
め、受信性能を向上させることができる。
及び時間毎に受信信号を分離する手段と、分離された電
波毎に複数アンテナからの入力を合成するための重み係
数を算出する手段を備えたので、各到来方向及び到来時
間毎に電波を分離でき、電波の重み付け合成がより詳細
にできるため、受信性能を向上させることができる。
の形態1から実施の形態7までで算出したアンテナ合成
の重み係数を乗算して、複数のアンテナから電波を送信
するものである。このようにすれば、相手側の受信性能
を上げることができるため、従来のデータ通信装置に対
し、送信性能の向上を図ることができる。
ンテナ101からの受信信号を合成するための重み係数
を利用し、送信信号を複数のアンテナ101から重み付
けして送信するようにしたので、受信性能だけでなく送
信性能も向上させることができる。
によれば、電波の到来方向が急激に変化した場合でも受
信性能を劣化させることなく電波を受信することができ
る。即ち、電波の到来方向の急激な変化などによって回
線品質が劣化した場合、複数のアンテナの受信信号を合
成するための重み係数と、それら受信信号とを乗算して
加算する前に、第2重み係数制御手段により予め回線品
質劣化後の重み係数を算出しておくことによって、回線
品質が急激に劣化した場合でも、受信特性を劣化させる
ことなく電波を受信することができる。
合成するための重み係数の更新を行ことができるので、
アンテナ重み係数算出時の収束速度を向上させることが
できる。
るための重み係数を利用し、送信信号を複数のアンテナ
から重み付けして送信するようにしたので、受信性能だ
けでなく送信性能も向上させることができる。
ブロック図
償器のブロック図
装置のブロック図
ブロック図
ンテナ合成受信器のブロック図
通信装置のブロック図
受信器
Claims (26)
- 【請求項1】 複数のアンテナと、この複数のアンテナ
の受信信号を記憶する記憶手段と、その記憶受信信号か
ら、前記複数のアンテナの受信信号を重み付けして合成
するための第1の重み係数を算出する第1重み係数制御
手段と、前記複数のアンテナの受信信号から第2の重み
係数を算出する第2重み係数制御手段と、前記第1の重
み係数を前記記憶受信信号に乗算すると共に、電波の回
線品質の劣化時に前記第2の重み係数を前記記憶受信信
号に乗算する乗算手段と、その乗算結果を合成する加算
手段と、その合成結果から電波の回線品質の劣化を推定
して補償する補償手段と、その補償結果を検波し、前記
第1及び第2の重み係数算出のためのパラメータとして
前記第1及び第2重み係数制御手段へ出力する検波手段
と、を具備して構成されることを特徴とするデータ通信
装置。 - 【請求項2】 補償手段が、電波の伝搬路の歪みを推定
して補償することを特徴とする請求項1記載のデータ通
信装置。 - 【請求項3】 第2重み係数制御手段が、電波の回線品
質の劣化時にのみ重み係数の算出動作を行うことを特徴
とする請求項1又は請求項2記載のデータ通信装置。 - 【請求項4】 第1及び第2重み係数制御手段のうち一
方が重み係数算出中は、他方が動作停止状態となってい
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデータ
通信装置。 - 【請求項5】 記憶手段は、複数のアンテナの受信信号
の所定スロット分を入力順に記憶し、この記憶順に第1
重み係数制御手段へ出力することを特徴とする請求項1
乃至請求項4のいずれかに記載のデータ通信装置。 - 【請求項6】 第1及び第2重み係数制御手段は、重み
係数を算出することにより複数のアンテナの受信信号の
到来方向を推定することを特徴とする請求項1乃至請求
項5のいずれかに記載のデータ通信装置。 - 【請求項7】 複数のアンテナと、この複数のアンテナ
の受信信号を記憶する記憶手段と、その記憶受信信号か
ら、前記複数のアンテナの受信信号を重み付けして合成
するための第1の重み係数を算出し、電波の回線品質の
劣化時に前記第1の重み係数の算出を停止して、前記複
数のアンテナの受信信号から第2の重み係数を算出する
重み係数制御手段と、前記第1の重み係数を前記記憶受
信信号に乗算すると共に、電波の回線品質の劣化時に前
記第2の重み係数を前記記憶受信信号に乗算する乗算手
段と、その乗算結果を合成する加算手段と、その合成結
果から電波の回線品質の劣化を推定して補償する補償手
段と、その補償結果を検波し、前記第1及び第2の重み
係数算出のためのパラメータとして前記重み係数制御手
段へ出力する検波手段と、を具備して構成されることを
特徴とするデータ通信装置。 - 【請求項8】 重み係数制御手段が、重み係数算出能力
に余裕が有ると判断した場合に、第1及び第2の重み係
数を算出することを特徴とする請求項7記載のデータ通
信装置。 - 【請求項9】 重み係数制御手段が、重み係数算出能力
に余裕が無いと判断した場合に、重み係数算出単位であ
る受信信号スロットの前半で第1の重み係数を算出し、
後半で第2の重み係数を算出することを特徴とする請求
項7又は請求項8記載のデータ通信装置。 - 【請求項10】 複数のアンテナと、この複数のアンテ
ナの受信信号を到来時間差に応じて分離し、この分離さ
れた受信信号を合成するための重み係数を算出し、この
算出された重み係数と前記分離された受信信号とを乗算
したのち合成する複数のアンテナ合成受信手段と、前記
複数のアンテナにおける新しい受信信号を検出するプロ
ファイル推定手段と、既に検出済の受信信号との到来時
間が近接している場合、既に前記複数のアンテナ合成受
信手段で算出されている重み係数を初期値とし、この初
期値によって前記新しく検出された受信信号を合成する
ための重み係数の更新を行う重み係数制御手段と、前記
複数のアンテナ合成受信手段の合成結果から電波の回線
品質の劣化を推定して補償する複数の補償手段と、この
複数の補償手段の補償結果を合成する加算手段と、この
加算手段の合成結果を検波し、前記重み係数算出のため
のパラメータとして前記複数のアンテナ合成受信手段へ
出力する検波手段と、を具備して構成されることを特徴
とするデータ通信装置。 - 【請求項11】 複数のアンテナ合成受信手段に、重み
係数と到来時間毎に分離された受信信号との乗算後の合
成結果から電波の回線品質を測定する回線品質推定手段
を具備することを特徴とする請求項10記載のデータ通
信装置。 - 【請求項12】 プロファイル推定手段が、回線品質推
定手段からの回線品質情報に応じて、複数のアンテナ合
成受信手段の受信信号の回線品質の高いものから順に複
数の補償手段へ割り当てることを特徴とする請求項11
記載のデータ通信装置。 - 【請求項13】 プロファイル推定手段が、回線品質情
報の他に複数のアンテナの受信信号を合成するための重
み係数が異なる電波を合成するよう、複数のアンテナ合
成受信手段の受信信号を複数の補償手段へ割り当てるこ
とを特徴とする請求項11記載のデータ通信装置。 - 【請求項14】 複数のアンテナ合成受信手段が、到来
方向及び時間毎に受信信号を分離し、この分離された受
信信号毎に複数のアンテナの受信信号を合成するための
重み係数を算出することを特徴とする請求項10乃至請
求項13のいずれかに記載のデータ通信装置。 - 【請求項15】 複数のアンテナの受信信号を合成する
ための重み係数を送信信号に乗算して前記複数のアンテ
ナから送信することを特徴とする請求項1乃至請求項1
4のいずれかに記載のデータ通信装置。 - 【請求項16】 複数のアンテナの受信信号を記憶し、
この記憶受信信号から、前記複数のアンテナの受信信号
を重み付けして合成するための第1の重み係数を算出
し、前記複数のアンテナの受信信号から第2の重み係数
を算出し、前記第1の重み係数を前記記憶受信信号に乗
算すると共に、電波の回線品質の劣化時に前記第2の重
み係数を前記記憶受信信号に乗算し、この乗算結果を合
成し、この合成結果から電波の回線品質の劣化を推定し
て補償し、この補償結果を検波し、この検波結果を前記
第1及び第2の重み係数算出のためのパラメータとして
用いることを特徴とするデータ通信方法。 - 【請求項17】 第2の重み係数が、電波の回線品質の
劣化時にのみ算出されることを特徴とする請求項16記
載のデータ通信方法。 - 【請求項18】 第1及び第2の重み係数のうち一方が
算出されている間は、他方は算出されていない状態であ
ることを特徴とする請求項16記載のデータ通信方法。 - 【請求項19】 複数のアンテナの受信信号の記憶時
に、前記受信信号の所定スロット分を入力順に記憶し、
この記憶順に第1の重み係数を算出することを特徴とす
る請求項16乃至請求項18のいずれかに記載のデータ
通信方法。 - 【請求項20】 第1及び第2の重み係数を算出するこ
とにより複数のアンテナの受信信号の到来方向を推定す
ることを特徴とする請求項16乃至請求項19のいずれ
かに記載のデータ通信方法。 - 【請求項21】 複数のアンテナの受信信号を到来時間
差に応じて分離し、この分離された受信信号を合成する
ための重み係数を算出し、この算出された重み係数と前
記分離された受信信号とを乗算したのち合成し、前記複
数のアンテナにおける新しい受信信号を検出した際に、
既に検出済の受信信号との到来時間が近接している場
合、既に算出されている重み係数を初期値とし、この初
期値によって前記新しく検出された受信信号を合成する
ための重み係数の更新を行い、前記合成の結果から電波
の回線品質の劣化を推定して補償し、この補償結果を合
成し、この合成結果を検波し、前記重み係数算出のため
のパラメータとすることを特徴とするデータ通信方法。 - 【請求項22】 重み係数と到来時間毎に分離された受
信信号との乗算後の合成結果から電波の回線品質を測定
することを特徴とする請求項21記載のデータ通信方
法。 - 【請求項23】 回線品質に応じて、複数のアンテナの
受信信号の回線品質の高いものから順に電波の回線品質
の劣化を推定して補償することを特徴とする請求項22
記載のデータ通信方法。 - 【請求項24】 回線品質の他に複数のアンテナの受信
信号を合成するための重み係数が異なる電波を合成する
ことを特徴とする請求項22記載のデータ通信方法。 - 【請求項25】 到来方向及び到来時間毎に受信信号を
分離し、この分離された受信信号毎に複数のアンテナの
受信信号を合成するための重み係数を算出することを特
徴とする請求項21乃至請求項24のいずれかに記載の
データ通信方法。 - 【請求項26】 複数のアンテナの受信信号を合成する
ための重み係数を送信信号に乗算して前記複数のアンテ
ナから送信することを特徴とする請求項16乃至請求項
25のいずれかに記載のデータ通信方法。
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