JP2001203617A - アレーアンテナ基地局装置およびアレーアンテナ受信方法 - Google Patents

アレーアンテナ基地局装置およびアレーアンテナ受信方法

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JP2001203617A
JP2001203617A JP2000008974A JP2000008974A JP2001203617A JP 2001203617 A JP2001203617 A JP 2001203617A JP 2000008974 A JP2000008974 A JP 2000008974A JP 2000008974 A JP2000008974 A JP 2000008974A JP 2001203617 A JP2001203617 A JP 2001203617A
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mobile station
array antenna
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station apparatus
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Takahisa Aoyama
高久 青山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/0848Joint weighting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/246Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for base stations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/2605Array of radiating elements provided with a feedback control over the element weights, e.g. adaptive arrays

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再通信開始時から通信相手との間で高品
質な通信を行うこと。 【解決手段】 適応信号処理部107は、復調部106
からの通信相手についての復調信号に対して適応信号処
理を行うことにより受信ウェイトを算出し、この復調信
号および受信ウェイトを用いた乗算処理を行う。また、
この適応信号処理部107は、通信開始時において、上
記通信相手との前回の通信時に記憶部109に記憶され
た受信ウェイトおよび復調信号を用いた乗算処理を実行
することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル移動体
通信システムにおいて用いられる通信装置に関し、特に
アレーアンテナを備えた基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アレーアンテナを備えた基地局装置(以
下「アレーアンテナ基地局装置」という。)とは、複数
のアンテナを備え、各アンテナを介して受信する信号
(受信信号)に対して振幅および位相についての調節を
与えることにより、受信時の指向性を自由に設定できる
通信装置である。受信信号に対する振幅および位相の調
整は、受信信号に複素係数を乗算することによりなされ
る。以下、従来のアレーアンテナ基地局装置について、
図8を参照して説明する。
【0003】図8は、従来のアレーアンテナ基地局装置
の構成およびこの基地局装置と無線通信を行う移動局装
置を示す模式図である。なお、図8においては、一例と
して、2本のアンテナを備えたアレーアンテナ基地局装
置が示され、さらに、このアレーアンテナ基地局装置が
1つの移動局装置(通信相手)と無線通信を行う場合の
様子が示されている。
【0004】図8において、移動局装置16により送信
された無線信号は、基地局装置10におけるアンテナ1
1およびアンテナ12により受信される。アンテナ11
およびアンテナ12により受信された信号(受信信号)
は、受信無線回路13により、基底周波数帯域にダウン
コンバートされた後、中間周波数帯域にダウンコンバー
トされる。ダウンコンバート後の受信信号は、受信信号
処理部14に送られる。
【0005】受信信号処理部14では、ダウンコンバー
ト後の受信信号を用いた復調処理が行われることによ
り、復調信号が得られる。また、受信信号処理部14で
は、得られた復調信号に対してアレーアンテナ処理がな
される。すなわち、得られた復調信号に対して適応信号
処理がなされることにより、複素係数(受信ウェイト)
が算出される。算出された複素係数は、得られた復調信
号に乗算される。これにより、復調信号は、振幅および
位相についての調整がなされることになる。なお、複素
係数は、上記適応信号処理時においてLMS(Least Me
an Square)アルゴリズム等の各種適応アルゴリズムに
より調節されるものである。
【0006】上記複素係数を調節することにより、基地
局装置10は、希望方向から到来する電磁波のみを強く
受信する(以下「受信指向性を持つ」という。)ことが
できる。すなわち、基地局装置10は、受信信号処理部
14におけるアレーアンテナ処理により、復調信号に受
信指向性を持たせることができる。
【0007】基地局装置10は、受信指向性を持つこと
により、信号対干渉電力比(Signalto Interference Ra
tio;以下「SIR」という。)を高く保つことができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アレーアンテナ基地局装置においては、以下に示すよう
な問題がある。すなわち、上述したアレーアンテナ処理
において複素係数を算出するには、所定の時間が必要と
されるので、従来のアレーアンテナ基地局装置が、新規
移動局装置との通信の開始後、この新規移動局装置につ
いての受信信号に受信指向性を持たせるまでには、しば
らく時間がかかることになる。
【0009】したがって、従来のアレーアンテナ基地局
装置と通信中の移動局装置の回線が何らかの理由により
切断されて、アレーアンテナ基地局装置がこの移動局装
置と再度通信を行う場合においても、アレーアンテナ基
地局装置は、この移動局装置についての受信信号に新た
に受信指向性を持たせるためのアレーアンテナ処理を行
う必要がある。このため、アレーアンテナ基地局装置が
上記移動局装置と高いSIRにより通信を行うことが可
能になるまでには、しばらく時間がかかる。
【0010】このように、従来のアレーアンテナ基地局
装置においては、通信中の移動局装置の回線が切断され
た後、この移動局装置と再度通信を開始する場合には、
上記移動局装置との通信を開始した時点(再通信開始
時)から上記移動局装置についてのアレーアンテナ処理
がなされるまでの間、上記移動局装置との間で高品質の
通信を行うことが困難となる。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、再通信開始時から通信相手との間で高品質な通
信を行うことが可能なアレーアンテナ基地局装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のアレーアンテナ
基地局装置装置は、通信相手についての復調信号を用い
た適応信号処理を行うことにより受信ウェイトを算出す
る算出手段と、算出された受信ウェイトおよび前記復調
信号を用いた乗算処理を行う乗算手段と、を具備し、前
記乗算手段は、通信開始時において、前記通信相手との
前回の通信時に算出された受信ウェイトおよび復調信号
を用いた乗算処理を実行可能である構成を採る。
【0013】この構成によれば、通信開始時において、
前回の通信時に算出された受信ウェイトを用いてアレー
アンテナ処理を行うことにより、適応信号処理により受
信ウェイトが算出されることを待つことなく、上記通信
相手に対する受信指向性を形成することができる。これ
により、再通信開始時から上記通信相手との間で高品質
な通信を行うことが可能となる。
【0014】本発明の装置は、上記構成において、乗算
手段が、算出手段により算出された受信ウェイトを用い
て通信相手の移動状態を測定する測定手段と、前記通信
相手との前回の通信時に算出された受信ウェイトおよび
測定された移動状態を用いて、通信開始時における受信
ウェイトを生成可能な生成手段と、を具備し、前記生成
手段により生成された受信ウェイトおよび復調信号を用
いた乗算処理を実行可能である構成を採る。
【0015】この構成によれば、通信開始時において、
前回の通信時に算出された受信ウェイト、および、この
受信ウェイトにより測定された上記通信相手の移動状態
を用いて、上記通信相手に向けた新たな受信ウェイトを
生成し、さらに、生成された新たな受信ウェイトを用い
てアレーアンテナ処理を行うことにより、適応信号処理
により受信ウェイトが算出されることを待つことなく、
上記通信相手に対する受信指向性を形成することができ
る。これにより、前回の通信時から再通信開始時までの
間に上記通信相手が移動した場合においても、再通信開
始時から上記通信相手との間で高品質な通信を行うこと
が可能となる。
【0016】本発明の通信端末装置は、上記構成のアレ
ーアンテナ基地局装置と無線通信を行う構成を採る。
【0017】この構成によれば、再通信開始時から通信
相手との間で高品質な通信を行うアレーアンテナ基地局
装置と無線通信を行うことにより、良好な通信を行う通
信端末装置を提供することができる。
【0018】本発明のアレーアンテナ受信方法は、通信
相手についての復調信号を用いた適応信号処理を行うこ
とにより受信ウェイトを算出する算出工程と、算出され
た受信ウェイトおよび復調信号を用いた乗算処理を行う
乗算工程と、を具備し、前記乗算工程は、通信開始時に
おいて、前記通信相手との前回の通信時に算出された受
信ウェイトおよび前記復調信号を用いた乗算処理を実行
可能であるようにした。
【0019】この方法によれば、通信開始時において、
前回の通信時に算出された受信ウェイトを用いてアレー
アンテナ処理を行うことにより、適応信号処理により受
信ウェイトが算出されることを待つことなく、上記通信
相手に対する受信指向性を形成することができる。これ
により、再通信開始時から上記通信相手との間で高品質
な通信を行うことが可能となる。
【0020】本発明のアレーアンテナ受信方法は、上記
方法において、乗算工程が、算出工程において算出され
た受信ウェイトを用いて通信相手の移動状態を測定する
測定工程と、前記通信相手との前回の通信時に算出され
た受信ウェイトおよび測定された移動状態を用いて、通
信開始時における受信ウェイトを生成可能な生成工程
と、を具備し、前記生成工程により生成された受信ウェ
イトおよび前記復調信号を用いた乗算処理を実行可能で
あるようにした。
【0021】この方法によれば、通信開始時において、
前回の通信時に算出された受信ウェイト、および、この
受信ウェイトにより測定された上記通信相手の移動状態
を用いて、上記通信相手に向けた新たな受信ウェイトを
生成し、さらに、生成された新たな受信ウェイトを用い
てアレーアンテナ処理を行うことにより、適応信号処理
により受信ウェイトが算出されることを待つことなく、
上記通信相手に対する受信指向性を形成することができ
る。これにより、前回の通信時から再通信開始時までの
間に上記通信相手が移動した場合においても、再通信開
始時から上記通信相手との間で高品質な通信を行うこと
が可能となる。
【0022】本発明の通信装置は、アレーアンテナの受
信指向性が設定可能であり、通信相手との通信が切断さ
れた場合に、切断前の受信指向性情報を用いて前記通信
相手との回線を再接続する構成を採る。
【0023】この構成によれば、再接続時において、切
断前に算出された受信ウェイトを用いてアレーアンテナ
処理を行うことにより、適応信号処理により受信ウェイ
トが算出されることを待つことなく、上記通信相手に対
する受信指向性を形成することができる。これにより、
再接続時から上記通信相手との間で高品質な通信を行う
ことが可能となる。
【0024】本発明の受信指向性調整方法は、回線接続
前の受信指向性情報を用いて前記回線の再接続時の受信
指向性を調整するようにした。
【0025】この方法によれば、再接続時において、切
断前に算出された受信ウェイトを用いてアレーアンテナ
処理を行うことにより、適応信号処理により受信ウェイ
トが算出されることを待つことなく、上記通信相手に対
する受信指向性を調整することができる。これにより、
再接続時から上記通信相手との間で高品質な通信を行う
ことが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、通信開始時にお
いて、前回の通信時に算出された受信ウェイトを用いて
アレーアンテナ処理を行うようにしたことである。ま
た、本発明の骨子は、通信開始時において、前回の通信
時に算出された受信ウェイトおよびこの受信ウェイトに
より測定された移動状態を用いて新たな受信ウェイトを
生成し、生成された受信ウェイトを用いてアレーアンテ
ナ処理を行うようにしたことである。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態で
は、簡略化のため、一例として、アレーアンテナ基地局
装置は、1つの移動局装置(通信相手)と無線通信を行
い、2本のアンテナを用いたアレーアンテナ受信を行う
場合について説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1にかかるアレーアンテナ基地局装置の構成および
この基地局装置と無線通信を行う移動局装置を示すブロ
ック図である。図1において、受信無線回路103およ
び受信無線回路104は、それぞれアンテナ101およ
びアンテナ102により受信された信号(受信信号)に
対して、ベースバンド復調を行うものである。なお、本
実施の形態では、基地局装置100が2本のアンテナを
用いたアンテナ受信を行う場合について説明するので、
アンテナおよび受信無線回路は2系統設けられている。
受信無線回路103および受信無線回路104によりベ
ースバンド復調された受信信号は、ベースバンド信号処
理部105に送られる。
【0029】ベースバンド信号処理部105は、ベース
バンド復調された受信信号に対して復調処理を行う復調
部106と、この復調部106の復調処理により得られ
た復調信号に対してアレーアンテナ処理を行う適応信号
処理部107とを具備するものである。適応信号処理部
107は、後述する判断部110から受信ウェイトが送
られた場合には、この受信ウェイトを用いてアレーアン
テナ処理を行う。この適応信号処理部107の詳細につ
いては後述する。適応信号処理部107のアレーアンテ
ナ処理により生成された受信ウェイトは、記憶部109
に送られる。なお、本実施の形態では、基地局装置10
0が1つの移動局装置と無線通信を行う場合について説
明するので、ベースバンド信号処理部は1系統設けられ
ている。
【0030】通知部108は、再通信の発生の有無を認
識するものであり、再通信が発生した場合には、再通信
に関する情報を記憶部109に送る。ここで、再通信の
発生の有無とは、過去に基地局装置100と通信を行っ
たことのある移動局装置(以下「既知移動局装置」とい
う。)による基地局装置100に対する発呼の有無、お
よび、基地局装置100による既知移動局装置に対する
発呼の有無、に相当する。
【0031】記憶部109は、適応信号処理部107に
より算出された受信ウェイト(受信指向性情報)を記憶
し、通知部108から再通信に関する情報が送られた場
合には、既知移動局装置に関する以前作成された受信ウ
ェイトを判断部110に送るものである。
【0032】判断部110は、記憶部109から送られ
た受信ウェイトが適応信号処理部107におけるアレー
アンテナ処理に適用可能なものであるかを判断し、判断
結果に応じて、適応信号処理部107に対する上記受信
ウェイトの出力を行うものである。
【0033】次いで、上記構成の基地局装置100の動
作について、図1に加えて図2を参照して説明する。図
2は、本発明の実施の形態1にかかるアレーアンテナ基
地局装置の動作を示すフロー図である。
【0034】まず、工程(以下「ST」という。)20
1では、基地局装置100は移動局装置200と通信を
行っている。このときの基地局装置100における動作
は以下の通りである。
【0035】移動局装置200により送信された無線信
号は、伝送路を介して、基地局装置100のアンテナ1
01およびアンテナ102により受信される。アンテナ
101およびアンテナ102により受信された信号(受
信信号)は、それぞれ、受信無線回路103および受信
無線回路104によりベースバンド復調処理がなされ
る。なお、ベースバンド復調処理としては、所定の周波
数変換処理等が行われる。
【0036】ベースバンド復調処理後の受信信号は、ベ
ースバンド信号処理部105における復調部106によ
り復調される。これにより復調信号が得られる。得られ
た復調信号は、適応信号処理部107に送られる。な
お、復調部106により用いられる復調方式は、移動局
装置200により用いられた変調方式に対応するもので
あり、CDMA(Code Division Multiple Access)方
式の通信においては逆拡散処理等に相当する。
【0037】適応信号処理部107では、通信中には、
得られた復調信号に対してアレーアンテナ処理が略常時
なされる。すなわち、まず、得られた復調信号に対して
適応信号処理がなされることにより、受信ウェイトが算
出される。算出された受信ウェイトは、記憶部109に
送られる。ここで、適応信号処理時には、LMS、RL
S、SMIなどのMMSE型等の適応アルゴリズムや、
希望受信信号を最大に受信するように制御するビームス
テアリング型の信号処理が用いられる。
【0038】さらに、算出された受信ウェイトは、得ら
れた復調信号に乗算される。例えば、復調信号をr(r
1,r2,…rn)とし、受信ウェイトをw(w1,w
2,…wn)とした場合には、r×w*のような乗算が
なされる。ただし、nはアンテナ数である。
【0039】このようなアレーアンテナ処理により、基
地局装置100は、移動局装置200に対する受信指向
性を持つことができる。すなわち、適応信号処理部10
7において受信ウェイトが乗算された復調信号は、SI
Rの高い信号となる。
【0040】次に、ST202において、適応信号処理
部107により送られた受信ウェイトは、移動局装置2
00に対する現時点の情報として、記憶部109により
保存される。具体的には、記憶部109においては、適
応信号処理部107から新たな受信ウェイトが送られる
度に、この新たな受信ウェイトが現時点の受信ウェイト
として記憶される。さらに、記憶部109においては、
過去単位時間分の受信ウェイトが記憶される。
【0041】以上のST201およびST202におけ
る動作が終了した後、ST203において、基地局装置
100と移動局装置200との通信が切断または終了し
た状態に移行するものとする。
【0042】この後、基地局装置100がいずれかの移
動局装置と通信を開始する場合には、処理はST204
に移行する。ST204において、基地局装置100と
通信を開始する移動局装置が既知移動局装置(ここでは
移動局装置200)であるか否かについて判定される。
上記移動局装置が既知移動局装置でないと判定された場
合には処理はST207に移行し、上記移動局装置が既
知移動局装置であると判定された場合には処理はST2
05に移行する。
【0043】ST207では、基地局装置100は新規
移動局装置と通常の通信を開始する。この場合における
基地局装置100における動作は、ST201〜ST2
03で説明したものと同様である。
【0044】ST205では、基地局装置100は移動
局装置200と再度通信を行う。この場合の基地局装置
100における動作は以下の通りである。
【0045】まず、再通信の発生の有無を認識する通知
部108により、既知移動局装置(ここでは移動局装置
200)による基地局装置100に対する発呼、また
は、基地局装置100による既知移動局装置に対する発
呼が認識される。この結果、通知部108より記憶部1
09に対して、再通信に関する情報が送られる。
【0046】記憶部109では、再通信に関する情報に
基づいて、移動局装置200に関する以前作成された受
信ウェイトが呼び出される。呼び出された移動局装置2
00に関する受信ウェイトは、判断部110に送られ
る。
【0047】判断部110では、記憶部109からの移
動局装置200の受信ウェイトが十分に新しいものであ
るか否かについて(すなわち、適応信号処理部107に
おけるアレーアンテナ処理に適用可能であるか否かにつ
いて)判定される。移動局装置200の受信ウェイトが
十分に新しいものであるか否かについては、例えば、以
下に示すパラメータを用いて判定することができる。
【0048】記憶部109からの受信ウェイトが記憶
された時点から現時点までの時間 前回の通信時における受信ウェイトの変化頻度(記憶
部109に記憶された過去単位時間分の受信ウェイトを
用いて測定可能)すなわち、受信ウェイトの変化頻度が
少ない場合には、移動局装置200が、前回の通信時に
受信ウェイトが記憶された時点からほとんど移動してい
ない、と判断することができる。よって、この場合に
は、記憶部109からの受信ウェイトは、十分新しいも
の(アレーアンテナ処理に適用可能なもの)と判断され
る。
【0049】逆に、受信ウェイトの変化頻度が多い場合
には、たとえの時間が短くとも、移動局装置200
が、前回の通信時に受信ウェイトが記憶された時点から
少なからず移動している、と判断することができる。よ
って、この場合には、記憶部109からの受信ウェイト
は、古いもの(アレーアンテナ処理に適用不可能なも
の)と判断される。
【0050】判断部110において、記憶部109から
の受信ウェイトが十分新しいものであると判断された場
合には処理はST206に移行し、記憶部109からの
受信ウェイトが古いものであると判断された場合には処
理は上述したST207に移行する。
【0051】ST206では、判断部110より適応信
号処理部107に対して、記憶部109からの受信ウェ
イトが送られる。これにより、適応信号処理部107
は、アレーアンテナ処理における適応信号処理を行うこ
となく、移動局装置200に対する受信指向性を持つこ
とが可能な状態となる。この状態においては、適応信号
処理部107の乗算処理により得られる復調信号は、S
IRの高い信号となる。
【0052】このような状態において、基地局装置10
0は移動局装置200との通信を開始する。以後の動作
は、ST201〜ST203で説明したものと同様であ
る。以上が基地局装置100における動作である。
【0053】このように、本実施の形態にかかるアレー
アンテナ基地局装置によれば、通常の通信時の適応信号
処理により得られた移動局装置の受信ウェイトを記憶し
ておくので、通常の通信終了後、再通信を開始する際に
おいては、前回の通信時に得られた受信ウェイトが十分
に新しいものである場合には、この受信ウェイトを用い
てアレーアンテナ処理を行うことにより、上記移動局装
置に対する受信指向性を形成することができる。これに
より、再通信開始時に、適応信号処理により受信ウェイ
トが算出されることを待つことなく、上記移動局装置に
ついての受信信号に対するアレーアンテナ処理を実行す
ることができるので、再通信開始時から上記移動局装置
との間で高品質な通信を行うことが可能となる。
【0054】(実施の形態2)本実施の形態では、実施
の形態1において、前回の通信時から再通信開始時まで
の間に移動局装置が移動した場合について説明する。以
下、本実施の形態にかかるアレーアンテナ基地局装置に
ついて、図3を参照して説明する。
【0055】図3は、本発明の実施の形態2にかかるア
レーアンテナ基地局装置の構成およびこの基地局装置と
無線通信を行う移動局装置を示すブロック図である。な
お、図3における実施の形態1(図1)と同様の構成に
ついては、図1におけるものと同一の符号を付して、詳
しい説明を省略する。
【0056】図3において、ベースバンド信号処理部3
01は、上述した復調部106および適応信号処理部1
07に加えて、適応信号処理部107により算出された
受信ウェイトを用いてトラッキングを行う(移動局装置
の移動状態を認識する)追従部302と、を具備するの
ものである。この追従部302は、適応信号処理部10
7により略常時算出される受信ウェイトを用いて、移動
局装置200の移動方向および移動速度等(移動状態)
を測定するものである。受信ウェイト、移動方向および
移動速度等に関する情報(以下「移動局情報」とい
う。)は、記憶部303に送られる。
【0057】記憶部303は、追従部302からの移動
局情報を記憶し、通知部108から再通信に関する情報
が送られた場合には、既知移動局装置に関する移動局情
報を判断部304に送るものである。
【0058】判断部304は、記憶部303から送られ
た移動局情報が適応信号処理部107におけるアレーア
ンテナ処理に適用可能なものであるかを判断し、判断結
果に応じて、移動局情報を用いて作成した受信ウェイト
の適応信号処理部107に対する出力を行うものであ
る。
【0059】次いで、上記構成の基地局装置300の動
作について、図3に加えて図4を参照して説明する。図
4は、本発明の実施の形態2にかかるアレーアンテナ基
地局装置の動作を示すフロー図である。
【0060】まず、ST401では、基地局装置300
は移動局装置200と通信を行っている。このときの基
地局装置300における動作については、適応信号処理
107により算出された受信ウェイトが追従部302に
送られる点を除いて、ST201で説明したものと同様
である。
【0061】次に、ST402では、追従部302にお
いて、適応信号処理部107からの受信ウェイトに基づ
いて、移動局装置200の大まかな移動方向および移動
速度が測定される。すなわち、適応信号処理部107か
らの受信ウェイトが移動局装置200の移動に従って変
化することを利用して、移動局装置200の大まかな移
動方向および移動速度が測定される。
【0062】具体的には、受信ウェイトがどのような指
向性を持っているかを算出することにより、移動局装置
200の方向(位置)を測定できることを利用して、移
動局装置200の移動方向が測定される。また、前受信
ウェイトにより測定された方向と前受信ウェイトにより
測定された方向とを用いて、移動局装置200の移動変
化量を測定し、この変化量を変化時間で除することによ
り、移動局装置200の移動速度が測定される。ただ
し、上記移動速度は、基地局装置300から見た移動局
装置200の方向についての変化速度に相当する。追従
部302により測定された移動方向および移動速度は、
受信ウェイトとともに移動局情報として、記憶部303
に送られる。
【0063】ST403では、追従部302からの移動
局情報は、記憶部303により記憶される。具体的に
は、記憶部303においては、追従部302から新たな
移動局情報が送られる度に、この新たな移動局情報が現
時点の移動局情報として記憶される。さらに、記憶部3
03においては、実施の形態1と同様に、過去単位時間
分の受信ウェイトが記憶される。
【0064】以上のST401〜ST403における動
作が終了した後、ST404において、基地局装置30
0と移動局装置200との通信が切断または終了した状
態に移行するものとする。
【0065】この後、基地局装置300がいずれかの移
動局装置と通信を開始する場合には、処理はST405
に移行する。ST405において、基地局装置300と
通信を開始する移動局装置が既知移動局装置(ここでは
移動局装置200)であるか否かについて判定される。
上記移動局装置が既知移動局装置でないと判定された場
合には処理はST408に移行し、上記移動局装置が既
知移動局装置であると判定された場合には処理はST4
06に移行する。
【0066】ST408では、基地局装置300は新規
移動局装置と通常の通信を開始する。この場合における
基地局装置300における動作は、ST401〜ST4
04で説明したものと同様である。
【0067】ST406では、基地局装置300は移動
局装置200と再度通信を行う。この場合の基地局装置
300における動作は以下の通りである。
【0068】まず、実施の形態1と同様に通知部108
により再通信の発生が認識されて、通知部108より記
憶部303に対して、再通信に関する情報が送られる。
記憶部303では、再通信に関する情報に基づいて、移
動局装置200に関する移動局情報が呼び出される。呼
び出された移動局装置200に関する移動局情報は、判
断部304に送られる。
【0069】判断部304では、まず、記憶部109か
らの移動局情報が十分に新しいものであるか否かについ
て、判定される。移動局情報が十分に新しいものである
か否かについては、例えば実施の形態1におけるに示
したパラメータにより判定される。
【0070】判断部304において、移動局情報が十分
新しいものであると判断された場合には処理はST40
7に移行し、移動局情報が古いものであると判断された
場合には処理は上述したST408に移行する。
【0071】ST407では、判断部304において、
記憶部303からの移動局情報を用いて、移動局装置2
00の推定方向に向けた受信ウェイトが生成される。判
断部304による受信ウェイトの生成例について、さら
に図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施の形
態2にかかるアレーアンテナ基地局装置における判断部
304による受信ウェイトの生成例を示す模式図であ
る。
【0072】図5において、方向(A)は、移動局情報
が記憶された時点(前回の通信時)において移動局装置
200が存在していた方向(この位置は移動局情報にお
ける移動方向により推定可能である)であり、方向
(B)は、再通信開始時において移動局装置200が存
在する方向である。
【0073】まず、移動局情報における移動方向および
移動速度により、移動局装置200が現在存在するであ
ろう方向(B)が計算される。さらに、移動局装置20
0が前回の通信時に存在した方向(A)と方向(B)と
の角度差501が求められる。この後、移動局装置にお
ける受信ウェイトに対して求められた角度差をかけるこ
とにより、移動局装置200の現在の推定方向に向けた
受信ウェイトが生成される。生成された受信ウェイト
は、復調信号に対して移動局装置200の方向(B)へ
指向性を持たせうるものとなる。以上が判断部304に
よる受信ウェイト生成例である。
【0074】判断部304により生成された受信ウェイ
トは、適応信号処理部107に送られる。これにより、
適応信号処理部107は、アレーアンテナ処理における
適応信号処理を行うことなく、移動局装置200に対す
る受信指向性を持つことが可能となる。この状態におい
ては、適応信号処理部107の乗算処理により得られる
復調信号は、SIRの高い信号となる。
【0075】このような状態において、基地局装置30
0は移動局装置200との通信を開始する。以後の動作
は、ST401〜ST404で説明したものと同様であ
る。
【0076】このように、本実施の形態にかかるアレー
アンテナ基地局装置によれば、通常の通信時には、移動
局装置に関する情報(すなわち適応信号処理により得ら
れた移動局装置の受信ウェイト、ならびに、この受信ウ
ェイトに基づいて推定された移動局装置の移動方向およ
び移動速度)を記憶しておくので、通常の通信終了後、
再通信を開始する際においては、前回の通信時に得られ
た移動局情報が十分に新しいものである場合には、この
移動局情報に基づいて、再通信開始時における移動局装
置の方向を推定し、推定した方向に向けた受信ウェイト
を生成することができる。このように生成した受信ウェ
イトを用いてアレーアンテナ処理を行うことにより、前
回の通信時から再通信開始時までの間に移動局装置が移
動した場合においても、上記既知移動局装置に対する受
信指向性を形成することができる。したがって、再通信
開始時に、適応信号処理により受信ウェイトが算出され
ることを待つことなく、上記移動局装置についての受信
信号に対するアレーアンテナ処理を実行することができ
るので、再通信開始時から上記移動局装置との間で高品
質な通信を行うことが可能となる。
【0077】(実施の形態3)本実施の形態では、実施
の形態1において、前回の通信時に記憶された受信ウェ
イトを用いるか否かの判断基準として通信の内容を用い
る場合について説明する。以下、本実施の形態にかかる
アレーアンテナ基地局装置について、図6を参照して説
明する。
【0078】図6は、本発明の実施の形態3にかかるア
レーアンテナ基地局装置の構成およびこの基地局装置と
無線通信を行う移動局装置を示すブロック図である。な
お、図6における実施の形態1(図1)と同様の構成に
ついては、図1におけるものと同一の符号を付して、詳
しい説明を省略する。
【0079】図6において、上位レイヤ700は、移動
局装置が現在行っている通信に関する情報(以下「通信
情報」という。)を管理するものである。なお、通信情
報は、例えば、通信のサービス内容や伝送レート等を含
む。この上位レイヤ700は、通信情報を基地局装置6
00(における記憶部601および判断部602)に対
して報知する報知部701を具備する。
【0080】基地局装置600において、記憶部601
は、適応信号処理部107により算出された受信ウェイ
ト、および、上位レイヤ700における報知部701か
ら送られた通信情報を記憶する。また、この記憶部60
1は、通知部108から再通信に関する情報が送られた
場合には、既知移動局装置に関する以前記憶された受信
ウェイトおよび通信情報を判断部602に送るものであ
る。
【0081】判断部602は、記憶部601からの通信
情報(前回の通信時に記憶されたもの)および報知部7
01からの通信情報(現在の通信におけるもの)を用い
て、記憶部601から送られた受信ウェイトが適応信号
処理部107におけるアレーアンテナ処理に適応可能な
ものであるかを判断し、判断結果に応じて、適応信号処
理部107に対する上記受信ウェイトの出力を行うもの
である。
【0082】次いで、上記構成の基地局装置600の動
作について、図6に加えて図7を参照して説明する。図
7は、本発明の実施の形態3にかかるアレーアンテナ基
地局装置の動作を示すフロー図である。
【0083】まず、ST701では、基地局装置600
は移動局装置200と通信を行っている。このときの基
地局装置600における動作については、ST201で
説明したものと同様である。
【0084】次に、ST702では、ST202と同様
に、記憶部601において、適応信号処理部107によ
り送られた受信ウェイトが記憶される。さらに、記憶部
601のおいては、報知部701からの移動局装置20
0に関する通信情報も記憶される。
【0085】以上のST701およびST702におけ
る動作が終了した後、ST703において、基地局装置
600と移動局装置200のとの通信が切断または終了
した状態に移行するものとする。
【0086】この後、基地局装置600がいずれかの移
動局装置と通信を開始する場合には、処理はST704
に移行する。ST704において、ST204と同様
に、基地局装置600と通信を開始する移動局装置が既
知移動局装置(ここでは移動局装置200)であるか否
かについて判定される。上記移動局装置が既知移動局装
置でないと判定された場合には処理はST707に移行
し、上記移動局装置が既知移動局装置であると判定され
た場合には処理はST705に移行する。ST707で
は、基地局装置600は新規移動局装置と通常の通信を
開始する。この場合における基地局装置600における
動作は、ST701〜ST703で説明したものと同様
である。
【0087】ST705では、基地局装置600は移動
局装置200と再度通信を行う。この場合の基地局装置
600における動作は以下の通りである。まず、ST2
05と同様に、通知部108より記憶部601に対し
て、再通信に関する情報が送られる。記憶部601で
は、再通信に関する情報に基づいて、移動局装置200
に関する以前記憶された受信ウェイトおよび通信情報が
呼び出される。上記受信ウェイトおよび通信情報は、判
断部602に送られる。
【0088】判断部602では、記憶部601からの通
信情報(前回の通信時に記憶された移動局装置200に
関する通信情報)と報知部701からの通信情報(現在
の通信における移動局装置200に関する通信情報)と
を用いて、記憶部601からの移動局装置200の受信
ウェイトがアレーアンテナ処理に適用可能であるかにつ
いて判定される。上記受信ウェイトがアレーアンテナ処
理に適用可能であるか否かは、例えば、移動局装置20
0が使用しているサービス内容が以下に示すものである
か否かにより、判定することができる。 移動体に対応していない高速通信 動画像等を伝送するデータ通信(パケット通信等) 特定の場所からの通信
【0089】すなわち、移動局装置200は、上記〜
のような通信を行っている場合には、ほとんど前回の
通信時からほとんど移動していないと考えられる。この
場合には、記憶部601からの受信ウェイトはアレーア
ンテナ処理に適用可能なものであると判断される。
【0090】逆に、移動局装置200は、上記〜の
ような通信を行っていない場合には、前回の通信時から
少なからず移動していると考えられる。この場合には、
記憶部601からの受信ウェイトはアレーアンテナ処理
に適用不可能であるものと判断される。
【0091】判断部602において、記憶部601から
の受信ウェイトが適用可能なものであると判断された場
合には処理はST706に移行し、記憶部601からの
受信ウェイトが適用不可能なものであると判断された場
合には処理はST707に移行する。
【0092】ST706では、判断部602より適応信
号処理部107に対して、記憶部601からの受信ウェ
イトが送られる。これにより、適応信号処理部107
は、アレーアンテナ処理における適応信号処理を行うこ
となく、移動局装置200に対する受信指向性を持つこ
とが可能な状態となる。この状態においては、適応信号
処理部107の乗算処理により得られる復調信号は、S
IRの高い信号となる。
【0093】このような状態において、基地局装置60
0は移動局装置200との通信を開始する。以後の動作
は、ST701〜ST703で説明したものと同様であ
る。以上が基地局装置100における動作である。
【0094】このように、本実施の形態にかかるアレー
アンテナ基地局装置によれば、通常の通信時の適応信号
処理により得られた移動局装置の受信ウェイトを記憶し
ておくので、通常の通信終了後、再通信を開始する際に
おいては、前回の通信および新たな通信が、移動局装置
の移動を伴わない内容である場合には、この受信ウェイ
トを用いてアレーアンテナ処理を行うことにより、上記
移動局装置に対する受信指向性を形成することができ
る。これにより、再通信開始時に、適応信号処理により
受信ウェイトが算出されることを待つことなく、上記移
動局装置についての受信信号に対するアレーアンテナ処
理を実行することができるので、再通信開始時から上記
移動局装置との間で高品質な通信を行うことが可能とな
る。
【0095】なお、上記実施の形態においては、一例と
して、アレーアンテナ基地局装置が1つの移動局装置と
無線通信を行う場合について説明したが、本発明は、こ
れに限定されず、アレーアンテナ基地局装置が2つ以上
の移動局装置と無線通信を行う場合についても適用可能
なものである。この場合には、無線通信を行う移動局装
置の数に対応する系統のベースバンド信号処理部を設け
るとともに、記憶部に対して各移動局装置毎に受信ウェ
イトまたは移動局情報を記憶させるようにすればよい。
【0096】また、上記実施の形態においては、一例と
して、アレーアンテナ基地局装置が2本のアンテナを用
いたアレーアンテナ受信を行う場合について説明した
が、本発明は、これに限定されず、アレーアンテナ基地
局装置が3本以上のアンテナを用いたアレーアンテナ受
信を行う場合についても適用可能なものである。この場
合には、アンテナの数に対応する系統の受信無線回路を
設けるようにすればよい。
【0097】さらに、上記実施の形態では、ベースバン
ド信号処理部を1系統だけ設けた場合について説明した
ので、最初の通信時および再通信時のそれぞれに用いる
ベースバンド信号処理部が同一となったが、ベースバン
ド信号処理部を複数系統設けた場合には、ある移動局装
置についての最初の通信時および再通信時のそれぞれに
用いるベースバンド信号処理部を同一としなくとも、上
述したものと同様の効果が得られることはいうまでもな
い。
【0098】さらに、上記実施の形態では、アレーアン
テナ受信を行う通信装置として基地局装置を用いて説明
したが、本発明は、これに限定されず、ディジタル移動
体通信における通信端末装置やその他の通信装置にも適
用可能なものである。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信開始時において、前回の通信時に算出された受信ウ
ェイトを用いてアレーアンテナ処理を行うようにし、さ
らに、通信開始時において、前回の通信時に算出された
受信ウェイトおよびこの受信ウェイトにより測定された
移動状態を用いて新たな受信ウェイトを生成し、生成さ
れた受信ウェイトを用いてアレーアンテナ処理を行うよ
うにしたので、再通信開始時から通信相手との間で高品
質な通信を行うことが可能なアレーアンテナ基地局装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるアレーアンテナ
基地局装置の構成およびこの基地局装置と無線通信を行
う移動局装置を示すブロック図
【図2】上記実施の形態1にかかるアレーアンテナ基地
局装置の動作を示すフロー図
【図3】本発明の実施の形態2にかかるアレーアンテナ
基地局装置の構成およびこの基地局装置と無線通信を行
う移動局装置を示すブロック図
【図4】上記実施の形態2にかかるアレーアンテナ基地
局装置の動作を示すフロー図
【図5】上記実施の形態2にかかるアレーアンテナ基地
局装置における判断部による受信ウェイトの生成例を示
す模式図
【図6】本発明の実施の形態3にかかるアレーアンテナ
基地局装置の構成およびこの基地局装置と無線通信を行
う移動局装置を示すブロック図
【図7】上記実施の形態3にかかるアレーアンテナ基地
局装置の動作を示すフロー図
【図8】従来のアレーアンテナ基地局装置の構成および
この基地局装置と無線通信を行う移動局装置を示す模式
【符号の説明】
100,300 アレーアンテナ基地局装置 105,301 ベースバンド信号処理部 106 復調部 107 適応信号処理部 109,303,601 記憶部 110,304,602 判断部 302 追従部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信相手についての復調信号を用いた適
    応信号処理を行うことにより受信ウェイトを算出する算
    出手段と、算出された受信ウェイトおよび前記復調信号
    を用いた乗算処理を行う乗算手段と、を具備し、前記乗
    算手段は、通信開始時において、前記通信相手との前回
    の通信時に算出された受信ウェイトおよび復調信号を用
    いた乗算処理を実行可能であることを特徴とするアレー
    アンテナ基地局装置。
  2. 【請求項2】 乗算手段は、算出手段により算出された
    受信ウェイトを用いて通信相手の移動状態を測定する測
    定手段と、前記通信相手との前回の通信時に算出された
    受信ウェイトおよび測定された移動状態を用いて、通信
    開始時における受信ウェイトを生成可能な生成手段と、
    を具備し、前記生成手段により生成された受信ウェイト
    および復調信号を用いた乗算処理を実行可能であること
    を特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ基地局装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のアレー
    アンテナ基地局装置と無線通信を行うことを特徴とする
    通信端末装置。
  4. 【請求項4】 通信相手についての復調信号を用いた適
    応信号処理を行うことにより受信ウェイトを算出する算
    出工程と、算出された受信ウェイトおよび前記復調信号
    を用いた乗算処理を行う乗算工程と、を具備し、前記乗
    算工程は、通信開始時において、前記通信相手との前回
    の通信時に算出された受信ウェイトおよび復調信号を用
    いた乗算処理を実行可能であることを特徴とするアレー
    アンテナ受信方法。
  5. 【請求項5】 乗算工程は、算出工程において算出され
    た受信ウェイトを用いて通信相手の移動状態を測定する
    測定工程と、前記通信相手との前回の通信時に算出され
    た受信ウェイトおよび測定された移動状態を用いて、通
    信開始時における受信ウェイトを生成可能な生成工程
    と、を具備し、前記生成工程により生成された受信ウェ
    イトおよび復調信号を用いた乗算処理を実行可能である
    ことを特徴とする請求項4に記載のアレーアンテナ受信
    方法。
  6. 【請求項6】 アレーアンテナの受信指向性が設定可能
    であり、通信相手との通信が切断された場合に、切断前
    の受信指向性情報を用いて前記通信相手との回線を再接
    続することを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 回線接続前の受信指向性情報を用いて前
    記回線の再接続時の受信指向性を調整するアレーアンテ
    ナの受信指向性調整方法。
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