JP2002111564A - 基地局装置及び無線送信方法 - Google Patents

基地局装置及び無線送信方法

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JP2002111564A
JP2002111564A JP2000293644A JP2000293644A JP2002111564A JP 2002111564 A JP2002111564 A JP 2002111564A JP 2000293644 A JP2000293644 A JP 2000293644A JP 2000293644 A JP2000293644 A JP 2000293644A JP 2002111564 A JP2002111564 A JP 2002111564A
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arrival
terminal device
signal
transmission
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Takahisa Aoyama
高久 青山
Kenichi Miyoshi
憲一 三好
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信相手である通信端末装置からの信号
の到来方向が互いに近接している場合であっても、直交
性が崩れることによる符号間干渉を生じることなく、ま
た送信ウエイトを生成する演算量を削減する。 【解決手段】 到来波方向推定手段107、108で、
複数の通信端末装置からの信号の到来方向を推定し、判
定回路110で、到来方向情報に基づいて信号の到来方
向が互いに近接している通信端末装置を検出し、送信ウ
エイト生成回路111において、判定回路110で検出
した各通信端末装置に共通の送信指向性を形成し、前記
共通の送信指向性を用いて、信号の到来方向が互いに近
接している通信端末装置151及び152のそれぞれに
信号を無線送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指向性を適応的に
制御して信号の送受信を行うアダプティブアレイアンテ
ナ技術を用いた基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル無線通信においては、複数の
アンテナ素子のアンテナ出力に重み(以下、「ウエイ
ト」という)を加えて指向性を適応的に制御するアダプ
ティブアレイアンテナ(以下、「AAA」という)技術
が性能改善技術として期待されている。このAAA技術
では、受信波の到来方向が異なることを利用して指向性
を適応的に制御することにより干渉波を抑圧することが
できる。このため、このアダプティブアレイアンテナ技
術は、同一チャネルにおける干渉波を除去する方法とし
て好適である。
【0003】図13は、従来のAAA技術を用いた基地
局装置の構成を示すブロック図である。以下、AAA技
術を用いた基地局装置を単にAAA基地局装置という。
図13においては、例として、2本のアンテナ素子で構
成されたアレーアンテナを装備する基地局装置を示す。
なお、通常基地局装置においては、複数の通信端末装置
と通信を行うために、複数系統の受信信号処理回路及び
送信信号処理回路を具備するが、図13においては、説
明を簡単にするために、受信信号処理回路及び送信信号
処理回路を1系統のみ設けた場合について記述する。
【0004】図13に示す基地局装置10は、通信端末
装置20と通信を行う際に、アンテナ11,12を用い
て通信端末装置20からの信号を受信する。アンテナ1
1で受信した信号は、受信無線回路13で中間周波数帯
域、基底周波数帯域の順ににダウンコンバートされ、受
信信号処理回路15に出力される。また、アンテナ12
で受信した信号は、受信無線回路14で中間周波数帯
域、基底周波数帯域の順ににダウンコンバートされ、受
信信号処理回路15に出力される。受信信号処理回路1
5では、受信信号に復調処理を行う。また、受信信号処
理回路15では、受信信号に乗算する複素係数(受信ウ
エイト)を調節する。これにより、アレーアンテナで希
望方向から到来する電磁波のみを強く受信することがで
きる。このように希望方向から到来する電磁波のみ強く
受信することを「受信指向性を持つ」、又は「受信指向
性を形成する」という。基地局装置において受信指向性
を持つことにより、受信SIR(Signal to Interferenc
e Ratio:以下SIRという)を高く保つことができる。
なお、受信信号処理回路15の構成は、使用する通信方
式等により決定する。
【0005】一方、送信の際には、送信信号処理回路1
6において送信データに変調処理が行われる。また、送
信信号処理回路16では、受信信号処理回路15におい
て推定した到来方向の推定結果を用いて送信信号に乗算
する複素係数(送信ウエイト)を生成する。この送信ウ
エイトは通信相手である通信端末装置毎に生成される。
これにより、アレーアンテナで希望方向にのみ強く電磁
波を送信することができる。このように希望方向にのみ
電磁波を強く送信することを「送信指向性を持つ」、又
は「送信指向性を形成する」という。基地局装置におい
て送信指向性を持つように送信された信号を受信した通
信端末装置は、受信SIRを高く保つことができる。な
お、送信信号処理回路16の構成は、使用する通信方式
等により決定する。送信ウエイトを乗算された送信信号
は、送信無線回路17及び18において無線周波数帯域
にアップコンバートされ、アンテナ11及び12から通
信端末装置20に送信される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
AAA基地局装置は送信ウエイトを通信相手である通信
端末装置ごとに個別に生成するため、処理負担が増大す
るという問題がある。また、従来のAAA基地局装置
は、通信相手である通信端末装置からの信号の到来方向
が互いに近接している場合であっても、通信端末装置ご
とに生成した送信ウエイトを送信信号に乗算して送信す
るので、通信を行っている通信端末装置の間で直交性が
崩れて干渉を生ずるという問題もある。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、通信相手である通信端末装置からの信号の到来方
向が互いに近接している場合であっても、直交性が崩れ
ることによる符号間干渉を生じることなく、また送信ウ
エイトを生成する演算量を削減することが出来る基地局
装置及び無線送信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の基地局装置は、
複数の通信端末装置からの信号の到来方向を推定する到
来方向推定手段と、推定した到来方向情報に基づいて互
いに信号の到来方向が近接している通信端末装置を検出
する第1の検出手段と、検出した各通信端末装置に共通
の送信指向性を形成する形成手段と、前記共通の送信指
向性を用いて、前記互いに信号の到来方向が近接してい
る通信端末装置のそれぞれに信号を無線送信する送信手
段と、を具備する構成を採る。
【0009】この構成によれば、通信相手である複数の
通信端末装置からの信号の到来方向が互いに近接してい
る場合に、それぞれの通信端末装置に対して共通の送信
指向性を形成するので、通信端末装置毎に送信ウェイト
を生成、乗算する必要がなくなる。したがって、大幅な
演算量の削減が可能となる。
【0010】また、この構成によれば、複数の通信端末
装置に対して共通の送信指向性を形成して信号を送信す
るので、互いに信号の到来方向が近接している通信端末
装置に対して送信信号を直交化させた状態で送信を行う
ことが可能となる。したがって、通信端末装置の間での
符号間干渉を低減することが出来る。
【0011】本発明の基地局装置は、上記基地局装置に
おいて、通信端末装置ごとに回線状態を推定する回線状
態推定手段を具備し、形成手段は、到来方向情報より定
める基準方向から推定した回線状態が最も悪い通信端末
装置からの信号の到来方向にシフトした方向に送信指向
性を形成する構成を採る。
【0012】この構成によれば、基準方向から通信状態
の悪い通信端末装置に近づく向きにシフトした方向に送
信指向性を形成するので、回線状態が悪かった通信端末
装置の通信状態を優先的に改善することが出来る。これ
により、システム全体としての通信状態を改善すること
ができる。
【0013】本発明の基地局装置は、複数の通信端末装
置からの信号の到来方向を推定する到来方向推定手段
と、推定した到来方向情報に基づいて通信端末装置が他
の通信端末装置から受ける干渉量を算出する算出手段
と、算出した干渉量が所定の値より大きい通信端末装置
を検出する第2の検出手段と、到来方向情報より定める
基準方向を前記第2の検出手段で検出した通信端末装置
から遠ざかる向きへシフトした方向に送信指向性を形成
する形成手段と、形成した送信指向性を用いて前記他の
通信端末装置に信号を無線送信する送信手段と、を具備
する構成を採る。
【0014】この構成によれば、他の通信端末装置から
所定量以上の干渉を受けている通信端末装置を検出した
場合、基準方向をその所定量以上の干渉を受けている通
信端末装置から遠ざかる向きにシフトした方向に送信指
向性を形成して信号を送信するので、干渉を低減するこ
とが出来る。
【0015】本発明の基地局装置は、上記基地局装置に
おいて、通信端末装置ごとに回線状態を推定する回線状
態推定手段を具備し、形成手段は、第2の検出手段で検
出した通信端末装置の回線状態が良いほど基準方向から
のシフト幅を小さくする構成を採る。
【0016】この構成によれば、算出した干渉量が所定
の値より大きい通信端末装置の回線状態が良い場合に、
この通信端末装置に干渉を与える他の通信端末装置への
送信に用いられる送信指向性をシフトさせる幅を小さく
する。これにより、シフト幅を小さくした送信指向性を
用いて送信される信号は、より所望の指向性に近い指向
性で送信されるため、この信号を受信する通信端末装置
の通信品質を向上させることができる。
【0017】本発明の基地局装置は、上記基地局装置に
おいて、到来方向推定手段は、通信端末装置から送信さ
れた自ら取得した自装置に関する位置情報を参照して、
前記通信端末装置からの信号の到来方向を推定する構成
を採る。
【0018】この構成によれば、受信信号に含まれる位
置情報を復調することにより信号の到来方向を認識する
ことが出来るので、到来方向推定処理を行う必要が無
い。したがって、受信指向性及び送信指向性を形成する
ための処理量を削減することが出来る。
【0019】本発明の無線送信方法は、複数の通信端末
装置からの信号の到来方向を推定し、推定した到来方向
情報に基づいて互いに信号の到来方向が近接している通
信端末装置を検出し、検出した各通信端末装置に共通の
送信指向性を形成し、前記共通の送信指向性を用いて互
いに信号の到来方向が近接している通信端末装置のそれ
ぞれに信号を無線送信するようにした。
【0020】この方法によれば、通信相手である複数の
通信端末装置からの信号の到来方向が互いに近接してい
る場合に通信端末装置毎に送信ウェイトを生成する必要
がなくなるので、大幅な演算量の削減が可能となる。ま
た、複数の通信端末装置に対して共通の送信指向性を形
成して信号を送信するので、通信端末装置の間での符号
間干渉を低減することが出来る。
【0021】本発明の無線送信方法は、複数の通信端末
装置からの信号の到来方向を推定し、推定した到来方向
情報に基づいて通信端末装置が他の通信端末装置から受
ける干渉量を算出し、算出した干渉量が所定の値より大
きい通信端末装置を検出し、検出した通信端末装置から
の信号の到来方向から遠ざかる向きへ到来方向情報より
定める基準方向をシフトした方向に送信指向性を形成
し、形成した送信指向性を用いて前記他の通信端末装置
に信号を無線送信するようにした。
【0022】この方法によれば、他の通信端末装置から
所定量以上の干渉を受けている通信端末装置を検出した
場合、基準方向をその所定量以上の干渉を受けている通
信端末装置からの信号の到来方向から遠ざかる向きにシ
フトした方向に送信指向性を形成して信号を送信するの
で、干渉を低減することが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の骨子は、アレーア
ンテナを備えた基地局装置において、通信相手である複
数の通信端末装置からの信号の到来方向が互いに近接し
ている場合に、それらの通信端末装置に対して共通の送
信指向性を形成し、この送信指向性を用いてそれぞれの
通信端末装置に信号を送信することである。
【0024】本発明の第2の骨子は、複数の通信端末装
置と無線通信を行うアレーアンテナを備えた基地局装置
において、他の通信端末装置から所定量以上の干渉を受
けている通信端末装置を検出した場合、基準方向をその
所定量以上の干渉を受けている通信端末装置からの信号
の到来方向から遠ざかる向きにシフトした方向に送信指
向性を形成することである。
【0025】以下、本発明の各実施形態について添付図
面を参照して説明する。 (実施の形態1)実施の形態1に係る基地局装置は、通
信相手である複数の通信端末装置からの信号の到来方向
が互いに近接している場合に、それらの通信端末装置に
対して共通の送信指向性を形成し、この送信指向性を用
いてそれぞれの通信端末装置に信号を送信する。つま
り、本実施の形態に係る基地局装置は、送信指向性の形
成に際して、各通信端末装置相互の関係を信号の到来方
向の面から監視する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態1に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。ここでは、基地
局装置100が通信端末装置151及び152と無線通
信を行う場合について説明する。
【0027】受信無線回路103及び104は、それぞ
れアンテナ101及び102を介して受信された信号に
所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換な
ど)を行う。
【0028】それぞれの受信無線回路103及び104
で処理されたベースバンド信号は、ベースバンド信号処
理回路130に送られる。通常、基地局装置において
は、複数の通信端末装置からの受信信号を復調するため
に、複数系統のベースバンド信号処理回路を備えてい
る。本実施の形態においては、説明を簡単にするために
通信端末装置を2つと想定し、これに対応してベースバ
ンド信号処理回路130内には2つの処理系統(復調回
路105〜到来波方向推定回路107、及び復調回路1
06〜到来波方向推定回路108)を設けている。
【0029】復調回路105及び106は、対応する通
信端末装置151及び152の受信信号に対してCDM
A復調などのベースバンド処理を行って受信データを得
る。到来波方向推定回路107及び108は、それぞれ
通信端末装置151及び152からの受信信号に対して
適応信号処理を行い、各通信端末装置からの希望波の到
来方向を推定する。集計回路109は、到来波方向推定
回路107及び108からの出力である通信端末装置1
51及び152からの到来方向情報を集計する。なお、
この到来方向情報は、基地局装置100のアンテナ正面
方向を基準とした角度で表される角度情報である。
【0030】判定回路110は、集計回路109から出
力される到来方向情報を参照して通信端末装置151及
び152からの到来波方向の角度の差分を算出し、算出
した差分を閾値判定する。
【0031】送信ウエイト生成回路111は、判定回路
110において通信相手である通信端末装置からの信号
の到来方向が互いに近接していると判定された場合に
は、それぞれの通信端末装置に共通の送信指向性を形成
する。実際には、送信ウエイト生成回路111は、共通
の送信指向性を実現する共通の送信ウエイトを生成す
る。この共通の送信指向性は、到来波方向推定回路10
7及び108において推定した各通信端末装置からの信
号の到来方向の略中央方向(信号の到来方向のアンテナ
正面方向を基準とした角度の平均の方向)に形成され
る。なお、受信系列において受信指向性を持つために受
信ウエイトを算出している場合は、その受信ウエイトに
適当な処理を施すことにより、それぞれの通信端末装置
からの信号の到来方向の略中央方向に送信指向性を持つ
ように送信ウエイトを生成することが出来る。
【0032】一方、判定回路110において、通信相手
である通信端末装置からの信号の到来方向が互いに近接
していないと判定された場合には、到来波方向推定回路
107及び108において推定した到来方向を参照し
て、通信端末装置毎に個別の送信ウエイトを生成する。
この場合に送信ウエイトを生成する方法としては、受信
ウェイトをそのまま用いる方法や、基地局装置の受信と
送信とで周波数が異なる際には、生成した受信ウェイト
を所定の方式で変換する方法などが挙げられる。
【0033】次いで、送信系の各ブロックについて説明
する。変調回路112及び113は、送信データに対し
てCDMA変調などの所定の変調処理を行う。また、変
調回路112及び113は、変調した信号に送信ウエイ
ト生成回路111で生成した送信ウエイトを乗算して送
信信号を生成する。送信無線回路114及び115は、
送信信号に所定の無線送信処理(ダウンコンバート、D
/A変換など)を行う。なお、本実施の形態の基地局装
置は、2本のアンテナによるアレーアンテナ送信機能を
有するので、アンテナ及び送信無線回路は各々2個ずつ
存在する。
【0034】次に、上記構成を有する基地局装置100
の動作について説明する。通信端末装置151及び15
2から送信された信号は、アンテナ101及び102を
介してそれぞれ受信無線回路103及び104で受信さ
れ、そこで所定の無線受信処理がなされて復調回路10
5及び106に送られる。復調回路105及び106に
おいては、受信無線回路103及び104から受け取っ
た通信端末装置151及び152から送信された信号に
対してCDMA復調などの処理を行い、それぞれ到来波
方向推定回路107及び108に送る。到来波方向推定
回路107及び108では、受信信号に対して到来波推
定処理を行う。
【0035】到来波推定方法としては、MUSIC法、
ESPRIT法、FFT(高速フーリエ変換)を用いた
ビームフォーマ法、線形予測法、最小ノルム法などを挙
げることができるが、特に制限はない。次いで、到来波
方向推定回路107及び108において行った到来波方
向の推定結果を集計回路109に出力する。
【0036】集計回路109においては、到来波方向の
推定結果を集計することにより、通信端末装置151及
び152からの希望波の到来方向を把握する。集計回路
109では、各通信端末装置とアンテナ正面方向を基準
とした到来波方向の角度とを対応させて集計がなされ
る。集計回路109は、各通信端末装置151及び15
2からの希望波の到来方向情報(角度情報)を判定回路
110に出力する。
【0037】判定回路110では、通信相手である通信
端末装置からの信号の到来方向が互いに近接しているか
否かを判定するために、通信端末装置151及び152
からの信号の到来方向の差分が閾値判定される。
【0038】判定回路110における閾値判定について
図2を参照して説明する。図2に示すように、到来波方
向推定回路107及び108において、通信端末装置1
51および152からの希望波の到来方向がそれぞれΘ
1及びΘ2と推定される。この到来波方向を示す角度Θ
1及びΘ2はアンテナ正面方向を基準とした角度であ
る。判定回路110は、それぞれの通信端末装置151
及び152からの到来波(受信波)の到来方向の差分
(Θ3=|Θ1−Θ2|)を取り、この差分を所定の閾
値で閾値判定する。
【0039】この閾値判定は通信相手である通信端末装
置からの信号の到来方向が互いに近接しているか否かを
判定するために行う。したがって、到来波方向の角度の
差分が所定の閾値よりも小さい場合には通信相手である
通信端末装置からの信号の到来方向が互いに近接してい
ると判定する。逆に到来波方向の角度の差分が所定の閾
値よりも大きい場合には、通信相手である通信端末装置
からの信号の到来方向が互いに近接していないと判定す
る。この閾値は予め設定されており、到来波方向推定の
誤差等を考慮してシステムにおいて適宜変更して設定さ
れる。
【0040】送信ウエイト生成回路111では、判定回
路110において通信相手である通信端末装置からの信
号の到来方向が互いに近接していると判定された場合
に、それぞれの通信端末装置に対して共通の送信ウエイ
トが生成される。図3及び図4を参照して、送信ウエイ
ト生成回路111における送信ウエイトの生成処理につ
いて説明する。まず、図3に、従来と同様にして通信端
末装置毎に個別に生成される送信指向性パターンを示
す。
【0041】図3に示すように、従来の基地局装置は、
受信信号から受信波の到来方向を推定すると、通信端末
装置151及び152のそれぞれに個別に送信指向性を
生成する。すなわち、通信端末装置151には指向性パ
ターン301を、通信端末装置152には指向性パター
ン302を、それぞれ個別に生成する。
【0042】次いで、図4に、本実施の形態において、
判定回路110で各通信端末装置からの信号の到来方向
が互いに近接していると判定された場合に生成される、
信号の到来方向が近接している各通信端末装置に共通の
送信指向性パターンを示す。この図4に示すように、本
実施の形態に係る基地局装置100は、推定した受信波
の到来方向を参照して、信号の到来方向が近接している
通信端末装置151及び152のそれぞれに対して共通
の指向性パターン401を形成する。指向性パターン4
01は、通信端末装置151及び152からの希望波の
到来方向の略中央方向の利得を最大にするように形成さ
れる。送信ウエイト生成回路111は、図4に示す指向
性パターン401を実現する送信ウエイトを生成する。
【0043】このように共通の指向性パターンを生成す
ることにより、送信ウエイトを個別に生成する必要がな
くなるため処理負担が大幅に軽減される。また、図3に
示す従来の個別に送信指向性を形成する方法では、通信
端末装置151に送信する信号と通信端末装置152に
送信する信号との直交性が崩れるが、図4に示す本実施
の形態に係る共通の指向性を形成する方法によれば、明
らかに直交性が崩れておらず、したがって直交性の崩れ
による干渉が発生しない。
【0044】このようにして生成された共通の送信ウエ
イトを乗算された送信信号は、送信無線回路114及び
115において所定の無線送信処理を施されて通信端末
装置151及び152に送信される。
【0045】このように、本実施の形態によれば、複数
の通信端末装置に対して共通の送信指向性を形成して信
号を送信することにより、各通信端末装置毎に送信ウェ
イトを生成する必要がなくなるため、大幅な演算量の削
減が可能となる。
【0046】CDMA無線通信において、各通信端末に
対する送信信号は直交化されているために符号間干渉を
除去することが可能である。しかしながら、従来の指向
性送信において行われるように、各通信端末装置毎に異
なる送信ウェイトを用いて通信を行う場合には、この直
交性が崩れてしまう。本構成によれば、複数の通信端末
装置に対して共通の送信指向性を形成して信号を送信す
るので、信号の到来方向が互いに近接する通信端末装置
に対して送信信号を直交化させた状態で送信を行うこと
が可能となる。
【0047】本実施の形態においては、基地局装置が2
つの通信端末装置と通信を行っている場合を例に説明し
ているが、基地局装置と通信を行う通信端末装置は3つ
以上存在しても良い。この場合には、通信を行う通信端
末装置から基準とする通信端末装置を選択し、この基準
とする通信端末装置と他の通信端末装置との到来波方向
の角度の差分をそれぞれ算出し、算出した差分が所定の
閾値よりも小さくなる通信端末装置を検出して、検出し
た通信端末装置に対して共通の送信指向性を形成して信
号を送信すれば良い。これにより、3つ以上の通信端末
装置からの信号の到来方向が互いに近接する場合であっ
ても、これらの信号の到来方向が近接する各通信端末装
置に共通の送信指向性を形成することができる。したが
って、3つ以上の通信端末装置からの信号の到来方向が
互いに近接する場合であっても、演算量を削減すること
が出来、また、送信信号を直交かさせた状態で送信を行
うことが出来る。
【0048】(実施の形態2)実施の形態2は実施の形
態1の変形例であり、移動体の現在位置を知るための測
位技術(以下、「ポジショニング」という)を用いて移
動体の現在位置を検出し、検出した移動体の現在位置か
ら通信端末装置の方向(すなわち、希望波の到来方向)
を認識する例である。すなわち、本実施の形態は、ポジ
ショニングにより通信端末装置の位置を知り、その位置
情報に基づいて基地局装置に対する通信端末装置の方向
を認識する点で実施の形態1と異なる。
【0049】図5は、本発明の実施の形態2に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。図5において、
図1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。ここでは、測位技術としてGPS(Gl
obal Positioning System)を用いた場合を例に説明す
る。
【0050】通信端末装置551及び552はGPS受
信機を備えている。通信端末装置551及び552は、
人工衛星から送信された信号を受信し、受信信号に含ま
れる時刻情報及び衛星の位置情報とGPS受信機がロー
カルに持つ時計の時刻とから自装置の位置を知る。通信
端末装置551及び552は、このようにして知った自
装置の位置情報を送信信号に挿入して基地局装置100
に伝送する。
【0051】基地局装置100において、通信端末位置
情報復調回路501及び502は、受信信号から位置情
報を抽出し、抽出した位置情報を復調する。通信端末位
置情報復調回路501及び502は、復調した位置情報
を参照することにより、基地局装置100から見た通信
端末装置551及び552の方向(すなわち、通信端末
装置551及び552からの希望波の到来方向)を認識
することが出来る。
【0052】上記構成の基地局装置では、受信信号に含
まれる位置情報を復調することにより、アンテナ正面方
向を基準とした通信端末装置551及び552の方向
(通信端末装置551及び552からの信号の到来方
向)が認識され、この方向を示す角度の差分を閾値判定
することにより各通信端末装置からの信号の到来方向が
互いに近接しているか否かが判定される。各通信端末装
置からの信号の到来方向が互いに近接していると判定さ
れた場合には、それぞれの通信端末装置に対して共通の
送信ウエイトを生成する。
【0053】このように、本実施の形態に係る基地局装
置においては、受信信号に含まれる位置情報を復調する
ことにより通信端末装置の方向を認識することが出来る
ので、到来方向推定処理を行う必要が無い。したがっ
て、受信指向性及び送信指向性を形成するための処理量
を削減することが出来る。
【0054】(実施の形態3)実施の形態3に係る基地
局装置は、他の通信端末装置から所定量以上の干渉を受
けている通信端末装置を検出した場合、基準方向をその
所定量以上の干渉を受けている通信端末装置から遠ざか
る向きにシフトした方向に送信指向性を形成して信号を
送信する。つまり、本実施の形態に係る基地局装置は、
送信指向性の形成に際して、各通信端末装置相互の関係
を現象(干渉量)の面から監視する。
【0055】図6は、本発明の実施の形態3に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。図6において、
図1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0056】干渉量算出回路601は、集計回路109
で集計した通信端末装置151及び152の到来方向情
報を参照して通信端末装置151が受ける干渉量、及び
通信端末装置152が受ける干渉量を算出する。
【0057】判定回路602は、干渉量算出回路601
において算出した各通信端末装置が受ける干渉量を閾値
判定する。この閾値判定は通信相手である通信端末装置
の間で発生する干渉を、システムにおいて許容すること
が出来る干渉量(以下、「許容量」と省略する)と比較
し、その大小関係を判定するために行う。以下、許容量
を超える干渉量の干渉を受ける通信端末装置を「被干渉
端末」という。判定回路602はこの被干渉端末を検出
する。
【0058】送信ウエイト生成回路603は、基準方向
を判定回路602において検出した被干渉端末から遠ざ
かる向きにシフトした方向に送信指向性を形成する。送
信ウエイト生成回路603は、信号を送信する通信端末
装置ごとに送信指向性を形成する。基準方向としては、
例えば、信号を送信する通信端末装置からの信号の到来
方向を採用することが考えられる。実際には、送信ウエ
イト生成回路603は、前述したシフト後の方向の送信
指向性を実現する送信ウエイトを生成する。
【0059】一方、判定回路602で被干渉端末が検出
されない場合には、送信ウエイト生成回路603は、到
来波方向推定回路107及び108で推定した希望波の
到来方向(各通信端末装置の方向)と同一の方向に送信
指向性を形成する。
【0060】次に、上記構成を有する基地局装置100
の動作について説明する。通信端末装置151及び15
2から送信された信号は、アンテナ101及び102を
介してそれぞれ受信無線回路103及び104で受信さ
れ、復調回路105及び106でCDMA復調などの処
理を施される。復調データは、それぞれ到来波方向推定
回路107及び108に出力される。到来波方向推定回
路107及び108では、受信信号に対して到来波推定
処理が行われ、到来波方向の推定結果が集計回路109
に出力される。集計回路109においては、到来波方向
の推定結果が集計され、各通信端末装置151及び15
2からの信号の到来方向の情報が干渉量算出回路601
に出力される。
【0061】干渉量算出回路601では、集計回路10
9で集計した通信端末装置151及び152の到来方向
情報を参照して通信端末装置151と通信端末装置15
2との干渉量が算出される。判定回路602では、干渉
量算出回路601で算出された干渉量が閾値判定され、
被干渉端末の検出が行われる。
【0062】ここで、図7及び図8を用いて送信ウエイ
ト生成回路603における送信ウエイトの生成について
説明する。図7には従来と同様に希望波の到来方向と同
一の方向に形成した送信指向性パターンを示し、図8に
は基準方向からシフトした方向に形成した送信指向性パ
ターンを示す。ここでは、通信端末装置152が通信端
末装置151から受ける干渉により被干渉端末となって
いる場合を例に説明する。
【0063】図7において、指向性パターン701は、
通信端末装置151からの信号の到来方向(基地局装置
100から見て通信端末装置151が位置する方向)と
同一方向に形成した送信指向性パターンである。指向性
パターン701は集計回路109において集計された到
来波情報を基にして形成される。ここでは、通信端末装
置151は0°の方向に存在し、通信端末装置152は
10°の方向に存在するものとする。
【0064】図7から明らかなように、通信端末装置1
51への送信波は通信端末装置152の干渉になってい
る。この干渉は、通信端末装置からの信号の到来方向が
が互いに近いと(それぞれの通信端末装置からの到来波
方向の角度の差分が小さいと)大きくなる。また、送信
電力が大きいほうが他局に与える干渉が大きい。
【0065】そこで、本実施の形態においては、干渉量
が許容量よりも大きくなる場合には、干渉を受けている
通信端末装置からの信号の到来方向から遠ざかる向きに
シフトした送信指向性を形成する。図8に、上述したよ
うに送信指向性をシフトさせた後の送信指向性パターン
を示す。指向性パターン801は指向性パターン701
を図7に示すグラフの横軸のマイナス方向にシフト幅Φ
だけシフトさせて形成される。シフト幅Φは、例えば、
予め基地局装置内に備えられた、受ける干渉量とシフト
幅Φとの対応関係を示すテーブルから、算出した干渉量
に対応するシフト幅Φを読み出す。通信端末装置152
が受ける干渉量が許容量よりも小さくなるように設定さ
れている。このように、通信端末装置151に送信する
信号の送信指向性(指向性パターン801)は、通信端
末装置151からの受信波の到来方向(すなわち、基地
局装置から見た通信端末装置151の方向)を基準にし
て、被干渉端末である通信端末装置152より遠ざかる
向き(図7に示すグラフの横軸のマイナス方向)へシフ
トした方向(10°の方向)に形成される。
【0066】図7と図8とを比較するに、指向性パター
ン801を形成した場合は指向性パターン701を形成
した場合よりも、通信端末装置152の位置での通信端
末装置151に送信する信号の送信電力が小さくなって
いるので、通信端末装置152に対する干渉が低減す
る。
【0067】送信ウエイト生成回路603では、シフト
後の指向性パターン801を実現する送信ウエイトが生
成される。このようにして生成された送信ウエイトを乗
算された送信信号は、送信無線回路114及び115に
おいて所定の無線送信処理を施されて通信端末装置15
1及び152に送信される。
【0068】このように、本実施の形態によれば、通信
端末装置151に送信する信号の送信指向性を、通信端
末装置151からの信号の到来方向を基準にして、被干
渉端末である通信端末装置152より遠ざかる向きへシ
フトした方向に形成して信号を送信するので、通信端末
装置152が受ける干渉を低減することが出来る。
【0069】(実施の形態4)実施の形態4は実施の形
態3の変形例であり、移動体の現在位置を知るための測
位技術(ポジショニング)を用いて移動体の現在位置を
検出し、検出した移動体の現在位置から通信端末装置の
方向(すなわち、希望波の到来方向)を認識する例であ
る。すなわち、本実施の形態は、ポジショニングにより
通信端末装置の位置を知り、その位置情報に基づいて基
地局装置に対する通信端末装置の方向を認識する点で実
施の形態3と異なる。
【0070】図9は、本発明の実施の形態4に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。図9において、
図6と同じ部分には図6と同じ符号を付してその詳細な
説明は省略する。ここでは、測位技術としてGPS(Gl
obal Positioning System)を用いた場合を例に説明す
る。
【0071】通信端末装置551及び552はGPS受
信機を備えている。通信端末装置551及び552は、
人工衛星から送信された信号を受信し、自装置の位置を
知る。通信端末装置551及び552は、このようにし
て知った自装置の位置情報を送信信号に挿入して基地局
装置100に伝送する。
【0072】基地局装置100において、通信端末位置
情報復調回路501及び502は、受信信号から位置情
報を抽出し、抽出した位置情報を復調する。通信端末位
置情報復調回路501及び502は、復調した位置情報
を参照することにより、基地局装置100から見た通信
端末装置551及び552の方向(すなわち、通信端末
装置551及び552からの希望波の到来方向)を認識
することが出来る。
【0073】上記構成の基地局装置では、通信端末位置
情報復調回路501及び502において受信信号に含ま
れる位置情報を復調することにより、アンテナ正面方向
を基準とした通信端末装置551及び552の方向(す
なわち、通信端末装置551及び552からの信号の到
来方向)が認識され、干渉量算出回路601において、
この方向を示す角度の差分等をパラメータとして干渉量
が算出される。次いで、判定回路602において、干渉
量算出回路601で算出された干渉量を許容量と比較し
た場合の大小関係を判定するために干渉量が閾値判定さ
れ、被干渉端末の検出が行われる。被干渉端末が検出さ
れた場合には、送信ウエイト生成回路603において、
基準方向を被干渉端末から遠ざかる向きにシフトした方
向に送信指向性が形成され、この送信指向性を実現する
ための送信ウエイトが生成される。
【0074】このように、本実施の形態に係る基地局装
置においては、受信信号に含まれる位置情報を復調する
ことにより通信端末装置の方向を認識することが出来る
ので、到来方向推定処理を行う必要が無い。したがっ
て、受信指向性及び送信指向性を形成するための処理量
を削減することが出来る。
【0075】(実施の形態5)実施の形態5は実施の形
態1の変形例である。実施の形態1では、各通信端末装
置からの信号の到来方向が互いに近接している場合に、
それぞれの通信端末装置からの希望波の到来方向の略中
央方向に共通の送信指向性を形成する。しかし、各通信
端末装置の通信状態は一様ではないため、共通の指向性
を形成する方向としてそれぞれの通信端末装置からの希
望波の到来方向の略中央方向が最適とは限らない。特
に、回線状態が悪い通信端末装置が存在する場合には、
その回線状態の悪い通信端末装置からの信号の到来方向
により近い方向に送信指向性を形成して信号を送信する
ことにより、システム全体の通信状態が改善される。そ
こで、本実施の形態では、共通の送信指向性を形成する
際に、送信指向性を、基準となる方向から通信状態の悪
い通信端末装置に近づく向きにシフトさせるようにし
た。
【0076】図10は、本発明の実施の形態5に係る基
地局装置の構成を示すブロック図である。図10におい
て、図1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0077】回線状態推定回路1001及び1002
は、復調回路の出力に基づいてそれぞれの通信端末装置
から基地局装置100に至る回線の状態を検出する。回
線の状態は、例えば、復調回路105及び106におい
て受信信号より抽出したTPCコマンドを参照すること
により知ることが出来る。すなわち、TPCコマンドが
送信電力を上げる旨を指示する場合には回線状態は悪い
と推定することが出来、逆に送信電力を下げる旨を指示
する場合には回線状態は良いと推定することが出来る。
【0078】判定回路1003は、通信相手である通信
端末装置からの信号の到来方向が互いに近接しているか
否かを判定するために、到来波方向の角度の差分をとっ
て閾値判定する。また、判定回路1003は、回線状態
推定回路1001より出力される回線状態の検出結果と
回線状態推定回路1002より出力される回線状態の検
出結果とを比較し、いずれの回線状態が悪いかも判定す
る。この閾値判定結果及び回線状態の判定結果は送信ウ
エイト生成回路1004に出力される。
【0079】送信ウエイト生成回路1004は、判定回
路1003において通信相手である通信端末装置からの
信号の到来方向が互いに近接していると判定された場合
には、それぞれの通信端末装置に対して回線状態の違い
を加味した方向に共通の送信ウエイトを生成する。すな
わち、送信ウエイト生成回路1004は、判定回路10
03の出力により通信端末装置151と通信端末装置1
52のいずれ回線状態が悪いかを検出し、基準となる方
向(例えば、各通信端末装置からの信号の到来方向の略
中央方向)から通信状態の悪い通信端末装置に近づく向
きにシフトした方向に送信指向性を形成する。
【0080】上記構成の基地局装置では、回線状態推定
回路1001及び1002において受信信号に含まれる
TPCコマンドを参照することにより回線状態が検出さ
れる。判定回路1003では、通信相手である通信端末
装置からの信号の到来方向が互いに近接しているか否か
を判定するための到来波方向の角度の差分が閾値判定さ
れる。また、判定回路1003では、通信端末装置15
1と通信端末装置152のいずれの回線状態が悪いかが
判定される。
【0081】ここで、図11を参照して、送信ウエイト
生成回路1004における送信ウエイトの生成動作につ
いて説明する。図11には、通信端末装置ごとの回線状
態の違いを加味して生成される共通の送信指向性パター
ンを示す。送信ウエイト生成回路1004では、判定回
路1003において通信相手である通信端末装置からの
信号の到来方向が互いに近接していると判定された場合
には、通信端末装置ごとの回線状態の違いを加味した方
向に共通の送信指向性が形成される。ここでは、判定回
路1003において、通信端末装置152の回線状態の
方が通信端末装置151の回線状態と比較して悪いと判
定された場合について説明する。
【0082】通信端末装置152の回線状態の方が悪い
場合には、基準となる方向(ここでは、通信端末装置1
51と通信端末装置152の略中央方向)から通信状態
の悪い通信端末装置152に近づく向きにシフトした方
向に送信指向性を持つような指向性パターン1101が
形成される。これにより、通信端末装151と通信端末
装置152の略中央方向に送信指向性を形成する場合と
比較して、通信端末装置152にとっては良い通信状態
を確保することが出来る。
【0083】このように、本実施の形態によれば、基準
となる方向から通信状態の悪い通信端末装置に近づく向
きにシフトした方向に送信指向性を形成するので、回線
状態が悪かった通信端末装置の通信状態を改善すること
が出来る。これにより、システム全体として通信状態が
改善する。
【0084】本実施の形態においては、基地局装置が2
つの通信端末装置と通信を行っている場合を例に説明し
ているが、基地局装置と通信を行う通信端末装置は3つ
以上存在しても良い。この場合には、各通信端末装置の
回線状態を推定し、推定した回線状態が最も悪い通信端
末装置に近づく向きに基準となる方向をシフトさせて、
そのシフト後の方向に送信指向性を形成する。これによ
り、3つ以上の通信端末装置からの信号の到来方向が互
いに近接する場合であっても、回線状態が悪い通信端末
装置の通信状態を改善することが出来るので、システム
全体としての通信状態を改善することが出来る。
【0085】(実施の形態6)実施の形態6は実施の形
態3の変形例である。実施の形態3では、通信端末装置
の間で干渉が大きい場合に、受信波の到来方向から干渉
先の通信端末装置より遠ざかる向きへシフトした方向に
送信指向性を形成する。しかし、回線状態が良い通信端
末装置が存在する場合には、その回線状態の良い通信端
末装置は干渉に強いと考えられる。そこで、本実施の形
態においては回線状態の良否も加味して送信指向性を形
成する方向を決定する。具体的には、回線状態が良い通
信端末装置が被干渉端末となっている場合に、その被干
渉端末へ干渉を与える通信端末装置への信号の送信に用
いられる送信指向性をシフトさせる幅(角度)を小さく
する。
【0086】図12は、本発明の実施の形態6に係る基
地局装置の構成を示すブロック図である。図12におい
て、図6と同じ部分には図6と同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0087】回線状態推定回路1001及び1002
は、復調回路の出力に基づいてそれぞれの通信端末装置
から基地局装置100に至る回線の状態を検出する。回
線の状態は、例えば、復調回路105及び106におい
て受信信号より抽出したTPCコマンドを参照すること
により知ることが出来る。すなわち、TPCコマンドが
送信電力を上げる旨を指示する場合には回線状態は悪い
と推定することが出来、逆に送信電力を下げる旨を指示
する場合には回線状態は良いと推定することが出来る。
【0088】判定回路1201は、干渉量算出回路60
1において算出した干渉量を閾値判定する。この閾値判
定は通信相手である通信端末装置の間で発生する符合間
干渉を、システムにおいて許容することが出来る干渉量
(許容量)と比較し、その大小関係を判定するために行
う。この閾値判定結果は送信ウエイト生成回路1202
に出力される。
【0089】また、判定回路1201には回線状態の推
定結果と送信指向性のシフト幅との対応関係を示すテー
ブルが備えられている。判定回路1201は、回線状態
推定回路1001より出力される通信端末装置151の
回線状態の推定結果、及び回線状態推定回路1002よ
り出力される通信端末装置152の回線状態の推定結果
に対応するシフト幅をテーブルより読み出して、送信ウ
エイト生成回路1202に出力する。
【0090】ここで、判定回路1201に備えられたテ
ーブルに示される回線状態の検出結果とシフト幅の対応
関係について説明する。回線状態の良い通信端末装置
は、他局からの干渉を受けても希望波を強く受信してい
るので干渉に強いと考えられる。そこで、回線状態が良
い通信端末装置が被干渉端末となっている場合には、そ
の被干渉端末に干渉を与える通信端末装置への信号の送
信に用いる送信指向性をシフトさせる幅を小さくする。
被干渉端末の回線状態が良いほど干渉に強くなるので、
被干渉端末の回線状態が良いほど、シフト幅を小さくす
る。このようにしてシフト幅を小さくした送信指向性を
用いて送信された信号は、より所望の送信指向性に近い
指向性で送信されるため、この信号を受信する通信端末
装置の通信品質を向上させることができる。
【0091】送信ウエイト生成回路1202は、判定回
路1201において通信端末装置151と通信端末装置
152との干渉量が許容量よりも大きいと判定された場
合には、受信波の到来方向から干渉先の通信端末装置よ
り遠ざかる向きへシフトした方向に送信指向性を形成す
る。そして、送信ウエイト生成回路1202は、形成し
た送信指向性を実現するための送信ウエイトを生成す
る。この送信指向性は、判定回路1201より出力され
た通信端末装置ごとのシフト幅を用いて形成される。
【0092】上記構成の基地局装置では、回線状態推定
回路1001及び1002において受信信号に含まれる
TPCコマンドを参照することにより回線状態が検出さ
れる。判定回路1003では、通信相手である通信端末
装置の間での干渉量が許容量と比較され、その大小関係
が判定される。この判定結果は送信ウエイト生成回路1
202に出力される。また、判定回路1201では、被
干渉端末の検出が行われる。
【0093】送信ウエイト生成回路1202では、基準
方向を判定回路602において検出した被干渉端末から
遠ざかる向きに、回線状態の違いを加味したシフト幅だ
けシフトした方向に送信指向性が形成される。
【0094】このように、本実施の形態によれば、回線
状態が良い通信端末装置が被干渉端末になっている場合
に、その被干渉端末に干渉を与える通信端末装置用の送
信指向性をシフトさせる幅を小さくする。これにより、
シフト幅を小さくした送信指向性を用いて送信される信
号は、より所望の指向性に近い指向性で送信されるた
め、この信号を受信する通信端末装置の通信品質を向上
させることができる。
【0095】なお、上記実施の形態5及び実施の形態6
において回線状態を推定する方法としてTPCコマンド
を参照する方法を例に説明したが、本発明はこれに限ら
れず、受信信号に対してSIR測定をする方法や、通信
回線の回線精度を示すチャネル推定値の推定結果を参照
する方法であってもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信相手である複数の通信端末装置からの信号の到来方
向が互いに近接している場合に、それぞれの通信端末装
置に対して共通の送信指向性を形成するので、各通信端
末装置毎に送信ウェイトを生成する必要がなくなる。し
たがって、大幅な演算量の削減が可能となる。
【0097】また、複数の通信端末装置に対して共通の
送信指向性を形成して信号を送信するので、信号の到来
方向が互いに近接する通信端末装置に対して送信信号を
直交化させた状態で送信を行うことが可能となる。した
がって、通信端末装置の間での符号間干渉を低減するこ
とが出来る。
【0098】さらに、本発明によれば、他の通信端末装
置から所定量以上の干渉を受けている通信端末装置を検
出した場合、基準方向をその所定量以上の干渉を受けて
いる通信端末装置から遠ざかる向きにシフトした方向に
送信指向性を形成して信号を送信するので、符号間干渉
を低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図2】各通信端末装置からの受信波の到来方向を示す
【図3】通信端末装置毎に個別に生成される送信指向性
パターンを示す図
【図4】通信端末装置からの信号の到来方向が互いに近
接していると判定された場合に生成される共通の送信指
向性パターンを示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図7】希望波の到来方向と同一方向に形成した送信指
向性パターンを示す図
【図8】シフト後の送信指向性パターンを示す図
【図9】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態5に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図11】回線状態の良し悪しを加味して生成される共
通の送信指向性パターンを示す図
【図12】本発明の実施の形態6に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図13】従来のAAA技術を用いた基地局装置の構成
を示すブロック図
【符号の説明】
100 基地局装置 101、102 アンテナ 151、152、551、552 通信端末装置 107、108 到来波方向推定回路 109 集計回路 110、602、1003、1201 判定回路 111、603、1004、1202 送信ウエイト生
成回路 501、502 通信端末位置情報復調回路 601 干渉量算出回路 1001、1002 回線状態推定回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA06 CA06 DB02 DB03 EA04 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA24 FA25 FA26 FA32 GA02 HA05 HA10 5K059 CC02 CC03 CC04 EE02 5K067 AA03 BB04 CC24 EE02 EE10 KK02 KK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信端末装置からの信号の到来方
    向を推定する到来方向推定手段と、推定した到来方向情
    報に基づいて互いに信号の到来方向が近接している通信
    端末装置を検出する第1の検出手段と、検出した各通信
    端末装置に共通の送信指向性を形成する形成手段と、前
    記共通の送信指向性を用いて、前記互いに信号の到来方
    向が近接している通信端末装置のそれぞれに信号を無線
    送信する送信手段と、を具備することを特徴とする基地
    局装置。
  2. 【請求項2】 通信端末装置ごとに回線状態を推定する
    回線状態推定手段を具備し、形成手段は、到来方向情報
    より定める基準方向から前記回線状態が最も悪い通信端
    末装置に近づく向きへシフトした方向に送信指向性を形
    成することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 【請求項3】 複数の通信端末装置からの信号の到来方
    向を推定する到来方向推定手段と、推定した到来方向情
    報に基づいて通信端末装置が他の通信端末装置から受け
    る干渉量を算出する算出手段と、算出した干渉量が所定
    の値より大きい通信端末装置を検出する第2の検出手段
    と、到来方向情報より定める基準方向を前記第2の検出
    手段で検出した通信端末装置からの信号の到来方向から
    遠ざかる向きへシフトした方向に送信指向性を形成する
    形成手段と、形成した送信指向性を用いて前記他の通信
    端末装置に信号を無線送信する送信手段と、を具備する
    ことを特徴とする基地局装置。
  4. 【請求項4】 通信端末装置ごとに回線状態を推定する
    回線状態推定手段を具備し、形成手段は、第2の検出手
    段で検出した通信端末装置の回線状態が良いほど基準方
    向からのシフト幅を小さくすることを特徴とする請求項
    3に記載の基地局装置。
  5. 【請求項5】 到来方向推定手段は、通信端末装置から
    送信された自ら取得した自装置に関する位置情報を参照
    して、前記通信端末装置からの信号の到来方向を推定す
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の基地局装置。
  6. 【請求項6】 複数の通信端末装置からの信号の到来方
    向を推定し、推定した到来方向情報に基づいて互いに信
    号の到来方向が近接している通信端末装置を検出し、検
    出した各通信端末装置に共通の送信指向性を形成し、前
    記共通の送信指向性を用いて互いに信号の到来方向が近
    接している通信端末装置のそれぞれに信号を無線送信す
    ることを特徴とする無線送信方法。
  7. 【請求項7】 複数の通信端末装置からの信号の到来方
    向を推定し、推定した到来方向情報に基づいて通信端末
    装置が他の通信端末装置から受ける干渉量を算出し、算
    出した干渉量が所定の値より大きい通信端末装置を検出
    し、検出した通信端末装置からの信号の到来方向から遠
    ざかる向きへ到来方向情報より定める基準方向をシフト
    した方向に送信指向性を形成し、形成した送信指向性を
    用いて前記他の通信端末装置に信号を無線送信すること
    を特徴とする無線送信方法。
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