JPH1041866A - ダイバーシチ受信装置 - Google Patents
ダイバーシチ受信装置Info
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- JPH1041866A JPH1041866A JP8194540A JP19454096A JPH1041866A JP H1041866 A JPH1041866 A JP H1041866A JP 8194540 A JP8194540 A JP 8194540A JP 19454096 A JP19454096 A JP 19454096A JP H1041866 A JPH1041866 A JP H1041866A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 干渉波に影響されず希望波の占める割合が大
きい空中線系の寄与率を大にする。 【解決手段】 重み係数制御部32で、空中線11,1
2の受信、復調出力S1,S2の特定パターン(例えば
ユニークワード)受信中のものと、その特定パターンと
の相関をそれぞれとり、その各相関値C1,C2各同相
成分、直交成分の2乗和を重み係数w1,w2とし、ダ
イバーシチ合成部18でこれらw1,w2をS1,S1
にそれぞれ乗積して加算して出力する。
きい空中線系の寄与率を大にする。 【解決手段】 重み係数制御部32で、空中線11,1
2の受信、復調出力S1,S2の特定パターン(例えば
ユニークワード)受信中のものと、その特定パターンと
の相関をそれぞれとり、その各相関値C1,C2各同相
成分、直交成分の2乗和を重み係数w1,w2とし、ダ
イバーシチ合成部18でこれらw1,w2をS1,S1
にそれぞれ乗積して加算して出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数の空中線より
の受信信号をそれぞれ復調し、これら復調出力を最大比
合成法で合成するダイバーシチ受信装置に関する。
の受信信号をそれぞれ復調し、これら復調出力を最大比
合成法で合成するダイバーシチ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のダイバーシチ受信装置(伊
倉雅治,大野公士,安達文幸,“TDMA移動通信にお
ける検波後最大比合成ダイバーシチの適用効果”,19
93年電子情報通信学会春季大会,B−332)につい
て示した図である。空中線11で受信された無線信号
は、受信機13で検波され、その出力R1が復調器15
および重み係数制御部17に入力される。また、空中線
12で受信された無線信号は、受信機14で検波され、
その出力R2が復調器16および重み係数制御部17に
入力される。
倉雅治,大野公士,安達文幸,“TDMA移動通信にお
ける検波後最大比合成ダイバーシチの適用効果”,19
93年電子情報通信学会春季大会,B−332)につい
て示した図である。空中線11で受信された無線信号
は、受信機13で検波され、その出力R1が復調器15
および重み係数制御部17に入力される。また、空中線
12で受信された無線信号は、受信機14で検波され、
その出力R2が復調器16および重み係数制御部17に
入力される。
【0003】復調器15,16では、それぞれ受信機1
3,14からの出力信号をリミッタにより正規化した
後、復調して出力する。重み係数制御部17を図6に示
す。重み付け制御部17では、受信機13,14の出力
信号R1,R2が入力され、RSSI(Receive
d Signal Strength Indicat
or:受信信号強度検出器)21および重み値出力部2
2を用いて、受信機13,14の出力信号R1,R2の
電力を算出する。つまりRSSI21においては、受信
機13,14の出力信号R1,R2のレベルを測定し、
重み値出力部22においては、RSSI21により得ら
れた各受信機の出力信号R1,R2のレベルを2乗し
て、電力のディメンジョンとして重み係数w1,w2を
出力する。
3,14からの出力信号をリミッタにより正規化した
後、復調して出力する。重み係数制御部17を図6に示
す。重み付け制御部17では、受信機13,14の出力
信号R1,R2が入力され、RSSI(Receive
d Signal Strength Indicat
or:受信信号強度検出器)21および重み値出力部2
2を用いて、受信機13,14の出力信号R1,R2の
電力を算出する。つまりRSSI21においては、受信
機13,14の出力信号R1,R2のレベルを測定し、
重み値出力部22においては、RSSI21により得ら
れた各受信機の出力信号R1,R2のレベルを2乗し
て、電力のディメンジョンとして重み係数w1,w2を
出力する。
【0004】ダイバーシチ合成部18では、各復調器1
5,16の出力S1,S2(S1,S2は複素信号)と
重み係数制御部17により得られた重み係数w1,w2
をそれぞれ乗積し、それらの乗積値を合成して出力す
る。したがって、ダイバーシチ合成部18により得られ
た合成信号は各空中線11,12における受信電力に比
例して重み付けされ、熱雑音条件下におけるSNR(信
号対雑音電力比)を最大にすることができ、ダイバーシ
チ受信による伝送特性の大幅な改善効果が得られる。
5,16の出力S1,S2(S1,S2は複素信号)と
重み係数制御部17により得られた重み係数w1,w2
をそれぞれ乗積し、それらの乗積値を合成して出力す
る。したがって、ダイバーシチ合成部18により得られ
た合成信号は各空中線11,12における受信電力に比
例して重み付けされ、熱雑音条件下におけるSNR(信
号対雑音電力比)を最大にすることができ、ダイバーシ
チ受信による伝送特性の大幅な改善効果が得られる。
【0005】復号化器19では、ダイバーシチ合成部1
8により得られた合成信号を2値のデータに復号化す
る。
8により得られた合成信号を2値のデータに復号化す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
ダイバーシチ受信装置において、複数の空中線において
受信される受信信号に同一チャネル干渉による干渉信号
が含まれる場合、重み係数制御部17に内蔵されたRS
SI21の出力は、希望波信号成分と干渉波信号成分の
合成信号レベルとなるため、重み係数制御部17におい
て得られる重み係数w1,w2は、希望波信号成分と干
渉波信号成分の合成信号電力となる。したがって、重み
係数w1,w2と各復調器の出力S1,S2をそれぞれ
乗積し、それらを合成する従来のダイバーシチ受信装置
では、前記各復調器15,16の出力S1,S2に対し
て適正な重み付けができず、ダイバーシチ受信による伝
送特性の改善効果が十分には得られないという問題点が
あった。
ダイバーシチ受信装置において、複数の空中線において
受信される受信信号に同一チャネル干渉による干渉信号
が含まれる場合、重み係数制御部17に内蔵されたRS
SI21の出力は、希望波信号成分と干渉波信号成分の
合成信号レベルとなるため、重み係数制御部17におい
て得られる重み係数w1,w2は、希望波信号成分と干
渉波信号成分の合成信号電力となる。したがって、重み
係数w1,w2と各復調器の出力S1,S2をそれぞれ
乗積し、それらを合成する従来のダイバーシチ受信装置
では、前記各復調器15,16の出力S1,S2に対し
て適正な重み付けができず、ダイバーシチ受信による伝
送特性の改善効果が十分には得られないという問題点が
あった。
【0007】この点について更に述べると、例えば、同
一チャネル干渉による干渉信号が含まれる場合、前記各
復調器の出力S1,S2に対して適正な重み付けを行う
ためには、図5中の重み付け制御部17において、希望
波電力をD、干渉波電力をUとしたとき、D/(D+U
+N)または、D/(U+N)を測定するべきである
が、RSSI21を用いる従来の重み付け制御部17に
おいては、前記複数の空中線により受信された受信信号
は、希望信号と同一チャネル干渉による干渉信号の合成
となるために、D+U+Nを測定することとなる。した
がって、重み係数制御部17においてRSSI21の出
力を用いて重み係数w1,w2を算出し、ダイバーシチ
合成部18において、重み係数w1,w2と各復調器の
出力S1,S2とを乗積して、それらの乗算値を合成す
るため、前記各復調器の出力S1,S2に対して適正な
重み付けができず、ダイバーシチ受信による伝送特性の
改善効果が得られない。
一チャネル干渉による干渉信号が含まれる場合、前記各
復調器の出力S1,S2に対して適正な重み付けを行う
ためには、図5中の重み付け制御部17において、希望
波電力をD、干渉波電力をUとしたとき、D/(D+U
+N)または、D/(U+N)を測定するべきである
が、RSSI21を用いる従来の重み付け制御部17に
おいては、前記複数の空中線により受信された受信信号
は、希望信号と同一チャネル干渉による干渉信号の合成
となるために、D+U+Nを測定することとなる。した
がって、重み係数制御部17においてRSSI21の出
力を用いて重み係数w1,w2を算出し、ダイバーシチ
合成部18において、重み係数w1,w2と各復調器の
出力S1,S2とを乗積して、それらの乗算値を合成す
るため、前記各復調器の出力S1,S2に対して適正な
重み付けができず、ダイバーシチ受信による伝送特性の
改善効果が得られない。
【0008】この発明は、このような従来の課題を解決
することを目的とする。送信側において特定のパターン
が挿入された複数の復調器の出力信号と特定のパターン
との相関値により複数の空中線により受信される無線信
号の中で、希望波が占める割合を評価して、複数の復調
器の出力に対する重み係数を算出し、ダイバーシチ合成
された信号に対して、受信信号の中で希望波成分の占め
る割合が大きい空中線系の復調器の出力の寄与を大きく
することを目的としている。
することを目的とする。送信側において特定のパターン
が挿入された複数の復調器の出力信号と特定のパターン
との相関値により複数の空中線により受信される無線信
号の中で、希望波が占める割合を評価して、複数の復調
器の出力に対する重み係数を算出し、ダイバーシチ合成
された信号に対して、受信信号の中で希望波成分の占め
る割合が大きい空中線系の復調器の出力の寄与を大きく
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は最大比合成ダ
イバーシチ受信装置においては、送信側で特定パターン
を送出したときの各復調器の出力と、その特定パターン
の信号との相関値が求められ、これら相関値から、各復
調器の出力に対応する重み係数を求める重み係数出力部
が設けられる。
イバーシチ受信装置においては、送信側で特定パターン
を送出したときの各復調器の出力と、その特定パターン
の信号との相関値が求められ、これら相関値から、各復
調器の出力に対応する重み係数を求める重み係数出力部
が設けられる。
【0010】その重み係数制御部は、各相関値の同相成
分および直交成分の2乗和をそれぞれ求めて重み係数と
するものである。この発明は、重み係数制御部におい
て、各復調器の出力に対応する重み係数として、各受信
機において得られた受信信号電力を用いるのではなく、
送信側において特定のパターンが挿入されたときの各復
調器の出力信号とその特定パターンとの相関値を用いる
点で従来技術とは異なる。この差異により、この発明
は、重み係数制御部において、各々の空中線系において
受信された信号電力の中で、希望波電力の占める割合を
知ることができ、その割合を重み係数に反映することが
できるために、ダイバーシチ合成部において合成された
信号に対して、受信信号の中で希望波成分の占める割合
が大きい空中線系の復調器の出力の寄与を大きくするこ
とができ、ダイバーシチ受信による伝送特性の改善効果
が得られる。
分および直交成分の2乗和をそれぞれ求めて重み係数と
するものである。この発明は、重み係数制御部におい
て、各復調器の出力に対応する重み係数として、各受信
機において得られた受信信号電力を用いるのではなく、
送信側において特定のパターンが挿入されたときの各復
調器の出力信号とその特定パターンとの相関値を用いる
点で従来技術とは異なる。この差異により、この発明
は、重み係数制御部において、各々の空中線系において
受信された信号電力の中で、希望波電力の占める割合を
知ることができ、その割合を重み係数に反映することが
できるために、ダイバーシチ合成部において合成された
信号に対して、受信信号の中で希望波成分の占める割合
が大きい空中線系の復調器の出力の寄与を大きくするこ
とができ、ダイバーシチ受信による伝送特性の改善効果
が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1の実施例を参照して、発明の
実施の形態を説明する。同図において、図5と対応する
部分に同一符号を付けて重複説明を省略する。この発明
においては特定パターンの受信信号と特定パターンとの
相関値を求めて重み係数を求める重み係数制御部31が
設けられる。
実施の形態を説明する。同図において、図5と対応する
部分に同一符号を付けて重複説明を省略する。この発明
においては特定パターンの受信信号と特定パターンとの
相関値を求めて重み係数を求める重み係数制御部31が
設けられる。
【0012】この重み係数制御部31は例えば図2に示
すように相関器32と重み値出力部33から構成され
る。相関器32では、送信側においてバースト送信波R
は特定のパターンの信号、例えばユニークワードが挿入
されていることを利用して、特定パターン信号受信中の
各復調器15,16の出力信号S1,S2と前記特定の
パターンの信号との相関をとり、その相関値C1,C2
を出力する。具体的には、各復調器15,16の出力S
1,S2の同相成分SI1および直交成分SQ1と特定
のパターンの信号との相関をとることにより相関値C
1,C2(C1,C2は複素信号)の同相成分CI1お
よび直交成分CQ1を得る。
すように相関器32と重み値出力部33から構成され
る。相関器32では、送信側においてバースト送信波R
は特定のパターンの信号、例えばユニークワードが挿入
されていることを利用して、特定パターン信号受信中の
各復調器15,16の出力信号S1,S2と前記特定の
パターンの信号との相関をとり、その相関値C1,C2
を出力する。具体的には、各復調器15,16の出力S
1,S2の同相成分SI1および直交成分SQ1と特定
のパターンの信号との相関をとることにより相関値C
1,C2(C1,C2は複素信号)の同相成分CI1お
よび直交成分CQ1を得る。
【0013】一方、重み値出力部33では、相関器32
の出力信号C1,C2の同相成分CI1および直交成分
CQ1の2乗和を求めることにより、各復調器15,1
6の出力S1,S2に対する重み係数w1,w2を得
る。ここで得られた重み係数w1,w2により、各々の
空中線系において受信された信号電力の中で、希望波電
力の占める割合を知ることができる。
の出力信号C1,C2の同相成分CI1および直交成分
CQ1の2乗和を求めることにより、各復調器15,1
6の出力S1,S2に対する重み係数w1,w2を得
る。ここで得られた重み係数w1,w2により、各々の
空中線系において受信された信号電力の中で、希望波電
力の占める割合を知ることができる。
【0014】図3は、図2における相関器32の構成を
示したものである。相関器32は、受信信号中のシンボ
ルの周期Tの遅延を行う遅延回路が複数直列に接続さ
れ、その直列接続の両端と、各遅延回路34の接続点は
それぞれ乗算器35を通じて加算器36に接続される。
受信信号Rを、初段の遅延回路34に入力し、これら遅
延回路34が時系列r0 〜rn-1 を作り、この時系列r
0 〜rn-1 と前記時系列r0 〜rn-1 に対応した係数k
0 〜kn-1 を各乗算器35でそれぞれ乗算し、それら乗
算結果S0 〜Sn-1 を加算器36で加算し、その加算器
等を相関値Cとして出力する。ここで、時系列r0 〜r
n-1 に対応した係数k0 〜kn-1 としてユニークワード
の各信号点の値を用いることにより、受信信号Rとユニ
ークワードとの相関値Cを得ることができる。したがっ
て、レベルが異なる受信信号Rを入力した場合、相関値
Cは、前記受信信号のレベルに比例した出力となる。よ
って、各信号を受信した場合、それぞれのユニークワー
ドに対応する部分のレベルの比率を相関値C1,C2よ
り知ることができる。
示したものである。相関器32は、受信信号中のシンボ
ルの周期Tの遅延を行う遅延回路が複数直列に接続さ
れ、その直列接続の両端と、各遅延回路34の接続点は
それぞれ乗算器35を通じて加算器36に接続される。
受信信号Rを、初段の遅延回路34に入力し、これら遅
延回路34が時系列r0 〜rn-1 を作り、この時系列r
0 〜rn-1 と前記時系列r0 〜rn-1 に対応した係数k
0 〜kn-1 を各乗算器35でそれぞれ乗算し、それら乗
算結果S0 〜Sn-1 を加算器36で加算し、その加算器
等を相関値Cとして出力する。ここで、時系列r0 〜r
n-1 に対応した係数k0 〜kn-1 としてユニークワード
の各信号点の値を用いることにより、受信信号Rとユニ
ークワードとの相関値Cを得ることができる。したがっ
て、レベルが異なる受信信号Rを入力した場合、相関値
Cは、前記受信信号のレベルに比例した出力となる。よ
って、各信号を受信した場合、それぞれのユニークワー
ドに対応する部分のレベルの比率を相関値C1,C2よ
り知ることができる。
【0015】ダイバーシチ合成部18では、各復調器1
5,16の出力S1,S2に重み係数制御部31により
得られた重み係数w1,w2を乗じ、これらの乗算値を
合成して出力する。なお、図3中の加算器36の出力を
監視していれば、大きなピークが生じた時に、これを、
特定パターンの受信にもとづくものとすることができ
る。また例えば時分割移動通信では送受信間でフレーム
同期をとるが、そのような場合は、その同期フレームか
ら、特定パターン(ユニークワード)の位置(タイミン
グ)がわかり、そのタイミングで加算器36の出力を取
出して、特定パターンとの相関値としてもよい。またこ
のように受信信号中の特定パターンのタイミングが知ら
れている時は、受信特定パターンと同期して、例えばメ
モリから特定パターンを読み出し、復調器の出力と乗算
し、その乗算結果をその特定パターンの全体にわたって
加算して相関値を求めてもよい。
5,16の出力S1,S2に重み係数制御部31により
得られた重み係数w1,w2を乗じ、これらの乗算値を
合成して出力する。なお、図3中の加算器36の出力を
監視していれば、大きなピークが生じた時に、これを、
特定パターンの受信にもとづくものとすることができ
る。また例えば時分割移動通信では送受信間でフレーム
同期をとるが、そのような場合は、その同期フレームか
ら、特定パターン(ユニークワード)の位置(タイミン
グ)がわかり、そのタイミングで加算器36の出力を取
出して、特定パターンとの相関値としてもよい。またこ
のように受信信号中の特定パターンのタイミングが知ら
れている時は、受信特定パターンと同期して、例えばメ
モリから特定パターンを読み出し、復調器の出力と乗算
し、その乗算結果をその特定パターンの全体にわたって
加算して相関値を求めてもよい。
【0016】以下、実施例中の重み係数制御部31の動
作についてさらに詳しく説明する。重み係数制御部31
に入力される各復調器15,16の出力信号S1,S2
は、それぞれ復調器15,16内のリミッタにより正規
化されており、同一チャネル干渉による干渉信号が含ま
れる場合、(1)式のように表すことができる。 S1=(D1+U1)/|D1+U1| (1) S2=(D2+U2)/|D2+U2| ただし、S1,S2,D1,U1,D2,U2は複素信
号であり、D1およびU1は、それぞれ空中線11の系
のリミッタを用いない場合の復調器15の出力の希望波
成分および干渉波成分、D2,U2は、それぞれ空中線
12の系のリミッタを用いない場合の復調器16の出力
の希望波成分および干渉波成分とする。
作についてさらに詳しく説明する。重み係数制御部31
に入力される各復調器15,16の出力信号S1,S2
は、それぞれ復調器15,16内のリミッタにより正規
化されており、同一チャネル干渉による干渉信号が含ま
れる場合、(1)式のように表すことができる。 S1=(D1+U1)/|D1+U1| (1) S2=(D2+U2)/|D2+U2| ただし、S1,S2,D1,U1,D2,U2は複素信
号であり、D1およびU1は、それぞれ空中線11の系
のリミッタを用いない場合の復調器15の出力の希望波
成分および干渉波成分、D2,U2は、それぞれ空中線
12の系のリミッタを用いない場合の復調器16の出力
の希望波成分および干渉波成分とする。
【0017】重み係数制御部31において、相関器32
により、希望波成分のレベルの比率を知ることができ、
重み値出力部33において、相関器32の出力を2乗し
て電力のディメンジョンで測定する。したがって、各復
調器15,16の出力信号S1,S2に対応する重み係
数w1,w2を(2)式で表すことができる。 w1=|D1|2 /|D1+U1|2 (2) w2=|D2|2 /|D2+U2|2 (2)式より、重み係数w1,w2から各々の空中線系
において受信された信号電力の中で、希望波電力の占め
る割合を知ることができる。
により、希望波成分のレベルの比率を知ることができ、
重み値出力部33において、相関器32の出力を2乗し
て電力のディメンジョンで測定する。したがって、各復
調器15,16の出力信号S1,S2に対応する重み係
数w1,w2を(2)式で表すことができる。 w1=|D1|2 /|D1+U1|2 (2) w2=|D2|2 /|D2+U2|2 (2)式より、重み係数w1,w2から各々の空中線系
において受信された信号電力の中で、希望波電力の占め
る割合を知ることができる。
【0018】以下、図2の重み係数制御部31におい
て、希望波電力と干渉波電力が与えられたときの、各復
調器15,16の出力信号S1,S2に対応する重み係
数w1,w2の数値例を示す。例えば、|D1|2 =
2、|U1|2 =3、|D2|2=3、|U2|2 =1
とする。また、希望信号および干渉信号が実数成分しか
もたないものとすれば、(2)式は(3)式に変形する
ことができる。
て、希望波電力と干渉波電力が与えられたときの、各復
調器15,16の出力信号S1,S2に対応する重み係
数w1,w2の数値例を示す。例えば、|D1|2 =
2、|U1|2 =3、|D2|2=3、|U2|2 =1
とする。また、希望信号および干渉信号が実数成分しか
もたないものとすれば、(2)式は(3)式に変形する
ことができる。
【0019】 w1=|D1|2 /(|D1|2 +|U1|2 ) (3) w2=|D2|2 /(|D2|2 +|U2|2 ) (2)式を用いて、各復調器の出力信号S1,S2に対
応する重み係数w1,w2を算出すると、w1=0.4
0、w2=0.75となる。したがって、w1<w2と
なり、ダイバーシチ合成部18において合成された信号
に対して、受信信号の中で希望波成分の占める割合が大
きい空中線12の系の復調器16の出力の寄与を大きく
することができる。
応する重み係数w1,w2を算出すると、w1=0.4
0、w2=0.75となる。したがって、w1<w2と
なり、ダイバーシチ合成部18において合成された信号
に対して、受信信号の中で希望波成分の占める割合が大
きい空中線12の系の復調器16の出力の寄与を大きく
することができる。
【0020】一方、従来のダイバーシチ受信装置の重み
係数制御部17では、RSSIの出力を用いて各復調器
の出力信号S1,S2に対応する重み係数w1,w2を
算出しており、(4)式で表すことができる。 w1=|D1+U1|2 (4) w2=|D2+U2|2 同様の条件下において、希望信号および干渉信号は実数
成分しかもたないとすれば、(4)式は(5)式に変形
することができる。
係数制御部17では、RSSIの出力を用いて各復調器
の出力信号S1,S2に対応する重み係数w1,w2を
算出しており、(4)式で表すことができる。 w1=|D1+U1|2 (4) w2=|D2+U2|2 同様の条件下において、希望信号および干渉信号は実数
成分しかもたないとすれば、(4)式は(5)式に変形
することができる。
【0021】 w1=|D1|2 +|U1|2 (5) w2=|D2|2 +|U2|2 (5)式を用いて、各復調器の出力信号S1,S2に対
応する重み係数w1,w2を前記数値側について算出す
ると、w1=5.0、w2=4.0となる。したがっ
て、w1>w2となり、ダイバーシチ合成部18におい
て合成された信号に対して、受信信号の中で希望波成分
の占める割合が小さい空中線11の系の復調器15の出
力の寄与を大きくする結果となる。
応する重み係数w1,w2を前記数値側について算出す
ると、w1=5.0、w2=4.0となる。したがっ
て、w1>w2となり、ダイバーシチ合成部18におい
て合成された信号に対して、受信信号の中で希望波成分
の占める割合が小さい空中線11の系の復調器15の出
力の寄与を大きくする結果となる。
【0022】以上より、同一チャネル干渉による干渉信
号が含まれる場合、従来のダイバーシチ受信装置の重み
付け制御部17では、各空中線系において希望波電力を
D、干渉波電力をUとしたとき、D+Uを測定し、その
値を用いて重み係数w1,w2を算出するために、各復
調器の出力S1,S2に対して適正な重み付けができな
かったが、この発明のダイバーシチ受信装置の重み付け
制御部31では、各空中線系においてD/(D+U)を
測定し、その値を用いて各重み係数w1,w2を算出す
るために、各復調器15,16の出力信号S1,S2に
対して、各々の空中線系において受信された信号電力の
中で、希望波電力の占める割合を用いた適正な重み付け
を行うことができる。
号が含まれる場合、従来のダイバーシチ受信装置の重み
付け制御部17では、各空中線系において希望波電力を
D、干渉波電力をUとしたとき、D+Uを測定し、その
値を用いて重み係数w1,w2を算出するために、各復
調器の出力S1,S2に対して適正な重み付けができな
かったが、この発明のダイバーシチ受信装置の重み付け
制御部31では、各空中線系においてD/(D+U)を
測定し、その値を用いて各重み係数w1,w2を算出す
るために、各復調器15,16の出力信号S1,S2に
対して、各々の空中線系において受信された信号電力の
中で、希望波電力の占める割合を用いた適正な重み付け
を行うことができる。
【0023】上述ではこの発明を二つの空中線系に適用
したが、三つ以上の空中線系を用いる場合でも適用でき
る。図4は、図1の装置のビット誤り率のシミュレーシ
ョン結果を図6の装置と比較して示す図である。シミュ
レーションの諸元を以下に述べる。変復調方式は、π/
4−QPSK遅延検波とし、伝送速度は384kbp
s、フェージングはフラットレイリーとし、ドップラー
周波数は10Hzとした。また空中線系の数は4とし、
ユニークワードとして周期31−M系列を用いた。図5
では、CIR=10dBのときの計算例を示している。
この発明によれば、この図に見られる如く、CIR=1
0dBにおいて、ビット誤り率(BER)3×10-3の
点における所要Eb/N0(Ebは1ビットあたりの信
号エネルギー、N0は1ヘルツ当りの雑音電力密度)を
4dB改善することができる。
したが、三つ以上の空中線系を用いる場合でも適用でき
る。図4は、図1の装置のビット誤り率のシミュレーシ
ョン結果を図6の装置と比較して示す図である。シミュ
レーションの諸元を以下に述べる。変復調方式は、π/
4−QPSK遅延検波とし、伝送速度は384kbp
s、フェージングはフラットレイリーとし、ドップラー
周波数は10Hzとした。また空中線系の数は4とし、
ユニークワードとして周期31−M系列を用いた。図5
では、CIR=10dBのときの計算例を示している。
この発明によれば、この図に見られる如く、CIR=1
0dBにおいて、ビット誤り率(BER)3×10-3の
点における所要Eb/N0(Ebは1ビットあたりの信
号エネルギー、N0は1ヘルツ当りの雑音電力密度)を
4dB改善することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、送信
側において特定のパターンが挿入されたときの各復調器
の出力信号とその特定パターンとの相関値を用いて重み
係数を算出する手段を設けたことにより、同一チャネル
干渉がある場合でも各々の空中線系において受信された
信号電力の中で、希望波電力の占める割合を知ることが
でき、その割合を重み係数に反映することができる利点
がある。
側において特定のパターンが挿入されたときの各復調器
の出力信号とその特定パターンとの相関値を用いて重み
係数を算出する手段を設けたことにより、同一チャネル
干渉がある場合でも各々の空中線系において受信された
信号電力の中で、希望波電力の占める割合を知ることが
でき、その割合を重み係数に反映することができる利点
がある。
【0025】さらに、この発明のダイバーシチ受信装置
は、従来のものに比して、ダイバーシチ合成部において
合成された信号に対して、受信信号の中で希望波の占め
る割合が大きい空中線系の復調器の出力の寄与を大きく
することができることから、実施例において示したよう
に、ビット誤り率を大幅に改善することができる利点が
ある。
は、従来のものに比して、ダイバーシチ合成部において
合成された信号に対して、受信信号の中で希望波の占め
る割合が大きい空中線系の復調器の出力の寄与を大きく
することができることから、実施例において示したよう
に、ビット誤り率を大幅に改善することができる利点が
ある。
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】図1中の重み係数制御部31の例を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図3】図2中の相関器32の具体的構成例を示すブロ
ック図。
ック図。
【図4】ビット誤り率のシミュレーション結果を示す
図。
図。
【図5】従来のダイバーシチ受信装置を示すブロック
図。
図。
【図6】図5中のRSSIを用いた重み係数制御部17
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
Claims (2)
- 【請求項1】 n個(nは2以上の整数)の空中線より
の受信信号をそれぞれn個の受信機で受信し、これらn
個の受信機の出力をそれぞれn個の復調器で復調し、こ
れらn個の復調出力にそれぞれ重み係数をダイバーシチ
合成手段で乗積して加算合成し、その合成出力を復号化
器で復号化するダイバーシチ受信装置において、 送信側で特定パターンが挿入された受信信号に対する上
記n個の復調器の復調出力と、上記特定パターンとの相
関値をそれぞれ求め、これら相関値に応じて上記n個の
重み係数を決定する重み係数制御手段を具備することを
特徴とするダイバーシチ受信装置。 - 【請求項2】 上記重み係数制御手段は、上記各相関値
の同相成分および直交成分の2乗和を上記重み係数とす
る手段であることを特徴とする請求項1記載のダイバー
シチ受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8194540A JPH1041866A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | ダイバーシチ受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8194540A JPH1041866A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | ダイバーシチ受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1041866A true JPH1041866A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16326239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8194540A Pending JPH1041866A (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | ダイバーシチ受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1041866A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100314341B1 (ko) * | 1997-12-16 | 2001-12-12 | 모리시타 요이찌 | 데이터통신장치및데이터통신방법 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP8194540A patent/JPH1041866A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100314341B1 (ko) * | 1997-12-16 | 2001-12-12 | 모리시타 요이찌 | 데이터통신장치및데이터통신방법 |
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