JP4493849B2 - 洗濯およびクリーニング組成物 - Google Patents

洗濯およびクリーニング組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4493849B2
JP4493849B2 JP2000559205A JP2000559205A JP4493849B2 JP 4493849 B2 JP4493849 B2 JP 4493849B2 JP 2000559205 A JP2000559205 A JP 2000559205A JP 2000559205 A JP2000559205 A JP 2000559205A JP 4493849 B2 JP4493849 B2 JP 4493849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
amino
perfume
acid
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000559205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002520495A (ja
Inventor
マルセル、ホンブル
アルフレード、ブッシュ
ラファエル、トルヒーロ
クリストフ、ラウダミール
ヨハン、スメツ
ジャン、ウェーバーズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27239771&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4493849(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from EP98870226A external-priority patent/EP0971024A1/en
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002520495A publication Critical patent/JP2002520495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4493849B2 publication Critical patent/JP4493849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/50Perfumes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/06Powder; Flakes; Free-flowing mixtures; Sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0039Coated compositions or coated components in the compositions, (micro)capsules
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/02Inorganic compounds ; Elemental compounds
    • C11D3/12Water-insoluble compounds
    • C11D3/124Silicon containing, e.g. silica, silex, quartz or glass beads
    • C11D3/1246Silicates, e.g. diatomaceous earth
    • C11D3/1253Layer silicates, e.g. talcum, kaolin, clay, bentonite, smectite, montmorillonite, hectorite or attapulgite
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3703Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3719Polyamides or polyimides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3703Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3723Polyamines or polyalkyleneimines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/50Perfumes
    • C11D3/502Protected perfumes
    • C11D3/507Compounds releasing perfumes by thermal or chemical activation
    • C11D2111/12
    • C11D2111/14

Description

【0001】
【発明の分野】
本発明は、少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーと香料成分、特にアルデヒドまたはケトン香料との反応生成物を含有した、洗濯およびクリーニング組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】
洗濯およびクリーニング製品は当業界で周知である。しかしながら、洗濯およびクリーニング製品の消費者受入れは、これら製品で得られる性能のみならず、それに伴う審美性によっても決められる。したがって、香料成分はこのような製品の処方に成功する上で重要な面である。
【0003】
洗濯された布帛が長期間にわたり快いフラグランスを維持していることも、消費者に望まれている。実際に、香料添加物は消費者にとり洗濯組成物を審美的に更に快くさせ、一部の場合には香料はそれで処理された布帛に快い芳香を付与している。しかしながら、洗濯水浴から布帛へキャリーオーバーされる香料の量は多々不十分であり、布帛上で長くもたない。更に、芳香物質は多々非常に高価であり、洗濯およびクリーニング組成物でのそれらの非効率的な使用および布帛への非効率的な付与は消費者並びに洗濯およびクリーニング製造業者の双方に非常に高いコストをもたらす。したがって、業界では洗濯およびクリーニング製品でより効率的で効果的な芳香付与、特に布帛への長期持続芳香の供給上における改善をすぐにも求め続けている。
【0004】
1つの解決法は、封入によるなど、香料付与のためのキャリアメカニズムを用いることである。これは先行技術で示され、US5,188,753で記載されている。
更に別の解決法は、その香料自体の使用によるよりも長期間にわたり香料の遅延放出を行える化合物を処方することである。このような化合物の開示はWO95/04809、WO95/08976および同時係属出願EP95303762.9でみられる。
しかしながら、技術的な進歩にもかかわらず、香料成分の遅延放出を行える化合物について必要性がなお存在している。
【0005】
この必要性は、フレッシュな雰囲気を特徴とする香料成分、即ちアルデヒドおよびケトン香料成分でより一層深刻である。実際に、これらはフレッシュな芳香をもたらすが、これらの香料は非常に揮発性であって、布帛のように処理される表面で低い持続性を有している。
したがって、フレッシュな芳香をもたらして、処理された表面に持続的である香料成分を含有した洗濯およびクリーニング組成物を提供することが、本発明の別な目的である。
本出願人は、少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーと、活性アルデヒドまたはケトン、例えばイミン化合物との特別な反応生成物も、香料のような活性剤の遅延放出をもたらすことを、とうとうみつけたのである。
【0006】
イミン化合物は、アルデヒド香料成分とアントラニレートとの縮合産物として、シッフ塩基の名で当業界で知られている。典型的な記載はUS4853369でみられる。この化合物により、アルデヒド香料は布帛に対して持続的となっている。しかしながら、これらのシッフ塩基でみられる問題は、メチルアントラニレート化合物が強い香りを示し、その結果芳香の混合を生じて、アルデヒドおよび/またはケトン芳香知覚を減少させたり、または阻止すら行うことである。
【0007】
同程度のアルデヒドまたはケトンフレッシュ雰囲気を有しながら、申し分のない布帛持続性も有する、このような香料組成物を得るために、香料業者は、例えばシクロデキストリン、ゼオライトまたはデンプンのような、このような雰囲気向けのキャリアまたは封入物質を用いることで、組成物の周辺から処方してきた。
【0008】
更に別の解決法は、JP09040687で記載されたような、グルコサミンの使用である。しかしながら、この化合物は洗浄/クリーニングプロセスで非常に低い安定性を示すことがわかった。結果的に、処理された布帛および/または硬質表面での不十分な香料残留性がこれらのグルコサミン化合物でみられた。
【0009】
別な解決法はChemical release control,Kamogawa et al.,J.Poly.Sci.Polym.Chem.Ed.Vol.20,3121(1982)で記載され、そこではアルデヒド香料と縮合させたアミノスチレン化合物の使用について記載しており、香料の放出は化合物の共重合または酸性化により誘発される。しかしながら、洗濯およびクリーニング製品でのその使用は述べられていない。
【0010】
本出願人は、少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーと香料成分との反応生成物もこのような必要性を満たすことをみつけたのである。
本発明の化合物の他の利点はそれらの製造しやすさであり、それらの使用を最も望ましいものにしている。
【0011】
【発明の要旨】
本発明は、洗浄成分と、少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーならびにケトン、アルデヒドおよびそれらの混合物から選択される香料成分の反応生成物とを含んでなる洗濯およびクリーニング組成物であって、アミノ官能性ポリマーがジプロピレングリコール中メチルアントラニレートの1%溶液の場合より低い臭気強度指数(Odour Intensity Index)を有し、反応生成物が5より大きいの乾燥表面臭気指数(Dry Surface Odour Index)を有することを特徴とする洗濯およびクリーニング組成物に関する。
本発明の別な面では、本発明の化合物または組成物により残留芳香を表面に付与する方法が提供される。
【0012】
【発明の具体的な説明】
I‐アミノ官能性ポリマーと香料成分との反応生成物
本発明の必須成分は、以下“アミン反応生成物”と称される、少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーと香料成分との反応生成物である。
【0013】
A‐アミノ官能性ポリマー
アミノ官能性ポリマーは、ジプロピレングリコール中メチルアントラニレートの1%溶液の場合より低い臭気強度指数で特徴づけられる。
【0014】
臭気強度指数法
臭気強度指数とは、香水で用いられる無臭溶媒、ジプロピレングリコール中に1%で純粋化合物が希釈されたときの指数を意味する。このパーセンテージが使用レベルをよく表している。スメリングストリップまたはいわゆる“吸取紙”に浸して、評価のためにエキスパートパネリストに提出した。エキスパートパネリストは臭気グレーディングについて少くとも6月間訓練された評価者であって、そのグレーディングが対照に対する精度および再現性について継続的にチェックされている。各アミノ官能性ポリマーについて、パネリストに2枚の吸取紙を渡したが、1枚は対照(メチルアントラニレート、パネリストにはわからない)およびサンプルである。双方のスメリングストリップについて0〜5の臭気強度スケールでランク付けするようにパネリストに依頼するが、0は検出される臭気なし、5は非常に強い臭気の存在を表す。
【0015】
結果:
以下では、本発明で使用に適した、上記操作による、アミノ官能性ポリマーの臭気強度指数を示している。各場合において、数値は5人のエキスパートパネリストによる相加平均であって、結果は95%信頼レベルで統計学的に有意差がある:
メチルアントラニレート1%(対照) 3.4
1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジン(BNPP)1% 1.0
【0016】
本発明の少くとも1つの一級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーに関する一般的構造は、次の通りである:
(NH‐〔B〕
上記式中nは少くとも1の数値であり、Bはポリマー主鎖である。Bは場合により分岐基Cを有してもよく、そのときアミノ官能性ポリマーは下記式からなる:
(NH‐〔B〕‐〔C〕(x≧0)
二級アミノ基を有するアミノ官能性ポリマーは上記と類似した構造を有しているが、但しそのポリマーは‐NHの代わりに‐NH‐基を1以上有している。更に、そのポリマー構造は‐NHおよび‐NH‐基の双方を1以上有してもよい。
【0017】
本発明のアミノ官能性ポリマーは、水素置換により、あるいはRと称される基で他の適切な挿入または置換により主鎖に結合された、少くとも1つの遊離未修飾一級および/または二級アミノ基を有している。未修飾一級および/または二級アミノ基を側鎖に存在させたアミノ官能性ポリマーも適切である。
好ましくは、本発明のアミノ官能性ポリマーは複数のアミノ基、更に好ましくは10より多くのアミノ基を有している。本発明のアミノ官能性ポリマーは、好ましくは150〜2.10E6、更に好ましくは400〜50,000、最も好ましくは600〜40,000の分子量(MW)を有する。
アミノ官能性ポリマーは直鎖状ホモ、コポリマーでも、場合により分岐、グラフト化および/または架橋してもよい。
【0018】
本発明の目的に適したポリマー主鎖Bは下記ポリマー単位を有している:
【化1】
Figure 0004493849
上記式中x=2〜10
【化2】
Figure 0004493849
【0019】
ポリマー主鎖Bの適切な分岐単位Cは以下である:
【化3】
Figure 0004493849
【0020】
ポリマー主鎖Bは下記のような挿入基Iも有することができる:
【化4】
Figure 0004493849
矢印は2、3または4位の置換を示す。
【化5】
Figure 0004493849
【0021】
主鎖(B)は一緒に連結されたいくつかの挿入基も有することができる:例えば
【化6】
Figure 0004493849
上記式中x≧1
【0022】
本発明のアミノ官能性ポリマーは、主鎖または側鎖に置換基Rを更に有してもよい。典型的には、Rは水素原子を置換する。このR基は主または側鎖に直接またはリンカー基Lを介して連結させてよい。適切なリンカー基Lは上記挿入基Iである。
基はC‐C22アルキル、アルケニル、アルキルベンゼン鎖および/またはそれらに対応する置換誘導体である。このような対応置換誘導体には、主鎖に挿入されたか、または主鎖でH原子、上記のように主鎖で挿入基I、および/または下記のように末端基Eの置換により組み込まれる、脂環式、芳香族、ヘテロ芳香族またはヘテロ環式系がある。
【0023】
更に、ポリマー主鎖BおよびRは末端基Eを有している。典型的には、末端基Eには、H、NH基、芳香族、脂環式、ヘテロ芳香族またはヘテロ環式基、例えば単、二、オリゴ、多糖
【化7】
Figure 0004493849
がある。X=Cl、Br、SO 2−のようなアニオン
加えて、R基は1以上のH原子の置換により修飾してもよい。その置換には前記のような末端基Eまたは挿入基Iがあり、挿入基はH、EまたはR基で終わる。
【0024】
本発明で使用に適したアミノ官能性ポリマーの好ましい例は、ポリビニルアミン、その誘導体、そのコポリマー、アルキレンポリアミン、ポリアミノ酸およびそのコポリマー、架橋ポリアミノ酸、アミノ置換ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンビスアミンまたはビスアミノアルキル、アミノアルキルピペラジンおよび誘導体、N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン直鎖または分岐(TPTA)、およびそれらの混合物から選択される。
【0025】
ポリアミノ酸はアミノ官能性ポリマーの適切で好ましい1つの種類である。ポリアミノ酸は、アミノ酸または化学的に修飾されたアミノ酸から構成される化合物である。それらはアラニン、セリン、アスパラギン酸、アルギニン、バリン、トレオニン、グルタミン酸、ロイシン、システイン、ヒスチジン、リジン、イソロイシン、チロシン、アスパラギン、メチオニン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、グルタミン、グリシンまたはそれらの混合物を含有することができる。化学的修飾アミノ酸では、アミノ酸のアミンまたは酸性官能基を化学試薬と反応させている。これは、後の反応でアミノ酸のこれらの化学アミンおよび酸官能基を保護するため、またはアミノ酸へいくつかの性質、例えば改善された溶解性を付与するために多々行われる。このような化学的修飾の例は、ベンジルオキシカルボニル、アミノ酪酸、ブチルエステル、ピログルタミン酸である。アミノ酸および小さなアミノ酸フラグメントの一般的修飾の別な例は、Bachem,1996,Peptides and Biochemicals Catalogでみられる。
【0026】
好ましいポリアミノ酸は、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリグルタミン、ポリアスパラギン、ポリヒスチジン、ポリトリプトファンまたはそれらの混合物である。最も好ましいものは、アミノ酸の50%以上がリジンであるポリリジンまたはポリアミノ酸であり、その理由はリジンの側鎖における一級アミン官能基が全アミノ酸のなかで最も反応性の高いアミンだからである。
好ましいポリアミノ酸は、500〜10,000,000、更に好ましくは5000〜750,000の分子量を有している。
【0027】
ポリアミノ酸は架橋してもよい。架橋は、例えば、リジンのようなアミノ酸の側鎖におけるアミノ基と、アミノ酸のカルボキシル官能基またはPEG誘導体のようなタンパク質クロスリンカーとの縮合により得られる。架橋ポリアミノ酸は、遊離一級および/または二級アミノ基を活性成分との反応向けに残しておく必要がなおある。
好ましい架橋ポリアミノ酸は、20,000〜10,000,000、更に好ましくは200,000〜2,000,000の分子量を有している。
【0028】
ポリアミノ酸またはアミノ酸は、例えば酸、アミド、アシルクロリドのような他の試薬、更に具体的にはアミノカプロン酸、アジピン酸、エチルヘキサン酸、カプロラクタムまたはそれらの混合物と共重合させてもよい。これらのコポリマーで用いられるモル比は1:1(試薬/アミノ酸(リジン))〜1:20、更に好ましくは1:1〜1:10である。
ポリリジンのようなポリアミノ酸は部分的にエトキシル化することができる。
【0029】
リジン、アルギニン、グルタミン、アスパラギンを含有したポリアミノ酸の例および供給品はBachem,1996,Peptides and Biochemicals catalogでみられる。 ポリアミノ酸は、塩形で、活性成分との反応前に得られる。例えば、ポリリジンは臭化水素酸ポリリジンとして供給しうる。臭化水素酸ポリリジンはSigma、Applichem、BachemおよびFlucaから市販されている。
【0030】
本発明の目的のために少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有した適切なアミノ官能性ポリマーの例は以下である:
‐MW約300〜2.10E6のポリビニルアミン
‐MW約600、1200または3000およびエトキシル化度0.5のアルコキシル化されたポリビニルアミン
‐ポリビニルアミンビニルアルコール‐モル比2:1、ポリビニルアミンビニルホルムアミド‐モル比1:2およびポリビニルアミンビニルホルムアミド‐モル比2:1
‐トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン‐ビスアミノプロピルピペラジン
‐ポリアミノ酸(モル比10/1のL‐リジン/ラウリン酸)、ポリアミノ酸(モル比5/5/1のL‐リジン/アミノカプロン酸/アジピン酸)、ポリアミノ酸(モル比5/3/1のL‐リジン/アミノカプロン酸/エチルヘキサン酸)、ポリアミノ酸(ポリリジン‐コカプロラクタム)、臭化水素酸ポリリジン、架橋ポリリジン
‐MW400〜300,000のアミノ置換ポリビニルアルコール
‐例えばSigma市販のポリオキシエチレンビス(アミン)
‐例えばSigma市販のポリオキシエチレンビス(6‐アミノヘキシル)
‐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン直鎖または分岐(TPTA)および
‐1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジン(BNPP)
【0031】
少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有した好ましいアミノ官能性ポリマーは以下である:
‐MW600、1200、3K、20K、25Kまたは50Kのポリビニルアミン
‐MW400〜300,000のアミノ置換ポリビニルアルコール
‐例えばSigma市販のポリオキシエチレンビス(アミン)
‐例えばSigma市販のポリオキシエチレンビス(6‐アミノヘキシル)
‐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン直鎖または分岐(TPTA)および
‐1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジン(BNPP)
‐臭化水素酸ポリリジン
‐架橋ポリリジン
【0032】
更に、少くとも1つの一級および/または二級アミノ基を有したこのようなアミノ官能性ポリマーおよびアミン反応生成物は、布帛外観効果、特にカラーケアおよび布帛摩損に対する防御をもたらす。実は、布帛、例えば衣類、寝具、家庭布帛、例えばテーブルリネンの外観は消費者の関心事の1つである。確かに、布帛の着用、洗浄、すすぎおよび/またはタンブル乾燥のような布帛の典型的消費者使用で、色忠実性および色鮮明性のロスに少くとも一部起因しうる、布帛外観のロスが観察される。カラーロスのこのような問題は、複数回の洗浄サイクル後に一層深刻である。本発明の組成物は、洗濯された布帛に対して、特に複数回の洗浄サイクル後に、改善された布帛外観、布帛摩損に対する防御および改善されたカラーケアをもたらすことがわかった。
このように、本発明の組成物は布帛ケアおよび長期持続香料効果を同時にもたらすことができる。
【0033】
B‐香料
好ましくは、上記の化合物について、香料ケトンまたはアルデヒドとは、少くとも1つの炭素原子、好ましくは少くとも5つの炭素原子を有する鎖を意味している。
香水で伝統的に用いられている適切なケトンおよび/またはアルデヒドの典型的開示は、”perfume and Flavor Chemicals”,Vol.I and II,S.Arctander,Allured Publishing,1994,ISBN 0-931710-35-5でみられる。
【0034】
香料ケトン成分には香気性を有する成分がある。
好ましくは、上記の化合物として、香料ケトンはブコキシム、イソジャスモン、メチルβ‐ナフチルケトン、ムスクインダノン、トナリド/ムスクプラス、α‐ダマスコン、β‐ダマスコン、δ‐ダマスコン、イソダマスコン、ダマスセノン、ダマロース、メチルジヒドロジャスモネート、メントン、カルボン、カンファー、フェンチョン、α‐ヨノン、β‐ヨノン、γ‐メチルいわゆるヨノン、フリューラモン、ジヒドロジャスモン、シスジャスモン、イソ‐E‐スーパー、メチルセドレニルケトンまたはメチルセドリロン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、p‐メトキシアセトフェノン、メチルβ‐ナフチルケトン、ベンジルアセトン、ベンゾフェノン、p‐ヒドロキシフェニルブタノン、セレリルケトンまたはリベスコン、6‐イソプロピルデカヒドロ‐2‐ナフトン、ジメチルオクテノン、フレスコメンテ、4‐(1‐エトキシビニル)‐3,3,5,5‐テトラメチルシクロヘキサノン、メチルヘプテノン、2‐〔2‐(4‐メチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐イル)プロピル〕シクロペンタノン、1‐〔p‐メンテン‐6(2)‐イル〕‐1‐プロパノン、4‐(4‐ヒドロキシ‐3‐メトキシフェニル)‐2‐ブタノン、2‐アセチル‐3,3‐ジメチルノルボルナン、6,7‐ジヒドロ‐1,1,2,3,3‐ペンタメチル‐4(5H)‐インダノン、4‐ダマスコール、ズルシニルまたはカッシオン、ゲルソン、ヘキサロン、イソシクレモンE、メチルシクロシトロン、メチルラベンダーケトン、オリボン、p‐tert‐ブチルシクロヘキサノン、ベルドン、デルフォン、ムスコン、ネオブテノン、プリカトン、ベロートン、2,4,4,7‐テトラメチルオクタ‐6‐エン‐3‐オン、テトラメラン、ウンデカラクトンおよびγ‐ウンデカラクトンからその香気特徴に基づき選択される。
【0035】
上記の化合物の中で、更に好ましいケトンはα‐ダマスコン、δ‐ダマスコン、イソダマスコン、カルボン、γ‐メチルヨノン、イソ‐E‐スーパー、2,4,4,7‐テトラメチルオクタ‐6‐エン‐3‐オン、ベンジルアセトン、β‐ダマスコン、ダマスセノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルセドリロンおよびそれらの混合物からその香気特徴に基づき選択される。
【0036】
好ましいアルデヒド成分には香気性を有する成分がある。
好ましくは、上記の化合物として、香料アルデヒドはアドキサール、アニスアルデヒド、シマール、エチルバニリン、フロルヒドラール、ヘリオナール、ヘリオトロピン、ヒドロキシシトロネラール、コアボン、ラウリルアルデヒド、ライラール、メチルノニルアセトアルデヒド、P.T.ブシナール、フェニルアセトアルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、バニリン、2,6,10‐トリメチル‐9‐ウンデセナール、3‐ドデセン‐1‐アール、α‐n‐アミルシンナムアルデヒド、4‐メトキシベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3‐(4‐tert‐ブチルフェニル)プロパナール、2‐メチル‐3‐(p‐メトキシフェニル)プロパナール、2‐メチル‐4‐(2,6,6‐トリメチル‐2(1)‐シクロヘキセン‐1‐イル)ブタナール、3‐フェニル‐2‐プロペナール、シス/トランス‐3,7‐ジメチル‐2,6‐オクタジエン‐1‐アール、3,7‐ジメチル‐6‐オクテン‐1‐アール、〔(3,7‐ジメチル‐6‐オクテニル)オキシ〕アセトアルデヒド、4‐イソプロピルベンズアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8‐オクタヒドロ‐8,8‐ジメチル‐2‐ナフトアルデヒド、2,4‐ジメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、2‐メチル‐3‐(イソプロピルフェニル)プロパナール、1‐デカナール、デシルアルデヒド、2,6‐ジメチル‐5‐ヘプテナール、4‐(トリシクロ〔5.2.1.0(2,6)〕デシリデン‐8)ブタナール、オクタヒドロ‐4,7‐メタノ‐1H‐インデンカルボキサルデヒド、3‐エトキシ‐4‐ヒドロキシベンズアルデヒド、p‐エチル‐α,α‐ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、α‐メチル‐3,4‐(メチレンジオキシ)ヒドロシンナムアルデヒド、3,4‐メチレンジオキシベンズアルデヒド、α‐n‐ヘキシルシンナムアルデヒド、m‐シメン‐7‐カルボキサルデヒド、α‐メチルフェニルアセトアルデヒド、7‐ヒドロキシ‐3,7‐ジメチルオクタナール、ウンデセナール、2,4,6‐トリメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、4‐(3)(4‐メチル‐3‐ペンテニル)‐3‐シクロヘキセンカルボキサルデヒド、1‐ドデカナール、2,4‐ジメチルシクロヘキセン‐3‐カルボキサルデヒド、4‐(4‐ヒドロキシ‐4‐メチルペンチル)‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、7‐メトキシ‐3,7‐ジメチルオクタン‐1‐アール、2‐メチルウンデカナール、2‐メチルデカナール、1‐ノナナール、1‐オクタナール、2,6,10‐トリメチル‐5,9‐ウンデカジエナール、2‐メチル‐3‐(4‐tert‐ブチル)プロパナール、ジヒドロシンナムアルデヒド、1‐メチル‐4‐(4‐メチル‐3‐ペンテニル)‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、5または6‐メトキシ‐ヘキサヒドロ‐4,7‐メタノインダン‐1または2‐カルボキサルデヒド、3,7‐ジメチルオクタン‐1‐アール、1‐ウンデカナール、10‐ウンデセン‐1‐アール、4‐ヒドロキシ‐3‐メトキシベンズアルデヒド、1‐メチル‐3‐(4‐メチルペンチル)‐3‐シクロヘキセンカルボキサルデヒド、7‐ヒドロキシ‐3,7‐ジメチルオクタナール、トランス‐4‐デセナール、2,6‐ノナジエナール、p‐トリルアセトアルデヒド、4‐メチルフェニルアセトアルデヒド、2‐メチル‐4‐(2,6,6‐トリメチル‐1‐シクロヘキセン‐1‐イル)‐2‐ブテナール、o‐メトキシシンナムアルデヒド、3,5,6‐トリメチル‐3‐シクロヘキセンカルボキサルデヒド、3,7‐ジメチル‐2‐メチレン‐6‐オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド、5,9‐ジメチル‐4,8‐デカジエナール、ペオニルアルデヒド、(6,10‐ジメチル‐3‐オキサ‐5,9‐ウンデカジエン‐1‐アール)、ヘキサヒドロ‐4,7‐メタノインダン‐1‐カルボキサルデヒド、2‐メチルオクタナール、α‐メチル‐4‐(1‐メチルエチル)ベンゼンアセトアルデヒド、6,6‐ジメチル‐2‐ノルピネン‐2‐プロピオンアルデヒド、p‐メチルフェノキシアセトアルデヒド、2‐メチル‐3‐フェニル‐2‐プロペン‐1‐アール、3,5,5‐トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ‐8,8‐ジメチル‐2‐ナフトアルデヒド、3‐プロピルビジクロ〔2.2.1〕ヘプタ‐5‐エン‐2‐カルバルデヒド、9‐デセナール、3‐メチル‐5‐フェニル‐1‐ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス‐2‐ヘキセナール、1‐p‐メンテン‐q‐カルボキサルデヒドおよびそれらの混合物からその香気特徴に基づき選択される。
【0037】
最も好ましいアルデヒドは、1‐デカナール、ベンズアルデヒド、フロルヒドラール、2,4‐ジメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、シス/トランス‐3,7‐ジメチル‐2,6‐オクタジエン‐1‐アール、ヘリオトロピン、2,4,6‐トリメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、2,6‐ノナジエナール、α‐n‐アミルシンナムアルデヒド、α‐n‐ヘキシルシンナムアルデヒド、P.T.ブシナール、ライラール、シマール、メチルノニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス‐2‐ヘキセナールおよびそれらの混合物からその香気特徴に基づき選択される。
香料成分の上記リストにおいて、一部は当業者に周知の市販名であり、異性体も含んでいる。このような異性体も本発明で使用に適している。
【0038】
他の態様において、本発明の目的に特に適したものは、低臭気検出閾値を有することで特徴づけられる香料化合物、好ましくは香料ケトンまたは活性アルデヒドである。このような臭気検出閾値(ODT)は、下記のようにコントロールされたガスクロマトグラフィー(GC)条件で測定されたときに、1ppm以下、好ましくは10ppb以下であるべきである。このパラメーターは香水業界で常用される値に関するもので、何らかの臭気物質が存在していると有意の検出が行われる最低濃度である。例えば“compilation of Odor and Taste Threshold Value Data (ASTM DS 48 A)”,edited by F.A.Fazzalari,International Business Machines,Hopwell Junction,NYおよびCalkin et al.,Perfumery,Practice and Principles,John Willey & Sons,Inc.,page 243 et seq(1994)参照。本発明の目的にとり、臭気検出閾値は下記方法に従い測定される:
【0039】
ガスクロマトグラフは、既知濃度および鎖長分布の炭化水素標準を用いて、シリンジにより注入される物質の正確な容量、正確なスプリット比および炭化水素応答を調べるために特徴づけられる。空気流速が正確に測定され、ヒト吸入時間を0.02分間続くと仮定して、サンプリングされた容量が計算される。正確な濃度は検出器で常時知られているため、吸入された容量当たりの質量、ひいては物質の濃度がわかる。香料物質のODTを調べるために、溶液が逆計算された濃度で嗅ぎ口に付与される。パネリストはGC流出液の臭いを嗅いで、臭いに気付いたときの保持時間を特定する。すべてのパネリストについての平均が認識の閾値を決める。被検体の必要量が、検出器で、ある濃度、例えば10ppbに達するようにカラムに注入される。臭気検出閾値を調べるために典型的なガスクロマトグラフパラメーターが、以下に掲載されている。
GC:FID検出器を備えた5890シリーズII
7673オートサンプラー
カラム:J&W Scientific DB-1
長さ30メートルID0.25mm膜厚1ミクロン
方法:
スプリット注入:17/1スプリット比
オートサンプラー:1.13μL/注入
カラムフロー:1.10ml/min
空気流:345ml/min
入口温度245℃
検出器温度285℃
温度情報
初期温度:50℃
率:5℃/min
最終温度:280℃
最終時間:6min
主な仮定条件:1嗅ぎ0.02分間
GC空気がサンプル希釈度を増している
【0040】
このような好ましい香料成分の例は、2‐メチル‐2‐(p‐イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、1‐(2,6,6‐トリメチル‐2‐シクロヘキサン‐1‐イル)‐2‐ブテン‐1‐オンおよび/またはp‐メトキシアセトフェノンから選択されるものである。更に一層好ましいものは、上記の方法で測定されたときにODT 10ppbを有する下記化合物である:ウンデシレンアルデヒド、ウンデカラクトンγ、ヘリオトロピン、ドデカラクトンγ、p‐アニスアルデヒド、p‐ヒドロキシフェニルブタノン、シマール、ベンジルアセトン、ヨノンα、p.t.ブシナール、ダマスセノン、ヨノンβおよびメチルノニルケトン
【0041】
典型的には、香料のレベルはアミン反応生成物の10〜90重量%、好ましくは30〜85%、更に好ましくは45〜80%である。
【0042】
好ましいアミン反応生成物は、ポリリジン、BNPPまたはTPTAのようなポリアミノ酸と、下記α‐ダマスコン、δ‐ダマスコン、カルボン、ヘジオン、フロルヒドラール、リリアール、ヘリオトロピン、γ‐メチルヨノン、2,4‐ジメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒドおよびそれらの混合物のうち1種との反応から得られるものである。
最も好ましいアミン反応生成物は、BNPPまたはTPTAとαおよびδ‐ダマスコンとの反応から得られるものである。
【0043】
プロセス
成分の製造は合成例の箇所で記載されたように行われる。一般的に、ケトンおよびアルデヒドの窒素アナログはアゾメチン、シッフ塩基または更に好ましくはイミンと称されている。これらのイミンは一級アミンおよびカルボニル化合物の脱水による縮合で容易に製造することができる。
典型的反応プロフィルは次の通りである:
【化8】
Figure 0004493849
α,β‐不飽和ケトンはアミンと縮合してイミンを形成するだけでなく、競合的1,4‐付加をうけてβ‐アミノケトンも形成する。
【化9】
Figure 0004493849
この簡単な方法によって、活性成分の遅延放出を行う化合物およびその化合物を含有した組成物が製造される。
【0044】
観察されるように、香料成分は、反応を生じさせて、アミン反応生成物をもたらすように、好ましくはアミン官能基と等モル量で存在する必要がある。もちろん、それより多量でもよく、アミン化合物が2以上のアミン官能基を有する場合が一層好ましい。
【0045】
放出メカニズム
本発明によると、香料成分、即ちケトンまたはアルデヒドの遅延放出が得られる。理論に拘束されることなく、放出は下記メカニズムで生じると考えられる:
イミン化合物の場合、香料成分はイミン結合の開裂で放出されて、香料成分および一級アミン化合物の放出をもたらす。これは加水分解、光化学開裂、酸化開裂または酵素開裂により生じうる。
β‐アミノケトン化合物の場合、空気中の水分および/または水との処理で香料成分およびアミン化合物をうまく放出する。しかしながら、他の放出手段、例えば加水分解、光化学開裂、酸化開裂または酵素開裂も除外されない。
イミンおよびβ‐アミノケトン化合物に関する更に他の放出手段、例えば処理された布帛をアイロンがけするスチーミングステップ、タンブル乾燥および/または着用も考えられる。
【0046】
洗濯およびクリーニング組成物
本発明は、香料ケトンおよび/またはアルデヒドの遅延放出の必要な、布帛を洗濯して、皿類、床、浴室、トイレ、キッチンおよび他の表面のような硬質表面をクリーニングするために典型的に用いられる、洗濯およびクリーニング双方の組成物にも関する。そのため、洗濯およびクリーニング組成物とは、布帛クリーニング効果を発揮する洗剤組成物のみならず、硬質表面クリーニング効果を発揮する硬質表面クリーニングのような組成物も含めた意味である、と理解されるべきである。
本発明の化合物を布帛と接触させられる洗濯組成物が好ましい。
【0047】
好ましくは、このような洗濯およびクリーニング組成物中に配合されるアミン反応生成物は、5より大きい、好ましくは少くとも10の乾燥表面臭気指数を有している。
乾燥表面臭気指数とは、アミン反応生成物が5より大きいΔを有することを意味し、ここでΔとはアミン反応生成物で処理された乾燥表面の臭気指数と香料原料のみで処理された乾燥表面の臭気指数との差である。
【0048】
乾燥表面臭気指数の測定方法:
上記の乾燥表面臭気指数に関して、本発明で使用に適したアミン反応生成物は下記2種の試験のうち少くとも1つに合格する必要がある。本発明で使用に適した好ましいアミン反応生成物は双方の試験に合格する。
【0049】
1)‐布帛表面の場合
製品の用意:
アミン反応生成物が無香料製品ベースに加えられる。
無香料製品ベースは下記のとおりであり、略記は後で例のところで規定されたとおりである:
組 成 重量%
LAS 16
NaSKS‐6 6
PB1 8
TAED 2.4
炭酸塩 1
炭酸ナトリウム 1
HEDP 0.4
SRP1 0.2
フォトブリーチ 0.013
クエン酸 1.0
プロテアーゼ 0.3
リパーゼ 0.1
セルラーゼ 0.1
アミラーゼ 0.3
ゼオライト 3.0
TFAA 3.0
QAS1 2.5
シリコーン消泡剤 1.0
その他 残部100%まで
アミン反応生成物のレベルは、乾燥布帛で少くとも20の臭気グレードを得られるように選択される。液体の場合には容器を振盪し、粉末の場合にはスパチュラでシェイクして慎重に混合した後、製品を24時間静置させる。
【0050】
洗浄プロセス:
得られた製品はそのカテゴリーに適した用量でディスペンサー中に入れて洗濯機に加えられる。その量は、相当する市販製品について推奨される投与量、典型的には現行投入装置を介するときグラニュレットまたはアリエレット(ariellette)のような洗剤粉末または液体の場合で70〜150gに相当する。洗濯物はバスタオル4枚(170g)からなり、40℃短サイクル、水インプット:15°硬度、10〜18℃の温度および1200rpmのフル回転でMiele W830洗濯機を用いて行う。
同様のプロセスを参考のため対応する遊離香料成分で適用し、対照として用いる。投与量、布帛洗濯物および洗浄サイクルは、対照とサンプルとで同一である。
【0051】
乾燥プロセス:
洗浄サイクルの終了から2時間以内に、回転脱水させたがなお湿った布帛を下記スケールを用いてそれらの臭気について評価する。その後、布帛の半分をひもにかけて、いかなる汚染も生じさせずに、24時間乾燥させる。別記しないかぎり、この乾燥は屋内で行う。環境条件は18〜25℃の温度および50〜80%の湿度である。他の半分はタンブル乾燥機に入れて、フル“高ドライ”サイクル、即ちホワイトエキストラドライプログラム(フルサイクル)にセットされたMiele,Novotronic T430に付す。タンブル乾燥布帛も翌日に評価する。次いで布帛を無臭室内で開封アルミニウムバッグに保管して、再び7日後に評価する。
【0052】
臭気評価:
臭気は、エキスパートパネリストが布帛の臭いをかいで評価する。0〜100スケールをすべての布帛臭気グレーディングで用いる。グレーディングスケールは次のとおりである:
100=極めて強い香料臭
75=非常に強い香料臭
50=強い臭気
40=中度の香料臭
30=軽い香料臭
20=弱い香料臭
10=非常に弱い香料臭
0=無臭
【0053】
アミン反応生成物と香料原料との間で1日および/または7日後に5グレード以上の差は、統計学的に有意である。1日および/または7日後に10グレード以上の差は、格段の変化を表す。換言すると、5以上、好ましくは少くとも10のグレードの差が、アミン反応生成物と香料原料との間で、1日もしくは7日後または1日および7日双方の後で観察されるとき、アミン化合物が臭気強度指数を満たしているかぎり、アミン反応生成物は本発明で使用に適していると結論づけられる。
【0054】
2)‐硬質表面の場合:
製品の用意:
香料原料またはそのブレンドが無香料硬質表面クレンザーベースに0.255%で加えられ、慎重に混合される。
無香料製品ベースは下記のとおりであり、略記は後で例のところで規定されたとおりである:
硬質表面試験用組成 重量%
C12-14EO21 2
C12-14EO5 2.5
C9-11EO5 2.5
LAS 0.8
NaCO 0.2
クエン酸 0.8
苛性酸 0.5
脂肪酸 0.5
SCS 1.5
水&その他 残部100%まで
24時間にわたり混合および放置した後、製品の均一性をチェックする。香料成分の乏しい溶解性に起因した相分離がある場合には、均一溶液が得られるまで適量のp‐シメンスルホン酸ナトリウムまたは他の安定剤が加えられる。
【0055】
クリーニングプロセス:
この溶液5gをセラミックタイル(875平方cm、例えばVileroy-Boch製)の上側に均一に適用する。1分間後、そのタイルを水道水1Lですすぐ。次いでタイルを3分間垂直に立てておき、すすぎ水を落とす。
最後に、エキスパート評価者がボックスの内部の臭いをかげるようにスライド式ふた(10×10cm)を有した取外し可能カバーを備える、清潔で曝気されたパースペックスボックス(38×40×32cm)にそのタイルを入れる。
タイルをそれに入れた直後(初期読取り)、1、2および6時間後に、ボックス内の臭いを評価する。
【0056】
臭気評価:
グレーディングスケールは次のとおりである:
50=非常に強い臭気
40=強い臭気
30=中度の臭気
20=軽い臭気
10=弱い臭気
0=無臭
【0057】
各試験にはブランク(無香料硬質表面クリーナー)を含み、香料前駆体、いわゆるアミン反応生成物を試験する場合には、対応する遊離香料成分も含まれているため、キャリアの影響も適宜に測定される。
布帛に関する乾燥表面臭気指数法の場合と同様に、アミン反応生成物と香料原料との間で1日および/または7日後に5グレード以上の差は、統計学的に有意である。1日および/または7日後に10グレード以上の差は、格段の変化を表す。換言すると、5以上、好ましくは少くとも10のグレードの差が、アミン反応生成物と香料原料との間で、1日もしくは7日後または1日および7日双方の後で観察されるとき、アミン化合物が臭気強度指数を満たしているかぎり、アミン反応生成物は本発明で使用に適していると結論づけられる。
【0058】
前記のようなアミン反応生成物は、典型的には組成物の0.0001〜10重量%、好ましくは0.001〜5%、更に好ましくは0.01〜2%で含有される。化合物の混合物もここでは用いてよい。
【0059】
洗濯およびクリーニング組成物中へのアミン反応生成物の配合は、必要ならば、例えばGB1464616で記載されたようなスプレーオン、封入、例えばデンプン封入、乾燥添加またはシクロデキストリンでの封入によるなど、慣用的な配合手段で好都合に行える。好ましくは、アミン反応生成物は洗濯およびクリーニング組成物中への配合前に行われる。換言すると、本発明の香料成分およびアミノ官能性ポリマーが本発明で記載されたようなアミン反応生成物を得るためにまず一緒に反応させられ、それが形成されてから、洗濯およびクリーニング組成物中に配合される。完全処方組成物への配合前に行われることにより、調製される化合物のより良いコントロールが得られる。そのため、完全処方組成物中に存在しうる香料組成物との相互作用、および生じうる副反応が避けられる。更に、このような配合手段により、化合物の収率および純度の効率的なコントロールが得られる。
【0060】
最も好ましくは、洗濯およびクリーニング組成物が香料を含有しているとき、アミン反応生成物は香料とは別々に組成物中に配合される。この手段により、アミン反応生成物およびその後の香料放出が更にコントロールされる。
典型的には、洗濯およびクリーニング組成物は、洗浄成分、および更に任意成分として後で記載されるような任意成分を含有している。
【0061】
洗浄成分
典型的には1〜55重量%のレベルでここで有用な界面活性剤の非制限例には、慣用的なC11‐C18アルキルベンゼンスルホネート(“LAS”)、一級、分岐鎖およびランダムC10‐C20アルキルサルフェート(“AS”)、式CH(CH(CHOSO )CHおよびCH(CH(CHOSO )CHCHのC10‐C18二級(2,3)アルキルサルフェート(xおよび(y+1)は少くとも7、好ましくは少くとも9の整数であり、Mは水溶性カチオン、特にナトリウムである)、不飽和サルフェート、例えばオレイルサルフェート、C10‐C18アルキルアルコキシサルフェート(“AExS”;特にxが7EO以下のエトキシサルフェート)、C10‐C18アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1‐5エトキシカルボキシレート)、C10‐C18グリセロールエーテル、C10‐C18アルキルポリグリコシドおよびそれらの対応硫酸化ポリグリコシド、およびC12‐C18α‐スルホン化脂肪酸エステルがある。所望であれば、慣用的なノニオン性および両性界面活性剤、例えば、いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレートを含めたC12‐C18アルキルエトキシレート(“AE”)、C‐C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12‐C18ベタインおよびスルホベタイン(“スルタイン”)、C10‐C18アミンオキシド、カチオン性界面活性剤なども、全体組成物中に含有させてよい。C10‐C18N‐アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミドも用いることができる。典型例にはC12‐C18N‐メチルグルカミドがある。WO9,206,154参照。他の糖誘導界面活性剤には、C10‐C18N‐(3‐メトキシプロピル)グルカミドのようなN‐アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドがある。N‐プロピル〜N‐ヘキシルC12‐C18グルカミドは低起泡性向けに用いることができる。C10‐C20慣用石鹸も用いてよい。高起泡性が望まれるならば、分岐鎖C10‐C16石鹸も用いてよい。アニオン性およびノニオン性界面活性剤の混合物が特に有用である。他の慣用的な有用界面活性剤は標準テキストに掲載されている。
完全に処方された洗濯およびクリーニング組成物は、好ましくは前記成分に加えて、1種以上の下記成分を含有している。
【0062】
ビルダー
洗剤ビルダーは、ミネラル硬度のコントロールを助ける上で、本組成物中に場合により含有させることができる。無機および有機ビルダーが使用しうる。ビルダーは、粒状汚れの除去を助けるために布帛洗濯組成物中で典型的に用いられる。
ビルダーのレベルは、組成物の最終用途およびその望ましい物理的形態に応じて広く変わる。存在するとき、組成物は典型的には少くとも1%、好ましくは1〜80%のビルダーを含む。液体処方物は、典型的には5〜50重量%、更に典型的には5〜30%の洗剤ビルダーを含む。顆粒処方物は、典型的には1〜80重量%、更に典型的には5〜50%の洗剤ビルダーを含む。しかしながら、それ以下または以上のレベルのビルダーが排除されるわけではない。
【0063】
無機またはP含有洗剤ビルダーには、ポリホスフェート(トリポリホスフェート、ピロホスフェートおよびガラス質ポリマーメタホスフェートで例示される)、ホスホネート、フィチン酸、シリケート、カーボネート(ビカーボネートおよびセスキカーボネートを含む)、サルフェートおよびアルミノシリケートのアルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩があるが、それらに限定されない。しかしながら、無リン酸ビルダーは一部の地方で必要とされている。重要なことは、本組成物がシトレートのようないわゆる“弱い”(ホスフェートと比較して)ビルダーの存在下、あるいはゼオライトまたは積層シリケートビルダーで生じるいわゆる“アンダービルト”状況下であっても意外によく機能することである。
【0064】
シリケートビルダーの例は、アルカリ金属シリケート、特に1.0:1〜3.2:1範囲のSiO:NaO比を有するもの、およびUS4,664,839で記載された積層ナトリウムシリケートのような積層シリケートである。NaSKS‐6はHoechstから販売されている結晶積層シリケートの商標名である(一般的にここでは“SKS‐6”と略記される)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS‐6シリケートビルダーはアルミニウムを含んでいない。NaSKS‐6はδ‐NaSiO形態の積層シリケートである。それはDE‐A‐3,417,649およびDE‐A‐3,742,043で記載されたような方法により製造しうる。SKS‐6がここで使用上高度に好ましい積層シリケートであるが、他のこのような積層シリケート、例えば一般式NaMSi2x+1・yHOを有したもの(Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4、好ましくは2の数であり、yは0〜20、好ましくは0の数である)もここでは使用できる。Hoechstによる様々な他の積層シリケートには、α、βおよびγ形としてNaSKS‐5、NaSKS‐7およびNaSKS‐11がある。上記のようなδ‐NaSiO(NaSKS‐6形)がここでは使用上最も好ましい。顆粒処方でクリスプニング(crispening)剤として、酸素ブリーチ用の安定剤として、および起泡コントロール系の成分として機能しうる、例えばマグネシウムシリケートのような他のシリケートも有用である。
【0065】
カーボネートビルダーの例は、DE2,321,001で開示されたようなアルカリ土類およびアルカリ金属カーボネートである。
【0066】
アルミノシリケートビルダーも本発明で有用である。アルミノシリケートビルダーはほとんどの現行市販重質顆粒洗剤組成物で非常に重要であり、液体洗剤処方で重要なビルダー成分でもある。アルミノシリケートビルダーには実験式:Mz/n〔(AlO(SiO〕・xHOを有するものがあり、ここでzおよびyは通常少くとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜0の範囲であり、xは0〜264の整数であり、MはIAまたはIIA属元素、例えば原子価nのNa、K、Mg、Caである。
【0067】
有用なアルミノシリケートイオン交換物質が市販されている。これらのアルミノシリケートは構造上結晶でもまたは非晶質でもよく、天然アルミノシリケートでもまたは合成で誘導してもよい。アルミノシリケートイオン交換物質の製造方法はUS3,985,669で開示されている。ここで有用な好ましい合成結晶アルミノシリケートイオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXという名称で市販されている。特に好ましい態様において、結晶アルミノシリケートイオン交換物質は式:Na12〔(AlO12(SiO12〕・xHOを有し、ここでxは20〜30、特に27である。この物質はゼオライトAとして知られている。脱水ゼオライト(x=0〜10)もここで用いてもよい。好ましくは、アルミノシリケートは直径0.1〜10ミクロンの粒径を有している。
【0068】
本発明の目的に適した有機洗剤ビルダーには様々なポリカルボキシレート化合物があるが、それらに限定されない。ここで用いられる“ポリカルボキシレート”とは、多数のカルボキシレート基、好ましくは少くとも3つのカルボキシレートを有した化合物に関する。ポリカルボキシレートビルダーは通常酸形で組成物に加えられるが、中和塩の形で加えてもよい。塩形で利用される場合には、ナトリウム、カリウムおよびリチウムのようなアルカリ金属、またはアルカノールアンモニウム塩が好ましい。
【0069】
ポリカルボキシレートビルダーの中には、様々なカテゴリーの有用な物質が含まれる。ポリカルボキシレートビルダーの1つの重要なカテゴリーには、BergのUS3,128,287、US3,635,830で開示されているような、オキシジサクシネートを含めた、エーテルポリカルボキシレートがある。US4,663,071の“TMS/TDS”も参照。適切なエーテルポリカルボキシレートには、US3,923,679、3,835,163、4,158,635、4,120,874および4,102,903で記載されたような環式化合物、特に脂環式化合物もある。
【0070】
他の有用な洗浄ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5‐トリヒドロキシベンゼン‐2,4,6‐トリスルホン酸およびカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の様々なアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、ピロメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン‐1,3,5‐トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸およびそれらの可溶性塩のようなポリカルボキシレートがある。
【0071】
シトレートビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩)は、再生源からのそれらの利用性およびそれらの生分解性のために、重質液体洗剤処方で特に重要なポリカルボキシレートビルダーである。シトレートは、特にゼオライトおよび/または積層シリケートビルダーと組合せて、顆粒組成物で用いてもよい。オキシジサクシネートもこのような組成物および組合せで特に有用である。
【0072】
本発明の洗剤組成物では、US4,566,984で開示された3,3‐ジカルボキシ‐4‐オキサ‐1,6‐ヘキサンジオエート類および関連化合物も適している。有用なコハク酸ビルダーには、C‐C20アルキルおよびアルケニルコハク酸、およびそれらの塩がある。このタイプの特に好ましい化合物はドデセニルコハク酸である。サクシネートビルダーの具体例には、ラウリルサクシネート、ミリスチルサクシネート、パルミチルサクシネート、2‐ドデセニルサクシネート(好ましい)、2‐ペンタデセニルサクシネート等がある。ラウリルサクシネートがこのグループの好ましいビルダーであり、EP0,200,263で記載されている。
【0073】
他の適切なポリカルボキシレートは、US4,144,226およびUS3,308,067で開示されている。US3,723,322も参照。
脂肪酸、例えばC12‐C18モノカルボン酸、例えばオレイン酸および/またはその塩も、単独で、あるいは追加ビルダー活性を与えるために前記ビルダー、特にシトレートおよび/またはサクシネートビルダーと組合せて、組成物中に配合できる。脂肪酸のこのような使用は泡立ちの減少を通常もたらすため、これは業者により考慮されるべきである。
【0074】
リンベースビルダーが使用しうる状況下、特に手で洗濯する操作に用いられる固形石鹸の処方では、周知のナトリウムトリポリホスフェート、ナトリウムピロホスフェートおよびナトリウムオルトホスフェートのような様々なアルカリ金属ホスフェートが使用できる。エタン‐1‐ヒドロキシ‐1,1‐ジホスホネートおよび他の公知ホスホネートのようなホスホネートビルダー(例えば、US特許3,159,581、3,213,030、3,422,021、3,400,148および3,422,137参照)も使用できる。
【0075】
漂白化合物‐漂白剤およびブリーチアクチベーター
本洗剤組成物は、場合により、漂白剤、あるいは漂白剤および1種以上のブリーチアクチベーターを含む漂白組成物を含有している。存在するとき、漂白剤は、特に布帛洗濯向けで、典型的には洗剤組成物の1〜30%、更に典型的には5〜20%のレベルである。存在するならば、ブリーチアクチベーターの量は、典型的には漂白剤+ブリーチアクチベーターからなる漂白組成物の0.1〜60%、更に典型的には0.5〜40%である。
【0076】
ここで用いられる漂白剤は、現在知られているかまたは知られるようになるテクスタイルクリーニングまたは他のクリーニング目的にとり、洗剤組成物に有用ないかなる漂白剤であってもよい。これらには酸素ブリーチおよび他の漂白剤、例えば次亜塩素酸漂白剤がある。ペルボレートブリーチ、例えばナトリウムペルボレート(例えば、一または四水和物)がここでは使用できる。次亜塩素酸が用いられるとき、高度に好ましい次亜塩素酸漂白成分は次亜塩素酸アルカリ金属である。次亜塩素酸アルカリ金属が好ましいが、他の次亜塩素酸化合物もここで用いてよく、次亜塩素酸カルシウムおよびマグネシウムから選択できる。ここで使用上好ましい次亜塩素酸アルカリ金属は次亜塩素酸ナトリウムである。
制限なしに使用しうる漂白剤のもう1つのカテゴリーは、過カルボン酸漂白剤およびその塩からなる。この種類の剤の適切な例には、マグネシウムモノペルオキシフタレート六水和物、m‐クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4‐ノニルアミノ‐4‐オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカン二酸がある。このような漂白剤は、US4,483,781、US740,446、EP0,133,354およびUS4,412,934で開示されている。高度に好ましい漂白剤には、US4,634,551で記載されたような6‐ノニルアミノ‐6‐オキソペルオキシカプロン酸も含む。
【0077】
ペルオキシゲン漂白剤も用いることができる。適切なペルオキシゲン漂白化合物には、炭酸ナトリウムペルオキシヒドレートおよび相当する“ペルカーボネート”ブリーチ、ピロリン酸ナトリウムペルオキシヒドレート、尿素ペルオキシヒドレートおよび過酸化ナトリウムがある。ペルサルフェートブリーチ(例えば、OXONE、DuPont製)も用いてよい。
【0078】
好ましいペルカーボネートブリーチは500〜1000μm範囲の平均粒径を有した乾燥粒子からなり、その粒子のうち10重量%以下が200μmより小さく、上記粒子のうち10重量%以下が1250μmより大きい。場合により、ペルカーボネートはシリケート、ボレートまたは水溶性界面活性剤でコートしてもよい。ペルカーボネートはFMC、SolvayおよびTokai Denkaのような様々な市販元から入手できる。
漂白剤の混合物も用いてよい。
【0079】
ペルオキシゲン漂白剤、ペルボレート、ペルカーボネート等は好ましくはブリーチアクチベーターと組み合わされて、ブリーチアクチベーターに相当するペルオキシ酸を水溶液中において(即ち、洗浄プロセス中に)その場で生成する。アクチベーターの様々な非制限例はUS4,915,854およびUS4,412,934で開示されている。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、3,5,5‐トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート(ISONOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)アクチベーターが典型的であり、それらの混合物も使用できる。更にここで有用な他の典型的なブリーチおよびアクチベーターについてはUS4,634,551も参照。
【0080】
高度に好ましいアミド誘導ブリーチアクチベーターは下記式のものである:
N(R)C(O)RC(O)LまたはRC(O)N(R)RC(O)L
上記式中Rは6〜12の炭素原子を有するアルキル基であり、Rは1〜6の炭素原子を有するアルキレンであり、RはH、あるいは1〜10の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリールであり、Lはいずれか適切な脱離基である。脱離基は、ペルヒドロライシス(perhydrolysis)アニオンによるブリーチアクチベーターへの求核攻撃の結果として、ブリーチアクチベーターから出される基である。好ましい脱離基はフェニルスルホネートである。
上記式のブリーチアクチベーターの好ましい例には、参考のため本明細書に組み込まれるUS特許4,634,551で記載されているような、(6‐オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6‐ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6‐デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネートおよびそれらの混合物がある。
【0081】
もう1つの種類のブリーチアクチベーターは、HodgeらによりUS特許4,966,723で開示されたベンゾオキサジンタイプアクチベーターからなる。ベンゾオキサジンタイプの高度に好ましいアクチベーターは以下である:
【化10】
Figure 0004493849
【0082】
更に他の種類の好ましいブリーチアクチベーターには、アシルラクタムアクチベーター、特に下記式のアシルカプロラクタムおよびアシルバレロラクタムがある:
【化11】
Figure 0004493849
上記式中RはH、あるいは1〜12の炭素原子を有するアルキル、アリール、アルコキシアリールまたはアルカリール基である。高度に好ましいラクタムアクチベーターには、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、3,5,5‐トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラクタム、ウンデセノイルバレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、3,5,5‐トリメチルヘキサノイルバレロラクタムおよびそれらの混合物がある。過ホウ酸ナトリウム中に吸着されたベンゾイルカプロラクタムを含む、アシルカプロラクタムについて開示する、参考のため本明細書に組み込まれる1985年10月8日付で発行されたSandersonのUS特許4,545,784も参照。
【0083】
酸素漂白剤以外の漂白剤も当業界で知られており、ここで利用しうる。特に関心のもたれる非酸素漂白剤の1タイプには、スルホン化亜鉛および/またはアルミニウムフタロシアニンのような光活性化漂白剤がある。US4,033,718参照。用いられるならば、洗剤組成物はこのようなブリーチ、特にスルホン化亜鉛フタロシアニンを典型的には0.025〜1.25重量%で含有する。
【0084】
所望であれば、漂白化合物はマンガン化合物により触媒できる。このような化合物は当業界で周知であり、例えばUS5,246,621、US5,244,594、US5,194,416、US5,114,606、EP549,271A1、549,272A1、544,440A2および544,490A1で開示されたマンガンベース触媒がある。これら触媒の好ましい例には、MnIV (u‐O)(1,4,7‐トリメチル‐1,4,7‐トリアザシクロノナン)(PF、MnIII (u‐O)(u‐OAc)(1,4,7‐トリメチル‐1,4,7‐トリアザシクロノナン)(ClO、MnIV (u‐O)(1,4,7‐トリアザシクロノナン)(ClO、MnIIIMnIV (u‐O)(u‐OAc)(1,4,7‐トリメチル‐1,4,7‐トリアザシクロノナン)(ClO、MnIV(1,4,7‐トリメチル‐1,4,7‐トリアザシクロノナン)(OCH(PF)およびそれらの混合物がある。他の金属ベースブリーチ触媒には、US特許4,430,243およびUS5,114,611で開示されたものがある。漂白性を高める上でマンガンと様々な錯体リガンドとの併用も下記US特許明細書で報告されている:4,728,455;5,284,944;5,246,612;5,256,779;5,280,117;5,274,147;5,153,161および5,227,084
【0085】
実際問題として、限定ではなく、本組成物およびプロセスは水性洗浄液中で少くとも0.1ppm程度の活性ブリーチ触媒種を供するように調整でき、好ましくは洗濯液中で0.1〜700ppm、更に好ましくは1〜500ppmの触媒種を供する。
【0086】
増白剤
本組成物は、転染阻止作用も示すあるタイプの親水性蛍光増白剤0.005〜5重量%も場合により含有してよい。用いられるならば、本組成物は好ましくは0.001〜1重量%のこのような蛍光増白剤を含む。
【0087】
本発明で有用な親水性蛍光増白剤は下記構造式を有したものである:
【化12】
Figure 0004493849
上記式中Rはアニリノ、N‐2‐ビス‐ヒドロキシエチルおよびNH‐2‐ヒドロキシエチルから選択される;RはN‐2‐ビス‐ヒドロキシエチル、N‐2‐ヒドロキシエチル‐N‐メチルアミノ、モルフィリノ、クロロおよびアミノから選択される;Mはナトリウムまたはカリウムのような塩形成カチオンである。
【0088】
上記式中Rがアニリノ、RがN‐2‐ビス‐ヒドロキシエチル、およびMがナトリウムのようなカチオンであるとき、増白剤は4,4′‐ビス〔〔4‐アニリノ‐6‐(N‐2‐ビス‐ヒドロキシエチル)‐s‐トリアジン‐2‐イル〕アミノ〕‐2,2′‐スチルベンジスルホン酸および二ナトリウム塩である。この具体的な増白剤種はCiba-Geigy Corporationから商品名Tinopal-UNPA-GXで市販されている。Tinopal-UNPA-GXがすすぎ液添加組成物で有用な好ましい親水性蛍光増白剤である。
上記式中Rがアニリノ、RがN‐2‐ヒドロキシエチル‐N‐2‐メチルアミノ、およびMがナトリウムのようなカチオンであるとき、増白剤は4,4′‐ビス〔〔4‐アニリノ‐6‐(N‐2‐ヒドロキシエチル‐N‐メチルアミノ)‐s‐トリアジン‐2‐イル〕アミノ〕‐2,2′‐スチルベンジスルホン酸二ナトリウム塩である。この具体的な増白剤種はCiba-Geigy Corporationから商品名Tinopal 5BM-GXで市販されている。
上記式中Rがアニリノ、Rがモルフィリノ、およびMがナトリウムのようなカチオンであるとき、増白剤は4,4′‐ビス〔(4‐アニリノ‐6‐モルフィリノ‐s‐トリアジン‐2‐イル)アミノ〕‐2,2′‐スチルベンジスルホン酸ナトリウム塩である。この具体的な増白剤種はCiba-Geigy Corporationから商品名Tinopal AMS-GXで市販されている。
【0089】
汚れ放出剤
本発明では、任意の汚れ放出剤も加えることができる。組成物中への典型的配合レベルは0〜10%、好ましくは0.2〜5%の汚れ放出剤である。好ましくは、このような汚れ放出剤はポリマーである。
汚れ放出剤は、望ましくは、本発明の布帛柔軟化組成物で用いられる。当業者に知られているいかなるポリマー汚れ放出剤も、本発明の組成物で場合により使用できる。ポリマー汚れ放出剤は、ポリエステルおよびナイロンのような疎水性繊維の表面を親水性にする親水性セグメントと、疎水性繊維上について、洗浄およびすすぎサイクルの終了までそれに付着し続け、こうして親水性セグメントのアンカーとして働く疎水性セグメントとを双方とも有することにより特徴づけられる。こうして、汚れ放出剤との処理後に生じた汚れを、後の洗浄操作でもっと容易に落とせるようにできる。
利用されるならば、汚れ放出剤は本洗剤組成物の通常約0.01〜約10.0重量%、典型的には約0.1〜約5%、好ましくは約0.2〜約3.0%である。
【0090】
以下は、すべて参考のため本明細書に組み込まれ、本発明で使用に適した汚れ放出ポリマーを記載している。1976年5月25日付で発行されたHaysのUS3,959,230;1975年7月8日付で発行されたBasadurのUS3,893,929;1976年12月28日付で発行されたNicolらのUS4,000,093;1987年10月27日付で発行されたGosselinkのUS特許4,702,857;11月6日付で発行されたScheibelらのUS4,968,451;1987年10月27日付で発行されたGosselinkのUS4,702,857;1987年12月8日付で発行されたGosselinkらのUS4,711,730;1988年1月26日付で発行されたGosselinkのUS4,721,580;1989年10月31日付で発行されたMaldonadoらのUS4,877,896;1990年9月11日付で発行されたGosselinkらのUS4,956,447;1995年5月16日付で発行されたGosselinkらのUS5,415,807;Kudらにより1987年4月22日付で公開された欧州特許出願0,219,048。
【0091】
別の適切な汚れ放出剤は、ViollandらのUS4,201,824;LagasseらのUS4,240,918;TungらのUS4,525,524;RuppertらのUS4,579,681;US4,240,918;US4,787,989;US4,525,524;1988年Rhone-Poulenc ChemieのEP279,134A;BASF(1991)のEP457,205A;および1974年Unilever N.V.のDE2,335,044で記載されており、すべて参考のため本明細書に組み込まれる。
市販の汚れ放出剤には、信越化学工業KK製のMETOLOSE SM100、METOLOSE SM200、BASF(ドイツ)市販のSOKALANタイプの物質、例えばSOKALAN HP-22、ZELCON 5126(Dupont)およびMILEASE T(ICI)がある。
【0092】
スカム分散剤
本発明において、プレミックスは汚れ放出剤以外に任意のスカム分散剤と組み合わせて、諸成分の融点以上の温度に加熱することができる。
ここで好ましいスカム分散剤は高度エトキシル化疎水性物質により形成される。疎水性物質には、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アミン、脂肪酸アミド、アミンオキシド、四級アンモニウム化合物、または汚れ放出ポリマーを形成するために用いられる疎水性部分がある。好ましいスカム分散剤は分子当たり平均で例えば17モル以上、好ましくは25モル以上、更に好ましくは40モル以上のエチレンオキシドで高度にエトキシル化されており、ポリエチレンオキシド部分は全分子量の76〜97%、好ましくは81〜94%である。
【0093】
スカム分散剤のレベルは、使用条件下で許容される、好ましくは消費者に気付かれないレベルにスカムを保つ上で十分なものにするが、但し柔軟化に悪影響を与えるほどではない。一部の目的のためには、スカムは存在しないことが望ましい。典型的洗濯プロセスの洗浄サイクルで用いられるアニオン性またはノニオン性洗剤などの量、本組成物の導入前におけるすすぎステップの効力、および水硬度に応じて、布帛(洗濯物)に捕捉されるアニオン性またはノニオン性洗浄界面活性剤および洗浄ビルダー(特にホスフェートおよびゼオライト)の量は様々である。通常、最少量のスカム分散剤が柔軟化性質におよぼす悪影響を避けるために用いられるべきである。典型的には、スカム分散剤は柔軟活性剤のレベルに対して少くとも2%、好ましくは少くとも4%(最大スカム回避のためには少くとも6%、好ましくは少くとも10%)を要する。しかしながら、(柔軟剤物質に対して)10%以上のレベルでは、特に布帛が洗浄操作中に吸収された高割合のノニオン性界面活性剤を含んでいるときに、製品の柔軟化効力を喪失させる危険がある。
好ましいスカム分散剤はBrij 700、Varonic U-250、Genapol T-500、Genapol T-800、Plurafac A-79およびNeodol 25-50である。
【0094】
殺菌剤
本発明の組成物で用いられる殺菌剤の例には、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、商品名BronopolとしてPhiladelphia,PennsylvaniaにあるInolex Chemicalsから販売されている2‐ブロモ‐2‐ニトロプロパン‐1,3‐ジオール、商品名KathonとしてRohm and Haas Companyから販売されている5‐クロロ‐2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オンおよび2‐メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オンの混合物があり、1〜1000重量ppmでその剤が用いられる。
【0095】
香料
本発明はいかなる洗剤適合性香料も含有できる。適切な香料はUS特許5,500,138で開示されており、その特許は参考のため本明細書に組み込まれる。
ここで用いられる香料には、天然(即ち、草花、ハーブ、葉、根、樹皮、木、花または植物の抽出により得られる)、人工(即ち、異なる天然油または油成分の混合物)および合成(即ち、合成で作られる)香気物質を含めた芳香物質またはその混合物がある。このような物質は、定着剤、増量剤、安定剤および溶媒のような補助物質に多々伴われる。これらの補助剤も、ここで用いられる“香料”の意味内に含まれる。典型的には、香料は複数の有機化合物の複合混合物である。
【0096】
本発明組成物の香料で有用な香料成分の例には、ヘキシルシンナムアルデヒド、アミルシンナムアルデヒド、アミルサリチレート、ヘキシルサリチレート、テルピネオール、3,7‐ジメチル‐シス‐2,6‐オクタジエン‐1‐オール、2,6‐ジメチル‐2‐オクタノール、2,6‐ジメチル‐7‐オクテン‐2‐オール、3,7‐ジメチル‐3‐オクタノール、3,7‐ジメチル‐トランス‐2,6‐オクタジエン‐1‐オール、3,7‐ジメチル‐6‐オクテン‐1‐オール、3,7‐ジメチル‐1‐オクタノール、2‐メチル‐3‐(p‐tert‐ブチルフェニル)プロピオンアルデヒド、4‐(4‐ヒドロキシ‐4‐メチルペンチル)‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、トリシクロデセニルプロピオネート、トリシクロデセニルアセテート、アニスアルデヒド、2‐メチル‐2‐(p‐イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、3‐メチル‐3‐フェニルグリシド酸エチル、4‐(p‐ヒドロキシフェニル)ブタン‐2‐オン、1‐(2,6,6‐トリメチル‐2‐シクロヘキセン‐1‐イル)‐2‐ブテン‐1‐オン、p‐メトキシアセトフェノン、p‐メトキシ‐α‐フェニルプロペン、2‐n‐ヘキシル‐3‐オキソシクロペンタンカルボン酸メチル、γ‐ウンデカラクトンがあるが、それらに限定されない。
【0097】
芳香物質の追加例には、オレンジ油、レモン油、グレープフルーツ油、ベルガモット油、クローブ油、γ‐ドデカラクトン、2‐(2‐ペンチル‐3‐オキソシクロペンチル)酢酸メチル、β‐ナフトールメチルエーテル、メチルβ‐ナフチルケトン、クマリン、デシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、4‐tert‐ブチルシクロヘキシルアセテート、α,α‐ジメチルフェネチルアセテート、メチルフェニルカルビニルアセテート;4‐(4‐ヒドロキシ‐4‐メチルペンチル)‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒドおよびメチルアントラニレートのシッフ塩基;トリデカン二酸の環式エチレングリコールジエステル、3,7‐ジメチル‐2,6‐オクタジエン‐1‐ニトリル、ヨノン‐γ‐メチル、ヨノン‐α、ヨノン‐β、プチグレイン(petitgrain)、メチルセドリロン、7‐アセチル‐1,2,3,4,5,6,7,8‐オクタヒドロ‐1,1,6,7‐テトラメチルナフタレン、ヨノンメチル、メチル‐1,6,10‐トリメチル‐2,5,9‐シクロドデカトリエン‐1‐イルケトン、7‐アセチル‐1,1,3,4,4,6‐ヘキサメチルテトラリン、4‐アセチル‐6‐tert‐ブチル‐1,1‐ジメチルインダン、ベンゾフェノン、6‐アセチル‐1,1,2,3,3,5‐ヘキサメチルインダン、5‐アセチル‐3‐イソプロピル‐1,1,2,6‐テトラメチルインダン、1‐ドデカナール、7‐ヒドロキシ‐3,7‐ジメチルオクタナール、10‐ウンデセン‐1‐アール、イソヘキセニルシクロヘキシルカルボキサルデヒド、ホルミルトリシクロデカン、シクロペンタデカノリド、16‐ヒドロキシ‐9‐ヘキサデセン酸ラクトン、1,3,4,6,7,8‐ヘキサヒドロ‐4,6,6,7,8,8‐ヘキサメチルシクロペンタ‐γ‐2‐ベンゾピラン、アンブロキサン、ドデカヒドロ‐3a,6,6,9a‐テトラメチルナフト〔2,1b〕フラン、セドロール、5‐(2,2,3‐トリメチルシクロペンタ‐3‐エニル)‐3‐メチルペンタン‐2‐オール、2‐エチル‐4‐(2,2,3‐トリメチル‐3‐シクロペンテン‐1‐イル)‐2‐ブテン‐1‐オール、カリオフィレンアルコール、酢酸セドリル、p‐tert‐ブチルシクロヘキシルアセテート、パチョリ、乳香レジノイド、ラブダナム、ベチバート(vetivert)、コパイババルサム、バルサムモミ、並びに、ヒドロキシシトロネラールおよびメチルアントラニレート、ヒドロキシシトロネラールおよびインドール、フェニルアセトアルデヒドおよびインドール、4‐(4‐ヒドロキシ‐4‐メチルペンチル)‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒドおよびメチルアントラニレートの縮合産物があるが、それらに限定されない。
【0098】
香料成分の別な例は、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、リナロール、酢酸リナリル、テトラヒドロリナロール、シトロネロール、酢酸シトロネリル、ジヒドロミルセノール、酢酸ジヒドロミルセニル、テトラヒドロミルセノール、酢酸テルピニル、ノポール、酢酸ノピル、2‐フェニルエタノール、2‐フェニルエチルアセテート、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、安息香酸ベンジル、酢酸スチラリル、ジメチルベンジルカルビノール、トリクロロメチルフェニルカルビニル メチルフェニルカルビニルアセテート、酢酸イソノニル、酢酸ベチベリル、ベチベロール、2‐メチル‐3‐(p-tert-ブチルフェニル)プロパナール、2‐メチル‐3‐(p‐イソプロピルフェニル)プロパナール、3‐(p-tert-ブチルフェニル)プロパナール、4‐(4‐メチル‐3‐ペンテニル)‐3‐シクロヘキセンカルバルデヒド、4‐アセトキシ‐3‐ペンチルテトラヒドロピラン、メチルジヒドロジャスモネート、2‐n‐ヘプチルシクロペンタノン、3‐メチル‐2‐ペンチルシクロペンタノン、n‐デカナール、n‐ドデカナール、9‐デセノール‐1、フェノキシエチルイソブチレート、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール、ゲラノニトリル、シトロネロニトリル、セドリルアセタール、3‐イソカンフィルシクロヘキサノール、セドリルメチルエーテル、イソロンギホラノン、オーベピンニトリル、オーベピン、ヘリオトロピン、オイゲノール、バニリン、ジフェニルオキシド、ヒドロキシシトロネラールヨノン類、メチルヨノン類、イソメチルヨノン類、イロン類、シス‐3‐ヘキセノールおよびそのエステル、インダンムスク芳香、テトラリンムスク芳香、イソクロマンムスク芳香、大環状ケトン類、マクロラクトンムスク芳香、エチレンブラシレートである。
【0099】
本発明の組成物で有用な香料は、ハロゲン化物質およびニトロムスクを実質的に含んでいない。
上記の香料成分に適した溶媒、希釈物またはキャリアは、例えば、エタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコール、モノエチルエーテル、ジプロピレングリコール、ジエチルフタレート、トリエチルシトレートなどである。香料中に配合されるこのような溶媒、希釈物またはキャリアの量は、好ましくは均一な香料溶液をもたらす上で必要な最少限に保たれる。
香料は、最終組成物の0〜10重量%、好ましくは0.1〜5%、更に好ましくは0.2〜3%のレベルで存在しうる。本発明の布帛柔軟剤組成物は改善された布帛香料付着性を発揮する。
【0100】
キレート化剤
本発明の組成物およびプロセスでは、1種以上の銅および/またはニッケルキレート化剤(“キレーター”)も場合により用いることができる。このような水溶性キレート化剤は、すべて以下で記載されているようなアミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能性置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物からなる群より選択できる。布帛の白さおよび/または鮮明さはこのようなキレート化剤で実質的に改善または再生され、組成物中における物質の安定性も改善される。理論に拘束されることなく、これら物質の効果は、可溶性キレートの形成により洗浄液から鉄およびマンガンイオンを除去するそれらの例外的能力に一部起因している、と考えられる。
【0101】
任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、エチレンジアミン四酢酸、N‐ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四プロピオン酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸およびエタノールジグリシン、アルカリ金属、アンモニウムおよびその置換アンモニウム塩、およびそれらの混合物がある。
アミノホスホネートも、少くとも低レベルの全リンが洗剤組成物で許容されるときに本発明の組成物でキレート化剤として使用に適しており、DEQUESTとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)がある。好ましくは、これらのアミノホスホネートは炭素原子約7以上のアルキルまたはアルケニル基を含まない。
【0102】
多官能性置換芳香族キレート化剤も本組成物で有用である。1974年5月21日付で発行されたConnorらのUS特許3,812,044参照。このタイプの好ましい化合物は、酸形の場合、1,2‐ジヒドロキシ‐3,5‐ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンである。
ここで使用上好ましい生分解性キレーターは、1987年11月3日付HartmanおよびPerkinsのUS特許4,704,233で記載されたようなエチレンジアミン二コハク酸(“EDDS”)、特に〔S,S〕異性体である。
本組成物では、例えばゼオライト、積層シリケートなどのような不溶性ビルダーと一緒にすると有用なキラントまたはコビルダーとして、水溶性メチルグリシン二酢酸(MGDA)塩(または酸形)も含有してよい。
好ましいキレート化剤には、DETMP、DETPA、NTA、EDDSおよびそれらの混合物がある。
【0103】
利用されるならば、これらのキレート化剤は本布帛ケア組成物の通常約0.1〜約15重量%である。更に好ましくは、利用されるならば、キレート化剤はこのような組成物の約0.1〜約3.0重量%である。
【0104】
結晶成長阻止剤成分
本発明の組成物は結晶成長阻止剤成分、好ましくはオルガノジホスホン酸成分を更に含有でき、好ましくは組成物の0.01〜5重量%、更に好ましくは0.1〜2%のレベルで配合される。
オルガノジホスホン酸とは、化学構造の一部として窒素を含有していないオルガノジホスホン酸を意味する。したがって、この定義からはオルガノアミノホスホネートを除外するが、しかしながらそれは重金属イオン封鎖剤成分として本発明の組成物中に含有させてもよい。
オルガノジホスホン酸は、好ましくはC‐Cジホスホン酸、更に好ましくはCジホスホン酸、例えばエチレンジホスホン酸、最も好ましくはエタン1‐ヒドロキシ‐1,1‐ジホスホン酸(HEDP)であり、特に塩または錯体として、部分的にまたは完全にイオン化された形で存在してもよい。
【0105】
結晶成長阻止剤としてここで他の有用なものはオルガノモノホスホン酸である。オルガノモノホスホン酸またはその塩もしくは錯体も、CGIとしてここで使用に適している。
オルガノモノホスホン酸とは、その化学構造の一部として窒素を含有していないオルガノモノホスホン酸を意味する。したがって、この定義からはオルガノアミノホスホネートを除外するが、しかしながらそれは重金属イオン封鎖剤として本発明の組成物中に含有させてもよい。
オルガノモノホスホン酸成分は、酸形でも、あるいは適切な対陽イオンとの塩または錯体の1種の形で存在してもよい。好ましくは、いかなる塩/錯体も水溶性であって、アルカリ金属およびアルカリ土類金属塩/錯体が特に好ましい。
好ましいオルガノモノホスホン酸は、BayerからBayhibitの商品名で市販されている2‐ホスホノブタン‐1,2,4‐トリカルボン酸である。
【0106】
酵素
本組成物およびプロセスでは、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼおよびペルオキシダーゼのような1種以上の酵素を場合により用いることができる。ここで使用上好ましい酵素はセルラーゼ酵素である。実際に、このタイプの酵素は処理された布帛にカラーケア効果を更に付与する。ここで使用しうるセルラーゼには細菌および真菌双方のタイプがあり、好ましくは5〜9.5の至適pHを有している。US4,435,307では、Humicola insolensまたはHumicola株DSM1800、またはAeromonas属に属するセルラーゼ212産生真菌からの適切な真菌セルラーゼ、および海洋軟体動物Dolabella Auricula Solanderの肝膵から抽出されるセルラーゼについて開示している。適切なセルラーゼは、GB‐A‐2,075,028、GB‐A‐2,095,275およびDE‐OS‐2,247,832でも開示されている。CAREZYMEおよびCELLUZYME(Novo)が特に有用である。他の適切なセルラーゼは、NovoのWO91/17243、WO96/34092、WO96/34945およびEP‐A‐0,739,982でも開示されている。現行市販製品でみると、典型的な量は洗剤組成物g当たり重量で活性酵素5mg以内、更に典型的には0.01〜3mgである。換言すると、本組成物は典型的には0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1%の市販酵素製品を含む。酵素製品の活性が例えばセルラーゼで規定しうる特定の場合においては、対応した活性単位(例えば、CEVUまたはセルラーゼ当量粘度単位)が好ましい。例えば、本発明の組成物は0.5〜1000CEVU/g組成物の活性に相当するレベルでセルラーゼ酵素を含有することができる。本発明の組成物を処方する目的で用いられるセルラーゼ酵素製品は、典型的には、液体形態で1000〜10,000CEVU/g、固体形態で約1000CEVU/gの活性を有している。
【0107】
クレー
本発明の組成物は好ましくはクレーを含有しており、好ましくは組成物の0.05〜40重量%、更に好ましくは0.5〜30%、最も好ましくは2〜20%のレベルで存在している。明確化のために言及しておくと、ここで用いられているクレーミネラル化合物という用語からはナトリウムアルミノシリケートゼオライトビルダー化合物を除外するが、しかしながら本発明の組成物中に任意成分としそれを含有させてもよい。
【0108】
1種の好ましいクレーにはベントナイトクレーがある。高度に好ましいものは、例えば、すべてProcter and Gamble Companyの名で、US特許3,862,058、3,948,790、3,954,632および4,062,647、欧州特許EP‐A‐299,575およびEP‐A‐313,146で開示されているような、スメクタイトクレーである。
ここでスメクタイトクレーという用語には、酸化アルミニウムがシリケート格子に存在しているクレー、および酸化マグネシウムがシリケート格子に存在しているクレーの双方を含む。典型的なスメクタイトクレー化合物には、一般式Al(Si(OH)・nHOを有する化合物、および一般式Mg(Si(OH)・nHOを有する化合物がある。スメクタイトクレーは膨張性三層構造をとる傾向がある。
【0109】
適切なスメクタイトクレーの具体例には、モンモリロナイト、ヘクトライト、ボルコンスコイト、ノントロナイト、サポナイトおよびソーコナイトの種類から選択されるもの、特に結晶格子構造内にアルカリまたはアルカリ土類金属イオンを有するものがある。ナトリウムまたはカルシウムモンモリロナイトが特に好ましい。
適切なスメクタイトクレー、特にモンモリロナイトは、English China Clays、Laviosa、Georgia Kaolin and Colin Stewart Mineralsを含めた様々な業者から販売されている。
【0110】
ここで有用なクレーは、好ましくは10〜800nm、更に好ましくは20nm〜500mm、最も好ましくは50nm〜200mmの粒径を有している。
クレーミネラル化合物の粒子は、他の洗剤化合物を含有した凝集物粒子の成分として含有させてもよい。このような成分として存在するとき、クレーミネラル化合物の“最大粒径”という用語は、全体としての凝集物粒子ではなく、クレーミネラル成分自体の最大寸法に関する。
【0111】
プロトン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオンおよびカルシウムイオンのような小さな陽イオン、および正荷電官能基を有するものを含めたある有機分子の置換は、スメクタイトクレーの結晶格子構造内で典型的に行うことができる。クレーは1種の陽イオンタイプを優先的に吸収するその能力から選択され、このような能力は相対的なイオン交換能の測定により評価される。ここで適したスメクタイトクレーは、典型的には少くとも50meq/100gの陽イオン交換能を有している。US特許3,954,632は、陽イオン交換能の測定方法について記載している。
【0112】
クレーミネラル化合物の結晶格子構造は、好ましい実施例において、その中に置換されたカチオン性布帛柔軟剤を有してもよい。このような置換クレーは‘疎水性活性化’クレーと呼ばれている。カチオン性布帛柔軟剤は、典型的にはカチオン性布帛柔軟剤対クレー1:200〜1:10、好ましくは1:100〜1:20の重量比で存在している。適切なカチオン性布帛柔軟剤には、GB‐A‐1,514,276およびEP‐B‐0,011,340で開示されたような非水溶性三級アミンまたはジ長鎖アミド物質がある。
好ましい市販‘疎水性活性化’クレーは、English China Clays Internationalから商品名Claytone EMで販売されているジメチルジタロー四級アンモニウム塩約40重量%を含有したベントナイトクレーである。
【0113】
本発明の高度に好ましい態様において、クレーは保湿剤および疎水性化合物、好ましくはロウまたは油、例えばパラフィン油との完全混合物または粒子として存在する。好ましい保湿剤は、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリコールのダイマーまたはトリマー、最も好ましくはグリセロールを含めた有機化合物である。その粒子は好ましくは凝集物である。一方、ロウまたは油および場合により保湿剤がクレー上で封入物を形成しているか、あるいはクレーがロウまたは油および保湿剤の封入物となるように構成された粒子でもよい。粒子は有機塩、シリカまたはシリケートを含有していることが好ましい。
【0114】
しかしながら、本発明の他の態様では、クレーが好ましくは1種以上の界面活性剤および場合によりビルダーおよび場合により水と混合されており、その場合にその混合物は好ましくは後で乾燥される。好ましくは、このような混合物はクレーを含有したスプレードライ粒子を得るためにスプレードライ法で更に処理される。
凝集剤もクレーを含有した粒子または顆粒中に含有させることが好ましい。
完全混合物はキレート化剤を含有していることも好ましい。
【0115】
凝集剤
本発明の組成物はクレー凝集剤を含有してもよく、好ましくは組成物の0.005〜10重量%、更に好ましくは0.05〜5%、最も好ましくは0.1〜2%のレベルで存在する。
クレー凝集剤は、例えば、洗浄液中でクレー化合物の粒子を集合させて、洗浄中に布帛の表面へのそれらの付着を助けるように機能する。そのため、この機能性要件は、布帛からクレー汚れの除去を助けて、洗浄液内にそれらを分散させるために洗濯洗剤組成物に通常加えられるクレー分散剤化合物の場合とは異なる。
【0116】
ここでクレー凝集剤として好ましいものは、100,000〜10,000,000、好ましくは150,000〜5,000,000、更に好ましくは200,000〜2,000,000の平均分子量を有した有機ポリマー物質である。
適切な有機ポリマー物質には、アルキレンオキシド、特にエチレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、ビニルアルコール、ビニルピロリドンおよびエチレンイミンから選択されるモノマー単位を含有したホモポリマーまたはコポリマーがある。特にエチレンオキシドのホモポリマーが、但しアクリルアミドおよびアクリル酸のものでも、好ましい。
Procter abd Gamble Companyの名による欧州特許EP‐A‐299,575およびEP‐A‐313,146では、ここで使用上好ましい有機ポリマークレー凝集剤について記載している。
【0117】
クレー対凝集ポリマーの重量比は、好ましくは1000:1〜1:1、更に好ましくは500:1〜1:1、最も好ましくは300:1〜1:1、更に一層好ましくは80:1〜10:1であり、またはある用途では60:1〜20:1でもよい。
無機クレー凝集剤もここでは適切であり、その典型例にはライムおよびミョウバンがある。
凝集剤は、通常1種以上の界面活性剤およびビルダーを含有した、洗剤凝集物、押出物またはスプレードライ粒子のような洗剤ベース顆粒中に存在していることが好ましい。
【0118】
発泡剤
発泡手段も本発明の組成物で場合により用いてよい。
ここで記載されている発泡とは、可溶性酸源とアルカリ金属カーボネートとの化学反応の結果として二酸化炭素ガスを生じる、液体からガスの泡の発生を意味している:
即ち C+3NaHCO→Na+3CO↑+3H
酸および炭酸源および他の発泡系の別な例は(Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets Volume 1,Page 287-291)でみられる。
【0119】
炭酸塩
ここで適切なアルカリおよび/またはアルカリ土類無機炭酸塩にはカリウム、リチウム、ナトリウムなどの炭酸塩および炭酸水素塩があり、その中では炭酸ナトリウムおよびカリウムが好ましい。ここで用いられる適切な重炭酸塩はリチウム、ナトリウム、カリウムなどのように重炭酸のいかなるアルカリ金属塩であってもよく、その中では重炭酸ナトリウムおよびカリウムが好ましい。しかしながら、炭酸塩、重炭酸塩またはその混合物の選択は、顆粒が溶解される水性媒体で望まれるpHに応じて行われる。例えば、比較的高いpH(例えば、pH9.5以上)が水性媒体で望まれる場合には、炭酸塩を単独で用いるか、または炭酸塩のレベルを重炭酸塩のレベルより高くして炭酸塩および重炭酸塩の組合せを用いることが好ましい。本発明の組成物の無機アルカリおよび/またはアルカリ土類炭酸塩には、炭酸および/または重炭酸の、好ましくはカリウム、更に好ましくはナトリウム塩がある。好ましくは、炭酸塩は炭酸ナトリウム、場合により重炭酸ナトリウムである。
ここで無機炭酸塩は、好ましくは組成物の少くとも20重量%のレベルで存在する。好ましくは、それらは少くとも23重量%、または更には25%、または更には30%、好ましくは約60重量%以内、更に好ましくは55重量%以内、または更には50%のレベルで存在している。
【0120】
それらは、別々な粉末または顆粒成分として、あるいは他の洗剤成分、例えば他の塩または界面活性剤との共顆粒として、全部または一部が加えられる。本発明の固形洗剤組成物でも、それらが凝集物またはスプレードライ顆粒のような洗剤顆粒として全部または一部存在してよい。
本発明の一態様では、好ましくは有機酸、例えばカルボン酸またはアミノ酸、および炭酸塩を含めた発泡源が存在している。ここで炭酸塩の一部または全部が有機酸とプレミックスされて、別な顆粒成分として存在していることも好ましい。
好ましい発泡源は、場合により結合剤によるクエン酸および炭酸塩の圧縮粒子、4:2:4の重量比で炭酸塩、重炭酸塩およびリンゴまたはマレイン酸の粒子から選択される。クエン酸および炭酸塩の乾燥添加形も好ましくは用いられる。
【0121】
炭酸塩はいかなる粒径を有してもよい。一態様において、特に炭酸塩が別々に加えられる化合物としてではなく、顆粒で存在するときには、炭酸塩は好ましくは5〜375ミクロンの容量メジアン粒径を有しており、好ましくは少くとも60容量%、好ましくは少くとも70%、または更には少くとも80%、または更には少くとも90%は1〜425ミクロンの粒径を有している。更に好ましくは、二酸化炭素源は10〜250ミクロンの容量メジアン粒径を有しており、好ましくは少くとも60容量%、または更には少くとも70%、または更には少くとも80%、または更には少くとも90%は1〜375ミクロンの粒径を有しているか、あるいは更に好ましくは10〜200ミクロンの容量メジアン粒径を有しており、好ましくは少くとも60容量%、好ましくは少くとも70%、または更には少くとも80%、または更には少くとも90%は1〜250ミクロンの粒径を有している。
特に、炭酸塩が別々な成分として加えられる、いわば他の洗剤成分に‘乾燥添加’または混合されるとき、炭酸塩は上記粒径を含めていかなる粒径を有してもよいが、好ましくは少くとも200ミクロン、または更には250ミクロン、または更には300ミクロンの容量平均粒径を有している。
所要粒径の二酸化炭素源は、それより大きな粒径の物質を粉砕してから、場合により所要粒径の物質をいずれか適切な方法で選択することにより得ることが好ましい。
過炭酸塩も漂白剤として本発明の組成物中に存在してよいが、それらはここで記載されたような炭酸塩には含まれない。
【0122】
他の好ましい任意成分には、酵素安定剤、ポリマー汚れ放出剤、クリーニングプロセス中にある布帛から他への転染を阻止するために有効な物質(即ち、転染阻止剤)、ポリマー分散剤、起泡抑制剤、蛍光増白剤または他の増白もしくはホワイトニング剤、静電気防止剤、他の活性成分、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、染料または顔料、液体処方用の溶媒、および固形組成物用の固形フィラーがある。
【0123】
組成物の形態
本発明の組成物は、水性または非水性形の液体、ゲル、フォームと、顆粒および錠剤形態を含めて、様々な物理的形態をとることができる。
液体洗剤組成物は、キャリアとして水および他の溶媒を含有することができる。メタノール、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールで例示される低分子量一級または二級アルコールが適切である。一価アルコールが界面活性剤を溶解させる上で好ましいが、2〜6の炭素原子および2〜6のヒドロキシ基を有するようなポリオール(例えば、1,3‐プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリンおよび1,2‐プロパンジオール)も使用できる。組成物は5〜90%、典型的には10〜50%のこのようなキャリアを含有することができる。
【0124】
顆粒洗剤は、例えば、ベース顆粒をスプレードライ(最終製品密度520g/L)または凝集(最終製品密度600g/L以上)することにより製造できる。次いで、残留乾燥成分が、例えばロータリーミキシングドラムで、ベース顆粒と顆粒または粉末形態で混合され、液体成分(例えば、ノニオン性界面活性剤および香料)もスプレーオンできる。
本洗剤組成物は、水性クリーニング操作で使用中に、洗浄水が6.5〜11、好ましくは7.5〜10.5のpHを有するように処方されることが好ましい。洗濯製品は、典型的にはpH9〜11である。勧められる使用レベルでpHをコントロールするための技術には、緩衝剤、アルカリ、酸等の使用があり、当業者に周知である。
液体形態のとき、組成物はスプレーディスペンサーまたはエアゾールディスペンサーのような分配手段により分配してもよい。
【0125】
スプレーディスペンサー
本発明は、有効であるが、表面上で乾燥されたときに認められないレベルで、アミン反応生成物および他の成分(例は、シクロデキストリン、多糖、ポリマー、界面活性剤、香料、柔軟剤である)を含有した前記組成物により、布帛品および/または表面の処理を容易にしうるような製品を用意するために、スプレーディスペンサー中に配合された、このような組成物にも関する。スプレーディスペンサーは、手動式または非手動式(操作)スプレー手段、および処理組成物を含有した容器からなる。このようなスプレーディスペンサーの典型的開示は、WO96/04940の第19頁21行目〜第22頁27行目でみられる。製品には、望ましい効果をもたらす上で十分な組成物の成分を消費者が確実に適用しうるようにするための使用説明書を添付することが好ましい。スプレー器から分配される典型的組成物は、使用組成物の約0.01〜約5重量%、好ましくは約0.05〜約2%、更に好ましくは約0.1〜約1%のレベルでアミン反応生成物を含有している。
使用方法
本発明の組成物は、家庭処理のいかなる段階でも、即ち前処理組成物、洗浄添加物、洗濯およびクリーニングプロセスで使用に適した組成物として使用に適している。明らかに、本発明の前処理組成物で、その後洗濯プロセスで使用に適した組成物で布帛を処理するなど、複数の適用が行える。
処理される表面を本発明の化合物または組成物と接触させ、その後で処理された表面を物質、好ましくは水性媒体、例えばアミン反応生成物から香料を放出させやすい水分またはいずれか他の手段と接触させるステップからなる、活性ケトンまたはアルデヒドの遅延放出をもたらすための方法も、ここでは提供される。
【0126】
“表面”とは、化合物が付着しうるあらゆる表面を意味する。このような物質の典型例は、香料ケトンおよび/またはアルデヒドの遅延放出を必要とする布帛、硬質表面、例えば皿類、フロア、浴室、トイレ、キッチンおよび他の表面、例えば動物リターのようなリターの場合である。好ましくは、表面は布帛、タイル、セラミックから選択され、更に好ましくは布帛である。
“遅延放出”とは、活性剤(例えば、香料)自体の使用によるよりも長期間にわたる、活性成分(例えば、香料)の放出を意味する。
【0127】
下記の洗濯およびクリーニング組成物の例で用いられる略記
洗濯およびクリーニング組成物において、略記された成分表示は以下の意味を有している:
洗剤組成物において、略記された成分表示は以下の意味を有している:
LAS :ナトリウム直鎖C11-13アルキルベンゼンスルホネート
TAS :ナトリウムタローアルキルサルフェート
CxyAS :ナトリウムC1x‐C1Yアルキルサルフェート
C46SAS:ナトリウムC14‐C16二級(2,3)アルキルサルフェート
CxyEzS:zモルのエチレンオキシドと縮合された
ナトリウムC1X‐C1Yアルキルサルフェート
CxyEz :平均zモルのエチレンオキシドと縮合された
1X‐C1Yで主に直鎖の一級アルコール
QAS :R(CH(COH)(R=C12‐C14)
QAS1 :R(CH(COH)(R=C‐C11
APA :C8-10アミドプロピルジメチルアミン
石鹸 :獣脂およびココナツ脂肪酸の80/20混合物から誘導される
ナトリウム直鎖アルキルカルボキシレート
STS :ナトリウムトルエンスルホネート
CFAA :C12‐C14(ココ)アルキルN‐メチルグルカミド
TFAA :C16‐C18アルキルN‐メチルグルカミド
TPKFA :C12‐C14トップドホールカット(topped whole cut)脂肪酸
STPP :無水トリポリリン酸ナトリウム
TSPP :ピロリン酸四ナトリウム
ゼオライトA:0.1〜10μm範囲の主粒径を有する
式Na12(AlOSiO12・27HOの水和ナトリウ
ムアルミノシリケート(無水ベースで重量表示)
NaSKS‐6:式δ‐NaSiの結晶積層シリケート
クエン酸 :無水クエン酸
ボレート :ホウ酸ナトリウム
炭酸塩 :粒径200〜900μmの無水炭酸ナトリウム
重炭酸塩 :粒径分布400〜1200μmの無水重炭酸ナトリウム
シリケート :非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO:NaO=2.0:1)
サルフェート:無水硫酸ナトリウム
硫酸Mg :無水硫酸マグネシウム
シトレート :425〜850μmの粒径分布を有する、活性86.4%の
クエン酸三ナトリウム二水和物
MA/AA :1:4マレイン酸/アクリル酸のコポリマー
平均分子量約70,000
MA/AA(1):4:6マレイン酸/アクリル酸のコポリマー
平均分子量約10,000
AA :平均分子量4500のポリアクリル酸ナトリウムポリマー
CMC :ナトリウムカルボキシメチルセルロース
セルロースエーテル:信越化学から市販されている重合度650の
メチルセルロースエーテル
プロテアーゼ:商品名SavinaseでNOVO Industries A/Sから販売されている
3.3重量%の活性酵素を有したタンパク質分解酵素
プロテアーゼI:WO95/10591に記載されて、Genencor Int.Inc.から
販売されている、4重量%の活性酵素を有したタンパク質分解
酵素
Alcalase :NOVO Industries A/Sから販売されている
5.3重量%の活性酵素を有したタンパク質分解酵素
セルラーゼ :商品名CarezymeでNOVO Industries A/Sから販売されている
0.23重量%の活性酵素を有したセルロース分解酵素
アミラーゼ :商品名Termamyl 120TでNOVO Industries A/Sから販売され
ている1.6重量%の活性酵素を有したデンプン分解酵素
リパーゼ :商品名LipolaseでNOVO Industries A/Sから販売されている
2.0重量%の活性酵素を有した脂肪分解酵素
リパーゼ(1):商品名Lipolase UltraでNOVO Industries A/Sから
販売されている、2.0重量%の活性酵素を有した脂肪分解酵素
Endolase :NOVO Industries A/Sから販売されている
1.5重量%の活性酵素を有したエンドグルカナーゼ酵素
PB4 :式NaBO・3HO・H
過ホウ酸ナトリウム四水和物
PB1 :式NaBO・Hの無水過ホウ酸ナトリウムブリーチ
ペルカーボネート:式2NaCO・3Hの過炭酸ナトリウム
NOBS :ナトリウム塩形のノナノイルオキシベンゼンスルホネート
NAC‐OBS:(6‐ノナミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート
TAED :テトラアセチルエチレンジアミン
DTPA :ジエチレントリアミン五酢酸
DTPMP :Monsantoから商品名Dequest 2060で販売されている
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)
EDDS :エチレンジアミン‐N,N′‐二コハク酸
そのナトリウム塩形の(S,S)異性体
光活性化ブリーチ(1):デキストリン可溶性ポリマー中に封入された
スルホン化亜鉛フタロシアニン
光活性化ブリーチ(2):デキストリン可溶性ポリマー中に封入された
スルホン化アルミノフタロシアニン
増白剤1 :4,4′‐ビス(2‐スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウム
増白剤2 :4,4′‐ビス(4‐アニリノ‐6‐モルホリノ‐1,3,5‐
トリアジン‐2‐イル)アミノ)スチルベン‐2,2′‐
ジスルホン酸二ナトリウム
HEDP :1,1‐ヒドロキシエタンジホスホン酸
PEGx :分子量x(典型的には4000)のポリエチレングリコール
PEO :平均分子量50,000のポリエチレンオキシド
TEPAE :テトラエチレンペンタアミンエトキシレート
PVI :平均分子量20,000のポリビニルイミダゾール
PVP :平均分子量60,000のポリビニルピロリドンポリマー
PVNO :平均分子量50,000のポリビニルピリジンN‐オキシド
ポリマー
PVPVI :平均分子量20,000の、ポリビニルピロリドンおよび
ビニルイミダゾールのコポリマー
QEA :ビス〔(CO)(CO)〕(CH)‐N
12‐N‐(CH
ビス〔(CO)‐(CO)〕(n=20〜30)
SRP1 :アニオン性末端キャップ化ポリエステル
SRP2 :ジエトキシル化ポリ(1,2‐プロピレンテレフタレート)
短ブロックポリマー
PEI :1800の平均分子量および窒素当たり7エチレンオキシ残基の
平均エトキシル化度を有するポリエチレンイミン
シリコーン消泡剤:10:1〜100:1のフォーム調整剤対分散剤の比率で、
分散剤としてシロキサンオキシアルキレンコポリマーを配合し
た、ポリジメチルシロキサンフォーム調整剤
不透明剤 :BASF Aktiengesellschaftから商品名Lytron 621で
販売されている水ベースモノスチレンラテックス混合物
ワックス :パラフィンロウ
PA30 :平均分子量約4500〜8000のポリアクリル酸
480N :7:3アクリレート/メタクリレートのランダムコポリマー
平均分子量約3500
ポリゲル/カルボポール:高分子量架橋ポリアクリレート
メタシリケート:メタケイ酸ナトリウム(SiO:NaO比=1.0)
ノニオン系 :平均エトキシル度3.8および平均プロポキシル度4.5の
13‐C15混合エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール
Neodol 45-13:Shell Chemical CO.販売のC14‐C15直鎖一級アルコール
エトキシレート
MnTACN:マンガン1,4,7‐トリメチル‐1,4,7‐トリアザシクロ
ノナン
PAAC :ペンタアミン酢酸コバルト(III)塩
パラフィン :Wintershallから商品名Winog 70で販売されている
パラフィン油
NaBz :安息香酸ナトリウム
BzP :過酸化ベンゾイル
SCS :ナトリウムクメンスルホネート
BTA :ベンゾトリアゾール
pH :20℃で蒸留水中1%溶液として測定
ARP1 :合成例Iから作られるような、1,4‐ビス(3‐アミノ
プロピル)ピペラジンとα‐ダマスコンとのアミン反応生成物
ARP2 :合成例IIから作られるような、N,N′‐ビス(アミノプロピ
ル)‐1,3‐プロパンジアミンとδ‐ダマスコンとのアミン
反応生成物
ARP3 :合成例IIIから作られるような、ポリビニルアミンMW1200
とα‐ダマスコンとのアミン反応生成物
クレーI :ベントナイトクレー
クレーII :スメクタイトクレー
凝集剤I :平均分子量200,000〜400,000の
ポリエチレンオキシド
凝集剤II :平均分子量400,000〜1,000,000のポリエチレン
オキシド
凝集剤III :平均分子量200,000〜400,000のアクリルアミド
および/またはアクリル酸のポリマー
DOBS :ナトリウム塩形のデカノイルオキシベンゼンスルホネート
SRP3 :多糖汚れ放出ポリマー
SRP4 :ノニオン性末端キャップ化ポリエステル
【0128】
下記は本発明で定義されたような化合物の合成例である:
I‐1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジンとα‐ダマスコンとの合成
双方の一級アミノ基を香料で置換するために、2当量の香料を1当量のアミノ官能性ポリマーに対して用いた。EtOH6ml中α‐ダマスコン1mmolおよびモレキュラーシーブ(4Å、20g)の氷冷攪拌溶液に、0.5当量の1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジンを滴下漏斗から加えた。反応混合液を窒素雰囲気下で攪拌し、光から防護した。遊離香料原料のNMRスペクトルから吸収ピークの消失後(3〜16時間後)、混合液を濾過し、溶媒を真空蒸留により除去した。β‐アミノケトン形成の収率は約90%である。
同様の結果は、α‐ダマスコンをトリパール、バートシトラール、ブーゲオナールまたはシトロネラールに代えた場合にも得られた。
【0129】
II ‐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミンとδ‐ダマスコンとの合成
EtOH30ml中δ‐ダマスコン1mmolおよびモレキュラーシーブ(4Å、5g)の氷冷溶液に、0.5当量の‐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミンを加えた。反応液を窒素雰囲気下で攪拌し、光から防護した。1日間後に、モレキュラーシーブおよび溶媒を各々濾過および真空蒸留により除去した。。β‐アミノケトンを収率85〜90%で得た。
同様の結果は、δ‐ダマスコンをトリパール、バートシトラール、ブーゲオナールまたはシトロネラールに代えた場合にも得られた。これらの場合には、シッフ塩基が形成される。
【0130】
III ‐MW1200のポリビニルアミンとα‐ダマスコンとの合成
下記成分を一緒に混合した:10%水溶液中MW1200ポリビニルアミン0.3gおよびα‐ダマスコン0.3gと硫酸ナトリウム0.6g。反応は暗所下室温で18日間後に終了した。
同様の結果は、α‐ダマスコンをトリパールまたはシトラールに代えた場合にも得られた。これらの場合には、シッフ塩基が形成される。
【0131】
下記の処方例において、すべてのレベルは別記されないかぎり組成物の重量%として示されており、完全処方組成物でいわゆる“ARP”と表示されたアミン反応生成物の配合は、GB1,464,616で記載されたような乾燥添加(d)、スプレーオン(s)、デンプン封入(es)、またはシクロデキストリン(ec)で行うか、あるいは前記のような組成物でそのまま行う。処方例のところでARPについて括弧内の語は配合手段に関する。何も示されていないときは、配合はそのままで行われている。ARPについて示されたレベルは、加工処理されていてもまたはそうでなくても、加工処理されたATPではなく、ARP自体のレベルに関する。
【0132】
例1
下記の高密度顆粒洗濯洗剤組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0133】
例2
ヨーロッパ式機械洗浄条件下で特に有用な下記の顆粒洗濯洗剤組成物A〜Fを本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0134】
例3
ヨーロッパ式機械洗浄条件下で特に有用な下記の洗剤処方物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0135】
例4
下記の顆粒洗剤処方物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0136】
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0137】
例5
着色衣類の洗浄で特に有用な下記の無ブリーチ洗剤処方物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0138】
例6
下記の顆粒洗剤処方物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0139】
例7
下記の顆粒洗剤組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0140】
例8
下記の洗剤組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0141】
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0142】
例9
下記の洗剤処方物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0143】
例10
下記の液体洗剤処方物を本発明に従い調製した(レベルは部/重量で示されている):
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0144】
例11
下記の液体洗剤処方物を本発明に従い調製した(レベルは部/重量で示されている):
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0145】
例12
下記の液体洗剤組成物を本発明に従い調製した(レベルは部/重量で示されている):
Figure 0004493849
【0146】
例13
以下は本発明による錠剤、バー、押出物または顆粒の形態をとる組成物である:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0147】
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0148】
例14
下記の固形洗濯洗剤組成物を本発明に従い調製した(レベルは部/重量で示されている):
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0149】
例15
下記の洗剤添加組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0150】
例16
下記のコンパクト高密度(0.96Kg/L)皿洗い洗剤組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
【0151】
例17
嵩密度1.02Kg/Lの下記顆粒皿洗い洗剤組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0152】
例18
下記の錠剤洗剤組成物は、標準12ヘッドロータリープレスを用いて、13KN/cm2の圧力下で顆粒皿洗い洗剤組成物の圧縮により、本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0153】
例19
密度1.40Kg/Lの下記液体皿洗い洗剤組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0154】
例20
下記の液体すすぎ補助組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0155】
例21
下記の液体皿洗い組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0156】
例22
下記の液体硬質表面クリーニング組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
Figure 0004493849
Na4エチレンジアミン二酢酸
**ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル
【0157】
例23
硬質表面のクリーニングおよび家庭内カビの除去向けの下記スプレー組成物を本発明に従い調製した:
ARP2 0.04
アミラーゼ 0.01
プロテアーゼ 0.01
Naオクチルサルフェート 2.0
Naドデシルサルフェート 4.0
水酸化Na 0.8
シリケート 0.04
ブチルカルビトール 4.0
香料 0.35
水/その他 100%まで
ジエチレングリコールモノブチルエーテル
【0158】
例24
下記のラバトリークレンジングブロック組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849
【0159】
例25
下記の便器クリーニング組成物を本発明に従い調製した:
Figure 0004493849

Claims (16)

  1. 洗浄成分と、少なくとも1つの一級および/または二級アミノ基を含有するアミノ官能性ポリマーならびにケトン、アルデヒドおよびそれらの混合物から選択される香料成分の反応生成物とを含んでなる洗濯および/またはクリーニング組成物であって、
    アミノ官能性ポリマーがジプロピレングリコール中メチルアントラニレートの1%溶液の場合より低い臭気強度指数を有し、反応生成物が5より大きい乾燥表面臭気指数を有し、反応生成物が洗濯およびクリーニング組成物中への配合前に前形成され、アミノ官能性ポリマーが10より多いアミノ基を有していることを特徴とする、洗濯および/またはクリーニング組成物。
  2. アミノ官能性ポリマーが、150〜2.10E6、好ましくは400〜50,000、更に好ましくは600〜40,000の分子量を有している、請求項に記載の組成物。
  3. アミノ官能性ポリマーが、ポリビニルアミン、その誘導体およびそのコポリマー、アルキレンポリアミン、ポリアミノ酸およびそのコポリマー、架橋ポリアミノ酸、アミノ置換ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンビスアミンまたはビスアミノアルキル、アミノアルキルピペラジンおよびその誘導体、直鎖または分岐N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン、およびそれらの混合物から選択される、請求項1または2に記載の組成物。
  4. アミノ官能性ポリマーが、MW600〜50Kのポリビニルアミン、MW400〜300,000のアミノ置換ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンビス(アミン)、ポリオキシエチレンビス(6‐アミノヘキシル)、N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐1,3‐プロパンジアミン、1,4‐ビス(3‐アミノプロピル)ピペラジン、ポリリジン、架橋ポリリジンおよび/またはそれらの混合物から選択される、請求項に記載の組成物。
  5. 反応生成物が、組成物の0.0001〜10重量%、好ましくは0.001〜5%、更に好ましくは0.01〜2%の量で存在している、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 香料が、1‐デカナール、ベンズアルデヒド、フロルヒドラール、2,4‐ジメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、シス/トランス‐3,7‐ジメチル‐2,6‐オクタジエン‐1‐アール、ヘリオトロピン、2,4,6‐トリメチル‐3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキサルデヒド、2,6‐ノナジエナール、α‐n‐アミルシンナムアルデヒド、α‐n‐ヘキシルシンナムアルデヒド、P.T.ブシナール、ライラール、シマール、メチルノニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス‐2‐ヘキセナールおよびそれらの混合物から選択される香料アルデヒドである、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 香料が、α‐ダマスコン、δ‐ダマスコン、イソダマスコン、カルボン、γ‐メチルヨノン、イソ‐E‐スーパー、2,4,4,7‐テトラメチルオクタ‐6‐エン‐3‐オン、ベンジルアセトン、β‐ダマスコン、ダマスセノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルセドリロンおよびそれらの混合物から選択される香料ケトンである、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 香料が1ppm以下、更に好ましくは10ppb以下の臭気検出閾値を有している、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 香料が、ウンデシレンアルデヒド、ウンデカラクトンγ、ヘリオトロピン、ドデカラクトンγ、p‐アニスアルデヒド、p‐ヒドロキシフェニルブタノン、シマール、ベンジルアセトン、ヨノンα、p.t.ブシナール、ダマスセノン、ヨノンβおよびメチルノニルケトン、および/またはそれらの混合物から選択される、請求項に記載の組成物。
  10. 組成物がクレーを更に含有している、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 表面を請求項1〜10のいずれか一項に記載された組成物と接触させた後、処理された表面を物質と接触させて香料を放出させる工程からなる、残留芳香を表面に付与する方法。
  12. 前記物質が水である、請求項11に記載の方法。
  13. 適用される表面に残留芳香を付与するための洗濯およびクリーニング組成物の製造に関する、請求項1〜10のいずれか一項に記載された化合物の使用。
  14. 前記表面が布帛である、請求項13に記載の使用。
  15. 前記表面がタイルおよび/またはセラミックである、請求項13に記載の使用。
  16. 一級および/または二級アミン化合物とケトン、アルデヒドおよびそれらの混合物から選択される香料成分との反応生成物、または請求項1〜のいずれか一項に記載された組成物と表面を接触させる工程からなる、特に複数回の洗浄サイクル後に、布帛表面に、改善された布帛外観、布帛摩損に対する改善された防御および改善されたカラーケアをもたらす方法。
JP2000559205A 1998-10-28 1999-07-12 洗濯およびクリーニング組成物 Expired - Fee Related JP4493849B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP98870155.3 1998-07-10
EP98870226.2 1998-10-28
EP98870226A EP0971024A1 (en) 1998-07-10 1998-10-28 Laundry and cleaning compositions
EP98870155 1998-10-28
EP99870025A EP0971026A1 (en) 1998-07-10 1999-02-11 Laundry and cleaning compositions
EP99870025.6 1999-02-11
PCT/US1999/015678 WO2000002982A2 (en) 1998-07-10 1999-07-12 Laundry and cleaning compositions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002520495A JP2002520495A (ja) 2002-07-09
JP4493849B2 true JP4493849B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=27239771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000559205A Expired - Fee Related JP4493849B2 (ja) 1998-10-28 1999-07-12 洗濯およびクリーニング組成物

Country Status (16)

Country Link
EP (2) EP0971026A1 (ja)
JP (1) JP4493849B2 (ja)
KR (1) KR20010053480A (ja)
CN (1) CN1321187A (ja)
AT (1) ATE339494T1 (ja)
AU (1) AU4870299A (ja)
BR (1) BR9912033A (ja)
CA (1) CA2336666A1 (ja)
CZ (1) CZ200158A3 (ja)
DE (1) DE69933230T3 (ja)
ES (1) ES2273504T3 (ja)
HU (1) HUP0200238A3 (ja)
ID (1) ID28314A (ja)
MA (1) MA24922A1 (ja)
TR (1) TR200100002T2 (ja)
WO (1) WO2000002982A2 (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6511948B1 (en) 1998-07-10 2003-01-28 The Procter & Gamble Company Amine reaction compounds comprising one or more active ingredient
US6451751B1 (en) 1998-07-10 2002-09-17 The Procter & Gamble Company Process for producing particles of amine reaction product
US6790815B1 (en) 1998-07-10 2004-09-14 Procter & Gamble Company Amine reaction compounds comprising one or more active ingredient
US6740713B1 (en) 1999-07-08 2004-05-25 Procter & Gamble Company Process for producing particles of amine reaction products
US6764986B1 (en) 1999-07-08 2004-07-20 Procter & Gamble Company Process for producing particles of amine reaction products
US6972276B1 (en) 1999-07-09 2005-12-06 Procter & Gamble Company Process for making amine compounds
US6906012B1 (en) 1999-11-09 2005-06-14 Procter & Gamble Company Detergent compositions comprising a fragrant reaction product
EP1111034A1 (en) 1999-12-22 2001-06-27 The Procter & Gamble Company Laundry and cleaning and/or fabric care compositions
US20030073607A1 (en) * 2001-05-11 2003-04-17 The Procter & Gamble Company Pro-perfume compositions
EP1314777A1 (en) 2001-11-27 2003-05-28 The Procter & Gamble Company Pro-perfume compositions used in cleaning or fabric treatment products
GB2382586A (en) 2001-12-03 2003-06-04 Procter & Gamble Fabric treatment compositions
US7716956B2 (en) 2002-12-20 2010-05-18 The Procter & Gamble Company Attachment means
US7340790B2 (en) 2002-02-13 2008-03-11 Procter & Gamble Company Universal dispenser for dispensing of laundry additives during automatic machine laundering of fabrics
US7168273B2 (en) 2002-11-07 2007-01-30 The Procter & Gamble Company Selective dispensing apparatus
MXPA04007817A (es) 2002-02-13 2004-10-15 Procter & Gamble Suministro secuencial de aditivos de lavado durante el lavado automatico de telas.
US7086110B2 (en) 2002-02-13 2006-08-08 The Procter & Gamble Company Selective dispensing of laundry additives during automatic machine laundering of fabric
US7036177B2 (en) 2002-02-13 2006-05-02 The Procter & Gamble Company Dispensing of rinse additives into the rinse cycle during automatic machine laundering of fabrics
EP1627036B2 (en) 2003-05-28 2015-06-17 Kao Corporation Perfume composition
JP4435171B2 (ja) 2003-12-03 2010-03-17 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 布地の自動機械洗濯
WO2006012215A1 (en) * 2004-06-24 2006-02-02 Flexitral, Inc. Novel aldehydic musks and derivatives thereof
US7723285B2 (en) 2004-07-20 2010-05-25 Michigan Molecular Institute Beneficial agent delivery systems
US7569529B2 (en) 2005-09-07 2009-08-04 The Procter & Gamble Company Method of using fabric care compositions to achieve a synergistic odor benefit
US7749952B2 (en) 2006-12-05 2010-07-06 The Procter & Gamble Company Fabric care compositions for softening, static control and fragrance benefits
EP2125552A2 (en) * 2007-03-13 2009-12-02 The Procter and Gamble Company Perfuming method and product
DE102007012909A1 (de) 2007-03-19 2008-09-25 Momentive Performance Materials Gmbh Mit Duftstoffen modifizierte, reaktive Polyorganosiloxane
DE102007012910A1 (de) 2007-03-19 2008-09-25 Momentive Performance Materials Gmbh Mit Duftstoffen modifizierte, verzweigte Polyorganosiloxane
BRPI0812323A2 (pt) * 2007-06-05 2014-11-25 Procter & Gamble Sistemas de perfume
EP2270124A1 (en) * 2009-06-30 2011-01-05 The Procter & Gamble Company Bleaching compositions comprising a perfume delivery system
CN102471739B (zh) 2009-07-09 2016-05-11 宝洁公司 制备香料颗粒的方法
US20110305659A1 (en) * 2009-09-18 2011-12-15 Ricky Ah-Man Woo Freshening compositions comprising malodor binding polymers and malodor control components
KR101135069B1 (ko) * 2010-06-07 2012-04-19 씨엠에스무역(주) 환경친화형 저온용 소핑제 및 이를 이용한 소핑방법
JP5536563B2 (ja) * 2010-06-28 2014-07-02 株式会社Adeka 食器洗浄機用洗浄剤組成物およびこの組成物を使用した洗浄方法
JP2012111810A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Kao Corp 自動洗浄機用粉末洗浄剤組成物
JP6114072B2 (ja) * 2013-03-06 2017-04-12 花王株式会社 自動洗浄機用液体洗浄剤組成物
CN105102600A (zh) * 2013-03-28 2015-11-25 宝洁公司 包含聚醚胺、去垢性聚合物和羧甲基纤维素的清洁组合物
JP6101570B2 (ja) * 2013-05-31 2017-03-22 ライオン株式会社 洗浄剤
KR101485552B1 (ko) * 2013-07-04 2015-01-22 주식회사 잡스 살균제 조성물
US20150210964A1 (en) * 2014-01-24 2015-07-30 The Procter & Gamble Company Consumer Product Compositions
US9920288B2 (en) 2014-07-11 2018-03-20 Diversey, Inc. Tablet dishwashing detergent and methods for making and using the same
US9139799B1 (en) 2014-07-11 2015-09-22 Diversey, Inc. Scale-inhibition compositions and methods of making and using the same
US9693675B2 (en) * 2014-12-20 2017-07-04 Medivators Inc. Cleaning composition
CA3192947A1 (en) 2015-04-29 2016-11-03 Shutterfly, Inc Image product creation based on face images grouped using image product statistics
JP6629003B2 (ja) * 2015-08-06 2020-01-15 花王株式会社 食器用液体洗浄剤組成物
JP6591277B2 (ja) * 2015-12-15 2019-10-16 花王株式会社 食器用液体洗浄剤組成物
JP6862035B2 (ja) * 2017-01-20 2021-04-21 株式会社Adeka 中性洗浄剤組成物
EP3947620A1 (en) * 2019-03-26 2022-02-09 Unilever Global Ip Limited Composition
JP7421920B2 (ja) 2019-12-17 2024-01-25 花王株式会社 繊維製品用洗浄剤組成物

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1133847B (de) 1960-08-11 1962-07-26 Haarmann & Reimer Gmbh Verwendung der Kondensationsprodukte von Aldehyden und Ketonen mit Oxyaminen in der Parfuemerie
CA1130058A (en) * 1978-11-17 1982-08-24 James B. Melville Liquid formulations
US4853369A (en) 1987-12-18 1989-08-01 International Flavors & Fragrances Inc. Schiff base reaction product of ethyl vanillin and methyl anthranilate and organoleptic uses thereof
US5008437A (en) 1987-12-18 1991-04-16 International Flavors & Fragrances Inc. Schiff base reaction product of ethyl vanillin and methyl anthranilate and organoleptic uses thereof
GB8908199D0 (en) * 1989-04-12 1989-05-24 Unilever Plc Malodors reduction
US5188753A (en) 1989-05-11 1993-02-23 The Procter & Gamble Company Detergent composition containing coated perfume particles
GB8921995D0 (en) * 1989-09-29 1989-11-15 Unilever Plc Perfumed laundry detergents
US5649979A (en) 1993-08-09 1997-07-22 Firmenich S.A. Process for perfuming textiles
HUT74082A (en) 1993-09-30 1996-10-28 Procter & Gamble Active substance delivery system
USH1468H (en) * 1994-04-28 1995-08-01 Costa Jill B Detergent compositions containing cellulase enzyme and selected perfumes for improved odor and stability
JP3631298B2 (ja) 1995-07-31 2005-03-23 長谷川香料株式会社 置換グルコサミン誘導体および持続性香料組成物
EP0831143A1 (en) * 1996-09-19 1998-03-25 The Procter & Gamble Company Polymeric compound comprising one or more active alcohols
EP0841391A1 (en) * 1996-11-07 1998-05-13 The Procter & Gamble Company Perfume compositions

Also Published As

Publication number Publication date
BR9912033A (pt) 2001-05-22
MA24922A1 (fr) 2000-04-01
TR200100002T2 (tr) 2002-09-23
CN1321187A (zh) 2001-11-07
HUP0200238A2 (hu) 2002-07-29
EP1123376B1 (en) 2006-09-13
AU4870299A (en) 2000-02-01
DE69933230D1 (de) 2006-10-26
EP1123376A2 (en) 2001-08-16
ID28314A (id) 2001-05-10
EP1123376B2 (en) 2012-10-17
DE69933230T3 (de) 2013-02-07
JP2002520495A (ja) 2002-07-09
ATE339494T1 (de) 2006-10-15
WO2000002982A2 (en) 2000-01-20
EP0971026A1 (en) 2000-01-12
CA2336666A1 (en) 2000-01-20
ES2273504T3 (es) 2007-05-01
CZ200158A3 (cs) 2002-04-17
HUP0200238A3 (en) 2004-01-28
WO2000002982A3 (en) 2001-06-14
KR20010053480A (ko) 2001-06-25
DE69933230T2 (de) 2007-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4493849B2 (ja) 洗濯およびクリーニング組成物
JP5289651B2 (ja) 洗濯およびクリーニング組成物
JP4926316B2 (ja) 香料組成物
US7601681B2 (en) Laundry and cleaning and/or fabric care composition
US20040147426A1 (en) Laundry and cleaning compositions
US20030228992A1 (en) Laundry and cleaning and/or fabric care compositions
EP1116788A1 (en) Pro-perfume composition
US20040018955A1 (en) Pro-perfume composition
MXPA01000292A (en) Laundry and cleaning compositions
MXPA01000290A (en) Laundry and cleaning compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090507

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090514

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090602

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091125

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091225

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100125

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100312

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees