JP4489136B2 - 光ディスク装置 - Google Patents
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Description
また、フォーカス誤差信号学習手段を備え、学習期間においてフォーカス誤差信号レベルの最大値及び最小値を学習し、引き込み制御期間においてフォーカス誤差信号学習手段が学習した最大値及び最小値を用いてフォーカス引き込み即ち対物レンズを合焦点へ移動させるものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、上記の学習では温度変化によるフォーカス誤差信号のレベル変化を考慮していない。
また、制御手段が、光ピックアップを移動させたときのフォーカスエラー信号のレベルピーク値を検出し、当該レベルピーク値と、前記光ピックアップを移動させたときの前記温度検出手段の検出温度に対応する係数からフォーカス引き込みレベルを算出し該フォーカス引き込みレベルを用いて前記光ピックアップのフォーカス引き込みを行うとともに、前記光ピックアップの受光状態を示す信号を用いてフォーカス引き込みが良好に行われたか否かを判定し、良好に行われていないと判定したときには温度検出手段が検出した現在の温度に応じてフォーカス引き込みレベルの算出を行い、該フォーカス引き込みレベルを用いてフォーカス引き込みのリトライを行うものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による光ディスク装置の構成を示すブロック図である。この図は、光ディスク装置の一例としてDVD/CD再生装置の概略構成を示したものである。CDまたはDVDの光ディスクAは、光ディスク装置に搭載されたとき図示されないスピンドルや搭載部材などから成る構造体によって保持され、スピンドルモータ1によって回転するように光ディスク装置内に配置されている。光ディスク装置内に配置された光ディスクAの下方には、フォーカスアクチュエータ3a及びトラッキングアクチュエータ3bを備える光ピックアップ2が配置されている。
光ピックアップ2には、図示を省略した例えばレーザダイオードから成る光ビーム照射部、光ディスクAの記録面で反射した反射光を受光する受光部、レーザダイオードからのビーム光及び上記の反射光を焦光する対物レンズなどが備えられている。フォーカスアクチュエータ3aは光ディスクAの記録面に対して垂直方向に上記の対物レンズを移動させ、トラッキングアクチュエータ3bは光ディスクAの記録面に対して水平方向に、詳しくは対物レンズをディスク記録面に形成されているトラック上へ移動させるように構成されている。
サーボ制御部7は、RFアンプ6からフォーカスエラー信号を入力し、スピンドルモータ1、光ピックアップ2及びスレッドモータ5の動作を制御するように接続されている。
CPU8は、サーボ制御部7から出力される制御信号及び温度検出部9の出力信号を入力し、RFアンプ6及びサーボ制御部7の動作を制御するように接続されている。温度検出部9は、光ディスク装置内の温度を検出するように該装置内部に設置されている。信号処理部10は、RFアンプ6の出力信号を入力し、処理した信号をD/A変換器11ならびにMPEGデコーダ12へ出力するように接続されている。D/A変換器11は、D/A変換によって生成したオーディオ信号を光ディスク装置の外部へ出力するように接続構成されている。MPEGデコーダ12は、デコードした信号をD/A変換器13へ出力するように接続されている。D/A変換器13は、D/A変換によって生成したオーディオ信号ならびにビデオ信号を光ディスク装置の外部へ出力するように接続構成されている。
ここでは、光ディスク装置の動作のうち、光ディスクからデータ等を読み出す動作を説明し、特に実施の形態1による光ディスク装置の特徴となる動作を説明して、他の動作の詳細な説明を省略する。
図2は、実施の形態1による光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。この図は、CPU8が各部に対して行う制御を示したものである。例えば、光ディスクAを再生する、もしくは記録されているデータを読み出すように、ユーザが図1に示されない操作手段を操作する。この操作により、光ディスクAからのデータ読み出しを指示する所定の制御信号がCPU8へ入力される。すると、CPU8は、光ディスクAに記録されているデータ等を読み出すようにPLAYコマンドを生成して、RFアンプ6及びサーボ制御部7へ発行する(ステップST101)。
詳しくは、CPU8は、フォーカスサーチを行うとき温度検出部9の温度検出信号を入力し、またサーボ制御部7を介してフォーカスアクチュエータ3aを駆動して対物レンズを光ディスクAの記録面に対して垂直方向に移動させる。即ち、図1において上下方向に対物レンズを可動範囲内で移動させる。RFアンプ6のフォーカスエラー信号生成部は、光ピックアップ2の受光部の出力信号から受光状態を示すフォーカスエラー信号を生成し、例えばサーボ制御部7を介してCPU8へ出力する。CPU8は、上記のように対物レンズを垂直方向に移動させているときのフォーカスエラー信号からフォーカス引き込みレベルを求める。
図3は、実施の形態1による光ディスク装置の動作を示す説明図である。
前述のように対物レンズを垂直方向に移動させると、フォーカスエラー信号のレベルは図3に示したように、S字波形を描くように変化する。例えば、前述のステップST103の過程において、図3に示したS字波形の最大ピーク及び最小ピークの各ピーク値を検出し、このピーク値を前述のFEmaxとしてフォーカス引き込みレベルを算出し、求めた二つのフォーカス引き込みレベルの中間に存在するゼロレベル、即ち合焦点を検出する。
CPU8は、フォーカスエラー信号のレベルを監視しながらサーボ制御部7を制御し、フォーカスアクチュエータ3aを稼動させて対物レンズを移動する。監視していたフォーカスエラー信号のレベルが前述のように算出/設定したフォーカス引き込みレベルに達すると、サーボ制御部7に制御を加えてフォーカスアクチュエータ3aの動作を調整し、フォーカスエラー信号が前述のゼロレベルとなる位置、即ち合焦点に配置されるように対物レンズの移動を制御する。
また、CPU8はサーボ制御部7を介してトラッキングアクチュエータ3b、スレッドモータ5、及び、スピンドルモータ1の動作を制御し、光ピックアップ2が光ディスクAの記録データを逐次読み出すように動作させる。
また、光ピックアップ2の受光部を成す光学素子の受光感度のばらつき、光ディスクAの反射率のばらつきなどの影響によりフォーカスエラー信号レベルが変化したときにも最適なフォーカス引き込みレベルを設定することができ、確実にフォーカス引き込みを行って動作精度を向上させることができるという効果がある。
実施の形態2による光ディスク装置は、図1に示したものと同様に構成されている。ここでは、前述の実施の形態1による光ディスク装置と同様な構成の重複説明を省略する。また、実施の形態2による光ディスク装置の各部について、図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を用いて説明する。
ここでは、光ディスク装置の動作のうち、光ディスクからデータ等を読み出す動作を説明し、特に実施の形態2による光ディスク装置の特徴となる動作を説明して他の動作の詳細な説明を省略する。
図4は、この発明の実施の形態2による光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。この図は、一度フォーカス引き込みを行って光ディスクAからデータ読み出しを行った後、再びフォーカス引き込みを行うときのCPU8による各部の制御を示したものである。
再生動作等を再び行うとき即ちSTOP/PLAY動作を繰り返すとき、多層構造の光ディスクAを取り扱う場合においてフォーカスジャンプを行うとき、データ読み出し中、もしくは再生動作中に振動などの外乱によって、あるいは光ディスクAの記録面に存在する傷等によってフォーカス制御が外れてリカバリ処理を行うときなどのように、再度フォーカス引き込みを行う状況が生じると(ステップST201)、このとき温度検出部9が検出した現在の光ディスク装置内温度を取り込む(ステップST202)。ステップST202の過程において温度検出部9から入力した温度検出信号が示す現在の温度と、前述の自ら記憶している温度即ち初期温度とを比較し温度差があるか否かを判定する(ステップST203)。
ステップST203の過程において温度差があると判定したときには、温度差の値に応じて上記のテーブルから該当する温度補正係数tzを求める。この温度補正係数tzを、CPU8自ら記憶しているフォーカス引き込みレベルに掛けて温度補正を行い、現在の装置内温度に適合するフォーカス引き込みレベルを再設定する(ステップST204)。当該再設定したフォーカス引き込みレベルを用いて、実施の形態1で説明したステップST104の過程と同様にフォーカス引き込みを行う(ステップST205)。
ステップST203の過程において温度差がないと判定したときには、CPU8に記憶されているフォーカス引き込みレベルを用いてフォーカス引き込みを行う(ステップST205)。
ステップST206の過程において、フォーカス引き込みが良好に行われたと判定したときには、実施の形態1で説明したステップST105の過程においてフォーカス引き込みが良好に行われたと判定したときと同様に各部を動作させ、フォーカス制御を行って光ディスクAからのデータ読み出し、もしくは再生動作を行ってオーディオ信号ならびにビデオ信号の出力を行う。
なお、実施の形態1及び実施の形態2による光ディスク装置は、光ディスクの再生専用装置に限定されるものではない。
Claims (2)
- 光ディスクを駆動する駆動手段と、前記光ディスクにビーム光を照射し対物レンズのフォーカス引き込みを行って該光ディスクの記録面からの反射光を受光し記録データを読み出す光ピックアップと、前記駆動手段及び光ピックアップを制御して光ディスクに記録されているデータの読み出し動作を行う制御手段とを備える光ディスク装置において、
該光ディスク装置内の温度を検出する温度検出手段を設け、
前記制御手段は、前記光ピックアップを移動させたときのフォーカスエラー信号のレベルピーク値を検出し、当該レベルピーク値と、前記光ピックアップを移動させたときの前記温度検出手段の検出温度に対応する係数からフォーカス引き込みレベルを算出し該フォーカス引き込みレベルを用いて前記光ピックアップのフォーカス引き込みを行うことを特徴とする光ディスク装置。 - 光ディスクを駆動する駆動手段と、前記光ディスクにビーム光を照射し対物レンズのフォーカス引き込みを行って該光ディスクの記録面からの反射光を受光し記録データを読み出す光ピックアップと、前記駆動手段及び光ピックアップを制御して光ディスクに記録されているデータの読み出し動作を行う制御手段とを備える光ディスク装置において、
該光ディスク装置内の温度を検出する温度検出手段を設け、
前記制御手段は、前記光ピックアップを移動させたときのフォーカスエラー信号のレベルピーク値を検出し、当該レベルピーク値と、前記光ピックアップを移動させたときの前記温度検出手段の検出温度に対応する係数からフォーカス引き込みレベルを算出し該フォーカス引き込みレベルを用いて前記光ピックアップのフォーカス引き込みを行うとともに、前記光ピックアップの受光状態を示す信号を用いてフォーカス引き込みが良好に行われたか否かを判定し、良好に行われていないと判定したときには温度検出手段が検出した現在の温度に応じてフォーカス引き込みレベルの算出を行い、該フォーカス引き込みレベルを用いてフォーカス引き込みのリトライを行うことを特徴とする光ディスク装置。
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