JP2007080348A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ディスクに対してデータを記録するときに実行するOPCで光ディスクに対する最適記録パワーが検出できないという事態の発生を抑えることで、光ディスクのPCAの使用量を低減し、装置本体の信頼性を向上させた光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 光ディスク装置1は、記録/読取部5のPU11近傍の温度を検出し、ここで検出した温度に基づいて、OPCにおいて、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を、そのときのPU11近傍の温度に基づいて決定する。ここで決定する範囲は、規格上のOPCと同じ段階数である。すなわち、OPCにおいて、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の幅は、規格上のOPCと同じ幅である。光ディスク装置1は、ここで決定した範囲でOPCを実行する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、データをCDやDVD等の光ディスクに記録する光ディスク装置に関する。
従来、入力されたデータをCD−RやDVD−R等の追記型の光ディスクに記録する光ディスク装置が一般に普及している。追記型の光ディスクは、周知のように、記録領域にに対するデータの記録が1回だけ行える。すなわち、記録したデータについて、書換、消去等が行えない光ディスクである。データを記録する機能を有する光ディスク装置では、光ディスクへのデータの記録に先立って、データの記録時に光ディスクに照射するレーザ光の最適記録パワーを検出するOPC(Optimun Power Control)を実行する。OPCは、周知のように、光ディスクの内周側に設けられたPCA(Power Calibration Area)で、光ディスクに照射するレーザ光のパワーを予め定められた範囲で段階的に変化させながらテストデータを記録し、この光ディスクに対して適正にデータが記録されたときのレーザ光のパワー(最適記録パワー)を検出する処理である。
ところで、光ディスクに設けられているPCAは、規格上のOPCが100回行える大きさである。言い換えれば、OPCを100回行うと、これ以上OPCを行うことができない。したがって、OPCを100回行った光ディスクにおいては、この光ディスクのデータの記録領域にデータを記録していない未記録領域があっても、これ以上OPCを行うことができず、この光ディスクの未記録領域が無駄になる。そこで、PCAを有効に使用することにより、PCA領域の不足によりデータを記録することができなくなる光ディスクの未記録領域、すなわちPCA領域を使い切ったときに存在する光ディスクの未記録領域、を低減する提案が種々なされている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1は、データの記録が1回目である光ディスクについては、規格上のOPCを実行し、最適記録パワーを検出する。規格上のOPCでは、光ディスクに照射するレーザ光のパワーは15段階であり、0.5mW間隔で光ディスクに照射するレーザ光のパワーを変化させる。この1回目のOPCにおいて、このときのピックアップヘッド周辺の温度と、この光ディスクに対する最適記録パワーと、を対応付けて装置本体に記録する。また、今回のOPC(1回目のOPC)の結果に基づいて、ピックアップヘッド周辺の温度範囲と、その温度範囲に対してOPCを実行するときに光ディスクに照射するレーザ光を変化させる範囲を設定する。ここで設定する範囲は、規格に対応したOPCよりも狭い範囲であり、例えばレーザ光を変化させる段階数が5段階である範囲を設定する。このピックアップヘッド周辺の温度範囲と、その温度範囲に対してOPCを実行するときに光ディスクに照射するレーザ光を変化させる範囲と、を対応付けたデータも装置本体に記憶する。レーザ光を変化させる間隔は、規格上のOPCと同じ0.5mW間隔である。さらに、データの記録が2回目以降であるときには、装置本体が今回データを記録する光ディスクについて、この時点におけるピックアップヘッド周辺の温度に対応付けて最適記録パワーを記憶していれば、OPCを実行することなく、記憶している最適記録パワーでこの光ディスクに対するデータの記録を行う。また、この時点におけるピックアップヘッド周辺の温度に対応付けて最適記録パワーを記憶していなければ、この時点におけるピックアップヘッド周辺の温度に対して設定されている範囲でのOPCを実行し、最適記録パワーを検出する。このように、特許文献1は、データの記録が2回目以降であるときに使用する光ディスクのPCAを低減する構成である。
また、特許文献2は、OPCを実行したときに、その時の記録にかかるパラメータ(周辺温度、記録速度、記録パワー、装置番号等)をPCAに記録する。また、光ディスクのPCAに記録されているパラメータと同じ条件であれば、OPCを実行することなく、光ディスクへのデータの記録を記録パラメータに含まれている記録パワーで行うことで、光ディスクのPCAの使用を低減する構成である。
特開2000−222732号公報 特開2000−293854号公報
しかしながら、特許文献1、2等の従来の光ディスク装置は、光ディスクへのデータを記録するとき、ピックアップヘッド周辺の温度等が、この光ディスクに対して以前にOPCを実行したときと同じであれば、今回の記録における最適記録パワーが以前にOPC実行したときに得た最適記録パワーであるという前提の下になされている。一方、光ディスクにデータを記録するときの最適記録パワーに影響を与える要因は多種多様である。このため、特許文献1、2で提案されているように、OPCを実行せずに光ディスクへのデータの記録を行うと、光ディスクに対するデータの記録が適正に行われないという事態が生じる頻度が増大し、装置本体の信頼性を低下させるという問題があった。
また、光ディスクのPCAは、規格上のOPCが100回行える大きさであり、単一の光ディスクに対してデータの記録を101回以上行うことは稀なケースである。光ディスクのPCAを使い切ってしまう主な原因は、光ディスクへのデータの記録において、OPCを複数回実行することである。具体的にいうと、規格に対応したOPCを実行したときに、このOPCで光ディスクに対する最適記録パワーが検出できなかった場合(OPCが失敗した場合)、OPCを再度実行して最適記録パワーを検出しなければならない。このOPCの再実行では、今回失敗したOPCにおいてレーザ光のパワーを変化させた範囲と、異なる範囲でレーザ光のパワーを変化させる。このように、光ディスクに対してデータを記録するときに実行したOPCで光ディスクに対する最適記録パワーが検出できず、再度OPCを実行することが、光ディスクのPCAを使い切ってしまう主な原因である。
また、特許文献1で示されているように、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の幅を規格よりも狭くすると、OPCに失敗する可能性が増大し、結果的にPCAの使用量が嵩むという問題があるとともに、最適記録パワーが検出されるまでに要する時間も長くなり、結果的に記録処理に要する時間が増大するという問題がある。
この発明の目的は、光ディスクに対してデータを記録するときに実行するOPCで光ディスクに対する最適記録パワーが検出できないという事態、すなわちOPCが失敗する事態、の発生を抑えることで、光ディスクのPCAの使用量を低減し、装置本体の信頼性を向上させた光ディスク装置を提供することにある。
この発明の光ディスク装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)本体にセットされている光ディスクにレーザ光を照射し、この光ディスクにデータを記録する記録手段と、
前記記録手段による光ディスクへのデータの記録開始に先立って、この光ディスクの所定の記録領域で照射するレーザ光のパワーを予め定められた範囲で段階的に変化させながらテストデータを記録し、今回の光ディスクへのデータの記録におけるレーザ光の最適記録パワーを検出する最適記録パワー検出手段と、を備え、
前記記録手段は、前記最適記録パワー検出手段により検出された最適記録パワーのレーザ光を光ディスクに照射し、この光ディスクにデータを記録する手段である光ディスク装置において、
装置本体内部の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記最適記録パワー検出手段により最適記録パワーを検出するときにレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲について、その幅の大きさを変えることなく、その中心パワーを決定する中心パワー決定手段と、を備えている。
この構成では、最適記録パワー検出手段が、光ディスクに照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させながら、この光ディスクの所定の記録領域(PCA)にテストデータを記録し、この光ディスクに対する最適記録パワーを検出する処理(OPC)を実行する。また、中心パワー決定手段が、温度検出手段により検出された装置本体内部の温度に基づいて、最適記録パワー検出手段がOPCを実行するときに、レーザ光を段階的に変化させる範囲について、その幅の大きさを変えることなく、その中心パワーを決定する。OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の幅は、例えば規格上のOPCと同じ幅である。また、装置本体内部の温度に基づいて、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲が決定される。
なお、発光素子周辺の温度が高くなるにつれて、光ディスクに照射するレーザ光の最適記録パワーが高くなることが、すでに確認されている。
このように、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲については、その幅の大きさを変化させずに、この範囲の中心パワーを本体内部の温度に基づいて決定する。したがって、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を、温度だけでなく温度以外の要因も考慮した範囲にすることができ、この範囲内に最適記録パワーが略確実に存在する。したがって、実行したOPCで最適記録パワーが検出できないという事態(OPCが失敗するという事態)の発生を、略確実に防止できる。これにより、光ディスクのPCAの使用量が抑えられ、光ディスクのPCAを使い切ったことが原因で、無駄になる光ディスクのデータの未記録領域を低減することができる。また、殆どの場合、OPCを再実行することがないので、最適記録パワーの検出に要する時間の増加が抑えられ、装置本体の信頼性を向上させることができる。
(2)光ディスクにレーザ光を照射する発光素子周辺の温度と、前記中心パワーと、の関係を示す温度補正データを記憶する温度補正データ記憶手段を備え、
前記中心パワー決定手段は、前記温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データを用いて中心パワーを決定する手段である。
この構成では、温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データに基づいて、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の中心パワーが決定される。
(3)前記最適記録パワー検出手段により検出された最適記録パワーに応じて、前記温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データを修正する温度補正データ修正手段を備えている。
この構成では、中心パワー決定手段が、装置本体の使用環境や、各部の経時変化等による影響を考慮して、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の中心パワーを適正に決定することができる。したがって、OPCで最適記録パワーが検出できないという事態が発生する可能性を一層低減できる。
(4)前記温度検出手段は、光ディスクにレーザ光を照射する発光素子近傍の温度を検出する手段である。
この構成では、温度による影響が十分に考慮され、中心パワー決定手段がOPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の中心パワーを一層適正に決定することができる。
この発明によれば、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を、装置本体の内部の温度だけでなく、温度以外の要因による影響も考慮した範囲にできる。したがって、OPCで最適記録パワーが検出できないという事態(OPCが失敗するという事態)が発生するのを、略確実に防止できる。これにより、光ディスクのPCAの使用量が抑えられ、光ディスクのPCAを使い切ったことが原因で、無駄になる光ディスクのデータの未記録領域を低減することができる。また、最適記録パワーの検出に要する時間の増加も抑えられ、装置本体の信頼性を向上させることができる。
以下、この発明の実施形態である光ディスク装置について説明する。
図1は、この発明の実施形態である光ディスク装置の主要部の構成を示すブロック図である。この実施形態の光ディスク装置1は、装置本体の動作を制御する制御部2と、装置本体にセットされている光ディスク10に記録する映像や音声にかかる信号が入力される入力部3と、入力部3から出力された信号を光ディスク10に記録する記録データに変換する記録データ処理部4と、記録データ処理部4で変換された記録データを光ディスク10に記録したり、光ディスク10に記録されているデータを読み取った読取信号(所謂RF信号)を出力する記録/読取部5と、記録/読取部5から出力された読取信号を処理する読取データ処理部6と、読取データ処理部6で処理されたデータに基づく映像や音声にかかる出力信号を出力する出力部7と、装置本体に対する入力操作を受け付ける操作部8と、を備えている。この実施形態の光ディスク装置1は、CDやDVD等の光ディスク10に対してデータの記録や、読取を行う装置である。
入力部3には、光ディスク10に記録する映像や音声かかる信号(入力信号)が入力される。この入力信号は、例えばテレビ放送信号であったり、別の光ディスク装置から出力されている再生中のコンテンツにかかる信号である。入力部3は、入力される入力信号がアナログ信号である構成であってもよいし、ディジタル信号である構成であってもよいし、さrにはアナログ信号、およびディジタル信号の両方である構成であってもよい。入力される入力信号がアナログ信号である入力部3は、入力信号を処理して、映像データおよび音声データを生成し、出力する。また、入力される入力信号がディジタル信号である入力部3は、入力信号から映像データおよび音声データを抽出し、出力する。入力される入力信号がアナログ信号およびディジタル信号の両方である入力部3は、上述したアナログ信号が入力される入力部およびディジタル信号が入力される入力部を有する構成である。記録データ処理部4には、入力部3から出力された映像データや音声データが入力される。記録データ処理部4は、入力された映像データ、および音声データをエンコードし、ビデオストリーム、およびオーディオストリームを生成するとともに、これらを所定の単位でパケット化し、多重化したシステムストリームを生成し、出力する。映像データ、および音声データのエンコードは、例えばMPEGで行われる。記録データ処理部4から出力されたシステムストリームは、記録/読取部5に入力される。
記録/読取部5は、図2に示すように、本体にセットされている光ディスク10にレーザ光を照射し、その反射光を検出するピックアップヘッド11(以下、PU11と言う。)と、PU11が光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを制御するレーザパワー制御部12と、PU11において検出された光ディスク10からの反射光に基づいて公知のトラッキングエラー信号(TE信号)やフォーカスエラー信号(FE信号)等の制御信号や、光ディスク10に記録されているデータの読取信号(RF信号)等を生成する信号処理部13と、信号処理部13で生成された制御信号に基づいてPU11に設けられている対物レンズを光ディスク10に対して駆動するサーボ制御部14と、PU11の周辺の温度を検出する温度検出部15と、を備えている。PU11は、公知のように、光ディスク10にレーザ光を照射する光源である発光素子、発光素子から出射されたレーザ光を光ディスク10の記録面に集光する対物レンズ、および光ディスク10からの反射光を検出する受光素子を有している。発光素子は、レーザダイオード(LD)であり、受光素子は縦、横にそれぞれ2分割された4分割のフォトダイオード(PD)である。対物レンズは、アクチュエータに取り付けられている。このアクチュエータが、対物レンズを光ディスク10の半径方向、および光ディスク10に対して接離する方向に移動する。また、PU11は、光ディスク10の半径方向に移動自在に取り付けられており、図示していないスレッドモータにより光ディスク10の半径方向に移動される構成である。
レーザパワー制御部12は、PU11の発光素子であるLDから出力されるレーザ光のパワーを制御する。LDから出力するレーザ光のパワーは、制御部2から指示される。信号処理部13は、PU11の4分割の受光素子(PD)の出力からTE信号、FE信号、RF信号等を生成し出力する。周知のようにTE信号は光ディスク10のトラックの中心と、光ディスク10におけるレーザ光の照射位置とのズレ量を示す信号であり、FE信号は光ディスク10の記録面と、光ディスク10におけるレーザ光の集光位置とのズレ量を示す信号である。サーボ制御部14は、信号処理部13で生成されたTE信号、FE信号等に基づいて、PU11の対物レンズやPU11本体を移動するトラッキングサーボ制御や、フォーカスサーボ制御を行う。トラッキングサーボ制御、フォーカスサーボ制御については、周知であるので、その詳細についてはここでは説明を省略する。温度検出部15は、PU11の近傍に配置された温度センサを有し、PU11近傍の温度を検出する。温度検出部15で検出されたPU11近傍の温度は、制御部2に入力される。記録/読取部5は、信号処理部13で生成したRF信号を出力する。このRF信号が、読取データ処理部6に入力される。
なお、温度検出部15は、装置本体内部の温度を検出する構成であれば特に問題はないが、ここでは温度による影響を十分に考慮するために、PU11近傍の温度を検出する構成としている。
読取データ処理部6は、入力されたRF信号を増幅し、この増幅したRF信号を処理してビデオストリームおよびオーディオストリームが多重化されたシステムストリーム抽出する。また、ここで抽出したシステムストリームを処理して、ビデオストリームおよびオーディオストリームを得る。読取データ処理部6は、このビデオストリームおよびオーディオストリームを出力部7に入力する。出力部7は、入力されたビデオストリームに基づく映像信号を生成するとともに、オーディオストリームに基づく音声信号を生成し、これらを出力する。出力部7から出力された映像信号は、図示していない表示装置に入力され、この表示装置において映像が表示される。また、出力部7から出力された音声信号は、図示していないスピーカに入力され、このスピーカにおいて音声が出力される。操作部8には、装置本体に対する入力操作を行う複数の操作キーや、図示していないリモコン装置から送信されてきた制御コードを受信するリモコン受信部が設けられている。
さらに、制御部2は、光ディスク10にデータを記録するのに先立って実行するOPCにおいて、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を決定するのに用いる温度補正データを記憶している。この温度補正データは、温度検出部15で検出されたPU11近傍の温度と、OPCにおいてレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の中心パワーと、を対応付けたものである(図3参照)。この実施形態の光ディスク装置1では、OPCにおいて光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを変化させる段階数が規格上のOPCと同じ15段階であり、OPCにおいて光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを変化させる幅の大きさは規格上のOPCと同じである。一般に、温度が高くなるにつれて、光ディスク10に対する最適記録パワーが高くなる。温度補正データは、図3に示すように、1度毎に中心パワー(8段階目のパワー)を対応付けたデータであり、ここでは実用的な温度範囲とした18度から50度の範囲における中心パワーを対応付けた温度補正データを制御部2に記憶させている。この温度補正データでは、異なる温度に同じ中心パワーが対応付けられている場合もある。例えば、図3に示す18度、19度には、同じ中心パワー13.0mWが対応付けられている。制御部2は、光ディスク10へのデータの記録に先立ってOPCを実行するときに、温度検出部15がそのときに検出している温度に対応付けられている中心パワーを、今回実行するOPCの中心パワーに決定し、これをレーザパワー制御部12に通知する。このとき、温度検出部15が検出しているPU11近傍の温度については、小数点以下を切り捨ててもよいし、小数点以下を切り上げてもよいし、さらには小数点以下を四捨五入してもよい。レーザパワー制御部12は、制御部2から通知された中心パワーに基づいて、OPC時に光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる。OPCでは、例えば0.5mW間隔で光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる。
なお、記録/読取部5が光ディスク10に照射するレーザ光のパワーは、読取時に比べて、記録時のほうが大きい。
次に、この発明の実施形態である光ディスク装置の動作について説明する。この実施形態の光ディスク装置1は、本体にセットされている光ディスク10に記録されているデータを再生する再生処理、および光ディスク10にデータを記録する記録処理が行える。再生処理は、公知の光ディスク装置と同じである。ここでは簡単に説明しておく。光ディスク装置1は、記録/読取部5のPU11がレーザ光を光ディスク10に照射し、その反射光を受光素子で検出する。このとき、レーザパワー制御部12は、PU11の発光素子の出力を予め定められている読取パワーに制御している。信号処理部13は、PU11の受光素子の出力、すなわち光ディスク10からの反射光の検出信号、からTE信号、FE信号、RF信号等を生成し出力する。サーボ制御部14は、信号処理部13で生成されたTE信号に基づいてトラッキングサーボ制御を行い、FE信号に基づいてフォーカスサーボ制御を行う。また、信号処理部13が生成したRF信号は、読取データ処理部6に入力される。読取データ処理部6は、入力されたRF信号を増幅し、ビデオストリームおよびオーディオストリームが多重化されたシステムストリーム抽出する。また、ここで抽出したシステムストリームを処理し、このシステムストリームをビデオストリームおよびオーディオストリームに分離して出力する。ビデオストリームおよびオーディオストリームは、出力部7に入力される。出力部7は、入力されたビデオストリームに基づく映像信号および入力されたオーディオストリームに基づく音声信号を生成し、出力する。出力部7から出力された映像信号は、表示装置に入力され、この表示装置において映像が表示される。また、出力部7から出力された音声信号は、図示していないスピーカに入力され、このスピーカから音声が出力される。
次に、この実施形態の光ディスク装置1における記録処理について説明する。図4は、この実施形態の光ディスク装置における記録処理を示すフローチャートである。この記録処理は、予め設定された録画予約データに基づいて開始されたり、操作部8に設けられている特定の操作キー(録画キー)が操作されたときや、リモコン装置に設けられている特定の操作キー(録画キー)が操作されたときに開始される。光ディスク装置1は、まずOPCで光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を決定する範囲決定処理を実行する(s1)。この範囲決定処理の詳細については後述する。
光ディスク装置1は、s1で決定した範囲でOPCを実行し(s2)、今回のOPCで最適記録パワーが検出できたかどうかを判定する(s3)。s3で最適記録パワーが検出できなかったと判定すると、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を変更し(s4)、ここで変更した範囲で再度OPCを実行し(s5)、s3に戻る。光ディスク装置1は、s3で最適記録パワーが検出できたと判定すると、ここで検出された最適記録パワーのレーザ光を光ディスク10に照射し、この光ディスク10へのデータの記録を開始する(s6)。光ディスク装置1は、光ディスク10へのデータの記録を終了する終了タイミングになると(s7)、s6で開始した光ディスク10へのデータの記録を停止し(s8)、本処理を終了する。
光ディスク10に記録されるデータは、入力部3に入力されている映像信号や音声信号に基づくデータである。また、レーザパワー制御部12は、s6で光ディスク10へのデータの記録を開始してから、s8で光ディスク10へのデータの記録を停止するまでの間、光ディスク10に照射するレーザ光のパワーをs2、またはs5で実行したOPCで検出した最適記録パワーに制御する。
次に、s1の範囲決定処理について詳細に説明する。図5は、このs1の範囲決定処理を示すフローチャートである。光ディスク装置1の制御部2は、温度検出部15において検出されているPU11近傍の温度を取得する(s11)。制御部2は、記憶している温度補正データにおいて、s11で取得したPU11近傍の温度に対応付けられている中心パワーを読み出す(s12)。制御部2は、s12で読み出した中心パワーをレーザパワー制御部12に通知する(s13)。レーザパワー制御部12は、s13で通知された中心パワーに基づいて、OPCで光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を決定する(s14)。s14で決定される、OPCにおいて光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを変化させる段階数は、規格上のOPCと同じ15段階である。また、OPCにおいて光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを変化させる幅の大きさは、例えば7mWである(0.5mW間隔で光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる。)。s14では、s13で通知された中心パワーを8段階目のレーザパワーとする範囲を、OPCで光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲に決定する。
このように、この実施形態の光ディスク装置1では、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲の幅が、規格上のOPCと同じ幅である。また、光ディスク10にレーザ光を照射するPU11近傍の温度に基づいて、OPCにおけるレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲を決定する。このため、ここで決定した範囲内に、最適記録パワーが存在する可能性が極めて高い。言い換えれば、殆どの場合、ここで決定した範囲内に最適記録パワーが存在する。したがって、s3で最適記録パワーが検出できなかったと判定される事態、すなわちOPCが失敗する事態、が発生するのを略確実に防止できる。その結果、OPCの失敗にともなうOPCの再実行(s5にかかるOPC)による、光ディスク10のPCAの消費を十分に低減することができ、光ディスク10のPCAを使い切るという事態の発生が抑えられ、光ディスク10のPCAを使い切ったことが原因で、無駄になる光ディスク10のデータの未記録領域を低減することができる。また、殆どの場合、OPCを再実行することがないので、最適記録パワーの検出に要する時間の増加が抑えられ、装置本体の信頼性を向上させることができる。
さらに、OPCを実行し最適記録パワーを検出したときに、ここで検出した最適記録パワーを用いて、制御部2が記憶する温度補正データを修正するようにしてもよい。図6は、この温度補正データ修正処理を示すフローチャートである。この温度補正データ修正処理は、s2またはs5でOPCを実行し、最適記録パワーが検出されたときに実行される。
光ディスク装置1は、今回検出された最適記録パワーと、今回温度補正データに基づいて決定した中心パワーとの差の絶対値が所定量、例えば1mW、以上であるかどうかを判定する(s21)。光ディスク装置1は、s21で所定量未満であると判定すると、制御部2に記憶している温度補正データが適正であると判断し、本処理を終了する。一方、s21で所定量以上であると判定すると、s11で取得したPU11近傍の温度に対応付けている中心パワーを、今回検出した最適記録パワーに修正し(s22)、本処理を終了する。
このように、OPCの実行にともなって、制御部2が記憶する温度補正データを修正することで、装置本体の使用環境の変化や、経時変化等に応じて温度補正データを修正することができる。これにより、s1で決定される、OPCにおいて光ディスク10に照射するレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲内に最適記録パワーが存在する可能性を一層高めることができる。したがって、装置本体の信頼性を一層向上できる。
なお、上記実施形態では、温度検出部15がPU11近傍の温度を検出するとしたが、PU11の近傍でない、装置本体内部の温度を検出する構成としてもよい。また、温度補正データは、温度検出部15により検出される温度を用いて、中心パワーを算出する関数等であってもよい。
この発明の実施形態である光ディスク装置の主要部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施形態である光ディスク装置の記録/読取部の構成を示す図である。 この発明の実施形態である光ディスク装置における温度補正データを示す図である。 この実施形態の光ディスク装置における記録処理を示すフローチャートである。 s1にかかる範囲決定処理を示すフローチャートである。 温度補正データ修正処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1−光ディスク装置
2−制御部
3−入力部
4−記録データ処理部
5−記録/読取部
6−読取データ処理部
7−出力部
8−操作部
10−光ディスク
11−ピックアップヘッド(PU)
12−レーザパワー制御部
13−信号処理部
14−サーボ制御部
15−温度検出部

Claims (5)

  1. 本体にセットされている光ディスクにレーザ光を照射し、この光ディスクにデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段による光ディスクへのデータの記録開始に先立って、この光ディスクの所定の記録領域で照射するレーザ光のパワーを予め定められた範囲で段階的に変化させながらテストデータを記録し、今回の光ディスクへのデータの記録におけるレーザ光の最適記録パワーを検出する最適記録パワー検出手段と、を備え、
    前記記録手段は、前記最適記録パワー検出手段により検出された最適記録パワーのレーザ光を光ディスクに照射し、この光ディスクにデータを記録する手段である光ディスク装置において、
    光ディスクにレーザ光を照射する発光素子近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記最適記録パワー検出手段により最適記録パワーを検出するときにレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲について、その幅の大きさを変えることなく、その中心パワーを決定する中心パワー決定手段と、
    光ディスクにレーザ光を照射する発光素子周辺の温度と、前記中心パワーと、の関係を示す温度補正データを記憶する温度補正データ記憶手段と、を備え、
    前記中心パワー決定手段は、前記温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データを用いて中心パワーを決定する手段であり、
    さらに、前記最適記録パワー検出手段により検出された最適記録パワーに応じて、前記温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データを修正する温度補正データ修正手段を備えた光ディスク装置。
  2. 本体にセットされている光ディスクにレーザ光を照射し、この光ディスクにデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段による光ディスクへのデータの記録開始に先立って、この光ディスクの所定の記録領域で照射するレーザ光のパワーを予め定められた範囲で段階的に変化させながらテストデータを記録し、今回の光ディスクへのデータの記録におけるレーザ光の最適記録パワーを検出する最適記録パワー検出手段と、を備え、
    前記記録手段は、前記最適記録パワー検出手段により検出された最適記録パワーのレーザ光を光ディスクに照射し、この光ディスクにデータを記録する手段である光ディスク装置において、
    装置本体内部の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記最適記録パワー検出手段により最適記録パワーを検出するときにレーザ光のパワーを段階的に変化させる範囲について、その幅の大きさを変えることなく、その中心パワーを決定する中心パワー決定手段と、を備えた光ディスク装置。
  3. 光ディスクにレーザ光を照射する発光素子周辺の温度と、前記中心パワーと、の関係を示す温度補正データを記憶する温度補正データ記憶手段を備え、
    前記中心パワー決定手段は、前記温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データを用いて中心パワーを決定する手段である請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記最適記録パワー検出手段により検出された最適記録パワーに応じて、前記温度補正データ記憶手段が記憶する温度補正データを修正する温度補正データ修正手段を備えた請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記温度検出手段は、光ディスクにレーザ光を照射する発光素子近傍の温度を検出する手段である請求項2〜4のいずれかに記載の光ディスク装置。
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