JP4481953B2 - 状態判定装置および状態判定方法 - Google Patents

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本発明は、温度、圧力などのプロセス量に対する制御系の状態を判定する状態判定装置および状態判定方法に関するものである。
従来、制御系の状態を判定する技術として、温度制御ループ内の実際の温度計測値とモデルを用いて予測した温度予測値とに基づいて、熱処理の異常を検知する熱処理異常検知方法が提案されている(特許文献1参照)。この熱処理異常検知方法では、温度計測値と温度予測値との差を2乗するかあるいは差の絶対値をとることにより差の極性を無くして、この極性を無くした差(誤差)を計測周期毎に時系列で累積し、累積した値と予め設定された閾値とを比較することにより、熱処理の異常を検知する。
また、制御系の状態を判定するその他の技術として、ヒータによる温度制御において昇温時の温度変化の最大傾き、整定後の制御対象の定常ゲイン、整定後の操作量、整定後の偏差のうち少なくとも1つに基づいてヒータ断線を検知する断線検出方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−258975号公報 特開2002−343537号公報
特許文献1に開示された熱処理異常検知方法では、ステップ応答中に操作量MVの平衡点が移動するタイプの外乱が加わると、温度(制御量PV)の予測値と計測値に大きな差が生じる。このような差が生じる現象を図9(A)、図9(B)、図10(A)、図10(B)を用いて説明する。図9(A)は例えば温度制御が行なわれる炉において炉室内の周辺部が温まり難い場合の制御量PVのステップ応答を示す図、図9(B)は図9(A)の場合のヒータ出力(操作量MV)の変化を示す図、図10(A)は炉室内の周辺部が徐々に温まる場合の制御量PVのステップ応答を示す図、図10(B)は図10(A)の場合の操作量MVの変化を示す図である。
炉室内の周辺部が温まり難い場合のステップ応答と炉室内の周辺部が徐々に温まる場合のステップ応答では、操作量MVの動きに差異が生じる。すなわち、炉室内の周辺部が温まり難い場合には、図9(A)、図9(B)に示すように設定値SPの変更に伴う制御量PVのステップ応答の上昇が整定すると一定の高い制御量PVを保つために、概ね一定の操作量MVを維持することになるのに対し、炉室内の周辺部が徐々に温まる場合には、図10(A)、図10(B)に示すように制御量PVのステップ応答の上昇がほとんど整定した後も炉室内の周辺部が徐々に温まっていくことにより、一定の操作量MVを維持する必要がなくなり、徐々に操作量MVの出力が小さくなっていく。
このとき、炉室内の周辺部が温まり難い場合と炉室内の周辺部が徐々に温まる場合の両者について同一の1次遅れモデルを用いて制御量PVを予測すると、操作量MVの動きに差異が生じているために、両者の制御量PVの予測値にも差異が生じる。特に炉室内の周辺部が徐々に温まる場合には制御量PVの予測値と実際の計測値との間に大きな差異が生じるため、特許文献1に開示された熱処理異常検知方法によると、異常と判定されることが有り得る。実際はこのような現象を異常と判断すべきではない。しかし、炉室内の周辺部の状態は外的環境の影響を受けるため、炉室内の周辺部の状態を予め判断することは困難である。したがって、炉室内の周辺部が徐々に温まる状態でのステップ応答が不規則に発生するような制御対象、すなわちステップ応答中に不可測な外的要因に依存して操作量MVの平衡点が移動する可能性のある制御対象に対しては、特許文献1に開示された熱処理異常検知方法の技術を適用することは困難になる。
また、特許文献2に開示された断線検出方法では、ステップ応答前の制御量PVが実質同じであっても、ステップ応答前の操作量MVに差異があれば、制御量PVの上昇時の変化の最大傾きには差異が生じる。このような差異が生じる現象を図11(A)、図11(B)、図12(A)、図12(B)を用いて説明する。図11(A)は前記と同様に温度制御が行なわれる炉において炉室内の周辺部が温まり難い場合の制御量PVのステップ応答を示す図、図11(B)は図11(A)の場合の操作量MVの変化を示す図、図12(A)は炉室内の周辺部が徐々に温まる場合の制御量PVのステップ応答を示す図、図12(B)は図12(A)の場合の操作量MVの変化を示す図である。
前記のように、炉室内の周辺部が温まり難い場合と炉室内の周辺部が徐々に温まる場合では、制御量PVのステップ応答の上昇がほとんど整定した後に操作量MVに差異が生じるため、制御量PVが整定した後にさらに設定値SPを変更して制御量PVを上昇させると、操作量MVの変化幅ΔMVは、図11(B)に示す炉室内の周辺部が温まり難い場合よりも図12(B)に示す炉室内の周辺部が徐々に温まる場合の方が大きくなる。この結果、炉室内の周辺部が徐々に温まる場合の方が制御量PVの上昇時の変化の最大傾きが大きくなる。
したがって、特許文献2に開示された断線検出方法では、炉室内の周辺部が徐々に温まる場合に観測される制御量PVの変化の最大傾きが正常なものであるという指標が設定されていると、炉室内の周辺部が温まり難い場合には制御量PVの上昇時の変化の最大傾きが指標よりも小さく観測されるために、ヒータ断線と誤って判定されることになる。よって、このような炉室内の周辺部が温まり難い場合や周辺部が徐々に温まる場合が不規則に発生するような制御対象、すなわち不可測な外的要因に依存して操作量MVの平衡点が移動する可能性のある制御対象に対しては、特許文献2に開示された断線検出方法の技術を適用することは困難になる。
なお、特許文献2には、整定後の制御対象の定常ゲインを参照してヒータ断線を検知する方法も開示されているが、ステップ応答中に不可測な外的要因に依存して操作量MVの平衡点が移動する可能性のある制御対象においては定常ゲイン自体も異なるものとして観測されてしまうので、特許文献2に開示された断線検出方法を適用することはやはり困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ステップ応答に代表されるような制御の過渡状態の挙動を参照して、制御対象の状態判定を行なう場合において、ステップ応答中に不可測な外的要因に依存して操作量の平衡点が移動する可能性のある制御対象に対しても、適切な状態判定が可能な状態判定装置および状態判定方法を提供することを目的とする。
本発明は、制御対象の状態を判定する状態判定装置であって、制御の過渡状態を発生させる操作量の時系列データと前記過渡状態における制御量の時系列データに基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出する算出部と、前記比率を判定指標として前記制御対象の状態を判定する判定部とを備えるものである。
また、本発明の状態判定装置の1構成例において、前記算出部は、PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記制御量を時系列データとして記憶する第1の時系列データ記憶部と、前記PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記操作量を時系列データとして記憶する第2の時系列データ記憶部と、前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定する過渡状態データ特定部と、前記制御量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定部によって特定された過渡状態のデータと、前記操作量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定部によって特定された過渡状態のデータとにより、前記制御対象のモデル数式を同定する制御対象モデリング部と、前記モデル数式に基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出するゲイン時定数比算出部とからなり、前記判定部は、前記制御対象が特定の状態にある場合の前記比率の数値範囲を示す判定基準を予め記憶する判定基準記憶部と、前記比率と前記判定基準とを比較して、前記制御対象の状態が前記特定の状態にあるか否かを判定する状態判定部とからなるものである。
また、本発明の状態判定装置の1構成例において、前記制御対象モデリング部は、前記操作量の時系列データのうちの過渡状態のデータを前記制御対象のモデル数式に適用してモデル制御量の時系列データを生成するモデル制御量生成部と、前記制御量の時系列データのうちの過渡状態のデータの変化率と前記モデル制御量の時系列データの変化率との近さを示す評価関数値を算出する評価関数値算出部と、前記評価関数値が最適値となる前記制御対象のモデル数式を探索するモデル探索部とを有するものである。
また、本発明の状態判定装置の1構成例は、さらに、制御の設定値と前記制御量に基づきPID制御演算により前記操作量を算出するPID演算部を備え、前記過渡状態データ特定部は、外部から状態判定の実行を指示する判定指示信号が入力されたときに、前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定するものである。
また、本発明の状態判定方法は、制御の過渡状態を発生させる操作量の時系列データと前記過渡状態における制御量の時系列データに基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出する算出手順と、前記比率を判定指標として前記制御対象の状態を判定する判定手順とを備えるものである。
また、本発明の状態判定方法の1構成例において、前記算出手順は、PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記制御量を時系列データとして記憶する第1の時系列データ記憶手順と、前記PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記操作量を時系列データとして記憶する第2の時系列データ記憶手順と、前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定する過渡状態データ特定手順と、前記制御量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定手順によって特定された過渡状態のデータと、前記操作量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定手順によって特定された過渡状態のデータとにより、前記制御対象のモデル数式を同定する制御対象モデリング手順と、前記モデル数式に基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出するゲイン時定数比算出手順とからなり、前記判定手順は、前記ゲイン時定数比算出手順によって算出された比率と前記制御対象が特定の状態にある場合の前記比率の数値範囲を示す予め設定された判定基準とを比較して、前記制御対象の状態が前記特定の状態にあるか否かを判定するようにしたものである。
また、本発明の状態判定方法の1構成例において、前記制御対象モデリング手順は、前記操作量の時系列データのうちの過渡状態のデータを前記制御対象のモデル数式に適用してモデル制御量の時系列データを生成するモデル制御量生成手順と、前記制御量の時系列データのうちの過渡状態のデータの変化率と前記モデル制御量の時系列データの変化率との近さを示す評価関数値を算出する評価関数値算出手順と、前記評価関数値が最適値となる前記制御対象のモデル数式を探索するモデル探索手順とからなるものである。
また、本発明の状態判定方法の1構成例は、さらに、前記算出手順の前に、制御の設定値と前記制御量に基づきPID制御演算により前記操作量を算出するPID演算手順を備え、前記過渡状態データ特定手順は、外部から状態判定の実行を指示する判定指示信号が入力されたときに、前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定するようにしたものである。
本発明によれば、制御の過渡状態を発生させる操作量の時系列データと過渡状態における制御量の時系列データに基づいて制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出して、この比率を判定指標として制御対象の状態を判定することにより、不可測な外的要因に依存して操作量の平衡点が移動する可能性のある制御対象に対しても、適切な状態判定を行うことができる。
また、本発明では、制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定し、制御量の時系列データのうちの過渡状態のデータと、操作量の時系列データのうちの過渡状態のデータとから、制御対象のモデル数式を同定することにより、モデル数式に基づいて制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を容易に算出することができる。そして、制御対象が特定の状態にある場合の比率の数値範囲を示す判定基準を判定基準記憶部に予め記憶させておくことにより、比率と判定基準とを比較して、制御対象の状態が特定の状態にあるか否かを容易に判定することができる。
また、本発明では、操作量の時系列データのうちの過渡状態のデータを制御対象のモデル数式に適用してモデル制御量の時系列データを生成し、制御量の時系列データのうちの過渡状態のデータの変化率とモデル制御量の時系列データの変化率との近さを示す評価関数値を算出し、評価関数値が最適値となる制御対象のモデル数式を探索することにより、制御対象の動的特性を検出することができる。
また、本発明では、コントローラを構成するPID演算部と状態判定装置とを一体で動作させることにより、実質的にオンラインでの状態判定が可能になる。
[発明の原理]
本発明は、制御対象の特性を1次遅れとむだ時間の要素を有する伝達関数で近似できるものと仮定し、ステップ応答に代表されるような過渡状態を発生させるための操作量MVに関する時系列の情報と、前記過渡状態における制御量PVの変化率dPVとを検出することにより、動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpとの比率Kp/Tp(あるいはTp/Kp)を算出し、その結果に基づき制御対象についての状態判定を行なう。本発明は、過渡状態において観測される比率Kp/Tp(あるいはTp/Kp)の値が、通常は操作量MVの平衡点の移動による影響を実質的に無視できる程度の急峻な現象に伴って観測される値であり、操作量MVに関する時系列の情報に基づいて算出する限りにおいては操作量MVの平衡点の差異による影響が実質的に適切に考慮された上での値であるということに帰着する。
なお、制御量PVの変化率dPVの検出に基づき比率Kp/Tp(あるいはTp/Kp)を算出する手順としては、変化率dPVの特定の瞬時値を選択する方法では計測ノイズの影響を受けやすいので、1次遅れとむだ時間の要素を有する数式モデルを用いて、モデル同定により比率Kp/Tp(あるいはTp/Kp)の値を決定するのがよい。
制御対象Gpの特性を、まずはむだ時間のない1次遅れ特性と仮定し、以下の伝達関数で表現する。
Gp=Kp/(1+Tps) ・・・(1)
式(1)におけるsはラプラス演算子である。
時刻t=0の時点において制御対象Gpにステップ状の操作量変化dMVが加えられると、制御量PV(t)および制御量PV(t)の時間微分dPV(t)/dtは以下のようになる。
PV(t)=Kp{1−exp(−t/Tp)}dMV ・・・(2)
dPV(t)/dt=(Kp/Tp)dMVexp(−t/Tp) ・・・(3)
このときt→0とすることにより、ステップ応答初期変化率について次式の関係が得られる。
dPV(t)/dtt→0=(Kp/Tp)dMV ・・・(4)
よって、ステップ応答初期の制御量PVの変化率dPVと操作量変化dMVに基づき比率Kp/Tpが得られる。そして、このときの動的プロセスゲインKpは、過渡応答前後の整定状態における制御量PVと操作量MVとの比率であるいわゆる整定ゲイン(あるいは定常ゲイン)とは別のパラメータであり、不可測な外的要因に依存して操作量MVの平衡点が移動する現象の影響を受け難いパラメータである。すなわち、操作量MVの平衡点移動に比べて短い時間で発生する過渡状態に着眼することにより、上記の影響を排除しているとも解釈できる。
次に、制御対象Gpの特性に1次遅れの要素の他にむだ時間Lpの要素が含まれるものとする。この場合は、t→Lpとすることにより、次式の関係が得られる。
dPV(t)/dtt→Lp=(Kp/Tp)dMV ・・・(5)
むだ時間Lpは、操作量MVの平衡点が移動することによって変化するものではないので、予め測定した後に固定値として設定して問題はない。
以上により、1次遅れとむだ時間で近似できる制御対象であれば、ステップ応答あるいはこれに準ずる過渡状態における操作量MVの情報と制御量PVの変化率dPVを検出することにより、動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpとの比率Kp/Tpを求めることが可能である。
続いて、比率Kp/Tpを制御対象の状態判定に用いることの妥当性について説明する。前述のように本発明では、制御の過渡状態という動的な現象を捉えているので、制御対象Gpの動的な特性を検出していることになる。制御対象Gpの状態変化として例えば温度制御におけるヒータの劣化を検出しようとする場合、ヒータの劣化に伴って動的プロセスゲインKpが小さな値に変化する。状態判定の指標は比率Kp/Tpであり、動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpの2つに分離してはいないので、比率Kp/Tpが一定のまま動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpが変化すると、ヒータの劣化を検出することはできない。しかし、実際にはプロセス時定数Tpが動的プロセスゲインKpと同時に変化していく要因は制御系に含まれないので、比率Kp/Tpを検出できれば、ヒータの劣化についての状態判定が可能になる。
このように、比率Kp/Tpが一定のまま動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpが変化するケースを想定する必要はなく、実質的には比率Kp/Tpの変化を監視することで、通常は問題ない。よって、多くの制御対象において、比率Kp/Tpは状態判定の指標として有効に利用できる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の状態判定装置は、PID制御系のステップ応答を含む時間帯の制御量PVを時系列データとして記憶する時系列PVデータ記憶部(第1の時系列データ記憶部)1と、PID制御系のステップ応答を含む時間帯の操作量MVを時系列データとして記憶する時系列MVデータ記憶部(第2の時系列データ記憶部)2と、制御量PVと操作量MVの時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定する過渡状態データ特定部3と、制御量PVの時系列データのうち過渡状態データ特定部3によって特定された過渡状態のデータと、操作量MVの時系列データのうち過渡状態データ特定部3によって特定された過渡状態のデータとにより、制御対象のモデル数式を同定する制御対象モデリング部4と、制御対象のモデル数式に基づいて制御対象の動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpとの比率Rを算出するゲイン時定数比算出部5と、制御対象が特定の状態にある場合の比率Rの数値範囲を示す判定基準を予め記憶する判定基準記憶部6と、比率Rと判定基準とを比較して、制御対象の状態が予め規定された特定の状態にあるか否かを判定する状態判定部7とを備えている。
次に、本実施の形態の状態判定装置の動作を図2を用いて説明する。まず、過渡状態データ特定部3は、時系列PVデータ記憶部1に記憶された制御量PVの時系列データと時系列MVデータ記憶部2に記憶された操作量MVの時系列データについてステップ応答前半の過渡状態に相当する時間帯のデータを特定する(図2ステップS100)。図3(A)、図3(B)、図4(A)、図4(B)は過渡状態データ特定部3の動作を説明するための図であり、図3(A)は例えば温度制御が行なわれる炉において炉室内の周辺部が温まり難い場合の制御量PVのステップ応答を示す図、図3(B)は図3(A)の場合の操作量MVの変化を示す図、図4(A)は炉室内の周辺部が徐々に温まる場合の制御量PVのステップ応答を示す図、図4(B)は図4(A)の場合の操作量MVの変化を示す図である。
過渡状態データ特定部3は、図3(B)、図4(B)に示すように操作量MVの時系列データが予め設定された基準値MVcを超えている時間帯を割り出し、この時間帯をステップ応答前半の過渡状態に相当する時間帯として特定する。
なお、この特定方法は、ステップ応答の前半に操作量MVの上限値を出力する制御系に特に有効な方法であり、代表的な事例としてヒータによる昇温制御がある。ただし、この方法は単なる一実施例であり、操作量MVの変化幅やその他の信号の変化によって制御の過渡状態のデータを特定することも可能である。
続いて、制御対象モデリング部4は、制御対象のモデル数式を同定する(ステップS101)。制御対象モデリング部4には、次式のような伝達関数で表される制御対象の数式モデルGpが予め登録されている。
Gp=Kpexp(−Lps)/(1+Tps) ・・・(6)
Kpは動的プロセスゲイン、Lpはむだ時間、Tpは時定数であり、これらのパラメータは可変量として処理できるようになっている。なお、ここでの制御対象は、例えばヒータなどのアクチュエータを含むものである。
以下、制御対象モデリング部4の動作を詳細に説明する。図5は制御対象モデリング部4の構成例を示すブロック図である。制御対象モデリング部4は、モデル制御量生成部40と、評価関数値算出部41と、モデル探索部42とを有する。
まず、モデル制御量生成部40は、時系列MVデータ記憶部2に記憶された操作量MVの時系列データのうち過渡状態データ特定部3によってステップ応答前半の過渡状態と特定されたデータを式(6)の数式モデルに適用し、モデル制御量PVmの時系列データを生成する。すなわち、モデル制御量生成部40は、過渡状態の操作量MVのデータ毎に次式の演算をしてモデル制御量PVmの時系列データを生成すればよい。
PVm=GpMV ・・・(7)
続いて、評価関数値算出部41は、時系列PVデータ記憶部1に記憶された制御量PVの時系列データのうち過渡状態データ特定部3によってステップ応答前半の過渡状態と特定されたデータの変化率と、モデル制御量PVmの時系列データの変化率との近さを示す評価関数値Fを次式により算出する。
Figure 0004481953
dPVjは制御量PVの時系列データのうち過渡状態データ特定部3によってステップ応答前半の過渡状態と特定されたデータの変化率、dPVmjはモデル制御量PVmの時系列データの変化率であり、次式のように定義される。
dPVj=PVj−PVj-1 ・・・(9)
dPVmj=PVmj−PVmj-1 ・・・(10)
jはjmin≦j≦jmaxを満たす時系列データの番号(整数)であり、jminは過渡状態データ特定部3によってステップ応答前半の過渡状態と特定された最初(最も古い時刻)のデータの番号、jmaxは過渡状態と特定された最後(最も新しい時刻)のデータの番号である。式(8)〜式(10)に示すように、評価関数値算出部41は、ステップ応答前半の過渡状態に属するj番目(時刻tj)の制御量PVjの変化率dPVjと、同じj番目の操作量MVjから生成したモデル制御量PVmjの変化率dPVmjとの差の2乗を同一のデータ番号(同一の時刻)毎に求めて、差の2乗の総和を評価関数値Fとする。
モデル探索部42は、評価関数値Fが最適値(0に近い最小値)に近づくように、動的プロセスゲインKpとむだ時間Lpと時定数Tpの値を逐次変更しながら、モデル制御量生成部40によるモデル制御量PVmの時系列データの生成処理と評価関数値算出部41による評価関数値Fの算出処理とを繰り返させる。そして、モデル探索部42は、評価関数値Fが最適値を示したときの動的プロセスゲインKpとむだ時間Lpと時定数Tpとの組み合わせを有する式(6)を制御対象のモデル数式Gpとして確定する。こうして、制御対象モデリング部4の処理が終了する。
なお、以上のモデル数式の同定処理は、パラメータKp,Lp,Tpがとり得る全ての組み合わせを1つずつ生成して実行してもよいが、この場合には処理の効率を考慮しない方法となる。そこで、より効率的な探索方法として、一般に知られているシンプレックス法などを用いれば良い。
次に、ゲイン時定数比算出部5は、制御対象モデリング部4が確定したモデル数式Gpに基づき、動的プロセスゲインKpとプロセス時定数Tpとの比率R=Kp/Tpを算出する(ステップS102)。
状態判定部7は、ゲイン時定数比算出部5が算出した比率Rと判定基準記憶部6に予め記憶されている判定基準とを比較して、制御対象の状態が予め規定された特定の状態にあるか否かを判定する(ステップS103)。本実施の形態では、状態判定部7は、比率Rが判定基準内の値であれば、制御対象の状態が特定の状態にあると判定する。例えば制御対象が状態Aにあると判定するための判定基準を0.5≦R≦0.7として判定基準記憶部6に登録しておく。本実施の形態の場合、制御対象自体が状態Aから変化していなければ、図9〜図12のいずれのケースでも、概ね同じ比率Rの値(0.5≦R≦0.7)が得られる。したがって、図9〜図12のいずれのケースでも制御対象が状態Aであると正確に判定できる。
以上のように、本実施の形態によれば、比率R=Kp/Tpを判定指標として制御対象の状態を判定することにより、例えば温度制御が行なわれる炉において炉室内の周辺部が温まり難い場合や周辺部が徐々に温まる場合が不規則に発生するような制御対象、すなわち不可測な外的要因に依存して操作量MVの平衡点が移動する可能性のある制御対象に対しても、適切な状態判定を行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係る状態判定装置の構成を示すブロック図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の状態判定装置は、設定値SP入力部8と、制御量PV入力部9と、設定値SPと制御量PVに基づきPID制御演算により操作量MVを算出するPID演算部10と、操作量MV出力部11と、外部から状態判定の実行を指示する判定指示信号を受ける判定指示信号入力部12と、時系列PVデータ記憶部1と、時系列MVデータ記憶部2と、判定指示信号が入力されたときに、制御量PVと操作量MVの時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定する過渡状態データ特定部3aと、制御対象モデリング部4と、ゲイン時定数比算出部5と、判定基準記憶部6と、状態判定部7とを備えている。
本実施の形態は、状態判定装置とPIDコントローラとを一体にしたものであり、設定値SP入力部8と制御量PV入力部9とPID演算部10と操作量MV出力部11とはPIDコントローラを構成している。PIDコントローラと制御対象とからなるPID制御系のブロック線図は図7に示したとおりである。
次に、本実施の形態の状態判定装置の動作を図8を用いて説明する。設定値SPは、オペレータによって設定され、設定値SP入力部8を介してPID演算部10に入力される(図8ステップS200)。
制御量PVは、図示しないセンサによって検出され、制御量PV入力部9を介してPID演算部10と時系列PVデータ記憶部1とに入力される(ステップS201)。
PID演算部10は、設定値SPと制御量PVに基づき次式の伝達関数式のようなPID制御演算を行って操作量MVを算出し、操作量MVを操作量MV出力部11に出力する(ステップS202)。
MV=(100/Pb){1+(1/Tis)+Tds}(SP−PV)
・・・(11)
Pb,Ti,TdはPIDパラメータであり、Pbは比例帯、Tiは積分時間、Tdは微分時間である。なお、PID演算部10は、算出した操作量MVが所定の下限値OLより小さい場合、操作量MV=OLとし、算出した操作量MVが所定の上限値OHより大きい場合、操作量MV=OHとする操作量上下限処理を行う。
操作量MV出力部11は、PID演算部10によって算出された操作量MVを時系列MVデータ記憶部2と制御対象とに出力する(ステップS203)。
時系列PVデータ記憶部1は、制御量PV入力部9から出力された制御量PVを記憶する(ステップS204)。
時系列MVデータ記憶部2は、操作量MV出力部11から出力された操作量MVを記憶する(ステップS205)。
オペレータから制御の終了が指示されていない場合(ステップS206においてNO)、過渡状態データ特定部3aは、判定指示信号入力部12から判定指示信号が入力されたか否かを判定する(ステップS207)。判定指示信号は、ステップ応答の実行を確認してオペレータが手動で判定指示信号入力部12に入力する。ただし、設定値SPの変更を検出して、検出から特定時間経過後の時点で自動的に判定指示信号を生成する手段を設けることにより、判定指示信号の入力を自動化することも可能である。
判定指示信号が入力されていない場合はステップS200に戻る。また、判定指示信号が入力された場合、過渡状態データ特定部3aは、第1の実施の形態のステップS100と同様に時系列PVデータ記憶部1に記憶された制御量PVの時系列データと時系列MVデータ記憶部2に記憶された操作量MVの時系列データについてステップ応答前半の過渡状態に相当する時間帯のデータを特定する(ステップS208)。
制御対象モデリング部4による制御対象モデリング手順(ステップS209)、ゲイン時定数比算出部5によるゲイン時定数比算出手順(ステップS210)、状態判定部7による状態判定手順(ステップS211)は、それぞれ第1の実施の形態のステップS101,S102,S103と同じなので説明は省略する。
以上のようなステップS200〜S211の処理が例えばオペレータによって制御の終了が指示されるまで(ステップS206においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。
こうして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。また、本実施の形態では、状態判定装置をコントローラと一体で動作させることにより、実質的にオンラインでの状態判定が可能になる。
なお、第1、第2の実施の形態で説明した状態判定装置及びPIDコントローラは、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1、第2の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、温度や圧力などのプロセス量に対する制御系に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置の過渡状態データ特定部の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置の過渡状態データ特定部の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置の制御対象モデリング部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る状態判定装置の構成を示すブロック図である。 PIDコントローラと制御対象とからなるPID制御系のブロック線図である。 本発明の第2の実施の形態に係る状態判定装置の動作を示すフローチャートである。 従来の熱処理異常検知方法の問題点を説明するための図であり、設定値の変更に伴うステップ応答を示す図及び設定値の変更に伴う操作量の変化を示す図である。 従来の熱処理異常検知方法の問題点を説明するための図であり、設定値の変更に伴うステップ応答を示す図及び設定値の変更に伴う操作量の変化を示す図である。 従来の熱処理異常検知方法の問題点を説明するための図であり、設定値の変更に伴うステップ応答を示す図及び設定値の変更に伴う操作量の変化を示す図である。 従来の熱処理異常検知方法の問題点を説明するための図であり、設定値の変更に伴うステップ応答を示す図及び設定値の変更に伴う操作量の変化を示す図である。
符号の説明
1…時系列PVデータ記憶部、2…時系列MVデータ記憶部、3,3a…過渡状態データ特定部、4…制御対象モデリング部、5…ゲイン時定数比算出部、6…判定基準記憶部、7…状態判定部、8…設定値SP入力部、9…制御量PV入力部、10…PID演算部、11…操作量MV出力部、12…判定指示信号入力部、40…モデル制御量生成部、41…評価関数値算出部、42…モデル探索部。

Claims (8)

  1. 制御対象の状態を判定する状態判定装置であって、
    制御の過渡状態を発生させる操作量の時系列データと前記過渡状態における制御量の時系列データに基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出する算出部と、
    前記比率を判定指標として前記制御対象の状態を判定する判定部とを備えることを特徴とする状態判定装置。
  2. 請求項1記載の状態判定装置において、
    前記算出部は、
    PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記制御量を時系列データとして記憶する第1の時系列データ記憶部と、
    前記PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記操作量を時系列データとして記憶する第2の時系列データ記憶部と、
    前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定する過渡状態データ特定部と、
    前記制御量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定部によって特定された過渡状態のデータと、前記操作量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定部によって特定された過渡状態のデータとにより、前記制御対象のモデル数式を同定する制御対象モデリング部と、
    前記モデル数式に基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出するゲイン時定数比算出部とからなり、
    前記判定部は、
    前記制御対象が特定の状態にある場合の前記比率の数値範囲を示す判定基準を予め記憶する判定基準記憶部と、
    前記比率と前記判定基準とを比較して、前記制御対象の状態が前記特定の状態にあるか否かを判定する状態判定部とからなることを特徴とする状態判定装置。
  3. 請求項2記載の状態判定装置において、
    前記制御対象モデリング部は、
    前記操作量の時系列データのうちの過渡状態のデータを前記制御対象のモデル数式に適用してモデル制御量の時系列データを生成するモデル制御量生成部と、
    前記制御量の時系列データのうちの過渡状態のデータの変化率と前記モデル制御量の時系列データの変化率との近さを示す評価関数値を算出する評価関数値算出部と、
    前記評価関数値が最適値となる前記制御対象のモデル数式を探索するモデル探索部とを有することを特徴とする状態判定装置。
  4. 請求項2又は3記載の状態判定装置において、
    さらに、制御の設定値と前記制御量に基づきPID制御演算により前記操作量を算出するPID演算部を備え、
    前記過渡状態データ特定部は、外部から状態判定の実行を指示する判定指示信号が入力されたときに、前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定することを特徴とする状態判定装置。
  5. 制御対象の状態を判定する状態判定方法であって、
    制御の過渡状態を発生させる操作量の時系列データと前記過渡状態における制御量の時系列データに基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出する算出手順と、
    前記比率を判定指標として前記制御対象の状態を判定する判定手順とを備えることを特徴とする状態判定方法。
  6. 請求項5記載の状態判定方法において、
    前記算出手順は、
    PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記制御量を時系列データとして記憶する第1の時系列データ記憶手順と、
    前記PID制御系のステップ応答を含む時間帯の前記操作量を時系列データとして記憶する第2の時系列データ記憶手順と、
    前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定する過渡状態データ特定手順と、
    前記制御量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定手順によって特定された過渡状態のデータと、前記操作量の時系列データのうち前記過渡状態データ特定手順によって特定された過渡状態のデータとにより、前記制御対象のモデル数式を同定する制御対象モデリング手順と、
    前記モデル数式に基づいて前記制御対象の動的プロセスゲインとプロセス時定数との比率を算出するゲイン時定数比算出手順とからなり、
    前記判定手順は、前記ゲイン時定数比算出手順によって算出された比率と前記制御対象が特定の状態にある場合の前記比率の数値範囲を示す予め設定された判定基準とを比較して、前記制御対象の状態が前記特定の状態にあるか否かを判定することを特徴とする状態判定方法。
  7. 請求項6記載の状態判定方法において、
    前記制御対象モデリング手順は、
    前記操作量の時系列データのうちの過渡状態のデータを前記制御対象のモデル数式に適用してモデル制御量の時系列データを生成するモデル制御量生成手順と、
    前記制御量の時系列データのうちの過渡状態のデータの変化率と前記モデル制御量の時系列データの変化率との近さを示す評価関数値を算出する評価関数値算出手順と、
    前記評価関数値が最適値となる前記制御対象のモデル数式を探索するモデル探索手順とからなることを特徴とする状態判定方法。
  8. 請求項6又は7記載の状態判定方法において、
    さらに、前記算出手順の前に、制御の設定値と前記制御量に基づきPID制御演算により前記操作量を算出するPID演算手順を備え、
    前記過渡状態データ特定手順は、外部から状態判定の実行を指示する判定指示信号が入力されたときに、前記制御量と操作量の時系列データについてステップ応答前半の過渡状態のデータを特定することを特徴とする状態判定方法。
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