JP4477362B2 - 絞り装置 - Google Patents

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    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/02Diaphragms

Description

本発明は光学機器用の絞り装置に関する。より詳細にはデジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に好適に使用できる絞り装置に関する。
カメラに内蔵される絞り装置については、従来から多くの提案がされている。駆動リングを用いて多数の絞り羽根を駆動して5段階以上の多段絞りを実現する絞り装置や、小絞り穴を有する絞り羽根でレンズ開口を遮蔽して所定の小絞りを実現する絞り装置等がよく知られている。駆動リングを用いる絞り装置は一般に構造が複雑で大型化するため、高級機種のカメラに採用されている。しかし、近年、低価格のカメラやデジタルカメラが広く普及するようになっている。そこで、絞りを2〜4段階程度に限定し、簡素な構造でより小型化した絞り装置への要請が大きくなっている。
絞りの段階を少なく限定して小型化を図った絞り装置は、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1の絞り装置は、小絞り穴を備えた小絞り羽根と、この小絞り羽根と協働してレンズ開口を遮蔽する補助羽根とを備えている。大きな小絞り羽根を使用するとレンズ開口周部のスペースが大きくなり、その結果として装置が大型化してしまう。そこで、この絞り装置は面積を小さくした小絞り羽根を採用している。ところが、このように小絞り羽根を小型化すると、単独ではレンズ開口を遮蔽できなくなる。そこで、遮蔽補助のための補助羽根を付加している。すなわち、特許文献1の絞り装置は小絞り羽根及び補助羽根が協働してレンズ開口を遮蔽するようにして装置の小型化を図っている。
上記のような絞り装置であれば、基板に設けた大きな開口(レンズ開口)と小径の小絞り開口とに容易に切り換えることができ、また小絞り羽根を従前よりも小さくしてレンズ開口周辺の省スペース化を図るので装置を小型化できる。
特開2001−215553号 公報
しかしながら特許文献1に開示する絞り装置では、小絞り羽根の支軸と補助羽根の支軸とが別々に配置されている。このように複数の支軸をレンズ開口の周部に配置すると、一定スペースを確保することが必要となる。また、この絞り装置では先ず作動部材を駆動して小絞り羽根を揺動し、この小絞り羽根の揺動動作を利用して更に補助羽根を揺動するという連動機構を採用している。よって、このような連動機構を実現するためにも一定スペースを確保する必要がある。よって、特許文献1に開示する絞り装置の場合も無駄なスペースが存在するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、省スペース化を促進して小型化を図った絞り装置を提供することである。
上記目的は、レンズ開口を備えた基板と、小絞り用穴を備えると共に前記レンズ開口を閉鎖する位置で該レンズ開口の一部を残して遮蔽するように外形が形成された小絞り用セクタと、該小絞り用セクタで遮蔽できない前記レンズ開口の一部を遮蔽する遮蔽補助セクタとを備えた絞り装置であって、前記小絞り用セクタと前記遮蔽補助セクタとが同軸で揺動自在に軸支されている絞り装置によって達成できる。
本発明によると、小絞り用セクタの遮蔽補助を行う遮蔽補助セクタは、小絞り用セクタと同軸で軸支される。よって、遮蔽補助セクタ用の支軸を別に設ける必要がないのでレンズ開口周部の構成を簡素化して、装置の小型化を図ることができる。
前記小絞り用セクタと前記遮蔽補助セクタとの組を2組備えており、第1小絞り用セクタ及び第1遮蔽補助セクタは第1支軸で軸支され、第2小絞り用セクタ及び第2遮蔽補助セクタは第2支軸で軸支されており、前記第1小絞り用セクタ及び第1遮蔽補助セクタが前記レンズ開口を協働して遮蔽するときには第1段絞り状態が形成され、前記第2小絞り用セクタ及び第2遮蔽補助セクタが前記レンズ開口を協働して遮蔽するときには第2段絞り状態が形成される絞り装置を形成してもよい。この場合には、小絞り用セクタを2個備えるので、省スペースを図りながら二段階の小絞りを実現する絞り装置を提供できる。
前記遮蔽補助セクタは、組みを成している小絞り用セクタに形成された前記小絞り用穴よりも大きな穴を有している構造が好ましい。このような構造を採用すると、小絞り用セクタがレンズ開口を遮蔽する位置に来て小絞りとなるときに遮蔽補助セクタが絞りの障害とならない。また、組みを成している前記小絞り用セクタ及び前記遮蔽補助セクタは、前記レンズ開口を遮蔽する位置に来たときに互いに協働して前記レンズ開口を遮蔽できるように、幅広部分と幅狭部分とが逆に位置した外形を有した構造を採用できる。
また、前記小絞り用セクタ及び前記遮蔽補助セクタの夫々にはカム溝が形成されており、前記カム溝に係合する駆動ピンを備え、前記駆動ピンの移動に伴って、組みを成している前記小絞り用セクタ及び前記遮蔽補助セクタが、前記レンズ開口を遮蔽する位置及びレンズ開口から退避する位置へ同時に揺動する絞り装置とすることができる。この場合には1個の駆動ピンによって全てのセクタを揺動する絞り装置となるので、更に小型を図ることができる。前述した絞り装置を含む光学機器装置は、小型で精度良く絞り用セクタが移動されるので鮮明な画像を撮影できる。
以上説明したように、本発明によると小絞り用セクタ及び遮蔽補助セクタを備える絞り装置を小型化できる。
以下、図面に基づいて一実施形態に係る絞り装置を説明する。以下で示す実施例は、小絞り用セクタ(小絞り羽根)と遮蔽を補助する遮蔽補助セクタ(補助羽根)との組を2組備えて二段階の小絞りを実現する絞り装置である。
図1は実施例に係る絞り装置が全開状態にあるときの様子を示した図である。図2は、図1の絞り装置1に含まれる2枚の小絞り用セクタ及びこれらの遮蔽を補助する2枚の遮蔽補助セクタを取り出して示した図である。図3は絞り装置1が一段絞りの状態にあるときの様子を示した図である。図4は絞り装置1が二段絞りの状態にあるときの様子を示した図である。さらに図5は、図1の絞り装置が備える基板とアクチュエータとの配置関係が確認できるように示した側面図である。
図1に示すように本絞り装置1は、レンズ開口4の左右に本来の小絞り用のセクタ60、70を2枚備えている。第1セクタ60は、大きめの小絞り穴63を備えた第1小絞り羽根である。第2セクタ70は、第1セクタの小絞り穴63よりも小さな小絞り穴73を備えた第2小絞り羽根である。そして、第1セクタ60と協働してレンズ開口の遮蔽を行う第1遮蔽補助セクタ80、第2セクタ70と協働してレンズ開口の遮蔽を行う第2遮蔽補助セクタ90が更に配置されている。この図1では、各セクタを確認し易いように、第1セクタ60及び第2セクタ70に関する部分を実線で示している。また、第1遮蔽補助セクタ80を長い破線で、第2遮蔽補助セクタ90を破線で示している。
基板3の中央には、レンズ開口4が形成されている。このレンズ開口4を第1セクタ60及び第1遮蔽補助セクタ80が協働して遮蔽すると、第1セクタ60には小絞り穴63が形成されているので第1段の小絞り状態(一段絞り状態)が形成される(図3参照)。また、第2セクタ70及び第2遮蔽補助セクタ90が協働して遮蔽すると、第2セクタ70には異なる直径の小絞り穴73が形成されているので第2段の小絞り状態(二段絞り状態)が形成される(図4参照)。
上記第1セクタ60は支軸(揺動軸)61を中心に揺動自在に構成され、長穴状に形成したカム溝62を備えている。上記第2セクタ70も同様に、支軸71を中心に揺動自在に構成されカム溝72を備えている。カム溝62、72には、ステップモータ7(図5参照)によって、円弧状の軌跡を描いて揺動する駆動ピン5が係合している。すなわち、1つの駆動ピン5が2個のカム溝62、72を貫通し、この駆動ピン5の移動に2枚のセクタ60、70が所定位置に移動されるように構成されている。更に、第1セクタ60の遮蔽を補助する第1遮蔽補助セクタ80はカム溝62に近似する形状のカム溝を備えている。同様に第2セクタ70の遮蔽を補助する第2遮蔽補助セクタ90はカム溝72に近似する形状のカム溝を備えている。組みを成すセクタは同時に揺動するように構成されている。各セクタに形成されたカム溝については後述する。
図2は、図1に示した各セクタ60〜90を確認し易いように取り出して示した図であり、(A)は第1セクタ60、(B)は第1遮蔽補助セクタ80、(C)は第2セクタ70、(D)は第2遮蔽補助セクタ90を示している。(A)で示す第1セクタ60に注目すると、符号65で示す部分の幅が狭く形成されている。これとは逆に符号66で示す反対部分の幅は広く形成されている。このようにレンズ開口4側の幅(面積)を小さく形成すると、セクタ60をレンズ開口4へ近付けて配置できるので装置全体を小型化できる。
しかし、図3(一段絞り)で示すように第1セクタ60が小さくなった為に、レンズ開口4をを閉鎖する位置で完全に遮蔽できず未遮光の領域PAが発生する。この領域PAの遮蔽を行なうために配置されているのが、図2(B)の第1遮蔽補助セクタ80である。よって、第1遮蔽補助セクタ80は領域PAを遮蔽するための部分(符号85で示す部分)は幅広に形成されるているが、符号86で示す反対位置は幅狭となっている。このように第1セクタ60と第1遮蔽補助セクタ80は、互いに協働してレンズ開口4を遮蔽できるように幅広部分と幅狭部分とが逆に位置した外形となっている。
第2セクタ70と第2遮蔽補助セクタ90との2番目の組についても、上記で説明したと1番目の組と同様の関係がある。第2セクタ70は符号75で示す部分の幅が狭く形成され、その反対位置は幅広に形成されている。この第2セクタ70の場合は、図4(二段絞り)で示すようにレンズ開口4を遮蔽できない領域PBが発生する。しかし、この部分の遮蔽を行なうために図2(D)の第2遮蔽補助セクタ90を備えるので1番目の組と同様にレンズ開口4を確実に遮蔽できる。
第1遮蔽補助セクタ80は穴83を備えている。この穴83は、第1セクタ60の小絞り用穴63より大きく形成されている。この2つのセクタ60,80は、図3に示すように協働してレンズ開口4を遮蔽するで、第1セクタ60の小絞り用穴63に干渉しないように、穴83の方が大きく形成されている。この関係は、第2セクタ70と第2遮蔽補助セクタ90とについても同様であり、第2遮蔽補助セクタ90の穴93は第2セクタ70の小絞り用穴73より大きく形成されている。
次に各セクタを駆動させるための構成について説明する。図2(A)では、図1に示した全開状態の時の駆動ピン5の位置を初期位置(5−1)として示している。そして、図3に示す一段絞り時の駆動ピン5の位置を位置(5−2)で示し、さらに図4に示す二段絞り時の駆動ピン5の位置を位置(5−3)で示している。本絞り装置1では、駆動ピン5の初期位置(5−1)を間にして、反時計方向へ回動したときに一段絞りの状態が形成され、逆に時計方向へ回動したときには二段絞りの状態が形成される。
第1セクタ60及び第2セクタ70の各々に形成されているカム溝62、72は、お互いに一方のセクタがレンズ開口4を遮蔽するときには、他方のセクタがレンズ開口4から退避した位置に留まるように形成されている。そして、第1遮蔽補助セクタ80のカム溝82は、第1セクタ60のカム溝62に近似している。同様に第2遮蔽補助セクタ90のカム溝92は、第2セクタ70のカム溝72に近似している。組を成すセクタ同士は、同じ様な軌跡を描いて、レンズ開口4を遮蔽する位置及びレンズ開口4から退避した位置の間を揺動する。但し、補助セクタ側のカム溝82、92は、長穴状ではなく一端が開放した形状となっている。
各セクタに形成したカム溝について説明する。本絞り装置1に含む各セクタ60〜90は、レンズ開口4へと誘導し、また、自身が絞りに関与しないときには退避位置に留まるように形成したカム溝62、72、82、92を有している。なお、ここでの退避位置とは各セクタ60〜90がレンズ開口4を塞がないように退避した位置である。図1に示す全開状態では、4枚のセクタ60〜90が共に退避位置にある。図3で示す一段絞りの状態では、第1組のセクタ60、80がレンズ開口を遮蔽する位置にあり、第2組のセクタ70、90レンズ開口4から退避した位置にある。また、図4の二段絞りの状態は、一段絞りの状態と逆になる。
第1セクタ60及び第2セクタ70に形成されているカム溝62、72について、図2と共に図3及び図4も参照して説明する。図2に示すように、第1セクタ60に形成されたカム溝62は、駆動ピン5が初期位置(5−1)から位置(5−2)へ移動するときにセクタ60をレンズ開口4へと誘導する揺動領域αと、これとは逆に駆動ピン5が初期位置(5−1)から位置(5−3)へ移動して第2セクタ70をレンズ開口4へ誘導するときにセクタ60を前記退避位置に保持す非揺動領域βとを含んでいる。
図2(A)に示している第1セクタ60は、図1の全開状態での姿勢であり、この状態から駆動ピン5が位置(5−2)へと移動すると図3の一段絞り状態となる。このときの第1セクタ60に着目すると、カム溝62内を駆動ピン5が揺動領域α側へ移動し、その端部に至ると当接して支軸61を中心に時計回りに回動されている。これに対して、第2セクタ70は図1と図3とで姿勢が変化していない。
上記のように第1セクタ60が揺動するのは駆動ピン5が初期位置(5−1)から位置(5−2)に移動したときである。ところが、図2(C)の第2セクタ70のカム溝72は、この部分に非揺動領域βが形成されている。この非揺動領域βは、駆動ピン5の軌跡に沿った円弧形状に形成されている。よって、駆動ピン5が初期位置(5−1)から位置(5−2)へ移動しても、第2セクタ70は駆動ピン5から移動させるような力(負荷)を受けない。すなわち、第2セクタ70は同じ位置に保持される。よって、図3に示す一段絞りのときには、第1セクタ60のみがレンズ開口4を遮蔽する位置に移動され、第2セクタ70は退避位置に保持されるという状態が形成される。
第1セクタ60のカム溝62と第2セクタ70のカム溝72とは、ほぼ線対称の形状に形成されている。よって、図4に示す二段絞りの状態となったときには、上記とちょうど逆の関係が形成される。すなわち、駆動ピン5が初期位置(5−1)から位置(5−3)へ移動すると、図4に示すように第2セクタ70は支軸71を中心に回転してレンズ開口4を遮蔽する。一方、駆動ピン5が初期位置(5−1)から位置(5−3)へ移動しても、第1セクタ60は駆動ピン5から移動させるような力(負荷)を受けない。よって、図4に示す二段絞りのときには、図3に示した一段絞りの場合とは逆に、第2セクタ70のみがレンズ開口4を遮蔽する位置に移動され第1セクタ60は退避位置に保持されることになる。なお、図3に示す一段絞りの状態及び図4に示す二段絞りの状態を形成した後は、駆動ピン5を逆向きに駆動することで図1に示した全開状態に戻すことができる。
理解を容易とするため、上記では第1セクタ60及び第2セクタ70のカム溝について説明したが、第1遮蔽補助セクタ80のカム溝82は第1セクタ60のカム溝62と近似した形状を備えている。よって、第1遮蔽補助セクタ80は駆動ピン5の移動に伴って、第1セクタ60に近い軌跡を描いて同時に揺動される。第2セクタ70を補助する第2遮蔽補助セクタ90についても同様である。
以上のように、実施例の絞り装置1では、一方の組のセクタがレンズ開口4を遮蔽すると、他方の組のセクタが遮蔽位置に保持される。特に、図1の全開状態、図3の一段絞り状態、図4の二段絞り状態及び図3、図4から図1の状態の復帰動作は、各セクタに形成したカム溝によって実現されている。本絞り装置1では、セクタを初期位置へ復帰させるための復帰バネや停止位置を規定する度位置決め部材を必要としない。よって、本絞り装置1は構成を簡素化してセクタを揺動できる。
そして、本装置1は省スペース化を図って4枚のセクタを揺動させる新規な構成を備えている。この点について説明する。図1及び図2に示すように、第1遮蔽補助セクタ80は、第1セクタ60の支軸61を兼用して同軸で揺動自在に構成されている。同様に、第2遮蔽補助セクタ90は、第2セクタ70の支軸71を兼用して同軸で揺動自在に構成されている。このような構造を採用すると、遮蔽補助セクタを揺動するための支軸を設ける必要がないので省スペース化できる。また、この構造では遮蔽補助セクタの揺動領域の大部分が、小絞り用セクタの揺動領域と重なるようになる。そのため遮蔽補助セクタ用のスペースをレンズ開口4周部に確保する必要が無くなる。よって、本装置1では従来のように補助セクタ用の支軸や揺動スペースを別に設ける必要がなくなるので構成を簡素化して小型化できる。
さらに、図5を参照して、上記絞り装置1のセクタ60〜90を駆動する構成を簡単に説明する。図5は、図1の絞り装置1が備える基板3とモータ7との配置関係を示した側面図である。ステップモータ7は、ロータ702、この外周にU字型のステータ703を備えている。このステータ703には2個のコイル704、705が巻回されている。これらのコイル704、705は図示しない制御回路により駆動制御されている。
基板3は、上記のようにレンズ開口4を備えているがこの図5では示されていない。基板3の前面側には前記した4枚のセクタ60〜90が基板面に沿うように配置されている。これらのセクタは、基板3側から第1セクタ60、第1遮蔽補助セクタ80、第2セクタ70、第2遮蔽補助セクタ90である。基板3の背面側には上記ステップモータ7が配置されている。また、セクタの前面側には押え板2が配置されている。
第1セクタ60は基板3に設けた支軸61に係合する穴、及びステップモータ7のロータ軸707に接続された駆動ピン5に係合する前記カム溝62を備えている。第1遮蔽補助セクタ80は支軸61に係合する穴及びステップモータ7のロータ軸707に接続された駆動ピン5に係合する前記カム溝82を備えている。前述したように、第1セクタ60と第1遮蔽補助セクタ80とは同じ支軸61で軸支されて揺動される。
同様に、第2セクタ70は基板3に設けた支軸71に嵌合する穴、及び上記駆動ピン5に係合する前記カム溝72を備えている。第2遮蔽補助セクタ90は支軸71に係合する穴及びステップモータ7のロータ軸707に接続された駆動ピン5に係合する前記カム溝82を備えている。よって、第2セクタ70と第2遮蔽補助セクタ90も同じ支軸71で軸支されて揺動される。
基板3の背面側に配置しているステップモータ7のロータ軸707には、半径方向に延出したアーム部8が接続されている。このアーム部8の端部からは基板3側に設けた扇形状の開口6(図1参照)を通り反対側まで延在した駆動ピン5が接続されている。前面側に出たこの駆動ピン5に、セクタ60〜90のそれぞれに設けたカム溝62、72,82、92(図2参照)が係合している。よって、ステップモータ7のロータ軸707が回動したときには、駆動ピン5がこれに伴って移動し、さらに4枚のセクタ60〜90が所定の軌跡で揺動して、前述した図1(全閉)、図3(一段絞り)及び図4(二段絞り)の状態を形成できる。このように、本装置1では、4枚のセクタが1個の駆動ピン5のみで揺動できる。よって、このような構成によっても装置構成が簡素化され小型化が促進されている。
以上説明したように、絞り装置1は小絞り用セクタ60、70を小さく形成しているので、装置の小型化を促進できる。特に、未遮蔽部分の遮蔽を行なう遮蔽補助セクタ80、90は、小絞り用セクタ60、70の支軸軸61、71を兼用して揺動する。よって、構成を簡素化して装置の小型化を図ることができる。また、本装置1は各セクタに形成したカム溝に1つの駆動ピン5を係合して駆動を行う点でも小型化を促進でき、復帰ピンや度決め部材を用いることなく確実に全開、一段絞り、二段絞りの状態を形成できる。
さらに、各セクタ60〜90を退避位置により確実に保持するためのより好ましい改善例について説明する。上記のように各セクタ60〜90は、それぞれのカム溝62、72、82、92によって、レンズ開口4へ誘導され、また退避位置に保持できる。より確実に各セクタを退避位置に保持するための構成として支軸71、61を利用することができる。
図1に示すように第1セクタ60及び第1遮蔽補助セクタ80がレンズ開口4から退避した状態となったときに、ちょうど第2セクタ70の支軸71に当接するように第1セクタ60及び第1遮蔽補助セクタ80の端部が整形されている。同様に、第2セクタ70及び第2遮蔽補助セクタ90についてもレンズ開口4から退避した状態となったときに第1セクタ60の支軸61に当接するように端部が整形されている。この改善例では一方のセクタの支軸が、他方のセクタの補助的な度位置決め部材として兼用される。よって、部品点数を増加させることなく各セクタ60〜90を所定位置へ確実に停止させる構造を実現できる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。上記実施例では、第1セクタ及び第1遮蔽補助セクタによる第1の組、及び第2セクタ及び第2遮蔽補助セクタによる第2の組を配置して、二段階の小絞りを形成できるより好ましい例を説明している。しかし、本発明はこのような実施形態に限定するものではない。小絞り用セクタとこれを補助する遮蔽補助セクタを1組とし、これらを同軸で揺動することで全開と一段の小絞りを行う絞り装置としもよい。
実施例に係る絞り装置が全開状態にあるときの様子を示した図である。 図1の絞り装置に含まれる2枚の小絞り用セクタ及びこれらを補助する2枚の遮蔽補助セクタを取り出して示した図である。 絞り装置が一段絞りの状態にあるときの様子を示した図である。 絞り装置が二段絞りの状態にあるときの様子を示した図である。 図1の絞り装置が備える基板とモータとの配置関係を示した側面図である。
符号の説明
1 絞り装置
3 基板
4 レンズ開口
5 駆動ピン
60 第1セクタ
61 支軸
62 カム溝
63 小絞り穴
70 第2セクタ
71 支軸
72 カム溝
73 小絞り穴
80 第1遮蔽補助セクタ
90 第2遮蔽補助セクタ
α 揺動領域
β 非揺動領域

Claims (4)

  1. レンズ開口を備えた基板と、小絞り用穴を備えると共に前記レンズ開口を閉鎖する位置で該レンズ開口の一部を残して遮蔽するように外形が形成された小絞り用セクタと、該小絞り用セクタで遮蔽できない前記レンズ開口の一部を遮蔽する遮蔽補助セクタとを備えた絞り装置であって、
    前記小絞り用セクタと前記遮蔽補助セクタとが同軸で揺動自在に軸支され、
    前記遮蔽補助セクタは、前記小絞り用セクタに形成された前記小絞り用穴よりも大きな穴を有しており、
    前記小絞り用セクタの前記小絞り用穴と前記遮蔽補助セクタの前記穴とが重なるように、前記小絞り用セクタと前記遮蔽補助セクタとが協働して、前記レンズ開口を小絞り状態にし、
    前記小絞り用セクタと前記遮蔽補助セクタとは、前記レンズ開口から退避した状態において、前記レンズ開口に対して同じ側に位置しており、
    前記小絞り用セクタ及び前記遮蔽補助セクタの夫々にはカム溝が形成されており、
    前記カム溝に係合する駆動ピンを備え、
    前記駆動ピンの移動に伴って、組みを成している前記小絞り用セクタ及び前記遮蔽補助セクタが、前記レンズ開口を遮蔽する位置及びレンズ開口から退避する位置へ同時に揺動する絞り装置。
  2. 前記小絞り用セクタと前記遮蔽補助セクタとの組を2組備えており、第1小絞り用セクタ及び第1遮蔽補助セクタは第1支軸で軸支され、第2小絞り用セクタ及び第2遮蔽補助セクタは第2支軸で軸支されており、
    前記第1小絞り用セクタ及び第1遮蔽補助セクタが前記レンズ開口を協働して遮蔽するときには第1段絞り状態が形成され、
    前記第2小絞り用セクタ及び第2遮蔽補助セクタが前記レンズ開口を協働して遮蔽するときには第2段絞り状態が形成される請求項1に記載の絞り装置。
  3. 組みを成している前記小絞り用セクタ及び前記遮蔽補助セクタは、前記レンズ開口を遮蔽する位置に来たときに互いに協働して前記レンズ開口を遮蔽できるように、幅広部分と幅狭部分とが逆に位置した外形を有している請求項1又は2に記載の絞り装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の絞り装置を含む光学機器装置。
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