JP2002040509A - カメラ用絞り装置 - Google Patents

カメラ用絞り装置

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JP2002040509A
JP2002040509A JP2000220171A JP2000220171A JP2002040509A JP 2002040509 A JP2002040509 A JP 2002040509A JP 2000220171 A JP2000220171 A JP 2000220171A JP 2000220171 A JP2000220171 A JP 2000220171A JP 2002040509 A JP2002040509 A JP 2002040509A
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blade
aperture
standby position
blades
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JP2000220171A
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Toshiaki Takei
井 敏 明 武
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラ用絞り装置を、部品点数の削減等により
小型化、軽量化、低コスト化する。 【解決手段】異なる口径の絞り開口又はNDフィルタを
有し絞り位置と待機位置との間を移動自在に設けられた
複数枚の絞り羽根30,40,50と、駆動ピン61を
有する駆動リング60とを備え、複数枚の絞り羽根3
0,40,50は、駆動リング60の回動により、絞り
位置と待機位置との間を各々順次に移動させられかつ待
機位置に至った時点でその位置に保持されるように、駆
動ピン61とそれぞれ係合する被係合部33,43,5
3(交差部33a,43a,53a、円弧部33b,4
3b)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ用絞り装置
に関し、特に、それぞれ異なる口径の開口をもつ複数の
絞り羽根を適宜選択して露光用開口を絞るカメラ用絞り
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラ用絞り装置としては、例え
ば特開平11―194381号公報、特開平8−136
973号公報等に記載されたものが知られている。特開
平11―194381号公報に開示のカメラ用絞り装置
は、露光用の開口部を所定の異なる口径に絞る絞り開口
をもつ二つの絞り羽根と、この二つの絞り羽根を駆動す
る機構としてのレバー機構、ムービングマグネットモー
タ等を備えており、レバー機構の回転方向を変えること
により絞り羽根を選択して、適宜所望の口径に絞るとい
うものである。
【0003】また、特開平8−136973号公報に開
示のカメラ用絞り装置は、露光用の開口部を所望の口径
に連続的に絞るための絞り縁部をもつ複数の絞り羽根
と、この複数の絞り羽根を開口部の中央に近付ける方向
に又開口部から遠ざける方向に駆動する駆動リングと、
この駆動リングを時計回り及び反時計回りに回動させる
ムービングマグネットモータ、その他種々の機構等を備
えており、駆動リングを一方向あるいは他方向に回転さ
せることにより複数の絞り羽根をお互いに近付けあるい
は遠ざけて開口部を所望の口径に連続的に絞るというも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
11―194381号公報に開示のカメラ用絞り装置に
おいて、絞り段数の多段化を行なう場合、新たに追加す
る絞り羽根を駆動するためのレバー機構、ムービングマ
グネットモータ等を別個に設ける必要がある。一方、特
開平8−136973号公報に開示のカメラ用絞り装置
においては、絞り動作が連続的に行なわれるため、絞り
段数の多段化そのものは実現されているものの、複数の
絞り羽根の移動範囲を確保するために装置が大型化し、
又、多くの構成部品を必要とする。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、装置の小型化、軽量
化、部品点数の削減、低コスト化等を図りつつ、絞り動
作の多段化を行なえるカメラ用絞り装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ用絞り装
置は、露光用の開口部を有する地板と、異なる口径の絞
り開口又はNDフィルタを有しかつ開口部上に位置する
絞り位置と開口部から外れた待機位置との間を移動自在
に地板に配設された複数枚の絞り羽根と、これら複数枚
の絞り羽根を各々駆動するべく複数枚の絞り羽根の各々
の一部に係合し得る係合部を有しかつ地板に回動自在に
設けられた駆動リングとを備え、上記複数枚の絞り羽根
は、駆動リングの回動により、絞り位置と待機位置との
間を各々順次に移動させられかつ待機位置に至った時点
でその位置に保持されるように、上記係合部とそれぞれ
係合する被係合部を有する、ことを特徴としている。こ
の構成によれば、駆動リングが所定方向に回転すると、
駆動リングの係合部が、異なる絞り口径をもつ複数の絞
り羽根の被係合部に順次に係合して、それぞれの絞り羽
根が絞り位置から待機位置に移動する。そして、先に待
機位置に至った絞り羽根は、後続する絞り羽根が待機位
置に至るまでの間、それ以上の移動が規制されてその待
機位置に保持される。すなわち、一つの駆動リングの回
転角度を調整することにより、所望の絞り羽根で開口部
を絞ることができ、又、他の絞り羽根が待機位置に向け
て移動する際に、既に待機位置に至った絞り羽根はその
位置に保持されて必要以上に移動しないことから、絞り
羽根の移動範囲を狭めることができ、装置が小型化され
る。
【0007】上記構成において、複数枚の絞り羽根は、
駆動リングの回転中心軸から偏倚した位置にある支持軸
回りに揺動自在に設けられ、これら複数枚の絞り羽根の
うち少なくとも待機位置に向けて最後に移動させられる
絞り羽根以外の絞り羽根において、上記被係合部は、絞
り羽根が絞り位置と待機位置との間を移動する際に係合
部の移動方向と交差する方向に伸長する交差部と、絞り
羽根が待機位置に至った時点で係合部のみが移動するよ
うに係合部の回転半径と同一の曲率半径をなす円弧部と
を有する、構成を採用することができる。この構成によ
れば、駆動リングの係合部が、絞り羽根の交差部(被係
合部)に係合しているとき絞り羽根に駆動力が伝達さ
れ、絞り羽根の円弧部(被係合部)に係合しているとき
駆動力は伝達されず、絞り羽根は待機位置に保持され
る。
【0008】上記構成において、複数枚の絞り羽根は、
第1の絞り開口又はNDフィルタを有しかつ待機位置に
向けて最初に移動させられる第1絞り羽根と、第2の絞
り開口を有しかつ待機位置に向けて第1絞り羽根に続い
て移動させられる第2絞り羽根と、第3の絞り開口を有
しかつ待機位置に向けて第2絞り羽根に続いて移動させ
られる第3絞り羽根とを有し、第1絞り羽根及び第2絞
り羽根の被係合部は上記交差部及び円弧部を有し、第3
絞り羽根の被係合部は上記交差部を有する、構成を採用
することができる。この構成によれば、駆動リングが所
定方向に回転すると、先ず第1絞り羽根が絞り位置から
待機位置に向けて移動し、続いて第2絞り羽根が絞り位
置から待機位置に向けて移動すると共に第1絞り羽根は
待機位置に保持され、さらに、第3絞り羽根が絞り位置
から待機位置に向けて移動すると共に第1絞り羽根及び
第2絞り羽根は待機位置に保持される。一方、駆動リン
グが逆向きに回転すると、逆の経路を辿り、第3絞り羽
根、第2絞り羽根、第1絞り羽根の順で待機位置から絞
り位置に移動する。
【0009】上記構成において、第1絞り羽根の円弧部
は、第2絞り羽根及び第3絞り羽根が待機位置に至るま
での間第1絞り羽根を待機位置に保持し得る長さを有
し、第2絞り羽根の円弧部は、第3絞り羽根が待機位置
に至るまでの間第2絞り羽根を待機位置に保持し得る長
さを有する、構成を採用することができる。この構成に
よれば、第2絞り羽根が絞り位置から待機位置に移動す
る際に、駆動リングの係合部が第1絞り羽根の円弧部に
対して相対的に移動することにより、駆動リングの駆動
力は伝達されず、第1絞り羽根は待機位置に保持され
る。また、第3絞り羽根が絞り位置から待機位置に移動
する際に、駆動リングの係合部が第1絞り羽根及び第2
絞り羽根の円弧部に対して相対的に移動することによ
り、駆動リングの駆動力は伝達されず、第1絞り羽根及
び第2絞り羽根は待機位置に保持される。
【0010】上記構成において、被係合部は絞り羽根の
縁部に形成されており、複数の絞り羽根には、それぞれ
被係合部を(駆動リングの)係合部に向けて押し付ける
向きに付勢するバネが設けられている、構成を採用する
ことができる。この構成によれば、被係合部が係合部を
案内する案内溝等により形成される場合に比べて、絞り
羽根の小型化が行なえ、又、被係合部が係合部に対して
確実に係合させられ、絞り羽根の移動及び保持が確実に
行なわれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図5
は、本発明に係るカメラ用絞り装置の一実施形態を示す
ものであり、図6ないし図9はその動作を説明する動作
図である。尚、図3ないし図5は、説明の便宜上、それ
ぞれの絞り羽根と駆動リングのみを抜き出して示す。こ
のカメラ用絞り装置は、露光用の開口部10a,20a
を有する地板としての表地板10及び裏地板20、表地
板10及び裏地板20に対して移動自在に設けられ開口
部10a,20a上に位置する絞り位置と開口部10
a,20aから外れた待機位置との間を移動し得る複数
枚の絞り羽根30,40,50、複数の絞り羽根30,
40,50をそれぞれ駆動するための駆動リング60、
駆動リング60に駆動力を付与する駆動源としてのステ
ッピングモータ70等を、その基本構成として備えてい
る。
【0012】表地板10と裏地板20とは、図1に示す
ように、所定の間隔をおいて結合されており、両者間に
画定された羽根室Wには、複数の絞り羽根30,40,
50が揺動自在に設けられている。また、表地板10の
上面側には、開口部10aの中心と同軸に中心をもつ円
筒状突起部11が形成され、この円筒状突起部11に対
して駆動リング60が回動自在に取り付けられており、
又、駆動リング60に駆動力を付与するステッピングモ
ータ70が取り付けられている。
【0013】駆動リング60は、図1及び図2に示すよ
うに、その輪郭が回転中心軸Cを中心とした略環状に形
成され、その一部から回転中心軸Cと平行に伸長する係
合部としての駆動ピン61が形成され、又、外周縁の一
部にステッピングモータ70のピニオン71が噛み合う
歯62が形成されている。また、駆動ピン61は、表地
板10を貫通して羽根室Wまで伸びており、絞り羽根3
0,40,50の一部(被係合部)と係合するようにな
っている。さらに、駆動リング60が回転中心軸C回り
に回動するとき、回動駆動ピン61は回転半径R(回転
中心軸Cに最も近い部分までの距離)の円弧上を移動す
ることになる。
【0014】複数枚の絞り羽根は、図1に示すように、
第1絞り羽根30、第2絞り羽根40、及び第3絞り羽
根50の3枚からなり、第1絞り羽根30と第2絞り羽
根40とが、回転中心軸Cから偏倚した位置にて裏地板
20から突出する第1の支持軸22に対して揺動自在に
支持されており、第3絞り羽根50が、回転中心軸C及
び第1の支持軸22から偏倚した位置にて表地板10か
ら突出する第2の支持軸12に対して揺動自在に支持さ
れている。また、第1の支持軸22及び第2の支持軸1
2は、駆動リング60の内側に位置付けられている。こ
のように、第1の支持軸22と第2の支持軸12とを別
個に設けて絞り羽根を支持することにより、又、両支持
軸22,12を駆動リング60の内側に配置することに
より、絞り羽根30,40,50の移動範囲(揺動範
囲)を極力狭くすることができる。
【0015】第1絞り羽根30は、図3に示すように、
所定の口径をもつ第1の絞り開口31及びこの領域に貼
付されたNDフィルタ(濃度フィルタ)32と、駆動ピ
ン61が係合し得る被係合部33とを有している。被係
合部33は、図3(a)に示すように、駆動ピン61の
移動方向Dと交差する方向に伸長する交差部33aと、
図3(b)に示すように、駆動ピン61の回転半径Rと
同一の曲率半径Rをなす円弧部33bとにより形成され
ている。これら交差部33a及び円弧部33bは、絞り
羽根の輪郭を画定する縁部として形成されている。
【0016】上記第1絞り羽根30は、バネ81により
常時時計回りに付勢されており、図3(a)に示す絞り
位置において、ストッパ23に当接して位置決めされて
いる。一方、図3(a)に示す絞り位置にある状態から
駆動リング60が反時計回りに回転すると、駆動ピン6
1が交差部33aを押すことで、第1絞り羽根30は、
図3(b)に示す待機位置に至ると同時に駆動ピン61
は円弧部33bに乗り上げる。したがって、駆動リング
60がさらに反時計回りに回転しても、駆動ピン61は
円弧部33bを摺動するだけで駆動力は伝わらず、第1
絞り羽根30は、距離L1の長さに亘ってその待機位置
に保持された状態となる。尚、図3(b)に示す状態か
ら駆動リング60が時計回りに回転すると、第1絞り羽
根30は逆の経路を辿って図3(a)に示す絞り位置に
至る。すなわち、第1絞り羽根30は、絞り位置と待機
位置との間を移動する際にその交差部33aが駆動ピン
61と係合して駆動力が伝達され、待機位置に至った時
点でその円弧部33bが駆動ピン61と係合して駆動力
は伝達されず、待機位置に保持されるようになってい
る。
【0017】第2絞り羽根40は、図4に示すように、
第1の絞り開口31と同じ口径をもつ第2の絞り開口4
1と、駆動ピン61が係合し得る被係合部43とを有し
ている。被係合部43は、図4(a)に示すように、駆
動ピン61の移動方向Dと交差する方向に伸長する交差
部43aと、図4(b)に示すように、駆動ピン61の
回転半径Rと同一の曲率半径Rをなす円弧部43bとに
より形成されている。これら交差部43a及び円弧部4
3bは、絞り羽根の輪郭を画定する縁部として形成され
ている。
【0018】上記第2絞り羽根40は、バネ82により
常時時計回りに付勢されており、図4(a)に示す絞り
位置において、ストッパ24に当接して位置決めされて
いる。一方、図4(a)に示す絞り位置にある状態から
駆動リング60が反時計回りに回転すると、駆動ピン6
1が交差部43aを押すことで、第2絞り羽根40は、
図4(b)に示す待機位置に至ると同時に駆動ピン61
は円弧部43bに乗り上げる。
【0019】したがって、駆動リング60がさらに反時
計回りに回転しても、駆動ピン61は円弧部43bを摺
動するだけで駆動力は伝わらず、第2絞り羽根40は、
距離L2の長さに亘ってその待機位置に保持された状態
となる。尚、図4(b)に示す状態から駆動リング60
が時計回りに回転すると、第2絞り羽根40は逆の経路
を辿って図4(a)に示す絞り位置に至る。
【0020】すなわち、第2絞り羽根40は、絞り位置
と待機位置との間を移動する際にその交差部43aが駆
動ピン61と係合して駆動力が伝達され、待機位置に至
った時点でその円弧部43bが駆動ピン61と係合して
駆動力は伝達されず、待機位置に保持されるようになっ
ている。尚、図4(a)に示すように、駆動ピン61が
移動する区間S1は、第1絞り羽根30の移動に使われ
る領域である。
【0021】第3絞り羽根50は、図5に示すように、
第2の絞り開口41よりも大きい口径をもつ第3の絞り
開口51と、駆動ピン61が係合し得る被係合部53と
を有している。被係合部53は、図5(a)に示すよう
に、駆動ピン61の移動方向Dと交差する方向に伸長す
る交差部53aにより形成されている。この交差部53
aは、絞り羽根の輪郭を画定する縁部として形成されて
いる。
【0022】上記第3絞り羽根50は、バネ83により
常時時計回りに付勢されており、図5(a)に示す絞り
位置において、ストッパ15に当接して位置決めされて
いる。一方、図5(a)に示す絞り位置にある状態から
駆動リング60が反時計回りに回転すると、駆動ピン6
1が交差部53aを押すことで、第3絞り羽根50は、
図5(b)に示す待機位置に至る。そして、駆動リング
60が停止することで、第3絞り羽根50は待機位置に
保持されることになる。尚、図5(b)に示す状態から
駆動リング60が時計回りに回転すると、第3絞り羽根
50は逆の経路を辿って図5(a)に示す絞り位置に至
る。すなわち、第3絞り羽根50は、絞り位置と待機位
置との間を移動する際にその交差部53aが駆動ピン6
1と係合して駆動力が伝達され待機位置に至り、駆動リ
ング60の停止により待機位置に保持されるようになっ
ている。尚、図5(a)に示すように、駆動ピン61が
移動する区間S2は、第1絞り羽根30及び第2絞り羽
根40の移動に使われる領域である。
【0023】上記第1絞り羽根30、第2絞り羽根4
0、及び第3絞り羽根50の相互の関係については、全
ての絞り羽根が絞り位置にあるとき、第3絞り羽根50
の絞り開口51は第1絞り羽根30及び第2絞り羽根4
0により閉鎖され、第2絞り羽根40の絞り開口41は
第1絞り羽根30のNDフィルタ32により覆われた状
態、すなわち、開口部10aは第1の絞り開口31及び
第2の絞り開口41の口径に絞られかつNDフィルタ3
2を重ねた状態となる。また、第1絞り羽根30が待機
位置にかつ第2絞り羽根40及び第3絞り羽根50が絞
り位置にあるとき、第3絞り羽根50の絞り開口51は
第2絞り羽根40により閉鎖された状態、すなわち、開
口部10aは第2の絞り開口41の口径に絞られた状態
となる。
【0024】また、上記第1絞り羽根30、第2絞り羽
根40、及び第3絞り羽根50と駆動リング60との関
係については、全ての絞り羽根が絞り位置にある状態か
ら、駆動リング60が反時計回りに回転すると、先ず第
1絞り羽根30、続いて第2絞り羽根40、さらに続い
て第3絞り羽根50が順次に待機位置に移動させられ、
一方、全ての絞り羽根が待機位置にある状態から、駆動
リング60が時計回りに回転すると、先ず第3絞り羽根
50、続いて第2絞り羽根40、さらに続いて第1絞り
羽根30が順次に絞り位置に移動させられる。
【0025】次に、上記カメラ用絞り装置がカメラに搭
載された場合の動作について、図6ないし図9を参照し
つつ説明する。尚、図6ないし図9においては、説明の
便宜上、バネ81,82,83、ストッパ23,24,
15等を省略すると共に、点線で示すべきところを実線
で示している。また、このカメラ用絞り装置が搭載され
るカメラには、被写体光の輝度を検知する測光器、ステ
ッピングモータ70の制御及び種々の制御を司る制御部
(CPU)、輝度に応じた絞りを行なうための制御マッ
プ等を格納した記憶部等を備えている。
【0026】先ず、測光器の出力信号に基づいて、開口
部10aを第1絞り羽根30により絞る必要があると判
断された場合は、制御部からの制御信号に基づいてステ
ッピングモータ70が反時計回りに回転し、駆動リング
60は時計回りに回転した所定の位置に達したところ
で、ステッピングモータ70が停止する。この状態にお
いて、図6に示すように、第1絞り羽根30、第2絞り
羽根40、及び第3絞り羽根50が絞り位置に位置して
おり、開口部10aは第1の絞り開口31(及び第2の
絞り開口41)とNDフィルタ32により絞られた状態
となる。
【0027】次に、測光器の出力信号に基づいて、開口
部10aを第2絞り羽根40により絞る必要があると判
断された場合は、制御部からの制御信号に基づいてステ
ッピングモータ70が時計回りに回転し、駆動リング6
0が反時計回りに回転し始める。すると、駆動ピン61
(係合部)が第1絞り羽根30の交差部33a(被係合
部)に当接しつつ第1絞り羽根30を反時計回りに回転
させる。そして、駆動ピン61は交差部33aを押しな
がらその上を摺動し、交差部33aの下端部に至る。と
同時に、ステッピングモータ70が停止し、第1絞り羽
根30は待機位置に至る。このとき、第1絞り羽根30
は、その交差部33aが駆動ピン61によりロックされ
て時計回りの回転が規制される。この状態において、図
7に示すように、第2絞り羽根40及び第3絞り羽根5
0が絞り位置に位置しており、開口部10aは第2の絞
り開口41により絞られた状態となる。
【0028】続いて、測光器の出力信号に基づいて、開
口部10aを第3絞り羽根50により絞る必要があると
判断された場合は、制御部からの制御信号に基づいてス
テッピングモータ70が時計回りに回転し、駆動リング
60が反時計回りに回転し始める。すると、図8に示す
ように、駆動ピン61(係合部)が第1絞り羽根30の
交差部33a(被係合部)から円弧部33bに乗り上げ
て、第1絞り羽根30を若干外側に移動させた待機位置
に保持すると共に、駆動ピン61が第2絞り羽根40の
交差部43a(被係合部)に当接しつつ第2絞り羽根4
0を反時計回りに回転させる。そして、駆動ピン61
は、交差部43aを押しながらその上を摺動して交差部
43aの下端部に至る。と同時に、ステッピングモータ
70が停止し、第2絞り羽根40は待機位置に至る。
【0029】このとき、第2絞り羽根40は、その交差
部43aが駆動ピン61によりロックされて時計回りの
回転が規制される。尚、第1絞り羽根30も、その円弧
部33bが駆動ピン61によりロックされて時計回りの
回転が規制される。この状態において、図8に示すよう
に、第1絞り羽根30及び第2絞り羽根40が待機位置
に位置し、第3絞り羽根50のみが絞り位置に位置して
おり、開口部10aは第3の絞り開口51により絞られ
た状態となる。
【0030】さらに続いて、測光器の出力信号に基づい
て、開口部10aを絞り羽根により絞らず、開口部10
aの口径を絞り口径として用いる必要があると判断され
た場合は、制御部からの制御信号に基づいてステッピン
グモータ70が時計回りに回転し、駆動リング60が反
時計回りに回転し始める。すると、図9に示すように、
駆動ピン61(係合部)が、円弧部33bを摺動して第
1絞り羽根30をその待機位置に保持しつつ、又、円弧
部43bに乗り上げて第2絞り羽根40を若干外側に移
動させかつ円弧部43bを摺動して第2絞り羽根40を
その待機位置に保持しつつ、駆動ピン61が第3絞り羽
根50の交差部53a(被係合部)に当接して第3絞り
羽根50を反時計回りに回転させる。
【0031】この間、駆動ピン61は、円弧部33bを
長さL1(図3(b)参照)、すなわち、第2絞り羽根
40及び第3絞り羽根50が待機位置に至るまでの間第
1絞り羽根30を待機位置に保持し得る長さに亘って摺
動し、又、円弧部43bを長さL2(図4(b)参
照)、すなわち、第3絞り羽根50が待機位置に至るま
での間第2絞り羽根40を待機位置に保持し得る長さに
亘って摺動することになる。そして、第3絞り羽根50
が待機位置に至ると同時にステッピングモータ70が停
止する。
【0032】このとき、第3絞り羽根50は、その交差
部53aが駆動ピン61によりロックされて時計回りの
回転が規制される。また、第1絞り羽根30及び第2絞
り羽根40も同様に、円弧部33b及び円弧部43bが
駆動ピン61によりロックされて時計回りの回転が規制
される。この状態において、図9に示すように、第1絞
り羽根30、第2絞り羽根40及び第3絞り羽根50は
待機位置に位置し、開口部10aは絞り羽根により絞ら
れていない状態となる。
【0033】一方、測光器の出力信号に基づいて、第3
絞り羽根50、第2絞り羽根40、第1絞り羽根30に
よる絞り動作が行なわれるときは、上記経路と逆の経路
を辿ってそれぞれの絞り動作が行なわれる。また、測光
器の出力信号に基づいて、例えば第1絞り羽根30によ
る絞り状態から第3絞り羽根50による絞りを必要とす
るときは、図6に示す状態から図8に示す状態まで駆動
リング60は一気に回転させられることになる。また、
第1絞り羽根30による絞り状態から絞り羽根により絞
らない状態とするときも、図6に示す状態から図9に示
す状態まで駆動リング60は一気に回転させられること
になる。
【0034】上記構成にいて、絞り羽根30,40,5
0の休止位置は、図6に示すように全ての絞り羽根が絞
り位置にあるときに設定されているが、これに限定され
るものではなく、その他の位置であってもよい。
【0035】上記実施形態においては、複数の絞り羽根
として3枚の絞り羽根30,40,50を採用したが、
これに限定されるものではなく、4枚あるいは5枚、そ
の他の枚数の絞り羽根を採用することも勿論可能であ
る。また、上記実施形態においては、第1絞り羽根30
に最小の口径をなす絞り開口31及びNDフィルタ32
を設け、第2絞り羽根40に絞り開口31と同一の口径
をなす絞り開口41を設け、第3絞り羽根50にさらに
大きい口径をなす絞り開口51を設ける構成を採用した
が、これに限定されるものではなく、逆の順序で絞り開
口を設けることも可能である。
【0036】また、駆動ピン61(係合部)が係合する
絞り羽根の被係合部として、絞り羽根30,40,50
の縁部(交差部33a,43a,53a、円弧部33
b,43b)を採用したが、これに限定されるものでは
なく、絞り羽根の一部に案内溝を形成し、この案内溝に
駆動ピン61を挿入する構成を採用することも可能であ
る。尚、この場合、バネ81,82,83を採用しなく
ても、駆動ピン61の移動に絞り羽根を追随させること
ができる。さらに、第3絞り羽根50の被係合部として
交差部53aのみをもつ構成を採用したが、他の絞り羽
根30,40と同様、円弧部をもつ構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカメラ用絞
り装置によれば、駆動リングにより複数枚の絞り羽根を
絞り位置と待機位置との間で移動させる際に、駆動リン
グの回動により、複数の絞り羽根が絞り位置と待機位置
との間を各々順次に移動させられかつ待機位置に至った
時点でその位置に保持されるように、駆動リングの係合
部とそれぞれ係合する被係合部を絞り羽根に設けたこと
により、駆動リングの回転角度を調整することにより、
所望の絞り羽根で開口部を絞ることができ、又、他の絞
り羽根が待機位置に向けて移動する際に、既に待機位置
に至った絞り羽根はその位置に保持されて必要以上に移
動しないことから、絞り羽根の移動範囲を狭めることが
でき、装置の小型化を行なうことができる。また、一つ
の駆動リングにより上記の動作を行なわせるため、構成
部品の削減による軽量化、低コスト化等を行なうことが
できる。
【0038】特に、被係合部を、上記交差部と円弧部と
により形成したことにより、簡略な構造にして複数の絞
り羽根を適宜選択して絞り動作を行なわせることがで
き、簡略構造故の機能上の信頼性を向上させることがで
きる。また、絞り羽根の支持軸を駆動リングの回転中心
軸から偏倚させると共に、駆動リングの内側に配置した
ことにより、さらには、複数の絞り羽根の支持軸を全て
同一とせず異ならせたことにより、絞り羽根の移動範囲
をできるだけ狭くして、全体として装置の小型化、集約
化を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用絞り装置の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】カメラ用絞り装置の一部をなす駆動リングを示
す平面図である。
【図3】カメラ用絞り装置の一部をなす第1絞り羽根と
駆動リングとの関係を示すものであり、(a)は第1絞
り羽根が絞り位置にある状態を示す平面図、(b)は第
1絞り羽根が待機位置にある状態を示す平面図である。
【図4】カメラ用絞り装置の一部をなす第2絞り羽根と
駆動リングとの関係を示すものであり、(a)は第2絞
り羽根が絞り位置にある状態を示す平面図、(b)は第
2絞り羽根が待機位置にある状態を示す平面図である。
【図5】カメラ用絞り装置の一部をなす第3絞り羽根と
駆動リングとの関係を示すものであり、(a)は第3絞
り羽根が絞り位置にある状態を示す平面図、(b)は第
3絞り羽根が待機位置にある状態を示す平面図である。
【図6】全ての絞り羽根が開口部上の絞り位置にあり、
開口部が第1絞り羽根により絞られている状態を示す平
面図である。
【図7】第2絞り羽根及び第3絞り羽根が開口部上の絞
り位置にあり、開口部が第2絞り羽根により絞られてい
る状態を示す平面図である。
【図8】第3絞り羽根のみが開口部上の絞り位置にあ
り、開口部が第3絞り羽根により絞られている状態を示
す平面図である。
【図9】全ての絞り羽根が待機位置に移動して、開口部
が絞り羽根により絞られていない状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 表地板(地板)、 12 第2の支持軸、 15
ストッパ 20 裏地板(地板)、 22 第1の支持軸、 2
3,24 ストッパ 30 第1絞り羽根、 31 絞り開口、 32 NDフィルタ 33 被係合部、 33a 交差部、 33b 円弧部 40 第2絞り羽根 50 第3絞り羽根 60 駆動リング、 61 駆動ピン(係合部)、 6
2 歯 70 ステッピングモータ、 71 ピニオン 81,82,83 バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用の開口部を有する地板と、異なる
    口径の絞り開口又はNDフィルタを有しかつ前記開口部
    上に位置する絞り位置と前記開口部から外れた待機位置
    との間を移動自在に前記地板に配設された複数枚の絞り
    羽根と、前記複数枚の絞り羽根を各々駆動するべく前記
    複数枚の絞り羽根の各々の一部に係合し得る係合部を有
    しかつ前記ベース部材に回動自在に設けられた駆動リン
    グとを備え、 前記複数枚の絞り羽根は、前記駆動リングの回動によ
    り、前記絞り位置と待機位置との間を各々順次に移動さ
    せられかつ前記待機位置に至った時点でその位置に保持
    されるように、前記係合部とそれぞれ係合する被係合部
    を有する、ことを特徴とするカメラ用絞り装置。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の絞り羽根は、前記駆動リン
    グの回転中心軸から偏倚した位置にある支持軸回りに揺
    動自在に設けられ、 前記複数枚の絞り羽根のうち、少なくとも前記待機位置
    に向けて最後に移動させられる絞り羽根以外の絞り羽根
    において、前記被係合部は、前記絞り羽根が前記絞り位
    置と待機位置との間を移動する際に前記係合部の移動方
    向と交差する方向に伸長する交差部と、前記絞り羽根が
    前記待機位置に至った時点で前記係合部のみが移動する
    ように前記係合部の回転半径と同一の曲率半径をなす円
    弧部と、を有する、ことを特徴とする請求項1記載のカ
    メラ用絞り装置。
  3. 【請求項3】 前記複数枚の絞り羽根は、第1の絞り開
    口又はNDフィルタを有しかつ前記待機位置に向けて最
    初に移動させられる第1絞り羽根と、第2の絞り開口を
    有しかつ前記待機位置に向けて前記第1絞り羽根に続い
    て移動させられる第2絞り羽根と、第3の絞り開口を有
    しかつ前記待機位置に向けて前記第2絞り羽根に続いて
    移動させられる第3絞り羽根と、を有し、 前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の被係合部は、前記
    交差部及び前記円弧部を有し、 前記第3絞り羽根の被係合部は、前記交差部を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のカメラ用絞り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絞り羽根の円弧部は、前記第2
    絞り羽根及び第3絞り羽根が前記待機位置に至るまでの
    間前記第1絞り羽根を前記待機位置に保持し得る長さを
    有し、 前記第2絞り羽根の円弧部は、前記第3絞り羽根が前記
    待機位置に至るまでの間前記第2絞り羽根を前記待機位
    置に保持し得る長さを有する、ことを特徴とする請求項
    3記載のカメラ用絞り装置。
  5. 【請求項5】 前記被係合部は、前記絞り羽根の縁部に
    形成されており、 前記複数枚の絞り羽根には、それぞれ前記被係合部を前
    記係合部に向けて押し付ける向きに付勢するバネが設け
    られている、ことを特徴とする請求項1ないし4いずれ
    かに記載のカメラ用絞り装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005066708A1 (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Seiko Precision Inc. 絞り装置
JP2006184536A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Canon Inc 絞り装置及び撮像装置

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