JPH0862668A - シャッタ装置 - Google Patents

シャッタ装置

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JPH0862668A
JPH0862668A JP20212194A JP20212194A JPH0862668A JP H0862668 A JPH0862668 A JP H0862668A JP 20212194 A JP20212194 A JP 20212194A JP 20212194 A JP20212194 A JP 20212194A JP H0862668 A JPH0862668 A JP H0862668A
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JP
Japan
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diaphragm
shutter
aperture
blades
lever
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JP20212194A
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Goro Noto
悟郎 能登
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャッタ装置の大型化を招くことなく、また
バウンドの影響のない絞り開口径を決定する機構を有す
る絞り装置を提供する。 【構成】 シャッタ地板1の片面側に絞り開口径を決定
する第1の部材2、3を配設し、該シャッタ地板1の他
面側にシャッタ動作が行われる第2の部材6、7を配設
し、第1の部材および第2の部材には夫々2枚の羽根部
材の重なりによって開口が形成され、該第2の部材が全
開状態から開く方向と、該第1の部材が最小開口形状を
なす状態から開く方向とが略直交する構成とする。 【効果】 この構成により、シャッタ動作のための第2
の部材とは別に独立して第1の部材により絞り開口径を
決定することができ、また第2の部材の開口形状を円形
に近くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの露出制御に用い
られるシャッタで、特に焦点距離の変更に伴い絞り開口
径を決定する機構を有するシャッタ装置に関するもので
ある。
【従来の技術】従来、絞り開口径を決定する機構を有す
るシャッタ装置は、実公昭50−31726号に記載さ
れているように、二枚のシャッタ羽根の一方のみを絞り
口径決定部材に衝突させて絞り開口径を決定したり、ま
た、特開平2−254428号に記載されているよう
に、シャッタ羽根の最大開口量を規制する部材を羽根駆
動機構の変位軌跡内に進入させて最大開口量を設定でき
るようにしていた。上記のような絞り開口径可変機構を
有することによって、カメラの焦点距離変化に応じてレ
ンズ系の絞り径を常に適切に設定できるようにしてい
る。その結果、ズーム比の大きなレンズ系を複雑で高性
能なものにする必要がないという効果が得られる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような欠点があった。シャッタ羽根を絞
り口径決定部材に衝突させる前者の方式の場合、シャッ
タ羽根の開きスピードが速くなればなるほど絞り口径決
定部材に衝突させたことによるシャッタ羽根のバウンド
が大きくなり、適切な露光量を得られなくなるばかりで
はなく、バウンドによって閉じてしまうことも考えられ
る。一方、最大開口量を規制する部材を羽根駆動機構の
変位軌跡内に進入させる後者の方式の場合でも、やはり
規制部材を駆動している部材に衝突させることになるか
ら、上記と同様にバウンドの影響が考えられるし、規制
する機構を羽根駆動機構の近くにレイアウトしないと、
シャッタ装置が大きくなってしまうなど、レイアウト上
の規制が生じてしまう。本発明の目的は、従来のシャッ
タ装置を殆んど大きくすることなく、またバウンドの影
響が全くない絞り開口径を決定する機構を有するシャッ
タ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および作用】本発明の目的
を実現する第1の構成は、請求項1に記載のように、シ
ャッタ地板の片面側に絞り開口径を決定する第1の部材
を配設し、該シャッタ地板の他面側にシャッタ動作が行
われる第2の部材を配設したことを特徴とする。この構
成によれば、シャッタ動作のための第2の部材とは別に
独立して第1の部材により絞り開口径を決定することが
できる。したがって、従来のようにバウンドによる影響
を排除でき、また従来との比較においては光軸方向に第
1の部材のスペースのみしか大きくならないので、シャ
ッタ装置の大型化にはつながらない。また、請求項2に
記載のように、請求項1において、第1の部材および第
2の部材は夫々2枚の羽根部材の重なりにより開口が形
成され、該第2の部材が全閉状態から開く方向と、該第
1の部材が最小開口形状をなす状態から開く方向とが略
直交する構成とすることで、第2の部材の開口形状を円
形に近くすることが可能となる。さらに、請求項3に記
載のように、請求項1または2において、第1の部材は
焦点距離に応じて光軸方向に移動する部材により絞り開
口径を変化させる開口径変化手段を有することにより、
ズーム動作に応じて変化する焦点距離に合わせた絞り開
口径を簡単な構成で得ることが可能となる。また、請求
項4に記載のように、請求項3において、開口径変化手
段の光軸方向に移動する部材は、シャッタ地板を有する
レンズ群と相対的に移動するレンズ群を保持する鏡筒に
設けられている構成によっても、焦点距離に応じた絞り
開口径を適正に得ることが可能となる。さらに、請求項
5に記載のように、請求項1において、第1の部材を直
接または間接的にカメラの外部より操作する操作手段を
有する構成とすることにより、手動により絞り操作を可
能とする。
【実施例】
(第1の実施例)図1ないし図4は本発明の第1の実施
例を示し、図1は図3のA矢視図で、絞り専用羽根が最
小絞り口径を形成している状態を示し、図2は図3のA
矢視図で、絞り専用羽根が最大絞り口径を形成している
状態を示し、図3はシャッタ装置の光軸方向の断面図、
図4は図3のB矢視図を示す。1は最大口径Dを有する
シャッタ地板で、被写体側である片面側に一組の絞り専
用羽根2,3を配置している。これらの絞り専用羽根
2,3はシャッタ地板1の片面側に植設された支軸1
a,1bにそれぞれ軸支され、この支軸1a,1bを支
点として回動可能としている。4は絞り専用羽根2,3
を駆動するための絞りレバーで、シャッタ地板1に植設
された支軸1cに軸支され、支軸1cを支点として回動
可能としている。絞りレバー4には羽根駆動ピン4aが
一体に形成されており、絞り専用羽根2,3のカム穴2
a及び3aに嵌合している。これによって絞りレバー4
が支軸1cを中心として回転すると、絞り専用羽根2,
3は最小絞り口径から図1中矢印方向にそれぞれ開き始
め、最大絞り口径まで任意の口径を形成するように駆動
される。5は直進ガイドで、不図示のカメラのレンズ鏡
筒を構成する部材であり、ズーミングにともなって直進
ガイド内の不図示の複数のレンズ群を回転させずに光軸
方向に移動させている。よって、シャッタ地板1を含む
不図示のレンズ群も、直進ガイド5によってズーミング
にともなって光軸方向に移動する。また直進ガイド5に
は絞りレバー4に一体に設けられているカムピン4bと
カム嵌合するカム部5aが設けられているので、ズーミ
ングによるシャッタ地板1の光軸方向の移動によって絞
りレバー4はカム部5aに沿った形で支軸1cを中心と
して回転するから、羽根駆動ピン4aによって絞り専用
羽根2,3は開閉運動を行う。6,7は従来の絞りを兼
用するシャッタ羽根であり、シャッタ地板1の他面側に
設けられた支軸1d,1eに夫々軸支されており、これ
らの支軸1d,1eを回動中心としている。シャッタ羽
根6,7には夫々長穴6a,7aが設けられており、こ
れらの長穴6a,7aに駆動ピン8が嵌合している。そ
して、不図示の公知の機構によって駆動ピン8が図4中
の矢印方向に駆動されると、シャッタ羽根6,7は図4
の全閉状態から同図中矢印方向(絞り専用羽根2,3の
開閉方向と略直交する方向)に開き始め、支軸1d,1
eを中心として回転するので、これによりシャッタの開
閉運動が行なわれる。また一方のシャッタ羽根7は複数
のスリット穴7bを有し、シャッタ羽根7の開閉時にフ
ォトインタラプタ9の光軸を通過するので、フォトイン
タラプタ9から明暗の信号が得られる。この明暗信号を
利用してシャッタのAE制御が行われているのは公知の
ことである。以上説明した実施例の構成によれば、直進
ガイド5と絞りレバー4を介して、ズーミングに応じた
適切な絞り開口径を絞り専用羽根2,3により得られる
だけではなく、シャッタ地板1の他方の面に絞り兼用シ
ャッタ羽根6,7、片方の面に絞り専用羽根2,3を配
しているので、スペースはほとんど必要ない。よって従
来のような複雑な機構を必要とせず簡単な構成で可変絞
り機構が成立するので、カメラの小型化を妨げないとい
う効果が得られる。また、絞り兼用シャッター羽根6,
7と絞り専用羽根2,3のそれぞれの開き方向が直交し
ているので、2枚の絞り兼用シャッタ羽根6,7が小絞
り開口の時、つまり略ひし形の開口形状をしている時
に、2枚の絞り専用羽根2,3は略ひし形の長辺方向の
上下を隠し、またズーミングにより2枚の絞り専用羽根
2,3が開いていっても、常に略ひし形の長辺方向の上
下を隠しているので、絞り専用羽根2,3が絞り兼用シ
ャッタ羽根の最大絞り形状を規制している時には常に開
口形状が円形に近くなる。その結果、有害な光線がフィ
ルムに届かないので、光学性能が向上するという効果も
得られる。 (第2の実施例)図5ないし図9は本発明の第2の実施
例を示す。なお、これらの図において第1の実施例と同
一機能を有するものには同一の符号を付している。本実
施例において、絞り専用羽根2,3を駆動する絞りレバ
ー14はシャッタ地板1に設けられた凹部1fに配され
ており、絞りレバー14と一体となっている羽根駆動ピ
ン14aが絞り専用羽根2,3のカム穴2a及び3aに
嵌合している。なお、絞りレバー14は図9に示すよう
に、矢印方向にバネ付勢されている。制御レバー15は
シャッタ地板1に設けられた軸1gに嵌合しており(図
9)、回転中心としている。また制御レバー15の腕1
5aは絞りレバー14の制御ピン14bと当接し、腕1
5bは制御アーム16のカム部16aと当接している。
また、制御アーム16は、シャッタ地板1を含む不図示
のレンズ群L1の隣のレンズ群L2を保持するレンズホ
ルダー17と一体になっており、レンズホルダー17と
ともにズーミングにともなって光軸方向に移動する。ま
たレンズ群L1とレンズ群L2とはズーミングにともな
う光軸方向の移動量が異なるため、焦点距離によってレ
ンズ群L1とレンズ群L2の間隔も異なることとなる。
以上の構成によると、ズーミングによって制御アーム1
6は光軸方向に移動するが、レンズ群L1とレンズ群L
2とは光軸方向の移動量が異なるため、制御レバー15
が制御アーム16のカム部16aと当接する位置も光軸
方向に移動することとなる。例えばテレ側にズーミング
していくと、制御レバー15は絞りレバー14によって
反時計回りの方向にバネ付勢されていることになるか
ら、上述の当接位置が移動することによって、制御レバ
ー15は反時計回りに回転する。すると、絞りレバー1
4もバネ力によって図9中の矢印方向に移動するので、
羽根駆動ピン14aによって絞り専用羽根2,3は開
く。その結果、ワイド時よりも大きな絞り開口径が形成
される。逆にワイド側にズーミングすると、上記とは逆
方向の現象となるから、制御レバー15はバネ力に抗し
て時計回りに回転する。よって、絞りレバー14も図9
中の矢印方向とは反対方向に移動するので、羽根駆動ピ
ン14aによって絞り専用羽根2,3は閉じていく。そ
の結果、徐々に最小絞り開口径を形成していく。以上説
明した本実施例によれば、第1の実施例の効果を損なう
ことなく、また、隣り合うレンズ群を利用してズーミン
グと開口径の連動をとっているので、カメラレンズ鏡筒
構造に関係なく可変絞り機構を有するズームカメラを提
供することができるという効果がある。 (第3の実施例)図10は第3の実施例を示す。第1及
び第2の実施例ともズームカメラのシャッタ装置につい
て説明したが、以下に説明するような構成であれば単焦
点のカメラにも応用できる。図10において、絞りレバ
ー24はシャッタ地板1の軸1cに嵌合しており、回転
中心としている。絞りレバー24に一体に形成された羽
根駆動ピン24aが、絞り専用羽根2,3のカム穴2a
及び3aに嵌合しており、絞りレバー24が回転するこ
とによって絞り専用羽根2,3は最小絞り口径から最大
絞り口径までの口径を形成する。また絞りレバー24の
操作部24bは、外観部材である鏡筒カバー25より露
出しており、直接カメラの外部から人間の手によって操
作できる構成になっている。つまり、外部から絞りレバ
ー24を直接操作して絞り口径を選択することができる
から、シャッタ装置をほとんど大きくすることなく、絞
り優先のシャッタ装置を提供することができる。
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シャッ
タ動作のための第2の部材とは別に独立して第1の部材
により絞り開口径を決定することができ、従来のように
バウンドによる影響を排除でき、また従来との比較にお
いては光軸方向に第1の部材のスパースのみしか大きく
ならず、シャッタ装置の大型化にはつながらない。請求
項2に記載の発明によれば、第2の部材の開口形状を円
形に近くすることが可能となり、光学性能を向上させる
ことができる。請求項3に記載の発明によれば、シャッ
タ装置を殆ど大きくすることなく簡単な構成で可変絞り
機構を有するズームカメラを提供することができる。請
求項4に記載の発明によれば、レンズ鏡筒の構成に影響
されることなくズーム動作に応じて変化する焦点距離に
合わせた絞り開口径を簡単な構成で得ることが可能とな
る。請求項5に記載の発明によれば、単焦点カメラにお
いて簡単な構成で絞り優先シャッタ機能を有するカメラ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、最小絞り口径状態
を示す図3のA矢視図。
【図2】本発明の第1実施例を示し、最大絞り口径状態
を示す図3のA矢視図。
【図3】本発明の第1実施例のシャッタ装置の光軸方向
に沿った断面図。
【図4】図3のB矢視図。
【図5】本発明の第2実施例を示し、最小絞り口径状態
を示す図7のA矢視図。
【図6】本発明の第2実施例を示し、最大絞り口径状態
を示す図7のA矢視図。
【図7】本発明の第2実施例のシャッタ装置の光軸方向
に沿った断面図。
【図8】図7の制御アームの平面図。
【図9】図7のB矢視図。
【図10】第3の実施例を示すシャッタ装置の最小絞り
口径状態の平面図。
【符号の説明】
1…シャッタ地板 2,3…絞り専用羽
根 4,14,24…絞りレバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 シャッタ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの露出制御に用い
られるシャッタで、特に焦点距離の変更に伴い絞り開口
径を決定する機構を有するシャッタ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、絞り開口径を決定する機構を有す
るシャッタ装置は、実公昭50−31726号に記載さ
れているように、二枚のシャッタ羽根の一方のみを絞り
口径決定部材に衝突させて絞り開口径を決定したり、ま
た、特開平2−254428号に記載されているよう
に、シャッタ羽根の最大開口量を規制する部材を羽根駆
動機構の変位軌跡内に進入させて最大開口量を設定でき
るようにしていた。上記のような絞り開口径可変機構を
有することによって、カメラの焦点距離変化に応じてレ
ンズ系の絞り径を常に適切に設定できるようにしてい
る。その結果、ズーム比の大きなレンズ系を複雑で高性
能なものにする必要がないという効果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような欠点があった。
【0004】シャッタ羽根を絞り口径決定部材に衝突さ
せる前者の方式の場合、シャッタ羽根の開きスピードが
速くなればなるほど絞り口径決定部材に衝突させたこと
によるシャッタ羽根のバウンドが大きくなり、適切な露
光量を得られなくなるばかりではなく、バウンドによっ
て閉じてしまうことも考えられる。
【0005】一方、最大開口量を規制する部材を羽根駆
動機構の変位軌跡内に進入させる後者の方式の場合で
も、やはり規制部材を駆動している部材に衝突させるこ
とになるから、上記と同様にバウンドの影響が考えられ
るし、規制する機構を羽根駆動機構の近くにレイアウト
しないと、シャッタ装置が大きくなってしまうなど、レ
イアウト上の規制が生じてしまう。
【0006】本発明の目的は、従来のシャッタ装置を殆
んど大きくすることなく、またバウンドの影響が全くな
い絞り開口径を決定する機構を有するシャッタ装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の目的
を実現する第1の構成は、請求項1に記載のように、シ
ャッタ地板の片面側に絞り開口径を決定する第1の部材
を配設し、該シャッタ地板の他面側にシャッタ動作が行
われる第2の部材を配設したことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、シャッタ動作のための
第2の部材とは別に独立して第1の部材により絞り開口
径を決定することができる。
【0009】したがって、従来のようにバウンドによる
影響を排除でき、また従来との比較においては光軸方向
に第1の部材のスペースのみしか大きくならないので、
シャッタ装置の大型化にはつながらない。
【0010】また、請求項2に記載のように、請求項1
において、第1の部材および第2の部材は夫々2枚の羽
根部材の重なりにより開口が形成され、該第2の部材が
全閉状態から開く方向と、該第1の部材が最小開口形状
をなす状態から開く方向とが略直交する構成とすること
で、第2の部材の開口形状を円形に近くすることが可能
となる。
【0011】さらに、請求項3に記載のように、請求項
1または2において、第1の部材は焦点距離に応じて光
軸方向に移動する部材により絞り開口径を変化させる開
口径変化手段を有することにより、ズーム動作に応じて
変化する焦点距離に合わせた絞り開口径を簡単な構成で
得ることが可能となる。
【0012】また、請求項4に記載のように、請求項3
において、開口径変化手段の光軸方向に移動する部材
は、シャッタ地板を有するレンズ群と相対的に移動する
レンズ群を保持する鏡筒に設けられている構成によって
も、焦点距離に応じた絞り開口径を適正に得ることが可
能となる。
【0013】さらに、請求項5に記載のように、請求項
1において、第1の部材を直接または間接的にカメラの
外部より操作する操作手段を有する構成とすることによ
り、手動により絞り操作を可能とする。
【0014】
【実施例】 (第1の実施例)図1ないし図4は本発明の第1の実施
例を示し、図1は図3のA矢視図で、絞り専用羽根が最
小絞り口径を形成している状態を示し、図2は図3のA
矢視図で、絞り専用羽根が最大絞り口径を形成している
状態を示し、図3はシャッタ装置の光軸方向の断面図、
図4は図3のB矢視図を示す。
【0015】1は最大口径Dを有するシャッタ地板で、
被写体側である片面側に一組の絞り専用羽根2,3を配
置している。これらの絞り専用羽根2,3はシャッタ地
板1の片面側に植設された支軸1a,1bにそれぞれ軸
支され、この支軸1a,1bを支点として回動可能とし
ている。
【0016】4は絞り専用羽根2,3を駆動するための
絞りレバーで、シャッタ地板1に植設された支軸1cに
軸支され、支軸1cを支点として回動可能としている。
【0017】絞りレバー4には羽根駆動ピン4aが一体
に形成されており、絞り専用羽根2,3のカム穴2a及
び3aに嵌合している。
【0018】これによって絞りレバー4が支軸1cを中
心として回転すると、絞り専用羽根2,3は最小絞り口
径から図1中矢印方向にそれぞれ開き始め、最大絞り口
径まで任意の口径を形成するように駆動される。
【0019】5は直進ガイドで、不図示のカメラのレン
ズ鏡筒を構成する部材であり、ズーミングにともなって
直進ガイド内の不図示の複数のレンズ群を回転させずに
光軸方向に移動させている。よって、シャッタ地板1を
含む不図示のレンズ群も、直進ガイド5によってズーミ
ングにともなって光軸方向に移動する。
【0020】また直進ガイド5には絞りレバー4に一体
に設けられているカムピン4bとカム嵌合するカム部5
aが設けられているので、ズーミングによるシャッタ地
板1の光軸方向の移動によって絞りレバー4はカム部5
aに沿った形で支軸1cを中心として回転するから、羽
根駆動ピン4aによって絞り専用羽根2,3は開閉運動
を行う。6,7は従来の絞りを兼用するシャッタ羽根で
あり、シャッタ地板1の他面側に設けられた支軸1d,
1eに夫々軸支されており、これらの支軸1d,1eを
回動中心としている。
【0021】シャッタ羽根6,7には夫々長穴6a,7
aが設けられており、これらの長穴6a,7aに駆動ピ
ン8が嵌合している。そして、不図示の公知の機構によ
って駆動ピン8が図4中の矢印方向に駆動されると、シ
ャッタ羽根6,7は図4の全閉状態から同図中矢印方向
(絞り専用羽根2,3の開閉方向と略直交する方向)に
開き始め、支軸1d,1eを中心として回転するので、
これによりシャッタの開閉運動が行なわれる。
【0022】また一方のシャッタ羽根7は複数のスリッ
ト穴7bを有し、シャッタ羽根7の開閉時にフォトイン
タラプタ9の光軸を通過するので、フォトインタラプタ
9から明暗の信号が得られる。この明暗信号を利用して
シャッタのAE制御が行われているのは公知のことであ
る。
【0023】以上説明した実施例の構成によれば、直進
ガイド5と絞りレバー4を介して、ズーミングに応じた
適切な絞り開口径を絞り専用羽根2,3により得られる
だけではなく、シャッタ地板1の他方の面に絞り兼用シ
ャッタ羽根6,7、片方の面に絞り専用羽根2,3を配
しているので、スペースはほとんど必要ない。よって従
来のような複雑な機構を必要とせず簡単な構成で可変絞
り機構が成立するので、カメラの小型化を妨げないとい
う効果が得られる。また、絞り兼用シャッター羽根6,
7と絞り専用羽根2,3のそれぞれの開き方向が直交し
ているので、2枚の絞り兼用シャッタ羽根6,7が小絞
り開口の時、つまり略ひし形の開口形状をしている時
に、2枚の絞り専用羽根2,3は略ひし形の長辺方向の
上下を隠し、またズーミングにより2枚の絞り専用羽根
2,3が開いていっても、常に略ひし形の長辺方向の上
下を隠しているので、絞り専用羽根2,3が絞り兼用シ
ャッタ羽根の最大絞り形状を規制している時には常に開
口形状が円形に近くなる。その結果、有害な光線がフィ
ルムに届かないので、光学性能が向上するという効果も
得られる。
【0024】(第2の実施例)図5ないし図9は本発明
の第2の実施例を示す。なお、これらの図において第1
の実施例と同一機能を有するものには同一の符号を付し
ている。
【0025】本実施例において、絞り専用羽根2,3を
駆動する絞りレバー14はシャッタ地板1に設けられた
凹部1fに配されており、絞りレバー14と一体となっ
ている羽根駆動ピン14aが絞り専用羽根2,3のカム
穴2a及び3aに嵌合している。なお、絞りレバー14
は図9に示すように、矢印方向にバネ付勢されている。
制御レバー15はシャッタ地板1に設けられた軸1gに
嵌合しており(図9)、回転中心としている。また制御
レバー15の腕15aは絞りレバー14の制御ピン14
bと当接し、腕15bは制御アーム16のカム部16a
と当接している。また、制御アーム16は、シャッタ地
板1を含む不図示のレンズ群L1の隣のレンズ群L2を
保持するレンズホルダー17と一体になっており、レン
ズホルダー17とともにズーミングにともなって光軸方
向に移動する。
【0026】またレンズ群L1とレンズ群L2とはズー
ミングにともなう光軸方向の移動量が異なるため、焦点
距離によってレンズ群L1とレンズ群L2の間隔も異な
ることとなる。
【0027】以上の構成によると、ズーミングによって
制御アーム16は光軸方向に移動するが、レンズ群L1
とレンズ群L2とは光軸方向の移動量が異なるため、制
御レバー15が制御アーム16のカム部16aと当接す
る位置も光軸方向に移動することとなる。
【0028】例えばテレ側にズーミングしていくと、制
御レバー15は絞りレバー14によって反時計回りの方
向にバネ付勢されていることになるから、上述の当接位
置が移動することによって、制御レバー15は反時計回
りに回転する。すると、絞りレバー14もバネ力によっ
て図9中の矢印方向に移動するので、羽根駆動ピン14
aによって絞り専用羽根2,3は開く。その結果、ワイ
ド時よりも大きな絞り開口径が形成される。逆にワイド
側にズーミングすると、上記とは逆方向の現象となるか
ら、制御レバー15はバネ力に抗して時計回りに回転す
る。よって、絞りレバー14も図9中の矢印方向とは反
対方向に移動するので、羽根駆動ピン14aによって絞
り専用羽根2,3は閉じていく。その結果、徐々に最小
絞り開口径を形成していく。
【0029】以上説明した本実施例によれば、第1の実
施例の効果を損なうことなく、また、隣り合うレンズ群
を利用してズーミングと開口径の連動をとっているの
で、カメラレンズ鏡筒構造に関係なく可変絞り機構を有
するズームカメラを提供することができるという効果が
ある。
【0030】(第3の実施例)図10は第3の実施例を
示す。
【0031】第1及び第2の実施例ともズームカメラの
シャッタ装置について説明したが、以下に説明するよう
な構成であれば単焦点のカメラにも応用できる。
【0032】図10において、絞りレバー24はシャッ
タ地板1の軸1cに嵌合しており、回転中心としてい
る。絞りレバー24に一体に形成された羽根駆動ピン2
4aが、絞り専用羽根2,3のカム穴2a及び3aに嵌
合しており、絞りレバー24が回転することによって絞
り専用羽根2,3は最小絞り口径から最大絞り口径まで
の口径を形成する。
【0033】また絞りレバー24の操作部24bは、外
観部材である鏡筒カバー25より露出しており、直接カ
メラの外部から人間の手によって操作できる構成になっ
ている。つまり、外部から絞りレバー24を直接操作し
て絞り口径を選択することができるから、シャッタ装置
をほとんど大きくすることなく、絞り優先のシャッタ装
置を提供することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シャッ
タ動作のための第2の部材とは別に独立して第1の部材
により絞り開口径を決定することができ、従来のように
バウンドによる影響を排除でき、また従来との比較にお
いては光軸方向に第1の部材のスパースのみしか大きく
ならず、シャッタ装置の大型化にはつながらない。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、第2の部
材の開口形状を円形に近くすることが可能となり、光学
性能を向上させることができる。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、シャッタ
装置を殆ど大きくすることなく簡単な構成で可変絞り機
構を有するズームカメラを提供することができる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、レンズ鏡
筒の構成に影響されることなくズーム動作に応じて変化
する焦点距離に合わせた絞り開口径を簡単な構成で得る
ことが可能となる。
【0038】請求項5に記載の発明によれば、単焦点カ
メラにおいて簡単な構成で絞り優先シャッタ機能を有す
るカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、最小絞り口径状態
を示す図3のA矢視図。
【図2】本発明の第1実施例を示し、最大絞り口径状態
を示す図3のA矢視図。
【図3】本発明の第1実施例のシャッタ装置の光軸方向
に沿った断面図。
【図4】図3のB矢視図。
【図5】本発明の第2実施例を示し、最小絞り口径状態
を示す図7のA矢視図。
【図6】本発明の第2実施例を示し、最大絞り口径状態
を示す図7のA矢視図。
【図7】本発明の第2実施例のシャッタ装置の光軸方向
に沿った断面図。
【図8】図7の制御アームの平面図。
【図9】図7のB矢視図。
【図10】第3の実施例を示すシャッタ装置の最小絞り
口径状態の平面図。
【符号の説明】 1…シャッタ地板 2,3…絞り専用羽
根 4,14,24…絞りレバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ地板の片面側に絞り開口径を決
    定する第1の部材を配設し、該シャッタ地板の他面側に
    シャッタ動作が行われる第2の部材を配設したことを特
    徴とするシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1の部材および第
    2の部材は夫々2枚の羽根部材の重なりにより開口が形
    成され、該第2の部材が全閉状態から開く方向と、該第
    1の部材が最小開口形状をなす状態から開く方向とが略
    直交することを特徴とするシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、第1の部材
    は焦点距離に応じて光軸方向に移動する部材により絞り
    開口径を変化させる開口径変化手段を有することを特徴
    とするシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、開口径変化手段の光
    軸方向に移動する部材は、シャッタ地板を有するレンズ
    群と相対的に移動するレンズ群を保持する鏡筒に設けら
    れていることを特徴とするシャッタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、第1の部材を直接ま
    たは間接的にカメラの外部より操作する操作手段を有す
    ることを特徴とするシャッタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6603609B2 (en) 2001-03-29 2003-08-05 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens barrel having variable fully-open aperture value function
JP2010002918A (ja) * 2009-08-19 2010-01-07 Nidec Copal Corp カメラ用レンズシャッタ

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US6603609B2 (en) 2001-03-29 2003-08-05 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens barrel having variable fully-open aperture value function
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