JP4485177B2 - シャッタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は光学機器用のシャッタ装置に関する。より詳細にはデジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に好適に使用できるシャッタ装置に関する。
近年、デジタルカメラ等に組み込まれるシャッタ装置は小型化と共に、シャッタスピードの高速化が図られている。例えば特許文献1は、この種のシャッタ装置を開示している。特許文献1で開示するシャッタ装置は、露光用の開口部を揺動により開閉する2枚のシャッタ羽根を備えている。このシャッタ羽根はそれぞれが連結孔を備え、この連結孔に往復動される駆動ピンが挿通されており、駆動ピンの移動に伴ってシャッタ羽根が開口部を開閉するように構成されている。上記連結孔は、閉じ動作の際に駆動ピンが係合する閉じ側内縁部と、開き動作の際に駆動ピンが係合する開き側内縁部とが形成されている。そして、閉じ側内縁部には、閉じ方向と逆向きに後退する後退内縁部が形成されている。
上記のように後退内縁部を設けることによりシャッタ開口を高速で閉じることができるようにしている。さらに、上記閉じ側内縁部と開き側内縁部との間に、駆動ピンが遊動し得る遊び代Wが形成されている。この遊び代Wを設けることで駆動ピンの動き始めでの負荷を軽減し、駆動ピンが十分に加速してからシャッタ羽根の閉じ動作を行う。上記のように特許文献1のシャッタ装置では、後退内縁部や遊び代Wを設けることで、シャッタスピードの高速化及び装置の小型化を図っている。
特開2002−162666号 公報
しかしながら、特許文献1で開示するシャッタ装置は、各セクタの揺動中心となる支軸が他のセクタと干渉しない所に配置されている。すなわち、他のセクタの停止位置や通過領域に掛からないように、それぞれのセクタの支軸が配設されている。図8は、従来において一般的なシャッタ装置100での第1セクタ105の支軸(ダボとも称される)103の周部を拡大した側面図である。支軸103は、基板101と一体成形されて基板表面から突出した状態に形成されている。この支軸103の頭部側は支持板102に形成した穴107に差し込まれている。支軸103はこのような構造で所定位置に固定されている。この支軸103を中心にして第1セクタ105が揺動するように構成されている。
シャッタ装置100の小型化のためには、例えば図8の矢印SP部分に支軸103を配置することが望ましい。しかし、この位置は、第2セクタ106が揺動するため、支軸103を配置することができなかった。そこで、従来においては図8に示すように、第2セクタ106と干渉する領域を避けた所に第1セクタ105の支軸103が設定されていた。なお、図8では第1セクタ105の支軸103のみを例示したが、第2セクタ106の支軸も第1セクタ105と干渉しない場所に設定されている。
上記のように、従来のシャッタ装置では一方のセクタの支軸が他方のセクタと干渉しないように配置されている。よって、従来のシャッタ装置は、小型化や組立効率の観点、或いはシャッタスピードを上げるという観点から支軸を配置したい場所があっても、他のセクタとの干渉を回避するため設置位置が制限されるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、セクタ配置の自由度を向上させたシャッタ装置を提供することである。
上記目的は、シャッタ開口を備えた基板と、支軸に揺動自在に軸支され前記シャッタ開口を開閉する少なくとも2枚のセクタとを備えたシャッタ装置であって、一方のセクタの支軸を、他方のセクタの揺動範囲内に配置したシャッタ装置により達成できる。本発明によると、一方のセクタの支軸を他方の揺動範囲に配置できるので自由度を持ってセクタの配置設計を行うことができる。よって、シャッタスピードの高速化或いは小型化や組立効率の良い位置にセクタを配置したシャッタ装置を作製できる。
前記一方のセクタの支軸は、他方のセクタが揺動する高さ位置よりも全高が低くなるようにして、前記基板上に棒状部を形成したピンを採用することができる。このようなピンは全高が低いので、他のセクタの揺動動作の障害とならないので、制限なく配置できる。そして、前記ピンは、頭部にセクタ抜落ち防止用の鍔部を備えていることが望ましい。また、前記揺動範囲には、前記他方のセクタが全閉、全開或いは小絞りを形成するために停止する位置及び該セクタが通過する領域を含めることができる。
また、アクチュエータに接続されて移動する作動部材を含み、前記セクタは前記作動部材が係合する貫通孔を備え、該貫通孔は前記作動部材を無負荷で移動させる加速領域と、該加速領域に連続して形成され、前記作動部材の移動に伴って前記セクタが所定軌跡で揺動するように形成したカム溝を備えた揺動領域とを含んでいる構造を採用すれば高速化も図ったシャッタ装置とすることができる。また、前記セクタは、前記シャッタ開口を閉じる位置に移動したときに該シャッタ開口に掛からない領域に肉抜き穴(軽量穴)を有していてもよい。このようなセクタを採用しても高速化も図ったシャッタ装置とすることができる。前述したシャッタ装置を含む光学機器は小型化や低コスト化を図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、一方のセクタの支軸を他方のセクタの揺動範囲内に配置するのでシャッタ装置で設計の自由度が向上する。
以下、図面に基づいて一実施形態のシャッタ装置を説明する。図1は本発明に係るシャッタ装置1が全開状態にあるときの様子を示した図である。図2は、図1のシャッタ装置1に含まれる構成の一部を取り出して示した図である。図3は図1のシャッタ装置の第1セクタ(一方のセクタ)の支軸と他のセクタ(他方のセクタ)との関係を示した図である。図4は、図1のシャッタ装置が備えるシャッタ基板とモータとの配置関係を平面視により示した図である。さらに、図5はシャッタ装置1が全閉状態にあるときの様子を示した図である。図6はシャッタ装置1が小絞り状態にあるときの様子を示した図である。
図1に示すように、本シャッタ装置1はセクタ3枚構成のシャッタ装置である。シャッタ装置1は、シャッタ基板3と、3枚のセクタ10、20、30を備えている。第1セクタ10は第1シャッタ羽根であり、第2セクタ20は小絞り穴を備えた小絞り羽根である。第3セクタ30は第2シャッタ羽根である。この図1では、各セクタを確認し易いように、第1セクタ10に関する部分を実線、第2セクタ20に関する部分を長い破線、第3セクタに関する部分を点線で示している。なお、シャッタ基板3の中央には、シャッタ開口4が形成されている。
第1セクタ10は、支軸11を中心に揺動自在に構成され、貫通孔12を備えている。第2セクタ20は、支軸21を中心に揺動自在に構成され、貫通孔22を備えると共に小絞り開口23を有している。第3セクタ30は、支軸31を中心に揺動自在に構成され、貫通孔32を備えている。上記3個の貫通孔12、22、32には、アクチュエータとしてのステップモータ(図4参照)によって、円弧状の軌跡を描いて揺動する作動部材としての駆動ピン5が係合している。すなわち、1つの駆動ピン5が3個の貫通孔12、22、32を貫通し、この駆動ピン5の移動により全てのセクタ10、20、30が所定位置に移動されるように構成されている。
図2は、図1に示した各部構成が確認し易いように取り出して示した図である。(A)は第1セクタ10、(B)は第2セクタ20、(C)は第3セクタ30を示している。また、(D)は円弧状の軌跡を描いて移動する駆動ピン5の移動範囲を拡大して示している。5−1の位置が図1に示した全開の位置である。5−2の位置が、この後に図5で示す全閉位置である。5−3の位置が、この後に図6で示す小絞り位置である。本シャッタ装置1では、駆動ピン5が一方向へ移動する間に各セクタ10、20,30により全開、全閉、小絞りの状態が形成される。
特に、第1セクタ10及び第2セクタ20の貫通孔12、22は、加速領域を備えており、図1に示した全開状態で駆動ピン5が移動を開始したときに無負荷状態の駆動を可能とする。これにより十分に加速した駆動ピン5が揺動領域へと入って、シャッタ開口4を高速に閉じるという動作が実行される。なお、図2(D)は、駆動ピン5を駆動するステップモータ7及びこのステップモータ7から延びたアーム部8を示している。駆動ピン5はアーム部8の他端に固定されている。よって、ステップモータ7のロータ軸が所定範囲で回転すると、アーム部8先端の駆動ピン5が図示のように円弧上を揺動する。
図3は、本シャッタ装置1の第1セクタ10の支軸11と他のセクタ20,30との関係を示した側面図である。本シャッタ装置1では、第1セクタ10の支軸11が、第2セクタ20及び第3セクタ30の揺動範囲内に配置されている。なお、ここで言う揺動範囲は、セクタ20,30が全閉、全開或いは小絞りを形成するために停止する位置及びセクタ20,30が通過する領域を含んでいる。
図3は、第1セクタ10の支軸11の周部を拡大して示している。この支軸11は、樹脂材料を用いて基板3を形成するときに一体成形することができる。この場合、基板3の所定位置に設けた棒状部としてのピンを支軸11とすることができる。この支軸11に第1セクタ10を差し込んで回動自在に保持する。支軸11は樹脂製であるので、熱を加えながら頭部を押し込んで熱カシメ処理することによって頭部に鍔部11aを形成できる。このように鍔部11aが形成されているので、セクタ10は支軸(ピン)11から抜け落ちることがない。この支軸11を中心にして第1セクタ10が揺動する。この支軸11は、従来のように支持板6まで延在しておらず全高が低く、セクタ20、30の揺動の障害とならないように形成される。
上記のように図3に示した支軸11は第2セクタ20及び第3セクタ30が揺動しても干渉することがないので、第2セクタ20及び第3セクタ30の揺動範囲に設定できる。このように本シャッタ装置1では、所望位置にセクタ10の支軸11を配置できるので、セクタ設計の自由度が向上する。よって、本シャッタ装置1は従来にあっては配置できなかった場所に支軸を配置できるので、小型化や組立て効率に基づいたセクタ設計が可能となる。なお、上記支軸11は前述したように基板3と一体成形することなく、棒状部材を準備して基板3に固定するようにしてもよい。
図4は、図1に示したシャッタ装置1が備えるシャッタ基板3とステップモータ7との配置関係を平面視で模式的に示した図である。ステップモータ7は、ロータ702、この外周にU字状のステータ703を備えている。図4は、このステータ703の端部側を示している。このステータ703には2個のコイル704、705が巻回されている。これらのコイル704、705は制御回路706により駆動制御されている。
シャッタ基板3は、上記のようにシャッタ開口4を備えているがこの図4では示されていない。シャッタ基板3の前面側には前記した3枚のセクタ10、20、30が基板面に沿うように配置されている。これらのセクタは、シャッタ基板3側から第1セクタ10、第2セクタ20、第3セクタ30である。シャッタ基板3の背面側には上記ステップモータ7が配置されている。
この図4では穴の位置は確認できないが、第1セクタ10は基板3に設けた支軸11に係合する穴、及びステップモータ7のロータ軸707に接続された駆動ピン5に係合する貫通孔を備えている。また、第2セクタ20は基板3に設けた支軸21に嵌合する穴、及び上記駆動ピン5に係合する貫通孔を備えている。同様に、第3セクタ30も基板3に設けた支軸31に嵌合する穴、及び上記駆動ピン5に係合する貫通孔を備えている。本シャッタ装置1では、前述のように第1セクタ10の支軸11を熱カシメ処理で全高が低く形成されている。一方、第2セクタ20の支軸21及び第3セクタ30の支軸31は、従来と同様に他のセクタの揺動範囲とならない位置に配置されている。セクタ10,20、30は駆動ピン5の移動に伴ってそれぞれが独自の軌跡を描いて揺動する。
基板3の背面側に配置しているステップモータ7のロータ軸707には、半径方向に延出したアーム部8が接続されている。このアーム部8の端部からはシャッタ基板3側に設けた扇形状の開口708を通り反対側まで延在した駆動ピン5が接続されている。前面側に出たこの駆動ピン5に、セクタ10、20、30のそれぞれに設けた貫通穴が係合している。よって、ステップモータ7のロータ軸707が回動したときには、駆動ピン5がこれに伴って移動し、さらにセクタ10,20,30が所定の軌跡で揺動する。
図1(全開)、図5(全閉)及び図6(小絞り)を参照して、それぞれの状態での第1セクタ10の支軸11と第2セクタ20及び第3セクタ30との位置関係を確認する。図1の全開状態では、第1セクタ11の支軸11上方に、第2セクタ20及び第3セクタ30が停止している。この全閉状態から、第2セクタ20及び第3セクタ30は全閉及び小絞り状態を形成するためそれぞれが所定の軌跡を描いて揺動するが、支軸11の全高が低いのでこれらセクタ20,30とは干渉しない。以上説明したように支軸11が上記のように形成されているので、本シャッタ装置1は従来よりも自由度をもってセクタを配置することができる。よって、小型化、組立て効率或いはシャッタスピードが得られるようなセクタ設計が可能となる。
さらに、本シャッタ装置1は、第1セクタ10及び第2セクタ20を高速で動作させるための構成を備えている。この点ついて説明する、第1セクタ10と第2セクタ20とが備える貫通孔12、22は、加速領域と揺動領域を備えている。なお、第3セクタ30の貫通孔32は駆動ピン5の移動方向と交差する方向へ延びているが、この貫通孔32の形状は直線状であり駆動ピン5への負荷が少ない形状とされている。図1(全開)、図5(全閉)及び図6(小絞り)を参照して説明する。
図1の全開状態では駆動ピン5が移動範囲の右端にある。このときには各セクタ10、20、30は貫通孔12、22、32の形状に基づいて、シャッタ開口4を開く位置に移動される。貫通孔12、22のそれぞれに注目すると、駆動ピン5が移動する方向へ円弧状の加速域が形成されている。この点については、図7を示して説明する。
図7(A)は、図1で示す全開状態での第1セクタ10の貫通孔12及び第2セクタ20の貫通孔22と、駆動ピン5との位置関係を拡大して示した図である。図7(B)は図5で示す全閉状態での第1セクタ10の貫通孔12及び第2セクタ20の貫通孔22と、駆動ピン5との位置関係を拡大して示した図である。また、図7(C)は全開状態と全閉状態とで変化が確認できるように第1セクタ10の貫通孔12と駆動ピン5とでの相対位置関係を示した図である。同様に図7(D)は全開状態と全閉状態とで変化が確認できるように第2セクタ20の貫通孔22と駆動ピン5とでの相対位置関係を示した図である。
図7(A)の全閉状態では、駆動ピン5が右端に位置している。第1セクタ10の貫通孔12及び第2セクタ20の貫通孔22ともに駆動ピン5に負荷を掛けない形状に成形されている。図7(C)においてαで示す領域が貫通孔12の加速領域、図7(D)においてβで示す領域が貫通孔22の加速領域であり、これらの加速領域は駆動ピン5の移動軌跡に対応した形状に成形されている。よって、駆動ピン5は位置(5−1)を初期位置として、無負荷の状態で移動を開始できる。
駆動ピン5は加速が十分についた状態で、加速領域α、βに連続する揺動領域に進入することができる。図7(C)においてγで示す領域が貫通孔12の第1の揺動領域、図7(D)においてδで示す領域が貫通孔22の第1の揺動領域である。すなわち、図7(C)及び(D)で示すように駆動ピン5は矢印の経路を辿ることで、加速した状態で第1の揺動領域γ、δに入る。この第1の揺動領域γ、δには、セクタ10及びセクタ20をシャッタ開口へ誘導するカム溝が形成されている。よって、セクタ10,20を高速に揺動して、図7(A)の全開状態から7(B)の全閉状態へと素早く変化させることができる。なお、本シャッタ装置1では第3セクタ30を備えているので、実際の全閉状態では3枚のセクタが協働して図5に示す全閉状態が形成される。
また、第1、第2セクタ10、20の貫通孔12、22の第1揺動領域γ、δに連続して、図6に示す小絞り状態を形成するための第2の揺動領域がさらに形成されている。この第2の揺動領域には小絞り状態を形成するため、第1、第2セクタ10、20を揺動するカム溝が形成されている。よって、駆動ピン5が図7(B)に示す位置(5−2)から位置(5−3)へと進むと図6に示した小絞り状態が形成される。なお、図7から確認できるように、全閉から小絞りへと駆動ピン5を誘導する貫通孔12、22の形状は、通常のカム溝形状となっている。これは、全閉から小絞りへの移行ではシャッタスピードが要求されないためである。
さらに、図7(C),(D)を参照して、全閉状態から全開状態へ戻る際の駆動ピン5の経路について説明する。図5の全閉状態から図1の全開状態へと戻る場合、駆動ピン5が図7(C),(D)で右図から左図の状態へ戻ることになる。その際、両貫通孔12、22で斜線の部分121、221で駆動ピン5への負荷が大きくとなる。そこで、本シャッタ装置1ではこの部分121,221を削り落して溝幅を拡大している。よって、駆動ピン5は円滑に往復動できる。
さらに本シャッタ装置1はセクタ移動の高速化を図るための他の構成を含んでいる。この点について説明する。図3(B)示した第2セクタ20は、小絞り開口23とは別に、セクタを切り欠いて形成した肉抜き穴(軽量穴)25が形成されている。この肉抜き穴25は、図1(全開)、図5(全閉)、図6(小絞り)とセクタ20が揺動しても、シャッタ開口の開閉や絞りに影響しない領域に形成されている。このように肉抜き穴25をセクタ20に形成することで、重量を低減して移動の高速化を図ることができる。特にセクタ20は小絞り開口23を設けるために一定の面積が必要となり、他のセクタと比較して重量が大きくなる傾向がある。しかし、このように肉抜き穴を形成することで重量の増加を抑制できる。もちろん、他のセクタに上記と同様の肉抜き穴を形成してもよい。
以上のようにシャッタ装置1は、セクタ10の支軸11をセクタ20,30の揺動範囲に配置しているのセクタ設計の自由度を向上することができる。よって、小型化や組立て効率の向上図ることできる。また、貫通孔内に加速領域と揺動領域とを備えた場合にはシャッタスピードの高速化を図ることもできる。また、セクタに肉抜き穴を設けることによってもシャッタスピードの高速化を図ることもできる。このようなシャッタ装置1を内蔵する光学機器であれば、鮮明な撮影画像を得ることができる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明に係るシャッタ装置が全開状態にあるときの様子を示した図である。 図1のシャッタ装置に含まれる構成の一部を取り出して示した図である。 図1のシャッタ装置の第1セクタ(一方のセクタ)の支軸と他のセクタ(他方のセクタ)との関係を示した図である。 図1のシャッタ装置が備えるシャッタ基板とモータとの配置関係を平面視により示した図である。 シャッタ装置が全閉状態にあるときの様子を示した図である。 シャッタ装置が小絞り状態にあるときの様子を示した図である。 第1セクタの貫通孔及び第2セクタの貫通孔と、駆動ピンとの位関係を示した図である。 一般的なシャッタ装置に関するセクタの支軸の周部を拡大した側面図である。
符号の説明
1 シャッタ装置
3 シャッタ基板
4 シャッタ開口
5 駆動ピン
7 ステップモータ
10 第1セクタ
11 支軸
12 貫通孔
20 第2セクタ
22 貫通孔
30 第3セクタ
32 貫通孔
α、β 加速領域
γ、δ 揺動領域

Claims (5)

  1. シャッタ開口を備えた基板と、支軸に揺動自在に軸支され前記シャッタ開口を開閉する少なくとも2枚のセクタとを備えたシャッタ装置であって、
    一方のセクタの支軸を、他方のセクタの揺動範囲内に配置し、
    アクチュエータに接続されて移動する作動部材を含み、
    前記セクタは前記作動部材が係合する貫通孔を備え、該貫通孔は前記作動部材を無負荷で移動させる加速領域と、該加速領域に連続して形成され、前記作動部材の移動に伴って前記セクタが所定軌跡で揺動するように形成したカム溝を備えた揺動領域とを含み、
    前記作動部材が一方向へ移動される間に、前記シャッタ開口は、全開状態、全閉状態、小絞り状態、の順に形成され、
    前記シャッタ開口が前記全開状態から前記全閉状態となるときには、前記作動部材は前記加速領域から前記揺動領域に入って、前記セクタで前記シャッタ開口を前記全閉状態にし、
    前記シャッタ開口が前記全閉状態から前記小絞り状態となるときは、前記作動部材は前記揺動領域内で移動して、前記セクタで前記シャッタ開口を小絞り状態にする、ことを特徴とするシャッタ装置。
  2. 前記一方のセクタの支軸は、他方のセクタが揺動する高さ位置よりも全高が低くなるようにして、前記基板上に棒状部を形成したピンであることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記ピンは、頭部にセクタ抜落ち防止用の鍔部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のシャッタ装置。
  4. 前記揺動範囲には、前記他方のセクタが前記全閉状態、前記全開状態或いは前記小絞り状態を形成するために停止する位置及び該セクタが通過する領域を含むことを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のシャッタ装置を含むことを特徴とする光学機器。
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