JP5968822B2 - カメラ用絞り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッタ装置を有し、複数枚の絞り羽根が、駆動リングによって同時に同じ方向へ往復回転させられ、協働して形成する絞り開口の大きさを連続的又は段階的に変化させるようにしたカメラ用絞り装置に関する。
近年、シャッタスピードの高速化の要求に対応するために、シャッタ羽根が開口部へ所定のシャッタスピードで進入することができるように、シャッタ羽根の全開位置から閉鎖作動する時、開口部を遮蔽し始めるまでの加速のための助走領域を確保する必要がある。特に、シャッタと一体化された絞り装置の場合、シャッタ羽根の羽根室内に絞り羽根を回転可能に支持する支軸などを突出させないようにしなければならない。
しかるに、従来、絞り羽根の支軸をシャッタ羽根室へ突出させない構成としては、例えば、次の特許文献1に記載のような、絞り羽根がシャッタ羽根室と絞り羽根室とを仕切る仕切板側から絞り羽根室側へと支軸を有し、シャッタ羽根室へ支軸を突出させないようにしたものがある。
特許文献1に記載の絞り装置のように、各々の絞り羽根の一方側に支軸を備えた構成の場合、シャッタ羽根の羽根室への絞り羽根の支軸の突出がなくなる。そのため、シャッタ羽根の助走領域を広く確保することができ、シャッタスピードの高速化に有利である。
特開2005−189661号公報
特許文献1に記載の装置のように、絞り羽根に支軸を形成した構成とするためには、樹脂成型にて絞り羽根と支軸とを一体成型する、あるいは、プレス成型した絞り羽根に支軸をカシメたり、アウトサートする必要がある。
しかしながら、樹脂成型にて回転軸を一体成型した絞り羽根は、樹脂成型用の金型費用が高く、コスト高となってしまう。また、軸をカシメたり、アウトサートする絞り羽根は、そのための工数が多くかかり、コスト高となってしまう。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シャッタスピードの高速化の要求を満たすことができる程度、シャッタ羽根の助走領域を広く確保でき、且つ、絞り装置全体のコストを極力低減できるカメラ用絞り装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用絞り装置は、各々が光軸を中心とする円形の開口部を有していて、両者の間にシャッタ羽根の羽根室を備える地板及びカバー板と、前記光軸を中心とする円形の開口部と該光軸を中心として略等角度間隔に設けられた複数の第1の係合部とを有していて、前記羽根室内に配置され、駆動手段によって該光軸を中心として往復回転させられる駆動リングと、各々が前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有していて、前記光軸を中心として略等角度間隔に配置され、前記地板における前記羽根室側の面に回転可能に取り付けられ、協働して絞り開口を形成するとともに、前記駆動リングの回転方向及び回転量に応じて形成する絞り開口の大きさが変わる複数枚の絞り羽根と、を備えたカメラ用絞り装置であって、前記複数枚の絞り羽根のうち、回転中心が前記シャッタ羽根の走行領域上に位置する絞り羽根が、該回転の中心位置に前記地板側へ突出した第1の支軸を備え、回転中心が該シャッタ羽根の走行領域上に位置しない絞り羽根は、該回転の中心位置に前記地板から前記羽根室へ突出した第2の支軸が貫通する軸孔を形成されていることを特徴としている。
本発明のカメラ用絞り装置によれば、前記複数枚の絞り羽根のうち、回転の中心が前記シャッタ羽根の走行軌道上に位置する絞り羽根のみが、該回転の中心位置に前記地板側へ突出した第1の支軸を備え、回転の中心が該シャッタ羽根の走行軌道から外れた位置に位置する絞り羽根は、前記地板から前記羽根室へ突出した、該回転の中心に位置する第2の支軸を貫通させる軸孔が形成され、該第2の支軸の周りを回転可能に構成されている。
このようにすると、カメラ用絞り装置における、第1の支軸を備えたコストの高い絞り羽根の枚数を最小限に抑え、費用及び工数を必要最小限に低減することができる。また、回転の中心がシャッタ羽根の走行軌道上に位置する絞り羽根は、第1の支軸を備えた絞り羽根として構成され、第1の支軸は地板側へ突出し、シャッタ羽根室へは突出しないため、シャッタ羽根の走行の支障とならない。その結果、シャッタスピードの高速化が実現可能な程度、羽根室内でのシャッタ羽根の助走領域を広く確保することができる。
このため、本発明のカメラ用絞り装置によれば、シャッタスピードの高速化の要求を満たすことができる程度、シャッタ羽根の助走領域を広く確保でき、且つ、絞り装置全体のコストを極力低減することができる。
本発明の実施例にかかるカメラ用絞り装置における、地板からシャッタの羽根室へ突出した第2の支軸と絞り羽根に備えられていて地板側へ突出した第1の支軸とシャッタ羽根との位置関係を示す概略平面図であって、絞り羽根が開口部を規制せず、且つ、シャッタ羽根が開いた状態での位置関係を示す図である。 図1のカメラ用絞り装置における、第1の支軸と第2の支軸とシャッタ羽根との位置関係を示す概略平面図であって、絞り羽根が開口部を絞り込み、且つ、シャッタ羽根が開いた状態での位置関係を示す図である。 図1のカメラ用絞り装置における、第1の支軸と第2の支軸とシャッタ羽根との位置関係を示す概略平面図であって、絞り羽根が開口部を絞り込み、且つ、シャッタ羽根が閉じた状態での位置関係を示す図である。 図1のカメラ用絞り装置における、第1の支軸と第2の支軸とシャッタ羽根との位置関係を示す概略平面図であって、絞り羽根が開口部を規制せず、且つ、シャッタ羽根が閉じた状態での位置関係を示す図である。 図1のカメラ用絞り装置における、第2の支軸を貫通させる軸孔が形成された絞り羽根の構成を示す説明図で、(a)は上方から見た図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 図1のカメラ用絞り装置における、第1の支軸を備えた絞り羽根の構成を示す説明図で、(a)は上方から見た図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 本実施例のカメラ用絞り装置の分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の実施例にかかるカメラ用絞り装置における絞り羽根と駆動リングの係合部についての変形例を示す分解斜視図である。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。図1〜図4は本発明の実施例にかかるカメラ用絞り装置における地板からシャッタ羽根室へ突出した第2の支軸と絞り羽根に備えられていて地板側へ突出した第1の支軸とシャッタ羽根との位置関係を示す概略平面図である。図5は図1のカメラ用絞り装置における、地板からシャッタ羽根室へ突出した第2の支軸を貫通させる軸孔が形成された絞り羽根の構成を示す説明図で、(a)は上方から見た図、(b)は(a)のB−B線断面図である。図6は図1のカメラ用絞り装置における、地板側へ突出した第1の支軸を備えた絞り羽根の構成を示す説明図で、(a)は上方から見た図、(b)は(a)のC−C線断面図である。図7は本実施例のカメラ用絞り装置の分解斜視図である。なお、見易さの便宜上、駆動リング3、絞り羽根4は、一部だけに符号を付けてある。図8は図1のA−A線断面図である。なお、見易さの便宜上、図1〜図4では、駆動リングについては係合ピンの抜け止め部のみを示し、それ以外の外形形状を省略して示してある。駆動リングの外形形状は、図7の分解斜視図に詳しく示してある。また、図1〜図4では図7の分解斜視図に示されている各部材のうち、シャッタから地板までの部材を示してある。
先ず、本実施例の構成を説明する。本実施例のカメラ用絞り装置は、地板1とカバー板2と、駆動リング3と絞り羽根4を備えている。尚、図中、5は回転子、6は歯車、7は親子歯車、8は仕切板、9〜12はシャッタ羽根である。
地板1は、合成樹脂製であって、外形が直線の両端を円弧で囲んだ形状に形成されていて、その中央部には、光軸Oを中心とする円形の開口部1aが形成されている。また、カバー板2は、合成樹脂製又は金属製であって、外形が地板1と略同じ形状に形成されるとともに、光軸Oを中心とする円形の開口部2aが形成されている。
また、カバー板2は、図示していない取り付け手段によって、地板1に取り付けられており、地板1とカバー板2の間に後述する仕切板8を介してシャッタ羽根9〜12の羽根室を構成している。
本実施例では、開口部2aよりも開口部1aのほうがはるかに大きく形成されている。
地板1の羽根室側の面には、凹部1bが、光軸Oを中心にして環状に形成されている。また、地板1の羽根室側の面には、光軸Oを中心とする等角度間隔の所定位置に、羽根室へ突出した複数(図示の例では6つ)の支軸1c(本発明における第2の支軸)と複数(図示の例では3つ)の穴部1dが形成されている。さらに、地板1の羽根室側の面には、後述する親子歯車7を取り付けるための軸1eが立設されている。また、地板1には、回転子収容部1fが設けられている。回転子収容部1fはコップ形状をしていて地板1の羽根室とは反対側に突き出すように形成されている。
また、地板1の羽根室側の面には、羽根取付け軸1g,1h,1i,1jと、ストッパ部1k,1l,1m,1nが羽根室へ突き出すように立設されている。
駆動リング3は、環状の凹部1b内に配置されており、光軸Oを中心とする円形の開口部3aと、光軸Oを中心として略等角度間隔となるようにして複数(図示の例では9つ)の同じ形状をした第1の係合部としての係合ピン3bが形成されている。各々の係合ピン3bの先端には、長手方向が後述する絞り羽根4に形成されている第2の係合部としてのカム溝4aの長手方向に対し交差する向きを向き、且つ、係合ピン3bの径と略同じ幅を持つ細長板状の抜け止め部3b1が設けられている。
また、駆動リング3は、外周部の一部に歯部3cを有している。そして、駆動リング3は、地板1に設けられた図示しない駆動モータによって、光軸Oを中心として往復回転可能となっている。
駆動モータは、羽根室外において地板1に取り付けられているが、その構成は周知であるため、図1〜図4においては、その詳細な構成を示しておらず、地板1の羽根室外の回転子収容部1fに配置されている永久磁石製の回転子5と、羽根室側に貫通された出力軸5aだけが示されている。そして、その出力軸5aには、歯車6が取り付けられている。また、地板1に立設されている軸1eには、親子歯車(2段歯車)7が回転可能に取り付けられている。親歯車は歯車6に噛合し、子歯車は駆動リング3の歯部3cに噛合するようになっている。尚、本実施例の駆動リング3は、駆動モータによって往復回転させられるが、本発明の駆動リングは、手動によって往復作動させられるようにしてもよい。
絞り羽根4は、光軸Oを中心として略等角度間隔で複数枚(図示の例では9枚)配置されている。絞り羽根4は、全て同じ外形形状に形成されるとともに、第2の係合部としての長孔形状のカム溝4aを有している。また、複数枚の絞り羽根4は、地板1側へ突出した支軸4b(本発明における第1の支軸)を備えた絞り羽根と、地板1からシャッタ羽根室に向けて突出した第2の支軸1cを貫通させる軸孔4cを有する絞り羽根の2つのタイプの絞り羽根として形成されている。そして夫々の絞り羽根4は、駆動リング3の抜け止め部3b1をカム溝4aに通して係合ピン3bをカム溝4aに係合させており、地板1における羽根室側の面に回転可能に取り付けられ、協働して絞り開口を形成し、駆動リング3の回転方向及び回転量に応じて形成する絞り開口の大きさが変わるようになっている。
ここで、本実施例のカメラ用絞り装置では、複数枚の絞り羽根4のうち、回転の中心がシャッタ羽根9の走行領域上に位置する絞り羽根4は、回転の中心位置に地板1側へ突出した第1の支軸4bを備えている。絞り羽根の第1の支軸4bは、カバー板2側から地板1側へ延出するように、プレス加工された軸孔4cに、カシメ又はアウトサート等して形成されている。第1の支軸4bの地板1側は、地板1の穴部1dに嵌合されている。そして、回転の中心がシャッタ羽根9の走行領域上に位置する絞り羽根4は、第1の支軸4bとともに又は第1の支軸4bの周りを回転可能に構成されている。
また、回転の中心がシャッタ羽根9の走行領域から外れた位置に位置する絞り羽根4は、地板1から羽根室へ突出した、回転の中心に位置する第2の支軸1cを貫通させる軸孔4cが形成され、第2の支軸1cの周りを回転可能に構成されている。
また、本実施例においては、複数枚の絞り羽根4は、いわゆる編み込み式といわれる方法で組み付けられている。即ち、図1〜図4を見れば分かるように、全ての絞り羽根4は、隣接している2枚の絞り羽根4の間にあり、本実施例の場合には、その先端部が、隣接している地板1側の絞り羽根4に対して、カバー板2側で接触しているようにして重ねられている。なお、全ての絞り羽根4の先端が、隣接しているカバー板2側の絞り羽根4に対して、必ず地板1側となるように重ねてもよいし、編み込み式ではなく、単に順に重ねられているだけであってもよい。
仕切板8は、地板1とカバー板2との間に設けられている。仕切板8の地板1側には、駆動リング3と絞り羽根4が配置され、カバー板2側にシャッタ羽根9〜12が配置されるように、絞り羽根4とシャッタ羽根9〜12との間を仕切っている。また、仕切板8には、光軸Oを中心とする円形の開口部8aが形成されている。開口部8aは開口部2aよりも僅かに小さい径を有しており、仕切板8の開口部8aが被写体光の露光開口(最大絞り開口)の大きさと形状を規制するようになっている。なお、開口部8aと開口部2aの径を同じ大きさに形成してもよい。カバー板2の開口部2a、あるいは地板1の開口部1aを小さく形成して、これらのいずれかで、被写体光の露光開口(最大絞り開口)の大きさと形状を規制するように構成してもよい。
シャッタ羽根9〜12は、仕切板8とカバー板2との間に収容され、図示しない駆動手段を介して開口部8aを開閉するように回転可能に構成されている。
詳しくは、シャッタ羽根9は、長孔9aと逃げ孔9bと孔9cを有し、シャッタ羽根10は逃げ孔(図では見えていない)と孔(図では見えていない)を有している。そして、シャッタ羽根9は、長孔9aに図示しない駆動手段の出力ピン13を貫通させ、逃げ孔9bには羽根取付け軸1gを貫通させ、孔9cには羽根取付け軸1hを嵌合させている。また、シャッタ羽根10は、逃げ孔には出力ピン13を貫通させ、孔には羽根取付け軸1gを嵌合させている。
また、シャッタ羽根11は、長孔(図では見えていない)と逃げ孔11bと孔11cを有し、シャッタ羽根12は逃げ孔(図では見えていない)と孔12bを有している。そして、シャッタ羽根11は、長孔に図示しない駆動手段の出力ピン13を貫通させ、逃げ孔11bには羽根取付け軸1iを貫通させ、孔11cには羽根取付け軸1jを嵌合させている。また、シャッタ羽根12は、逃げ孔には出力ピン13を貫通させ、孔12bには羽根取付け軸1iを嵌合させている。
シャッタ羽根9,10は出力ピン13によって夫々羽根取付け軸1h,1gを中心として反時計方向へ回転させられることで、開口部8aを覆い、時計方向へ回転させられることで、開口部8aから退く。また、シャッタ羽根11,12は出力ピン13によって夫々羽根取付け軸1j,1iを中心として時計方向へ回転させられることで、開口部8aを覆い、反時計方向へ回転させられることで、開口部8aから退く。なお、シャッタ羽根9,10の反時計方向への回転は、シャッタ羽根10がストッパ部1mに当接することによって阻止され、9,10の時計方向への回転は、シャッタ羽根10がストッパ部1kに当接することによって阻止される。また、シャッタ羽根11,12の時計方向への回転は、シャッタ羽根12がストッパ部1lに当接することによって阻止され、9,10の反時計方向への回転は、シャッタ羽根12がストッパ部1nに当接することによって阻止される。
このようにして、シャッタ羽根9〜12は、図示しない駆動手段の出力ピン13を介してシャッタ羽根9,10が反時計方向に回転するとともにシャッタ羽根11,12が時計方向へ所定量回転することで開口部8aを閉じ、シャッタ羽根9,10が時計方向に回転するとともにシャッタ羽根11,12が反時計方向へ所定量回転することで開口部8aを開くようになっている。
なお、図示の例ではシャッタ羽根9〜12を4枚で構成したが、シャッタ羽根の枚数は4枚に限定されるものではない。
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、絞り羽根4が開口部8aを全開にしている状態、即ち最大絞り開口の状態を示したものである。このまま撮影が行われる場合、図4に示すように、シャッタ羽根9〜12が開口部8aを覆うように走行する。一方、駆動モータの回転子5が時計方向へ回転させられると、駆動リング3が、歯車6と親子歯車7を介して時計方向に回転させられる。複数枚の絞り羽根4は、それらのカム溝4aが回転する駆動リング3の係合ピン3aに押されることにより、同時に反時計方向に回転させられて開口部8a内に進入し、それらの協働によって絞り開口を小さくする。図2に示すように、所定の絞り開口が得られたところで、回転子5が停止し、図3に示すように、シャッタ羽根9〜12が開口部8aを覆うように走行する。なお、本実施例では、図2は、絞り羽根4の最小絞り開口制御状態における露光作動前の状態を示している。
例えば、図2に示すように、絞り羽根4が絞り込まれた状態で、撮影のための露光が終了すると、回転子5は、反時計方向に回転させられ、駆動リング3が、歯車6と親子歯車7を介して反時計方向に回転させられるので、複数枚の絞り羽根4は、それらのカム溝4aが駆動リング3の係合ピン3bに押されることにより、同時に時計方向に回転させられて開口部8aから退いていき、それらの協働によって絞り開口を大きくして行く。そして、絞り羽根4が開口部8aから完全に退いたとき、回転子5が停止し、図1の状態となる。
尚、撮影中に絞り羽根4が、被写体の明るさの変化に対応して、時計方向、反時計方向へ回転させられることによって絞り開口の大きさを変化させる。
ここで、本実施例のカメラ用絞り装置では、回転の中心がシャッタ羽根9〜12の走行領域上に位置する絞り羽根4は、回転の中心位置に地板1側へ突出した第1の支軸4bを備えており、第1の支軸4bをシャッタ羽根室に突出させていない。このため、従来に比べて、より大きなシャッタ羽根を使用してシャッタスピードを高速化するためのシャッタ羽根9〜12の助走領域を広く確保することができる。
また、第1の支軸4bを備えた絞り羽根4は、回転の中心がシャッタ羽根9〜12の走行軌道上に位置する絞り羽根4のみに限定されており、回転の中心がシャッタ羽根9〜12の走行軌道から外れた位置に位置する絞り羽根4は、地板1からシャッタ羽根室へ突出した回転の中心に位置する第2の支軸1cを貫通させる軸孔4cが形成され、第2の支軸1cの周りを回転可能な絞り羽根として構成されている。これにより、例えば、プレス成型による軸孔4cにカシメ又はアウトサート等した支軸4bを備えたコストの高い絞り羽根を最小限に抑え、コストを低減することができる。
このため、本実施例のカメラ用絞り装置によれば、シャッタ速度の高速化の要求に対応できる程度、シャッタ羽根の助走領域を広く確保でき、且つ、絞り装置全体のコストを極力低減することが可能となる。
なお、本実施例においては、絞り羽根4を9枚構成としたが、絞り羽根4の羽根の枚数は3枚以上であればよく、9枚に限定されるものではない。
また、地板1側へ突出した第1の支軸4bを備える絞り羽根は、全ての絞り羽根よりも少ない枚数であればよく、本実施例のような3枚に限定されるものではない。
また、本実施例の図1〜図8に示したカメラ用絞り羽根では、駆動リング3の第1の係合部を係合ピン3bで構成するとともに、絞り羽根4の第2の係合部をカム溝4aで構成したが、本実施例のカメラ用絞り装置は、変形例として図9(駆動リング3、絞り羽根4は、一部だけに符号を付けてある。)に示すように、駆動リング3の第1の係合部をカム溝3b’で構成するとともに、絞り羽根4の第2の係合部を係合ピン4a’で構成された絞り装置にも、適用可能である。このような構成のカメラ用絞り装置に対しても、回転の中心がシャッタ羽根9〜12の走行軌道上に位置する絞り羽根4のみを、回転の中心位置に地板1側へ突出した第1の支軸4bを備えて回転可能に構成し、回転の中心がシャッタ羽根9〜12の走行軌道から外れた位置に位置する絞り羽根4を、地板1から羽根室へ突出した、回転の中心に位置する第2の支軸1cを貫通させる軸孔4cを形成し、第2の支軸1cの周りを回転可能に構成すれば、図1〜図8を用いて説明した実施例のカメラ用絞り装置と同様の効果が得られる。
1 地板
1c 地板1から羽根室へ突出した支軸(第1の支軸)
1d 穴部
1e 軸
2 カバー板
3 駆動リング
3b 係合ピン(第1の係合部)
3b’ カム溝(第1の係合部)
4 絞り羽根
4a カム溝(第2の係合部)
4a’ 係合ピン(第2の係合部)
4b 地板1側へ突出した支軸(第2の支軸)
4c 軸孔
5 回転子
5a 出力軸
8 仕切板
9,10,11,12 シャッタ羽根
13 出力ピン

Claims (1)

  1. 各々が光軸を中心とする円形の開口部を有していて、両者の間にシャッタ羽根の羽根室を備える地板及びカバー板と、
    前記光軸を中心とする円形の開口部と該光軸を中心として略等角度間隔に設けられた複数の第1の係合部とを有していて、前記羽根室内に配置され、駆動手段によって該光軸を中心として往復回転させられる駆動リングと、
    各々が前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有していて、前記光軸を中心として略等角度間隔に配置され、前記地板における前記羽根室側の面に回転可能に取り付けられ、協働して絞り開口を形成するとともに、前記駆動リングの回転方向及び回転量に応じて形成する絞り開口の大きさが変わる複数枚の絞り羽根と、
    を備えたカメラ用絞り装置であって、
    前記複数枚の絞り羽根のうち、回転中心が前記シャッタ羽根の走行領域上に位置する絞り羽根が、該回転の中心位置に前記地板側へ突出した第1の支軸を備え、回転中心が該シャッタ羽根の走行領域上に位置しない絞り羽根は、該回転の中心位置に前記地板から前記羽根室へ突出した第2の支軸が貫通する軸孔を形成されていることを特徴とするカメラ用絞り装置。
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