JP2015222392A - 絞り装置、及びそれを備えたカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】絞り羽根を付勢することにより、絞り羽根と駆動リングの間のガタを取り除くことができ、絞り口径の精度を向上させることができる絞り装置を提供する。【解決手段】地板に回転可能に配置された駆動リングにより協働して同じ方向に作動させられる複数の絞り羽根には、各々、一方の腕部を地板に掛けて他方の腕部を絞り羽根の外周に掛けることにより、各絞り羽根を一方向に常に付勢することができる。これにより絞り羽根と駆動リングとの間のガタを無くすことができるので、絞り口径の精度を向上させることが出来る。【選択図】図1
Description
本発明は、複数枚の絞り羽根が、駆動リングによって同時に同じ方向へ往復回転させられ、協働して形成する絞り開口の大きさを変化させるようにした絞り装置、及びそれを備えたカメラに関する。
従来、このような分野の技術として、例えば以下の特許文献1がある。この特許文献1に記載された絞り装置は、ステッピングモータ2の出力を出力軸3に設けられた出力歯車4から板ばね10により一方向に付勢されたアイドラギア8を介して風車5に伝達し、風車5と連動する複数の絞り羽根6を相対移動させて任意の絞り開口径を設定する。これにより各歯車間における歯車の噛み合わせによるメカ的なガタ(所謂、バックラッシ)を無くし、絞り口径の高精度化を達成している。
しかしながら、特許文献1に記載の絞り装置は、組立て精度によっては、最大絞り口径位置や最小絞り口径位置で絞り風車がストッパに先に当接してしまうと出力歯車から風車までのガタを無くすことはできるが、風車ミゾカムと絞り羽根の羽根カムフォロアピンとのガタまでを無くすことができない虞がある。
本発明は、上記事情に対処することを課題の一例とするものである。すなわち絞り口径の精度に直接影響する絞り羽根と駆動リングとのガタを無くして絞り口径の精度を向上させることができる絞り装置、及びそれを備えたカメラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明による絞り装置は、円形の開口部を有している地板と、開口部の周りに回転可能な駆動リングと、各々が地板に回転可能に取り付けられていると共に駆動リングと連結されて各々が協働して絞り開口を形成する複数枚の絞り羽根と、各絞り羽根の外周部を付勢する付勢部材とを備えているようにした、ことを特徴とする。
また、本発明の絞り装置は、駆動リング又は絞り羽根が、絞り羽根を作動するカム溝を設けており、カム溝のカム面が付勢部材による付勢方向に対して平行とならないようにしていることが好ましい。
また、本発明の絞り装置は、付勢部材が、地板に取り付けられたねじりコイルばねであり、ねじりコイルばねの一方の腕部を地板に掛け止めし他方の腕部を前記絞り羽根に掛け止めしているようにすることが好ましい。
更に、本発明のカメラは、上記本発明の絞り装置を備えている、ことを特徴とする。
絞り羽根の外周を絞り口径の略径方向に付勢することにより、絞り羽根と駆動リングとのガタを確実に無くすことができる、これにより簡単な構造で絞り口径の精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態を図示した実施例によって説明する。本発明の絞り装置は、単体の絞り装置として構成することも、シャッタ装置と共にユニット化した絞り装置として構成することも可能であるが、実施例は、単体の絞り装置として構成したものである。
先ず本実施例の構成を図1から図4を用いて説明する。地板1は、図面の紙面表面側に配置された周知のカバー板との間に羽根室を構成している。カバー板は、適宜な手段により地板1の表面側に取り付けられており、地板1とは略同じ形状をしているが、各図においては、羽根室内の構成を分かり易くするために図示を省略している。また地板1は、その中央部に光軸を中心にした円形の開口部1aを形成しており、羽根室側の面には、開口部1aの周りに略等角度間隔位置に七つの羽根取付軸1bが立設されているが、図1、図4においては、それらの一つだけに符号を付けてある。さらに、地板1には後述するばね6の一方の腕部の外れ防止のための突部1c、及び駆動リング4の最大絞り開口位置のストッパ1dと最小絞り開口位置のストッパ1eが立設されている。
また、地板1の羽根室側には駆動リング4が配置されていて、光軸を中心にした開口部1aの周りを地板1に設けられたストッパ1dとストッパ1eの間で往復回転させられるようになっている。この駆動リング4は、外周の一部に歯部4aを設けていて、後述する親子歯車3と歯合するようになっている。さらに、駆動リング4は、光軸を中心にした開口部1aの周りに略等角度間隔となる連結軸4bを立設しているが、図1、図4においては、それらの一つにだけ符号を付けてある。
また駆動リングよりも図面の紙面表面側には7枚の絞り羽根5が配置されているが、それらは全て同じ形状をしているため、図1、図4においては、それらのうちの1枚だけに符号を付けてある。そして、それら絞り羽根5は、地板1の取付軸1bに回転可能に各々取り付けるための取付孔5aを有し、さらに駆動リング4に立設された連結軸4bに各々挿入される長孔形状をした七つのカム溝5bを形成している。
このような駆動リング4が、ストッパ1dと1e間の回転角度範囲内において、ステップモータ2によりて往復回転されるようになっている。その構成は周知であるため、その詳細な説明は省略する。ステップモータ2は、地板1の羽根室外に配置されていて羽根室側に貫通させた出力軸に出力歯車2aを取り付けている。そして出力歯車2aは、地板1に配置された二つの親子歯車(二段歯車)3に歯合し、その子歯車は駆動リング4の歯部4aに歯合している。
地板1の取付軸1bには、絞り羽根5の地板1側に付勢部材としてのねじりコイルばね6が巻回されている。ねじりコイルばね6は、その一方の腕部を地板1に掛けて地板1に形成された突起部1cにより外れないようにされ、他方の腕部を絞り羽根5の外周縁に掛けており、絞り羽根4を最大絞り開口側に向けて押圧付勢している。それにより絞り羽根5のカム溝5aのカム面が駆動リング4の連結軸4bに向けて常に押圧されるが、図1、図4においては、それらの一つだけを示している。そして、カム溝5bが連結ピン4aにカム作用をおよぼす領域のカム面は、常にねじりコイルばね6の付勢方向Fと平行にならないようになっている。
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、7枚の絞り羽根5が開口部1aよりも大きく開いて開口部1aを全開にしている状態、即ち最大絞り開口の制御状態を示したものである。この時、各絞り羽根5は、各ねじりコイルばね6により最大絞り開口方向に常に付勢されているので絞り羽根5と連結ピン4bの間のガタが無くなり、この状態が好適に維持される。そして、被写体光が、所定の明るさよりも暗い場合には、このまま撮影が行われるが、被写体光が、所定の明るさよりも明るい場合には、ステップモータ2の出力歯車2aが反時計方向へ回転させられる。それによって、駆動リング4が、親子歯車3を介して時計方向へ回転させられるので、ねじりコイルばね6に付勢された7枚の絞り羽根5は、ねじりコイルばね6の付勢力に抗してカム溝5bを駆動リング4の連結軸4bに押され、同時に反時計方向へ回転させられて開口部1a内に進入し、各絞り羽根4の協働によって絞り開口を小さくしていく。
この時、各絞り羽根5は、各ねじりコイルばね6で最大絞り開口方向に付勢されているのでカム溝5bの周面と駆動リング4の連結軸4bとのガタが無くなるり常に安定した絞り開口径を得ることができる。そして、所定の絞り開口が得られたところでステップモータ2が停止し、撮影が行われることになる。図4は、そのようにして、7枚の絞り羽根5が最小絞り開口位置に達している状態を示したものである。尚、本実施例は、図1が撮影開始前の状態であることにして説明したが、図4に示された状態を撮影開始前の状態にしても差し支えない。
このように、本実施例の場合には、絞り羽根4が常に最大絞り開口方向に付勢されているので、絞り羽根5と駆動リング4との間のガタが無くなり、任意の絞り口径が適正に得られるようになっている。
本実施例においては、地板1に取付軸1bを立設して絞り羽根5の取付孔5aを取り付けるようにしたが、絞り羽根5に地板1との取付軸を設けるようにしても差し支えない。また、駆動リング4に絞り羽根5と連結する連結ピン4bを設けたが、絞り羽根5に連結ピンを形成するようにしても差し支えない。また、ねじりコイルばね6は、絞り羽根5を最大絞り口径方向に付勢させるようにしたが、絞り羽根5の最小絞り口径方向に付勢させるようにしても差し支えない。
以上述べたように、本発明の絞り装置は、絞り口径の精度向上を達成できるため、一眼カメラ、ミラーレスカメラ等の光学機器に適用できる。
1 地板
1a 開口部
1b 取付軸
1d,1f ストッパ
2 ステップモータ
4 駆動リング
4a 歯部
4b 連結ピン
5 絞り羽根
5b カム溝
6 ねじりコイルばね
F ねじりコイルばねの付勢方向
1a 開口部
1b 取付軸
1d,1f ストッパ
2 ステップモータ
4 駆動リング
4a 歯部
4b 連結ピン
5 絞り羽根
5b カム溝
6 ねじりコイルばね
F ねじりコイルばねの付勢方向
Claims (4)
- 円形の開口部を有している地板と、
前記開口部の周りに回転可能な駆動リングと、
各々が前記地板に回転可能に取り付けられいると共に前記駆動リングと連結されて各々が協働して絞り開口を形成する複数枚の絞り羽根と、
前記各絞り羽根の外周部を付勢する付勢部材と、を備えていることを特徴とする絞り装置。 - 前記駆動リング又は前記絞り羽根が、絞り羽根を作動させるカム溝を設けており、該カム溝のカム面が前記付勢部材の付勢方向に対して平行とならないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
- 前記付勢部材が、地板に取り付けられたねじりコイルばねであり、該ねじりコイルばねの一方の腕部を地板に掛け止めし他方の腕部を前記絞り羽根に掛け止めしていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の絞り装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の絞り装置を備えていることを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014107564A JP2015222392A (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | 絞り装置、及びそれを備えたカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014107564A JP2015222392A (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | 絞り装置、及びそれを備えたカメラ |
Publications (1)
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JP2015222392A true JP2015222392A (ja) | 2015-12-10 |
Family
ID=54785417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014107564A Pending JP2015222392A (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | 絞り装置、及びそれを備えたカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015222392A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019124028A1 (ja) | 2017-12-19 | 2019-06-27 | 株式会社nittoh | 絞り装置およびレンズ鏡筒 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000089294A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-03-31 | Seiko Precision Inc | カメラの羽根開閉装置 |
-
2014
- 2014-05-23 JP JP2014107564A patent/JP2015222392A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000089294A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-03-31 | Seiko Precision Inc | カメラの羽根開閉装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019124028A1 (ja) | 2017-12-19 | 2019-06-27 | 株式会社nittoh | 絞り装置およびレンズ鏡筒 |
CN111295620A (zh) * | 2017-12-19 | 2020-06-16 | 株式会社日东 | 光阑装置和透镜镜筒 |
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