JP2017120347A - 光量調整装置 - Google Patents

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良三 深沢
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Abstract

【課題】 光路開口の開放側と最小絞り側との間を一定の負荷トルクによって複数の絞り羽根を摺動させることによって、一連の絞り操作を円滑且つ精度よく行うことのできる光量調整装置を提供することである。
【解決手段】 中央部に光路開口を有するリング形状のベース部材18と、該ベース部材18に対向して設けられる開閉ガイドプレート14と、前記ベース部材18と開閉ガイドプレート14との間に設けられる摺動空間Sで互いに重なり合いながら円周方向に摺動し、前記光路開口を開閉する複数の絞り羽根15とを備えた光量調整装置において、前記複数の絞り羽根15の摺動に連動して、前記ベース部材18と開閉ガイドプレート14との間の摺動空間Sの間隔を変更するカム面33及びカム受部34からなる間隔変更手段を設けた。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ビデオカメラ、スチールカメラなどの撮像装置あるいはプロジェクタその他の投影装置に内蔵され、撮影光量、投映光量などの光量を調整する光量調整装置に関する。
一般に、この種の光量調整装置は、図12に示すように、撮影(投影)光路に対応した光路開口2を有するリング状の開閉駆動プレート7を有し、この開閉駆動プレート7に光量調整用の複数の絞り羽根5からなる絞り羽根群6を開閉可能に配置することで、全開放(a)、半絞り(b)、最小絞り(c)からなる一連の絞り操作を行っている。
例えば、特許文献1には、開閉駆動用のプレートに設けられる光路開口の周囲に多数枚の絞り羽根を配置し、光路の口径を小径から大径まで相似形で開閉する虹彩絞り方式を採用した光量調整装置が開示されている。このような光量調整装置は、多数枚の絞り羽根で円形状に近い口径で多段階に光量調整するものとなっている。
上記文献には、中央に光路開口を有する上下一対のリング状基板の間に、多数の絞り羽根を光路開口の周囲に鱗状に配置し、この多数の絞り羽根を基板の一方に設けた駆動ユニットで開閉する開閉機構が備わっている。
また、特許文献2には、文献1と同様にリング形状に形成した一対のプレート間に複数の絞り羽根からなる絞り羽根群を配置し、前記プレートの一方に設けた駆動ユニットで前記絞り羽根群を開閉動する装置が開示されている。
特開2009−020438号公報 特開2006−322979号公報
図12に示したように、前記複数の絞り羽根5は、互いに隣接する基端部の重なりが循環するような鱗状にして開閉駆動プレート7の円周方向に配列されている。すなわち、各絞り羽根5をずらしつつ順次上側に重ね、最後の絞り羽根の一部(端部)を最初の絞り羽根の下側に重なるように円周方向に配列している。このように配列された絞り羽根群6は、開閉駆動プレート7を有するベース部材8及びガイド部材3を介して所定方向に回動させることによって、図12(a),(b),(c)のような各絞り状態を得ることができる。
上述したように、複数の絞り羽根5からなる絞り羽根群6は、ベース部材8上に摺動可能に配置されているリング状の開閉駆動プレート7と、カム溝が設けられているガイド部材3との間に挟み込まれた状態で、前記光路開口2を絞る方向と開放する方向とに向けて開閉可能となっている。なお、前記絞り羽根群6を構成する各絞り羽根5は、開閉動作を抵抗なくスムーズに行わせるために、軽量且つ薄型の樹脂フィルムを所定形状に型抜きして形成されている。
ところで、前記各絞り羽根5は、図12(a)に示したように、光路開口2を開放する際に最も多く重なり合った状態となり、図12(b)に示したように、前記光路開口2を絞るにつれて各絞り羽根5の重なり合いが徐々に減少していく。一方、図12(c)に示したように、前記光路開口2を最小絞りする際には、各絞り羽根5の重なり合いが最も少なくなるが、その代り各絞り羽根5の先端部5aのせり上がりが生じるため、絞り羽根群6を開閉可能に保持する摺動空間に余裕がなくなる。このため、前記絞り羽根群6を開閉駆動させるためのモータの負荷トルクにばらつきが生じる。図9は上記従来構造における絞り羽根群6を開閉駆動させるための負荷トルクと本発明の構造による負荷トルクとを比較したものである。この測定結果によると、従来構造では、絞り羽根群6の全開放から絞り始める間と、最小絞り状態に移行する手前において負荷トルクが大きくなると共にばらつきも生じる。一方、半絞り状態では低いトルク値で一定となる。このため、絞り羽根群6の一連の開閉動作が不安定となり、円滑な開閉駆動を行うことができなかった。
前記絞り羽根群6の摺動空間は、絞り羽根5の重なり枚数が多くなる光路開口2の開放側あるいは最小絞り側に合わせて設定されているため、特に、半絞り状態に移行する際に負荷トルク差による影響が出やすい。
このように、従来の光量調整装置にあっては、絞り羽根群を開閉可能に保持させるための摺動空間の間隔が固定であったため、前記絞り羽根群の開閉状態によって負荷トルクに差が生じ、絞りスピードや絞り開口の精度にばらつきを生じるといった問題があった。
そこで本発明は、光路開口の開放側と最小絞り側との間を一定の負荷トルクによって複数の絞り羽根を摺動させることによって、一連の絞り操作を円滑且つ精度よく行うことのできる光量調整装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光量調整装置は、中央部に光路開口を有するリング形状のベース部材と、該ベース部材に対向して設けられるガイド部材と、前記ベース部材とガイド部材との間に設けられる摺動空間で互いに重なり合いながら円周方向に摺動し、前記光路開口を開閉する複数の絞り羽根とを備えた光量調整装置において、前記複数の絞り羽根の摺動に連動して、前記ベース部材とガイド部材との間の摺動空間の間隔を変更する間隔変更手段を設けたことを特徴とする。
本発明の光量調整装置によれば、光路開口を絞る際の複数の絞り羽根の摺動に連動して、ベース部材とガイド部材との間の摺動空間の間隔を絞り羽根の重なり合いに応じて適宜変更することができる。これによって、複数の絞り羽根の開閉動作に伴う負荷トルクを光路開口の開放側と最小絞り側との間で最小且つ一定にすることができ、全開放から最小絞りまでの一連の絞り操作を円滑且つ精度よく行うことができる。
本発明の第1実施形態の光量調整装置の分解斜視図である。 上記光量調整装置を開閉駆動プレートの内側面から見た分解斜視図である。 上記光量調整装置のベース部材側から見た斜視図である。 上記光量調整装置のガイド部材側から見た最小絞り状態における斜視図である。 上記光量調整装置のガイド部材側から見た全解放状態における斜視図である。 絞り羽根群を構成する一の絞り羽根の斜視図である。 複数の絞り羽根の摺動に連動して摺動空間の間隔が変更される状態を示す説明図である。 複数の絞り羽根による光路開口の各絞り状態を示す平面図である。 複数の絞り羽根の摺動に伴う負荷トルクを従来と本発明とで比較したグラフである。 本発明の第2実施形態の光量調整装置の分解斜視図である。 上記第2実施形態における複数の絞り羽根の摺動空間の間隔が変更される状態を示す説明図である。 従来の光量調整装置における全開放(a),半絞り(b),最小絞り(c)の各状態における絞り羽根群の開閉状態を示す平面図及び断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る光量調整装置の実施形態を詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る第1実施形態の光量調整装置11の構成を示す分解図である。この光量調整装置11は、光軸Oを中心とする光路開口12を有するハウジング13及び開閉ガイドプレート14からなるガイド部材20と、複数の絞り羽根15からなる絞り羽根群16と、この絞り羽根群16を開閉駆動させる開閉駆動プレート17と、この開閉駆動プレート17が摺動可能に当接されるベース部材18とを備えている。
図3は前記ベース部材18側から見た光量調整装置11の斜視図、図4及び図5は前記ガイド部材20側から見た光量調整装置11の斜視図である。ここで、図3及び図4は、前記絞り羽根群16によって、光路開口12を最小絞りした状態を示したものであり、図5は光路開口12を全開放にしたときの状態を示したものである。この光量調整装置11は、光路開口12がガイド部材20とベース部材18との間に形成され、光路開口12を前記開閉駆動プレート17によって開閉駆動される絞り羽根群16が互いに重なり合いながら開いたり、閉じたりすることで光量調整が行われる。後述するように、前記各絞り羽根15は、開閉駆動プレート17に回転支持される基端部から先端部に向けて所定の角度で傾斜保持される。また、図4に示したように、各絞り羽根15の先端部15aがせり上がった状態で、順次重なり合いながら光路開口12を円形状に開閉させている。
前記開閉駆動プレート17は、ベース部材18に取り付けられている駆動モータMによって回転駆動を行う。そして、前記駆動モータMの時計周り及び反時計周りによる正逆回転によって、開閉駆動プレート17が所定の回転半径内で往復移動することで、上記複数の絞り羽根15からなる絞り羽根群16が開閉されて光路開口12の絞り操作が行われる。
前記ハウジング13は、搭載される撮像装置(図示せず)の鏡筒形状に応じた外形形状となっており、金属又は合成樹脂などによって、光量調整装置11に適した材質、寸法に形成される。また、ハウジング13には、開閉ガイドプレート14に形成されている複数のスライドガイド孔19に対応する長溝21が複数形成されている。
前記開閉ガイドプレート14は、薄い樹脂フィルムによって形成され、前記ハウジング13内に組み込まれる。この開閉ガイドプレート14は、前記ハウジング13と共通の光路開口12及び長溝21に沿ったスライドガイド孔19を有してリング形状に形成されている。
前記スライドガイド孔19は、絞り羽根15の枚数に応じて設けられている。このスライドガイド孔19には、図6に示すように、絞り羽根15の基端部15bの一方に設けられている開閉作動ピン23が係合する。この開閉作動ピン23が前記スライドガイド孔19に沿って移動することで、各絞り羽根の先端部15aが互いに重なり合いながら光路開口12上を円形状に閉じたり、開いたりさせることができる。
また、前記基端部15bの開閉作動ピン23と反対側の面には、開閉駆動プレート17に設けられている回転軸孔25に係合する回転軸ピン24が設けられている。この回転軸ピン24は、前記回転軸孔25を支点として回動することで、開閉作動ピン23のスライドガイド孔19に沿った移動動作にリンクさせることができる。
本実施形態における絞り羽根群16は、9枚の絞り羽根15によって構成され、この9枚の絞り羽根15は、それぞれの基端部15bが前記回転軸ピン24を介して円形状に連結されている。このようにして連結された絞り羽根群16は、各開閉作動ピン23がそれぞれのスライドガイド孔19に係合させた状態で、開閉ガイドプレート14を介したハウジング13に支持される。なお、前記絞り羽根群16を構成する絞り羽根15の枚数は多いほど円形に近い光路開口12を得ることが可能となるため、9枚又は7枚構成が一般的であるが、光路開口12の径や絞り精度に応じて任意の枚数で構成することができる。
図6に示したように、各絞り羽根15は、例えば、ポリエチレン樹脂(PET)などの樹脂フィルムの型抜き成形によって形成されており、その基端部15b側に開閉作動ピン23と回転軸ピン24とが相対する方向に突出して設けられている。
図1及び図2に示したように、前記開閉駆動プレート17は、樹脂モールド成形によってリング状に形成されており、中央部には共通の光路開口12を有している。この開閉駆動プレート17は、同じリング形状のベース部材18に対して円周方向にスライド可能に取り付けられる。このため開閉駆動プレート17には、図3に示したように、ベース部材18の光路開口12の内周縁沿って係合可能なフランジ27が形成されている。このフランジ27は、前記ベース部材18の光路開口12に弾性的に嵌合されることでスライド可能となっている。
また、前記開閉駆動プレート17には、外周部の一部に受動歯28が形成されている。この受動歯28はベース部材18に取付けられている駆動モータMの回転ギア29と噛合する位置に設けられている。そして、前記駆動モータMを正転及び逆転させることで、開閉駆動プレート17がベース部材18に対して円周方向に時計周り又は反時計周りにスライドし、このスライドに伴って絞り羽根群16が閉じ方向と開き方向との間で回動する。
前記絞り羽根群16は、各絞り羽根15の基端部15bに設けられている回転軸ピン24が挿入される前記開閉駆動プレート17の複数の回転軸孔25を支点として回動する。この回転軸孔25は、各絞り羽根15の枚数に対応して、前記開閉駆動プレート17の円周方向に沿って均等に設けられている。
前記ベース部材18は、前記開閉駆動プレート17と同様に共通の光路開口12を有したリング形状に樹脂モールドによって形成され、絞り羽根群16や開閉駆動プレート17を収めたハウジング13の開放面を覆うことで光量調整装置11の外観を形成している。本実施形態の絞り羽根群16は、9枚の絞り羽根15によって構成されているため、前記開閉駆動プレート17を30度乃至50度の回転範囲内で回動させることによって、前記光路開口12を全開放位置と最小絞り位置との間を往復するようにした開閉操作が可能となっている。
上記構成からなる光量調整装置11において、光路開口12を全開放する場合は、ハウジング13内に各絞り羽根15が折り畳まれるように収まり、図3及び図4に示したように、最小に絞り込む際には、各絞り羽根15が鱗状に積み重ねられるように広がり、その先端部15aを互いに支え合う。
次に、本発明の特徴的な構成について説明する。本発明の光量調整装置11では、図7に示すように、複数の絞り羽根15が部分的に重なり合いながら開閉可能に保持される開閉駆動プレート17と開閉ガイドプレート14との間の摺動空間Sの間隔を変更する間隔変更手段を備えている。この間隔変更手段は、前記複数の絞り羽根15の摺動に連動して、この複数の絞り羽根15が円滑に開閉可能な摺動空間Sの間隔を変更するものであり、図1に示したように、ベース部材18の内側面18aに円周方向に沿って設けられるカム面33と、図2に示したように、前記開閉駆動プレート17の内側面17aに前記カム面33に当接する突起からなるカム受部34とによって構成されている。前記カム受部34は、開閉駆動プレート17と一体的に形成されており、この開閉駆動プレート17の回転に伴って、前記カム面33上を摺動する。図7は前記カム面33及びカム受部34によって、複数の絞り羽根15が摺動する摺動空間Sの間隔が変更される状態を示したものである。
複数のカム面33は、図2に示したように、前記開閉駆動プレート17の内側面17aに設けられている複数のカム受部34が当接する範囲と対応しており、前記開閉駆動プレート17の受動歯28で規制される回動範囲に合わせて形成されている。前記受動歯28で規制される開閉駆動プレート17の回動範囲は、絞り羽根群16による光路開口12の全開放位置と最小絞り位置との往復距離に対応している。前記カム面33及びカム受部34は、絞り羽根群16の回転バランスを保つため、ベース部材18及び開閉駆動プレート17のそれぞれの円周方向に対して少なくとも3か所あるいはそれ以上で、等間隔に設けるのが好ましい。以下、一組のカム面33及びカム受部34における構成及び動作について説明するが、他のカム面33及びカム受部34にも同様である。
図7に示したように、前記カム面33は高低差を有して形成されており、平坦面A,Cと、この平坦面A,Cの中央に突出する凸状部Bとからなっている。凸状部Bは、平坦な頂上面B2と、この頂上面B2の左右両端から前記平坦面A,Cに向かって斜めに延びる第1傾斜面B1及び第2傾斜面B3とで略台形状に形成されている。
本実施形態では、前記平坦面A,Cの高さを均一に形成したが、絞り羽根群16の開放側と最小絞り側とで摺動空間Sの間隔が若干異なるようであれば、それに応じて高さを設定することができる。また、前記平坦面A,Cは必ずしも水平面である必要はなく、絞り羽根群16の開放側及び最小絞り側から前記凸状部Bの第1傾斜面B1及び第2傾斜面B3の基端部に向けてなだらかに傾斜するようにしてもよい。
前記凸状部Bについては、絞り羽根群16が全開放状態から半絞り状態に移行する際の各絞り羽根15の重なり厚みで推移する開閉範囲に対応して前記第1傾斜面B1の傾斜角度や長さが設定され、絞り羽根群16が半絞り状態から最小絞り状態に移行する際の各絞り羽根15の重なり厚みで推移する開閉範囲に対応して前記第2傾斜面B3の傾斜角度や長さが設定される。また、前記頂上面B2は、半絞り区間を摺動する絞り羽根群16の開閉範囲に対応している。図7に示したように、前記第1傾斜面B1と第2傾斜面B3とは必ずしも同一でなくてもよい。また、前記カム面33は、絞り羽根群16が全開放状態から半絞り状態、半絞り状態から最小絞り状態に移行する区間を優先して前記第1傾斜面B1及び第2傾斜面B3が設定されるため、それを除いた部分が前記頂上面B2の長さとなる。
前記絞り羽根群16が摺動可能な開閉駆動プレート17と開閉ガイドプレート14との間の摺動空間Sの間隔は、絞り羽根群16を構成する絞り羽根15の枚数や開閉駆動プレート17の厚み等に応じて設定される。このため、前記平坦面A,Cについては前記絞り羽根群の構成枚数によって設定され、前記凸状部Bについては、絞り羽根群16の開閉状態に応じて適宜設定される。
前記開閉駆動プレート17は、カム受部34が前記カム面33の平坦面Aに沿って通過する間は、絞り羽根群16が摺動する摺動空間Sの間隔S1は一定であり、凸状部Bの第1傾斜部B1を登るに連れて摺動空間Sの間隔がS1からS2に向けて徐々に狭くなる。そして、凸状部Bの頂上面B2に到達すると、最も狭い間隔S2となり、しばらくその状態を維持する。また、前記頂上面B2から第2傾斜面B3に沿って下降するに連れて前記摺動空間Sの間隔はS2からS1に変更される。
前記カム面33に沿って回動する開閉駆動プレート17は、前記カム受部34が一方の平坦面Aと他方の平坦面Cとを往復する間に、前記絞り羽根群16の開閉位置が前記光路開口12の開放側から最小絞り側、また、最小絞り側から開放側へと変化する。
図8は、前記絞り羽根群16による光路開口12の一連の絞り動作を示したものである。この一連の動作によって、絞り羽根群16の開閉状態はP1乃至P5となる。P1は、前記光路開口12の全開放位置から絞り羽根群16による絞り動作の開始前であり、ここでは絞り羽根15が3枚程度重なる部分が存在する。このP1では、図7に示した平坦面Aにカム受部34が当接した状態であるため、摺動空間Sの間隔S1は当初の設計状態に広く確保される。
P2,P3は、前記P1から光路開口12を半絞り状態に移行する際の動作であり、ここでは絞り羽根15が2枚程度重なる部分が存在する。このP2,P3では、図7に示した平坦面Aの終端から凸状部Bの第1傾斜面B1に沿ってカム受部34が当接していくため、徐々に摺動空間Sの間隔が狭くなり、頂上面B2の一端に至ると絞り羽根が2枚程度重なりながら摺動するのに適した間隔S2が確保される。
P4,P5は、前記P3から最小絞り状態に移行する際の動作であり、この状態では絞り羽根15の先端部分でのせり上がり現象に伴って3、4枚程度の重なり合いが生じる。このP4,P5では、図7に示した凸状部Bの第2傾斜面B3に沿ってカム受部34が下降するに連れて摺動空間Sの間隔は当初の状態に徐々に広くなり、絞り羽根15の先端がせり上がり現象によって3乃至4枚程度重なった状態でも摺動可能な摺動空間が確保される。
図9は前記絞り羽根群16の開閉状態がP1〜P5までに変化する間のモータMによる駆動トルクを示したものである。この結果によると、前記絞り羽根群16が全開放状態から最小絞り状態に至るまで低い値で略一定となることが確認された。
図10は第2実施形態の光量調整装置51の構成を示す分解図である。この光量調整装置51は、上記第1実施形態の光量調整装置11からモータMによる回転駆動手段(開閉駆動プレート)17を除いた手動開閉式の構成となっており、光軸Oを中心とする光路開口52を有するガイド部材53と、複数の絞り羽根55からなる絞り羽根群56と、この絞り羽根群56を回転支持するベース部材58とを備えている。前記ガイド部材53は、第1実施形態のハウジング13及び開閉ガイドプレート14に相当するものであり、絞り羽根55の構成枚数に応じたスライドガイド孔59が円周方向に沿って複数設けられている。このスライドガイド孔59には、絞り羽根55の基端部に設けられている開閉作動ピン60が係合する。この開閉作動ピン60が前記スライドガイド孔59に沿って移動することで、各絞り羽根の先端部が互いに重なり合いながら光路開口12上を円形状に開閉する。前記ベース部材58は、第1実施形態のベース部材18に相当するものであり、各絞り羽根55の基端部に設けられている回転軸ピン(図示せず)が回転支持される回転軸孔が円周方向に沿って設けられている。
本実施形態の間隔変更手段は、前記ガイド部材53の外側面53aに設けられるカム面63と、前記ベース部材58に設けられ、前記カム面63に当接するR形状の突起65を有するカム受部64とによって構成されている。前記カム面63は、ガイド部材53の外周部に沿って3か所に等間隔に設けられ、図11に示すように、中央部に凸状部B、この凸状部Bを挟んだ両側が平坦面A,Cとなっている。前記カム受部64の突起65は、前記ベース部材58の外周部から直交する方向に延び、前記ガイド部材53に形成されているカム面63を上方から押さえる位置に設けられている。
前記ベース部材58を固定した状態で、前記ガイド部材53の操作レバー61を所定の回転角度に回動することによって、前記絞り羽根群56が光路開口52を全開放位置と最小絞り位置との間で開閉させることができる。その際、図11(a),(c)に示したように、絞り羽根55の重なり枚数が多くなる全開放位置又は最小絞り位置にあっては、カム受部64の突起65がカム面63の平坦面A,Cに当接するため、絞り羽根群56の摺動空間Sの間隔S1が広く確保される。また、図11(b)に示したように、絞り羽根55の重なり枚数が少なくなる半絞り位置にあっては、カム受部64がカム面63の凸状部Bに沿って当接するため、絞り羽根群56の摺動空間Sの間隔S2を狭くすることができる。なお、前記カム面63及びこのカム面63によって変更される絞り羽根群56の摺動空間Sは、図7に示した第1実施形態の光量調整装置11と同様であるので、説明は省略する。
以上説明したように、本発明の光量調整装置11,51では、光路開口の絞り操作における絞り羽根群の摺動に連動して摺動空間の間隔を適宜変更することができるので、絞り羽根群の開閉動作に関して過剰な負荷が掛かったり、がたついたりすることがない。このように、前記光路開口の全開放位置と最小絞り位置との間における絞り羽根群の摺動負荷を一定にすることができるので、カメラなどによる露光を精度よく行うことができる。また、絞り羽根群の開閉動作を保持するベース部材又はガイド部材のいずれか一方にカム面、他方にカム受部を設けるといった簡易な構成であるため、製造コストを低く抑えることができる。
A,C 平坦面
B 凸状部
B1 第1傾斜面
B2 頂上面
B3 第2傾斜面
O 光軸
S 摺動空間
S1,S2 間隔
2 光路開口
3 ガイド部材
5 絞り羽根
5a 先端部
6 絞り羽根群
7 開閉駆動プレート
8 ベース部材
11 光量調整装置
12 光路開口
13 ハウジング
14 開閉ガイドプレート
15 絞り羽根
15a 先端部
15b 基端部
16 絞り羽根群
17 開閉駆動プレート
17a 内側面
18 ベース部材
18a 内側面
19 スライドガイド孔
20 ガイド部材
21 長溝
23 開閉作動ピン
24 回転軸ピン
25 回転軸孔
27 フランジ
28 受動歯
29 回転ギア
33 カム面
34 カム受部
51 光量調整装置
52 光路開口
53 ガイド部材
53a 外側面
55 絞り羽根
56 絞り羽根群
58 ベース部材
59 スライドガイド孔
60 開閉作動ピン
61 操作レバー
63 カム面
64 カム受部
65 突起

Claims (8)

  1. 中央部に光路開口を有するリング形状のベース部材と、
    該ベース部材に対向して設けられるガイド部材と、
    前記ベース部材とガイド部材との間に設けられる摺動空間で互いに重なり合いながら円周方向に摺動し、前記光路開口を開閉する複数の絞り羽根とを備えた光量調整装置において、
    前記複数の絞り羽根の摺動に連動して、前記ベース部材とガイド部材との間の摺動空間の間隔を変更する間隔変更手段を設けたことを特徴とする光量調整装置。
  2. 前記間隔変更手段が前記ベース部材及びガイド部材のいずれか一方に設けられたカム面と、このカム面上を移動しながら前記摺動空間の間隔を変更するカム受部とを備える請求項1に記載の光量調整装置。
  3. 前記ベース部材又はガイド部材の内側面に前記カム面が設けられ、このカム面と前記ベース部材とガイド部材との間に設けられる摺動空間との間に前記カム受部が設けられる請求項2に記載の光量調整装置。
  4. 前記光路開口を開閉する複数の絞り羽根を駆動する開閉駆動プレートと、この開閉駆動プレートと一体的に形成され前記開閉駆動プレートの回転に伴って前記カム面上を摺動する突起とを備えて前記カム受部が形成される請求項1乃至3のいずれかに記載の光量調整装置。
  5. 前記カム面が前記ベース部材及びガイド部材のいずれか一方の部材の外側面に設けられ、
    前記カム受部が前記カム面上を摺動する突起と、この突起と一体的に形成され前記ベース部材及びガイド部材の他方の部材とを備える請求項2に記載の光量調整装置。
  6. 前記カム面が前記光路開口の全開放位置と最小絞り位置との間を摺動する前記複数の絞り羽根の開閉範囲に対応している請求項2乃至5のいずれかに記載の光量調整装置。
  7. 前記カム面が平坦面とこの平坦面から突出する凸状部とを備え、
    凸状部が平坦な頂上面と、この頂上面の左右両端から前記平坦面に向かって斜めに延びる第1傾斜面及び第2傾斜面とで略台形状に形成されている請求項2乃至6のいずれかに記載の光量調整装置。
  8. 前記第1傾斜面が前記光路開口の全開放位置から半絞り位置に移行する間を摺動する前記絞り羽根の開閉範囲に対応し、前記頂上面が前記光路開口の半絞り位置で摺動する前記絞り羽根の開閉範囲に対応し、前記第2傾斜面が前記光路開口の半絞り位置から最小絞り位置に移行する間を摺動する前記絞り羽根の開閉範囲に対応している請求項7に記載の光量調整装置。
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