JP4689030B2 - シャッタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルスチルカメラ等に搭載されるシャッタ装置に関し、特に、露光用の開口部を開閉するシャッタ羽根を往復動自在な駆動ピンにより開閉駆動するシャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシャッタ装置としては、例えば特開平8−152667号公報に記載されたものが知られている。この公報に開示のシャッタ装置は、図7(a)に示すように、露光用の開口部1aを有する地板1に対して、支軸1b,1c回りに揺動自在に設けられた一対のシャッタ羽根2,3と、駆動源としてのロータ4をもつムービングマグネットモータ等を備えている。
そして、図7(b)に示すように、シャッタ羽根2,3には、同一形状の連結孔2a,3aが形成され、この連結孔2a,3aには、ロータ4の出力ピン4aが挿通されており、ロータ4の回動によりシャッタ羽根2,3が開口部1aを開閉するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のシャッタ装置においては、図7(b)に示すように、連結孔2a,3aが、シャッタ羽根2,3の揺動中心を通る直線に略沿う方向に伸長する長孔に形成されており、出力ピン4aがその伸長方向に沿ってのみ連結孔2a,3a内を摺動し得るように連結されているため、図8に示すように、露光動作(シャッタ羽根2,3が閉じ動作を開始してから開口部1aを完全に閉鎖するまで)に要する時間T0が長くなり、又、シャッタ羽根2,3の助走区間が長くなるため装置の大型化を招くという問題があった。
【0004】
すなわち、ロータ4が動き始めると同時にその出力ピン4aが連結孔2a,3aの内縁部に作用して駆動力を及ぼすことになるが、ロータ4の動き始めの領域は速度が遅く、この速度の遅い領域の影響を少なくするために、図8に示すように、シャッタ羽根2,3が開口部1aを閉鎖し始めるまでの助走区間を長く設定する必要がある。その結果、その助走区間の分だけシャッタ羽根2,3の移動スペースが大きくなり、装置が大型になる。
【0005】
また、比較的長い助走区間を必要とするため、シャッタ羽根2,3が閉じ動作を開始してから開口部1aを完全に閉鎖するまでの閉じ時間T0が長くなる。
さらに、出力ピン4aとシャッタ羽根2,3との連動関係は、出力ピン4aの回転半径とシャッタ羽根2,3の揺動半径との比率によってのみ設定されているため、シャッタ羽根2,3の移動速度を速くするには駆動源への通電量を増加させる必要があり、その結果、駆動源の大型化を招くことになる。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置の小型化を図りつつ、シャッタ羽根の閉じ速度をより速くして、高速な露光動作が得られるシャッタ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のシャッタ装置は、露光用の開口部を揺動により開閉するシャッタ羽根と、シャッタ羽根に形成された連結孔に挿通されて駆動力を及ぼす駆動ピンとを備え、駆動ピンの往復動によりシャッタ羽根を移動させて開口部を開閉するシャッタ装置であって、上記連結孔は、シャッタ羽根を閉じ方向に移動させる際に駆動ピンが係合する閉じ側内縁部と、シャッタ羽根を開き方向に移動させる際に駆動ピンが係合する開き側内縁部とを有し、開き側内縁部は、シャッタ羽根の開き動作の全域に対応してシャッタ羽根の揺動中心を通る直線と平行な直線に沿って伸長する直線部分のみにより形成され、閉じ側内縁部は、シャッタ羽根の閉じ動作のうち略前半領域に対応する基礎内縁部と、シャッタ羽根の閉じ動作のうち略後半領域の速度を速めるべく基礎内縁部に対して閉じ方向と逆向きに後退する形状をなす後退内縁部とを画定するように曲がって形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、シャッタ羽根に開き動作を行なわせる場合、駆動ピンは連結孔の直線部分のみにより形成された開き側内縁部に係合してシャッタ羽根を移動させ、一方、シャッタ羽根に閉じ動作を行なわせる場合、駆動ピンは連結孔の閉じ側内縁部の基礎内縁部に続けて後退内縁部に係合してシャッタ羽根を移動させる。ここで、シャッタ羽根が開口部を閉鎖し始めてから完全に閉鎖するまでの行程のうち、略後半の領域において駆動ピンが後退内縁部に係合し、閉じ動作の略後半部分が高速で行なわれる。
これにより、駆動源の通電量を増加させることなく、駆動源の小型化を達成しつつ、シャッタ羽根を従来に比べてより高速で移動させることができ、閉じ動作(露光動作)を高速化できる。
【0009】
上記構成において、後退内縁部は、シャッタ羽根の揺動中心を通る直線に対して傾斜した直線状に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、駆動ピンが後退内縁部に係合している際に、直線的に速度を増して閉じ動作が行なわれる。
【0010】
上記構成において、閉じ側内縁部と開き側内縁部との間には、駆動ピンが遊動し得る遊び代が形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、待機状態において駆動ピンは連結孔の開き側内縁部に係合しており、閉じ動作を開始するべく駆動ピンを移動させる場合、駆動ピンは開き側内縁部から離脱して遊び代を加速しつつ移動して閉じ側内縁部に係合する。これにより、シャッタ羽根は閉じ動作の始めから所定レベル以上の比較的速い速度で移動することになる。
【0011】
上記構成において、シャッタ羽根はお互いに近接及び離隔することにより開口部を開閉する第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根からなり、連結孔は第1シャッタ羽根に形成された第1連結孔及び第2シャッタ羽根に形成された第2連結孔からなり、駆動ピンは、第1連結孔及び第2連結孔に形成されたそれぞれの後退内縁部に同時に係合し得るように第1連結孔及び第2連結孔に挿通されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、シャッタ羽根に閉じ動作を行なわせる場合、駆動ピンは第1連結孔及び第2連結孔の閉じ側内縁部に係合して第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根をお互いに近付ける方向に移動させる。そして、駆動ピンが第1連結孔及び第2連結孔の後退内縁部に同時に係合しこの領域を移動するとき、第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根は速度を増して移動することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき説明する。
図1ないし図3は、本発明に係るシャッタ装置の一実施形態を示す構成図及び部分図であり、図4及び図5は動作説明図、図6は作動特性を示す図である。
この実施形態に係るシャッタ装置は、露光用の開口部10aを有する地板10と、地板10に対して揺動自在に支持されたシャッタ羽根としての第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30と、シャッタ羽根20,30を開閉駆動する駆動源としての電磁アクチュエータ40等を、その基本構成として備えている。
【0013】
電磁アクチュエータ40は、所定の角度範囲を回動自在に支持されたロータ41、励磁用のコイル(不図示)、磁気回路を形成するヨーク等により構成されており、コイルへの通電及び非通電により所定の角度範囲を回動するようになっている。ロータ41は、2極に着磁されかつ回動中心から所定の距離だけ偏倚した位置に一体的に形成された出力ピン41aを有し、この出力ピン41aがシャッタ羽根20,30に開閉駆動力を直接及ぼす駆動ピンの役割をなしている。
【0014】
第1シャッタ羽根20は、図1ないし図3(a)に示すように、駆動ピン(出力ピン)41aが挿通されて連結される第1連結孔21を有し、又、地板10の裏面から突出する支軸10bにより揺動自在に支持されており、反時計回り(閉じ方向)に回転するとき閉じ動作を行ない、時計回り(開き方向)に回転するとき開き動作を行なうようになっている。
第1連結孔21は、図3(a)に示すように、第1シャッタ羽根20を閉じ方向に移動させる際に駆動ピン(出力ピン)41aが係合する閉じ側内縁部22と、第1シャッタ羽根20を開き方向に移動させる際に駆動ピン41aが係合する開き側内縁部23とを有している。
【0015】
閉じ側内縁部22は、図3(a)に示すように、揺動中心(支軸10b)を通る直線と平行な直線L1に沿って伸長する基礎内縁部22aと、直線L1に対して角度θだけ閉じ方向と逆向きに後退して傾斜した直線をなす後退内縁部22bとにより形成されている。
そして、第1シャッタ羽根20の閉じ動作において、駆動ピン41aが閉じ側内縁部22に沿って摺動する際の、略前半領域に基礎内縁部22aが位置付けられ、略後半領域に後退内縁部22bが位置付けられている。
【0016】
開き側内縁部23は、図3(a)に示すように、揺動中心(支軸10b)を通る直線と平行な直線に沿って伸長する直線部分のみにより形成されている。
また、閉じ側内縁部22と開き側内縁部23との間には、駆動ピン41aの移動方向において、駆動ピン41aが遊動し得る(非接触の状態で遊び動くことができる)遊び代Wが形成されている。
【0017】
第2シャッタ羽根30は、図1ないし図3(b)に示すように、駆動ピン(出力ピン)41aが挿通されて連結される第2連結孔31を有し、又、地板10の裏面から突出する支軸10cにより揺動自在に支持されており、時計回り(閉じ方向)に回転するとき閉じ動作を行ない、反時計回り(開き方向)に回転するとき開き動作を行なうようになっている。
第2連結孔31は、図3(b)に示すように、第2シャッタ羽根30を閉じ方向に移動させる際に駆動ピン(出力ピン)41aが係合する閉じ側内縁部32と、第2シャッタ羽根30を開き方向に移動させる際に駆動ピン41aが係合する開き側内縁部33とを有している。
【0018】
閉じ側内縁部32は、図3(b)に示すように、揺動中心(支軸10c)を通る直線と平行な直線L1に沿って伸長する基礎内縁部32aと、直線L1に対して角度θだけ閉じ方向と逆向きに後退して傾斜した直線をなす後退内縁部32bとにより形成されている。
そして、第2シャッタ羽根30の閉じ動作において、駆動ピン41aが閉じ側内縁部32に沿って摺動する際の、略前半領域に基礎内縁部32aが位置付けられ、略後半領域に後退内縁部32bが位置付けられている。
【0019】
開き側内縁部33は、図3(b)に示すように、揺動中心(支軸10c)を通る直線と平行な直線に沿って伸長する直線部分のみにより形成されている。
また、閉じ側内縁部32と開き側内縁部33との間には、駆動ピン41aの移動方向において、駆動ピン41aが遊動し得る(非接触の状態で遊び動くことができる)遊び代Wが形成されている。
【0020】
第1シャッタ羽根20と第2シャッタ羽根30とは、同一の形状に形成されており、お互いに近接するように移動することにより協働して開口部10aを閉鎖し、一方、お互いに離隔するように移動することにより開口部10aを開放するようになっている。
また、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30と駆動ピン41aとの関係は、駆動ピン41aが、第1連結孔21及び第2連結孔31に形成されたそれぞれの後退内縁部22b及び後退内縁部32bに同時に係合し得るように、第1連結孔22及び第2連結孔32に挿通されている。
【0021】
次に、上記実施形態に係るシャッタ装置がデジタルスチルカメラに搭載された場合の動作について、図1及び図2、図4及び図5、並びに図6を参照しつつ説明する。尚、図4及び図5においては、説明の便宜上、駆動ピン41aが第1シャッタ羽根20に作用する関係のみを示したが、第2シャッタ羽根30に対しても同様に作用するものである。
【0022】
先ず、待機状態においては、図1に示すように、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30は開口部10aを完全に開放した(ノーマルオープン)状態にある。この待機状態においては、ロータ41は磁気的付勢力により時計回りに回転して、図4(a)に示すように、その駆動ピン(出力ピン)41aが、第1連結孔21及び第2連結孔31の開き側内縁部23,33に係合して、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30を、ストッパ10d,10eに押し付けて開放した状態に保持している。
【0023】
ここで、デジタルスチルカメラのレリーズ動作が行なわれると、制御部から出力される制御信号により通電がなされて、ロータ41は反時計回りに回転し始め、駆動ピン41aは、第1連結孔21及び第2連結孔31内において、開き側内縁部23,33から離脱し、閉じ側内縁部22,32に向けて、何ら負荷を受けることなく遊び代Wを移動する。そして、図4(b)に示すように、駆動ピン41aは、閉じ側内縁部22,23の基礎内縁部22a,32aに係合する。
【0024】
この遊び代Wの間の移動に際しては、駆動ピン41a(ロータ41)は加速的に速度を増して回転する。すなわち、駆動ピン41aは、動き始めの速度の遅い状態から加速して十分速い速度まで達し、この速い速度の状態で第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30に閉じ動作を開始させることになる。
したがって、図6に示すように、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30が閉じ動作を開始してから開口部10aを閉鎖し始めるまでの助走区間を従来に比べて短く設定する(あるいは省く)ことができる。
これにより、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30が開口部10aを開放した状態から開口部10aに臨み始めるまでの移動スペースを狭くすることができ、装置の幅狭化による小型化を行なうことができる。
【0025】
図4(b)に示す状態から、ロータ41がさらに反時計回りに回転すると、駆動ピン41aは基礎内縁部22a,32aを押しつつ摺動し、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30は、図6に示すように速度V1にて閉じ動作を行なう。そして、駆動ピン41aが基礎内縁部22a,32aに沿った移動を終了すると、図5(a)に示すように、駆動ピン41aは、後退内縁部22b,32bの起点に至る。この起点は、図6においてP点で示される。
【0026】
ロータ41がさらに反時計回りに回転すると、駆動ピン41aは後退内縁部22b,32bを押しつつ摺動し、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30は、図6に示すように、速度V1よりも速い速度V2にて閉じ動作を行なう。
したがって、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30が速度V1のみにより移動させられる場合の閉じ時間T1に比べて、速度V2にても移動させられる場合の閉じ時間T2が短くなり、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30の閉じ動作を高速にすることができる。
【0027】
そして、図5(b)に示すように、駆動ピン41aが後退内縁部22b,32bを押しつつ所定距離だけ摺動し、ロータ41が所定の角度反時計回りに回転した時点で、図2に示すように、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30は、開口部10aを完全に閉鎖した状態に至り、ストッパ10f,10gに当接して停止する。
上記一連の動作により、撮像素子(CCD)に対する1回の露光動作が終了する。
【0028】
その後、撮影画像の記憶処理等が行なわれ、制御部から出力される制御信号により、逆向きの通電が行なわれると、ロータ41が時計回りに回転し始める。これにより、駆動ピン41aは、後退内縁部22b,32bから離脱して遊び代Wを移動後、開き側内縁部23,33に係合する。
そして、駆動ピン41aが開き側内縁部23,33を押しつつ摺動することで、第1シャッタ羽根20及び第2シャッタ羽根30は、開き動作を開始して、図1に示すように、再び開口部10aを全開した状態に至り停止する。そして、次の撮影に備えて待機することになる。
【0029】
上記実施形態においては、シャッタ羽根として、2枚のシャッタ羽根20,30からなるものを採用したが、シャッタ羽根が1枚の場合であっても、本発明の構成を適用することができる。
また、上記実施形態においては、連結孔21,31において、後退内縁部22b,32b及び遊び代Wを共に採用したが、遊び代のみを採用した場合であっても、従来のシャッタ装置での閉じ時間T0に比べて、閉じ時間T1を短くすることができる。
【0030】
また、上記実施形態においては、連結孔21,31に連結されて駆動力を及ぼす駆動ピンとして、電磁アクチュエータ40のロータ41に一体的に形成された出力ピン41aを適用したが、このように直接出力ピン41aを連結するのではなく、駆動源により駆動される駆動レバー等を採用し、この駆動レバーに形成された駆動ピンを連結孔21,31に連結する構成を採用することもできる。
さらに、上記実施形態においては、連結孔21,31の閉じ側内縁部22,32に形成する後退内縁部22b,32bの形状を直線状としたが、曲線状に形成することもできる。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のシャッタ装置によれば、露光用の開口部を揺動により開閉するシャッタ羽根を、その一部に形成された連結孔に移動自在に挿入される駆動ピンにより開閉駆動する構成において、シャッタ羽根を開き方向に移動させる際に駆動ピンが係合する開き側内縁部を、シャッタ羽根の開き動作の全域に対応してシャッタ羽根の揺動中心を通る直線と平行な直線に沿って伸長する直線部分のみにより形成し、シャッタ羽根を閉じ方向に移動させる際に駆動ピンが係合する閉じ側内縁部に、閉じ動作の略前半領域に対応する基礎内縁部に続けて略後半領域に対応して閉じ方向と逆向きに後退する形状をなす後退内縁部を設けたことにより、駆動源の通電量を増加させることなく、駆動源の小型化を達成しつつ、シャッタ羽根を従来に比べてより高速で移動させることができ、閉じ動作(露光動作)を高速化できる。
【0032】
また、連結孔を形成する閉じ側内縁部と開き側内縁部との間に、駆動ピンが遊動し得る遊び代を形成したことにより、駆動ピン(ロータ)が動き始めから何ら負荷を受けることなく加速できるようになり、シャッタ羽根の助走区間を短くあるは省くことができる。これにより、シャッタ羽根が助走する際に要するスペースを小さくすることができ、装置の幅狭化、小型化を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャッタ装置の一実施形態を示すものであり、シャッタ羽根が開口部を開放した状態における平面図である。
【図2】本発明に係るシャッタ装置の一実施形態を示すものであり、シャッタ羽根が開口部を閉鎖した状態における平面図である。
【図3】シャッタ装置の一部をなすシャッタ羽根を示すものであり、(a)は第1シャッタ羽根を示す平面図、(b)は第2シャッタ羽根を示す平面図である。
【図4】駆動ピンとシャッタ羽根との連動関係を示す動作図であり、(a)は開口部を開放した待機状態での平面図、(b)は駆動ピンが遊び代を移動し終わった状態での平面図である。
【図5】駆動ピンとシャッタ羽根との連動関係を示す動作図であり、(a)は駆動ピンが基礎内縁部から後退内縁部に至った状態での平面図、(b)は駆動ピンが後退内縁部を摺動し終わった状態での平面図である。
【図6】本発明に係るシャッタ装置の作動特性を示す図である。
【図7】従来のシャッタ装置を示す平面図である。
【図8】従来のシャッタ装置の作動特性を示す図である。
【符号の説明】
10 地板
10a 露光用の開口部
10b,10c 支軸(揺動中心)
10d,10e,10f,10g ストッパ
20 第1シャッタ羽根
21 第1連結孔
22 閉じ側内縁部
22a 基礎内縁部
22b 後退内縁部
23 開き側内縁部
30 第2シャッタ羽根
31 第2連結孔
32 閉じ側内縁部
32a 基礎内縁部
32b 後退内縁部
33 開き側内縁部
40 電磁アクチュエータ(駆動源)
41 ロータ
41a 出力ピン(駆動ピン)

Claims (4)

  1. 露光用の開口部を揺動により開閉するシャッタ羽根と、前記シャッタ羽根に形成された連結孔に挿通されて駆動力を及ぼす駆動ピンとを備え、前記駆動ピンの往復動により前記シャッタ羽根を移動させて前記開口部を開閉するシャッタ装置であって、
    前記連結孔は、前記シャッタ羽根を閉じ方向に移動させる際に前記駆動ピンが係合する閉じ側内縁部と、前記シャッタ羽根を開き方向に移動させる際に前記駆動ピンが係合する開き側内縁部とを有し、
    前記開き側内縁部は、前記シャッタ羽根の開き動作の全域に対応して前記シャッタ羽根の揺動中心を通る直線と平行な直線に沿って伸長する直線部分のみにより形成され、
    前記閉じ側内縁部は、前記シャッタ羽根の閉じ動作のうち略前半領域に対応する基礎内縁部と、前記シャッタ羽根の閉じ動作のうち略後半領域の速度を速めるべく前記基礎内縁部に対して前記閉じ方向と逆向きに後退する形状をなす後退内縁部とを画定するように曲がって形成されている、
    ことを特徴とするシャッタ装置。
  2. 前記後退内縁部は、前記シャッタ羽根の揺動中心を通る直線に対して傾斜した直線状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記閉じ側内縁部と前記開き側内縁部との間には、前記駆動ピンが遊動し得る遊び代が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシャッタ装置。
  4. 前記シャッタ羽根は、お互いに近接及び離隔することにより前記開口部を開閉する第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根からなり、
    前記連結孔は、前記第1シャッタ羽根に形成された第1連結孔及び前記第2シャッタ羽根に形成された第2連結孔からなり、
    前記駆動ピンは、前記第1連結孔及び第2連結孔に形成されたそれぞれの後退内縁部に同時に係合し得るように、前記第1連結孔及び第2連結孔に挿通されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のシャッタ装置。
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