JP4021189B2 - カメラ用シャッタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光用の開口部を開閉するカメラ用シャッタ装置に関し、特に、開き用シャッタ羽根と閉じ用シャッタ羽根とを別々に駆動する駆動源を備えたカメラ用シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ用シャッタ装置として、例えば実開平6−37834号公報、実開平6−28843号公報等に記載されたものが知られている。これらの公報に開示の装置は、露光用の開口部に対して開き動作を行なう開き用シャッタ羽根及び閉じ動作を行なう閉じ用シャッタ羽根、開き用シャッタ羽根を駆動する第1モータ、閉じ用シャッタ羽根を駆動する第2モータを備えている。
そして、撮影待機状態から、第1モータの駆動により閉じ状態にあった開き用シャッタ羽根が開口部を開放し、続いて、第2モータの駆動により開き状態にあった閉じ用シャッタ羽根が開口部を閉鎖することで、露光動作が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記カメラ用シャッタ装置において、第1モータ及び第2モータは、所定の角度範囲を回動するロータ、ロータの外周面との間に磁気的な吸引力及び反発力を生じるヨークあるいは鉄ピン等を備えた電磁アクチュエータであり、ロータの駆動ピンが開き用シャッタ羽根及び閉じ用シャッタ羽根の一端側に駆動力を及ぼして、開き用シャッタ羽根及び閉じ用シャッタ羽根がそれぞれ所定の軸回りに揺動することで、開口部の開閉動作を行なうものである。
【0004】
したがって、ロータの外周面とヨークあるいは鉄ピンとの間に生じる磁気的吸引力及び反発力だけで回転駆動力を得るには限界がある。すなわち、開き用シャッタ羽根及び閉じ用シャッタ羽根の動作による開口波形は、図9に示すように、開き用シャッタ羽根が開き動作を開始してから終了するまでに時間T0を要し、又、閉じ用シャッタ羽根が閉じ動作を開始してから終了するまでに時間T0を要し、比較的緩やかに変化する形状となる。それ故に、露光時間Tを短くするには一定の限界があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、低消費電力化を図りつつ、露光動作の高速化を行なえるカメラ用シャッタ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のカメラ用シャッタ装置は、露光用開口部の開き動作を行なう第1シャッタ羽根及び閉じ動作を行なう第2シャッタ羽根と、第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根を別々に駆動する第1駆動源及び第2駆動源とを備え、第1駆動源及び第2駆動源は、外周面を二分するように異なる磁極に着磁され所定の角度範囲を回動するロータ、励磁用のコイル、ロータの外周面に対向するように配置され異なる磁極を発生し得る二つの磁極部を有するヨークを各々含み、第1駆動源及び第2駆動源のロータが初期位置から最大回転位置まで回転することで開き動作及び閉じ動作を行なうカメラ用シャッタ装置であって、上記第1駆動源及び第2駆動源のロータは、一方の磁極に着磁されかつ径方向外側に向かって突出する突出部を有し、上記第1駆動源及び第2駆動源のヨークは、ロータの最大回転位置側のヨークの磁極部の近傍に配置され、磁極部と同じ磁極を生じ、ロータが最大回転位置に向けて回転する際に、突出部の回転方向において突出部に対向して吸引力を及ぼしロータの回転を補助する補助磁極片を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、コイルへの通電により、第1駆動源及び第2駆動源が第1シャッタ羽根に開き動作及び第2シャッタ羽根に閉じ動作を行なわせる際に、各々の補助磁極片が対応する各々の突出部に対して突出部の回転方向(すなわち、回転軌道上)において対向して力(吸引力)を及ぼして各々のロータの回転を補助する。これにより、開き動作及び閉じ動作、すなわち露光動作が高速化される。
【0008】
上記構成において、補助磁極片は、ヨークの一部を折り曲げて形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、補助磁極片がヨークと一体的に形成されるため、部品点数の増加を防止でき、構造の簡略化、組み付けの容易化、低消費電力化を行ないつつ、回転補助力を確保できる。
【0009】
上記構成において、第1駆動源及び第2駆動源のロータは、第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根に連結される駆動ピンを有し、駆動ピンは突出部を兼ねる、構成を採用できる。
この構成によれば、駆動ピンに突出部を兼ねさせることで、ロータの構造を簡略化しつつ、回転補助力を確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図8は、本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2は駆動源の分解斜視図、図3は装置の展開断面図、図4は駆動源の作動説明図、図5ないし図7はシャッタ羽根の動作を示す図、図8は開口波形を示す図である。
【0011】
この装置は、図1に示すように、露光用の開口部10a,20aを形成する地板10及び裏板20、地板10に揺動自在に配置されて開口部10a,20aの開き動作を行なう第1シャッタ羽根30、地板10に揺動自在に配置されて開口部10a,20aの閉じ動作を行なう第2シャッタ羽根40、第1シャッタ羽根30を駆動する第1駆動源としての第1電磁アクチュエータ50、第2シャッタ羽根40を駆動する第2駆動源としての第2電磁アクチュエータ60等を備えている。
【0012】
地板10及び裏板20は、略円板状に形成されている。裏板20は、図3に示すように、地板10の背面に所定の間隔を空けて結合され、地板10と共に第1シャッタ羽根30及び第2シャッタ羽根40を収容する羽根室Wを画定している。
【0013】
第1シャッタ羽根30は、図1、図5ないし図7に示すように、2枚のシャッタ羽根31,32からなり、支持孔31a,32a、長孔31b,32bを有し、地板10の支軸11,12により揺動自在に支持されている。
第2シャッタ羽根40は、図1、図5ないし図7に示すように、2枚のシャッタ羽根41,42からなり、支持孔41a,42a、長孔41b,42bを有し、地板10の支軸13,14により揺動自在に支持されている。
【0014】
第1電磁アクチュエータ50は、図1ないし図3に示すように、外周面を二分するように異なる磁極(N極及びS極)に着磁され所定の角度範囲を回動するロータ51、励磁用のコイル52、ロータ51の外周面に対向するように配置され異なる磁極を発生し得る二つの磁極部を有するヨーク53を有する。
【0015】
ロータ51は、図2及び図3に示すように、円柱状をなす本体51aと、本体51aに一体的に形成されると共に径方向外側に向かって突出する突出部としての駆動ピン51bを有する。本体51aは、回転中心線Cを通る面にて二分される一方の半体51a´がN極に、他方の半体51a´´がS極に着磁されており、駆動ピン51bもN極に着磁されている。尚、駆動ピン51bは、第1シャッタ羽根30の長孔31b,32bに連結される。
そして、本体51aに形成された貫通孔に地板10の支軸15が挿通されて、ロータ51は所定の角度範囲を回動自在に支持されている。
尚、一方の半体51a´がS極に、他方の半体51a´´がN極に着磁され、駆動ピン51bがS極に着磁されていてもよい。
【0016】
ヨーク53は、下側ヨーク53´及び上側ヨーク53´´からなる。下側ヨーク53´は、コイル52への通電時にお互いに異なる磁極を発生する第1磁極部53a´及び第2磁極部53b´を有する。上側ヨーク53´´は、コイル52への通電時にお互いに異なる磁極を発生する第1磁極部53a´´及び第2磁極部53b´´を有する。
また、第2磁極部53b´の近傍には、一部を折り曲げて一体的に形成された補助磁極片53c´を有する。補助磁極片53c´は、ロータ51が最大回転位置に向かって回転する際に、その回転を補助する力(ここでは吸引力)を、駆動ピン51bに対して及ぼすものである。
【0017】
そして、図1ないし図3に示すように、ロータ51が支軸15に回動自在に取り付けられ、下側ヨーク53´及び上側ヨーク53´´が積層され、その上からカバー板54が取り付けられ、ネジ55により固定されている。
【0018】
第2電磁アクチュエータ60は、図1ないし図3に示すように、外周面を二分するように異なる磁極(N極及びS極)に着磁され所定の角度範囲を回動するロータ61、励磁用のコイル62、ロータ61の外周面に対向するように配置され異なる磁極を発生し得る二つの磁極部を有するヨーク63を有する。
【0019】
ロータ61は、図2及び図3に示すように、円柱状をなす本体61aと、本体61aに一体的に形成されると共に径方向外側に向かって突出する突出部としての駆動ピン61bを有する。本体61aは、回転中心線Cを通る面にて二分される一方の半体61a´がN極に、他方の半体61a´´がS極に着磁されており、駆動ピン61bもN極に着磁されている。尚、駆動ピン61bは、第2シャッタ羽根40の長孔41b,42bに連結される。
そして、本体61aに形成された貫通孔に地板10の支軸16が挿通されて、ロータ61は所定の角度範囲を回動自在に支持されている。
尚、一方の半体61a´がS極に、他方の半体61a´´がN極に着磁され、駆動ピン61bがS極に着磁されていてもよい。
【0020】
ヨーク63は、下側ヨーク63´及び上側ヨーク63´´からなる。下側ヨーク63´は、コイル62への通電時にお互いに異なる磁極を発生する第1磁極部63a´及び第2磁極部63b´を有する。上側ヨーク63´´は、コイル62への通電時にお互いに異なる磁極を発生する第1磁極部63a´´及び第2磁極部63b´´を有する。
【0021】
また、第2磁極部63b´の近傍には、一部を折り曲げて一体的に形成された補助磁極片63c´を有する。補助磁極片63c´は、ロータ61が最大回転位置に向かって回転する際に、その回転を補助する力(ここでは吸引力)を駆動ピン61bに対して及ぼすものである。
【0022】
そして、図1ないし図3に示すように、ロータ61が支軸16に回動自在に取り付けられ、下側ヨーク63´及び上側ヨーク63´´が積層され、その上からカバー板64が取り付けられ、ネジ65により固定されている。
【0023】
次に、第1電磁アクチュエータ50及び第2電磁アクチュエータ60の動作について、図4に基づき説明する。
先ず、コイル52,62への非通電の状態で、ロータ51,61は、図4(a)に示すように、時計回りの回転端である初期位置θoに位置している。すなわち、ロータ51,61の磁極中心Pnは磁気的吸引力により第1磁極部53a´,53a´´,63a´,63a´´に引き付けられ、磁極中心Psは磁気的吸引力により第2磁極部53b´,53b´´,63b´,63b´´に引き付けられて、ロータ51,61は時計回りに付勢されてストッパ(不図示)により回転が規制された状態に保持されている。
【0024】
この待機状態において、コイル52,62が通電されると、図4(b)に示すように、第1磁極部53a´,53a´´,63a´,63a´´にN極が発生し、又、第2磁極部53b´,53b´´,63b´,63b´´及び補助磁極片53c´,63c´にS極が発生する。
これにより、第1磁極部53a´,53a´´,63a´,63a´´は、磁極中心Pn側に対して反発力を生じ、磁極中心Ps側に対して吸引力を生じる。また、第2磁極部53b´,53b´´,63b´,63b´´は、磁極中心Pn側に対して吸引力を生じ、磁極中心Ps側に対して反発力を生じる。
さらに、補助磁極片53c´,63c´は、駆動ピン51b,61bに対して吸引力を生じる。
【0025】
したがって、ロータ51,61は、反時計回りに回転して、図4(c)に示すように、最大回転位置θmaxに至り、ストッパ(不図示)にて回転が規制される。この回転動作において、特に、補助磁極片53c´,63c´が及ぼす吸引力は、回転中心Cから偏倚した位置にある駆動ピン51b,61bに作用するため、ロータ51,61の外周面に作用する場合に比べて、大きな回転トルクを生じることになる。その結果、ロータ51,61は、初期位置θoから最大回転位置θmax(反時計回りの回転端)まで高速にて回転する。
【0026】
ロータ51,61が最大回転位置θmaxにある状態において、コイル52,62への通電を断つと、磁気的吸引力によりその位置に保持される。すなわち、磁極中心Psは磁気的吸引力により第1磁極部53a´,53a´´,63a´,63a´´に引き付けられ、磁極中心Pnは磁気的吸引力により第2磁極部53b´,53b´´,63b´,63b´´に引き付けられ、さらに、駆動ピン51b,61bは磁気的吸引力により補助磁極片53c´,63c´に引き付けられ、ロータ51,61は反時計回りに付勢されてストッパ(不図示)により回転が規制された状態に保持される。
【0027】
一方、図4(c)に示す状態において、コイル52,62が逆向きに通電されると、図4(d)に示すように、第1磁極部53a´,53a´´,63a´,63a´´にS極が発生し、又、第2磁極部53b´,53b´´,63b´,63b´´及び補助磁極片53c´,63c´にN極が発生する。
これにより、第1磁極部53a´,53a´´,63a´,63a´´は、磁極中心Pn側に対して吸引力を生じ、磁極中心Ps側に対して反発力を生じる。また、第2磁極部53b´,53b´´,63b´,63b´´は、磁極中心Pn側に対して反発力を生じ、磁極中心Ps側に対して吸引力を生じる。
さらに、補助磁極片53c´,63c´は、駆動ピン51b,61bに対して反発力を生じる。
【0028】
したがって、ロータ51,61は、時計回りに回転して、図4(e)に示すように、初期位置θoに至り、ストッパ(不図示)にて回転が規制される。この回転動作において、特に、補助磁極片53c´,63c´が及ぼす反発力は、回転中心Cから偏倚した位置にある駆動ピン51b,61bに作用するため、ロータ51,61の外周面に作用する場合に比べて、大きな回転トルクを生じることになる。その結果、ロータ51,61は、最大回転位置θmaxから初期位置θoまで高速にて回転する。
そして、コイル52,62への通電を断つと、前述のように磁気的付勢力により初期位置θoに保持される。
【0029】
次に、上記の構成をなすカメラ用シャッタ装置が銀塩フィルム式のカメラに搭載された場合の動作について、図5ないし図7に基づき説明する。
先ず、撮影待ちの待機状態において、図5に示すように、第1電磁アクチュエータ50のロータ51は初期位置θoにあり、第1シャッタ羽根30はストッパ17に当接して開口部10a,20aを全開した開放位置に位置決めされている。また、第2電磁アクチュエータ60のロータ61は初期位置θoにあり、第2シャッタ羽根40はストッパ18に当接して開口部10a,20aを全閉した閉鎖位置に位置決めされている。
【0030】
続いて、レリーズ動作が行なわれると、コイル52が通電されて、ロータ51が最大回転位置θmaxに向けて回転する。このとき、前述したように駆動ピン51bに対して補助磁極片53c´が吸引力を及ぼすため、強力な回転トルクが得られ、ロータ51は高速にて回転する。
したがって、第1シャッタ羽根30は、図5に示すように開口部10a,20aを閉鎖した閉鎖位置から、図6に示すように、開口部10a,20aを開放する開放位置に向け、高速で移動して開き動作を行なう。
【0031】
また、所定時間をおいて、コイル62が通電されて、ロータ61が最大回転位置θmaxに向けて回転する。このとき、前述したように駆動ピン61bに対して補助磁極片63c´が吸引力を及ぼすため、強力な回転トルクが得られ、ロータ61は高速にて回転する。
したがって、第2シャッタ羽根40は、図6に示すように開口部10a,20aを開放した開放位置から、図7に示すように開口部10a,20aを閉鎖する閉鎖位置に向け、高速で移動して閉じ動作を行なう。
【0032】
上記第1シャッタ羽根30の開き動作及び第2シャッタ羽根40の閉じ動作による露光動作においては、図8に示すように、第1シャッタ羽根30及び第2シャッタ羽根40の移動に要する時間T1は、従来の時間T0(図9参照)よりも短く、開口波形は従来に比べて急峻な勾配をもつ形状となる。すなわち、コイル52,62に通電する電流値を大きくするこなく、露光動作を高速化できる。
【0033】
その後、コイル52が逆向きに通電されると、ロータ51が初期位置θoに至り、第1シャッタ羽根30が図5に示す閉鎖位置に戻る。続けて、コイル62が逆向きに通電されると、ロータ61が初期位置θoに至り、第2シャッタ羽根40が図5に示す開放位置に戻る。これにより、再び撮影待ちの待機状態となる。尚、これらの戻り動作の際にも、補助磁極片53c´,63c´が駆動ピン51b,61bに対して反発力を及ぼし、ロータ51,61は高速にて初期位置θoに至るため、第1シャッタ羽根30及び第2シャッタ羽根40の戻り動作を高速化できる。
【0034】
上記実施形態においては、補助磁極片53c´,63c´を、最大回転位置θmax側に配置して、ロータ51,61が最大回転位置θmaxに向けて回転する際に吸引力を及ぼすようにしたが、これに限定されるものではなく、補助磁極片を初期位置θo側に配置して、ロータ51,61が最大回転位置θmaxに向けて回転する際に反発力を及ぼすようにしてもよい。
また、補助磁極片を初期位置θo側と最大回転位置θmax側とに配置して、ロータ51,61が最大回転位置θmaxに向けて回転する際に、反発力と吸引力を及ぼすようにして、より強力な回転補助力(回転トルク)が得られるようにしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態においては、補助磁極片53c´,63c´が力を及ぼす突出部として、駆動ピン51b,61bを兼用したが、これに限定されるものではなく、駆動ピン51b,61bとは別に、専用の突出部をロータ51,61に設けてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のカメラ用シャッタ装置によれば、露光用開口部の開き動作を行なう第1シャッタ羽根及び閉じ動作を行なう第2シャッタ羽根、第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根を別々に駆動する第1駆動源及び第2駆動源とを備えた構成において、ロータが最大回転位置に移動する際に、回転を補助するべくロータの突出部に対して力を及ぼす補助磁極片をヨークに設けたことにより、第1シャッタ羽根に開き動作及び第2シャッタ羽根に閉じ動作を行なわせる際に、各々の補助磁極片が対応する各々の突出部に力を及ぼして各々のロータの回転を補助する。これにより、低消費電力化、構造の簡略化を行ないつつ、露光動作の高速化を達成できる。
特に、補助磁極片を、ヨークの一部を折り曲げて形成することで、部品点数の増加を防止でき、構造の簡略化、組み付けの容易化等を達成できる。また、ロータの駆動ピンを突出部として兼用することで、ロータの構造を簡略化しつつ、回転補助力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示すカメラ用シャッタ装置に用いられる第1駆動源及び第2駆動源を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示すカメラ用シャッタ装置の展開断面図である。
【図4】図1に示すカメラ用シャッタ装置に用いられる第1駆動源及び第2駆動源の動作を説明するものであり、(a)〜(e)は、それぞれの動作におけるロータの回転位置及びヨークに発生する磁極を示す状態図である。
【図5】図1に示すカメラ用シャッタ装置において、撮影待ちの待機状態を示す正面図である。
【図6】図1に示すカメラ用シャッタ装置において、開き動作を行なう第1シャッタ羽根が開放位置に移動した状態を示す正面図である。
【図7】図1に示すカメラ用シャッタ装置において、開き動作を行なう第1シャッタ羽根が開放位置に移動した後、閉じ動作を行なう第2シャッタ羽根が閉鎖位置に移動した状態を示す正面図である。
【図8】図1に示すカメラ用シャッタ装置において、第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根による露光動作での開口波形を示す図である。
【図9】従来のカメラ用シャッタ装置における露光動作での開口波形を示す図である。
【符号の説明】
10 地板
10a 露光用の開口部
11,12,13,14,15,16 支軸
17,18 ストッパ
30 第1シャッタ羽根
40 第2シャッタ羽根
50 第1電磁アクチュエータ(第1駆動源)
51 ロータ
51a 本体
51b 駆動ピン(突出部)
52 コイル
53 ヨーク
53´ 下側ヨーク
53´´ 上側ヨーク
53a´,53a´´ 第1磁極部
53b´,53b´´ 第2磁極部
53c´ 補助磁極片
60 第2電磁アクチュエータ(第2駆動源)
61 ロータ
61a 本体
61b 駆動ピン(突出部)
62 コイル
63 ヨーク
63´ 下側ヨーク
63´´ 上側ヨーク
63a´,63a´´ 第1磁極部
63b´,63b´´ 第2磁極部
63c´ 補助磁極片
θo 初期位置
θmax 最大回転位置
Claims (3)
- 露光用開口部の開き動作を行なう第1シャッタ羽根及び閉じ動作を行なう第2シャッタ羽根と、前記第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根を別々に駆動する第1駆動源及び第2駆動源とを備え、前記第1駆動源及び第2駆動源は、外周面を二分するように異なる磁極に着磁され所定の角度範囲を回動するロータ、励磁用のコイル、前記ロータの外周面に対向するように配置され異なる磁極を発生し得る二つの磁極部を有するヨークを各々含み、前記第1駆動源及び第2駆動源のロータが、初期位置から最大回転位置まで回転することで、前記開き動作及び閉じ動作を行なうカメラ用シャッタ装置であって、
前記第1駆動源及び第2駆動源のロータは、一方の磁極に着磁されかつ径方向外側に向かって突出する突出部を有し、
前記第1駆動源及び第2駆動源のヨークは、前記ロータの最大回転位置側の前記ヨークの磁極部の近傍に配置され、前記磁極部と同じ磁極を生じ、前記ロータが最大回転位置に向けて回転する際に、前記突出部の回転方向において前記突出部に対向して吸引力を及ぼし前記ロータの回転を補助する補助磁極片を有する、
ことを特徴とするカメラ用シャッタ装置。 - 前記補助磁極片は、前記ヨークの一部を折り曲げて形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用シャッタ装置。
- 前記第1駆動源及び第2駆動源のロータは、前記第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根に連結される駆動ピンを有し、
前記駆動ピンは、前記突出部を兼ねる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用シャッタ装置。
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