JP4979920B2 - カメラ用羽根駆動装置 - Google Patents

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本発明は、シャッタ羽根や絞り羽根などを、モータで駆動するようにしたカメラ用羽根駆動装置に関する。
最近のカメラに採用されているレンズシャッタ装置(以下、単にシャッタ装置という),絞り装置,フィルタ装置は、各々1枚又は複数枚の羽根を有していて、モータによって往復作動させられるようになっている。そして、シャッタ装置の場合には、下記の特許文献1に記載されているように、シャッタ羽根を2枚とし、それらを一つのモータによって相反する方向へ往復回転させるようにしたものや、2枚の羽根を相反する方向へ直線的に作動させるようにしたものが多いが、携帯電話用カメラなどのように極めて小型のカメラに採用されるものとしては、シャッタ羽根を1枚だけとし、それを一つのモータによって往復回転させるようにしたものもある。また、下記の特許文献2にも記載されているように、複数枚のシャッタ羽根を、開き用のシャッタ羽根と閉じ用のシャッタ羽根とに分け、別々のモータによって各々のタイミングで往復回転させるようにしたものも知られている。
また、絞り装置の場合には、従来から、下記の特許文献3に記載されているように、一つのモータによって複数枚の絞り羽根を同じ方向へ同時に回転させるようにしたり、一つのモータによって2枚の絞り羽根を相反する方向へ直進させたりすることによって、絞り開口の大きさを連続的に変化させ得るようにしたものがあるが、最近の小型カメラの場合には、デジタルカメラの出現に伴って、特許文献1に記載されているように、一つのモータが、小さい円形の開口部を有している絞り羽根を往復回転させ、撮影光路に進退させるようにしたものが多くなっている。そして、そのような絞り羽根を用いる場合には、開口部の大きさの異なる複数枚の絞り羽根を備えていて、それらを一つのモータによって選択的に進退させ得るようにしたものや、個々のモータによって進退させ得るようにしたものも知られている。
また、小型カメラ用のフィルタ装置の場合には、最近では、下記の特許文献4に記載されているように、上記の円形の開口部を有する絞り羽根と類似の形状(但し、その開口部は、地板に形成された撮影光路用の開口部と略同じ大きさの場合もある)をした羽根部材に、その開口部を覆うようにNDフィルタ板を取り付けてフィルタ羽根としたものを、一つのモータによって撮影光路に進退させるようにしたものが多くなっている。その場合、フィルタ羽根を、NDフィルタ板だけで製作するようにすることも知られている。また、濃度の異なる複数のフィルタ羽根を備えていて、それらを一つのモータによって選択的に進退させ得るようにしたり、別々のモータによって進退させ得るようにしたものも知られている。
更に、これらの装置に採用されているモータとしては、ステップモータの場合と、ムービングマグネット型モータなどと称されている電流制御式モータの場合が殆どである。そして、いずれのモータも、回転子は、径方向に複数極に着磁された永久磁石製であるが、ステップモータの場合には、特許文献3に記載されているもののように、合成樹脂製の出力歯車を一体成形しているのが普通であり、電流制御式モータの場合には、特許文献4に記載されているもののように、合成樹脂製の出力ピン(駆動ピンともいう)を一体成形したものと、特許文献1に記載されているもののように、出力ピンも永久磁石で同時成形したものとがある。
他方、固定子は、ステップモータの場合には、特許文献3に記載されているもののように、略U字形をした二つのヨークに各々コイルを巻装し、装置の薄型化(光軸方向の寸法を小さくすること)に対応しやすくしているのが普通であるが、電流制御式モータの場合には、特許文献3に記載されているもののように、回転子を軸受けしている枠体に、その軸受け部を囲むようにしてコイルを巻回したものと、特許文献1に記載されているもののように、略U字形をした一つのヨークにコイルを巻装するようにしたものとがある。そして、電流制御式モータの場合には、後者の固定子の構成をしたものの方が、装置の薄型化にとって有利であることから、業界の一部では、そのような固定子構成のモータを扁平モータと言っている。
そして、これらのシャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置は、夫々単独で羽根駆動装置として構成されることもあるが、一つの地板に対して、二つ又は三つの装置の構成部材を全て取り付け、一つのユニット化された羽根駆動装置として構成されることもある。特許文献4には、そのように、三つの装置を一つのユニットとし、各々の羽根を各々のモータで作動させるようにした構成が記載されている。また、単独で羽根駆動装置を構成する場合でも、特許文献2に記載されたシャッタ装置のように、一つの地板に二つのモータを備えるようにしたものもある。このように、種々の構成をした羽根駆動装置がある中で、本発明は、一つの地板に、コイルを巻装した少なくとも一つのヨークを固定子としているモータが複数備えられていて、それらのモータが、上記した複数の種類の羽根を個々に駆動するようにした、小型カメラに採用して好適な羽根駆動装置に関するものである。
特開2005−091549号公報 特開2003−186079号公報 特開2003−189562号公報 特開2001−188275号公報
ところで、最近では、カメラボディーのデザインや、カメラが内蔵される機器のデザイン上、羽根駆動装置の薄型化が強く要求されている。そして、そのような要求に応えるためには、ステップモータであっても電流制御式モータであっても、上記したように、コイルを巻装しているヨークを固定子としているモータが有利である。ところが、特許文献1に記載されている羽根駆動装置の構成からも分かるように、ヨークの存在は、地板に占める設置面積を大きなものとしてしまい、小型のデジタルカメラ用の羽根駆動装置や、小型の通信機器などに内蔵されるカメラ用の羽根駆動装置としては、有利な構成とは言いがたい。そのため、特許文献1に記載されているように、複数のモータを備えた羽根駆動装置とする場合には、地板に対する設置面積を少しでも小さくできるようにすることが切実な問題となっている。しかしながら、モータの構成部材を単純に小さくしたのでは、パワーが小さくなって、所期の目的が達成できなくなってしまう。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記のようなヨークと、該ヨークに巻装したコイルとを固定子としているモータを、一つの地板上に複数設置するに際し、地板に占める平面面積が小さくて済むようにしたカメラ用羽根駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、補助地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成している地板に対し第1モータと第2モータが備えられており、それらの各モータは、少なくとも1枚の羽根を駆動するために径方向へ張り出して形成された出力ピンを有する出力手段を一体的に有していて光軸と平行な軸上で往復回転可能とされている永久磁石製の回転子と、二つの脚部の先端部を磁極部として前記回転子の周面に対向させ該脚部の一方にコイルを巻装した少なくとも一つのU字形ヨークを有している固定子とからなっていて、前記第1モータのヨークの先端部側とは反対側の部位であってコイルを巻装していない部位の一部と前記第2モータのヨークの先端部側の部位であってコイルを巻装していない部位の一部とが、所定の間隔を空けて光軸に沿った方向に重なるようにして配置されていると共に、前記第2モータの出力ピンが往復作動する領域が、前記第1モータのヨークの先端部側とは反対側の部位の一部と所定の間隔を空けて光軸に沿った方向に重なるようにして配置されているようにする。
その場合、前記第1モータと前記第2モータとが、いずれも、前記地板の羽根室外の面に取り付けられているようにしてもよいし、前記第1モータが前記地板の羽根室外の面に取り付けられていて、前記第2モータが前記地板の羽根室内の面に取り付けられていようにしてもよい。そして、後者の構成にする場合は、前記第2モータが、前記地板と前記補助地板とによって挟まれているようにすると、装置の薄型化に有利となる
更に、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、少なくとも1枚の羽根を駆動するための出力手段を一体的に有していて光軸と平行な軸上で往復回転可能とされている永久磁石製の回転子と、二つの脚部の先端部を磁極部として前記回転子の周面に対向させ該脚部の一方にコイルを巻装した少なくとも一つのU字形ヨークを有している固定子とからなる第3モータが、前記地板の羽根室外の面又は羽根室内の面に取り付けられていて、その第3モータのヨークのコイルを巻装していない部位の一部が、前記第1モータ又は前記第2モータのヨークのコイルを巻装していない部位の一部と、所定の間隔を空けて光軸に沿った方向に重なるようにして配置されているようにしてもよい。
本発明のカメラ用羽根駆動装置は、コイルを巻装した少なくとも一つのU字状のヨークを固定子としているモータを、一つの地板上に複数設置するに際し、各モータのヨークを、それらの一部が重なるようにして配置するので、装置の薄型化を大きく損なうことなく、それらのモータによって地板に占める平面面積を小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることが可能になる。
本発明の実施の形態を、図1〜図4に示した実施例によって説明する。この実施例は、シャッタ装置と絞り装置とを一つのユニットとして構成したものであって、銀塩フィルムカメラにもデジタルカメラにも採用することのできるものであるが、その両方の場合について説明をするまでもないと考えるので、デジタルカメラに採用された場合について説明することにする。尚、図1は、シャッタ羽根が全開となっている撮影待機状態を被写体側から見た平面図であって、一部の部品を取り外して示したものである。また、図2は、本実施例の要部の構成を理解し易く示した断面図である。更に、図3及び図4は、図2に示されている補助地板と中間板を取り外し、固体撮像素子側から見た平面図であって、図3は、図1と同じ状態を示したものであり、図4は、シャッタ羽根が閉鎖した状態を示したものである。
先ず、図1〜図3を用いて本実施例の構成を説明する。地板1は、合成樹脂製であって、円形をした撮影光路用の開口部1aを有している。また、図2に示されているように、地板1の固体撮像素子側には、所定の間隔を空け、適宜な手段によって、補助地板2が取り付けられている。この補助地板2は、地板1と略同じ外形をしていて、上記の開口部1aと重なる位置に、略同じ直径をした撮影光路用の開口部2aを有している。更に、図2に示されているように、地板1と補助地板2の間は、中間板3で仕切られており、中間板3と地板1との間にシャッタ羽根の羽根室が構成され、中間板3と補助地板2との間に絞り羽根の羽根室が構成されている。また、この中間板3は、地板1と略同じ外形をしていて、上記の二つの開口部1a,2aと重なる位置に、開口部1a,2aよりも直径の小さな撮影光路用の開口部3aを有している。従って、本実施例の場合には、この開口部3aが露光開口を規制する開口部であり、図3及び図4においては、この開口部3aを二点鎖線で示してある。
本実施例の場合には、シャッタ羽根駆動用モータと、絞り羽根駆動用モータが備えられているが、それらのモータは、いずれも、上記した電流制御式モータであって、扁平モータに属するものである。そして、シャッタ羽根駆動用モータは、地板1の被写体側の面、即ち羽根室外の面に取り付けられ、絞り羽根駆動用モータは、地板1の固体撮像素子側の面、即ち羽根室内の面に取り付けられている。そのため、それらのモータを取り付けるために、地板1の両面は、極めて複雑な形状をしている。尚、本実施例は、絞り羽根駆動用モータが、羽根室側の面に取り付けられているが、本発明は、このような構成に限定されず、シャッタ羽根駆動用モータと同様に、羽根室外の面に取り付けるようにしても差し支えない。
そこで先ず、シャッタ羽根駆動用モータの取付構成を説明する。図2に示されているように、地板1には、所定の間隔を空けて、カバー板4が取り付けられており、それらの間にモータの収容室を構成しているが、図1は、このカバー板4を取り付けていない状態を示したものである。このカバー板4には三つの孔が形成されており、その一つの孔には、地板1の軸1bの先端を嵌合させ、他の二つの孔には、地板1の軸1c,1dを貫通させている。図2は、軸1c,1dがカバー板4の孔を貫通している状態を示したものであるが、実際には、このあと、貫通している先端を熱溶解させ、鍔状に変形させることによって、カバー板4が固定されるようになっている。
シャッタ羽根駆動用モータの回転子5は、永久磁石製であって略円筒形に形成されている本体部5aと、永久磁石と一体成形された合成樹脂により本体部5aから径方向へ張り出したところに形成された出力ピン5bとからなっており、その本体部5aの中空部を上記の軸1bに嵌合させることによって、回転可能に取り付けられている。そして、本体部5aの永久磁石は、径方向に2極に着磁されているが、図1においては、その境界線を一点鎖線で示してある。また、出力ピン5bは、地板1に形成されている長孔1eを貫通しており、図2に示されているように、中間板3と補助地板2に形成された同じ形状の長孔3b,2bにも貫通している。
他方、固定子は、略U字形をしているヨーク6と、コイル7を巻回したボビン8とからなっており、ヨーク6は、その一方の脚部にボビン8を嵌装させている。そして、ヨーク6は、二つの脚部の先端部を磁極部として回転子5の本体部5aの周面に対向させ、地板1に形成された符号を付していない窪み部の底面とカバー板4によって挟まれており、地板1の面と平行な方向への移動は、上記窪み部の周壁に設けられた符号を付していない複数の規制部によって規制されている。また、ボビン8は、図2に示されているように、ヨーク6に対する移動を、カバー板4に形成された逃げ部の端面4a,4bで規制され、二つの端子部8a,8bを、その逃げ部から上方へ突き出している。尚、本実施例の場合には、カバー板4とボビン8を別部材としているが、特許文献1にも記載されているように、それらを一つの部材として構成しても差し支えない。また、例えば、特開2005−106987号公報に記載されているように、ボビン8を設けずに、ヨーク6にコイル7を直接巻回しても差し支えない。
次に、地板1の羽根室側の面に取り付けられている絞り羽根駆動用モータの取付構成を説明する。回転子9は、上記の回転子5と殆ど同じ構成をしているが、出力ピン9bの長さが若干短いだけである。即ち、回転子9は、永久磁石製であって略円筒形に形成されている本体部9aと、永久磁石と一体成形された合成樹脂製の出力ピン9bとからなっており、本体部9aの中空部を、地板1に立設された軸1fに嵌合させることにより、回転可能となっている。そして、本体部9aの永久磁石は、径方向に2極に着磁されているが、図1においては、その境界線を一点鎖線で示してある。また、出力ピン9bは、図2に示されているように、中間板3と補助地板2に形成された長孔3c,2cを貫通している。
固定子の方は、略U字形をしているヨーク10と、コイル11を巻回したボビン12とからなっていて、ヨーク10は、その一方の脚部にボビン12に嵌装させている。そして、ボビン12には、上記のボビン8と同様に、二つの端子部12a,12bが設けられているが、図2においては、その図示を省略してある。また、このボビン12には、張出部12cが設けられていて、そこに形成された孔を、上記の軸1fの先端に嵌合させているが、その嵌合状態は、補助地板2を地板1に取り付けることによって維持されるようになっている。即ち、このモータは、地板1と補助地板2に挟まれて取り付けられていることになる。そして、その取付状態において、ヨーク10は、ボビン12を介して、地板1に形成された符号を付していない窪み部の底面(図2においては上面)へ押し付けられており、また、地板1の面と平行な方向への移動を、その窪み部の周壁に設けられた符号を付していない複数の規制部に規制されていることによって、二つの脚部の先端部(磁極部)を回転子9の本体部9aの周面に対向させている。また、このとき、ボビン12は、ヨーク10に対する移動を、地板1に形成された逃げ部の端面1g,1hによって規制されている。
ところで、本実施例の場合、二つのヨーク6,10は、図1及び図2から分かるように、地板1を間にして、それらの一部を重ねるようにして配置されている。そのため、従来のように、ヨーク6,10を全く重ねていない配置構成に比較し、地板1の平面面積が小さくなっている。また、本実施例のように、地板1の平面面積を小さくしない場合には、そのスペースを、有効に活用することが可能となる。このようなスペース効果は、二つのヨーク6,10のどの部位を重ねても得ることが可能であるが、本実施例のモータは、装置の薄型化に有利なモータであることから、ボビン8,12を嵌装している部位で重ねることは、その有効性を全く失ってしまうことになる。そのため、二つのヨーク6,10を重ねる部位は、本実施例のように、ボビン8,12を嵌装していない部位であることが必要になる。
また、本実施例の場合には、二つのヨーク6,10の一部が、地板1を間にして重なっているが、両者の間に所定の間隔があれば、地板1を間に介在させなくても二つのモータが作動する上で、互いに磁気的に影響し合うようなことはない。また、本実施例の場合には、二つのヨーク6,10の一部を重ねた上に、一方のモータの出力ピン9bを、他方のモータのヨーク6と重なる領域で作動させるようにしているから、その効果は一層大きなものとなっている。このことは、図1において、ヨーク10を逆向きに(回転子9がヨーク6側ではなく、地板1の右端にくるように)配置した場合を想定してみれば明らかなことである。
更に、上記したように、本実施例のモータは、装置の薄型化に有利なモータである。そのため、本実施例のように、二つのヨーク6,10を、ボビン8,12を嵌装していない部位で重ねた場合には、ボビン8,12を嵌装している部位で重ねた場合よりも、装置の薄型化にとっては遥かに有利なものとなるが、従来のように、二つのヨーク6,10を全く重ねない場合よりは若干不利になる。そこで、本実施例の場合には、絞り羽根駆動用モータの、光軸Oと平行な方向の配置スペースを、補助地板2の羽根室側の面までとすることによって、その不利な点を補っている。
尚、本実施例の装置は、一つの地板に二つのモータを取り付けているが、本発明は、そのような装置に限定されず、例えば、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置を一つのユニットとして構成し、一つの地板に三つのモータを取り付けるようにしても差し支えなく、その場合は、フィルタ羽根駆動用モータのヨークの一部を、他の二つのモータのいずれかのヨークの一部に重ねて配置すればよいことになる。そして、フィルタ羽根駆動用モータを、図1において、絞り羽根制御用のモータの右側に配置する場合には、そのヨークを、ヨーク10とは逆向きにして、地板1の羽根室外の面に設置すれば、絞り羽根制御用のモータは地板1の羽根室側に設置されているので、装置全体の最大厚さを、本実施例の場合と同じにすることができる。それに対して、フィルタ羽根駆動用モータを、地板1の羽根室側に設置した場合には、装置全体の最大厚さは、本実施例の場合よりも若干厚くなるが、フィルタ羽根駆動用モータのヨークを、ヨーク10と同じ向きにすれば、地板1の平面面積に占めるスペースは小さくなる。他方、フィルタ羽根駆動用モータを、図1において、シャッタ羽根制御用のモータの左側に配置する場合には、そのヨークを、ヨーク6と同じ向きにして、地板1の羽根室外の面に設置することになるため、装置全体の最大厚さは、本実施例の場合よりも若干厚くなる。
次に、本実施例の羽根室内の構成を説明する。図3に示されているように、地板1の羽根室側の面には、三つの軸1i,1j,1kが立設されており、図2に示されているように、それらを、中間板3に形成された孔と、補助地板2に形成された孔に貫通させている。また、地板1の羽根室側の面には、図3に示されているように、台状をしたストッパ1mと、軸状をした四つのストッパ1n,1p,1q,1rが設けられている。そのうち、軸状をしたストッパ1n,1p,1q,1rは、上記の軸1i,1j,1kと同様に、中間板3に形成された孔と、補助地板2に形成された孔に貫通させられているが、図2においては、ストッパ1rの場合だけが示されている。
地板1と中間板3の間に配置されている2枚のシャッタ羽根13,14は、長孔13a,14aを有していて、シャッタ羽根13の方を地板1側にして、軸1i,1jに回転可能に取り付けられている。そして、それらの長孔13a,14aには、上記の出力ピン5bが嵌合している。また、中間板3と補助地板2の間に配置されている1枚の絞り羽根15は、露光開口を規制している中間板3の開口部3aよりも直径の小さな絞り開口部15aと長孔15bとを有していて、軸1kに回転可能に取り付けられている。そして、その長孔15bには、上記の出力ピン9bが嵌合している。尚、既に説明したように、このような絞り羽根15に、絞り開口部15aを覆うようにしてNDフィルタ板を取り付ければ、フィルタ羽根になる。
次に、本実施例の作動を説明する。上記したように、本実施例は、デジタルカメラに採用された場合で説明することになっているため、図1及び図3に示された状態が撮影待機状態、即ち、カメラの電源はオンになっているが撮影が行われていない状態である。そのため、この状態では、露光開口を規制する開口部3aが全開となっていて、液晶モニターによって、被写体像を観察したり、撮影済みの画像を観察することが可能になっている。また、このとき、コイル7,11には電流が供給されていないが、周知のように、図1に示されているような、ヨーク6,10の磁極部と、回転子5,9の本体部5a,9aとの対向位置関係に伴う磁気的吸引力によって、図3において、回転子5は反時計方向へ回転するように、回転子9は時計方向へ回転するように付勢されている。しかしながら、一方の回転子5は、シャッタ羽根13,14がストッパ1m,1nに当接していることによって、この静止状態を維持されており、他方の回転子9は、絞り羽根15がストッパ1nに当接していることによって、この静止状態を維持されている。
このような図3の状態において、撮影者が、被写体像を観察しながらレリーズボタンを押すと、先ず、被写体光の測定結果によって、被写体光を減光して撮影するか、減光しないで撮影するかが判断され、減光して撮影する場合には、先ずコイル11に通電してから所定時間後にコイル7に通電し、減光しないで撮影する場合には、コイル11に通電することなく、コイル7にだけ通電することになる。しかしながら、その両方の場合について説明することもないと考えるので、減光して撮影する場合についてだけ説明する。そこで、先ず、コイル11に対して正方向の通電が行われると、図3において、回転子9は反時計方向へ回転させられ、絞り羽根15を時計方向へ回転させる。そして、絞り羽根15は、ストッパ1rに当接して停止させられ、絞り開口部15aを開口部3a内に臨ませ、被写体光の光路面積を開口部3aの場合よりも小さくする。
絞り羽根15が停止すると、露光制御回路からの信号によって、固体撮像素子が、それまで蓄積していた電荷を放出させられ、撮影のための電荷の蓄積を開始(撮影のための露光開始)させられる。そして、被写体の輝度と絞り開口に対応した所定の時間が経過すると、露光制御回路からの信号によって、コイル7に、正方向の通電が行われ、回転子5が時計方向へ回転させられる。それによって、出力ピン5bが、シャッタ羽根13を反時計方向へ回転させ、シャッタ羽根14を時計方向へ回転させるので、シャッタ羽根13,14は絞り開口部15aを閉じていく。その後、シャッタ羽根13,14が、絞り開口部15aを完全に閉鎖すると、周知のように、先ず、シャッタ羽根13がストッパ1pに当接し、その衝撃で長孔13aの形成部が一時的に変形するので、その直後にはシャッタ羽根14がストッパ1qに当接するが、変形したシャッタ羽根13が原形に復することによって、最終的には、図4に示された状態となって静止する。
この状態で、固体撮像素子に蓄積された電荷が処理されて、撮像情報が記憶装置に転送される。そして、その転送が終了すると、コイル7に対して、先ほどとは逆方向の通電が行われる。そのため、回転子5は、図4において反時計方向へ回転させられ、出力ピン5bによって、シャッタ羽根13を時計方向へ回転させ、シャッタ羽根14を反時計方向へ回転させていく。他方、コイル11に対しても、コイル7に対してと略同時機に、先ほどとは逆方向への通電が行われる。そのため、図4において、回転子9は時計方向へ回転させられ、主力ピン9bによって絞り羽根15を反時計方向へ回転させる。このようにして、シャッタ羽根13,14と絞り羽根15が回転させられてゆき、開口部3aが全開になると、シャッタ羽根13がストッパ1mに当接し、シャッタ羽根14がストッパ1nに当接することによって、回転子5の回転が停止させられ、絞り羽根15がストッパ1nに当接することによって、回転子9の回転も停止させられる。そして、その後、二つのコイル7,11に対する通電を断つと、図1及び図3に示された撮影待機状態に復帰したことになる。
尚、本実施例の場合には、回転子5,9が、永久磁石と合成樹脂とで製作されているが、永久磁石だけで製作してあっても差し支えない。また、本実施例は、シャッタ装置と絞り装置を一つのユニットとして構成したものであるが、既に説明したように、本発明は、シャッタ装置とフィルタ装置を一つのユニットとして構成したり、絞り装置とフィルタ装置を一つのユニットとして構成したりしても差し支えないし、それらの三つの装置を一つのユニットとして構成しても構わない。更に、例えば、開き用シャッタ羽根と閉じ用シャッタ羽根を、個々のモータによって駆動する装置としたり、異なる大きさの絞り開口部を有している複数の絞り羽根を、個々のモータによって駆動する装置としたり、異なる濃度を有する複数のフィルタ羽根を、個々のモータによって駆動する装置としても差し支えない。また、本実施例の場合には、二つのモータが、いずれも電流制御式モータであるが、本発明のモータは、少なくとも一つをステップモータとしても構わない。
シャッタ羽根が全開となっている撮影待機状態を被写体側から見た平面図であって、一部の部品を取り外して示したものである。 本実施例の要部の構成を理解し易く示した断面図である。 図2に示されている補助地板と中間板を取り外し、固体撮像素子側から見た平面図であって、図1と同じ状態を示したものである。 図3と同様にして見た平面図であって、シャッタ羽根が閉鎖した状態を示したものである。
符号の説明
1 地板
1a,2a,3a 開口部
1b,1c,1d,1f,1i,1j,1k 軸
1e,2b,2c,3b,3c,13,14a、15b 長孔
1g,1h,4a,4b 端面
1m,1n,1p,1q,1r ストッパ
2 補助地板
3 中間板
4 カバー板
5,9 回転子
5a,9a 本体部
5b,9b 出力ピン
6,10 ヨーク
7,11 コイル
8,12 ボビン
8a,8b,12a,12b 端子部
12c 張出部
13,14 シャッタ羽根
15 絞り羽根
15a 絞り開口部
O 光軸

Claims (5)

  1. 補助地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成している地板に対し第1モータと第2モータが備えられており、それらの各モータは、少なくとも1枚の羽根を駆動するために径方向へ張り出して形成された出力ピンを有する出力手段を一体的に有していて光軸と平行な軸上で往復回転可能とされている永久磁石製の回転子と、二つの脚部の先端部を磁極部として前記回転子の周面に対向させ該脚部の一方にコイルを巻装した少なくとも一つのU字形ヨークを有している固定子とからなっていて、前記第1モータのヨークの先端部側とは反対側の部位であってコイルを巻装していない部位の一部と前記第2モータのヨークの先端部側の部位であってコイルを巻装していない部位の一部とが、所定の間隔を空けて光軸に沿った方向に重なるようにして配置されていると共に、前記第2モータの出力ピンが往復作動する領域が、前記第1モータのヨークの先端部側とは反対側の部位の一部と所定の間隔を空けて光軸に沿った方向に重なるようにして配置されていることを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
  2. 前記第1モータと前記第2モータとが、いずれも、前記地板の羽根室外の面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  3. 前記第1モータが前記地板の羽根室外の面に取り付けられていて、前記第2モータが前記地板の羽根室内の面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  4. 前記第2モータが、前記地板と前記補助地板とによって挟まれているように配置されていることを特徴とする請求項3に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  5. 少なくとも1枚の羽根を駆動するための出力手段を一体的に有していて光軸と平行な軸上で往復回転可能とされている永久磁石製の回転子と、二つの脚部の先端部を磁極部として前記回転子の周面に対向させ該脚部の一方にコイルを巻装した少なくとも一つのU字形ヨークを有している固定子とからなる第3モータが、前記地板の羽根室外の面又は羽根室内の面に取り付けられていて、その第3モータのヨークのコイルを巻装していない部位の一部が、前記第1モータ又は前記第2モータのヨークのコイルを巻装していない部位の一部と、所定の間隔を空けて光軸に沿った方向に重なるようにして配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
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