JP4574800B2 - 電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁力により駆動力を発生する電磁アクチュエータに関し、特に、所定の角度範囲を回動することにより回転駆動力を発生して、カメラのシャッタ等を駆動する際に適用される電磁アクチュエータ及びこれを用いたカメラ用シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁アクチュエータとしては、例えば図9(a),(b)に示すタイプのものが知られている。図9(a)に示された電磁アクチュエータにおいては、異なる極性(N極及びS極)に着磁されたロータ1の外周面のほぼ全域を取り囲むように一対の半円弧状磁極片2,3が配置されており、これら磁極片2,3は、途中にコイル4が巻回されて磁路(磁気回路)を形成するヨーク(磁路形成部材)5により一体的に連結されている。
また、図9(b)に示された電磁アクチュエータにおいては、前述同様のロータ1、コイル4、及びヨーク5を備え、ロータ1の外周面の一部に対向するように一対の弧状磁極片6,7が配置されており、前述のものに比べて、ロータ1の外周面を取り囲む長さが短くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記図9(a)に示す電磁アクチュエータにおいては、ロータ1のほぼ全域に半円弧状磁極片2,3が配置されているため、通電時の磁気効率は良いものの、コイル4への非通電時においては、ロータ1を所定回りに回転させるような回転付勢力(磁気吸引力)を得ることはできず、その結果、このような回転付勢力を得てロータ1を所定の初期位置(休止位置)に保持するためには、強磁性体の磁性部材等を別個に設ける必要がある。
また、上記図9(b)に示す電磁アクチュエータにおいては、図9(a)に示すものに比べて回転付勢力(磁気吸引力)は得られるものの、通電時の磁気効率が低下する。したがって、この低下を補って所望の電磁力を得るには、通電する電流の値を大きくするか、あるいは、コイル4の巻き数を多くする必要があり、消費電力の増加あるいは装置の大型化を招くことになる。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、装置の小型化、消費電力の低減等を図りつつ、ロータに所望の回転付勢力を持たせることのできる電磁アクチュエータを提供することにあり、又、このような電磁アクチュエータを用いたカメラ用シャッタ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁アクチュエータは、境界面により二分割してN極及びS極に着磁されたロータと、ロータの外周面に対向するように配置されかつ励磁用のコイルへの通電により磁路を通してお互いに異なる磁極が発生する第1磁極部及び第2磁極部とを備え、ロータがコイルへの非通電時に位置する休止位置とコイルへの通電時に位置する最大回転位置との間を回動して駆動力を出力する電磁アクチュエータであって、上記第1磁極部及び第2磁極部は、それぞれロータの外周面に対向する部分の面積が異なるようにかつロータの回動方向において近接して配列されるように分割された大分割磁極片及び小分割磁極片からなり、上記第1磁極部は、休止位置において、その小分割磁極片の中央部がロータのN極磁気最大部と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部がN極磁気最大部から休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚したN極の部分と対向し、最大回転位置において、その小分割磁極片がN極磁気最大部から休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚したN極の部分と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部が境界面から所定角度偏倚したN極の部分と対向するように配置され、上記第2磁極部は、休止位置において、その小分割磁極片の中央部がロータのS極磁気最大部と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部がS極磁気最大部から休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚したS極の部分と対向し、最大回転位置において、その小分割磁極片がS極磁気最大部から休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚したS極の部分と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部が境界面から所定角度偏倚したS極の部分と対向するように配置されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、通電時にお互いに異なる磁極が発生する第1磁極部と第2磁極部とが、それぞれ分割された大分割磁極片及び小分割磁極片としてロータの周りに配置されているため、第1磁極部を形成する大分割磁極片及び小分割磁極片に一方の磁極が発生し、又、第2磁極部を形成する大分割磁極片及び小分割磁極片に他方の磁極が発生して、それぞれの大分割磁極片及び小分割磁極片とロータとの間に磁気的な吸引力及び反発力が作用し、ロータが回動することになる。
また、非通電状態において、第1磁極部及び第2磁極部がそれぞれ一つの磁極片からなる場合には、ロータを回転させる方向ではなく、径方向に引っ張る力が大きくなるのに比べて、ここではロータを回転方向へ磁気的に付勢する回転付勢力(磁気的付勢力)が大きく作用することになる。さらに、非通電状態になると、ロータがいずれの回転位置に(例えば、最大回転位置に)あっても、必ず休止位置に復帰することになる。
【0006】
上記構成において、第1磁極部及び第2磁極部は、コイルが一部に巻装されると共に磁路を形成する磁路形成部材の両端にそれぞれ位置付けられ、第1磁極部の大分割磁極片と第2磁極部の大分割磁極片とは、ロータを挟んで対向する位置に配置され、第1磁極部の小分割磁極片と第2磁極部の小分割磁極片とは、ロータを挟んで対向する位置に配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、一つの磁路形成部材の一端部に位置する大分割磁極片及び小分割磁極片(第1磁極部)に一方の磁極が発生し、一つの磁路形成部材の他端部に位置する大分割磁極片及び小分割磁極片(第2磁極部)に他方の磁極が発生し、それぞれの大分割磁極片及び小分割磁極片とロータとの間に磁気的な吸引力及び反発力が作用し、ロータが回動することになる。
【0007】
また、上記構成において、第1磁極部及び第2磁極部は、コイルが一部に巻装されると共に磁路を形成する少なくとも2つの第1磁路形成部材及び第2磁路形成部材の両端にそれぞれ位置付けられ、第1磁極部の分割磁極片は、第1磁路形成部材の一端部に形成され、第1磁極部の小分割磁極片は、第2磁路形成部材の一端部に形成され、第2磁極部の分割磁極片は、第2磁路形成部材の他端部に形成され、第2磁極部の小分割磁極片は、第1磁路形成部材の他端部に形成され、第1磁極部の大分割磁極片と第2磁極部の大分割磁極片とは、ロータを挟んで対向する位置に配置され、第1磁極部の小分割磁極片と第2磁極部の小分割磁極片とは、ロータを挟んで対向する位置に配置されている、構成を採用することもできる。
この構成によれば、第1磁路形成部材の一端部に位置する第1磁極部の大分割磁極片及び第2磁路形成部材の一端部に位置する小分割磁極片(第1磁極部)に一方の磁極が発生し、第2磁路形成部材の他端部に位置する大分割磁極片及び第1磁路形成部材の他端部位置する小分割磁極片(第2磁極部)に他方の磁極が発生し、それぞれの大分割磁極片及び小分割磁極片とロータとの間に磁気的な吸引力及び反発力が作用し、ロータが回動することになる。
【0008】
上記構成において、大分割磁極片とロータの外周面との間及び小分割磁極片とロータの外周面との間に形成されるそれぞれの磁気ギャップは、異なっている、構成を採用することができる。
この構成によれば、磁気ギャップが異なることで、大分割磁極片と小分割磁極片とがロータに及ぼす磁気的吸引力に強弱を加えることができる。したがって、ロータに作用する回転力が変えられる。
【0009】
上記構成において、ロータは、コイルへの非通電時に位置する休止位置と、コイルへの通電時に位置する最大回転位置との間を回動可能であり、第1磁極部及び第2磁極部は、コイルへの非通電時において、ロータを常に休止位置に復帰させる磁気的付勢力を生じるように配置された、構成を採用することができる。
この構成によれば、非通電状態になると、ロータがいずれの回転位置に(例えば、最大回転位置に)あっても、必ず休止位置に復帰することになる。
【0010】
上記構成において、大分割磁極片及び小分割磁極片は、ロータの外周面に対向する部分の面積を異ならせるべく、ロータの回動方向における周方向長さが異なるように形成された、構成を採用することができる。
この構成によれば、それぞれの分割磁極片が、効率良くロータに対して磁気的作用力を及ぼすことになる。
【0011】
本発明のカメラ用シャッタ装置は、光を通過させる開口部を開放する開放位置及び閉鎖する閉鎖位置の間を往復動自在に配置されたシャッタ羽根と、シャッタ羽根を往復動させるべく連結されて駆動力を及ぼす駆動源とを備えたカメラ用シャッタ装置であって、この駆動源として、上記いずれかの構成をなす電磁アクチュエータを有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、通電時には、低消費電力にて所望の回転駆動力によりシャッタ羽根が駆動され、非通電時には、シャッタ羽根が所定の休止位置に確実に保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は、本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態を示すものである。この実施形態に係る電磁アクチュエータは、図1に示すように、異なる極性すなわち回転軸を通る境界面Fを境にN極及びS極に着磁されたロータ10と、このロータ10の外周面に対向するように配置された第1磁極部20及び第2磁極部30と、これら第1磁極部20と第2磁極部30とを連結して磁路(磁気回路)を形成する磁路形成部材としての下側ヨーク21及び上側ヨーク31と、これら下側ヨーク21と上側ヨーク31との連結領域にボビンを介して巻回された励磁用のコイル40等を、その基本構成として備えている。
【0013】
ここで、第1磁極部20は、下側ヨーク21の一端部において、上側(図1中前方)に向けて折り曲げられかつロータ10の外周面に対向するように湾曲して形成された大分割磁極片20aと小分割磁極片20bとにより形成されている。
この大分割磁極片20a及び小分割磁極片20bは、ロータ10の外周面に対向する部分の面積が異なるように、すなわち、大分割磁極片20aの周方向長さが小分割磁極片20bのそれよりも長くなるように形成されている。また、これら大分割磁極片20aと小分割磁極片20bとは、ロータ10の回動方向において、立ち上げられた領域に僅かな磁気ギャップを介して近接して配列されている。
【0014】
また、第2磁極部30は、上側ヨーク31の一端部において、下側(図1中後方)に向けて折り曲げられかつロータ10の外周面に対向するように湾曲して形成された大分割磁極片30aと小分割磁極片30bとにより形成されている。この大分割磁極片30a及び小分割磁極片30bは、ロータ10の外周面に対向する部分の面積が異なるように、すなわち、大分割磁極片30aの周方向長さが小分割磁極片30bのそれよりも長くなるように形成されている。また、これら大分割磁極片30aと小分割磁極片30bとは、ロータ10の回動方向において、立ち下げられた領域に僅かな磁気ギャップを介して近接して配列されている。
【0015】
大分割磁極片20a及び小分割磁極片20bとロータ10との配置関係及び大分割磁極片30a及び小分割磁極片30bとロータ10との配置関係は、非通電時にロータ10の出力ピン11を保持するアーム部11aの一側面がストッパ51に当接した状態、すなわち、反時計回りの回転が規制された休止位置にあるとき、図1(a)に示すように、小分割磁極片20bの中央部20b´はほぼN極の磁気最大部P1に対向し、大分割磁極片20aの中央部20a´はN極の磁気最大部P1から所定角度反時計回りに偏倚したN極の部分に対向し、一方、小分割磁極片30bの中央部30b´はほぼS極の磁気最大部P2に対向し、大分割磁極片30aの中央部30a´はS極の磁気最大部P2から所定角度反時計回りに偏倚したS極の部分に対向ている。
【0016】
一方、通電時にロータ10の出力ピン11を保持するアーム部11の他側面がストッパ52に当接した状態、すなわち、時計回りの回転が規制された最大回転位置にあるとき、図1(b)に示すように、小分割磁極片20bの中央部20b´はN極の磁気最大部P1よりも所定角度反時計回りに偏倚したN極の部分に対向し、大分割磁極片20aの中央部20a´はN極とS極との境界面Fよりも僅かな距離Lだけ時計回りに偏倚したN極の部分に対向し、一方、小分割磁極片30bの中央部30b´はS極の磁気最大部P2よりも所定角度反時計回りに偏倚したS極の部分に対向し、大分割磁極片30aの中央部30a´はS極とN極との境界面Fよりも僅かな距離Lだけ時計回りに偏倚したS極の部分に対向している。
【0017】
すなわち、上記構成において、第1磁極部20の大分割磁極片20aと第2磁極部30の大分割磁極片30aとは、ロータ10を挟んで対向する位置に配置されており、又、第1磁極部20の小分割磁極片20bと第2磁極部30の小分割磁極片30bとは、ロータ10を挟んで対向する位置に配置されている。
このように、第1磁極部20及び第2磁極部30を、通電時に同一の磁極を発生する大小の分割磁極片とすることにより、ロータ10の一つの磁極(N極あるいはS極)に対して磁気吸引力が作用するピーク部分を2つにすることができるため、ロータ10に対して、より強い回転力を及ぼすことができる。
【0018】
ここで、ロータ10の外周面と大分割磁極片20a,30a及び小分割磁極片20b,30bとの間には、所定の離隔寸法(例えば、0.3〜0.4mm程度)をなす一定の磁気ギャップが設けられているが、例えば、大分割磁極片20a,30aとロータ10との間の磁気ギャップを、小分割磁極片20b,30bとロータ10との間の磁気ギャップよりも若干(例えば、0.1〜0.2mm程度)大きく設定することも、又、その逆となるようにも設定することもできる。
このように、大分割磁極片20a,30aとロータ10の外周面との間及び小分割磁極片20b,30bとロータ10の外周面との間に形成されるそれぞれの磁気ギャップを異ならせることにより、ロータ10に生じる磁気的回転力を適宜所望の値に設定することができる。
尚、上記構成において、ロータ10のN極とS極との関係は逆、すなわち、出力ピン11が位置する側がS極で他方がN極であっても良い。また、大分割磁極片20a,30aと小分割磁極片20b,30bとの面積を異ならせるには、前述の周方向長さを異ならせる構成以外に、ロータ10の回転軸方向における立ち上げあるいは立ち下げ長さを異ならせる構成であっても良い。
【0019】
次に、この実施形態に係る電磁アクチュエータの動作について、図2を参照しつつ説明する。先ず、コイル40に通電しない非通電の状態においては、図2(a)に示すように、大分割磁極片20a,30aがロータ10の磁気最大部P1,P2をそれぞれ吸引するため、ロータ10はストッパ51にて規制された休止位置において反時計回りに付勢されて保持される。尚、このとき、小分割磁極片20b,30bは、ロータ10の回転力にはほとんど寄与していない。
続いて、コイル40に所定の電流(正電流)が通電されると、図2(b)に示すように、第1磁極部20の大分割磁極片20a及び小分割磁極片20bにはN極が発生し、第2磁極部30の大分割磁極片30a及び小分割磁極片30bにはS極が発生する。したがって、大分割磁極片20a及び小分割磁極片20bがロータ10のN極との間に、又、大分割磁極片30a及び小分割磁極片30bがロータ10のS極との間に、それぞれ反発力を生じる。また、大分割磁極片20aとロータ10のS極との間に、又、大分割磁極片30aとロータ10のN極との間に、それぞれ吸引力を生じる。
これにより、強い時計回りの回転駆動力が発生し、ロータ10は、図2(c)に示すように、時計回りに回転してストッパ52に当接し、最大回転位置に保持される。そして、通電状態が続く限り、ロータ10は、この最大回転位置に保持され続けることになる。
【0020】
ここで、コイル40への通電を断つと、図2(d)に示すように、大分割磁極片20a,30a及び小分割磁極片20b,30bに発生していた磁極はそれぞれ消滅し、続いて、小分割磁極片20bがロータ10のN極の磁気最大部P1を吸引する吸引力が生じ、又、小分割磁極片30bがロータ10のS極の磁気最大部P2を吸引する吸引力が生じる。また、大分割磁極片20a,30aの中央部20a´,30a´は、境界面Fよりも僅かにN極側,S極側にそれぞれ偏倚しているため、大分割磁極片20aとロータ10のN極との間に吸引力が生じ、又、大分割磁極片30aとロータ10のS極との間に吸引力が生じる。
【0021】
すなわち、この反時計回りの回転力(吸引力)により、図2(e)に示すように、ロータ10は反時計回りに回転してストッパ51に当接してそれ以上の回転が規制され、強い磁気的付勢力(反時計回りの回転付勢力)により休止位置に保持されることになる。尚、この復帰動作においては、最大回転位置にあるときに逆向きの電流(逆電流)を通電すると、第1磁極部20の大分割磁極片20a及び小分割磁極片20bにS極が発生し、又、第2磁極部30の大分割磁極片30a及び小分割磁極片30bにN極が発生する。これにより、ロータ10はより迅速に休止位置に復帰することになる。
【0022】
図3及び図4は、本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形態を示すものである。この実施形態に係る電磁アクチュエータは、図3に示すように、異なる極性すなわち回転軸を通る境界面Fを境にN極及びS極に着磁されたロータ10と、このロータ10の外周面に対向するように配置された第1磁極部60及び第2磁極部70と、この第1磁極部60の一方の分割磁極片(80a)と第2磁極部70一方の分割磁極片(90a)とを連結して磁路(磁気回路)を形成する第1磁路形成部材としての第1下側ヨーク80及び第1上側ヨーク90と、これら第1下側ヨーク80と第1上側ヨーク90との連結領域にボビンを介して巻回された励磁用のコイル40と、この第1磁極部60の他方の分割磁極片(110a)と第2磁極部70他方の分割磁極片(100a)とを連結して磁路(磁気回路)を形成する第2磁路形成部材としての第2下側ヨーク100及び第2上側ヨーク110と、これら第2下側ヨーク100と第2上側ヨーク110との連結領域にボビンを介して巻回された励磁用のコイル40と等を、その基本構成として備えている。
【0023】
ここで、第1磁極部60は、第1下側ヨーク80の一端部において、上側(図3中前方)に向けて折り曲げられかつロータ10の外周面に対向するように湾曲して形成された大分割磁極片80aと、第2上側ヨーク110の一端部において、下側(図3中後方)に向けて折り曲げられかつロータ10の外周面に対向するように湾曲して形成された小分割磁極片110aとにより形成されている。この大分割磁極片80a及び小分割磁極片110aは、ロータ10の外周面に対向する部分の面積が異なるように、すなわち、大分割磁極片80aの周方向長さが小分割磁極片110aのそれよりも長くなるように形成されている。また、これら大分割磁極片80aと小分割磁極片110aとは、ロータ10の回動方向において、立ち上げ及び立ち下げられた領域に僅かな磁気ギャップを介して近接して配列されている。
【0024】
また、第2磁極部70は、第1磁路形成部材の他端部すなわち第1上側ヨーク90の一端部において、下側(図3中後方)に向けて折り曲げられかつロータ10の外周面に対向するように湾曲して形成された小分割磁極片90aと、第2磁路形成部材の他端部すなわち第2下側ヨーク100の一端部において、上側(図3中前方)に向けて折り曲げられかつロータ10の外周面に対向するように湾曲して形成された大分割磁極片100aとにより形成されている。この大分割磁極片100a及び小分割磁極片90aは、ロータ10の外周面に対向する部分の面積が異なるように、すなわち、大分割磁極片100aの周方向長さが小分割磁極片90aのそれよりも長くなるように形成されている。また、これら大分割磁極片100aと小分割磁極片90aとは、ロータ10の回動方向において、立ち上げ及び立ち下げられた領域に僅かな磁気ギャップを介して近接して配列されている。
【0025】
第1磁極部60を形成する大分割磁極片80a及び小分割磁極片110aとロータ10との配置関係及び第2磁極部70を形成する大分割磁極片100a及び小分割磁極片90aとロータ10との配置関係は、非通電時にロータ10の出力ピン11を保持するアーム部11aの一側面がストッパ51に当接した状態、すなわち、反時計回りの回転が規制された休止位置にあるとき、図3(a)に示すように、小分割磁極片110aの中央部110a´はほぼN極の磁気最大部P1に対向し、大分割磁極片80aの中央部80a´はN極の磁気最大部P1から所定角度反時計回りに偏倚したN極の部分に対向し、一方、小分割磁極片90aの中央部90a´はほぼS極の磁気最大部P2に対向し、大分割磁極片100aの中央部100a´はS極の磁気最大部P2から所定角度反時計回りに偏倚したS極の部分に対向している。
【0026】
一方、通電時にロータ10の出力ピン11を保持するアーム部11の他側面がストッパ52に当接した状態、すなわち、時計回りの回転が規制された最大回転位置にあるとき、図3(b)に示すように、小分割磁極片110aの中央部110a´はN極の磁気最大部P1よりも所定角度反時計回りに偏倚したN極の部分に対向し、大分割磁極片80aの中央部80a´はN極とS極との境界面Fよりも僅かな距離Lだけ時計回りに偏倚したN極の部分に対向し、一方、小分割磁極片90aの中央部90a´はS極の磁気最大部P2よりも所定角度反時計回りに偏倚したS極の部分に対向し、大分割磁極片100aの中央部100a´はS極とN極との境界面Fよりも僅かな距離Lだけ時計回りに偏倚したS極の部分に対向ている。
【0027】
すなわち、上記構成において、第1磁極部60の大分割磁極片80aと第2磁極部70の大分割磁極片100aとは、ロータ10を挟んで対向する位置に配置されており、又、第1磁極部60の小分割磁極片110aと第2磁極部70の小分割磁極片90aとは、ロータ10を挟んで対向する位置に配置されている。
このように、第1磁極部60及び第2磁極部70を、通電時に同一の磁極を発生する大小の分割磁極片とすることにより、ロータ10の一つの磁極(N極あるいはS極)に対して磁気吸引力が作用するピーク部分を2つにすることができるため、ロータ10に対して、より強い回転力を及ぼすことができる。
また、第1磁極部60及び第2磁極部70は、それぞれ二つの独立した磁路(磁気回路)を介して磁極が発生するように構成されているため、より強力な吸引力及び反発力を発生させて、より強力な回転力を得ることができる。
【0028】
尚、ロータ10の外周面と大分割磁極片80a,100a及び小分割磁極片110a,90aとの間の磁気ギャップについても、前述同様に異ならせることができ、又、ロータ10のN極とS極との関係は逆であっても良く、さらに、大分割磁極片80a,100aと小分割磁極片110a,90aとの面積を異ならせるに際しても、前述同様の構成を採用することができる。
【0029】
次に、この実施形態に係る電磁アクチュエータの動作について、図4を参照しつつ説明する。先ず、両方のコイル40に通電しない非通電の状態においては、図4(a)に示すように、大分割磁極片80a,100aがロータ10の磁気最大部P1,P2をそれぞれ吸引するため、ロータ10はストッパ51にて規制された休止位置において反時計回りに付勢されて保持される。尚、このとき、小分割磁極片110a,90aは、ロータ10の回転力にはほとんど寄与していない。
続いて、両方のコイル40に所定の電流(正電流)が通電されると、図4(b)に示すように、第1磁極部60の大分割磁極片80a及び小分割磁極片110aにはN極が発生し、第2磁極部70の大分割磁極片100a及び小分割磁極片90aにはS極が発生する。したがって、大分割磁極片80a及び小分割磁極片110aがロータ10のN極との間に、又、大分割磁極片100a及び小分割磁極片90aがロータ10のS極との間に、それぞれ反発力を生じる。また、大分割磁極片80aとロータ10のS極との間に、又、大分割磁極片100aとロータ10のN極との間に、それぞれ吸引力を生じる。
これにより、強い時計回りの回転駆動力が発生し、ロータ10は、図4(c)に示すように、時計回りに回転してストッパ52に当接し、最大回転位置に保持される。そして、通電状態が続く限り、ロータ10は、この最大回転位置に保持され続けることになる。
【0030】
ここで、両方のコイル40への通電を断つと、図4(d)に示すように、大分割磁極片80a,100a及び小分割磁極片110a,90aに発生していた磁極はそれぞれ消滅し、続いて、小分割磁極片110aがロータ10のN極の磁気最大部P1を吸引する吸引力が生じ、又、小分割磁極片90aがロータ10のS極の磁気最大部P2を吸引する吸引力が生じる。また、大分割磁極片80a,100aの中央部80a´,100a´は、境界面Fよりも僅かにN極側,S極側にそれぞれ偏倚しているため、大分割磁極片80aとロータ10のN極との間に吸引力が生じ、又、大分割磁極片100aとロータ10のS極との間に吸引力が生じる。
【0031】
すなわち、この反時計回りの回転力(吸引力)により、図4(e)に示すように、ロータ10は反時計回りに回転してストッパ51に当接してそれ以上の回転が規制され、強い磁気的付勢力(反時計回りの回転付勢力)により休止位置に保持されることになる。尚、この復帰動作においては、最大回転位置にあるときに逆向きの電流(逆電流)を通電すると、第1磁極部60の大分割磁極片80a及び小分割磁極片110aにS極が発生し、又、第2磁極部70の大分割磁極片100a及び小分割磁極片90aにN極が発生する。これにより、ロータ10はより迅速に休止位置に復帰することになる。
【0032】
図5及び図6は、本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示すものである。この実施形態に係るカメラ用シャッタ装置は、図5及び図6に示すように、光を通過させる開口部200aを画定する地板200(表地板210及び裏地板220)と、開口部200aを開放する開放位置及び閉鎖する閉鎖位置の間を往復動自在に配置されたシャッタ羽根230と、このシャッタ羽根230を往復動させるべく連結されて駆動力を及ぼす駆動源等を、その基本構成として備えている。
【0033】
ここで、駆動源としては、前述の図1及び図2に示す電磁アクチュエータが採用されている。すなわち、ロータ10が表地板210に回動自在に支持され、その出力ピン11が切り欠き孔200bを通って、表地板210と裏地板220との間に形成された羽根室Wまで伸長している。また、表地板210には、第1磁極部20(大分割磁極片20a,小分割磁極片20b)を一端部に形成する下側ヨーク21、第2磁極部30(大分割磁極片30a,小分割磁極片30b)を一端部に形成する上側ヨーク31、コイル40等が配置されて固定されている。
【0034】
シャッタ羽根230は、第1シャッタ羽根231及び第2シャッタ羽根232の2枚からなり、地板210に対して支持軸231a,232a回りに回動自在に支持されると共に、それらの長孔231b,232bにロータ10の出力ピン11が連結されて、回転駆動力をシャッタ羽根230に伝達するようになっている。また、地板210には、前述のストッパ51,52の代わりにストッパ210c,210dが設けられている。尚、シャッタの動作については周知であり、又、電磁アクチュエータの動作については前述同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0035】
図7及び図8は、本発明に係るカメラ用シャッタ装置の他の実施形態を示すものである。この実施形態に係るカメラ用シャッタ装置は、図7及び図8に示すように、光を通過させる開口部300aを画定する地板300(表地板310及び裏地板320)と、開口部300aを開放する開放位置及び閉鎖する閉鎖位置の間を往復動自在に配置されたシャッタ羽根330と、このシャッタ羽根330を往復動させるべく連結されて駆動力を及ぼす駆動源等を、その基本構成として備えている。
【0036】
ここで、駆動源としては、前述の図3及び図4に示す電磁アクチュエータが採用されている。すなわち、ロータ10が表地板310に回動自在に支持され、その出力ピン11が切り欠き孔300bを通って、表地板310と裏地板320との間に形成された羽根室Wまで伸長している。また、表地板310には、第1磁極部60の大分割磁極片80aを一端部に形成する第1下側ヨーク80、第2磁極部70の小分割磁極片90aを一端部に形成する第1上側ヨーク90、第2磁極部70の大分割磁極片100aを一端部に形成する第2下側ヨーク100、第1磁極部60の小分割磁極片110aを一端部に形成する第2上側ヨーク110、第1磁路形成部材(第1下側ヨーク80及び第1上側ヨーク90)及び第2磁路形成部材(第2下側ヨーク100及び第2上側ヨーク110)の途中に巻回された励磁用のコイル40等が配置されて固定されている。
【0037】
シャッタ羽根330は、第1シャッタ羽根331及び第2シャッタ羽根332の2枚からなり、地板310に対して支持軸331a,332a回りに回動自在に支持されると共に、それらの長孔331b,332bにロータ10の出力ピン11が連結されて、回転駆動力をシャッタ羽根330に伝達するようになっている。また、地板310には、前述のストッパ51,52の代わりにストッパ310c,310dが設けられている。尚、シャッタの動作については周知であり、又、電磁アクチュエータの動作については前述同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0038】
上記実施形態においては、第1磁極部20,60と第2磁極部30,70とをそれぞれ形成する分割磁極片20a,20b、30a,30b、80a,110a、100a,90aを、大小2つの分割磁極片として構成したが、個数はこれに限定されない。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の電磁アクチュエータによれば、装置の小型化、低消費電力化と共に、非通電状態での磁気的付勢力を大きくすることができ、ロータを所定の休止位置に確実に保持することができる。
また、通電時において、磁気的吸引力及び反発力をより強く作用させることができ、回転駆動力を増加させることができる。
また、本発明のカメラ用シャッタ装置によれば、非通電の状態で、シャッタ羽根を所定の休止位置に確実に保持することができ、又、シャッタ羽根の開閉動作を迅速に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態を示すものであり、(a)はロータが休止位置にある状態を示す平面図、(b)はロータが最大回転位置にある状態を示す平面図である。
【図2】図1に示す電磁アクチュエータの動作を説明する図であり、(a)はロータが休止位置にある状態、(b)は通電直後の状態、(c)はロータが最大回転位置に達した状態、(d)は通電を断った直後の状態、(e)はロータが休止位置に復帰した状態をそれぞれ示す。
【図3】本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形態を示すものであり、(a)はロータが休止位置にある状態を示す平面図、(b)はロータが最大回転位置にある状態を示す平面図である。
【図4】図3に示す電磁アクチュエータの動作を説明する図であり、(a)はロータが休止位置にある状態、(b)は通電直後の状態、(c)はロータが最大回転位置に達した状態、(d)は通電を断った直後の状態、(e)はロータが休止位置に復帰した状態をそれぞれ示す。
【図5】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示す平面図である。
【図6】図5に示すカメラ用シャッタ装置の断面図である。
【図7】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の他の実施形態を示す平面図である。
【図8】図7に示すカメラ用シャッタ装置の断面図である。
【図9】従来の電磁アクチュエータを示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 ロータ
11 出力ピン
20 第1磁極部
20a 大分割磁極片
20b 小分割磁極片
21 下側ヨーク(磁路形成部材)
30 第2磁極部
30a 大分割磁極片
30b 小分割磁極片
31 上側ヨーク(磁路形成部材)
40 コイル
60 第1磁極部
70 第2磁極部
80 第1下側ヨーク(第1磁路形成部材)
80a 大分割磁極片(第1磁極部)
90 第1上側ヨーク(第1磁路形成部材)
90a 小分割磁極片(第2磁極部)
100 第2下側ヨーク(第2磁路形成部材)
100a 大分割磁極片(第2磁極部)
110 第2上側ヨーク(第2磁路形成部材)
110a 小分割磁極片(第1磁極部)
200(210,220) 地板(表地板,裏地板)
200a 開口部
210c,210d ストッパ
230(231,232) シャッタ羽根(第1シャッタ羽根,第2シャッタ羽根)
231b,232b 長孔
300(310,320) 地板(表地板,裏地板)
300a 開口部
310c,310d ストッパ
330(331,332) シャッタ羽根(第1シャッタ羽根,第2シャッタ羽根)
331b,332b 長孔

Claims (7)

  1. 境界面により二分割してN極及びS極に着磁されたロータと、前記ロータの外周面に対向するように配置されかつ励磁用のコイルへの通電により磁路を通してお互いに異なる磁極が発生する第1磁極部及び第2磁極部とを備え、前記ロータが前記コイルへの非通電時に位置する休止位置と前記コイルへの通電時に位置する最大回転位置との間を回動して駆動力を出力する電磁アクチュエータであって、
    前記第1磁極部及び第2磁極部は、それぞれ前記ロータの外周面に対向する部分の面積が異なるようにかつ前記ロータの回動方向において近接して配列されるように分割された大分割磁極片及び小分割磁極片からなり、
    前記第1磁極部は、前記休止位置において、その小分割磁極片の中央部が前記ロータのN極磁気最大部と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部が前記N極磁気最大部から前記休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚した前記N極の部分と対向し、前記最大回転位置において、その小分割磁極片が前記N極磁気最大部から前記休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚した前記N極の部分と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部が前記境界面から所定角度偏倚した前記N極の部分と対向するように配置され、
    前記第2磁極部は、前記休止位置において、その小分割磁極片の中央部が前記ロータのS極磁気最大部と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部が前記S極磁気最大部から前記休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚した前記S極の部分と対向し、前記最大回転位置において、その小分割磁極片が前記S極磁気最大部から前記休止位置に向う回転方向に所定角度偏倚した前記S極の部分と対向し、かつ、その大分割磁極片の中央部が前記境界面から所定角度偏倚した前記S極の部分と対向するように配置されている、
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記第1磁極部及び第2磁極部は、前記コイルが一部に巻装されると共に磁路を形成する磁路形成部材の両端にそれぞれ位置付けられ
    記第1磁極部の大分割磁極片と前記第2磁極部の大分割磁極片とは、前記ロータを挟んで対向する位置に配置され、
    前記第1磁極部の小分割磁極片と前記第2磁極部の小分割磁極片とは、前記ロータを挟んで対向する位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記第1磁極部及び第2磁極部は、前記コイルが一部に巻装されると共に磁路を形成する少なくとも2つの第1磁路形成部材及び第2磁路形成部材の両端にそれぞれ位置付けられ、
    前記第1磁極部の分割磁極片は、前記第1磁路形成部材の一端部に形成され、
    前記第1磁極部の小分割磁極片は、前記第2磁路形成部材の一端部に形成され、
    前記第2磁極部の分割磁極片は、前記第2磁路形成部材の他端部に形成され、
    前記第2磁極部の小分割磁極片は、前記第1磁路形成部材の他端部に形成され、
    前記第1磁極部の大分割磁極片と前記第2磁極部の大分割磁極片とは、前記ロータを挟んで対向する位置に配置され、
    前記第1磁極部の小分割磁極片と前記第2磁極部の小分割磁極片とは、前記ロータを挟んで対向する位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記大分割磁極片と前記ロータの外周面との間及び前記小分割磁極片と前記ロータの外周面との間に形成されるそれぞれの磁気ギャップは、異なっている、
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電磁アクチュエータ。
  5. 前記ロータは、前記コイルへの非通電時に位置する休止位置と、前記コイルへの通電時に位置する最大回転位置との間を回動可能であり、
    前記第1磁極部及び第2磁極部は、前記コイルへの非通電時において、前記ロータを常に前記休止位置に復帰させる磁気的付勢力を生じるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  6. 前記大分割磁極片及び小分割磁極片は、前記ロータの外周面に対向する部分の面積を異ならせるべく、前記ロータの回動方向における周方向長さが異なるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  7. 光を通過させる開口部を開放する開放位置及び閉鎖する閉鎖位置の間を往復動自在に配置されたシャッタ羽根と、シャッタ羽根を往復動させるべく連結されて駆動力を及ぼす駆動源とを備えたカメラ用シャッタ装置であって、
    前記駆動源は、請求項1ないし6いずれかに記載の電磁アクチュエータである、
    ことを特徴とするカメラ用シャッタ装置。
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