JP6289159B2 - 光調節装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光路上に光調節部を挿脱することにより光を調節する光調節装置に関する。
撮像機能を有する撮像機器は、各種の分野で幅広く用いられているが、その中でも比較的形状が小さい小型撮像機器の分野がある。こうした小型撮像機器の幾つかの例としては、マイクロビデオスコープを含む電子内視鏡、撮像機能を備える光学顕微鏡、撮像機能を備える携帯機器などが挙げられる。
従来の小型撮像機器は、小型化を図ることを優先したために、レンズや絞り、光学フィルタ等の光学要素として、固定焦点レンズ、固定開口絞り、固定特性フィルタ等が採用されていた。
これに対して近年、こうした小型撮像機器においても高画質化が求められるようになり、上述した光調節装置の光学要素として、フォーカスレンズ、可変絞り、可変特性フィルタ等を採用する要求、すなわち、光の調節を行う光調節装置として機能する要求が高まっている。
そこで小型撮像機器に適用し得るように光調節装置の小型化を図る技術が、数多く提案されている。
一例としての特開平9−22042号公報には、撮影レンズの周りに配置された電磁駆動装置が記載されていて、ヨークと、コイルと、ヨークと対向する永久磁石と、を備え、コイルに通電することでヨークに磁力を発生させて永久磁石を回転させる構成となっている。そして、永久磁石に光調節部として例えばシャッタ羽根を回動一体に取り付けることにより、シャッタ羽根が光路上に位置する状態と光路上から退避した状態とを切り替えることが可能となっている。
特開平9−22042号公報
ところで、光調節装置が搭載された撮像機器などには、突発的な衝撃が加わることがある。このような場合に、上記特開平9−22042号公報に記載されたような構成では、可動体である光調節部が意図とは異なる位置に動いてしまう可能性がある。特に光調節装置が非駆動となっているとき、つまりコイルに電流が流れていない電源オフ状態のときには、永久磁石および光調節部を付勢する力が作用していないために、衝撃などの意図しない作用により光調節部が移動し易くなる。また、コイルから設計通りの磁力が発生されない等の場合にも、移動すべき経路の途中で光調節部が止まった状態となってしまい、所定の位置まで退避しないこともある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、電源オフ状態における光調節部の不用意な移動を抑制することができる光調節装置を提供することを目的としている。
本発明のある態様による光調節装置は、開口が形成された基板と、前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに所定の回転可能範囲で回転可能となるように該基板に取り付けられ、軸周りに異なる磁極を有するように着磁された軸磁石でなる回転軸部材と、前記回転軸部材と回動一体に固定され、前記開口から入射する入射光を調節して出射する光調節部と、磁性体で形成され2つの芯材端において前記回転軸部材の側面を非接触に挟み込むコイル芯材と、前記コイル芯材に巻回されたコイルと、を有し、前記コイルに電流を流すことにより発生する磁力を前記コイル芯材を介して前記回転軸部材に伝達することにより、該回転軸部材を回動する電磁駆動源と、を有し、前記電磁駆動源によって前記回転軸部材を回転させることにより、前記光調節部を、前記入射光の光路上から退避した位置であって前記回転可能範囲の一端側に対応する退避位置と、前記入射光の光路上に挿入された位置であって前記回転可能範囲の他端側に対応する挿入位置と、に変位させ、該入射光を調整する光調節装置であって、前記コイルに電流を流していないときに前記回転軸部材と前記コイル芯材との間に作用する磁力によって該回転軸部材に発生するトルクの方向が、一方向となるような該回転軸部材の第1角度域と、他方向となるような該回転軸部材の第2角度域と、の内の、少なくとも一方と重なる部分を有するように前記回転可能範囲が設定されていて、かつ、前記回転可能範囲が、前記第1角度域と重なる第1可動範囲と、前記第2角度域と重なる第2可動範囲とは、範囲の広さが異なることを特徴とし、前記一方向は前記光調節部が前記退避位置へ向かう方向であり、前記他方向は該光調節部が前記挿入位置へ向かう方向であって、前記回転可能範囲は、前記トルクが0となる角度を挟んで前記第1角度域と前記第2角度域とにまたがるように設定されていて、前記第1可動範囲は、前記第2可動範囲よりも範囲が広くなるように、前記回転可能範囲が設定されている。
本発明の光調節装置によれば、電源オフ状態における光調節部の不用意な移動を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態1における光調節装置の構成を示す斜視図。 上記実施形態1における光調節装置の構成を光軸方向に引き延ばして示す分解斜視図。 上記実施形態1において、光調節部が退避位置にあるときの光調節装置の構成を示す透視図。 上記実施形態1において、光調節部が挿入位置にあるときの光調節装置の構成を示す透視図。 上記実施形態1において、光調節部が退避位置にあるときの回転軸部材の極性方向および電磁駆動源の磁化の様子を示す図。 上記実施形態1において、光調節部が挿入位置にあるときの回転軸部材の極性方向および電磁駆動源の磁化の様子を示す図。 上記実施形態1において、コイルに電流を流していないときに光調節部が退避位置にある様子を示す図。 上記実施形態1において、コイルに電流を流していないときに光調節部が挿入位置にある様子を示す図。 上記実施形態1において、回転軸部材の極性方向と回転角度との関係を示す図。 上記実施形態1において、コイルに電流を流していないときにコイル芯材との間の磁力により回転軸部材に作用するトルクと回転軸部材の回転可能範囲とを示す線図。 本発明の実施形態2において、コイルに電流を流していないときに光調節部7が退避位置にある様子を示す図。 上記実施形態2において、コイルに電流を流していないときに光調節部7が挿入位置にある様子を示す図。 上記実施形態2において、回転軸部材の極性方向と回転角度との関係を示す図。 上記実施形態2において、コイルに電流を流していないときにコイル芯材との間の磁力により回転軸部材に作用するトルクと回転軸部材の回転可能範囲とを示す線図。 上記各実施形態に対して適用可能な光調節部の他の構成例を示す斜視図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図10は本発明の実施形態1を示したものである。
まず、図1〜図6を参照して、光調節装置の基本的な構成および作用について説明する。ここに、図1は光調節装置の構成を示す斜視図、図2は光調節装置の構成を光軸方向に引き延ばして示す分解斜視図、図3は光調節部が退避位置にあるときの光調節装置の構成を示す透視図、図4は光調節部が挿入位置にあるときの光調節装置の構成を示す透視図、図5は光調節部が退避位置にあるときの回転軸部材の極性方向および電磁駆動源の磁化の様子を示す図、図6は光調節部が挿入位置にあるときの回転軸部材の極性方向および電磁駆動源の磁化の様子を示す図である。
光調節装置は、入射光を調節するためのものであり、ここでいう調節としては、絞りによる光量調節および瞳調節、NDフィルタによる光量調節、レンズによる集光調節、偏光フィルタによる偏光調節、カラーフィルタによる帯域調節、シャッタによる通過時間調節、あるいはこれらの組み合わせ等が幾つかの例として挙げられるが、これらに限定されるものではなく、光学的な調節であれば広く適用可能である。
以下では、光調節が絞りを用いた調節である場合を例に挙げて説明する。
光調節装置は、第1基板1と、第2基板2と、コイル芯材4およびコイル5を含む電磁駆動源3と、回転軸部材6と、光調節部7と、ストッパ8,9と、を備えている。
第1基板1は、入射光を通過させるための開口1aと、回転軸部材6の軸方向の一端側を挿通するための軸孔1bとを有し、一面側に電磁駆動源3が配設されたものである。
第2基板2は、第1基板1の他面側(すなわち、第1基板1の電磁駆動源3が配設されている面と反対側)に対向するように、図示しないスペーサ等を介して第1基板1と所定間隔をもって平行に配設されており、中央部に形成された入射光を通過させるための開口2aと、回転軸部材6の軸方向の他端側を挿通するための軸孔2bとを有している。
第1基板1の開口1aおよび第2基板2の開口2aは、例えば円形の開口として各基板1,2の中央部に形成されており、図示しない主光学系の光軸Oは、これらの開口1a,2aの例えば中心を、第1基板1および第2基板2の基板面に垂直に通るようになっている。なお、開口1aまたは開口2aが、図示しない主光学系における開放絞りとしての機能を果たす光学開口であっても良い。
軸孔1bおよび軸孔2bは、第1基板1および第2基板2の基板面に垂直な(つまり光軸Oと平行な)回転中心軸周りに回転可能となるように、回転軸部材6を軸支するものである。
電磁駆動源3は、磁性体で形成されたコイル芯材4と、コイル芯材4に巻回されたコイル5と、を有し、コイル5に電流を流すことにより発生する磁力をコイル芯材4を介して回転軸部材6に伝達することにより、回転軸部材6を回動するものである。
ここに回転軸部材6は、軸周りに異なる磁極を有するように着磁された棒状の(例えば円柱状の)永久磁石(軸磁石)として構成されている。図5および図6等に示すように、この回転軸部材6は、例えば二極構成となっていて、円柱状における一方の半円柱部分がS極6s、他方の半円柱部分がN極6nとなるように着磁されている。
コイル芯材4は、ヨークとも呼ばれ、パーマロイやケイ素鋼等の磁性体によって2つの芯材端4aを有する開曲線状(すなわち、閉曲線の一部に切目がある形状)に形成されていて、図示の例では、一頂点が開放端の略三角形状となっている。そして、略三角形状の開放端である一対の芯材端4aが回転軸部材6の外側面の両側(図示の例では回転軸部材6が円柱形であるために、回転軸部材6の周面の両側)を非接触に挟み込むようになっている。このようにして、コイル芯材4と回転軸部材6とで閉磁気回路を構成し、コイル5により発生された磁気を伝達するようにしている。
コイル5は、開曲線状をなすコイル芯材4の磁気経路に沿った少なくとも一箇所(図示の例では2箇所)に巻回され、電流を流すことにより磁力を発生するものである。
光調節部7は、開口1aまたは開口2aから入射する入射光を調節して(上述したように、光を光学的に変化させて)出射する光調節用の部材であり、上述した回転軸部材6と回動一体に固定されている。そして、光調節部7は、回転軸部材6の回動に伴って、第1基板1と第2基板2との間の上述した所定間隔のスペース内で回動するように構成されている。本実施形態における光調節部7は、絞り開口7aを備え、上述したように、図示しない主光学系の光路上に挿入されたときに光束の通過範囲を変更する絞り羽根となっている。
ストッパ8は、回転軸部材6を中心として回転する光調節部7を、開口1a,2aを通過する入射光の光路上から退避した退避位置に規制する第1の規制部材である。
また、ストッパ9は、光調節部7を、開口1a,2aを通過する入射光の光路上に挿入された挿入位置に規制する第2の規制部材である。
こうして、光調節部7は、ストッパ8により規制される退避位置と、ストッパ9により規制される挿入位置と、の間の所定の回転可能範囲で回転可能となっている。従って、退避位置は回転可能範囲の一端側に対応し、挿入位置は回転可能範囲の他端側に対応する。
このような構成により、光調節装置は、電磁駆動源3により回転軸部材6を回転させて光調節部7を退避位置と挿入位置とに変位させ、入射光を調整する。
すなわち、図5および図6に示すように、コイル5に一方向の電流を流すと、コイル芯材4の2つの芯材端4aの内の、一方がS極、他方がN極に磁化され、コイル5に他方向の電流を流すと磁化される極が逆となる。これにより、回転軸部材6のN極6n/S極6sと芯材端4aのS極/N極との間に引力が発生し、回転軸部材6のN極6n/S極6sと芯材端4aのN極/S極との間に反発力が発生する。このような磁力により回転軸部材6は、右回りまたは左回りに回転する。そして、回転軸部材6と一体的に回転する光調節部7が、ストッパ8またはストッパ9に当接したところで停止し、退避位置または挿入位置からのそれ以上の移動を規制されることになる。
次に、図7はコイル5に電流を流していないときに光調節部7が退避位置にある様子を示す図、図8はコイル5に電流を流していないときに光調節部7が挿入位置にある様子を示す図である。
回転軸部材6は永久磁石であって磁場を発生させる一方、コイル芯材4は磁性体で形成されているために、コイル5に電流を流していない状態であっても回転軸部材6とコイル芯材4との間には磁力(引力)が発生する。これは、磁性体で形成されたコイル芯材4に磁場をかけると磁化を生じて、近接する永久磁石の磁極とは反対の磁極が表れるためである。この磁力は、回転軸部材6の極性方向が一対の芯材端4aを結んだ線と平行になるように回転軸部材6を回転させる力(トルク)となる。
そこでこのようなトルクを、コイル5に電流を流していないとき(例えば電源オフ時)における回転軸部材6(ひいては光調節部7)を退避位置または挿入位置に係止するための力(ラッチ力)として利用するようにしている。
具体的に、回転軸部材6は、光調節部7が退避位置にあるときにはN極6nが図7における例えば右側の芯材端4aに対向し、光調節部7が挿入位置にあるときにはN極6nが図8における例えば左側の芯材端4aに対向するように回転軸周りの位置を決めて配設されている。この回転軸部材6の配置について、図9および図10を参照してより詳しく説明する。
ここに、図9は回転軸部材6の極性方向と回転角度との関係を示す図、図10はコイル5に電流を流していないときにコイル芯材4との間の磁力により回転軸部材6に作用するトルクと回転軸部材6の回転可能範囲とを示す線図である。
まず、図9に示すように、回転軸部材6においてS極6sからN極6nに向かう極性方向が、2つの芯材端4aを結ぶ方向の図9における右側方向に対してなす角度をθとする。ここに、角度θの正方向は、図9における反時計回りの方向とする。また、コイル5に電流を流していないときにコイル芯材4との間の磁力により回転軸部材6に作用するトルクTの正方向も図9における反時計回りの方向とする。
すると、トルクTは、図10に示す曲線のようになる。なお、図10においては、トルクTの大きさを任意単位(a.u.:arbitrary unit)で表している。
まず、θ=0°,θ=90°,θ=180°のときには、回転軸部材6の極性方向が2つの芯材端4aを結ぶ線と平行になるために、トルクT=0となる。次に、0°<θ<90°である第1角度域θnにおいては負のトルク(回転軸部材6を時計回りの方向へ回動させようとするトルク)となり、θ=45°のときには極小値(絶対値をとった場合には極大値)をとる。さらに、90°<θ<180°である第2角度域θpにおいては正のトルク(回転軸部材6を反時計回りの方向へ回動させようとするトルク)となって、θ=135°のときには正の極大値をとる。
そして、回転軸部材6の回転可能範囲θa(退避位置に対応する角度Poから挿入位置に対応する角度Piまでの範囲)は、トルクTが0となる角度90°を挟んで第1角度域θnと第2角度域θpとにまたがるように設定されていて、回転可能範囲θaが第1角度域θnと重なる第1可動範囲θ1は、回転可能範囲θaが第2角度域θpと重なる第2可動範囲θ2よりも範囲が広くなるように設定されている。さらに、光調節部7が退避位置にあるときが、回転軸部材6に作用する退避位置方向へのトルクTの絶対値が最大となるように、具体的には、回転可能範囲θaの最小値である角度PoがトルクTの負の極大値を与える角度45°となるように、設定されている。
なお、ここでは第1角度域をθn、第2角度域をθpとしたが、第1角度域をθp、第2角度域をθnとしても構わない。この場合には、第1可動範囲はθ2、第2可動範囲はθ1となる。
このように回転軸部材6(ひいては光調節部7)は、コイル5に電流を流していないときに回転軸部材6とコイル芯材4との間に作用する磁力によって回転軸部材6に発生するトルクTの方向が、一方向(時計回り方向と反時計回り方向との一方)となるような回転軸部材6の第1角度域と、他方向(時計回り方向と反時計回り方向との他方)となるような回転軸部材6の第2角度域と、の内の、少なくとも一方と重なる部分を有するように回転可能範囲θaが設定されていて、かつ、回転可能範囲θaが、第1角度域と重なる第1可動範囲と、第2角度域と重なる第2可動範囲とは、範囲の広さが異なるように設定されている。
例えば、一方向は光調節部7が図3等に示す退避位置へ向かう方向(図3〜図9の時計回り方向)であり、他方向は光調節部7が図4等に示す挿入位置へ向かう方向(図3〜図9の反時計回り方向)であるものとする。このとき、回転可能範囲θaは、トルクが0となる角度を挟んで第1角度域θnと第2角度域θpとにまたがるように設定されていて、第1可動範囲θ1は、第2可動範囲θ2よりも範囲が広くなるように、回転可能範囲θaが設定されている。図10に示す具体例において、Po=45°、Pi=105°となっているものとする。この場合には、45°≦θ1<90°、90°<θ2≦105°であって、つまり、第1可動範囲θ1≒90°−45°=45°、第2可動範囲θ2≒105°−90°=15°であるために、範囲の広さはθ1>θ2となっている。
加えて、第1角度域θnにおけるトルクの絶対値の最大値を、退避位置に対応する回転可能範囲θaの一端側にあるときにとるように、回転可能範囲θaが(具体的には、45°≦θaに)設定されている。
なお、回転軸部材6が二極構成である場合には、回転可能範囲θaは180°未満の範囲として設定することが可能であるが、ある程度の大きさのトルクTが回転軸部材6に作用するという観点からは回転可能範囲θaを120°以下とすることが好ましい。さらに、回転軸部材6が、衝撃等の外力により退避位置と挿入位置との間の位置に変化したときに、より高い確率で退避位置へ移動するように設計する観点からは、第2可動範囲θ2が45°以下となるようにすることが好ましい。
このような実施形態1によれば、コイル5に電流を流していないときに光調節部7を退避位置または挿入位置に止めようとするトルク(ラッチ力)が、退避位置側と挿入位置側とで偏るように構成したために、電流オフの非駆動時に退避位置側と挿入位置側とに1/2の確率で配置されるのを抑制して、何れか一方により高い確率で配置されるようにすることができ、コイル5に電流を流していないときの安定性を向上することができる。
また、第1可動範囲θ1が第2可動範囲θ2よりも範囲が広くなるようにしたために、外力が加わって光調節部7が任意の回転角度に移動したとしても、高い確率で退避位置に移動させることが可能となる。退避位置は、電源オフ時等に使用される可能性が高い位置であるために、このような構成を採用することで、電源オフ時の光調節部7の位置が安定する。
さらに、光調節部7を退避位置に止めようとするラッチ力が最大となるように構成したために、電源オフ時等の光調節部7の位置をより一層安定化させることができる。
そして、このような電源オフ時の光調節部7の位置安定機構を、コイル芯材4に対する回転軸部材6の極性方向の配置により実現しているために、別途の構成を追加する必要がなく、光調節装置の大型化を抑制することができる。
[実施形態2]
図11から図14は本発明の実施形態2を示したものであり、図11はコイル5に電流を流していないときに光調節部7が退避位置にある様子を示す図、図12はコイル5に電流を流していないときに光調節部7が挿入位置にある様子を示す図である。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、コイル5に電流を流していないときに、回転軸部材6が衝撃等の外力により回転可能範囲θa内のどの位置に移動したとしても、必ず退避位置に復帰するように構成したものとなっている。
そして、光調節装置の構成は、上述した実施形態1とほぼ同様であるが、必ず退避位置に復帰する構成を実現するために、回転軸部材6の極性方向を上述した実施形態1とは異ならせている。
すなわち、図11および図12に示すように、本実施形態においては、光調節部7が退避位置から挿入位置までの何れの位置にあるときにも、回転軸部材6のN極6nは2つの芯材端4aの内の一方のみに常に対向し、つまり、S極6sは他方の芯材端4aのみに常に対向するように構成されている。
このような構成について、図13および図14を参照してさらに説明する。ここに、図13は回転軸部材6の極性方向と回転角度との関係を示す図、図14はコイル5に電流を流していないときにコイル芯材4との間の磁力により回転軸部材6に作用するトルクと回転軸部材6の回転可能範囲とを示す線図である。
図13に示すように、本実施形態においても、角度θの定義およびトルクTの正方向の定義は上述した実施形態1と同様であるとする。
このときには図14の曲線に示すように、コイル5に電流を流していないときにコイル芯材4との間の磁力により回転軸部材6に作用するトルクTも、上述した実施形態1の図10に示した曲線と同様となる。
一方、本実施形態における回転軸部材6の回転可能範囲θaは、トルクTが負となる第1角度域θnに全て含まれるように設定されていて、さらに、第1角度域θnにおけるトルクTの絶対値の最大値をとる角度を含むように設定されている。図14に示す具体例において、Po=15°、Pi=75°となっているものとする。この場合に回転可能範囲θaは、15°≦θa≦75°となるように設定されていることになり、0°<θn<90°である第1角度域θnに全て含まれている。さらに、トルクTの絶対値の最大値をとる角度45°も回転可能範囲θaに含まれている。
この場合には、回転可能範囲θaが第1角度域θnと重なる第1可動範囲θ1も、回転可能範囲θaと同じ角度範囲15°≦θ1≦75°となる。また、回転可能範囲θaは第2角度域θpとは重なっていないために、第2可動範囲θ2は存在しておらず0°である。従って、第1可動範囲θ1は、第2可動範囲θ2よりも範囲が広くなるように設定されていることになる。
このような構成により、コイル5に電流を流していないときには、回転軸部材6に常に負方向のトルクT、つまり、図11〜図13における時計回りの方向へ回動させようとするトルクTが作用することになる。従って、例えば光調節部7が挿入位置にあるときにも、光調節部7を退避位置へ移動させようとする力が作用することになる。
なお、回転軸部材6が二極構成である場合には、0°<θn<90°となる第1角度域θnは約90°であるために、回転可能範囲θaは90°未満の範囲として設定することが可能であるが、ある程度のトルクが回転軸部材6に作用するという観点からは回転可能範囲θaを70°以下(例えば10°≦θn≦80°)とすることが好ましい。具体的に、本実施形態においては回転可能範囲θaを75°−15°=60°としているが、回転可能範囲θaをトルクTの極小値(θ=45°)を含むようなより狭い範囲に設定すれば、回転軸部材6(ひいては光調節部7)を退避位置へ移動させる力をより強く発揮させることが可能となる。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、回転可能範囲θaが第1角度域θnに全て含まれるように設定したために、コイル5に電流を流していないときには光調節部7が常に退避位置へ回転することになる。従って、例えば電源オフ時の位置が常に退避位置に決まるために、電源オフ時から使用を開始した際の安定性が向上する。
このとき、回転可能範囲θaを、トルクTの絶対値の最大値をとる角度を含むように設定することで、より強い回動力を発揮させることができる。
また、仮にコイル5が使用中に故障する等により磁場を発生させることができない状態になったとしても、光調節部7が回動途中で停止したときに生じる可能性がある、被写体像が暗くなる、あるいは被写体像の一部が見えなくなる、等の不具合が発生するのを、光調節部7が自動的に回転して退避位置へ移動することにより防止することができる。
こうして、光調節部7が途中で停止することなく確実に退避位置へ移動するフェールセーフ機能を備えさせることができ、使用時の安定性もより向上する。
[変形例]
図15は上記各実施形態に対して適用可能な光調節部の他の構成例を示す斜視図である。
上述した実施形態1,2においては、光調節部7を絞り開口7aを備える絞り羽根としていたが、この図15に示す変形例の光調節部7Aは、光学レンズ(あるいは光学フィルタであっても構わない)7Aaを備えた構成となっている。
このように、光調節部は、絞り、レンズ、フィルタ、シャッタ等の、光を調節する機能を備えた光学素子を広く適用することが可能である。
こうして各種の光調節部を用いることにより、主光学系の光学性能を所望に変更することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…第1基板
1a,2a…開口
1b,2b…軸孔
2…第2基板
3…電磁駆動源
4…コイル芯材
4a…芯材端
5…コイル
6…回転軸部材
6n…N極
6s…S極
7,7A…光調節部
7a…絞り開口
7Aa…光学レンズ(または光学フィルタ)
8,9…ストッパ

Claims (2)

  1. 開口が形成された基板と、
    前記基板の基板面に垂直な回転中心軸周りに所定の回転可能範囲で回転可能となるように該基板に取り付けられ、軸周りに異なる磁極を有するように着磁された軸磁石でなる回転軸部材と、
    前記回転軸部材と回動一体に固定され、前記開口から入射する入射光を調節して出射する光調節部と、
    磁性体で形成され2つの芯材端において前記回転軸部材の側面を非接触に挟み込むコイル芯材と、前記コイル芯材に巻回されたコイルと、を有し、前記コイルに電流を流すことにより発生する磁力を前記コイル芯材を介して前記回転軸部材に伝達することにより、該回転軸部材を回動する電磁駆動源と、
    を有し、
    前記電磁駆動源によって前記回転軸部材を回転させることにより、前記光調節部を、前記入射光の光路上から退避した位置であって前記回転可能範囲の一端側に対応する退避位置と、前記入射光の光路上に挿入された位置であって前記回転可能範囲の他端側に対応する挿入位置と、に変位させ、該入射光を調整する光調節装置であって、
    前記コイルに電流を流していないときに前記回転軸部材と前記コイル芯材との間に作用する磁力によって該回転軸部材に発生するトルクの方向が、一方向となるような該回転軸部材の第1角度域と、他方向となるような該回転軸部材の第2角度域と、の内の、少なくとも一方と重なる部分を有するように前記回転可能範囲が設定されていて、かつ、前記回転可能範囲が、前記第1角度域と重なる第1可動範囲と、前記第2角度域と重なる第2可動範囲とは、範囲の広さが異なることを特徴とし、
    前記一方向は前記光調節部が前記退避位置へ向かう方向であり、前記他方向は該光調節部が前記挿入位置へ向かう方向であって、
    前記回転可能範囲は、前記トルクが0となる角度を挟んで前記第1角度域と前記第2角度域とにまたがるように設定されていて、
    前記第1可動範囲は、前記第2可動範囲よりも範囲が広くなるように、前記回転可能範囲が設定されていることを特徴とする光調節装置。
  2. 前記第1角度域における前記トルクの絶対値の最大値を、前記退避位置に対応する前記回転可能範囲の一端側にあるときにとるように、前記回転可能範囲が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光調節装置。
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