JP2016144276A - 電磁アクチュエータ、羽根駆動装置、及びカメラ - Google Patents

電磁アクチュエータ、羽根駆動装置、及びカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】ロータを安定的に動作させる電磁アクチュエータを提供する。
【解決手段】周方向に分割され異なる磁極に着磁された外周面を有し、かつ該外周面から突出して形成された駆動ピンを有するロータ5と、励磁用のコイル7と、前記ロータの第1の外周面に対向する第1の円弧面を有する第1磁極部であって、前記コイルへの通電により第1の磁極が発生する第1の磁極部を含む第1ヨーク61a、及び62aと、前記ロータの、前記第1の外周面と重ならない第2の外周面に対向する第2の円弧面を有する第2磁極部であって、前記コイルへの通電により前記第1の磁極と逆極性の第2の磁極が発生する第2の磁極部を含む第2ヨーク61b、及び62bと、を備え、前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面の少なくとも一方において、円弧面の中央部と前記ロータとの間隔は、円弧面の端部と前記ロータとの間隔より狭くなっていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、電磁力により駆動力を発生する電磁アクチュエータ、並びに該アクチュエータを用いた羽根駆動装置及びカメラに関する。
従来から、カメラ用羽根駆動装置等に搭載される電磁アクチュエータとして、露光用の開口部を有する基板に対して回動自在に支持されると共に外周面が周方向に二分されてN極及びS極に着磁された円柱状のロータ、ロータの外周面に対向するように配置される磁極部を有するヨーク、及びヨークの周りに巻回された励磁用のコイル等を備えるものが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。また、露光部の開口部を有する基板に対して回動自在に支持されると共に外周面が周方向に二分されてN極及びS極に着磁された円柱状のロータを設け、ロータに対して周方向に突出する突出部を一体的に回動するよう固定し、突出部を基板に形成したストッパに当接させることでロータの回動範囲を規制する電磁アクチュエータが知られている(例えば特許文献3参照)。さらに、2極着磁されたロータマグネットと、このロータマグネットに対してギャップを形成して対向配置される一対の円弧形状磁極を備えたヨークとを備え、円弧形状磁極の半径が異なるよう形成されるマグネット駆動装置が知られている(特許文献4参照)。
特開平9−152645号公報 特開2001−327143号公報 特開平7−13215号公報 特開平11−95279号公報
上記のような構成の電磁アクチュエータ(マグネット駆動装置を含む)では、ロータを安定的に回転させる技術が求められる。例えば、上記特許文献4に記載の技術では、特許文献1〜特許文献3に記載の技術と比較してディテントトルクは強化されているものの、ロータを安定的に回転させるという点については課題があった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
周方向に分割され異なる磁極に着磁された外周面を有し、かつ該外周面から突出して形成された駆動ピンを有するロータ(5)と、
励磁用のコイル(7)と、
前記ロータの第1の外周面に対向する第1の円弧面を有する第1磁極部であって、前記コイルへの通電により第1の磁極が発生する第1の磁極部を含む第1ヨーク(61a、及び62a)と、
前記ロータの、前記第1の外周面と重ならない第2の外周面に対向する第2の円弧面を有する第2磁極部であって、前記コイルへの通電により前記第1の磁極と逆極性の第2の磁極が発生する第2の磁極部を含む第2ヨーク(61b、及び62b)と、を備え、
前記ロータ(5)は、該ロータの回動により前記駆動ピンから駆動力が出力されるよう構成されており、
前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面の少なくとも一方において、円弧面の中央部と前記ロータとの間隔は、円弧面の端部と前記ロータとの間隔より狭くなっている
ことを特徴とする電磁アクチュエータである。
上記構成の電磁アクチュエータによれば、ロータの回転位置に関わらず安定した作動トルクを発生させることが可能となる。これによって、ロータを安定的に回転させることが可能となる。
上記電磁アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面の双方において、円弧面の中央部と前記ロータとの間隔は、円弧面の端部と前記ロータとの間隔より狭くなっている。
上記構成の電磁アクチュエータによれば、さらに安定した作動トルクを発生させることが可能となる。これによって、ロータをさらに安定的に回転させることが可能となる。
上記電磁アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面のそれぞれが、前記ロータよりも径が大きい。
上記構成の電磁アクチュエータによれば、ロータとヨークとをより適切な間隔で配置しやすくすることが可能となる。
また、本発明の別の手段は、
被写体光路用の開口部を有する地板(4)と、
前記開口部を開閉するべく前記地板に回動自在に指示された羽根(2、及び3)と、
前記羽根を駆動する駆動源と、を備え、
前記駆動源が上記いずれかの電磁アクチュエータである
ことを特徴とする羽根駆動装置である。
上記構成の羽根駆動装置によれば、動作時における羽根の開閉を安定させることが可能となる。
また、本発明の別の手段は、
上記いずれかの電磁アクチュエータを備えるカメラである。
上記構成のカメラによれば、動作時におけるシャッタの開閉を安定させることが可能となる。
電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置の分解斜視図。 電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置の平面図及び断面図。 ロータの回転動作を示す平面図。 羽根の開閉動作を示す平面図。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)羽根駆動装置の構成例
(2)動作例
2.補足事項
3.本発明の特徴
<1.実施形態>
本実施形態の電磁アクチュエータの特徴のひとつは、一定の位置に戻るような力が常に発生するよう(片吸引ともよばれる)構成された所謂扁平モーターにおいて、ロータとヨークとのギャップ(間隔)を位置に応じて変化させることで、作動トルクが一定になるよう構成された点である。これによって、ロータを安定的に回転させることを可能にするものである。以下、具体的に説明する。
本実施形態では、以下の図面を必要に応じて参照しながら説明していく。
図1は、電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置の分解斜視図である。
図2は、電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置をフレキシブル基板側から見た平面図、及び同平面図をA−Aの位置で側方から見た断面図である。
図3は、ロータの回転動作を示す平面図である。
図4は、羽根の開閉動作を示す平面図である。
<(1)羽根駆動装置の構成例>
図1に示されるように、本実施形態の羽根駆動装置は、補助地板1、絞り羽根2及び3、地板4、ロータ5、ヨーク61a〜62b、ボビン(コイル)7、カバー8、並びにフレキシブル基板9を含んで構成される。本実施形態では、ロータ5、ヨーク61a〜62b、及びコイル(ボビン)7を含む構成を電磁アクチュエータと呼ぶ。
<補助地板1>
補助地板1は、図1及び図2に示されるように、円形をなす露光用の開口部11を備える。なお、本実施形態では、開口部11は露光用の光路の口径を画定する構成となっているが、露光用の光路に開口部11より径が小さい開口部が存在する場合には、露光用の光路の口径は、この径が小さい開口部により画定される。また、補助地板1は、単に地板と呼ばれることもある。
<絞り羽根2及び3>
絞り羽根2は、絞り羽根3と組み合わされることによって一対の絞り羽根対を構成する。図1に示されるように、絞り羽根2は、NDフィルタ21を備えており、長孔23、24、及び25、並びにピン孔22が形成されている。絞り羽根3は、NDフィルタ31を備えており、長孔33、34、及び35、並びにピン孔32が形成されている。電磁アクチュエータの組み立て時には、ピン孔22には駆動ピン52aが挿入され、ピン孔32には駆動ピン52bが挿入される(図4参照)。また、電磁アクチュエータの組み立て時には、長孔23及び長孔33にはピン44aが移動可能に挿入され、長孔25にはピン44bが移動可能に挿入され、長孔24及び長孔34にはピン44cが移動可能に挿入され、長孔35にはピン44dが移動可能に挿入される(図4参照)。これらのピン44a〜44dは、それぞれが挿入されている長孔の範囲で移動し、長孔の端部でその移動が制限される。絞り羽根2及び3は、駆動ピン52a及び52bの移動に伴って移動し、開口部11を開閉する。この動作については後述する。
<地板4>
地板4は、図1及び図2に示されるように、開口部41、及び軸42を含んで構成される。さらに、地板4は、図3及び図4に示されるように、長孔43a及び43b、並びにピン44a〜44dを含んで構成される。開口部41は、図1に示されるように、2つの円形を重ね合わせたような形状で形成されている。軸42は、電磁アクチュエータの組み立て時にロータ5の中心部に挿入される。長孔43a及び43bは、それぞれロータ5の中心部を円心とする円弧上に伸びて形成されており、駆動ピン52a及び52bが移動可能な状態で挿入される。ロータ5が回転すると、駆動ピン52a及び52bはそれぞれ長孔43a及び43bの範囲で移動し、長孔の端部によりその移動が制限される。
<ロータ5>
ロータ5は、図1〜図4に示されるように、円筒状に形成され、軸42が挿入される貫通孔、モールド部51、及び駆動ピン52a及び52bを含んで構成される。モールド部51は、ロータ5の地板4に対向する部分に形成される(図1及び図2参照)。モールド部51には、その外周面から径方向外側に突出してさらに地板4の側に伸長される駆動ピン52a及び52dが形成される。これらの駆動ピン52a及び52bは互いにロータ5を中心として反対方向に伸びるよう形成される。また、ロータ5は、図1〜図4に示されるように、所定の境界面を境に二分されて互いに異なる磁極(S極及びN極)に着磁される。コイル7に電圧が印加されていない状態では、ロータ5に着磁された磁極と、この部分に対向するヨークの部分の磁極とは、互いに異なる極性になるよう構成される。これにより、無通電状態ではロータ5とこれに対向するヨークとの間に磁気的吸引力が発生する。モールド部51、並びに駆動ピン52a及び52bは、合成樹脂により形成される。ただし、このモールド部51並びに駆動ピン52a及び52bは、ロータ5と一体的に形成されてもよいし、他の材料により形成されてもよい。
<駆動ピン52a及び52b>
駆動ピン52a及び52bは、それぞれロータ5の回転駆動力を外部に伝達するよう構成される。本実施形態では、駆動ピン52a及び52bは、与えられた回転駆動力を、絞り羽根2及び3に対して、それぞれピン孔22及び23を介して伝達するよう構成される。
<ヨーク61a、61b、62a、及び62b>
本実施形態の電磁アクチュエータは、図1に示されるように、ヨーク61a、61b、62a、及び62bを含んで構成される。これらのヨークは、61aと61bとが対になり、62aと62bとが対になってそれぞれヨークの層を形成する。すなわち、本実施形態ではヨークは2層で形成されている。これらのヨークの層の数は任意に決定可能である。ヨーク61aとヨーク62aとは同じ形状であり、ヨーク61bとヨーク62bとは同じ形状である。ヨーク61a、61b、62a、及び62bは、一の端部の近傍が円弧状に形成され、平面視でロータ5を囲む(覆う)ような形状となっている。また、ヨーク61a、61b、62a、及び62bの他の端部は直線状に形成され、コイル(ボビン)7に挿入可能に構成される。ヨーク61a、61b、62a、及び62bの上記円弧面は、図3に示されるように、ロータ5より大きな径を有し、ロータ5の円心よりやや離れた位置を円心とするよう配置される。これによって、ロータ5とヨーク61a、61b、62a、及び62bの円弧面とのギャップ(間隔)は、円弧面の端部よりも、円弧面の中心部の方が狭くなっている(図3参照)。
<コイル(ボビン)7>
ボビン7は、図1に示されるようにヨークの直線状に形成された側の端部が挿入されるよう形成されており、電気線を巻くことでコイル7となる(図2及び図3参照)。すなわち、電磁アクチュエータの組み立て時には、コイル7はヨーク61a、61b、62a、及び62bを覆うように配置される。コイル7に対しては、駆動回路(図示せず)からの電圧の印加により通電することができる。コイル7は、通電されることで励磁され、これによってヨーク61a、61b、62a、及び62bを電磁的に着磁することができる。
<カバー8>
カバー8は、図1及び図2に示されるように、地板4とともに、組み立て時においてヨーク61a、61b、62a、及び62b、コイル7、並びにロータ5を覆うよう構成される。
<フレキシブル基板9>
フレキシブル基板(FPC)9は、可撓性を有する基板であり、カバー8を覆うよう配置される。
<電磁アクチュエータ>
上記のとおり、本実施形態の電磁アクチュエータは、ロータ5、ヨーク61a、61b、62a、及び62b、並びにコイル7を含む。
本実施形態の電磁アクチュエータでは、上記のようにヨーク61a、61b、62a、及び62bの円弧面部分とロータ5との間隔は、平面視で、円弧面部分の両端部よりも、円弧面部分の中央部で狭くなるよう構成されている。このような構成とすることで、ヨーク61a、61b、62a、及び62bの円弧面部分とロータ5との間に発生する保持力(ディテントトルク)、すなわち図3(a)の状態に戻ろうとする力をロータ5の回転位置に関わらず安定させることが可能となる。仮に、ヨーク61a、61b、62a、及び62bの円弧面部分とロータ5との間隔が一定であった場合、ロータ5の回転位置に応じて保持力が変化することとなる。
<(2)動作例>
次に、上記構成の羽根駆動装置、及びその一部である電磁アクチュエータの動作について、図3及び図4を参照しながら具体的に説明する。以下の説明では、ヨーク61a及び61bの動きを例に挙げて説明するが、これらのヨーク61a及び61bと重なるよう配置されたヨーク62a及び62bもヨーク61a及び61bと同じ動きをする。
コイル7に対して電力が供給されない無通電状態では、ロータ5の外周部と、ヨーク61a及び61bの円弧面部分との磁気的吸引力により、図3(a)の状態が保持される。このとき、ヨーク61a及び61bの円弧面部分と、これらに対向するロータ5の外周部とには、互いに逆極性の磁極となっている。また、駆動ピン52a及び52bには、それぞれ図3(a)に示される矢印の方向に磁気的吸引力(保持力、ディテントトルク)が発生している。駆動ピン52a及び52bは、長孔43a及び43bの端部に接触することで停止している(図3(a)参照)。
次に、コイル7に電力が供給されない無通電状態から、コイル7に電力が供給された通電状態へと変化すると、ヨーク61a及び61bの円弧面部分の磁極が逆極性に変化(反転)し、これによってヨーク61a及び61bの円弧面部分とロータ5の外周部との間では磁気的反発力が発生して、図3(a)から図3(b)を経て図3(c)の状態へと変化する。なお、駆動ピン52a及び52bは、長孔43a及び43bの端部に接触することで停止する(図3(c)参照)。
その後、コイル7への電力供給が停止され無通電状態になると、ヨーク61a及び61bの円弧面部分の磁極が逆極性にさらに変化(反転)し(戻り)、これによってヨーク61a及び61bの円弧面部分とロータ5の外周部との間では磁気的吸引力が発生して、図3(c)から図3(b)を経て図3(a)の状態へと戻る。
なお、本実施形態では長孔43a及び43bの端部が駆動ピン52a及び52bの動作を制限するストッパとして機能しているが、長孔43a及び43bとは独立した駆動ピン52a及び52bの動作を制限するストッパを地板4に設けてもよい。
上記のようにロータ5が回転移動することにより、駆動力が電磁アクチュエータの外部の絞り羽根2及び3に伝達される。以下、このときの絞り羽根2及び3の動作について説明する。
図4は、上記のようにコイル7に通電がなされてロータ5が回転移動したときの羽根駆動装置の動作を示す図である。図4(a)は図3(a)の状態に対応し、図4(b)は図3(c)の状態に対応している。
すなわち、電磁アクチュエータが図3(a)の状態のとき、絞り羽根2及び3は図4(a)に示すような状態になっている。ここで、コイル7への通電が行われてロータ5が回転移動すると、これに伴って、駆動ピン52a及び52bがそれぞれ挿入されたピン孔22及び23が移動する。このとき、ピン孔22が形成された絞り羽根2は、駆動ピン52aの移動によって、水平方向の第1方向に移動する。一方で、ピン孔32が形成された絞り羽根3は、駆動ピン52bの移動によって、上記第1方向とは反対の、水平方向の第2方向に移動する。このようにして、絞り羽根2及び3は互いに逆方向に移動し、羽根駆動装置は図4(b)に示される状態となる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態では、2組のヨーク61a、61b、62a及び62bを含む構成について説明しているが、このヨークの数は任意に決定可能である。すなわち、上記のように、ヨークの組からなる層を、任意の数だけ含む構成とすることが可能である。
また、上記実施形態では、ヨーク61a、61b、62a及び62bのそれぞれとロータ5との間隔が、すべて同様の例について説明したが、必ずしもこのような構成に限定されるものではなく、ヨーク61a、61b、62a及び62bとロータ5との間隔はそれぞれ異なるものであってもよい。具体的には、ヨーク61a及び62aとロータ5との間では間隔が一定であり、ヨーク61b及び62bとロータ5との間では、ヨーク61b及び62bがロータ5に対向する円弧面の中央部分の間隔が狭く、両端部分の間隔が広い構成などとしてもよい。
また、上記実施形態では、駆動される羽根が絞り羽根である例について説明したが、この絞り羽根はフィルタ羽根に置き換えても適用可能である。
また、上記実施形態の電磁アクチュエータ及び羽根駆動装置は、カメラなどの撮像装置に適用可能である。
<3.本発明の特徴>
以上、説明したような構成の電磁アクチュエータは、ヨーク61a、61b、62a及び62bの少なくとも一部において、ロータ5の外周面と対向する円弧面における中央部とロータ5との間隔が、この円弧面における端部とロータ5との間隔より狭くなる構成としているため、ロータ5の回転位置に関わらず安定した作動トルクを発生させることが可能となる。これによって、電磁アクチュエータにおけるロータ5を安定的に回転させることが可能となる。
また、上記構成の電磁アクチュエータにおいては、ヨーク61a、61b、62a及び62bのすべてにおいて、ロータ5の外周面と対向する円弧面における中央部とロータ5との間隔が、この円弧面における端部とロータ5との間隔より狭くなる構成とすることが好ましい。このような構成によれば、さらに安定した作動トルクを発生させることが可能となる。
また、上記構成の電磁アクチュエータにおいては、ヨーク61a、61b、62a及び62bがロータ5と対向する円弧面の径が、ロータ5の径よりも大きくなる構成とすることが好ましい。このような構成の電磁アクチュエータでは、ロータ5とヨークとをより適切な間隔で配置しやすくすることが可能となる。
また、上記実施形態の羽根駆動装置では、上記構成の電磁アクチュエータと、地板4と、羽根(絞り羽根2及び3)と、羽根を駆動する駆動源を備える構成としている。このような羽根駆動装置では、動作時における羽根の開閉を安定させることが可能である。
また、本実施形態の一適用例としてのカメラ(撮像装置)では、上記の電磁アクチュエータまたは羽根駆動装置を含むことで、動作時におけるシャッタの開閉を安定させることが可能となる。
本発明は、カメラに用いられる羽根駆動装置の電磁アクチュエータなどとして好適に適用される。
1…補助地板
11…開口部
2、3…絞り羽根
21…NDフィルタ
22…ピン孔
23〜25…長孔
31…NDフィルタ
32…ピン孔
33〜35…長孔
4…地板
41…開口部
42…軸
43a…長孔
44a〜44d…ピン
5…ロータ
51…モールド部
52a〜52b…駆動ピン
61a〜62b…ヨーク
7…コイル(ボビン)
8…カバー
9…フレキシブル基板

Claims (5)

  1. 周方向に分割され異なる磁極に着磁された外周面を有し、かつ該外周面から突出して形成された駆動ピンを有するロータと、
    励磁用のコイルと、
    前記ロータの第1の外周面に対向する第1の円弧面を有する第1磁極部であって、前記コイルへの通電により第1の磁極が発生する第1の磁極部を含む第1ヨークと、
    前記ロータの、前記第1の外周面と重ならない第2の外周面に対向する第2の円弧面を有する第2磁極部であって、前記コイルへの通電により前記第1の磁極と逆極性の第2の磁極が発生する第2の磁極部を含む第2ヨークと、を備え、
    前記ロータは、該ロータの回動により前記駆動ピンから駆動力が出力されるよう構成されており、
    前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面の少なくとも一方において、円弧面の中央部と前記ロータとの間隔は、円弧面の端部と前記ロータとの間隔より狭くなっている
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面の双方において、円弧面の中央部と前記ロータとの間隔は、円弧面の端部と前記ロータとの間隔より狭くなっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記第1の円弧面及び前記第2の円弧面のそれぞれは、前記ロータよりも径が大きい
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 被写体光路用の開口部を有する地板と、
    前記開口部を開閉するべく前記地板に回動自在に指示された羽根と、
    前記羽根を駆動する駆動源と、を備え、
    前記駆動源は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータである
    ことを特徴とする羽根駆動装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータを備えたカメラ。
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